JP3156322U - カード裁断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複雑な機構や制御等を組み込むことなく、より完全な形で名刺を作成するカード裁断装置を提供する。【解決手段】用紙を裁断して、複数葉のカードを作成するカード裁断装置に関する。特に、用紙の搬送路を挟み、互いに逆方向に回転する一対の回転軸17、18を備える。一方の回転軸17に複数個の第1回転刃21a、21b、21cを配するとともに、他方の回転軸18に各第1回転刃と周縁同士が互いに摺り合うように、複数個の第2回転刃24a、24b、24c、24dを配して、スリッター裁断部を構成する。そしてスリッター裁断部の外側で用紙の夫々の端を押さえるローラ51を少なくとも一方の回転軸18に設けた。【選択図】図1

Description

本考案は、用紙を裁断して、複数葉のカードを作成するカード裁断装置に関する。
近年、名刺の需要の形態が多様化し、これに合わせて、名刺のデザインは単純ではなくなり、納期も短縮化してきている。この一環として、自前でも名刺を作成できるように、カード裁断装置が提供されている(例えば、特許文献1、2参照)。多くのタイプでは、まず、プリンターを用いて、1枚の用紙に複数葉の名刺に対応する部分を予め印刷または印字して、次に、カード裁断装置を用いて、準備された用紙を横方向と縦方向に裁断して、複数葉の名刺を作成している。例えば、図5に示すカード裁断装置Aは、横方向裁断部11を備えており、上下一対の切断刃11a、11bを相対的に上下動させることで、用紙2を搬送方向に直交する横方向に裁断している。さらに、カード裁断装置Aは、縦方向裁断部15を備えており、上下一対の回転刃21、24を互いに摺接させながら逆方向に回転させることで、用紙2を搬送方向に沿って縦方向に裁断している。そして、図6に示すように、用紙2の各横切断線35と各縦切断線36を裁断して、複数葉の名刺31を作成している。尚、図5に示したカード裁断装置Aは、特許文献1の図1に開示されたものと同じである。特許文献1の出願人は、本願考案の出願人と同一であり、特許文献1に開示された内容は、本明細書に参考として包含されている。
上記従来技術は、用紙2を横方向と縦方向に裁断して、複数葉の名刺31を作成するのに適した構成となっている。しかしながら、図6において円で囲った箇所、即ち、裁断後の名刺31の側部側であって、搬送方向後方の隅に、外側に凸状に突出する角(つの)Xを生じさせることがあった。特に、図6に示した、縦方向に名刺31をじかに隣接させるシングルカットの場合、最外部の名刺31の後方の隅で角Xを生じさせる傾向があった。また、図7に示すように、縦方向に隣接する名刺31の間に隙間を設けるダブルカットの場合、各名刺31の後方の隅で角Xを生じさせる傾向があった。図6、7では、説明を容易にするため、角Xについて誇張して示しているが、通常、角Xの大きさはより微小である。それ故、後処理に手間取るので、多くの場合、後処理を省いている。しかし、特に名刺31を作成する場合、名刺31が持ち主の社会的な立場を示す道具であることに鑑みて、より完全な形で名刺31を作成することが求められていた。しかしながら、このような後処理を行うために、カード裁断装置A内にさらなる機構や制御等を組み込むことは、カード裁断装置Aの構成を複雑化させ、コスト高にするので、大きな課題とされていた。
特開2005−34962号公報 特開平10−146796号公報
本考案は、上記従来技術に鑑み、複雑な機構や制御等を組み込むことなく、より完全な形で名刺を作成するカード裁断装置を提供することを目的とする。
本考案の課題は、本明細書に添付した実用新案登録請求の範囲に記載した考案により達成することができる。
(1)即ち、本考案では、用紙を裁断して、複数葉のカードを作成するカード裁断装置であって、
用紙を供給する搬送路を挟み、互いに逆方向に回転し、搬送方向に対して直交する方向に軸方向を配した一対の回転軸と、
前記一対の回転軸の内、一方の回転軸の軸方向に、所定の間隔を保持して配した複数個の第1回転刃と、
