JP3155526U - 硬質フィルム二重張り固定部材 - Google Patents

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寛二 久米
弘明 大門
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Abstract

【課題】農業用ハウスの二重構造フィルム間に意図した間隔の空隙を容易に形成でき、足場として利用した場合にフィルムや固定部材の損傷を生じない二重張り固定部材を提供する。【解決手段】母屋材2、桟材3に対してネジ止め固定された垂木材11A,11Bと、この垂木材11A,11Bの上部にネジ止め固定される複層用押さえ材12と、この複層用押さえ材12の上にネジ止め固定される押さえ材13とからなる二重張り固定部材10を用いて、硬質フィルム4,5を二重張りする。垂木材11A,11Bは、上端に水平部あるいはR部を備え、複層用押さえ材12は左右の脚部を備える底面部の上面から伸びる二列の垂直部と、上端折曲部とを備え、押さえ材13は、コ字状断面の板状部からなり、垂木材11A,11B、複層用押さえ材12、押さえ材13を内面側フィルムのネジ止め中心と外面側フィルムのネジ止め中心が長さ方向一直線上に位置する様に積み重ねてネジ止めする。【選択図】図1

Description

本考案は、農業用ハウスの屋根、側面、妻面等を硬質フィルム二重張り構造とするための技術に関する。
農業用ハウスの保温・断熱効果を高めるために、屋根等のフィルムを二重張り構造とする提案がなされている(例えば、特許文献1,2)。
特許文献1は、図5(A)に示す様に、シート受部材24のシート受面24cとの間で温室用第1シートS1を挟着する挟着部11をもった部材本体1と、前記挟着部11の幅方向外側位置から前記シート受部材24とのシート挟着側に向って突出し、前記第1シートS1を押圧する1対の押圧脚部2、2と、前記部材本体1から反シート挟着側に向って突出し、温室用第2シート0の係止部材を受止める1対の係止壁部3、3とを備え、前記挟着部11による第1シートの挟着時、前記押圧脚部2、2により前記第1シートに予め伸びを与えて弗素系樹脂フィルムから成るシートの外気温変化による伸びを防ぐと共に、シート挟着部分からの雨水浸入を防止し、温室用第2シートも張設できるようにしたものである。
特許文献2は、図5(B)に示す様に、温室のフレーム1に連結する取付板2の両端に、それぞれ断面V形状のビスポケット3を外側に傾斜して一体に形成した下部固定部材14と、この上に重なる断面逆凹形状のフイルム押え部16の中間に支柱部6を立設し、この先端に断面凹形状の受けレール10を形成して、この側壁を断面V形状のビスポケット3とした上部固定部材15と、この上部固定部材15のビスポケット3の上に重なるフイルム押え板8とから構成され、前記下部固定部材14の上を覆うように内壁フイルム11を設けて、この上から断面逆凹形状のフイルム押え部16を重ね、外側に傾斜した下部固定部材14のビスポケット3に斜めからビス9を接合して内壁フイルム11を固定するようにしたものである。
特開平6−133648号公報(要約、図1) 特開2001−211758号公報(要約、図2)
特許文献1,2の技術では、外側のフィルムに対するテンションの付与が十分でなくなるおそれがあり、意図した間隔の空隙を二重フィルムの間に形成するための作業において、フィルムの張り具合を気にした面倒な作業が必要になるという問題がある。
また、特許文献1の技術により農業用ハウスの屋根を二重張りにした場合、屋根上で作業を行う際にフィルムに直接足を載せることになり、フィルム損傷という問題がある。特許文献2の技術による場合は、フィルム押さえ板8を利用して屋根上作業の足場とすることができるものの、支柱部6に対して曲げモーメントが加わって上部固定部材15を損傷するという問題がある。
本考案は、農業用ハウスの屋根、側面、妻面等を硬質フィルムによる二重構造にする際に、当該二重構造のフィルム間に意図した間隔の空隙を容易に形成することができ、屋根を二重構造とした場合の屋根上作業の足場として利用した場合に、フィルムや固定部材の損傷を生じない様にすることを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本考案の硬質フィルム二重張り固定部材は、農業用ハウスの屋根面、妻面、側面等をフィルム二重張りとするための硬質フィルム二重張り固定部材であって、以下の構成を有することを特徴とする。
