JP3155763B2 - 信号処理装置 - Google Patents

信号処理装置

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JP3155763B2
JP3155763B2 JP00639591A JP639591A JP3155763B2 JP 3155763 B2 JP3155763 B2 JP 3155763B2 JP 00639591 A JP00639591 A JP 00639591A JP 639591 A JP639591 A JP 639591A JP 3155763 B2 JP3155763 B2 JP 3155763B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータ等の情報
処理装置と、プリンタ、スキャナ等の周辺装置との間の
通信に利用される、SCSI信号に対する信号処理装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】SCSI信号には、シングルエンド信号
と、差動信号の2つの種類があり、従来、小さなシステ
ムではシングルエンド信号が用いられ、大きなシステム
では差動信号が用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、前
記の2種類のSCSI信号は互換性がないので、従来
は、小さなシステムを大きくするとか、両方のシステム
を自由に組み合わせることに対して、柔軟性がなかっ
た。
【0004】そこで、2種類のSCSI信号に互換性を
持たせて中継する信号処理装置が望まれる。その場合、
REQ、ACK、デ−タ等の信号の転送は、高速である
ことを必要とする。しかも、イニシエータとターゲット
が同じ側のSCSIバスに存在して情報転送を行う場合
に、これを妨げないようにしなければならない。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明によれば、互いに直接接続されていないSC
SIバスを中継可能な信号処理装置に、選択信号を駆動
したバスを判別する第1の判別手段と、前記選択信号が
駆動されている間にビジー信号を駆動するバスを判別す
る第2の判別手段と、前記第1の判別手段で判別された
バスと、前記第2の判別手段で判別されたバスとを比較
する比較手段と、所定の情報転送フェーズであることを
認識する認識手段と、該認識手段によって所定の情報転
送フェーズであることが認識された場合に、前記比較手
段による比較結果が不一致であれば、信号を、前記互い
に直接接続されていないSCSIバスの所定の一方から
他方へ転送し、当該比較結果が一致であれば、異なるS
CSIバス間の信号転送を禁止するように制御する制御
手段とを備える。
【0006】本発明によれば、中継を行なう信号処理装
置は、イニシエータとターゲットが互いに異なるバスに
存在し、かつ情報転送フェ−ズであるときに、各信号
を、それぞれに対する所定の伝達方向に、高速に転送す
る。
【0007】
【実施例】図1は本発明信号処理継装置を用いた情報処
理システムのブロック構成図であり、同図において1、
2は互いに直接接続されていないSCSIバスで、1は
RS485規格を用いた差動信号、2はTTLのシング
ルエンド信号を用いている。3はSCSI信号中継装
置、4〜9はSCSIバスに接続されたデバイスで、イ
ニシエータまたはターゲットとして動作し、ID番号は
すべて異なる。
【0008】図2〜図22はSCSI信号中継装置3の
内部回路であり、10、11は差動信号を用いたSCS
I用のコネクタであり、12〜29はRS485規格の
差動信号をTTLレベルの信号に変換するレシーバ、3
0〜47はTTLレベルの信号をRS485規格の差動
信号に変換するトランスミッタ、48〜58はTTLレ
ベルの信号をTTLオープンコレクタの信号に反転して
変換するドライバ、59は、TTLレベルの信号をイネ
ーブルがONされているとき反転して出力し、イネーブ
ルがOFFされているときはハイインピーダンスになる
トライステート出力のドライバ、60〜63はTTLレ
ベルの信号をTTLオープンコレクタの信号に反転して
変換するドライバ、64はTTLレベルの信号をイネー
ブルがONされているとき反転して出力し、イネーブル
がOFFされているときはハイインピーダンスになるト
ライステート出力のドライバ、65はTTLレベルの信
号をTTLオープンコレクタの信号に反転して変換する
ドライバ、66〜83はオープンコレクタの信号を入力
するシュミットインバータ、84〜87はオープンコレ
クタ出力インバータ、88〜91はLEDの電流を制限
する抵抗、92は差動バスに正常に接続されていること
を示す緑色出力のLED、93は差動バスがシングルエ
ンド形のデバイスまたはターミネータと混在して使用さ
れている可能性を示す赤色出力のLED、94はシング
ルエンドバスが正常に接続されていることを示す緑色出
力のLED、95はシングルエンドバスが差動形のデバ
イスまたはターミネータとして使用されていることを示
す赤色出力のLED、96は差動バスへターミネートパ
ワーを供給するときの安全用ヒューズ、97はシングル
エンドバスへターミネートパワーを供給するときの安全
用ヒューズ、98は本SCSI信号中継装置3が電源O
FFしているとき差動バスからターミネートパワーを吸
収しないようにした逆流防止用ダイオード、99は同じ
くシングルエンドバスからターミネートパワーを吸収し
ないようにした逆流防止用ダイオード、100は情報転
送フェーズの際、ターゲットとイニシエータが同じバス
にあるかどうかを記憶しているJKフリップフロップ、
101は2入力NANDゲート、102は3入力NAN
Dゲート、103〜104はDフリップフロップ、10
5は3入力NANDゲート、106はDフリップフロッ
プ、107は4入力ANDゲート、108はDフリップ
フロップ、109はNORゲート、110は3入力NA
NDゲート、111はDフリップフロップ、112は4
入力ANDゲート、113は3入力NANDゲート、1
14〜115はDフリップフロップ、116は2入力A
NDゲート、117はDフリップフロップ、118は2
入力NORゲート、119はDフリップフロップ、12
0は2入力ANDゲート、121〜122はDフリップ
フロップ、123は2入力ANDゲート、124はDフ
リップフロップ、125は2入力NORゲート、126
はDフリップフロップ、127は2入力ANDゲート、
128はDフリップフロップ、129は3入力NAND
ゲート、130は2入力NANDゲート、131はDフ
リップフロップ、132は3入力NANDゲート、13
3は2入力NANDゲート、134はDフリップフロッ
プ、135〜137は2入力ORゲート、138はJK
フリップフロップ、139〜140は3入力NANDゲ
ート、141は2入力NORゲート、142はインバー
タ、143〜145は2入力NANDゲート、146は
3入力NANDゲート、147はインバータ、148〜
150は2入力NANDゲート、151は3入力NAN
Dゲート、152はDフリップフロップ、153は2入
力ANDゲート、154はDフリップフロップ、155
は2入力NORゲート、156はDフリップフロップ、
157は2入力ANDゲート、158はDフリップフロ
ップ、159はDフリップフロップ、160は2入力A
NDゲート、161はDフリップフロップ、162は2
入力NORゲート、163はDフリップフロップ、16
4は2入力ANDゲート、165はDフリップフロッ
プ、166はDフリップフロップ、167は2入力AN
Dゲート、168はDフリップフロップ、169は2入
力NORゲート、170はDフリップフロップ、171
は2入力ANDゲート、172はDフリップフロップ、
173はDフリップフロップ、174は2入力ANDゲ
ート、175はDフリップフロップ、176は2入力N
ORゲート、177はDフリップフロップ、178は2
入力ANDゲート、179はDフリップフロップ、18
0はDフリップフロップ、181は2入力ANDゲー
ト、182はDフリップフロップ、183は2入力NO
Rゲート、184はDフリップフロップ、185は2入
力ANDゲート、186はDフリップフロップ、187
はDフリップフロップ、188は2入力ANDゲート、
189はDフリップフロップ、190は2入力NORゲ
ート、191はDフリップフロップ、192は2入力A
