JP3155257U - ベルト着脱機能付ベルトコンベア - Google Patents
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Abstract
Description
このように、第1の軸受を回動可能として駆動ローラを架台フレームから簡単に引き抜ける構成としたので、センタードライブ方式のベルトコンベアでありながら、無端ベルトの着脱時における無端ベルトの自由度が増大し、一対のガイドローラと駆動ローラとに対して、無端ベルトを容易に着脱することができる。
架台フレームは、コンベア長さ方向へ延びる一対の長辺枠と、両長辺枠の両端部を連結する一対の短辺枠とから構成されている。
4本の脚は、各長辺枠の長さ方向に一対ずつ離間して配設され、いわゆる架台フレームを両持ち状態で下方から支持している。
架台フレームの長さ方向の少なくとも一端部には、ガイドローラを架台フレームの長さ方向へ移動させることで、無端ベルトの張力を調整するテンション調整部を設けてもよい。テンション調整部のガイドローラの移動構造は任意である。例えば、ねじ送り構造などを採用することができる。
架台フレームの両端部に各々ガイドローラを設け、両ガイドローラの間に無端ベルトを架設することにより、架台フレームの上面に搬送路が構成される。架台フレームの上面側の搬送路が無端ベルトの往路で、架台フレームの下面側が無端ベルトの復路である。
架台フレームには、無端ベルトの往路と復路との間に、無端ベルトの往路の垂れ下がりを防止するベルト受け板が配置されている。
第1の軸受は、架台フレームに回動自在に支持された回動軸受である。また、第2の軸受は、架台フレームに固定された固定軸受である。
第1のローラ掛止部および第2のローラ掛止部としては、例えば凹部または凸部を採用することができる。凹部または凸部の端面形状としては、動力伝達性が高い三角形または四角形以上の多角形が好ましい。
第1の軸受掛止部および第2の軸受掛止部の形状は、第1のローラ掛止部および第2のローラ掛止部の形状に応じて変更される。
軸受用回動軸は、着脱軸の引き抜き後、駆動ローラの引き抜きに支障がないように、架台フレームの一方の長辺枠の外側の辺部に配置される。具体的には、この長辺枠の外面と第1の軸受の元部の外面との間に設けられたヒンジの中心軸となる。
上側フレーム用回動軸としては、例えば上側フレームの一方の長辺部と下側フレームの一方の長辺部とを連結するヒンジの中心軸となる。ヒンジの上側フレーム用回動軸に上側フレームを常時上方回動させて上側フレームを開くコイルばねを装着してもよい。
また、無端ベルトの各ローラへの装着時には、無端ベルトを各ローラに装着後、張力調整手段により偏心回動部材を無端ベルトの張力の増大方向へ偏心回動させる。これにより、偏心回動部材が当接されたローラが、無端ベルトの張力の増大方向へ移動し、無端ベルトに所定の張力を与えることができる。
偏心回動部材が当接されるのは、一方のガイドローラと他方のガイドローラとテンションローラのうち、何れか1本でも、選出された2本または3本全てでもよい。
ガイドローラを利用して無端ベルトの張力を緩める際には、偏心回動部材を偏心回動させ、ガイドローラを別のガイドローラに近接する方向へ移動させる。これとは反対に、無端ベルトの張力を高める際には、偏心回動部材を先ほどとは反対方向へ偏心回動させ、ガイドローラを別のガイドローラから離反する方向へ移動させる。
また、テンションローラを利用して無端ベルトの張力を緩める際には、偏心回動部材を偏心回動させ、テンションローラを無端ベルトから離反する方向へ移動させる。これとは反対に、無端ベルトの張力を高める際には、偏心回動部材を先ほどとは反対方向へ偏心回動させ、テンションローラを無端ベルトに押し付ける方向へ移動させる。
受け皿の形状および大きさは任意であるが、長辺が架台フレームの幅方向の長さより長い平面視して矩形状のものが好ましい。
また、上側フレーム17の他方の長辺枠19の両端部には掛止フック23が配設されている。さらに、下側フレーム18の他方の長辺枠19の両端部には、対峙した掛止フック23に引っ掛けられる掛止リング24付きの一対の連結金具25が配設されている。コイルばね22のばね力に抗して上側フレーム17を下方回動することで、これを下側フレーム18と重ね合わせ、この状態のまま両掛止フック23に両掛止リング24を掛止し、一対の連結金具25によって上側フレーム17を下側フレーム18に連結する。
