JP3154885U - 玄関ドア - Google Patents

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智裕 森本
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Abstract

【課題】光や風や自然の雰囲気を組み込んだ新規な構成の玄関ドアを提供する。【解決手段】金属製で、中央に縦長矩形の開口7を有する縦長矩形の框体6と、框体6の中央開口7に嵌められたドア板8とによって玄関ドア1を構成する。ドア板8は、上下方向には直線状で、平面視において外側へ円弧状に凸湾曲した主面を有し、主面の内側には、内側空間12が確保されている。この内側空間12を利用して、ドア板8の内側に対して着脱自在にプランター受け具13を設ける。プランター受け具13は、ドア板8に確保された内側空間12を利用して取り付けられているため、プランター受け具13が玄関ドア1自体の機能性を損なわず、自然の植物等を玄関ドア1と融合させられる。【選択図】図1

Description

この考案は、玄関ドアに関する。
玄関ドアにおいて、採光性や通気性を向上させる提案や、自然の風合いを組み込む提案等がなされている。
特許文献1には、採光性を確保した共同玄関ドアが提案されている。
特許文献2には、玄関ドアにおける通気性を確保する構成が提案されている。
特許文献3には、通風性や採光性が得られるとともに、自然素材の風合いを生かした玄関構造が提案されている。
特許文献4および特許文献5には、玄関ドアに隣接して植木鉢等の植物の設置スペースを設ける提案がなされている。
特開2002−54355号公報 特開2001−98852号公報 特開2008−13972号公報 実開昭57−88876号公報 特開平8−13931号公報
従来の玄関ドアにおいては、採光性の向上や通気性の向上を図る構成は提案されているが、玄関ドア自体に観葉植物等の設置場所を設け、自然の息吹をより積極的に感じられるような玄関ドアは実現されていなかった。
一方、特許文献4、5に提案されているように、玄関ドアの脇に植物配置用のスペースを設ける提案はあるが、玄関ドアの傍に比較的広いスペースを要するものであり、集合住宅等の相対的に狭い玄関では実現することのできない構成である。
この考案は、このような背景技術のもとになされたものであって、玄関ドア自体にプランター受け具を設け、しかも、プランター受け具が玄関ドア自体の機能性を損なわない構成として、自然の植物等を玄関ドアと融合させることのできる新規な玄関ドアを提供することを主たる目的とする。
この考案は、また、光や風や自然の雰囲気を組み込んだ新規な構成の玄関ドアを提供することを他の目的とする。
請求項1記載の考案は、金属性の上かまち、下かまちおよび左右に設けられた2つの縦かまちにより区画され、中央に縦長矩形の開口を有する縦長矩形の框体と、前記框体の中央開口に嵌められ、中央開口を塞ぐドア板とを備え、前記ドア板は、上下方向には直線状で、平面視において外側へ円弧状に凸湾曲した主面を有し、前記ドア板の凸湾曲した主面の内側には、内側空間が確保されていて、この内側空間を利用して、前記ドア板の内側に対して着脱自在に設けられたプランター受け具を有することを特徴とする、玄関ドアである。
請求項2記載の考案は、前記ドア板には、内側空間に光を取り込むための採光窓が設けられていることを特徴とする、請求項1記載の玄関ドアである。
請求項3記載の考案は、前記ドア板には、通気用の通気孔が設けられていることを特徴とする、請求項1または2記載の玄関ドアである。
請求項4記載の考案は、前記ドア板は、正面視が縦長矩形であって、その上辺の左右方向中央部から上方へ突出する上支軸が備えられ、かつ、その下辺の左右方向中央部から下方へ突出する下支軸が備えられていて、
前記ドア板の上支軸および下支軸は、それぞれ、上かまちおよび下かまちにより回転自在に保持されていて、前記ドア板は、主面が外側へ円弧状に凸湾曲した状態から、前記上支軸および下支軸を中心に180°回転されることにより、前記框体に対する装着状態を、前記ドア板の内側空間が外側に臨んだ状態に変更することができることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の玄関ドアである。
請求項1記載の考案によれば、かまちにより区画された框体の中央開口に嵌められたドア板は、上下方向には直線状で、平面視において外側へ円弧状に凸湾曲した主面を有している。すなわち、ドア板は、横方向に円弧状に凸湾曲している。このため、ドア板の凸湾曲した主面の内側は、外側に向かって凹湾曲しており、そこに内側空間が確保されている。玄関ドアには、この内側空間を利用して、玄関ドアの開閉に全く支障なく、プランター受け具を取り付けることができる。そしてプランター受け具に観葉植物等を植えたプランターを収容することで、玄関ドアに対して植物を見た目にも良好で、かつ玄関ドアの機能を損なわない態様で組み込むことができる。
プランター受け具は、ドア板主面の内側に確保された内側空間にその半分が収まり、残り半分が玄関ドアの内側に突出するような形状とすることにより、玄関ドアの内側にプランター受け具が大きく出っ張らず、玄関ドアに良好に植物を融合させることが可能となる。
請求項2記載の考案のように、ドア板に採光窓を設けることにより、プランター受け具に入れられた植物に外側から差し込む光を当てることができる。