NDゲート、193はDフリップフロップ、194はD
フリップフロップ、195は2入力ANDゲート、19
6はDフリップフロップ、197は2入力NORゲー
ト、198はDフリップフロップ、199は2入力AN
Dゲート、200はDフリップフロップ、201はDフ
リップフロップ、202は2入力ANDゲート、203
はDフリップフロップ、204は2入力NORゲート、
205はDフリップフロップ、206は2入力ANDゲ
ート、207はDフリップフロップ、208はDフリッ
プフロップ、209は2入力ANDゲート、210はD
フリップフロップ、211は2入力NORゲート、21
2はDフリップフロップ、213は2入力ANDゲー
ト、214はDフリップフロップ、215はDフリップ
フロップ、216は2入力ANDゲート、217はDフ
リップフロップ、218は2入力NORゲート、219
はDフリップフロップ、220は2入力ANDゲート、
221はDフリップフロップ、222はDフリップフロ
ップ、223は2入力ANDゲート、224はDフリッ
プフロップ、225は2入力NORゲート、226はD
フリップフロップ、227は2入力ANDゲート、22
8はDフリップフロップ、229はDフリップフロッ
プ、230は2入力ANDゲート、231はDフリップ
フロップ、232は2入力NORゲート、233はDフ
リップフロップ、234は2入力ANDゲート、235
はDフリップフロップ、236はDフリップフロップ、
237は2入力ANDゲート、238はDフリップフロ
ップ、239は2入力NORゲート、240はDフリッ
プフロップ、241は2入力ANDゲート、242はD
フリップフロップ、243はDフリップフロップ、24
4は2入力ANDゲート、245はDフリップフロッ
プ、246は2入力NORゲート、247はDフリップ
フロップ、248は2入力ANDゲート、249はDフ
リップフロップ、250はDフリップフロップ、251
は2入力ANDゲート、252はDフリップフロップ、
253は2入力NORゲート、254はDフリップフロ
ップ、255は2入力ANDゲート、256はDフリッ
プフロップである。次に上記構成においてバスフリー、
アービトレーション、セレクション、リセレクション、
情報転送の各フェーズがどのように推移していくか説明
する。
【0009】(1)バスフリーフェーズとは、セレクシ
ョン(SEL)およびビジー(BSY)信号が共に40
0ns以上の間駆動されていないことをいう。
【0010】(2)アービトレーションフェーズでは、
バスフリーフェーズ検出後800ns以上かつ1.8μ
sを超えない時間以内にBSY信号と自己のSCSI
IDに対するデータビットを駆動し、さらに2.2μs
以上経過後データバス上の値を比較してバス使用権要求
の優先順位を判定する。
【0011】そして、自分よりも高位の優先度を持つデ
ータビットが駆動されていることを検出したSCSIデ
バイスは、他のSCSIデバイスによりSEL信号が駆
動されてから800ns以内にすべてのバスの信号を駆
動することを停止する。一方、最高位の優先度を持つデ
ータビットを駆動していたSCSIデバイスは、SEL
信号を駆動することにより、バスへの使用権を獲得し、
さらにSEL信号を駆動してからセレクションフェーズ
またはリセレクションフェーズへの移行を開始するま
で、1.2μs以上待つ。
【0012】(3)セレクションフェーズとはイニシエ
ータからターゲットを選択するためのフェーズである。
【0013】バス権を獲得したSCSIデバイス(イニ
シエータ)は、SEL信号を駆動し始めて1.2μs以
上経過してから、データバス上にターゲットとイニシエ
ータ自身のSCSI IDのデータビットを駆動し、そ
の後90ns以上待ってからBSY信号の駆動を停止
し、さらに400ns以上経過してから、ターゲットが
BSY信号を駆動するまで待つ。
【0014】一方ターゲットは400ns以上の間、S
ELおよび自己のSCSI IDに対応するデータバス
ビットが駆動され、かつBSY信号とI/O信号が駆動
されていないことを検出したときに、自己が選択されて
いることを認識し、200μs以内に、BSY信号を駆
動することにより応答し、イニシエータはBSY信号を
検出してから90ns以内にSEL信号の駆動を停止す
る。
【0015】(4)リセレクションフェーズはターゲッ
ト側からイニシエータ側を選択するためのフェーズであ
る。
【0016】バス権を獲得したSCSIデバイス(ター
ゲット)は、SEL信号を駆動し始めてから1.2μs
以上経過してから、データバス上にI/O信号とイニシ
エータとターゲット自身のSCSI IDを駆動し、そ
の後90ns以上待ってからBSY信号の駆動を停止
し、さらに400ns以上経過してから、イニシエータ
がBSY信号を駆動するまで待つ。
【0017】一方、イニシエータは400ns以上の間
、SEL信号、I/O信号および自己のSCSI I
Dに対応するデータビットが駆動されていて、かつBS
Y信号が駆動されていないことを検出したときに、自己
が選択されていることを認識し、200μs以内にBS
Y信号を駆動することによりターゲットに対して応答す
る。
【0018】ターゲットは、BSY信号を検出してか
ら、自分もBSY信号を駆動した後、90ns以内にS
EL信号の駆動を停止し、さらにイニシエータはSEL
信号の駆動が停止したことを検出した後、自己のBSY
信号の駆動を停止する。
【0019】(5)情報転送フェーズとはコマンド、デ
ータ、ステータス、メッセージの各フェーズを総称した
ものであり、情報の転送方向によりイン(ターゲット→
イニシエータ)とアウト(イニシエータ→ターゲット)
に区別される。
【0020】情報転送フェーズの制御権はすべてターゲ
ット側が握っており、情報の転送はターゲットが駆動す
る転送要求信号であるREQ信号およびイニシエータが
駆動する応答信号であるACK信号によって制御され
る。1組のREQおよびACK信号により、1バイトの
情報転送を行なうが、REQ信号とACK信号および応
答確認方法の違いによって、非同期モードと同期モード
の2種類の転送制御方法がある。
【0021】非同期モード転送とはREQ信号とACK
信号を相互に確認しあいながら転送を制御する方法であ
り、すべての情報転送フェーズで使用することができ
る。
【0022】I/O信号が駆動されているとバス上の情
報はターゲットからイニシエータに転送される。ターゲ
ットはデータバスの値が確定してからREQ信号を駆動
する。イニシエータはデータバスの値を取込み、ACK
信号を駆動して応答する。ターゲットはACK信号が駆
動されるまでデータバスの値を保持し、ACK信号が駆
動されるとREQ信号の駆動を停止する。イニシエータ
はREQ信号の駆動が停止した後ACK信号の駆動を停
止する。ターゲットはACK信号の駆動が停止されたこ
とを確認してから次のバイトの転送に移る。
【0023】一方、I/O信号が駆動されていないとき
は、データバス上の情報はイニシエータからターゲット
へ転送される。ターゲットはREQ信号を駆動しイニシ
エータに対し情報転送の要求をする。イニシエータは、
要求された種類の情報をデータバス上に送出してからA
CK信号を駆動する。ターゲットはデータバスのデータ
を取込んでREQ信号の駆動を停止する。イニシエータ
は、REQ信号の駆動が停止したことを検出するまでデ
ータバスの値を保持し、REQ信号の駆動が停止すると
ACK信号の駆動も停止する。ターゲットはACK信号
の駆動が停止したことを検出した後、次のバイトの転送
要求に移る。これが非同期モード転送である。
【0024】一方、同期モード転送とは、データフェー
ズでのみ使用することができる転送方法で、REQおよ
びACK信号の転送周期と、ACKの応答無しに連続し
てREQを送出できるオフセット数とをイニシエータと
ターゲットの間で取り決めておき、複数バイトを一度に
転送する、高速なデータ転送方法である。
【0025】以上のようなSCSIの規約によりデータ
を転送するわけであるが、本実施例のごとく、2つのS
CSIバスをSCSI信号中継装置を介して使用した場
合も、論理的に一体となった2つのSCSIバス全体
が、上記のSCSIの規約を守ることができなくてはな
らない。
【0026】図23はモードの遷移を示す図であり、二
つのSCSIバスが一体となって動作するとき、図1の
SCSI信号中継装置3がどのようなモードで動作すべ
きであるかが図23に示されている。
【0027】まずAのバスフリーフェーズ、次にアービ
