JP3154919B2 - 不織布、その製造方法、および有隙保持材 - Google Patents

不織布、その製造方法、および有隙保持材

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも一方の表面
に凹凸部が形成されている不織布、その製造方法、およ
び前記不織布からなる有隙保持材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、種々の用途で、厚みが薄く
て、凹凸を有する不織布が求められている。しかしなが
ら、厚みの薄い不織布に、熱成形などにより凹凸部を形
成すると、著しく繊維密集度合が上がったり、フィルム
化する部分が生じたりして、不織布の特徴である多孔構
造が損われる結果、通液性や通気性が阻害され、圧力損
失が増大するという問題があった。とくに、厚みの薄い
不織布としてメルトブロー不織布を用いる場合、メルト
ブロー法により形成された繊維が熱の影響を受けやすい
ため、この傾向が顕著であった。
【0003】また、プラスチック製の多孔質膜を濾過用
フィルタあるいは脱気エレメントの気相と液相の境界膜
として使用するにあたり、膜厚が薄い程強度が弱いため
に織布、不織布、大きな開口部を多数有するプラスチッ
クなどの各種支持体が膜面に沿って添えられ強度補強を
行ってきた。また、これらの多孔質膜面積をハウジング
内に広く確保するためにはプリーツ状に加工して用いる
ことも良く知られているが、プリーツ状に加工した場合
にはプリーツ間の流体流れが悪く膜面が有効に使われな
い欠点を有するため、その間になんらかのスペーサを設
置することが不可欠で、それなりの対応が採用されてき
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は凹凸部を有す
る厚みの薄い不織布がもつ従来の欠点を解消し、流体流
通時の圧力損失の小さい不織布を提供することを課題と
し、併せて、かかる凹凸部を有する不織布を濾過用多孔
質膜あるいは脱気用多孔質膜の支持体兼スペーサとして
提供することをも課題とした。更に詳述すると、多孔質
膜を膜面が接近した状態、例えばプリーツ状で使用する
場合に、膜の支持体と更にスペーサを組み立てる事は部
品点数や組み立て工数を考えた際には更に合理化する事
が望まれてきた。このためには両者の機能を合わせ有す
る部材、換言するならば有隙保持材とも言うべき素材を
開発し適用することが課題とされてきた。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、本発明
の、「見かけの厚みが0.1〜1mmであり、少なくと
も一方の表面に凹凸部が形成されており、該凸部と凹部
とが実質的に均質な繊維構造を有し、見かけ厚みに対す
る凸部の高さの割合が40〜70%であることを特徴と
する不織布」によって解決できる。
【0006】また、本発明は、「樹脂を溶融紡糸する工
程と、溶融紡糸された繊維を多孔性の搬送体に、繊維が
可塑性を有する状態で、搬送体の下からサクションをか
けながら集積する工程とからなることを特徴とする、前
不織布の製造方法」に関する。
【0007】また、上記の課題は本発明の、「見かけの
厚みが0.1〜1mmであり、少なくとも一方の表面に
凹凸部が形成されており、該凸部と凹部とが実質的に均
質な繊維構造を有し、見かけ厚みに対する凸部の高さの
割合が40〜70%であり、シール部が形成されている
ことを特徴とする不織布」によっても解決できる。
【0008】また、本発明は、「樹脂を溶融紡糸する工
程と、溶融紡糸された繊維を多孔性の搬送体に、繊維が
可塑性を有する状態で、搬送体の下からサクションをか
けながら集積する工程と、シール部を形成する工程とか
らなることを特徴とする、前記不織布の製造方法」に関
する。
【0009】以下、図面に沿って本発明を説明する。図
1は本発明の不織布の一例を示す平面図であり、表面上
織物の様に見えるのは後述のネットの跡がついた状況を
示すもので、不織布であることに変りはなく、図2は図
1の不織布の部分拡大断面図であり、図3は本発明の不
織布の別の例を示す平面図である。
【0010】本発明の不織布1は不織布素材の適用にお
いてとくに限定されないが、繊維油剤やバインダー溶液