また、請求項3記載の考案のように、ドア板に通気孔を設けることにより、玄関ドアの通気性の向上が図れる。
なお、玄関ドアが集合住宅用の玄関ドアの場合は、消防法の規定を満足した耐火性能を備えなければならないが、採光窓に耐火ガラスを嵌め込んだり、通気孔に喚起シャッターを設ける等によって、集合住宅にも適した玄関ドアとすることが可能である。
請求項4記載の考案によれば、ドア板を框体に対して回転させられる。このため、たとえば昼間は、ドア板の凸湾曲した主面がドアの内側に位置するように回転させることにより、プランター受け具に収容された植物に、外の光や外気を存分に与えることができる。
図1は、この考案の一実施例(第1の実施例)に係る玄関ドア1の斜視図であり、玄関ドア1を内側斜め上方から見た図である。 図2は、図1に示す玄関ドア1の右側面図である。 図3は、図1に示す玄関ドア1の平面図である。 図4は、この考案の第2の実施例に係る玄関ドア30の正面図(外側から見た状態を正面図とする。)である。 図5は、第2の実施例に係る玄関ドア30の背面図である。 図6は、第2の実施例に係る玄関ドア30の右側面図である。 図7は、第2の実施例に係る玄関ドア30の左側面図である。 図8は、第2の実施例に係る玄関ドア30の平面図である。 図9は、第2の実施例に係る玄関ドア30の底面図である。 図10は、図4に示す玄関ドア30のA−A断面図である。 図11は、プランター受け具13の取付構造をより具体的に示す斜視図である。 図12は、この考案の第3の実施例に係る玄関ドア40の図解的な分解斜視図である。 図13は、この考案の第3の実施例に係る玄関ドア40の機能を説明するための図解的な平面図である。
以下には、図面を参照して、この考案の具体的な実施例について詳細に説明する。
図1は、この考案の一実施例に係る玄関ドア1の斜視図であり、玄関ドア1を内側斜め上方から見た図である。
図1を参照して、玄関ドア1には、金属製の上かまち2、下かまち3、左縦かまち4および右縦かまち5が含まれており、これら4つのかまち2〜5により縦長矩形の框体6が区画されている。なお、複数のかまちを組合せて框体6とせず、単一部材のかまちによって(たとえば、1枚の金属板を加工する等によって)框体6を形成することもできる。框体6はその中央に縦長矩形の中央開口7を有する。そして、この中央開口7には金属製のドア板8が嵌合されていて、中央開口7が塞がれている。
各かまち2〜5は、たとえばアルミニウム、ステンレス、鉄等の金属板が加工されて、それぞれが中空で所定の厚みを有する部材である。あるいは、金属製の内部に空洞のない棒材により形成されていてもよい。框体6は、それら各かまち2〜5が組み合わされ、溶接等により連結されたものである。なお、前述したように、框体6は、単一部材からなる一体構成のものでもよい。
この実施例では、左縦かまち4のたとえば上端および下端に図示しないヒンジが取り付けられ、玄関ドア1の開閉支軸となる。また、右縦かまち5には、たとえば上下方向中央部に開閉用のノブ9および施錠装置10が組み込まれている。
図2は、図1に示す玄関ドア1の右側面図であり、図3は、玄関ドア1の平面図である。
図1〜図3を参照して、この玄関ドア1の特徴は、框体6の中央開口7に嵌合されたドア板8が、平面視において外側へ円弧状に凸湾曲していることである。より具体的には、ドア板8は、上下方向に直線状で(図2参照)、平面視において外側へ円弧状に凸湾曲した主面11を有する(図3参照)形状とされ、ドア板8の凸湾曲した主面11の内側には、内側空間12(図1参照)が確保されていることである。そして、この内側空間12を利用して、ドア板8の内側には、たとえば上下に間隔を開けて3つのプランター受け具13が備えられている。
ドア板8の左右方向中央部の最も張り出した部分は、図2および図3に示されるように、ノブ9の突出量とほぼ同等である。また、ドア板8の主面11は、平面視において緩やかな円弧状に凸湾曲して張り出しているため、框体6の外面から異様に突出した印象は与えず、框体6と一体化しており、玄関ドア1全体としての外観に全く違和感はない。また、玄関ドア1の開閉においても、ドア板8の凸湾曲した主面11が邪魔になる等の不具合は全くない。
一方、ドア板8の主面11の内側に形成された内側空間12には、プランター受け具13が取り付けられている。プランター受け具13は、平面視の形状が、内側空間12を面対称に組み合わせた横長で中央部が膨らんだ形状をしている。すなわち、図2および図3に示すように、プランター受け具13は、その半分の膨らみは内側空間12内に収まっており、残り半分の膨らみが玄関ドア1の内面側に出るように取り付けられている。よって、プランター受け具13に観葉植物等が植えられたプランターを収容するために必要充分な大きさを与えることができ、しかも、プランター受け具13の室内側への張り出し(玄関ドア1の内面方向への出っ張り)はほとんど気にならない程度の張り出しとすることができる。
よって、プランター受け具3に植物が植えられたプランターを収容することにより、植物を玄関ドア1と一体的に融合させることができる。
ドア板8は、また、水平方向に広がる下面14および上面15を有している。上面15にはたとえば4つの孔16が形成されている。孔16を通して、光や空気を玄関ドア1の内側へ取り込むことができる。
下面14にも、必要に応じて、通気性の孔が設けられていてもよい。
ドア板8には、この実施例では、左右方向中央に、上下方向に延びるスリット状の採光窓17が設けられている。採光窓17には、たとえば強化ガラス等の透明材が嵌め込まれている。