トレーションフェーズで、BのSCSIバス1のBSY
信号のみ駆動(オン)された場合、次にCのSCSIバ
ス2のBSY信号のみオンされた場合、次にDのSCS
Iバス1と2両方がオンされた場合、さらにEのSCS
Iバス1にターゲットが存在する場合のリセレクション
フェーズ、さらにFのSCSIバス1にイニシエータが
存在する場合のセレクションフェーズ、さらにGのSC
SIバス2にイニシエータが存在する場合のセレクショ
ンフェーズ、さらにHのSCSIバス2にターゲットが
存在する場合のリセレクションフェーズ、さらにIのS
CSIバス1にイニシエータとターゲットが存在する場
合の情報転送フェーズ、さらにJのSCSIバス1にイ
ニシエータおよびSCSIバス2にターゲットが存在す
る場合の情報転送フェーズ、さらにKのSCSIバス1
にターゲットおよびSCSIバス2にイニシエータが存
在する場合の情報転送フェーズ、最後にLのSCSIバ
ス2にイニシエータとターゲットが存在する場合の情報
転送フェーズに分けることができる。具体的な動作の例
を以下に説明する。
【0028】第1の動作では図1に示したSCSIデバ
イス6がSCSIバス1のBSY信号と自己のIDであ
るデータビット4を駆動し、その後SCSIデバイス9
がイニシエータとしてSCSIバス2のBSY信号と自
己のIDであるデータビット6を駆動し、その結果SC
SIデバイス9がバス権を獲得してSCSIバス2のS
EL信号を駆動し、それによりSCSIデバイス6はS
CSIバス1のBSY信号とデータビット4の駆動を停
止し、さらにSCSIデバイス9はSCSIバス2のデ
ータビット2を駆動し、その後BSY信号の駆動を停止
する。
【0029】ID=2のSCSIデバイス5は、ターゲ
ットとしてSCSIバス1のBSY信号を駆動し、それ
を受けてSCSIデバイス9はSCSIバス2のSEL
信号の駆動を停止しセレクションフェーズは終了する。
その結果SCSIバス1とSCSIバス2を用いてSC
SIデバイス9と5の情報転送を行ない、転送終了後S
CSIデバイス5はSCSIバス1のBSY信号の駆動
を停止しバスフリー状態になる。
【0030】以上の経緯をSCSI信号中継装置3の入
力部で観察した状態を図24に示す。
【0031】中を白く示した実線は、SCSIの各信号
が、SCSI信号中継装置3のドライバおよびトランス
ミッタにより駆動されておらず、Hレベルは外部のSC
SIデバイスにより駆動されていることを、Lレベルは
どこからも駆動されていないことを示しており、黒色で
示した実線はSCSIの各信号が、SCSI信号中継装
置3のドライバまたはトランスミッタにより駆動されて
いることを示している(この時外部のSCSIデバイス
が駆動しているかどうかSCSI信号中継装置3からは
認識できない)。
【0032】破線は駆動のオンオフを繰り返していると
ころを省略していることを表わし、中を白くした破線は
SCSI信号中継装置3が駆動することは無いが外部で
ON、OFFされる可能性があることを示しており、黒
色の破線はSCSI信号中継装置3のドライバまたはト
ランスミッタがON、OFFをする可能性があることを
示している(外部でON、OFFされるかどうかは分か
らない)。
【0033】第2の動作では、SCSIデバイス6がS
CSIバス1のBSY信号と自己のIDであるデータビ
ット4を駆動し、その後SCSIデバイス9がイニシエ
ータとしてBSY信号と自己のIDであるデータビット
6を駆動し、その結果SCSIデバイス9がバス権を獲
得してSCSIバス2のSEL信号を駆動し、それによ
りSCSIデバイス6はSCSIバス1のBSY信号と
データビット4の駆動を停止し、さらにSCSIデバイ
ス9はSCSIバス2のデータビット3を駆動し、その
後BSY信号を停止する。
【0034】ID=3のSCSIデバイス8はターゲッ
トとしてSCSIバス2上のBSY信号を駆動し、それ
を受けてSCSIデバイス9はSCSIバス2のSEL
信号の駆動を停止してセレクションフェーズは終了す
る。その結果SCSIバス2のみを用いてSCSIデバ
イス9と8の情報転送を行ない、転送終了後SCSIデ
バイス8はSCSIバス2のBSY信号の駆動を停止し
バスフリー状態になる。
【0035】以上の経緯をSCSI信号中継装置の入力
部で観察した状態を図25に示す。
【0036】第3の動作としてSCSIデバイス6がS
CSIバス1のBSY信号と自己のIDであるデータビ
ット4を駆動し、その後SCSIデバイス9がターゲッ
トとしてBSY信号と自己のIDであるデータビット6
を駆動し、その結果SCSIデバイス9がバス権を獲得
してSCSIバス2のSEL信号を駆動し、それにより
SCSIデバイス6はSCSIバス1のBSY信号とデ
ータビット4の駆動を停止し、さらにSCSIデバイス
9はSCSIバス2のI/O信号とデータビット3を駆
動し、その後BSY信号を停止する。
【0037】ID=3のSCSIデバイス8は、イニシ
エータとしてSCSIバス2上のBSY信号を駆動し、
それを受けてSCSIデバイス9はSCSIバス2のB
SY信号を駆動し、SEL信号の駆動を停止する。その
後SCSIデバイス8はSCSIバス2のBSY信号の
駆動を停止する。これによりリセレクションフェーズは
終了する。
【0038】その結果SCSIバス2のみを用いてSC
SIデバイス9と8の情報転送を行ない、転送終了後S
CSIデバイス9はSCSIバス2のBSY信号の駆動
を停止しバスフリー状態になる。
【0039】以上の経緯をSCSI信号中継装置の入力
部で観察した状態を図26に示す。第4の動作としてS
CSIデバイス6がSCSIバス1のBSY信号と自己
のIDであるデータビット4を駆動し、その後SCSI
デバイス9がターゲットとしてBSY信号と自己のID
であるデータビット6を駆動し、その結果SCSIデバ
イス9がバス権を獲得してSCSIバス2のSEL信号
を駆動し、それによりSCSIデバイス6はSCSIバ
ス1のBSY信号とデータビット4の駆動を停止し、さ
らにSCSIデバイス9はSCSIバス2のI/O信号
とデータビット2を駆動し、その後BSY信号を停止す
る。
【0040】ID=2のSCSIデバイス5はイニシエ
ータとしてSCSIバス1上のBSY信号を駆動し、そ
れを受けてSCSIデバイス9はSCSIバス2のBS
Y信号を駆動し、SEL信号の駆動を停止する。その後
SCSIデバイス5はSCSIバス1のBSY信号の駆
動を停止する。これによりリセレクションフェーズは終
了する。
【0041】その結果SCSIバス1とSCSIバス2
を用いてSCSIデバイス9と5の情報転送を行ない、
転送終了後SCSIデバイス9はSCSIバス2のBS
Y信号の駆動を停止しバスフリー状態になる。
【0042】以上の経緯をSCSI信号中継装置の入力
部で観察した状態を第9図に示す。
【0043】図23に示す状態のうちで、図24〜27
に示されていない状態はすべて、SCSIバス1とSC
SIバス2が対称であることとアービトレーションフェ
ーズで同時にBSY信号を駆動しないことで示すことが
できるので説明は省略する。
【0044】次に、図24のタイミングチャートに従っ
て、第1の動作の際のSCSI信号中継装置3の内部動
作を説明する。
【0045】まず、(a)のタイミングでSCSIバス
1に接続されたSCSIデバイス6がBSY信号とデー
タビット4を駆動し、レシーバ22の出力BSY−1I
とレシーバ16の出力DB4−1IがHに遷移する。そ
のためDフリップフロップ106はCLKがLからHに
なったときQ出力がHになる。ANDゲート107はす
べての入力がHになったことによりHになり、Dフリッ
プフロップ108は次のCLKがLからHになったとき
Q出力がHになる。これによりドライバ58がONし、
デバイスが駆動していない側のSCSIバス2のBSY
信号が駆動され、レシーバ76の出力BSY−2IがH
になる。同様にDフリップフロップ180、182のQ
出力がHとなり、ドライバ52がONし、SCSIバス
2のデータビット4が駆動され、DB4−2IがHにな
る。
【0046】その後(d)のタイミングで、今度はSC
SIバス2に接続されたSCSIデバイス9がBSY信
号とデータビット6を駆動し、インバータ72の出力D
B6−2IがHに遷移する。インバータ76の出力BS
Y−2Iはすでにドライバ58によりHになっている。
Dフリップフロップ114のQ出力はCLKがLからH