前記一対の回転軸の内、他方の回転軸の軸方向に配し、前記各第1回転刃との周縁同士が互いに摺り合ってスリッター裁断部を構成する複数個の第2回転刃と、
前記スリッター裁断部によって用紙を裁断する際、前記スリッター裁断部の外側で用紙の夫々の端を押さえるローラを少なくとも一方の前記回転軸に設けたことを特徴とするカード裁断装置が、最も主要な特徴となしている。
(2)さらに、本考案の好適な実施形態では、前記スリッター裁断部の外側で用紙の端を押さえる前記ローラは、弾性部材で構成されたことを特徴とする。
(3)さらに、本考案の好適な実施形態では、前記第1回転刃は厚刃であって、前記一方の回転軸の軸方向の内側で前記第2回転刃と周縁同士を互いに摺接させ、かつ前記一方の回転軸の軸方向の外側で前記ローラと円筒形状面同士を互いに摺接させ、これらの間に用紙の端を挟持することを特徴とする。
本考案のカード裁断装置は、基本的には以上のように構成されるので、特に、次の効果を奏することができる。
(1)即ち、本考案は、スリッター裁断部の外側で用紙の夫々の端を押さえるので、裁断時に、用紙の両側外端を押さえることにより、用紙の幅方向全体にわたって所定の張力を及ぼすことができる。これによって、用紙の端部において、たわみが生ずることがないので、従来、問題とされていた角が生じることを防ぐことができる。
さらに、ローラの円筒形状面から用紙の表面を常に一定の圧力で圧接できるので、裁断時に所定の張力を用紙に及ぼすのに好適である。また、ローラを回転軸に取付けるだけで、搬送中の用紙を転圧支持する構成が実現可能なので、既存のカード裁断装置への適用が容易となる。
(2)さらに、ローラに弾性部材を用いた場合、用紙に及ぼす押圧力を一層高めることができる。
(3)さらに、既存の第1回転刃を用いて、第2用紙押さえ部を構成する場合、一方の回転軸にだけ新たにローラを加えれば足りるため、部品点数を最小にできる。また、第1回転刃の周面を利用して用紙を挟持するので、縦方向の裁断線に近接して用紙の端を押圧して、用紙のズレを防止することができる。また、従来のカード裁断装置の内部構成をほとんど代えることなく、既存の設備を有効活用できる。
他、本考案のカード裁断装置のさらなる長所は、以下の明細書の説明や、添付した図面から示される。
初めに、再度図5を参照して、本考案に包含される特許文献1に開示されたカード裁断装置Aの全体概要について説明する。カード裁断装置Aは、本体の入口側に給紙台1を有し、ここから、用紙2をカード裁断装置A内に供給している。この本体内部には、一点破線で示すように、所定の経路に沿って、用紙2を案内する搬送路が設けられている。さらに、この搬送路に沿って送られる用紙2に対して、少なくとも二つ以上の複数箇所で横方向に裁断する裁断部11を有している。また、搬送路に沿って送られる用紙2に対して、少なくとも二つ以上の複数箇所で縦方向に裁断する裁断部15を有している。これら裁断部11、15によって、図6、7に示したように、用紙2の各横切断線35と各縦切断線36を裁断して、複数葉のカード31を作成する。尚、例示した実施形態では、横方向、縦方向の順に用紙2を裁断しているが、他の実施形態では、縦方向、横方向の順に用紙2を裁断することは可能である。また、図5に示した実施形態では、一つの裁断部11を用いて、順番に、横方向の切断を一箇所づつ行っているが、他の実施形態では、二つ又は複数の裁断部11を用いて、横方向の切断を、同時に2箇所又は複数箇所から行うことは可能である。
尚、本考案では、任意の種類のカードを作成することができ、例えば、名刺、種々の会員カード、病院等の診察カード等の、各種カードを作成できる。以下、具体例として、カードとして名刺を作成する場合について説明する。図6、7に示したように、1枚の用紙2から複数葉の名刺31を作成する場合、通常、用紙2の表面に、前もって複数葉の名刺31の内容を印刷または印字している。例えば、図6、7に示すように、用紙2の表面に、2列かつ5行で、全部で10葉の名刺31について印刷または印字する。用紙2として、再生紙を用いることができるが、他、非木材紙や、さらに他の材質から作成されたものを用いてもよい。