この実施例では、図1に示すように、ドア板8が框体6に対して内側から多数のねじ18によって取り付けられており、ドア板8が框体6に対して取り外し可能である構成を説明した。
しかし、ドア板8の周縁部を框体6に対して溶接等により取り付け、框体6に対してドア板8が取り外しできない構成としてもよい。
また、ドア板8は、この実施例では金属製としたが、木製、樹脂製等、金属以外の材料でドア板8を構成してもよい。
次に、この考案の第2の実施例について説明をする。
図4は第2の実施例に係る玄関ドア30の正面図(この実施例では、外側から見た状態を正面図とする。)、図5は玄関ドア30の背面図、図6は玄関ドア30の右側面図、図7は玄関ドア30の左側面図、図8は玄関ドア30の平面図、図9は玄関ドア30の底面図、図10は図4におけるA−A断面図である。
玄関ドア30の基本的な構成は、先に説明した玄関ドア1と同様である。すなわち、玄関ドア30は、上かまち2、下かまち3、左縦かまち4、右縦かまち5で形成された框体6と、框体6の中央開口7に嵌められたドア板8を有している。そして、ドア板8は、図6〜図10に示すように、上下方向には直線状で、平面視において外側へ円弧状に凸湾曲した主面11を有する湾曲形状とされている。そして、これにより、凸湾曲したドア板8の内側には内側空間12が確保されていて、この内側空間12を利用してプランター受け具を取り付け可能になっていることである。
さらに、玄関ドア30の内側には、その下方部に換気口31が備えられている。換気口31は、ドア板8の下面14と框体6の下方部に取り付けられた内板32を利用して形成されている。すなわち、ドア板8の下面14に形成された孔33を通って空気が進入し(図9参照)、その進入した空気は内板32に設けられた換気口31から室内へ流入する構成が採用されている(図7参照)。換気口31にはプッシュ式のカバー34が備えられていて、換気の必要がない場合には、換気口31を閉鎖できるようにされている。
さらに、玄関ドア30では、プランター受け具自体ではなく、プランター受け具13を保持するための一対の保持金具35が、上下方向に所定の間隔を開けて3段に取り付けられている。保持金具35は、ドア板8の内側の左右両端縁に、たとえばボルトで固定されている。
図11を参照してより詳しく説明すると、ドア板8の左右端縁には上下方向に延びるフランジ81が備えられている。そしてこのフランジ81に対して保持金具35がねじ36で取り付けられている。保持金具35は、平面視略三角形状の受け止め空間37を有している。プランター受け具13には、その左右方向両端部に底面視略三角形状の挿入突部38が備えられている。プランター受け具13の左右両端部に備えられた挿入受け部38が、保持金具35の受け止め空間37内に差し込まれることにより、プランター受け具13はドア板8に形成された内側空間12を利用して、この内側空間12内に全体のほぼ半分が収まるように取り付けられる。
さらに、この考案の第3の実施例について説明をする。
図12は、第3の実施例の図解的な分解斜視図であり、図13は、第3の実施例の機能を説明するための図解的な平面図である。
図12を参照して、この実施例に係る玄関ドア40は、かまちにより区画された縦長矩形の框体6を有し、框体6には中央開口7が形成されている。また、ドア板8を備えている。ドア板8は、先の実施例と同様、上下方向には直線状で、平面視において外側へ円弧状に凸湾曲した主面11を有している。
この実施例の特徴は、ドア板8が、上辺82の左右方向中央部に、上方へ突出する上支軸83を有するとともに、その下辺84にも、左右方向中央部から下方へ突出する下支軸85を有することである。そして、框体6には、上かまち2の左右方向中央部に軸受孔21が備えられるとともに、下かまち3の左右方向上縁中央にも軸受孔22が形成されていることである。そしてドア板8は、上支軸83が上かまち2の軸受孔21に回転自在に保持され、下支軸85は下かまち3の軸受孔22に回転自在に保持されている。
その結果、たとえば、通常状態では、図13(a)に示すように、ドア板8を外方へ突出するように配置し、縦かまち4、5に設けられた固定用フック41で固定する。この状態では、先に説明した玄関ドア1、30と全く同じように使用できる。
一方、固定用フック41を回動させると、ドア板8は上支軸83、下支軸85を中心に水平方向に回転可能である。そこで、図13(b)に示すようにドア板8を180°回転させることにより、凸湾曲したドア板8の主面11を玄関ドア40の内側に張り出させ、その内側空間12を玄関ドア40の外側に臨ませることができる。その際、ドア板8に、固定用フック41が嵌まる溝または凹部42を形成しておけば、ドア板8を180°回転させた状態で、框体6に固定することができる。
それゆえ、たとえば日中等の家人が在宅中において、ドア板8を180°回転させ、図13(b)に示す状態にすることにより、内側空間12を利用して設けられたプランター受け具13に収容された植物等を、外の光に充分に当てることができる。
この考案は、以上の各実施例に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
1、30、40 玄関ドア
2 上かまち
3 下かまち
4、5 縦かまち
6 框体
7 中央開口
8 ドア板
11 主面
12 内側空間
13 プランター受け具
14 ドア板8の下面
15 ドア板8の上面
16、33 孔
17 採光窓
21、22 軸受孔
31 換気口