になったときHになるが、Dフリップフロップ108の
Q出力がHになっていて、ORゲート109の出力はH
となり、NANDゲート113の出力もLとなるため、
ANDゲート112の出力はLのままでDフリップフロ
ップ111の出力はHとなることができない。
【0047】一方Dフリップフロップ200、198の
Q出力はHとなりトランスミッタ36がSCSIバス1
のデータビット6を駆動し、DB6−1IをHとする。
【0048】その次に(l)−1のタイミングでSCS
Iデバイス9は自分のIDの優先度が一番高いことを認
識し、SEL信号を駆動するためインバータ80の出力
SEL−2IはHとなる。そのためDフリップフロップ
121、119のQ出力はHとなり、トランスミッタ4
4をONし、SCSIバス1のSEL信号を駆動するた
めSEL−1IはHとなる。Dフリップフロップ119
のQ出力がHになると同時に、次のCLKがLからHに
なってDフリップフロップ131の反転Q出力がLにな
る1クロックの間、NANDゲート130の出力aはL
になるため、ANDゲート107の出力はL、NAND
ゲート113とANDゲート112の出力がHになるこ
とでDフリップフロップ108のQ出力はLになり、D
フリップフロップ111のQ出力はHとなる。
【0049】そのためトランスミッタ40がONし、ド
ライバ58がOFFする。これによりアービトレーショ
ンフェーズでバス権を握らなかったSCSIバス1のB
SY信号はSCSI信号中継装置3が駆動することにな
る。もし、上記でDフリップフロップ108のQ出力が
Hのままだと、次の(l)−2のタイミングで、バス権
を握らなかったSCSIデバイス6がSCSIバス1の
BSY信号とデータビット4の駆動を停止することで、
まずDフリップフロップ106、108のQ出力がLと
なり、そのためORゲート109の出力がLにNAND
ゲート113とANDゲート112の出力がHになるた
め、Dフリップフロップ111のQ出力がHとなり、ト
ランスミッタ40がONされ、SCSIバス1のBSY
信号が駆動される。
【0050】つまり、Q出力がHになるDフリップフロ
ップが入れ換わるのは同じであるが、入れ換わる際にS
CSIバス1のBSY信号が1クロックの間駆動されな
いタイミングが生じ、これはSCSIの規約に違反す
る。
【0051】しかし、この回路では、バス権を握ったS
CSIデバイスのBSY信号を検出しているので、
(l)−2のタイミングではSCSIバス1および2と
もBSY信号の駆動状態に変化は生じない。
【0052】またSEL−2IがHになることでORゲ
ート135の出力がHとなり、JKフリップフロップ1
38のQ出力が次のCLKがLからHになるときにHと
なる。
【0053】次にSCSIデバイス9がターゲットを選
択するために、(l)−3のタイミングでSCSIバス
2のデータビット2を駆動すると、インバータ68の出
力がHとなり、Dフリップフロップ172と170のQ
出力がHとなり、トランスミッタ32がONし、SCS
Iバス1のデータビット2を駆動する。
【0054】SCSIデバイス9は、(l)−4のタイ
ミングでSCSIバス1のBSY信号の駆動を停止し、
セレクションフェーズGに入る。その結果インバータ7
6の出力はLになり、CLK信号がLからHになるとD
フリップフロップ114の出力がL、その次のCLK信
号がLからHになることでDフリップフロップ111も
Lになり、トランスミッタ40がOFFし、SCSIバ
ス1のBSY信号の駆動が停止する。信号レベルはイン
バータ76がLになったとき切り替わっている。
【0055】SCSIデバイス5は、SEL信号と自己
のID=2が駆動され、BSY信号およびI/O信号が
駆動されていないことで自己がターゲットとして選択さ
れていることを認識すると、(r)−1のタイミングで
SCSIバス1のBSY信号を駆動し、そのためレシー
バ22の出力BSY−1IがHとなり、Dフリップフロ
ップ106、108のQ出力がHとなりドライバ58が
ONし、SCSIバス2のBSY信号が駆動される。
【0056】SCSIデバイス9はターゲットからBS
Y信号の応答があったことを確認し、(r)−2のタイ
ミングでSEL信号の駆動を停止する。これによりセレ
クションフェーズは終了し情報転送フェーズKに入る。
【0057】情報転送フェーズではJKフリップフロッ
プ138のQ出力がHとなり、ORゲート135の出力
がL、NORゲート141の出力がHとなるためNAN
Dゲート140の出力fがLとなり、Dフリップフロッ
プ231のQ出力がHとなり、レシーバ28の出力RE
Q−1Iがクロックの遅れなくそのままドライバ64に
出力される。同様にDフリップフロップ240のQ出力
がHとなり、インバータ77の出力ACK−2Iがクロ
ックの遅れなくそのままトランスミッタ41に出力され
る。
【0058】すなわち情報転送モードでは、REQ、A
CKと言う高速性を必要とする信号を高速に相手側のS
CSIバスに伝えることができる。同様にデータ信号も
高速性を必要とするが、データ信号はターゲットから出
力されるI/O信号により伝達方向が異なるため、少々
複雑になる。
【0059】今の場合はターゲットであるSCSIデバ
イス5がSCSIバス1に存在し、BSY信号を出力し
ているので、Dフリップフロップ108のQ出力BSY
−2EがHになっており、データ転送方向がアウト(イ
ニシエータ→ターゲット)の場合はDフリップフロップ
124のQ出力I/O−2EがL、イン(ターゲット→
イニシエータ)の場合はI/O−2EがHとなり、アウ
トの場合はNANDゲート148の出力のみLとなるの
でNANDゲート150の出力がHとなり、JKフリッ
プフロップ138のQ出力およびNORゲート141の
出力がHとなっているため、NANDゲート151の出
力hがLとなる。インの場合はNANDゲート144の
出力のみLとなるのでNANDゲート145の出力がH
となり、JKフリップフロップ138のQ出力およびN
ORゲート141の出力がHとなっているためNAND
ゲート146の出力gがLとなる。
【0060】このためアウトではDフリップフロップ1
56、163、170、177、184、191、19
8、205、212のQ出力がHとなり、イニシエータ
が存在するSCSIバス2からターゲットが存在するS
CSIバス1にクロックの遅れなくそのままデータが伝
達される。
【0061】同様にインではDフリップフロップ15
4、161、168、175、182、189、19
6、203、210のQ出力がHとなり、ターゲットが
存在するSCSIバス1からイニシエータが存在するS
CSIバス2にクロックの遅れなくそのままデータが伝
達される。
【0062】情報転送フェーズが終了すると、SCSI
デバイス5はBSY信号の駆動を停止し、SCSIバス
を開放しバスフリーフェーズに入る。SEL信号、BS
Y信号はすべて駆動されていないためORゲート13
5、136、137のORゲートのQ出力はLとなり、
JKフリップフロップ138のQ出力はCLKがLから
HになるとLになる。そのためf、g、hの出力はすべ
てHに再び戻る。そして次のアービトレーションフェー
ズを待つ。
【0063】次に図25のタイミングチャートに従って
第2の動作の時のSCSI信号中継装置3の内部動作を
説明する。
【0064】まず(a)のタイミングでSCSIバス1
に接続されたSCSIデバイス6がBSY信号とデータ
ビット4を駆動し、レシーバ22の出力BSY−1Iと
レシーバ16の出力DB4−1IがHに遷移する。その
ためDフリップフロップ106はCLKがLからHにな
ったときQ出力がHになる。ANDゲート107はすべ
ての入力がHになったことによりHになり、Dフリップ
フロップ108は次のCLKがLからHになったときQ
出力がHになる。これによりドライバ58がONし、S
CSIバス2のBSY信号が駆動される。同様にDフリ
ップフロップ180、182のQ出力がHとなりドライ
バ52がONし、SCSIバス2のデータビット4が駆
動される。
【0065】その後(d)のタイミングで今度はSCS
Iバス2に接続されたSCSIデバイス9がBSY信号
とデータビット6を駆動し、インバータ76の出力BS
Yー2Iとインバータ72の出力DB6−2IがHに遷
移する。Dフリップフロップ114のQ出力はCLKが
LからHになったときHになるが、Dフリップフロップ
108のQ出力がHになっていて、ORゲート109の
出力はHになり、NANDゲート113の出力もLとな
