JP3156210U - Lpガスバルク貯槽等の防護構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 LPガスが充填されたバルク貯槽等を車両等の火気から遮り、車両等の接触を防ぐ防護構造において、隔壁パネルを基礎に強固に固定でき、狭い基礎上に隔壁パネルの他に車止めを容易に設置できる、防護構造を提供する。【解決手段】 火気とLPガスバルク貯槽等1とをさえぎる位置に防火隔壁10を設け、LPガスバルク貯槽等1の設置箇所の基礎B上にLPガスバルク貯槽等1に車両が接触しないようにする車止め20を設けたLPガスバルク貯槽等1の防護構造において、防火隔壁10の隔壁パネル11にそれを支える垂直方向に長い隔壁支柱12を設け、隔壁支柱12を車止め20に固定した。【選択図】図1

Description

本考案は、LPガスが充填されたバルク貯槽等を車両等の火気から遮り、車両等の接触を防ぐ防護構造に関する。
屋外に設置するLPガス(液化石油ガス)バルク容器やバルク貯槽等では、「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律施行規則」の省令により「バルク貯槽の外面から二メートル以内にある火気をさえぎる措置を講じる」ことが義務付けられている。
この火気とは、車両等や電気設備などの炎や火花、あるいは高熱を発生する、または発生する恐れがあるものである。
このような、二メートル以内にあるLPガスが充填されたバルク貯槽等を火気から遮るための措置として、火気の熱が容器に影響を及ぼさないよう、かつ容器から漏洩したガスが火気のほうへ流れないようにする隔壁パネルにより、二メートル以上の火気との迂回距離を取れるようにして漏洩の危険に対処したものが知られている。
例えば、特開平6−212715号公報に示されるように、LPガスが充填されたガスボンベの設置箇所と火器の設置箇所との間に設けられるパネルであって、パネル本体の固定すべき壁面側の端部と設置面側の端部から、該壁面と該設置面に接当させる薄板状の弾性部材を延出させたものである。
バルク貯槽等の大型の隔壁パネルとして、隔壁パネルを支える支柱を斜めに設け、隔壁パネルの下端と支柱の下端を基礎にアンカー止めするようにし、それを複数枚並設した物も知られている。
また、同規則には「自動車等車両が接触しない措置を講ずること」も義務付けられていて、例えば実用新案登録第3090996号公報に示されるように、地上設置の液化石油ガスバルク貯槽等の設置空間の周囲を囲む保護柵において、保護柵には逆Uの字形状の保護柵管を設け、保護柵管の左右における垂直部分の下端は地面(基礎)に固定される、車止めによるものである。その車止め等により、バルク貯槽等に車両が接触しない措置がとられている。
特開平6−212715号公報 実用新案登録第3090996号公報
上記のバルク貯槽等の大型の隔壁パネルでは、台風のような強風に対して確実に固定することは難しかった。
つまり、隔壁パネルは文字通り難燃性(通常は鋼板)の矩形の高さ2メートル弱の板であり、ガスの漏洩を防ぐ目的からも孔が開けられず、風をその正面から受けると風圧をまともに受けてしまうものである。
その隔壁パネルを取り付けるバルク貯槽等の基礎の面積は、その設置場所を広く取れないことが多く、平面視でバルク貯槽等の周りに数十センチメートルの余裕しかないため、隔壁パネルを斜めに支える支柱の角度も急角度となり、基礎に強固に固定できない。
また、隔壁パネルを取り付けるバルク貯槽等の火気が車両である場合、車止め等によりバルク貯槽等に車両が接触しない措置が必要となり、狭い基礎上に隔壁パネルの他に車止めを設置するという難しさがある。
そこで本考案は、隔壁パネルを基礎に強固に固定でき、狭い基礎上に隔壁パネルの他に車止めを容易に設置できる、LPガスバルク貯槽等の防護構造を提供することを目的とする。