以上のように用意された用紙2は、給紙台1からカード裁断装置Aの本体内に送られるが、例えば、給紙台1に複数枚積層して載置された用紙2を、給紙台1下流側に配したピックアップローラ3により1枚づつ取り出して、給紙ローラ4に搬送する。給紙ローラ4は重送防止パッド6に圧接した状態で配設されており、給紙ローラ4に搬送された用紙2が誤って重送されてきたときには、給紙ローラ4と重送防止パッド6の摩擦力の相違によって重送の防止を行うことができる。給紙ローラ4によって用紙2を1枚だけ確実に下流側に配置した第1搬送ローラ7と第1搬送加圧ローラ8間に搬送する。給紙ローラ4と第1搬送ローラ7間に第1検出センサS1を配設して、給紙ローラ4で搬送された用紙2の側端部が、所定量以上搬送方向から外れているか否かを検出してもよい。尚、図示した実施例では、給紙台1を用いて複数枚の用紙2をカード裁断装置内に供給しているが、給紙台1の代わりに用紙を複数枚積載した給紙カセットを用いることもできる。
第1搬送ローラ7と第1搬送加圧ローラ8とによる搬送を制御するため、この搬送路にセンサを組み込むことができる。例えば、第1搬送ローラ7と第1搬送加圧ローラ8の下流側に第2センサS2を配設して、用紙2を予め設定した搬送量毎に横方向裁断部11内に間欠搬送するように、用紙2の先端部を検出してもよい。横方向裁断部11では、搬送路に沿って送られる用紙2に対して、少なくとも二つ以上の複数箇所で、横方向に裁断する。この裁断部11は、例えば、上下一対の切断刃11a、11bを含み、第1搬送ローラ7によって間欠搬送された用紙2を、同第1搬送ローラ7の間欠駆動制御に同期して、上下一対の切断刃11a、11bにより搬送方向に直交する横方向に裁断を行う。上下一対の切断刃11a、11bは、一方の切断刃が他方の切断刃に対して上下動し、他方の切断刃が固定された構成となっている。
再度、図6、7を参照して、横方向の裁断について詳述する。複数葉のカード部31が印刷または印字された用紙2は図6、7で示す横切断線35が上述の横方向裁断部11内に配設した上下一対の切断刃11a、11bの切断位置に来るように、第1搬送ローラ7によって間欠搬送が行われて位置決めされる。切断位置が位置決めされた後に、上述の上下一対の切断刃11a、11bによって図6、7で示す横切断線35に沿っての切断が行われる。切断後、次の横切断線35が上下一対の刃の切断位置に来るように、第1搬送ローラ7によって間欠搬送が行われて位置決めされ、上下一対の切断刃11a、11bによる切断が順次行われる。最初に第1搬送ローラ7による間欠搬送で横方向裁断部11内に搬送された用紙2は、先端部側の余白33を横切断線35に沿って切断され、余白33は横方向裁断部11の下方に配した図示せぬ余白箱に落下して収納される。余白33を切断された用紙2は第1搬送ローラ7によって次の間欠搬送が行われ、第2搬送ローラ12、12'間に狭持されて搬送される。次の横切断線35が上下一対の切断刃11a、11bの切断位置に位置決めされると、第1搬送ローラ7及び第2搬送ローラ12の搬送が停止されて、横切断線35に沿って切断が行われる。切断されて分離した用紙2のカード部は、第2搬送ローラ12によって第3搬送ローラ13に送られる。分離したカード部を切断して残った用紙2は、次の横切断線35が上下一対の切断刃11a、11bの切断位置に来るように第1搬送ローラ7によって間欠搬送されて位置決めが行われる。図7に示すように次のカードとの間に前後方向の余白33が存在する場合には、次の切断で前後方向の余白33の切断が行われると、切断された前後方向の余白33は、図示せぬ余白箱に落下して収納される。
再度、図5を参照すると、第3搬送ローラ13と第3搬送用加圧ローラ13'とによる搬送を制御するため、この搬送路にセンサを組み込むことができる。例えば、第2搬送ローラ12と第2搬送用加圧ローラ12'の下流側に第3センサS3を配設して、横方向に裁断された用紙2を予め設定した搬送量毎に縦方向裁断を行うスリッター裁断部15内に間欠搬送するように、用紙2の先端部を検出してもよい。スリッター裁断部15内には、図5に示すように搬送路を挟んで互いに逆方向に回転する第1回転刃21と第2回転刃24とが切断する縦切断線36(図6、7参照)の数だけ複数配設されている。次に、図1を参照して、本考案に関するスリッター裁断部15についてより詳しく説明する。尚、図1の中央の鎖線に沿った断面図が、図5に相当する。