さらに、下側フレーム18の長さ方向の両端部付近には、無端ベルト15の復路を下方から支持する別の一対の送りローラ28が、その長さ方向をコンベア幅方向へ向けて回転自在に支持されている。各送りローラ28は、架台フレーム11の軸支部分に形成された軸支溝に落とし込まれることで、架台フレーム11に対して着脱自在に構成されている。また、下側フレーム18の長さ方向の中間部には、コンベア長さ方向に離間して一対の中間ローラ29とが回転自在に支持されている。両中間ローラ29は、その長さ方向をコンベア幅方向に向けて配置されている。
下側フレーム18の両長辺枠19の長さ方向の両端部には、前記脚12が1本ずつ配置されている。各長辺枠19に配設された2本の脚12の下端部は、コンベア長さ方向へ長尺な下横枠26により連結されている。上下に対峙した下側フレーム18の長さ方向の中間部と、下横枠26の長さ方向の中間部とは、コンベア長さ方向へ所定ピッチで離間した縦長な第1〜第3の中間枠27a〜29aにより補強されている。各第1〜第3の中間枠27a〜29aは、コンベア幅方向にそれぞれ配置されている。このうち、各第1の中間枠27aと各第2の中間枠28aとは、両中間ローラ29の両端部の直下に配置され、両中間枠27a,28aの間に駆動ローラ14の収納空間が存在する。また、第3の中間枠29aは第2の中間枠28aよりコンベア他端側に配置され、第2の中間枠28aと第3の中間枠29aとの間に駆動モータ16の収納空間が形成されている。第1〜第3の中間枠27a〜29aは、隣接したものの長さ方向の中間部同士が、水平な補強枠30により補強されている。
さらに、駆動ローラ14のうち、第2の軸受32側の端面の中央部には、正対視して正方形状の第2のローラ凹部(第2のローラ掛止部)14bが形成されている。第2の軸受32は、コンベア幅方向の前記ヒンジ20が配置された側に設けられている。また、第1の軸受31は、コンベア幅方向のヒンジ20とは反対側に設けられている。
図1および図4に示すように、第1の軸受31は、側面視してコンベア長さ方向へ長い矩形状の厚肉な第1のベース板33と、第1のベース板33の中央部の表側および裏側に固定された一対のベアリング34と、両ベアリング34の内輪に嵌入され、かつ元側の端部にフランジが形成されたスリーブ軸35と、スリーブ軸35に対してその長さ方向へ抜き差し自在に挿入され、かつ元側の端部にフランジが形成された着脱軸36とを有している。着脱軸36の先部には、前記第1のローラ凹部14aに掛止可能な、端面の形状が正方形の第1の軸受凸部(第1の軸受掛止部)37が一体形成されている。スリーブ軸35と着脱軸36とは、互いのフランジを複数本のボルトを介して連結可能に構成されている。
また、第1のベース板33の上端部のうち、その長さ方向の両端部には、第1のベース板33の幅方向に延びる長孔33aが形成されている。一方、第1の中間枠27aの上端部と第2の中間枠28aの上端部とには、対応する長孔33aに挿入可能な短ボルト40が突設されている。両軸受用回動軸39を中心にして第1のベース板33を回動させて起立することで、両短ボルト40が両長孔33aに挿入される。この状態で両短ボルト40にナット41を螺合することにより、第1のベース板33が第1の中間枠27aと第2の中間枠28aとに固定される。
図1に示すように、ベルト着脱機能付ベルトコンベア10による食品搬送時には、駆動モータ16の出力軸45を回転させることで、その回転力が駆動スプロケット46、無端チェーン47、従動スプロケット43へと順次伝達され、固定軸44を介して駆動ローラ14へと伝達される。これにより、駆動ローラ14が第1の軸受31および第2の軸受32との間で回転し、無端ベルト15が、駆動ローラ14、両ガイドローラ13、2本の中間ローラ29および4本の送りローラ28の間で回転する。
図1に示すように、ねじ送り式の張力調整手段27により、上側フレーム17の一端部に配置された一方のガイドローラ13をコンベア他端方向へ移動させ、無端ベルト15を緩める。その後、駆動ローラ14の下方にローラ受け板48を配置し(図1の部分拡大図)、図6に示すように着脱軸36をスリーブ軸35から引き抜くことで、駆動ローラ14の第1のローラ凹部14aから第1の軸受凸部37を外す。このとき、駆動ローラ14の片側が、ローラ受け板48に載置される。その後、両短ボルト40からナット41を外し、両短ヒンジ38の軸受用回動軸39を中心にして、第1の軸受31の第1のベース板33を図5矢印方向へ略90°回動し、第1の軸受31を退避させる。