請求項1の考案のLPガスバルク貯槽等の防護構造は、火気とLPガスバルク貯槽等1とをさえぎる位置に防火隔壁10を設け、LPガスバルク貯槽等1の設置箇所の基礎B上にLPガスバルク貯槽等1に車両が接触しないようにする車止め20を設けたLPガスバルク貯槽等1の防護構造において、防火隔壁10の隔壁パネル11にそれを支える垂直方向に長い隔壁支柱12を設け、隔壁支柱12を車止め20に固定したものである。
請求項1の考案によれば、防火隔壁10の隔壁パネル11にそれを支える垂直方向に長い隔壁支柱12を設け、隔壁支柱12を車止め20に固定したことにより、防火隔壁10は車止め20に支えられ、隔壁パネル11を基礎Bに強固に固定できる。また、防火隔壁10と車止め20を接近させることができ、狭い基礎B上に隔壁パネル11の他に車止め20を容易に設置できる。
図1はLPガスバルク貯槽等の防護構造を示す正面図である。 図2は図1の側面図である 図3は図1の平面図である。 図4は図1の背面図である。 図5はLPガスバルク貯槽等の防護構造を示す斜視図である。 図6は図2の部分拡大図である。
隔壁パネルを基礎に強固に固定でき、狭い基礎上に隔壁パネルの他に車止めを容易に設置できるLPガスバルク貯槽等の防護構造を提供する目的を、防火隔壁10の隔壁パネル11にそれを支える垂直方向に長い隔壁支柱12を設け、隔壁支柱12を車止め20に固定することで実現した。
図1は、本考案の実施例に係るLPガスバルク貯槽等の防護構造である。
この防護構造は、バルク供給に係るLPガス(液化石油ガス)バルク容器(スカート又はサドル等を基礎に設置)やバルク貯槽(支柱又はサドル等を基礎にアンカーボルト等で固定)等の比較的大型の可燃性ガス容器(それらを含めてLPガスバルク貯槽等1という)を、防火隔壁10により二メートル以上の火気との迂回距離を取れるようにして漏洩の危険に対処し、車止め20によりLPガスバルク貯槽等1に車両が接触しない措置がとられているものである。
LPガスバルク貯槽等1は貯蔵能力が1,000kg未満のものが主に用いられるが、本実施例は500kg用の横置型のバルク貯槽1を示している。
このバルク貯槽1は、地面Eにほぼ埋設された基礎Bに載置され、基礎Bは不同沈下等によりバルク貯槽1に有害なひずみが生じないような平面視が略長方形の平坦なコンクリート盤であり、バルク貯槽1のサドルがアンカーボルトで基礎Bに固定される。
バルク貯槽1の防護構造は、火気とバルク貯槽1とをさえぎる位置に防火隔壁10を設け、バルク貯槽1の設置箇所の基礎B上にバルク貯槽1に車両が接触しないようにする車止め20を設ける。
防火隔壁10の火気とバルク貯槽1とをさえぎる位置とは、駐車場の車両等の火気の方向とバルク貯槽1の間であり、略長方形の基礎B上端の一辺または二辺に防火隔壁10が位置する。実施例では基礎B上の長辺の一辺に防火隔壁10が位置する例を示している。
車止め20は、防火隔壁10とバルク貯槽1の間、または防火隔壁10の外側の基礎B上に設ける。実施例では車止め20を防火隔壁10とバルク貯槽1の間に設ける例を示している。
なお、車止め20を防火隔壁10とバルク貯槽1の間に設ける場合、防火隔壁10は基礎B上の端に沿って設け、基礎B上には位置しないようにしても良い。
防火隔壁10には、上下方向に並設された複数枚の隔壁パネル11と、それを支える複数本の隔壁支柱12と、最下端の隔壁パネル11を基礎B上に固定するための土台枠13を設ける。
隔壁パネル11は正面視が略矩形で横長の鋼板であり、側面視でその上端は補強のため略Lの字状に曲げられ、その先端側が水切りのためやや下がり方向とされる。隔壁パネル11は側面視でその下端は補強のため略Zの字状に曲げられ、その略水平部分は先端側が水切りのためやや下がり方向とされ、その略垂直部分は先端が下方向を向いている。
