JP3155270B2 - 金属酸化物絶縁膜の作製方法 - Google Patents
金属酸化物絶縁膜の作製方法Info
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Description
スパッタ法で形成する作製方法に関する。
てアクティブ素子または半導体集積回路、または誘電体
膜を利用したキャパシタが広く注目されている。
ラズマCVD法や100%〜80%のAr原子をスパッタ用気体と
して用いたスパッタリング法が知られている。
す確率(スパッタリングイールド)が高い為であった。
本発明者らが、スパッタリング法によって作製された絶
縁膜の特性について鋭意検討した結果、絶縁膜の性能を
示す下側の被形成面すなわち下側電極活性槽と成膜され
た絶縁膜界面との界面準位がアルゴンの量できわめて大
きく変化していることがわかった。特にその極端な例と
して、キャパシタまたはゲイト絶縁物として酸化タンタ
ルを用いる場合、タンタルが安定のためこの成分の金属
成分(Ta成分)がクラスタ(5〜50Åの粒径の粒の群)
を発生する。このクラスタおよび下地表面の損傷による
絶縁膜中の固定電荷の数を反映するフラットバンド電圧
の理想値よりのズレ(悪化)が、また絶縁耐圧の低下が
スパッタリング時のArガスの割合に大きく依存すること
を見出した。
ることが試みられている。下地材料の半導体または電極
材料との反応損傷がなく、2×1010eV-1cm-2程度の界面
準位密度が得られているが、膜作製に必要とする時間が
長く(成膜速度が非常に遅い)、工業的な応用には不向
きであった。また水素が用いられ、ホットエレクトロン
効果を誘発するため、長期特性に問題があった。
特性の酸化タンタル、酸化チタン、チタン酸バリウム、
チタン酸鉛等の金属酸化物絶縁膜を膜中に金属のクラス
タ、ピンホール等がなく、かつ低温プロセスで水素を用
いることなく作製する方法を提供するものである。
体、チタン酸バリウム等の強誘電体等の金属酸化膜を半
導体集積回路におけるキャパシタの誘電体膜とした半導
体集積腕の一部に用いるための作製方法に関する。
う。スパッタリングに用いる気体を酸化物、例えば酸素
がアルゴン等の不活性ガスに対し75体積%以上さらに好
ましくは不活性気体をまったく用いない酸化物気体、特
に酸素のみの条件下で金属酸化物のターゲットのスパッ
タリングを行い、酸化物絶縁膜を半導体基板に作られた
MIS FETを覆ってスタックト型(積層法)で作製するこ
とを特徴とするものである。
の成分の一部とする気体、例えば酸化タンタル膜にあっ
ては、酸素を100%または80〜100体積%として、酸化タ
ンタルのターゲットを高周波(RF)スパッタ法を用いて
行う。するとターゲット材料が飛翔中にこのスパッタ用
気体である酸素と酸化反応をより完全に行わしめること
ができる。
を含む気体を酸化物気体に対し0.2〜20体積%同時に混
入することにより、酸化珪化物に同時に不本意で導入さ
れるアルカリイオンの中和、不対結合手の中和をも可能
としたものである。
タ、直流スパッタ等いずれの方法も使用できるが、スパ
ッタリングターゲットが導電率の悪い酸化物、例えばTa
2O5等の金属酸化物の場合、安定した放電を持続するた
めに13.56MHzの高周波RFマグネトロンスパッタ法を用い
ることが好ましい。
の1つのセルの作製に本発明を用いたものである。図面
において、半導体基板には1つのゲイト型電界効果トラ
ンジスタ(20)がソースまたはドレンイン(8),ドレ
インまたはソース(9),ゲイト電極(7),ゲイト絶
縁膜(6)として構成されている。
(9)には下側電極(10)、酸化タンタルの誘電体膜
(11)、上側電極(12)よりなるキャパシタ(21)を直
列させて設けている。これらの外周辺には埋置した絶縁
膜(5)を有せしめている。この構造はスタックド型DR
AMのメモリセルの形状を示している。
化タンタルのターゲットを酸素のスパッタ法で被膜形成
した。
製した。その条件を以下に示す。
より形成し、キャパシタを完成させた。
を作成する場合には、ターゲットと基板との距離をArガ
ス0%で作製する場合より長くすることで、Arガス0%
で作製する場合とほぼ同様の膜質の絶縁膜を得ることが
可能である。さらにArガス25%以下の割合で混合して形
成したゲイト絶縁膜に対し、エキシマレーザ光を照射
し、フラッシュアニールを施し、膜中に取り入れた弗素
等のハロゲン元素を活性化し、珪素の不完全結合手と中
和させ、膜中の固定電荷の発生原因を取り除くことも可
能であった。
のが好ましい。例えば、スパッタリングターゲットは4N
以上の酸化タンタル、酸化チタン、チタン酸バリウム、
チタン酸鉛が最も好ましい。
が高周波まで優れているため、酸化珪素被膜(比誘電数
3.8)と比べて大きい蓄積容量を得ることができる。
のゲイト絶縁膜は熱酸化法による酸化珪素、または100
%酸素を用いたスパッタ法の酸化珪素を用いた。しかし
このゲイト絶縁膜を酸化タンタルまたはこれと酸化珪素