るため、ANDゲート112の出力はLのままでDフリ
ップフロップ111の出力はHとなることができない。
一方Dフリップフロップ200、198のQ出力はHと
なり、トランスミッタ36がSCSIバス1のデータビ
ット6を駆動する。
【0066】その次に(l)−1のタイミングでSCS
Iデバイス9は自分のIDの優先度が一番高いことを認
識し、SEL信号を駆動するためインバータ80の出力
SEL−2IはHとなる。
【0067】そのためDフリップフロップ121、11
9のQ出力はHとなり、トランスミッタ44をONし、
SCSIバス1のSEL信号を駆動する。Dフリップフ
ロップ119のQ出力がHになると同時に、次のCLK
がLからHになってDフリップフロップ131の反転Q
出力がLになる1クロックの間、NANDゲート130
の出力aはLになるためANDゲート107の出力は
L、NANDゲート113とANDゲート112の出力
がHになることでDフリップフロップ108のQ出力は
Lになり、Dフリップフロップ111のQ出力はHとな
る。そのためトランスミッタ40がONし、ドライバ5
8がOFFする。
【0068】これによりアービトレーションフェーズで
バス権を握らなかったSCSIバス1のBSY信号はS
CSI信号中継装置3が駆動することになる。
【0069】もし、上記でDフリップフロップ108の
Q出力がHのままだと、次の(l)−2のタイミング
で、バス権を握らなかったSCSIデバイス6がSCS
Iバス1のBSY信号とデータビット4の駆動を停止す
ることで、まずDフリップフロップ106、108のQ
出力がLとなり、そのためORゲート109の出力がL
にNANDゲート113とANDゲート112の出力が
Hになるため、Dフリップフロップ111のQ出力がH
となりトランスミッタ40がONされ、SCSIバス1
のBSY信号が駆動される。
【0070】つまり、Q出力がHになるDフリップフロ
ップが入れ換わるのは同じであるが、入れ換わる際にS
CSIバス1のBSY信号が1クロックの間駆動されな
いタイミングが生じ、これはSCSIの規約に違反す
る。
【0071】しかし、この回路では、バス権を握ったS
CSIデバイスのBSY信号を検出しているので、
(l)−2のタイミングではSCSIバス1および2と
もBSY信号の駆動状態に変化は生じない。
【0072】またSEL−2IがHになることでORゲ
ート135の出力がHとなり、JKフリップフロップ1
38のQ出力が、次のCLKがLからHになるときにH
となる。
【0073】次に、SCSIデバイス9がターゲットを
選択するために(l)−3のタイミングでSCSIバス
2のデータビット3を駆動すると、インバータ69の出
力DB3−2IがHとなり、Dフリップフロップ179
と177のQ出力がHとなり、トランスミッタ33がO
Nし、SCSIバス1のデータビット3を駆動する。
【0074】SCSIデバイス9は、(l)−4のタイ
ミングでSCSIバス2のBSY信号の駆動を停止し、
セレクションフェーズGに入る。その結果インバータ7
6の出力はLになり、CLK信号がLからHになるとD
フリップフロップ114の出力がL、その次のCLK信
号がLからHになることでDフリップフロップ111も
Lになり、トランスミッタ40がOFFし、SCSIバ
ス1のBSY信号の駆動が停止する。
【0075】SCSIデバイス8は、SEL信号と自己
のIDが駆動され、BSY信号およびI/O信号が駆動
されていないことで、自己がターゲットとして選択され
ていることを認識すると、(s)−1のタイミングでS
CSIバス2のBSY信号を駆動し、そのためインバー
タ76の出力BSY−2IがHとなりDフリップフロッ
プ114、111のQ出力がHとなりトランスミッタ4
0がONし、SCSIバス1のBSY信号が駆動され
る。
【0076】SCSIデバイス9はターゲットからBS
Y信号の応答があったことを確認し、(s)−2のタイ
ミングでSEL信号の駆動を停止する。これによりセレ
クションフェーズは終了し情報転送フェーズLに入る。
【0077】情報転送フェーズではJKフリップフロッ
プ138のQ出力がHとなり、ORゲート135の出力
がLとなるが同一バスにイニシエータとターゲットが存
在すると判別する回路であるNANDゲート102およ
び、Dフリップフロップ103により同一バスだと判定
され、JKフリップフロップ100のQ出力がHとな
り、NORゲート141の出力がLとなるため、図24
とは異なり、REQ、ACK、データの各信号のDフリ
ップフロップのS入力がLとならず、トライステートの
ドライバやトランスミッタをハイインピーダンスのまま
で信号を妨げないのでSCSIバス2のターゲットとイ
ニシエータの情報転送は正常に行なえる。この動作の詳
細は後述する。次に図26のタイミングチャートに従っ
て、第3の動作の際のSCSI信号中継装置の内部動作
を説明する。
【0078】まず(a)のタイミングで、SCSIバス
1に接続されたSCSIデバイス6がBSY信号とデー
タビット4を駆動し、レシーバ22の出力BSY−1I
とレシーバ16の出力DB4−1IがHに遷移する。そ
のためDフリップフロップ106は、CLKがLからH
になったときQ出力がHになる。ANDゲート107は
すべての入力がHになったことによりHになり、Dフリ
ップフロップ108は次のCLKがLからHになったと
きQ出力がHになる。これによりドライバ58がON
し、SCSIバス2のBSY信号が駆動される。同様に
Dフリップフロップ180、182のQ出力がHとなり
ドライバ52がONし、SCSIバス2のデータビット
4が駆動される。
【0079】その後(d)のタイミングで今度はSCS
Iバス2に接続されたSCSIデバイス9がBSY信号
とデータビット6を駆動し、インバータ76の出力BS
Yー2Iとインバータ72の出力DB6−2IがHに遷
移する。Dフリップフロップ114のQ出力はCLKが
LからHになったときHになるが、Dフリップフロップ
108のQ出力がHになっていて、ORゲート109の
出力はHになり、NANDゲート113の出力もLとな
るため、ANDゲート112の出力はLのままでDフリ
ップフロップ111の出力はHとなることができない。
一方Dフリップフロップ200、198のQ出力はHと
なりトランスミッタ36がSCSIバス1のデータビッ
ト6を駆動する。
【0080】その次に(m)−1のタイミングでSCS
Iデバイス9は自分のIDの優先度が一番高いことを認
識し、SEL信号を駆動するためインバータ80の出力
SEL−2IはHとなる。そのためDフリップフロップ
121、119のQ出力はHとなり、トランスミッタ4
4をONしSCSIバス1のSEL信号を駆動する。D
フリップフロップ119のQ出力がHになると同時に、
次のCLKがLからHになってDフリップフロップ13
1の反転Q出力がLになる1クロックの間、NANDゲ
ート130の出力aはLになるため、ANDゲート10
7の出力はL、NANDゲート113とANDゲート1
12の出力がHになることでDフリップフロップ108
のQ出力はLになり、Dフリップフロップ111のQ出
力はHとなる。そのためトランスミッタ40がONし、
ドライバ58がOFFする。これによりアービトレーシ
ョンフェーズでバス権を握らなかったSCSIバス1の
BSY信号はSCSI信号中継装置が駆動することにな
る。
【0081】もし、上記でDフリップフロップ108の
Q出力がHのままだと、次の(m)−2のタイミング
で、バス権を握らなかったSCSIデバイス6がSCS
Iバス1のBSY信号とデータビット4の駆動を停止す
ることで、まずDフリップフロップ106、108のQ
出力がLとなり、そのためORゲート109の出力がL
になり、NANDゲート113とANDゲート112の
出力がHになるため、Dフリップフロップ111のQ出
力がHとなりトランスミッタ40がONされ、SCSI
バス1のBSY信号が駆動される。
【0082】つまり、Q出力がHになるDフリップフロ
ップが入れ換わるのは同じであるが、入れ換わる際にS
CSIバス1のBSY信号が1クロックの間駆動されな
いタイミングが生じ、これはSCSIの規約に違反す
る。
【0083】しかし、この回路ではバス権を握ったSC
SIデバイスのBSY信号を検出しているので、(m)
−2のタイミングではSCSIバス1および2ともBS
Y信号の駆動状態に変化は生じない。
【0084】またSEL−2IがHになることでORゲ
ート135の出力がHとなり、JKフリップフロップ1