取り外された無端ベルト15と架台フレーム11とは、洗浄液や消毒液により洗浄、殺菌される。その後は、上述した手順を反対に行うことで、無端ベルト15を各ローラに装着し、張力調整手段27によりガイドローラ13をコンベア一端方向へ移動させて無端ベルト15の張力を高める。
また、架台フレーム11を、一対のガイドローラ13を支持する上側フレーム17と、駆動ローラ14を支持する下側フレーム18とに2分割したので、両ガイドローラ13に対する無端ベルト15の着脱時、上側フレーム用回動軸21を中心にして上側フレーム17を開放側へ回動させることで、無端ベルト15の両ガイドローラ13への着脱が容易となる。
具体的には、架台フレーム11の長さ方向の中間部の床部分に、架台フレーム11の長さ方向に長い平面視して矩形状のベース板62が固定されている。ベース板62の中央部には、平面視して円形の固定台63が固定されている。また、受け皿60の底板の中央部の下面には、前記固定台63と同じ直径の平面視して円形状の軸固定板64が取り付けられている。軸固定板64の外周部の下面と、固定台63の外周部の上面との間には、ベアリング65が介在されている。また、軸固定板64の下面の中央部には、前記旋回軸61の上端部が固定され、その下端部が前記固定台63の上板の中央部に形成された軸孔63aに挿通されている。
ベルト洗浄後は、架台フレーム11の長さ方向の中間部において、折り畳まれた無端ベルト15を、長さ方向を架台フレーム11の幅方向に向けた受け皿60に載置する。このとき、折り畳まれた無端ベルト15の長さ方向を受け皿60の長さ方向に揃える。次に、上述とは反対の手順で、旋回軸61を中心にして、受け皿60を上記方向とは反対方向へ90°水平旋回して元の位置まで戻し、その後、無端ベルト15を架台フレーム11の元の位置まで持ち上げ(仮置きし)、この状態で架台フレーム11に各ローラ13、14、28および各ベルト受け板50を取り付ける。これにより、無端ベルト15が各ローラ13、14,28,29に架け渡される。
図8および図9に示すように、実施例2のベルト着脱機能付ベルトコンベア10Aの特徴は、上側フレーム17の両ガイドローラ13間に、3本の送りローラ28がコンベア長さ方向に所定ピッチで配置され、かつ各ローラ間に、無端ベルト15の往路を下方支持するベルト受け板50が、2枚ずつ水平状態で配置された点と、一方のガイドローラ13をコンベア長さ方向へ移動させる張力調整手段27に代えて、無端ベルト15の蛇行を防止し、かつ無端ベルト15の張力を調整するテンション調整ローラ(テンションローラ)29Aと、ベルト弛緩ローラ(テンションローラ)29Bとを、互いに近接または離間させる張力調整手段51を採用した点である。
また、張力調整手段51は、コンベア一端側に配置されたテンション調整ローラ29Aを移動させるねじ送り式張力調整部52と、コンベア他端側に配置されたベルト弛緩ローラ29Bを移動させる偏心回動式張力調整部53とを有している。
ねじ送り式張力調整部52は、実施例1の張力調整手段27と略同じ構造を有している。すなわち、図9において、上側フレーム17の両長辺枠19の長さ方向の中間部には、テンション調整ローラ29Aの回転軸が挿入され、かつ上方の開口が長辺枠19の上縁に形成された横長L字形状のスライド溝54が形成されている。また、長辺枠19のうち、スライド溝54の形成部よりコンベア一端側の外面には、固定ナット55にボルト56が螺合されたねじ送り構造体57が取り付けられている。ボルト56を所定方向へ回転させることで、無端ベルト15の張力により常時コンベア一端側へ付勢されたテンション調整ローラ29Aの回転軸を、コンベア長さ方向へ移動させる。
図9において、架台フレーム11に、上側フレーム17の両長辺枠19のうち、スライド溝54の形成部分よりコンベア他端側には、別の横長L字形状のスライド溝54Aが形成されている。また、長辺枠19のうち、スライド溝54Aの形成部よりコンベア他端側の外面には、ベルト弛緩ローラ29Bの回転軸29cの両端部に当接される一対の偏心回動円板(偏心回動部材)55が配置されている(図9および図10)。両偏心回動円板55は、両長辺枠19を貫通した偏心軸56により連結されている。この偏心軸56の一端部には、両偏心回動円板55の手動回動用のハンドル57が固定されている。なお、両偏心回動円板55の外周部の一部には、ベルト弛緩ローラ29Bの回転軸29cをスライド溝54Aの奥部に固定する凹部55aが形成されている(図11および図12)。なお、この偏心回動式張力調整部53は、実施例1の張力調整手段27に代えて、ガイドローラ13を利用した張力調整にも適用することができる。