との多層膜にしても、シリコン半導体との界面準位は2
×1010cm-2しかなく良好であった。
添加されたシリコン半導体を用いて形成した。しかしこ
の電極材料は金属タンタル、タングステン、チタン、モ
リブデンであっても、これらのシリサドであってもよ
い。
属タンタルとアルミニウムの多層膜で形成してキャパシ
タ(21)を構成させた。酸化タンタルの厚さ300〜3000
Åとした。代表的には、500〜1500Å、例えば1000Åと
した。しかしこれは酸化珪素等では比誘電率が小さいた
め、メモリセルとしては厚さを約30Åに薄くしなければ
ならない。しかし本発明方法で形成した酸化タンタルは
比誘電率が大きいため、その厚さは例えば1000Åとする
ことができる。結果として絶縁性に優れ、またピンホー
ルの存在を少なくすることが可能となった。
ンジスタのチャネル長を0.1〜1μm例えば0.5μmとし
てもよく、さらに1Tr/Cellの大きさで20μm□の中に1
つのメモリ(1ビット)を作製することができた。
まないスパッタ法で形成し、加えてその上下の電極をも
水素を含まないスパッタ法で形成するため、その成膜中
の水素がその後の熱処理でゲイト絶縁膜にまでドリフト
(拡散)し、ホットキャリアのトラップセンタになって
しまうことを防ぐことも可能となった。
ト)を構成して設けたものである。
ド絶縁膜(5),半導体表面に凸状に形成したドレイン
またはソース(9)およびその上に導体の電極・リード
(19)を有する。この側面に、酸化珪素膜(6)をゲイ
ト絶縁膜として構成せしめた。異方性エッチングにより
一対のゲイト電極(7),(7′)を有せしめ、ソース
またはドレイン(8),(8′)を設けている。チャネ
ル形成領域(15),(15′)へのホウ素のイオン注入
は、ゲイト電極(7),(7′)の形成の前に凸状の領
域(9),(19)とフィールド絶縁膜(5)とをマスク
として1×1015〜5×1016cm-3の濃度に形成した。そし
てその後ソースまたはドレイン(8),(8′)を1×
1019〜1×1021cm-3の濃度にイオン注入法により作製し
た。キャパシタ(21)は下側電極(10)、酸化タンタル
の誘電体(11),上側電極(12)を実施例1と同様に形
成した。
Cellを作ることができた。
中に形成させる要因の水素を用いないために、0.1〜1
μmのチャネル長でも安定にトランジスタ特性を得るこ
とができた。
わりに発明の構成で示した酸化チタン、チタン酸バリウ
ム、チタン酸鉛を用いて1Tr/Cellの誘電体としてもよ
い。
を従来知られているアルゴンが主たる気体の逆にアルゴ
ンを零または25%以下にすることにより、良質な絶縁膜
を作ることができることを実験的に発見した事実に基づ
く。
ャパシタを構成する電極および誘電体として水素を用い
ることなく成膜したため、非常に特性の良い薄膜トラン
ジスタを容易に形成することができた。
固定電荷の発生原因を減らすことができたので、長期的
な使用において特性変化の少ない信頼性の良いトランジ
スタ、キャパシタを提供することが可能となった。
ジスタの形状はスタガー型を用いず、逆スタガー型また
は縦チャネル型のトランジスタを用いてもよい。またト
ランジスタの珪素に非単結晶ではなく単結晶を用いたモ
ノリシックICの一部に用いられる絶縁ゲイト型電界効果
トランジスタとしてもよい。
積層型の多層構造としてもよく、また電極を上下で挟む
構造ではなく左右で挟む横並べ方式にしてもよい。
リセルである半導体装置の実施例を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】半導体集積回路のキャパシタ用誘電体とし
て金属酸化物絶縁膜をスパッタリング法により形成する
金属酸化物絶縁膜の作製方法において、 スパッタガスは、不活性気体、75体積%以上の酸化物気
体、及び前記酸化物気体に対して0.2〜20体積%のハロ
ゲン元素を含む気体を有することを特徴とする金属酸化
物絶縁膜の作製方法。 - 【請求項2】請求項1において、前記金属酸化物絶縁膜
は酸化タンタル、酸化チタン、チタン酸バリウムまたは
チタン酸鉛を含むことを特徴とする金属酸化物絶縁膜の
作製方法。
Priority Applications (6)
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Families Citing this family (2)
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JP3691958B2 (ja) * | 1997-09-30 | 2005-09-07 | 富士通株式会社 | 半導体装置の製造方法 |
-
1990
- 1990-07-24 JP JP19517690A patent/JP3155270B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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