38のQ出力が、次のCLKがLからHになるときにH
となる。
【0085】次に、SCSIデバイス9がイニシエータ
を選択するために(m)−3のタイミングでI/O信号
とSCSIバス2のデータビット3を駆動すると、イン
バータ69と83の出力DB3−2I、I/O−2Iが
Hとなるため、Dフリップフロップ179と177、1
28と126のQ出力がHとなりトランスミッタ33と
47がONしSCSIバス1のデータビット3とI/O
信号を駆動する。
【0086】SCSIデバイス9は(m)−4のタイミ
ングでBSY信号の駆動を停止しリセレクションフェー
ズHに入る。
【0087】その結果インバータ76の出力BSY−2
IはLになりCLK信号がLからHになるとDフリップ
フロップ114の出力がLとなり、その次のCLK信号
がLからHになることでDフリップフロップ111もL
になり、トランスミッタ40がOFFしSCSIバス1
のBSY信号の駆動が停止する。
【0088】SCSIデバイス8はSEL信号とI/O
信号と自己のIDのデ−タビットが駆動され、BSY信
号が駆動されていないことで自分がイニシエータとして
選択されていることを認識すると、(u)−1のタイミ
ングでSCSIバス2のBSY信号を駆動し、そのため
インバータ76の出力がHとなり、Dフリップフロップ
114、111のQ出力がHとなり、トランスミッタ4
0がONし、SCSIバス1のBSY信号が駆動され
る。
【0089】SCSIデバイス9はイニシエータからB
SY信号の応答があったことを確認し、ターゲットとし
てBSY信号を駆動し、(u)−2のタイミングでSE
L信号の駆動を停止する。
【0090】イニシエータはSEL信号の駆動が停止し
たことを確認してからBSY信号の駆動を停止する。こ
のようにリセレクションフェーズの際、BSY信号は最
初イニシエータが駆動し、最後にはターゲットが駆動し
ている。
【0091】すなわちSCSI信号中継装置はSEL信
号を駆動しているSCSIバスのI/O信号がSEL信
号の駆動が停止する際に駆動されているとリセレクショ
ンフェーズであると判定し、もしBSY信号の転送方向
がI/O信号の転送方向と異なる場合はBSY信号の転
送方向をI/O信号の転送方向と同じにする。
【0092】具体的に説明すると、Dフリップフロップ
119と126のQ出力がHであるときSEL信号の駆
動が停止し、119のQ出力がLになるときにQ出力が
Hとなるため、NANDゲート129の出力bが1クロ
ックの間Lとなり、そのためANDゲート107の出力
がLとなる。NANDゲート113の出力は、ORゲー
ト109の出力がLだったため、bがLになってもHで
変化は無く、ANDゲート112の出力もHのままであ
る。すなわちDフリップフロップ108のQ出力はL、
111のQ出力はHのままとなる。これによりリセレク
ションフェーズは終了し情報転送フェーズLに入る。
【0093】情報転送フェーズではJKフリップフロッ
プ138のQ出力がHとなり、ORゲート135の出力
がLとなるが同一バスにイニシエータとターゲットが存
在すると判別する回路NANDゲート102およびDフ
リップフロップ103により同一バスだと判定されJK
フリップフロップ100のQ出力がHとなり、NORゲ
ート141の出力がLとなるため、図24とは異なり、
のようにREQ、ACK、データの各信号のDフリップ
フロップのS入力がLとならずトライステートのドライ
バやトランスミッタをハイインピーダンスのままで信号
を妨げないのでSCSIバス2のターゲットとイニシエ
ータの情報転送は正常に行なえる。この動作の詳細は後
述する。
【0094】次に図27のタイミングチャートに従って
第4図の動作の場合のSCSI信号中継装置の内部動作
を説明する。
【0095】まず(a)のタイミングで、SCSIバス
1に接続されたSCSIデバイス6が、BSY信号とデ
ータビット4を駆動し、レシーバ22の出力BSY−1
Iとレシーバ16の出力DB4−1IがHに遷移する。
そのためDフリップフロップ106は、CLKがLから
HになったときQ出力がHになる。ANDゲート107
はすべての入力がHになったことによりHになり、Dフ
リップフロップ108は次のCLKがLからHになった
ときQ出力がHになる。これによりドライバ58がON
し、SCSIバス2のBSY信号が駆動される。同様に
Dフリップフロップ180、182のQ出力がHとなり
ドライバ52がONし、SCSIバス2のデータビット
4が駆動される。
【0096】その後(d)のタイミングで今度はSCS
Iバス2に接続されたSCSIデバイス9がBSY信号
とデータビット6を駆動し、インバータ76の出力BS
Yー2Iとインバータ72の出力DB6−2IがHに遷
移する。Dフリップフロップ114のQ出力はCLKが
LからHになったときHになるが、Dフリップフロップ
108のQ出力がHになっていて、ORゲート109の
出力はHになり、NANDゲート113の出力もLとな
るため、ANDゲート112の出力はLのままでDフリ
ップフロップ111の出力はHとなることができない。
一方Dフリップフロップ200、198のQ出力はHと
なり、トランスミッタ36がSCSIバス1のデータビ
ット6を駆動する。
【0097】その次に(m)−1のタイミングでSCS
Iデバイス9は自分のIDの優先度が一番高いことを認
識し、SEL信号を駆動するためインバータ80の出力
SEL−2IはHとなる。そのためDフリップフロップ
121、119のQ出力はHとなり、トランスミッタ4
4をONしSCSIバス1のSEL信号を駆動する。D
フリップフロップ119のQ出力がHになると同時に、
次のCLKがLからHになってDフリップフロップ13
1の反転Q出力がLになる1クロックの間、NANDゲ
ート130の出力aはLになるため、ANDゲート10
7の出力はL、NANDゲート113とANDゲート1
12の出力がHになることでDフリップフロップ108
のQ出力はLになり、Dフリップフロップ111のQ出
力はHとなる。そのためトランスミッタ40がONし、
ドライバ58がOFFする。
【0098】これによりアービトレーションフェーズで
バス権を握らなかったSCSIバスのBSY信号は、S
CSI信号中継装置3が駆動することになる。
【0099】もし、上記でDフリップフロップ108の
Q出力がHのままだと、次の(m)−2のタイミング
で、バス権を握らなかったSCSIデバイス6がSCS
Iバス1のBSY信号とデータビット4の駆動を停止す
ることで、まずDフリップフロップ106、108のQ
出力がLとなり、それによりORゲート109の出力が
Lに、NANDゲート113とANDゲート112の出
力がHになるため、Dフリップフロップ111のQ出力
がHとなり、トランスミッタ40がONしSCSIバス
1のBSY信号が駆動される。
【0100】つまりQ出力がHになるDフリップフロッ
プが入れ換わるのは同じであるが、入れ換わる際にSC
SIバス1のBSY信号が1クロックの間駆動されない
タイミングが生じ、これはSCSIの規約に違反する。
【0101】しかし、この回路では、バス権を握ったS
CSIデバイスのBSY信号を検出しているので、
(m)−2のタイミングではSCSIバス1および2と
もBSY信号の駆動状態に変化は生じない。
【0102】またSEL−2IがHになることで、OR
ゲート135の出力がHとなり、JKフリップフロップ
138のQ出力が次のCLKがLからHになるときにH
となる。
【0103】次にSCSIデバイス9はイニシエータを
選択するため、(m)−3のタイミングでI/O信号と
SCSIバス2のデータビット2を駆動すると、インバ
ータ68と83の出力がHとなり、Dフリップフロップ
172と170、128と126のQ出力がHとなり、
トランスミッタ32と47がONし、SCSIバス1の
データビット2とI/O信号を駆動する。
【0104】SCSIデバイス9は、(m)−4のタイ
ミングでBSY信号の駆動を停止し、リセレクションフ
ェーズHに入る。
【0105】その結果、インバータ76の出力はLにな
り、CLK信号がLからHになると、Dフリップフロッ
プ114の出力がLになり、その次のCLK信号がLか
らHになることでDフリップフロップ111もLにな
り、トランスミッタ40がOFFし、SCSIバス1の
BSY信号の駆動が停止する。SCSIデバイス5は、
SEL信号とI/O信号と自己のIDが駆動され、BS
Y信号が駆動されていないことで、自分がイニシエータ