中の増粘剤、界面活性剤などを含まない直接紡糸法によ
るメルトブロー不織布、ジェット紡糸法による不織布、
スパンボンド不織布などが適している。とくに、メルト
ブロー不織布は厚みが薄いものを製造しやすいので好ま
しい。メルトブロー不織布を用いる場合には、その平均
繊維径は2〜30μm、より好ましくは5〜20μmの
範囲にあることが望ましい。この範囲よりも平均繊維径
が細いと、強度が低くて取扱いにくく、流体通過時の圧
力損失も高いものとなってしまい、この範囲よりも平均
繊維径が太いと紡糸安定性に問題が生じる。
【0011】不織布1の見かけの厚みは0.1〜1m
m、より好ましくは0.2〜0.5mmの範囲にあるこ
とが望ましい。この範囲より厚みが薄いと、凹凸形状に
よる効果が期待できず、この範囲よりも厚みが厚いと、
この不織布の占める体積が大きくなるため、例えば、ス
ペーサー材などに利用した場合、プリーツ加工などによ
り収納できる単位体積当りの高性能なフィルタ素材の量
が減少してしまう。なお、ここで見かけの厚みとは、例
えば図2に示すように、不織布の凸部の上端から、凹部
の下端までの距離aを言う。
【0012】図2に示したように不織布1の表面には、
凸部2と凹部3とから構成される凹凸部が形成される。
凹凸部は不織布の表面に一様に分布していることが望ま
しい。凸部2は不連続であっても、連続していてもよい
が、濾過や脱気用の多孔質膜の支持体および/あるいは
スペーサとして用いる際には、小さな面積の凸部が多
数、不連続に分布している方がよい。不織布1の表面に
占める凸部2の割合は30〜70%、より好ましくは4
0〜60%であることが望ましい。
【0013】不織布1の表面に形成される凹凸部は、見
かけの厚みに対する凸部2の高さによって規定される。
見かけの厚みに対する凸部2の高さの割合は40〜70
%、より好ましくは50〜70%の範囲にある。凸部の
高さの割合が、この範囲よりも小さくなると凹凸形状に
よる効果、例えば表面積を増大させることや、スペーサ
ー材などに用いた場合の間隔保持の効果は減少してしま
う。また、凸部の高さの割合が、この範囲よりも大きく
なると凸部の保型性が低下し、例えばスペーサー材など
に用いた場合に、凸部が潰れやすく、結果として表面積
が小さくなったり、間隔保持の効果が期待できなくなっ
たりする。ここで、凸部の高さは、例えば図2に示すよ
うに、不織布の凸部の上端から、凹部の上端までの距離
bを言う。従って、見かけの厚みに対する凸部の高さの
割合はb/a×100(%)で表される。なお、凸部の
高さは均一であることが望ましいが、著しく高さが異な
らない限り高さの異なる凸部が存在していてもよい。
【0014】本発明の不織布1は凸部2と凹部3におけ
る繊維構造が実質的に均質となっている。ここで、繊維
構造が実質的に均質とは、構成繊維の繊維径や断面形状
が凹部と凸部で差がなく、構成繊維の密度や分布にも大
きな差がないことを言う。現実には本発明の製造方法に
よれば、例えば、溶融紡糸された繊維を多孔性の搬送体
上に搬送体の下からサクションをかけながら集積するた
め、搬送体を構成する構成材の上に集積された繊維と、
開孔の空間部分に集積された繊維とでは、繊維の受ける
力が異なるため、多少の繊維形状、密度、分布などに差
が出る可能性があるが、この程度の差は実質的に均質と
いう概念に含まれるものとする。従来から不織布の表面
に凹凸を形成する手段としては、加熱加圧成形を行う手
段がある。しかし、このような手段では、部分的に凹凸
部の繊維密集度合が著しく高くなったり、場合によって
はフィルム化するため、流体通過時の圧力損失が増大す
る。凸部と凹部における繊維構造が実質的に均質である
という表現は、このような従来の熱成形による凹凸部の
構造と本発明の構造とを区別するためのものである。
【0015】不織布1の構成繊維を形成する樹脂として
は、溶融紡糸により繊維形成が可能な樹脂が用いられ、
例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ
メチルペンテン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂などが単
独または複合して使用される。とくに、高性能なフィル