スリッター裁断部15を構成するため、図1に示すように、第1回転軸17と第2回転軸18が、これらの両端部側から夫々回転自在に軸支されている。少なくともいずれか一方の端部は、モータ駆動されるため、モータの出力軸から動力を受けるように接続されている。この際、モータの出力軸の回転数を制御するため、任意の減速機構を介在させていてもよい。これとは反対側の第1回転軸17と第2回転軸18の端部には、夫々、対に噛合するように歯車19a、19bが取付けられている。これらは、例えば、平歯車やはす歯歯車であり、一方の回転軸をモータによって回転駆動すると同時に、他方の回転軸を反対方向に回転駆動させている。さらに、歯車19a、19bに他の歯車を取付けて、別の回転軸を同時に回転駆動させてもよい。各第1回転刃21は、第1回転軸17に取付けられており、切断する縦切断線36に対応した位置に配されている。また、第2回転刃24は、第2回転軸18に取付けられており、第1回転刃21との間で縦切断線36に沿っての切断が行えるように、第1回転刃21と周縁同士が互いに摺り合うように配されている。
図1に示した実施形態では、第1回転刃21は、例えば三つの厚刃21a〜21cに形成されて、夫々、ボス23を介して第1回転軸17と一体回転するように取付けられている。第2回転刃24は、例えば四つの薄刃24a〜24dに形成されて、夫々、ボス26を介して第2回転軸18と一体回転するように取付けられている。各第2回転刃24は、弾性体37を用いて、第1回転刃21に向って軸方向に付勢されながら、第1回転刃21と周縁同士を互いに摺接させている。この場合、2列で複数葉の名刺31を形成する(図6、7参照)。しかしながら、他の実施形態では、異なる態様で複数葉の名刺31を形成するように、第1回転刃21と第2回転刃24を異なる数で備えていてもよい。また、第1回転刃21は厚刃であるので、この円筒形状面から、裁断時に用紙2の表面を押圧接できる。この厚さは、実施形態に応じて代えることができる。
図2を参照すると、図1に示した右端部側の第1回転刃21cと第2回転刃24dの周辺部について拡大して示している。また、図3を参照すると、第2回転刃24dを支持するサブアセンブリ40について例示している。図3に例示した形態では、第2回転刃24dを付勢する弾性体37は螺旋状のスプリングであって、円筒形状のスプリングホルダー41の周面上に取付けられている。スプリング37の一方の端部はホルダースペーサ43によって固定され、他方の端部はスプリングホルダー41の円形状の縁部に対して係合されている。スプリングホルダー41の円形状の縁部は、反対側から第2回転刃24dの側面と当接している。さらに、第2回転刃24dの反対側の側面に薄刃ホルダー45を配している。薄刃ホルダー45は円筒形状の本体を有し、スプリングホルダー41の内部に嵌合して、スプリングホルダー41と薄刃ホルダー45の間に第2回転刃24dを挟持させている。薄刃ホルダー45には、ピン47やネジ49等を取付けてもよい。このようにサブアセンブリ40を構成されることで、図2に示すように、スプリング37の付勢力によって、第1回転刃21cと第2回転刃24dが周縁同士を互いに摺り合せている。