として選択されていることを認識すると、(t)−1の
タイミングでSCSIバス1のBSY信号を駆動し、そ
のためレシーバ22の出力BSY−1IがHとなり、D
フリップフロップ106、108のQ出力がHとなり、
ドライバ58がONし、SCSIバス2のBSY信号が
駆動される。
【0106】SCSIデバイス9は、イニシエータから
となったSCSIデバイス5からBSY信号の応答があ
ったことを確認し、ターゲットとしてBSY信号を駆動
し、(t)−2のタイミングでSEL信号の駆動を停止
する。イニシエータであるSCSIデバイス5はSEL
信号の駆動が停止したことを確認してからBSY信号の
駆動を停止する。
【0107】このようにリセレクションフェーズの際、
BSY信号は、最初イニシエータが駆動し、最後にはタ
ーゲットが駆動している。すなわちSCSI信号中継装
置は、SEL信号の駆動が停止する際、SEL信号を駆
動しているSCSIバスのI/O信号が駆動されている
と、リセレクションフェーズであると判定し、もしBS
Y信号の転送方向がI/O信号の転送方向と異なる場合
は、BSY信号の転送方向をI/O信号の転送方向に一
致させる。
【0108】具体的に説明するとDフリップフロップ1
19と126のQ出力がHであるとき、SEL信号の駆
動が停止し、119のQ出力がLになるときにQ出力が
Hとなるため、NANDゲート129の出力bが1クロ
ックの間Lとなり、そのためANDゲート107の出力
がLとなる。NANDゲート113の出力はHとなりD
フリップフロップ114がHとなっているため、AND
ゲート112の出力がHとなり、CLKがLからHとな
るとき、Dフリップフロップ108のQ出力はLとな
り、111のQ出力はHとなる。これによりリセレクシ
ョンフェーズは終了し、情報転送フェーズJに入る。
【0109】情報転送フェーズでは、JKフリップフロ
ップ138のQ出力がHとなり、ORゲート135の出
力がL、NORゲート141の出力がHとなるため、N
ANDゲート139の出力eがLとなり、Dフリップフ
ロップ233のQ出力がHとなり、インバータ82の出
力REQ−2Iがクロックの遅れなくそのままトランス
ミッタ46に出力される。同様にDフリップフロップ2
38のQ出力がHとなり、レシーバ23の出力ACK−
1Iがクロックの遅れなくそのままドライバ59に出力
される。
【0110】すなわち情報転送モードではREQ、AC
Kと言う高速性を必要とする信号を高速に相手側のSC
SIバスに伝えることができる。同様にデータ信号も高
速性を必要とするが、データ信号はターゲットから出力
されるI/O信号により伝達方向が異なるため、少々複
雑になる。
【0111】今の場合は、ターゲットがSCSIバス2
に存在し、BSY信号を出力しているので、Dフリップ
フロップ111のQ出力BSY−1EがHになってお
り、データ転送方向がアウト(イニシエータ→ターゲッ
ト)の場合はDフリップフロップ126のQ出力I/O
−1EがL、イン(ターゲット→イニシエータ)の場合
はI/O−1EがHとなり、アウトの場合はNANDゲ
ート143の出力のみLとなるのでNANDゲート14
5の出力がHとなり、JKフリップフロップ138のQ
出力およびNORゲート141の出力がHとなっている
ため、NANDゲート146の出力gがLとなる。イン
の場合はNANDゲート149の出力のみLとなるので
NANDゲート150の出力がHとなり、JKフリップ
フロップ138のQ出力およびNORゲート141の出
力がHとなっているため、NANDゲート151の出力
hがLとなる。
【0112】このためアウトではDフリップフロップ1
54、161、168、175、182、189、19
6、203、210のQ出力がHとなり、イニシエータ
が存在するSCSIバス1からターゲットが存在するS
CSIバス2に、クロックの遅れなくそのままデータが
伝達される。
【0113】同様にインではDフリップフロップ15
6、163、170、177、184、191、19
8、205、212のQ出力がHとなり、ターゲットが
存在するSCSIバス2からイニシエータが存在するS
CSIバス1に、クロックの遅れなくそのままデータが
伝達される。情報転送フェーズが終了すると、SCSI
デバイス9は、BSY信号の駆動を停止し、SCSIバ
スを開放し、バスフリーフェーズに入る。SEL信号、
BSY信号はすべて駆動されていないためORゲート1
35、136、137のORゲートのQ出力はLとな
り、JKフリップフロップ138のQ出力はCLKがL
からHになるとLになる。そのためe、g、hの出力は
すべてHに戻る。そして次のアービトレーションフェー
ズを待つ。
【0114】次に、図25,26の情報転送フェーズの
ところで簡単に述べた同一バス内の転送の判別回路の必
要性について述べる。
【0115】トランスミッタ30〜47、ドライバ48
〜65のうち、オープンコレクタとトライステートのも
のは多少動作が異なる。トライステート出力は基本的に
ハイインピーダンス、H出力、L出力の3状態が存在す
る。またオープンコレクタ出力はハイインピーダンスか
L出力の2状態が存在する。
【0116】SCSIとして機能するときは、ハイイン
ピーダンスのときはシングルエンド形も差動形もターミ
ネータがアクティブでない状態(インアクティブ)にす
るので、トライステート形は、基本的にはハイインピー
ダンスの状態と、信号をアクティブにするローインピー
ダンスの状態の2状態があればよいのであるが、ハイイ
ンピーダンスの状態から信号をアクティブにするローイ
ンピーダンスにし、この状態から再びハイインピーダン
スの状態にするためには、ハイインピーダンスにしない
で信号をアクティブとインアクティブにするよりも数倍
の時間を必要とする。
【0117】そのため、信号が明らかに1つのドライバ
しか駆動しないことが分かっている場合には、信号をハ
イインピーダンス状態にしないようにしたほうが速度的
にも有利である。特にデータ転送フェーズが同期転送の
ときのREQ、ACKの信号は、最小90nsのアクテ
ィブ、インアクティブの状態を保証しなければならない
ので、差動形はもちろんシングルエンド形の信号もトラ
イステートのドライバを必要とする。
【0118】ここで一つの問題が生じる。情報転送フェ
ーズのときREQ、ACK、データの各信号は転送方向
を定めてハイインピーダンスにしないようにするわけで
あるが、もしイニシエータもターゲットも同じ側のバス
に存在するとき、ACK信号とデータアウトフェーズの
ときのデータ信号は、本SCSI信号中継装置のドライ
バまたはトランスミッタがイニシエータが存在すると思
っているバスにイニシエータが存在しないため、イニシ
エータとターゲットのあるSCSIバスの信号を、ハイ
インピーダンスでないインアクティブの状態で出力して
しまう。このため、本当のイニシエータがACK信号や
データアウトフェーズにおけるデータ信号をアクティブ
状態で出力しても、本SCSI信号中継装置のインアク
ティブ状態と出力がぶつかり、正常な転送ができなくな
ってしまう。
【0119】これを防止するにはイニシエータとターゲ
ットが同じバスにあるかどうかを検出しなければならな
いが図24〜27を見て明らかな通り、SEL信号を駆
動したバスと、SEL信号が駆動されているときBSY
信号を立ちあげたバスとが異なるときは、イニシエータ
とターゲットが異なるバスにあり、同じときはイニシエ
ータとターゲットが同じバスにあることが分かる。すな
わち、図24,27では異なるバスにイニシエータとタ
ーゲットがあり、図25,26では同じバスにイニシエ
ータとターゲットが存在する。これを検出するのが図6
で示したNANDゲート102,105とDフリップフ
ロップ103,104である。図24の状態、すなわち
イニシエータがSCSIバス2にありターゲットがSC
SIバス1にあるときは、SEL信号ではDフリップフ
ロップ119のQ出力がHで117の出力はLとなって
いる。BSY信号はSCSIバス1のデバイス5が立ち
上げるのでDフリップフロップ108のQ出力がLから
Hになる。したがってNANDゲート102と105の
出力はいずれもLにならずNANDゲート101の出力
もLのままであり、JKフリップフロップ100のQ出
力もLのままである。よってNORゲート141の出力
はORゲート135の出力にのみ影響され、SEL−2
IがLになったときHになる。
【0120】したがって情報転送フェーズのときには、