(1)前記農業用ハウスの母屋材又は桟材に対してネジ止め固定される垂木材と、この垂木材の上部にネジ止め固定される複層用押さえ材と、この複層用押さえ材の上にネジ止め固定される押さえ材とから構成されていること。
(2)前記垂木材は、内面側のフィルムをネジ止めするネジと螺合する上端開口部分を備えた断面形状の型材で構成されていること。
(3)前記複層用押さえ材は、前記垂木材の上端開口部分の外面よりも幅広の凹部を底面に形成する様に左右の両縁が下方に湾曲された脚部を備える底面部と、この底面部の上面から前記垂木材の上端開口部分の内面間隔よりも若干広い間隔を開けて平行に上方に伸びる二列の垂直部と、この垂直部の上端を外開きの鉤状に折り曲げた上端折曲部とを備えた断面形状の型材で構成されていること。
(4)前記押さえ材は、前記複層押さえ材の上端折曲部よりも幅広の凹部を底面に形成する様に左右の両縁が下方に湾曲された脚部を備えるコ字状断面形状の型材で構成されていること。
(5)前記垂木材、複層用押さえ材及び押さえ材は、フィルムをネジ止めする際に、内面側のフィルムのネジ止め中心と外面側のフィルムのネジ止め中心が長さ方向一直線上に位置する様に積み重ねられる構造となっていること。
本考案の硬質フィルム二重張り固定部材によれば、(1)〜(5)の構成を備えたことにより、垂木材、複層用押さえ材及び押さえ材が、フィルムをネジ止めする際に、内面側のフィルムのネジ止め中心と外面側のフィルムのネジ止め中心が長さ方向一直線上に位置する様に積み重ねられ、特に、最も外側を押さえ材で覆っているので、例えば、屋根の足場として利用することができると共に、その場合に無理なモーメントが加わることがない。また、各フィルムのネジ止め作業は、一直線上に位置するネジ止め位置に対する作業であるから、作業者は内側フィルムを固定したネジ同士の間を狙って外側フィルムのネジ止めを行えばよく、作業がやり易い。
また、内面側硬質フィルムは、垂木の上端開口部と、複層押さえ材の脚部とによって屈曲によるテンションが加わった状態で固定される。同じく、外面側硬質フィルムは、複層押さえ材の上端折曲部と、押さえ材の脚部とによって屈曲によるテンションが加わった状態で固定される。従って、内外のフィルムの間には意図した間隔の空隙が形成される。
ここで、本考案の硬質フィルム二重張り固定部材において、さらに、以下の構成をも備えておくとよい。
(2−1)前記垂木材は、全体として直角三角形状のボトム空間部を形成する本体部と、この本体部において上端を外側へ曲げる様にして開口部を形成する左右の上端R部とを備え、該左右の上端R部は湾曲面で構成されていること。
(3−1)前記複層用押さえ材において、前記左右の脚部のフィルムとの接触面が湾曲面で構成されると共に、前記上端折曲部の先端が半円状断面とされると共に、前記二列の垂直部の間隔は、内面側の硬質フィルムを固定するためのネジの軸を挿通させることができる間隔とされ、前記上端折曲部の間隔は当該ネジの頭部を収納することのできる間隔とされていること。
(4−1)前記押さえ材は、底面中央に半円形断面突条が全長に渡り突設されると共に、前記左右の脚部のフィルムとの接触面は湾曲面で構成されるていること。
同じく、本考案の硬質フィルム二重張り固定部材において、さらに、以下の構成をも備えておくとよい。
(2−2)前記垂木材は、三角形が二つ重なった形状のボトム空間部を形成する正三角形状ボトム部と、この正三角形状ボトム部の左右の斜辺の途中から上方に平行に伸びる二列の垂直部と、これら各垂直部の上端を外へ開く方向に伸ばした上端水平部とを備え、前記二列の垂直部には前記内面側のフィルムをネジ止めするネジと螺合する溝が長さ方向全長に渡って形成され、前記上端水平部の左右縁はそれぞれ下方に向かって屈曲されると共に、この屈曲部分は湾曲面で構成されていること。