すなわち、無端ベルト15の取り外し時には、ハンドル57を操作して偏心回動円板55を、偏心軸56を中心にして、無端ベルト15の張力の減少方向へ偏心回動させる。これにより、無端ベルト15の張力により常にコンベア他端側へ付勢されたベルト弛緩ローラ29Bの回転軸29cを、コンベア他端方向へ移動させる。その結果、無端ベルト15が緩み、架台フレーム11からの駆動ローラ14の抜き取りを容易にすることができる。
一方、無端ベルト15の各ローラ装着時には、無端ベルト15を各ローラに装着後、ハンドル57を操作して偏心回動円板55を、偏心軸56を中心にして無端ベルト15の張力の増大方向へ偏心回動させる。これにより、回転軸29cを介して、ベルト弛緩ローラ29Bが無端ベルト15の張力の増大方向へ移動し、無端ベルト15に所定の張力を与えることができる。
その他の構成、作用および効果は、実施例1と略同じであるので説明を省略する。
11 架台フレーム、
12 脚、
13 ガイドローラ、
14 駆動ローラ、
14a 第1のローラ凹部(第1のローラ掛止部)、
14b 第2のローラ凹部(第2のローラ掛止部)、
15 無端ベルト、
16 駆動モータ、
17 上側フレーム、
18 下側フレーム、
19 長辺枠、
21 上側フレーム用回動軸、
27,51 張力調整手段、
29A テンション調整ローラ(テンションローラ)、
29B ベルト弛緩ローラ(テンションローラ)、
31 第1の軸受、
32 第2の軸受、
36 着脱軸、
37 第1の軸受凸部(第1の軸受掛止部)、
39 軸受用回動軸、
44a 第2の軸受凸部(第2の軸受掛止部)、
44 固定軸、
55 偏心回動円板(偏心回動部材)、
60 受け皿、
61 旋回軸。
Claims (4)
- 一対の長辺枠と一対の短辺枠とを有した平面視して矩形状の架台フレームと、
前記各長辺枠に、前記架台フレームの長さ方向へ1対ずつ離間配置され、該架台フレームを支持する矩形配置された4本の脚と、
前記架台フレームの長さ方向の両端部に、長さ方向を該架台フレームの幅方向に向けて回転自在に支持された一対のガイドローラと、
該一対のガイドローラ間に配置され、第1の軸受および第2の軸受を介して、両端部が前記架台フレームに回転自在に支持された駆動ローラと、
前記両ガイドローラおよび前記駆動ローラに架け渡された無端ベルトと、
前記駆動ローラを回転させる駆動モータとを備えたベルト着脱機能付ベルトコンベアにおいて、
前記第1の軸受には、前記駆動ローラの一端面の中心部に形成された第1のローラ掛止部に掛止可能な第1の軸受掛止部を先部に有する着脱軸が、該着脱軸の長さ方向へ抜き差し自在に取り付けられ、
前記第2の軸受には、前記駆動ローラの他端面の中心部に形成された第2のローラ掛止部に掛止可能な第2の軸受掛止部を先部に有する固定軸が取り付けられ、
前記第1の軸受は、前記着脱軸の引き抜き後、前記駆動ローラを、前記第1の軸受および前記第2の軸受間から前記駆動ローラの長さ方向へ引き抜き可能なように、前記架台フレームに対して、該架台フレームの長さ方向に延びた軸受用回動軸を中心にして回動自在に設けられたベルト着脱機能付ベルトコンベア。 - 前記架台フレームは、前記一対のガイドローラを支持する上側フレームと、前記駆動ローラを支持する下側フレームとに2分割され、
前記上側フレームは、前記下側フレームの一辺に、前記架台フレームの長さ方向に延びた上側フレーム用回動軸を中心にして回動自在に設けられた請求項1に記載のベルト着脱機能付ベルトコンベア。 - 前記架台フレームには、前記無端ベルトを前記駆動ローラに押し付けるテンションローラが設けられ、
前記架台フレームには、前記無端ベルトの張力を調整する張力調整手段が設けられ、
該張力調整手段は、
前記両ガイドローラと前記テンションローラとのうち、少なくとも1つに当接される偏心回動部材を有し、該偏心回動部材を偏心回動させることで、該偏心回動部材が当接されたローラを、前記無端ベルトの張力の増大方向または減少方向へ移動させる請求項1または請求項2に記載のベルト着脱機能付ベルトコンベア。 - 前記両ガイドローラおよび前記駆動ローラを前記架台フレームから着脱自在とし、
前記架台フレームの直下には、前記両ガイドローラおよび前記駆動ローラを前記架台フレームから取り外すことで落下した前記無端ベルトの受け皿を、垂直な旋回軸を中心にして水平旋回自在に設けた請求項1〜請求項3のうち、何れか1項に記載のベルト着脱機能付ベルトコンベア。
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