図1及び図6、7を参照すると、左右の余白34は、第1回転刃21の片刃の厚刃21aと第2回転刃24の薄刃24a及び第1回転刃21の片刃の厚刃21cと第2回転刃24の薄刃24dとにより切断され、カード間の余白34は、第1回転刃21の両刃の厚刃21bと、その両側の刃先に夫々摺接する第2回転刃24の薄刃24b、24cとにより切断される。そして、これら裁断を行う際、第1回転刃21と第2回転刃24からなる各スリッター裁断部の間に、送りローラを兼ねた第1用紙押さえ部38を有している。具体的には、第1回転軸17上の第1回転刃21aと21b、21bと21cの間に一対の幅広のローラ38を配設するとともに、これらと対応して、第2回転軸18上の第2回転刃24aと24b、24cと24dの間に一対の幅広のローラ38を配設している。第1回転軸17上のローラ38と第2回転軸18上のローラ38は上下で相対し、裁断時にこれらの間に用紙2を通し、確実に支持して、搬送させる。図2を参照すると、点線で示すラインに沿って、上下のローラ38、38の間で用紙2が挟持されながら、搬送されていく状態が示されている。さらに、これらローラ38、38によって、スキュー等の防止にも役立つようにしている。各ローラ38は円筒形状に形成され、摩擦係数の高い周面によって用紙を支持すると共に、裁断時に用紙2の表面に均一に張力を及ぼしている。このため、用紙2の弛みを防ぎながら搬送可能となる。
但し、第1用紙押さえ部38の効果は、第1回転刃21と第2回転刃24からなる各スリッター裁断部の間に限定されており、具体的には、第1回転刃21aと第1回転刃21bの間と、第1回転刃21bと第1回転刃21cの間に限定され、左右両端側の第1回転刃21a、第1回転刃21cよりも外側には十分な張力が及ぼされない。このため、従来技術では、図6、7において円形で囲った箇所で示したように、裁断後の名刺31の隅に角Xを生じさせていた。そこで、本実施形態では、上述のように、各スリッター裁断部の間で用紙2を押さえる第1用紙押さえ部38を備えるとともに、さらに、スリッター裁断部よりも外側で用紙2の端を押さえる第2用紙押さえ部51を備える。そして、第2用紙押さえ部51によって、裁断時に用紙2の端にも十分な張力を伝えて、用紙2を幅方向に均一に支持して、全体的に弛みを生じさせないようにしている。この結果、本考案は、図6、7に示した従来技術と異なり、最終的に得られる名刺31を極めて正確な長方形状に裁断して、この隅に角Xが生じることを防ぐので、商品の質を格段に向上させている。最終的に得られた名刺31は、図5に示した排出ローラ32の対から排出される。
好ましくは、第2用紙押さえ部51は、回転軸18と共に回転するように構成されて、滑らかに用紙2を加圧する。具体的には、第2用紙押さえ部51はローラであり、回転軸17、18の少なくとも一方の端部側に取付けられる。図2を参照すると、ローラ51は円筒形状に形成され、周面を面一にしており、裁断時に用紙2の表面に均一に張力を及ぼす。特に、第1用紙押さえ部38と第2用紙押さえ部51とを夫々同じ径を有する円筒形状に形成する場合、図2の点線で示すラインに沿って、端から端まで用紙2を幅方向に均一に挟持するので、名刺31の表面が水平になることを確保できる。但し、第2用紙押さえ部51の一方は、回転軸18と共に回転する転圧ローラの形態に限定されず、他、板ばね等を用いて構成されて、弾力的に用紙2の端を支持するように構成することは可能である。
より好ましくは、図2に示すように、第2回転軸18の端部側にだけ、第1回転刃21cと相対するようにローラ51を配置して、点線で示すように、第1回転刃21cとローラ51の間で用紙2の端を挟持させる。即ち、第1回転刃21cは厚刃21cであって、一方の端部側(回転軸17の軸方向の内側)で第2回転刃24dと周縁同士を互いに摺接させてスリッター裁断を行うが、さらに、他方の端部側(回転軸17の軸方向の外側)でローラ51と円筒形状面同士を互いに摺接させて、これらの間に用紙2の端を挟持させる。この場合、両方の回転軸17、18に一対のローラ51、51を配するのではなく、回転軸17上の既存の厚刃21cを利用して、片方の回転軸18にだけ新たにローラ51を配するので、部品点数を最小にできる。ローラ51と厚刃21cの重なりは、用紙2の端を押さえられる程度であれば足り、例えば、3mm以上重なり合うものとする。但し、第1回転軸17と第2回転軸18の双方の端部側に、夫々ローラ51、51を対向して設置して、これらローラ51の間で用紙2の端を挟持させることは可能である。このことは、例えば、用紙2の端の幅が大きく、十分な長さにわたって用紙2の端を保持することが望まれる場合に効果的となる。この場合、例えば、第1回転刃21cを外側から保持するボス23の外径を拡径させて、第2用紙押さえ部51として利用できるようにしてもよい。