(3−1)前記複層用押さえ材において、前記左右の脚部のフィルムとの接触面が湾曲面で構成されると共に、前記上端折曲部の先端が半円状断面とされると共に、前記二列の垂直部の間隔は、内面側の硬質フィルムを固定するためのネジの軸を挿通させることができる間隔とされ、前記上端折曲部の間隔は当該ネジの頭部を収納することのできる間隔とされていること。
(4−1)前記押さえ材は、底面中央に半円形断面突条が全長に渡り突設されると共に、前記左右の脚部のフィルムとの接触面は湾曲面で構成されるていること。
(2−1)の様な垂木材としては、スチール製垂木材として市販されているものを用いることができる。また、(2−2)の様な垂木材としては、アルミ合金製垂木材として市販されているものを用いることができる。従って、本願考案は、既存の一重張りフィルムハウスの押さえ材を外して、複層押さえ材を介在させることによって二重張りにするという形態での利用も可能である。そして、その様なリフォームにおいても新築においても、二重張りされる各フィルムに対してしっかりとテンションを与えつつ、フィルムの損傷も防止でき、足場として利用する際のベースである垂木も荷重をしっかりと受け止めることができるものとなる。
本考案によれば、農業用ハウスの屋根、側面、妻面等を硬質フィルムによる二重構造にする際に、当該二重構造のフィルム間に意図した間隔の空隙を容易に形成することができ、屋根を二重構造とした場合の屋根上作業の足場として利用した場合に、フィルムや固定部材の損傷を生じない様にすることができる。
実施例1の農業用ハウスを示し、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は拡大断面図、(D)〜(G)は要部拡大図である。 実施例1においてアルミ合金製垂木材を用いた硬質フィルム二重張り固定部材の拡大正面図である。 実施例1においてスチール製垂木材を用いた硬質フィルム二重張り固定部材の拡大正面図である。 実施例1において硬質フィルム二重張り固定部材の部品として採用したアルミ合金製押さえ部材を示し、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は底面図、(D)は右側面図、(E)はa−a断面図である。 実施例1においてアルミ合金製垂木材を用いた場合のフィルム二重張りの手順を示す説明図である。 実施例1においてスチール製垂木材を用いた場合のフィルム二重張りの手順を示す説明図である。 従来技術の説明図である。
以下に、本考案の農業用ハウスにおける硬質フィルム二重張り固定部材の実施形態を実施例に基づいて説明する。
実施例1の農業用ハウス1は、図1(A),(B)に示す様に、屋根面、妻面、桁面(側面)を全て硬質フィルム二重張りとしている。より具体的には、図1(C)〜(G)に示す様に、母屋材2、桟材3に対してネジ止め固定された垂木材11A,11Bと、この垂木材11A,11Bの上部にネジ止め固定される複層用押さえ材12と、この複層用押さえ材12の上にネジ止め固定される押さえ材13とからなる二重張り固定部材10を用いて、内面用の硬質フィルム4と外面用の硬質フィルム5とが二重張りされる。
二重張り固定部材10を構成する部材の内、垂木材11A,11Bと、押さえ材13とだけを用いてフィルムを張ることもできる。この場合は、一層張りとなる。
垂木材11Aはアルミ合金製型材で構成され、天窓8の開口下縁、棟木側の屋根上縁、谷部下縁、側面の上下縁など、横通りの部位(水平方向にのびる部位)に設置する場合に用いる。一方、垂木材11Bはスチール製型材で構成され、アルミ合金製垂木材11Aを用いるべき部位以外の屋根面、妻面、側面等の全域に用いられる。これは、横通りの部位では雨水がたまり易いため、スチール製では錆が発生するおそれが高いからである。