タ素材として多孔性ポリエチレン樹脂膜が使用される場
合には、ポリエチレン樹脂からなるメルトブロー不織布
を用いることが望ましい。
【0016】図3に示すように、上述した凹凸部を形成
した不織布1には、強度を高めて取扱い性をよくするた
めに、シール部4を形成してもよい。シール部は不織布
全体に渡って施されていることが望ましく、例えば、
点、線、円、三角形、四角形、多角形の所定の形状のシ
ール部が、所定の間隔と配置で多数分布した構造となっ
ているのがよい。とくに、多数の点状のシール部が分布
するように形成することが望ましく、ひとつの点状のシ
ール部の面積が0.2〜2mm2 となるようにするのが
よい。なお、不織布表面に占める総シール面積の割合は
10〜40%、より好ましくは15〜30%であること
が望ましく、この範囲よりもシール面積の割合が低いと
取扱い強度が不足する傾向があり、この範囲よりもシー
ル面積の割合が高いと、流体通過時不織布での圧力損失
が大きくなりすぎる。
【0017】以下に本発明の不織布の製造方法の1例を
図4に沿って説明する。本発明では、ポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリスチレン樹脂などの樹脂を溶融紡糸することに
より、繊維形成される。溶融紡糸の方法としては、メル
トブロー法がとくに望ましい。一般に、メルトブロー法
では溶融した樹脂をノズルから押出し、押出された樹脂
をノズル近傍から吹き出す高速の気体流により細化して
繊維流を形成する。
【0018】本発明では、図4に示すように、紡糸装置
5から溶融紡糸された繊維を、矢印Aの方向に回転する
エンドレスの多孔性搬送体6に、繊維が可塑性を有する
状態で、搬送体6の下からサクション手段7によるサク
ションをかけながら集積する。この工程により、繊維が
多孔性の搬送体6の孔にサクションにより引き込まれて
集積される部分と、搬送体6の構成材の上に集積される
部分とを生じて、凹凸差の大きな凹凸部が不織布1表面
に形成される。この凹凸部は熱成形などの場合のよう
に、不織布の一部を圧縮して凹凸を形成するものとは異
なり、凹部においても凸部においても繊維構造に大きな
差異はなく、実質的に均質なものとなっている。
【0019】多孔性の搬送体6としては、織物、編み
物、ネットなどが用いられる。とくに、搬送体として5
〜30メッシュ、より好ましくは10〜20メッシュの
ネットが望ましい。例えば、多孔性の搬送体にネットが
使用される場合、製造される不織布の凸部は、このネッ
トの形状に沿ったものとなっている。すなわち、製造さ
れる不織布の凹凸部の形状は、使用する多孔性の搬送体
の形状によって決定される。
【0020】本発明においては、繊維が可塑性を有する
状態で集積される。可塑性が失われた状態では、搬送体
の下からサクションしながら集積しても、不織布に凹凸
差の大きな凹凸部を形成することはできない。このた
め、繊維が可塑性を有する状態で集積されるように、樹
脂の溶融紡糸温度、気体流の速度、ノズルから集積面ま
での距離などが調節される。とくに、冷却速度が早いポ
リエチレン樹脂などでは、通常のメルトブロー法により
不織布を製造する条件では、本発明で求められるような
凹凸部を形成することは困難であり、ノズルから集積面
までの距離(集積距離)を通常の30〜60cm程度の
距離から5〜30cm、好ましくは5〜20cm程度の
距離に縮め、かつ搬送体の集積面の直下でサクションを
施す必要がある。
【0021】例えば、ポリエチレン樹脂を用いる場合で
あれば、紡糸温度280〜340℃、気体流の速度(吐
出風量)0.5〜5Nm3 /分、ノズルから集積面まで
の距離(集積距離)5〜30cmの条件でメルトブロー
し、これを5〜30メッシュのネットに、ネットの集積
面の直下でサクションをかけながら集積することで表面
に所望の凹凸部を有するメルトブロー不織布が得られ
る。
【0022】なお、サクションは、ファン、ブロアなど
を用いて、空気を搬送体の集積面側からファン、ブロア
などを挟んで逆側へ強制的に送り出すことなどにより行
われる。サクション手段7は吸引力を増すために、木
製、アルミ製などのダクトにファン、ブロアを収納した
状態で用いることが望ましい。サクションの条件は、例
