JP3154763B2 - 携帯用水浄化具およびその製造方法 - Google Patents

携帯用水浄化具およびその製造方法

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JP3154763B2
JP3154763B2 JP27208291A JP27208291A JP3154763B2 JP 3154763 B2 JP3154763 B2 JP 3154763B2 JP 27208291 A JP27208291 A JP 27208291A JP 27208291 A JP27208291 A JP 27208291A JP 3154763 B2 JP3154763 B2 JP 3154763B2
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正満 亀井
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エムピ−ジ−株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は携帯用水浄化具、特には
水道水を処理したときに塩素を瞬時に除去し、かつカル
シウムを始めとするミネラル源を溶出するために水道水
を弱アルカリ性の飲料水として供給することができる水
浄化具およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水の処理剤は従来から活性炭を使用する
ものが汎用されているが、このものは粒状の活性炭を細
い管状物に充填したもの、またはポット型にろ材と組み
合わせて充填したものとされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この管状のも
のはその中に粒状物が充填されるものであるために形状
に制約があるし、ホット型のものもポケットに入れて簡
単に持ち運びすることは難しく、さらにこれらは水道水
から塩素を瞬時に除去することはできず、ミネラルを溶
出させることも難しいという不利がある。そのため、こ
れについては塩素除去剤と粒状のコ−ラルサンドを混合
し、充填したものも開発されたけれども、このものはコ
−ラルサンドが粒状であるためにミネラルの溶出に時間
がかかり、塩素除去とミネラルの溶出を同時に行なうこ
とができない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような不
利、難点を解決した携帯用水浄化具およびその製造方法
に関するものであり、これは炭酸カルシウムを主成分と
するコ−ラルサンドを焼成し、これをアスコルビン酸ま
たはアスコルビン酸塩の溶液中に入れて混合したのちろ
過し、このろ液を形状任意の素材に浸透または塗布し、
乾燥してなること特徴とする携帯用水浄化具の製造方
法、およびこのようにして作られた水浄化具に関するも
のである。
【0005】すなわち、本発明者は水道水を処理したと
きに瞬時に塩素を除去すると共にミネラルをもつ水道水
を与える浄化具を開発すべく種々検討した結果、コ−ラ
ルサンドを焼成してこれをアスコルビン酸またはアスコ
ルビン酸塩の飽和溶液中に投入して混合した後ろ過し、
このろ液を素材に浸透または塗布したところ、このろ液
がアスコルビン酸またはアスコルビン酸塩とコ−ラルサ
ンドから溶出したミネラル分を含んだものであることか
ら、これを浸透または塗布したものは表面にこれらの成
分を含んだものとなるので、これで水道水を処理すると
このアスコルビン酸の強い還元力によって脱塩素反応が
瞬時に行なわれるし、これと同時にこれに含まれている
ミネラル分が溶出されるので、塩素を含まず、ミネラル
分を含んだ水道水が容易に得られるということを見出し
て本発明を完成させた。以下にこれをさらに詳述する。
【0006】
【作用】本発明は携帯用水浄化具およびその製造方法に
関するものであり、これはコ−ラルサンドを焼成してア
スコルビン酸の水溶液と混合し、このろ液を基材に浸透
または塗布することを要旨とするものである。
【0007】本発明で使用されるコ−ラルサンドは沖
縄、南西諸島などの造礁サンゴ砂から採取されたコ−ラ
ルサンドを陸揚げ後、水洗し、篩別したものとすればよ
いが、このものは焼成してアスコルビン酸と混合したの
ちのろ過によってミネラル分を供給するものであること
から、24〜80メッシュに篩別したものとすることがよ
い。また、この焼成はコ−ラルサンドからミネラル分を
溶出させるためのものであることから450 ℃以上、好ま
しくは450 〜550 ℃とすればよいが、この焼成は2時間
以上、好ましくは2〜3時間行えばよい。
【0008】このように焼成されたコ−ラルサンドはつ
いでアスコルビン酸またはアスコルビン塩ソ−ダのよう
なアスコルビン酸塩の飽和水溶液と混合させるのである