アルミ合金製の垂木材11Aは、図2に示す様に、三角形が二つ重なった形状のボトム空間部11Aaを形成する正三角形状ボトム部11Abと、この正三角形状ボトム部11Abの左右の斜辺の途中から上方に平行に伸びる二列の垂直部11Ac,11Adと、これら各垂直部11Ac,11Adの上端を外へ開く方向に伸ばした上端水平部11Ae,11Afと、三角形状ボトム部11Abの底辺を図示左方向に伸ばした底面水平部11Agとを備えた断面形状のアルミ合金製型材で構成されている。上端水平部11Ae,11Afの左右縁はそれぞれ下方に向かって屈曲されている。この屈曲部分はフィルムに損傷を与えない様に湾曲面で構成される。また、垂直部11Ac,11Adの各内面には、三角形断面形状の突条11Ah,11Aiがそれぞれ複数条、全長に渡って突設されている。左側の垂直部11Acの突条11Ahと右側垂直部11Adの突条11Aiは、ネジに螺合する様に、ネジピッチに対応して高さ方向にずれた配置となっている。また、底面水平部11Agには、ネジの先端を位置合わせし易くするための三角形断面溝11Ajが全長に渡り上面に刻設されている。
スチール製の垂木材11Bは、図3に示す様に、全体として直角三角形状のボトム空間部11Baを形成する本体部11Bbと、この本体部11Bbにおいて上端を外側へ曲げる様にして形成された開口部11Bcを形成する上端R部11Bd,11Beと、図示左側の上端R部11Bdから本体部11Bbの垂直部に沿って下方に伸びた後に外側へ水平に折り曲げられた底面水平部11Bfとを備えた断面形状のスチール製型材で構成されている。左右の上端R部11Bd,11Beは、フィルムに損傷を与えない様に湾曲面で構成される。
複層用押さえ材12は、図2〜図4に示す様に、アルミ合金製垂木材11Aの上端水平部11Ae,11Af、並びにスチール製垂木材11Bの上端R部11Bd,11Beよりも幅広の凹部12aを底面に形成する様に左右の両縁が下方に湾曲された脚部12b,12cを備える底面部12dと、この底面部12dの上面からアルミ合金製垂木材11Aの垂直部11Ac,11Adの間隔、並びにスチール製垂木材11Bの上端R部11Bd,11Beの間隔よりも若干広い間隔を開けて平行に上方に伸びる二列の垂直部12e,12fと、この垂直部12e,12fの上端を外開きの鉤状に折り曲げた上端折曲部12g,12hとを備えた断面形状のアルミ合金製型材で構成されている。左右の脚部12b,12cのフィルムとの接触面は、フィルムに損傷を与えない様に湾曲面で構成される。同じく、上端折曲部12g,12fの先端も半円状断面となっていてフィルムと接触しても損傷を与えない様にされている。なお、垂直部12e,12fの間隔は、内面用の硬質フィルム4を固定するためのネジの軸を挿通させることができる間隔とされ、上端折曲部12g,12hの間隔は当該ネジの頭部を収納することのできる間隔とされている。即ち、これら垂直部12e,12f及び上端折曲部12g,12hの間に形成される段付溝12iは内面側フィルム4を固定するネジを収納すると共に、当該ネジの締め上げにおけるワッシャ等の代わりをするスペーサ的な役割を果たす部分として構成されている。なお、この段付溝12iの底はU字状にされ、U字状の底の中心の裏側には三角形断面溝12jが全長に渡り刻設されている。この底面部12dに刻設された三角形断面溝12jは、施工前にドリル等でネジ止め位置となる下孔を明けておくときの中心合わせに役立つ。なお、図4(C)〜(D)の平面図、底面図及び右側面図は、部材の長さ方向の全長を表すものではなく、実際には複層用押さえ材12は長尺の型材であって、所用長さに切断して用いられる。
押さえ材13は、図2,図3に示す様に、複層押さえ材12の上端折曲部12g,12hよりも幅広の凹部13aを底面に形成する様に左右の両縁が下方に湾曲された脚部13b,13cを備えるコ字状断面の板状部13dからなる断面形状のアルミ合金製型材で構成されている。上面中央には、三角形断面溝13eが全長に渡り刻設されており、底面中央には半円形断面突条13fが全長に渡り突設されている。なお、左右の脚部13b,13cのフィルム5との接触面は、フィルムに損傷を与えない様に湾曲面で構成される。
次に、二重張り固定部材10によって硬質フィルムを二層に張る際の手順を図5,図6に従って説明する。まず最初に、垂木材11A,11Bの上面に内面側硬質フィルム4をピンとなる様に端を引っ張った状態でセットし(A)、その上から複層用押さえ材12でフィルム4を押さえ付け(B)、所定間隔毎にネジ止めする(C)。次に、その上から外面側硬質フィルム5をピンとなる様に端を引っ張った状態でセットし(D)、押さえ材13でフィルム5を押さえ付け(E)、所定間隔毎にネジ止めする(F)。このとき、(C)の手順でのネジ止め位置と、(F)の手順でのネジ止め位置は長さ方向にずらした位置とする。また、(C)の手順で使用するネジ6は、複層押さえ材12の垂直部12e,12fの間隔よりも細く、アルミ合金製垂木材11Aの垂直部11Ac,11Adの内面、あるいはスチール製垂木材11Bの上端R部11Bd,11Beの内面に対してしっかりと螺合する長さを有する。一方、(F)の手順で用いるネジ7は、複層押さえ材12の段付溝12iの深さよりも短く、かつ段付溝12iを構成する左右の垂直部12e,12fに対して螺合する太さを有する。