えば、上記のポリエチレン樹脂を用いて凹凸部を有する
メルトブロー不織布を製造する場合であれば、搬送体上
の面風速が5〜20m/秒となるように設定されること
が望ましい。
【0023】とくに、不織布1に取扱い性を付与するた
めに強度が求められる場合、上記の工程で得られた不織
布1に、更に点状のシール部4を形成することができ
る。シールは熱シール、超音波シール、高周波シールな
どの手段で形成されるが、例えば図4に示すように、矢
印Bの方向に搬送される不織布1を、加熱エンボスロー
ル8および加熱エンボスロール9(または平滑ロール
9)の間にとおして熱シールを形成し、図3に示す不織
布1を製造することができる。加熱エンボスロール8お
よび平滑ロール9の組合せを用いると、加熱エンボスロ
ール8と接触する不織布表面の凹凸面はそのまま維持さ
れて熱シール部4が形成される。しかし、平滑ロール9
と接触する不織布表面は、前記平滑ロール9表面が加熱
されているため、若干加熱押圧されて、凹凸面が維持さ
れずに平滑化される。すなわち、見かけの厚みに対する
凸部2の高さの割合が40%未満になることがあるが、
本発明の範囲には含まれない
【0024】本発明による不織布は凹凸部を有しながら
も、その凹凸部が一般に無数の微細な凹部と凸部とから
構成されているので、不織布の表面全体としては見かけ
上は平坦状である。従って、例えば、薄い多孔質膜面に
接触させて配置した際には膜を支持する機能を有し、そ
の上凹凸構造を有するため、膜間距離を保持することが
できる。すなわち、本発明による不織布は、これをフィ
ルタもしくは脱気エレメントの境界膜として多孔質膜の
膜面に配置することにより、支持体とスペーサーとして
の二つの機能を発揮する材料、すなわち、有隙保持材と
して使用することができる。
【0025】例えば、本発明の有隙保持材を、プリーツ
型カートリッジフィルタに使用する例を図5〜図7に示
す。図5は、プリーツ型カートリッジフィルタを組み立
てる前の各要素の状態を示す分解図であり、図6は、図
5のC部の拡大図であり、図7は、図6のD部の拡大図
である。プリーツ型カートリッジフィルタは、プリーツ
状フィルタ10を円筒状多孔質コア11の周囲に配置
し、その外側に円筒状多孔質外筒12でカバーする。多
孔質外筒12は、上部キャップ13および下部キャップ
14で上下を固定してハウジング上部15およびハウジ
ング16内に装着する。プリーツ状フィルタ10は、図
6および図7に示すように、多孔質濾過膜17と、それ
を両側で支持する本発明の有隙保持材1から構成され
る。
【0026】こうして構成されるプリーツ型カートリッ
ジフィルタに、ハウジング上部15の開口部から固液混
相流を供給すると、混相流は多孔質コア11の内側から
プリーツ状フィルタ10を通過して多孔質外筒12の外
側へ抜け、ハウジング下部16の開口部から回収され
る。この際、プリーツ状フィルタ10の間隙に本発明に
よる有隙保持材1が挿入されているので、圧力損失が小
さい状態を維持したまま、長期安定した濾過処理を行う
ことができる。
【0027】本発明の有隙保持材を用いると、多孔質膜
の支持体部品とそれら膜間のスペーサ部品との二つの部
品を製造して各々を組み込む工程上のわずらわしさが解
消され、一つの部品で且つ工程を短縮して組み立てるこ
とが可能になる。もちろん、多孔質膜の表面積を大きく
確保することができ、有隙保持材の凹凸部の繊維構造が
実質的に均質であるため、流体流通時の圧力損失が低い
という優れた効果をも奏する。また、シール部を有する
有隙保持材では強度が増しているので取り扱いが容易で
あり、損傷し難く、加工工程における製品歩留りが向上
する効果も顕著である。
【0028】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。実施例1 図4に示す装置(但し、ロール8および9を含まない装
置)を用い、MI(メルトインデックス)=18の高密
度ポリエチレン樹脂をメルトブロー法により、ノズルか
ら樹脂吐出量0.15cc/分/オリフィス、紡糸温度
320℃の条件で押出し、ノズル近傍から吹き出す吐出
風量1.5Nm3 /分、温度340℃の空気流により細
化して形成した繊維流を、集積距離10cmの位置にあ