REQ信号はターゲットからイニシエータへ、ACK信
号はイニシエータからターゲットへ、データ信号もI/
O信号にしたがってターゲットとイニシエータ間を、S
CSI信号中継装置を介して信号をフリップフロップを
介さず高速に伝達される。差動信号は全てハイインピー
ダンスにしない状態で転送され、またシングルエンド信
号はREQとACKの信号はやはりハイインピーダンス
にしない状態で転送される。
【0121】図25の場合、すなわちイニシエータもタ
ーゲットもSCSIバス2に存在する場合は、SEL信
号ではDフリップフロップ119のQ出力がHになって
いて、BSY信号ではDフリップフロップ111のQ出
力がLからHになる。そうするとDフリップフロップ1
03のQ出力がLになるまでの1クロックの間NAND
ゲート102の出力がLになりNANDゲート101の
出力がHになる。これによりJKフリップフロップ10
0のQ出力がHになり、NORゲート141の出力がL
になる。
【0122】したがってNANDゲート139、14
0、146、151は情報転送フェーズになってもLに
なることができず、Dフリップフロップ154、15
6、161、163、168、170、175、17
7、182、184、189、191、196、19
8、203、205、210、212、231、23
3、238、240のS出力がLとなることはなく、R
EQ、ACK、データの各信号は通常の動作になり、イ
ニシエータとターゲットの存在するSCSIバス2から
SCSIバス1へ信号が駆動されているときだけSCS
I信号中継装置が伝達する。SCSIバス2側のドライ
バはSCSIバス1側にイニシエータもターゲットも存
在しないため、駆動されることがないためSCSIバス
2の信号は正常に伝達される。
【0123】図26の場合、すなわちターゲットとイニ
シエータがSCSIバス2に存在する場合は第7図と同
じであり、やはり通常の転送となりSCSIバス2の信
号は正常に転送される。
【0124】図27の場合、すなわちターゲットがSC
SIバス2にあり、イニシエータがSCSIバス1にあ
る場合は、図24と同じようにNANDゲート102と
105がLにならず、JKフリップフロップ100のQ
出力もHにならないので、情報転送フェーズの場合はR
EQ信号はターゲットからイニシエータへ、ACK信号
はイニシエータからターゲットへ、データ信号はI/O
信号にしたがって、Dフリップフロップを介さず高速に
伝達するようになる。差動信号はハイインピーダンスに
しない状態で転送され、またシングルエンド信号もRE
QとACKはハイインピーダンスにしない状態で伝達さ
れる。
【0125】本SCSI信号中継装置は、差動バスとシ
ングルエンドバスを中継するわけであるが、差動信号と
シングルエンド信号を間違って接続する可能性が高い。
【0126】そこで、本信号中継装置はDiff.S信
号を使用して差動信号のときはH、シングルエンドのと
きはLになると仮定し、差動信号がHのときは緑のLE
Dを点灯させ、もしLになっているときは赤のLEDを
点灯させるようにしている。反対にシングルエンド信号
がLのときに緑のLEDを点灯させ、もしHになってい
るときは赤のLEDを点灯させるようにしている。また
これらのLEDはTermPwrがHのときだけ点灯さ
せるようにし、もし赤も緑も両方点灯しないときはTe
rmPwr用の電源がそのバスに接続されている全ての
デバイスから供給されていないことを示すようにして、
ヒューズ等の交換またはケーブルやデバイスの総合点検
を促す。
【0127】また本発明によれば、図28,29に示す
ように、SCSI信号中継装置を2台または3台用いる
ことにより3または4組の独立したSCSIバスを一つ
のバスのように用いることもできる。これにより各々の
SCSIデバイスはシングルエンド信号を用い、SCS
I信号を伝達するのは差動信号を用いたりすることがで
きる。
【0128】以上説明したように、SCSI信号中継装
置を用いることにより、短い距離で用いられるシングル
エンドのSCSIデバイスを、比較的長い距離の信号伝
達が可能な差動信号に変換することができるので、SC
SIデバイスのインターフェースをシングルエンド形と
差動形の2種類をわざわざ作る必要が無くなり、システ
ムの変化に迅速に対応できる。
【0129】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
所定の情報転送フェーズであることが認識された場合
に、選択信号を駆動したバスと選択信号が駆動されてい
る間にビジー信号を駆動するバスとが不一致であれば、
信号を、前記互いに直接接続されていないSCSIバス
の所定の一方から他方へ転送し、両バスが一致していれ
ば、異なるSCSIバス間の信号転送を禁止するように
したので、同一バス内の情報転送を妨げずに、SCSI
信号の異なるバス間では、情報転送フェ−ズにおいて、
高速なデ−タ転送が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したSCSI信号中継装置を用い
た情報処理システムのブロック図である。
【図2】SCSI信号中継装置の回路構成を示す図であ
る。
【図3】SCSI信号中継装置の回路構成を示す図であ
る。
【図4】SCSI信号中継装置の回路構成を示す図であ
る。
【図5】SCSI信号中継装置の回路構成を示す図であ
る。
【図6】SCSI信号中継装置の回路構成を示す図であ
る。
【図7】SCSI信号中継装置の回路構成を示す図であ
る。
【図8】SCSI信号中継装置の回路構成を示す図であ
る。
【図9】SCSI信号中継装置の回路構成を示す図であ
る。
【図10】SCSI信号中継装置の回路構成を示す図で
ある。
【図11】SCSI信号中継装置の回路構成を示す図で
ある。
【図12】SCSI信号中継装置の回路構成を示す図で
ある。
【図13】SCSI信号中継装置の回路構成を示す図で
ある。
【図14】SCSI信号中継装置の回路構成を示す図で
ある。
【図15】SCSI信号中継装置の回路構成を示す図で
ある。
【図16】SCSI信号中継装置の回路構成を示す図で
ある。
【図17】SCSI信号中継装置の回路構成を示す図で
ある。
【図18】SCSI信号中継装置の回路構成を示す図で
ある。
【図19】SCSI信号中継装置の回路構成を示す図で
ある。
【図20】SCSI信号中継装置の回路構成を示す図で
ある。
【図21】SCSI信号中継装置の回路構成を示す図で
ある。
【図22】SCSI信号中継装置の回路構成を示す図で
ある。
【図23】モ−ドの遷移を示す図である。
【図24】各信号のタイミングチャ−トである。
【図25】各信号のタイミングチャ−トである。
【図26】各信号のタイミングチャ−トである。
【図27】各信号のタイミングチャ−トである。
【図28】他のシステム構成例を示す図である。
【図29】他のシステム構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 SCSIバス 2 SCSIバス 3 SCSI信号中継装置 4 デバイス 5 デバイス 6 デバイス 7 デバイス 8 デバイス 9 デバイス 10 コネクタ 11 コネクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 13/36,13/42

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに直接接続されていないSCSIバ
    スを中継可能な信号処理装置であって、 選択信号を駆動したバスを判別する第1の判別手段と、 前記選択信号が駆動されている間にビジー信号を駆動す
    るバスを判別する第2の判別手段と、 前記第1の判別手段で判別されたバスと、前記第2の判
    別手段で判別されたバスとを比較する比較手段と、 所定の情報転送フェーズであることを認識する認識手段
    と、 該認識手段によって所定の情報転送フェーズであること
    が認識された場合に、前記比較手段による比較結果が不
    一致であれば、信号を、前記互いに直接接続されていな
    いSCSIバスの所定の一方から他方へ転送し、当該比
    較結果が一致であれば、異なるSCSIバス間の信号転
    送を禁止するように制御する制御手段とを有することを
    特徴とする信号処理装置。
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