以上の様にして、本実施例によれば、内面側硬質フィルム4は、アルミ合金製垂木材11Aの上端水平部11Ae,11Afあるいはスチール製垂木材11Bの上端R部11Bd,11Beと、複層押さえ材12の脚部12b,12cとによって屈曲によるテンションが加わった状態で固定される。同じく、外面側硬質フィルム5は、複層押さえ材12の上端折曲部12g,12fと、押さえ材13の脚部13b,13c及び半円形断面突条13fとによって、屈曲によるテンションが加わった状態で固定される。従って、フィルム4とフィルム5の間には意図した間隔の空隙が形成される。また、押さえ材13を足場として利用することができ、その際、垂木材11A,11B、複層押さえ材12及び押さえ材13の中心が一致した状態であるから、二重張り固定部材10で作業者の体重を母屋材2に対して垂直に受け止めることができる。
本実施例によれば、新築での施工はもちろん、既存のハウスを複層化する技術としても利用することができる。特に、既存のハウスを複層化するときは、押さえ材13を取り外して複層押さえ材12を介して内面側のフィルム4を張設し、外面側のフィルム5をセットして押さえ材13と複層押さえ材12とで張設するという屋外施工作業で対応できることから、ハウス内の作物、ベンチ、カーテンなどが邪魔にならない。特に、妻面には制御板、入口、スライドカーテン等など多くの機器、設備が付いていることから、従来の複層化技術では施工が困難であったが、本実施例によれば、容易にせこうすることができ、複層フィルムの間に形成する隙間間隔も正しく維持される。
以上、本考案の一実施例について説明したが、本考案はこの実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内においてさらに種々の形態を採用することができることはもちろんである。
なお、実施例1では、横通りにはアルミ合金製垂木材11Aを用いているが、横通りも含めて全てをスチール製垂木材11Bとしても構わない。同様に、全てをアルミ合金製垂木材11Aとしても構わない。
農業用ハウスの屋根、側面、妻面等を硬質フィルムによる二重構造としてハウスの保温・断熱効果を高める際に利用することができる。
1・・・農業用ハウス
2・・・母屋材
3・・・桟材
4・・・内面用の硬質フィルム
5・・・外面用の硬質フィルム
6・・・ネジ
7・・・ネジ
8・・・天窓
10・・・二重張り固定部材
11A・・・アルミ合金製垂木材
11Aa・・・ボトム空間
11Ab・・・正三角形状ボトム部
11Ac,11Ad・・・垂直部
11Ae,11Af・・・上端水平部
11Ag・・・底面水平部
11Ah,A11i・・・突条
11Aj・・・三角形断面溝
11B・・・スチール製垂木材
11Ba・・・ボトム空間部
11Bb・・・本体部
11Bc・・・開口部
11Bd,11Be・・・上端R部
11Bf・・・底面水平部
12・・・複層用押さえ材
12a・・・凹部
12b,12c・・・脚部
12d・・・底面部
12e,12f・・・垂直部
12g,12h・・・上端折曲部
12i・・・段付溝
12j・・・三角形断面溝
13・・・押さえ材
13a・・・凹部
13b,13c・・・脚部
13d・・・板状部
13e・・・三角形断面溝
13f・・・半円形断面突条

Claims (3)

  1. 農業用ハウスの屋根面、妻面、側面等をフィルム二重張りとするための硬質フィルム二重張り固定部材であって、以下の構成を有することを特徴とする硬質フィルム二重張り固定部材。
    (1)前記農業用ハウスの母屋材又は桟材に対してネジ止め固定される垂木材と、この垂木材の上部にネジ止め固定される複層用押さえ材と、この複層用押さえ材の上にネジ止め固定される押さえ材とから構成されていること。