る12メッシュのステンレス製ネット上に、集積面の直
下で面風速10m/秒の条件でサクションしながら集積
し、表面に凹凸を有する目付30g/m2 、平均繊維径
15μmのメルトブロー不織布を得た。このメルトブロ
ー不織布を表面の凸部を繋ぐ線分で切断し、その断面の
顕微鏡写真(倍率20倍)から見かけの厚みと凸部の高
さを求めたところ、見かけの厚みは0.3mmであり、
凸部の高さは0.18mmであり、見かけの厚みに対す
る凸部の高さは60%であった。なお、このメルトブロ
ー不織布の断面は、図2に示す模式的断面図のような構
造となっており、繊維の状態や繊維径は凹部と凸部で差
がなく、繊維の分布や密度も外観上大きな差が認められ
ず、凹部と凸部では均質な構造となっていた。
【0029】実施例2 図4に示す装置を用い、実施例1と同様の方法で凹凸部
を有するメルトブロー不織布を調製し、続いて、頂面が
正方形の突起を多数有するエンボスロールを用いて、温
度130℃の条件でエンボス加工を施し、面積0.36
mm2 の正方形の点状のシール部が多数形成されたメル
トブロー不織布を得た。シール部の総シール面積は1
8.4%であった。このメルトブロー不織布はシール部
を有するため、実施例1のメルトブロー不織布に比べて
強度が強く、取扱い性に優れていた。図6および図7に
示すように、ポリエチレン多孔質膜からなるフィルタ素
材を、このメルトブロー不織布(有隙保持材)2枚の間
に挟んだ積層体に、折り長さ11mmの条件でプリーツ
加工を施して、タテ200mmの間に山数170個のプ
リーツを有し、幅が250mmであるフィルタを作製し
た。続いて、前記のプリーツ状フィルタを図5に示すよ
うなプリーツ型カートリッジフィルタに装着し、このプ
リーツ型カートリッジフィルタの入口と出口との間の差
圧が0.5kg/cm2 の時の水の流量を調べたとこ
ろ、17.5リットルであり、フィルタの圧力損失が小
さいことを示した。なお、プリーツ加工時に、上記不織
布の破れや損傷が生じることなく、加工性に優れてい
た。
【0030】比較例1 前記実施例1と同様の装置を用い、MI(メルトインデ
ックス)=18の高密度ポリエチレン樹脂をメルトブロ
ー法により、ノズルから樹脂吐出量0.15cc/分/
オリフィス、紡糸温度320℃の条件で押出し、ノズル
近傍から吹き出す吐出風量2.5Nm3 /分、温度34
0℃の空気流により細化して形成した繊維流を、集積距
離30cmの位置にある12メッシュのステンレス製ネ
ット上に集積し、目付30g/m2 、平均繊維径8μm
のメルトブロー不織布を得た。このメルトブロー不織布
を切断し、その断面の顕微鏡写真(倍率20倍)から見
かけの厚みと凸部の高さを求めたところ、見かけの厚み
は0.25mmであり、凸部の高さは0.03mmであ
り、見かけの厚みに対する凸部の高さは12%であっ
た。図6および図7に示すように、ポリエチレン多孔質
膜からなるフィルタ素材を、このメルトブロー不織布2
枚の間に挟んだ積層体に、折り長さ11mmの条件でプ
リーツ加工を施して、タテ200mmの間に山数170
個のプリーツを有し、幅が250mmであるフィルタを
作製した。続いて、前記のプリーツ状フィルタを図5に
示すようなプリーツ型カートリッジフィルタに装着し、
このプリーツ型カートリッジフィルタの入口と出口との
間の差圧が0.5kg/cm2 の時の水の流量を調べた
ところ、15.0リットルであり、フィルタの圧力損失
が大きく、十分な処理流量が得られないことを示した。
【0031】実施例3 前記実施例1と同様の装置を用い、MI(メルトインデ
ックス)=100のポリプロピレン樹脂をメルトブロー
法により、ノズルから樹脂吐出量0.3cc/分/オリ
フィス、紡糸温度290℃の条件で押出し、ノズル近傍
から吹き出す吐出風量4Nm3 /分、温度310℃の空
気流により細化して形成した繊維流を、集積距離30c
mの位置にある12メッシュのステンレス製ネット上
に、集積面の直下で面風速10m/秒の条件でサクショ
ンしながら集積し、表面に凹凸を有する目付30g/m
2 、平均繊維径6μmのメルトブロー不織布を得た。こ
のメルトブロー不織布を表面の凸部を繋ぐ線分で切断
し、その断面の顕微鏡写真(倍率20倍)から見かけの
厚みと凸部の高さを求めたところ、見かけの厚みは0.