隔壁パネル11は、その上端と下端が重ね合わされ、ガスの漏洩を防ぐことができる程度に密着させてボルト・ナットで連結される。実施例では上下方向に並設された隔壁パネル11の高さは約181cm、幅は約180cmとした。
隔壁支柱12は垂直方向に長い柱で、その平面視が略ハット形状の鋼板であり、その略ハット形状の幅広側が隔壁パネル11に向き、隔壁パネル11と車止め20の間に位置し、隔壁支柱12に隔壁パネル11がボルト・ナットで固定される。実施例では隔壁支柱12は2本とし、2個の車止め20に固定した。
土台枠13は、その側面視が略Zの字状の隔壁パネル11の幅と同じ長さの細長い鋼板で、最下端の隔壁パネル11と基礎Bとの隙間を塞ぎ、最下端の隔壁パネル11の下端と土台枠13の上端が重ね合わされ、ガスの漏洩を防ぐことができる程度に密着させてボルト・ナットで連結される。
土台枠13の下端は基礎B上に位置し、土台枠13の下端は車止め20と共にアンカーボルトにより、ガスの漏洩を防ぐことができる程度に密着させて基礎Bに固定される。これにより、土台枠13は最下端の隔壁パネル11を基礎B上に固定する。
車止め20には、逆Uの字形状の丸鋼管である防護管21を設け、防護管21の左右における垂直部分の下端に水平方向の板である一対の固定板22を設け、固定板22は土台枠13を挟んでアンカーボルトにより基礎Bに固定される。
防護管21の左右における垂直部分の裏面側中間部からバルク貯槽1側の基礎B上に向けて斜めに一対の補強板23を設け、補強板23の上端側は防護管21にボルト・ナットで固定され、補強板23の下端側はアンカーボルトにより基礎Bに固定される。
防護管21の左右における垂直部分の表面側中間部の間に車止め横桟24を設け、車止め横桟24は防護管21の防火隔壁10側に位置し、車止め横桟24は防護管21に溶着により固定される。車止め横桟24の左右の中間部と隔壁支柱12の略ハット形状の幅狭側をボルト・ナットで固定する。
防護管21の上部における水平部分の表面側中間部に柱固定枠25を設け、柱固定枠25は防護管21の防火隔壁10側に位置し、柱固定枠25は平面視が略コの字状の板でその開口部が防火隔壁10側に向き、柱固定枠25の上下方向中間部は防護管21に溶着により固定される。柱固定枠25の開口部の間に隔壁支柱12の略ハット形状の平行部がはまり込み、柱固定枠25と隔壁支柱12をボルト・ナットで固定する。
以上のように、防火隔壁10の隔壁支柱12を車止め20の車止め横桟24と柱固定枠25により固定する。
このことにより、防火隔壁10は車止め20に支えられ、隔壁パネル11を基礎Bに強固に固定できる。また、防火隔壁10と車止め20を接近させることができ、狭い基礎B上に隔壁パネル11の他に車止め20を容易に設置できる。
以上の実施例では、基礎B上の長辺の一辺に防火隔壁10が位置する例を示したが、複数の辺に連続して位置させても良い。
また、車止め20を防火隔壁10とバルク貯槽1の間に設ける例を示したが、車止め20を防火隔壁10の外側の基礎B上に設けても良い。
1 LPガスバルク貯槽等としてのバルク貯槽
10 防火隔壁
11 隔壁パネル
12 隔壁支柱
20 車止め
B 基礎

Claims (1)

  1. 火気とLPガスバルク貯槽等とをさえぎる位置に防火隔壁を設け、LPガスバルク貯槽等の設置箇所の基礎上にLPガスバルク貯槽等に車両が接触しないようにする車止めを設けたLPガスバルク貯槽等の防護構造において、防火隔壁の隔壁パネルにそれを支える垂直方向に長い隔壁支柱を設け、隔壁支柱を車止めに固定したLPガスバルク貯槽等の防護構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020044467A (ja) * 2018-09-14 2020-03-26 栗田工業株式会社 水処理装置

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