第2用紙押さえ部を構成する一方のローラ51の材質は、対に作用する他方のローラ51の材質と異なるようにするのが望ましい。図2に示した実施形態では、第1回転刃21cとローラ51の双方の円筒形状面の間で用紙2の端を挟持させているが、双方の材質は相違する。例えば、第1回転刃21cの材質は鋼(冷間ダイス鋼や、これに類するもの)であり、ローラ51の材質は、ゴムやエラストマー、合成樹脂等の弾力性を有するものとすることで、第1回転刃21cに対する押圧力を高めている。この組合せは、耐摩耗、耐衝撃、振動吸収に優れ、用紙押さえ部51としての所望の効果を期待できる。
図3を参照すると、第2回転軸18上に固定できるように、ローラ51の本体の中心部に取付け用の円形状の孔53を設けることが示されている。ローラ51の取付けの仕方は、様々に構成できるが、例えば、孔53の内面を面一にして、ローラ51を第2回転軸18上で所定位置まで滑動できるようにしてもよい。この際、第2回転軸18の端部側に縮径部を設けるとともに、この径の変化に対応して、ローラ51の孔53の内径に縮径部を設けて、第2回転軸18の所定位置でローラ51を容易に位置決めできるようにしてもよい。または、キーを用いて、第2回転軸18の所定位置でローラ51を位置決めすることは可能である。さらに、ローラ51の孔53の内面上にめねじを設けるとともに、第2回転軸18の外面上に対応するおねじを設けて、第2回転軸18上でローラ51を螺合させることで、第2回転軸18の端部側にローラ51を固定することは可能である。他、任意の手段からローラ51を取付けてもよい。図3を参照すると、さらに、ローラ51の外側にホルダー55を取付けて、ローラ51を第2回転軸18上で保持させて、常時、ローラ51が回転軸18と一体に、所定位置で回転することを確保している。
好適な実施形態では、図2に示したように、ローラ51は円筒形状に形成され、この周面を面一にして、用紙2の表面を均一に押圧接する。このように、ローラ51を回転軸に取付けるだけで、裁断されながら搬送されていく用紙を端部において押圧保持することができるので、裁断時における用紙端部におけるたわみを防止できる。これによって、裁断過程での用紙のたわみによって生ずる搬送方向後端部における裁断線のズレを防止できるので、角Xの発生を防止することができる。また、比較的に簡単にローラ51を第2回転軸18上に取付けることができるので、製造時やメンテナンス時に組付け性に優れる。また、従来のカード裁断装置Aの内部構成をほとんど代えることなく、ローラ51を加えるので、既存の設備を活用できる。特に、厚刃21cと相対してローラ51を設けることで、第2用紙押さえ部を構成する場合、新たに付け加える構成要素や構成上必要とされるスペースを最小にして、カード裁断装置Aのコンパクト化に寄与できる。さらに、以上のように構成されることで、複雑な機構や制御等を組み込むことなく、完全な形で名刺を作成するカード裁断装置Aを提供できる。また、この構成では、ノイズの発生がなく、カード裁断装置Aの静寂化に寄与できる。従って、本考案は、実施上、極めて優れたものとなっている。
以上、本考案の好適な実施の形態に係るカード裁断装置Aについて、添付した図を用いて説明したが、これら図は、本考案の実施形態について例示したものであり、本考案の範囲を限定させるものではない。例えば、第2用紙押さえ部51は、円筒形状に形成されて、この周面から用紙2の端を押圧接するが、この周面は面一でなくてもよく、外径を変化させて、裁断後の用紙2の端を外に逃す溝を備えていてもよい。例えば、図4に示すように、第2用紙押さえ部51は、円錐台形状に形成されて、この傾斜面57を利用して裁断後の用紙2の端を外に逃しやすくしてもよい。この場合、第2用紙押さえ部51は、裁断時に用紙2の端を押圧接する機能の他、裁断された用紙2の端を速やかに回収させる機能を合わせ持つことができる。裁断後の用紙2の端は、縦方向裁断部15の下方に配した図示せぬ余白箱に落下して収納される。尚、図4は説明を容易にするための概略図であり、傾斜面57の傾斜角度や長さは、適宜、実施形態に応じて定められる。