35mmであり、凸部の高さは0.2mmであり、見か
けの厚みに対する凸部の高さは57%であった。なお、
このメルトブロー不織布の断面は、図2に示す模型図の
ような構造となっており、繊維の形状や繊維径は凹部と
凸部で差がなく、繊維の分布や密度も外観上大きな差が
認められず、凹部と凸部では均質な構造となっていた。
続いて、実施例2と同様に、このメルトブロー不織布
に、頂面が正方形の突起を多数有するエンボスロールを
用いて、温度130℃の条件でエンボス加工を施し、面
積0.36mm2 の正方形の点状のシール部が多数形成
されたメルトブロー不織布を得た。シール部の総シール
面積は18.4%であった。図6および図7に示すよう
に、ポリエチレン多孔質膜からなるフィルタ素材を、こ
のメルトブロー不織布(有隙保持材)2枚の間に挟んだ
積層体に、折り長さ11mmの条件でプリーツ加工を施
して、タテ200mmの間に山数170個のプリーツを
有し、幅が250mmであるフィルタを作製した。続い
て、前記のプリーツ状フィルタを図5に示すようなプリ
ーツ型カートリッジフィルタに装着し、このプリーツ型
カートリッジフィルタの入口と出口との間の差圧が0.
5kg/cm2 の時の水の流量を調べたところ、17リ
ットルであり、フィルタの圧力損失が小さいことを示し
た。なお、プリーツ加工時に、上記不織布の破れや損傷
が生じることなく、加工性に優れていた。
【0032】
【発明の効果】本発明の不織布は、樹脂を溶融紡糸する
工程と、溶融紡糸された繊維を多孔性の搬送体に、繊維
が可塑性を有する状態で、搬送体の下からサクションを
かけながら集積する工程とにより製造されるので、実質
的に繊維構造が均質な状態で、大きな凹凸を形成するこ
とができる。このため、本発明の不織布は、薄く、表面
積の大きな凹凸部を有するにもかかわらず、圧力損失が
低いという効果を奏する。更に、上記不織布にシール部
を形成した不織布は、強度があって取扱い性にも優れて
いるため、種々の用途に適している。
【0033】本発明による不織布は、これをフィルタも
しくは脱気エレメントの境界膜として多孔質膜の膜面に
配置することにより、支持体とスペーサーとしての二つ
の機能を発揮する材料、すなわち、有隙保持材として使
用することができる。本発明の有隙保持材を用いると、
多孔質膜の支持体部品とそれら膜間のスペーサ部品との
二つの部品を製造して各々を組み込む工程上のわずらわ
しさが解消され、一つの部品で且つ工程を短縮して組み
立てることが可能になる。多孔質膜の表面積を大きく確
保することができ、流体流通時の圧力損失が低いという
優れた効果をも奏する。また、シール部を有する有隙保
持材では強度が増しているので取り扱いが容易であり、
損傷し難く、加工工程における製品歩留りが向上する効
果も顕著である。更に、本発明の有隙保持材を用いる
と、それらを配設した隣接した膜(例えばプリーツ状の
多孔質膜)は、膜表面を流動する流体によって破壊され
ることなく支持され、かつ膜間の間隙が有隙保持材表面
の凹凸構造により確保され、多孔質膜を介する濾過もし
くは脱気を円滑に実施することができる。なお、本発明
の不織布は、上記有隙保持材以外にも、スペーサー材、
支持材、吸着材用の基材、濾材などの種々の用途に好適
に用いることができる有用な素材である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の不織布の一例を示す平面図である。
【図2】図1の不織布の断面を模式的に示す部分拡大断
面図である。
【図3】本発明の不織布の別の例を示す平面図である。
【図4】本発明の不織布の製造方法の一例を示す説明図
である。
【図5】本発明の有隙保持材を用いたプリーツ型カート
リッジフィルタの分解図である。
【図6】図5のC部分の拡大図である。
【図7】図6のD部分の拡大図である。
【符号の説明】
1・・・メルトブロー不織布;2・・・凸部;3・・・
凹部;4・・・シール部;5・・・紡糸装置;6・・・
多孔性の搬送体;7・・・サクション手段;8・・・エ
ンボスロール;9・・・平滑ロール;10・・・フィル
タ;11・・・多孔質コア;12・・・多孔質外筒;1
3・・・上部キャップ;14・・・下部キャップ;15
・・・ハウジング上部;16・・・ハウジング下部;1