が、これによればコ−ラルサンドからミネラル分がこの
アスコルビン酸またはアスコルビン酸塩溶液中に溶出さ
れるので、これをろ過して得られるろ液はアスコルビン
酸またはアスコルビン酸塩とミネラル分を溶存したもの
となる。
【0009】本発明の浄化剤はこのろ液を適宜の基材に
浸透または塗布し、乾燥することによって得ることがで
きるが、この基材としてはこの浄化剤を携帯用のものと
するということから、硬質紙などのようなもので作っ
た、大きさが10×0.5cm 程度のものとすることがよい。
この基材に対するろ液の浸透はこの基材をろ液中に浸漬
すればよく、この塗布はこのろ液を基材の表面にはけな
どを用いて塗布すればよいが、浸透または塗布後はこれ
を風乾するか、60〜80℃程に加熱してこれを乾燥させれ
ばよく、これによれば基材表面にアスコルビン酸または
アスコルビン酸とミネラル分が付着した浄化剤を容易に
得ることができる。
【0010】このようにして作られた本発明の浄化剤は
前記したような大きさのものなので、ポケットなどに入
れて携帯することができるが、このものは水道水を使用
するときに水道水を貯めた容器内にこれを投入すれば、
これに付着している強い還元作用をもつアスコルビン酸
またはアスコルビン酸塩よって水道水中の塩素が瞬時に
除去されるし、これに含まれているミネラル分が瞬時に
水道水中に溶出するので、この水道水を塩素を含まず、
ミネラル分を含有したものとして取得することができる
という有利性が与えられる。
【0011】
【実施例】つぎに本発明の実施例をあげる。 実施例 沖縄産のコ−ラルサンド50g を500 ℃で2時間焼成した
のち、アスコルビン酸ソ−ダの飽和溶液50mlの中に投入
し、混合して数分間静置したが、この間容器は空気中の
炭酸ガスから遮断するために蓋で覆っておいた。ついで
この溶液をろ布を用いてろ過し、このろ液に10×0.5 ×
0.1cm の吸水性硬質紙製の基材を1分間浸透し、ろ液か
ら引上げて80℃で乾燥して浄化剤を作り、長期間保存の
ためにアルミニウム箔の袋に入れて密封した。
【0012】つぎに2ケのコップに水道水を150ml 採
り、一方にコップに上記の浄化剤を入れて撹拌し、他方
には何の処理もせず、この双方にオルトトリジン液を滴
下したところ、浄化剤を使用したものは無色透明で塩素
除去が完全に行なわれていることが確認されたが、他方
のものは黄色に発色しその値は約1ppm であった。ま
た、これらについてはそのpH値をしらべたところ、浄化
剤を使用したものは原水よりも0.7 前後上昇していた。
【0013】なお、この処理水についてカルシウム、マ
グネシウムの溶出をしらべるために、EDTA法でその総硬
度をしらべたころ、本発明の浄化剤で処理したものは3
〜5ppm 上昇していることが確認されたが、これらの効
果は製造後24時間、1ケ月、3ケ月経過のいずれにも全
く差が認められなかった。
【0014】
【発明の効果】本発明は携帯用水浄化具およびその製造
方法に関するものであり、これは前記したように焼成し
たコ−ラルサンドをアスコルビン酸またはアスコルビン
酸塩の飽和溶液と混合し、ろ過して得たろ液を、素材に
浸透または塗布し、乾燥することを特徴とする携帯用浄
化具剤の製造方法、およびこのようにして作られた浄化
剤に関するものであるが、このものはこれを水道水中に
浸漬すると、溶出するアスコルビン酸またはアスコルビ
ン酸塩によって水道水中の塩素が瞬時に除去されるし、
コ−ラルサンドから溶出されたミネラル分が水道水中に
溶出されるので、塩素を含まず、ミネラル分を含む水を
容易にかつ安価に得ることができるという有利性が与え
られる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭酸カルシウムを主成分とするコ−ラルサ
    ンドを焼成し、これをアスコルビン酸またはアスコルビ
    ン酸塩の溶液中に入れて混合したのちろ過し、このろ液
    を形状任意の素材に浸透または塗布し、乾燥させること
    を特徴とする携帯用水浄化具の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1の方法で製造された携帯用水浄化
    具。
JP27208291A 1991-09-24 1991-09-24 携帯用水浄化具およびその製造方法 Expired - Fee Related JP3154763B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101762443B1 (ko) * 2011-03-24 2017-07-27 엘지이노텍 주식회사 드라이버 ic 입력단의 방전 경로 회로

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