    (2)前記垂木材は、内面側のフィルムをネジ止めするネジと螺合する上端開口部分を備えた断面形状の型材で構成されていること。
    (3)前記複層用押さえ材は、前記垂木材の上端開口部分の外面よりも幅広の凹部を底面に形成する様に左右の両縁が下方に湾曲された脚部を備える底面部と、この底面部の上面から前記垂木材の上端開口部分の内面間隔よりも若干広い間隔を開けて平行に上方に伸びる二列の垂直部と、この垂直部の上端を外開きの鉤状に折り曲げた上端折曲部とを備えた断面形状の型材で構成されていること。
    (4)前記押さえ材は、前記複層押さえ材の上端折曲部よりも幅広の凹部を底面に形成する様に左右の両縁が下方に湾曲された脚部を備えるコ字状断面形状の型材で構成されていること。
    (5)前記垂木材、複層用押さえ材及び押さえ材は、フィルムをネジ止めする際に、内面側のフィルムのネジ止め中心と外面側のフィルムのネジ止め中心が長さ方向一直線上に位置する様に積み重ねられる構造となっていること。
  2. さらに、以下の構成からなることを特徴とする請求項1記載の硬質フィルム二重張り固定部材。
    (2−1)前記垂木材は、全体として直角三角形状のボトム空間部を形成する本体部と、この本体部において上端を外側へ曲げる様にして開口部を形成する左右の上端R部とを備え、該左右の上端R部は湾曲面で構成されていること。
    (3−1)前記複層用押さえ材において、前記左右の脚部のフィルムとの接触面が湾曲面で構成されると共に、前記上端折曲部の先端が半円状断面とされると共に、前記二列の垂直部の間隔は、内面側の硬質フィルムを固定するためのネジの軸を挿通させることができる間隔とされ、前記上端折曲部の間隔は当該ネジの頭部を収納することのできる間隔とされていること。
    (4−1)前記押さえ材は、底面中央に半円形断面突条が全長に渡り突設されると共に、前記左右の脚部のフィルムとの接触面は湾曲面で構成されるていること。
  3. さらに、以下の構成からなることを特徴とする請求項1記載の硬質フィルム二重張り固定部材。
    (2−2)前記垂木材は、三角形が二つ重なった形状のボトム空間部を形成する正三角形状ボトム部と、この正三角形状ボトム部の左右の斜辺の途中から上方に平行に伸びる二列の垂直部と、これら各垂直部の上端を外へ開く方向に伸ばした上端水平部とを備え、前記二列の垂直部には前記内面側のフィルムをネジ止めするネジと螺合する溝が長さ方向全長に渡って形成され、前記上端水平部の左右縁はそれぞれ下方に向かって屈曲されると共に、この屈曲部分は湾曲面で構成されていること。
    (3−1)前記複層用押さえ材において、前記左右の脚部のフィルムとの接触面が湾曲面で構成されると共に、前記上端折曲部の先端が半円状断面とされると共に、前記二列の垂直部の間隔は、内面側の硬質フィルムを固定するためのネジの軸を挿通させることができる間隔とされ、前記上端折曲部の間隔は当該ネジの頭部を収納することのできる間隔とされていること。
    (4−1)前記押さえ材は、底面中央に半円形断面突条が全長に渡り突設されると共に、前記左右の脚部のフィルムとの接触面は湾曲面で構成されるていること。
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Cited By (3)

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KR200465587Y1 (ko) 2012-09-04 2013-02-28 최석재 다층 비닐하우스 설치구
KR101276698B1 (ko) * 2011-06-22 2013-06-19 고완석 단열층 형성이 용이한 비닐하우스
JP2016021904A (ja) * 2014-07-18 2016-02-08 佐藤産業株式会社 農業用ハウスの硬質フィルム二重張り用固定部材

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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