さらに、本考案に係る他の実施形態では、カード裁断機Aは、用紙2を搬送方向にのみ裁断するように構成されていてもよい。この場合、例えば、帯状のカードを作成する構造のものにも本考案を適用できる。
さらに、本考案に係る他の実施形態では、第1用紙押さえ部38を省くことができる。この場合例えば、第2用紙押さえ部51によって、用紙2の左右の端を押圧することで、用紙2を左右の幅方向に十分な張力を加えることができる場合に適用できる。
さらに、本考案に係る他の実施形態では、一方の回転軸に用紙押さえ用のローラを設けて、搬送中の用紙2の端部が載置される載置台に対して転圧する様にしてもよい。このローラは、厚刃21を利用してもよい。
さらに、本考案に係る他の実施形態では、厚刃21と用紙押さえ用のローラ51との間で用紙2を挟むのではなく、厚刃21とは別に用紙押さえ用のローラを回転軸に取付けてもよい。
他、添付した実用新案登録請求の範囲内で、本考案に対して様々な修正等を加えることは可能である。
本考案に係わるカード裁断装置のスリット裁断部を示す図である。 図1に示した右端部側の第1回転刃と第2回転刃の周辺部について拡大して示す図である。 図1に示した右端部側の第2回転刃を支持するサブアセンブリの周辺部の分解斜視図である。 図2と類似するが、他の実施形態の第2用紙押さえ部について示す図である。 カード裁断装置の一例を示した断面図である。 カード用紙の印刷又は印字形態を示す図である。 カード用紙の他の印刷又は印字形態を示す図である。
A カード裁断装置
S1〜S3 センサ
2 用紙
11 横方向裁断部
11a、b 切断刃
15 縦方向裁断部(スリッター裁断部)
17、18 回転軸
21、24 回転刃
23、26 ボス
31 カード(名刺)
37 スプリング
38 第1用紙押さえ部(ローラ)
40 サブアセンブリ
41 スプリングホルダー
43 ホルダースペーサ
45 薄刃ホルダー
51 第2用紙押さえ部(ローラ)
53 孔
55 ホルダー

Claims (3)

  1. 用紙を裁断して、複数葉のカードを作成するカード裁断装置であって、
    用紙を供給する搬送路を挟み、互いに逆方向に回転し、搬送方向に対して直交する方向に軸方向を配した一対の回転軸と、
    前記一対の回転軸の内、一方の回転軸の軸方向に、所定の間隔を保持して配した複数個の第1回転刃と、
    前記一対の回転軸の内、他方の回転軸の軸方向に配し、前記各第1回転刃との周縁同士が互いに摺り合ってスリッター裁断部を構成する複数個の第2回転刃と、
    前記スリッター裁断部によって用紙を裁断する際、前記スリッター裁断部の外側で用紙の夫々の端を押さえるローラを少なくとも一方の前記回転軸に設けたことを特徴とするカード裁断装置。
  2. 前記スリッター裁断部の外側で用紙の端を押さえる前記ローラは、弾性部材で構成されたことを特徴とする請求項1に記載のカード裁断装置。
  3. 前記第1回転刃は厚刃であって、前記一方の回転軸の軸方向の内側で前記第2回転刃と周縁同士を互いに摺接させ、かつ前記一方の回転軸の軸方向の外側で前記ローラと円筒形状面同士を互いに摺接させ、これらの間に用紙の端を挟持することを特徴とする請求項1又は2に記載のカード裁断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107175709A (zh) * 2017-07-19 2017-09-19 宿州市鸿展工业装备有限公司 一种模具裁剪机
CN109676672A (zh) * 2018-12-28 2019-04-26 天津市顺通达包装制品有限公司 一种可使纸条自动分离的纱管纸分条机用自动分离机构
WO2024095723A1 (ja) * 2022-11-02 2024-05-10 シチズン・システムズ株式会社 プリンタ

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