7・・・多孔質濾過膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 手塚 弘 茨城県猿島郡総和町上辺見895−3 コ ーポルピナスC−202 (72)発明者 常盤 貴 滋賀県守山市今宿町348 イマージュV 209号 (72)発明者 小林 均 滋賀県守山市今宿町348 イマージュV 208号 (56)参考文献 特開 平7−256026(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D04H 1/00 - 18/00 B01D 39/00 - 39/20

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 見かけの厚みが0.1〜1mmであり、
    少なくとも一方の表面に凹凸部が形成されており、該凸
    部と凹部とが実質的に均質な繊維構造を有し、見かけ厚
    みに対する凸部の高さの割合が40〜70%であること
    を特徴とする不織布。
  2. 【請求項2】 不織布が平均繊維径2〜30μmのメル
    トブロー不織布であることを特徴とする請求項1に記載
    の不織布。
  3. 【請求項3】 不織布の構成繊維がポリエチレン樹脂か
    らなる請求項1又は2に記載の不織布。
  4. 【請求項4】 請求項1〜のいずれか一項に記載の不
    織布からなることを特徴とする有隙保持材。
  5. 【請求項5】 請求項1〜のいずれか一項に記載の不
    織布からなることを特徴とする、固液混相流用多孔質濾
    過膜、あるいは、液体中の脱気成分を除去する脱気装置
    用の多孔質境界膜の有隙保持材。
  6. 【請求項6】 見かけの厚みが0.1〜1mmであり、
    少なくとも一方の表面に凹凸部が形成されており、該凸
    部と凹部とが実質的に均質な繊維構造を有する不織布か
    らなることを特徴とする固液混相流用多孔質濾過膜の有
    隙保持材。
  7. 【請求項7】 見かけの厚みが0.1〜1mmであり、
    少なくとも一方の表面に凹凸部が形成されており、該凸
    部と凹部とが実質的に均質な繊維構造を有する不織布か
    らなることを特徴とする液体中の脱気成分を除去する脱
    気装置用の多孔質境界膜の有隙保持材。
  8. 【請求項8】 樹脂を溶融紡糸する工程と、溶融紡糸さ
    れた繊維を多孔性の搬送体に、繊維が可塑性を有する状
    態で、搬送体の下からサクションをかけながら集積する
    工程とからなることを特徴とする、請求項1に記載の
    織布の製造方法。
  9. 【請求項9】 見かけの厚みが0.1〜1mmであり、
    少なくとも一方の表面に凹凸部が形成されており、該凸
    部と凹部とが実質的に均質な繊維構造を有し、見かけ厚
    みに対する凸部の高さの割合が40〜70%であり、シ
    ール部が形成されていることを特徴とする不織布。
  10. 【請求項10】 不織布が平均繊維径2〜30μmのメ
    ルトブロー不織布からなることを特徴とする請求項9に
    記載の不織布。
  11. 【請求項11】 不織布の構成繊維がポリエチレン樹脂
    からなる請求項9又は10に記載の不織布。
  12. 【請求項12】 請求項9〜1のいずれか一項に記載
    の不織布からなることを特徴とする有隙保持材。
  13. 【請求項13】 請求項9〜1のいずれか一項に記載
    の不織布からなることを特徴とする、固液混相流用多孔
    質濾過膜、あるいは、液体中の脱気成分を除去する脱気
    装置用の多孔質境界膜の有隙保持材。
  14. 【請求項14】 見かけの厚みが0.1〜1mmであ
    り、少なくとも一方の表面に凹凸部が形成されており、
    該凸部と凹部とが実質的に均質な繊維構造を有し、シー
    ル部が形成されている不織布からなることを特徴とする
    固液混相流用多孔質濾過膜の有隙保持材。
  15. 【請求項15】 見かけの厚みが0.1〜1mmであ
    り、少なくとも一方の表面に凹凸部が形成されており、
    該凸部と凹部とが実質的に均質な繊維構造を有し、シー
    ル部が形成されている不織布からなることを特徴とする
    液体中の脱気成分を除去する脱気装置用の多孔質境界膜
    の有隙保持材。
  16. 【請求項16】 樹脂を溶融紡糸する工程と、溶融紡糸
    された繊維を多孔性の搬送体に、繊維が可塑性を有する
    状態で、搬送体の下からサクションをかけながら集積す
    る工程と、シール部を形成する工程とからなることを特
    徴とする、請求項9に記載の不織布の製造方法。
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