JP3154918U - ピンチクリップ式杖補助器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】クリップで杖を固定し、ピンチで衣服等を挟むことにより、杖を身体に一体化させて取り付けておくことができ、杖の置場に困ることもなく、置き忘れもしなくなり、杖を持つことで、片手が塞がることによる不自由さ不便さを軽減できる杖補助具を提供する。【解決手段】ヒンジ11(回転連結構造又は枢着構造)で連結された一対のピンチ1と、この一対のピンチ1を挟む方向に付勢するバネと、前記一対のピンチ1それぞれに形成されたレバーと、前記一対のピンチ1の内側に設けられたクリップ3とを有し、内側の前記クリップ3で杖を固定し、外側のピンチで衣服等を挟むものである。レバーの内側部と外側部の間にヒンジ(回転連結構造、例えば蝶番)を設けることにより、前記外側部をおりたたむことができるようにすることもできる。【選択図】図4

Description

本考案は、ピンチとクリップを利用した杖補助器具に関する。
杖は高齢者だけでなく、足の不自由な方や目の不自由な方にとって、必要不可欠なものである。しかしながら、杖は立て掛ければ滑り落ち、脇に挟めば、本人やまわりの人々にも危険である。杖を持つことで片手が塞がり、金品の出し入れの時に困っている人をよく見かける。また、公園やバス停のベンチに座っている時にも、杖の置場所に困っている人は多い。さらに、置き忘れもある。下記の特許文献1では、ストラップ式になっており、このストラップを手首に掛けることにより、杖を保持する技術が記載されている。又、杖にフックのようなものを取り付け、カウンター等に引掛けるように構成されたものもある。
特開2005−253662号公報
しかしながら、ストラップ式は、ストラップを手首に通したり、はずしたりしなければならず、スムーズな取り扱いがむずかしく、手首に通した杖はブラブラと、不安定である。また、フックを有するものでは、引掛ける場所は特定されてしまうし、身体に取り付けることもできない。本案は、このような不自由さ、不便さの少なくとも一つを軽減するものである杖補助器具を提案することを課題とする。
この目的を達成するための本考案のピンチクリップ式杖補助器具は、ヒンジ(回転連結構造又はつ枢着構造)で連結された一対のピンチと、この一対のピンチを挟む方向に付勢するバネと、前記一対のピンチそれぞれに形成されたレバーと、前記一対のピンチの内側に設けられたクリップとを有し、内側の前記クリップで杖を固定し、外側のピンチで衣服等を挟むものである。レバーの内側部と外側部の間にヒンジ(回転連結構造、例えば蝶番)を設けることにより、前記外側部を折りたたむことができるようにすることもできる。
クリップで杖を固定し、ピンチで衣服等を挟むことにより、杖を身体に一体化させて取り付けておくことができ、杖の置場に困ることもなく、置き忘れもしなくなり、杖を持つことで、片手が塞がることによる不自由さ不便さを軽減できる。
ピンチクリップ式杖補助器具の側面からみた図 ピンチクリップ式杖補助器具の側面からみた折りたたみ図 ピンチクリップ式杖補助器具の内側クリップの側面からみた図 ピンチクリップ式杖補助器具の開いた状態の正面からみた図 ピンチクリップ式杖補助器具の真上からみた図 ピンチクリップ式杖補助器具の布地等を挟んだ状態の側面からみた図 ピンチクリップ式杖補助器具の実際の衣服に使用した時の側面からみた図 ピンチクリップ式杖補助器具の実際のバック等の取手に使用した時の状態を側面からみた図 ピンチクリップ式杖補助器具の実際のカートに使用した時の状態を側面からみた図 ピンチクリップ式杖補助器具の実際のカウンターや台に使用した時の側面からみた図 ピンチクリップ式杖補助器具を杖に取り付ける時の側面からみた図 ピンチクリップ式杖補助器具の杖から取り外す時の側面からみた図