Claims (4)

  1. 金属性の上かまち、下かまちおよび左右に設けられた2つの縦かまちにより区画され、中央に縦長矩形の開口を有する縦長矩形の框体と、
    前記框体の中央開口に嵌められ、中央開口を塞ぐドア板とを備え、
    前記ドア板は、上下方向には直線状で、平面視において外側へ円弧状に凸湾曲した主面を有し、
    前記ドア板の凸湾曲した主面の内側には、内側空間が確保されていて、この内側空間を利用して、前記ドア板の内側に対して着脱自在に設けられたプランター受け具を有することを特徴とする、玄関ドア。
  2. 前記ドア板には、内側空間に光を取り込むための採光窓が設けられていることを特徴とする、請求項1記載の玄関ドア。
  3. 前記ドア板には、通気用の通気孔が設けられていることを特徴とする、請求項1または2記載の玄関ドア。
  4. 前記ドア板は、正面視が縦長矩形であって、その上辺の左右方向中央部から上方へ突出する上支軸が備えられ、かつ、その下辺の左右方向中央部から下方へ突出する下支軸が備えられていて、
    前記ドア板の上支軸および下支軸は、それぞれ、上かまちおよび下かまちにより回転自在に保持されていて、
    前記ドア板は、主面が外側へ円弧状に凸湾曲した状態から、前記上支軸および下支軸を中心に180°回転されることにより、前記框体に対する装着状態を、前記ドア板の内側空間が外側に臨んだ状態に変更することができることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の玄関ドア。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015094115A (ja) * 2013-11-12 2015-05-18 三協立山株式会社 パネル体
CN105830778A (zh) * 2016-04-13 2016-08-10 晋中博士农业科技有限公司 构建于窗体内的智能种植系统

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