本考案は外側に一対のピンチ1、内側にクリップ3を備えた杖補助器具5であり、内側のクリップ3は杖7を固定し、外側のピンチ1は杖7と人9とを一体化するものである。杖補助器具5は、ヒンジ11(ピンチ1を開いたり閉じたりするための回転連結構造)で連結された一対のピンチ1と、このピンチ1を挟む方向に、付勢するように取り付けられたバネ13と、それぞれに形成されたレバー15を有する(図1)。このレバー15は、握り易くするために大きめになっているが、内側部14と、外側部16として分割するとともに、内側部14と外側部16をヒンジ17で取り付け、外側部16を内側部14の外側にして、折り畳むことができるようにレバーの蝶番が構成され、コンパクトな大きさになるように工夫されている(図2)。ヒンジ17(蝶番)は、外側部16が、内側に折れ曲がらないように構成されている。また、ピンチ1の衣服等を挟む役目をする先端の三辺外縁部にゴム製のふち部材19を取り付け、厚手の布や、滑り易い材質にも対応できるように工夫されている。前記一対のピンチ1の内側にあるクリップ3は、C形であり、杖7を固定するものであるが、杖7を差し込み易くするために、先端開口部分21を少し外側にそらせてある(図3)。クリップ3の直径の大きさは杖7より少し小さめで、多少の杖7の大きさの違いには対応できるようになっている。このそれぞれの特徴を持ったピンチ1とクリップ3を合体させることにより、ピンチクリップ式杖補助器具は構成されたものであり、人と杖を一体化させ、杖を持つことによる不自由さ不便さを軽減するものである。
一般的に杖補助器具として現在使われているストラップ式保持具は、杖を台やカウンターに置くために別のフックを必要とするが、このピンチクリップ式杖補助器具5は、ピンチ1の部分が、フックの役目を果たし、ピンチ1の三辺が、ゴム製ふち部材19で囲まれているため、滑り易い場所や狭い場所でも適応できる(図10参照)。
ピンチクリップ式杖補助器具5のレバー15部分は少し大きめになっているが、中央固所をヒンジ17で連結させ、半分に折り畳むことで杖使用時もコンパクトで邪魔にならないようになっている。
ピンチクリップ式杖補助器具5は、図8のように、衣服(図6及び図7参照)だけでなく、バックやスーパーの袋など、どこでもピンチ1で挟むことができる。また、多くの店で使用されているカートにも、図9のように挟むことができる。
ピンチクリップ式杖補助器具5は、杖の形や材質に制限されず、取り付け可能である。また、杖に限らずクリップの大きさを変えることで、傘やつり竿等の棒状のものにも応用使用できる。
ヒンジ11部分の中心に、穴22が設けられており、その穴22に割鋲23等を挿入し、クリップ3をピンチ1又はピンチ1のヒンジ11部分に固定するという構造になっている(図4及び図5)。
ヒンジ11を中心として、レバー15を矢印Bの方向に狭めると、ピンチ1は開き、レバー15の押圧力をゆるめ、ヒンジ11を中心として、レバー15を矢印Aの方向に開かせると、ピンチ1は閉じる。
ピンチクリップ式補助器具5を杖7に取り付ける時は、レバー15を矢印Bの方向に狭め、ピンチ1を開き、クリップ3の先端部aからクリップ3の後端分bへ向けて矢印Cの方向へクリップ3を杖7に押し付けるようにはめ込む。
ピンチクリップ式補助器具5を杖7から取り外す時は、レバー15を矢印Bの方向に狭め、ピンチ1を開き、クリップ3を後端分bを先端部aに向けて矢印Dの方向へ杖7から引き上げるようにして外す。
1 ピンチ
3 クリップ
5 ピンチクリップ式杖補助器具
7 杖
9 人
11 ピンチのヒンジ
13 ばね
14 内側部レバー
15 レバー
16 外側部レバー
17 レバーのヒンジ
19 ゴム製ふち部材
21 クリップ先端開口部
22 穴
23 割鋲

Claims (2)

  1. ヒンジで連結された一対のピンチと、この一対のピンチを挟む方向に付勢するバネと、前記一対のピンチそれぞれに形成されたレバーと、前記一対のピンチの内側に設けられたクリップと、を有し、内側の前記クリップで杖を固定し、外側のピンチで衣服等を挟むことを特徴とするピンチクリップ式杖補助器具。
  2. 前記レバーの内側部と外側部の間にヒンジを設けることにより、前記外側部を折りたたむことができるようにしたことを特徴とする請求項1記載のピンチクリップ式杖補助器具。
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