JP3154496U - 中間軸受不要スクリューコンベアー - Google Patents

Abstract

【課題】中間軸受が不要で、メンテナンスが簡単なスクリューコンベアーを提供する。【解決手段】中間軸受に代わるものとして、超高分子量樹脂製のスクリューコンベアー羽根の両側に取り付けたチップにかぶせた羽根押えとスクリューコンベアーケースライナーを接触させることにより軸を直線に保つ。【選択図】図２

Description

本考案は中間軸受を不要にした、長いスクリューコンベアーに関するもの。

従来長いスクリューコンベアーは、スクリューコンベアー羽根軸の中間部が自重で撓み、軸に固定されている羽根の先端部がスクリューコンベアーケース内側と接触し、スクリューコンベアーの運転に支障をきたすため、中間部にオイルレスメタル等を使用した軸受を設けている。

作新工業株式会社 ニューライトカタログ ２００９年Ｐ１，２ 三ツ星ベルト株式会社 超高分子量ポリエチレンカタログ Ｐ７、８

従来の長いスクリューコンベアーは中間部が自重で撓むため、中間部にオイルレスメタル等を使用した中間軸受を設けていた。

しかし、オイルレスメタルが摩耗し、これを１ないし２年の頻度で交換している。

本考案は、このように従来抱えていた問題を解決し、長寿命のスクリューコンベアーを実現することを目的とするものである。

本考案は、スクリューコンベアー中間部最大撓みが起こる部分の羽根に、摩擦係数が小さく、摩耗に対して強い超高分子量樹脂を使用する。

スクリューコンベアー軸は自重で撓み、スクリューコンベアー羽根がスクリューコンベアーケースにあたる。その部分のスクリューコンベアー羽根だけ外形を大きくし、スクリューコンベアーケースの方には超高分子量樹脂をライナーとして当てる。スクリューコンベアー羽根の外形寸法とスクリューコンベアーケースのライナー厚みはスクリューコンベアー羽根部とスクリューコンベアーケースの隙間で決定する。スクリューコンベアー羽根部とスクリューコンベアーケースの接触部を超高分子量樹脂にすることで軸の自重を支えると共に、摩擦を少なくし、磨耗量も減らすことが出来る。

スクリューコンベアー羽根の外形を大きくする手段として、既存の羽根の両側に既存のスクリューコンベアー羽根と同じ形状に加工した超高分子量樹脂のチップを取り付ける。スクリューコンベアーケースライナーもスクリューコンベアーケースに添った形状に加工する。チップ先端には超高分子量樹脂製の羽根押えを取り付ける。
この加工はチップ、ライナーとも型に添わしたまま油槽で１００℃から１２０℃に加温し両者とも定温になったところで油槽から取り出し急冷し、成型する。羽根押えは８０℃程度に油槽内で温め柔軟にしてはめ込む。

従来の中間軸受を無くし、羽根押えとケースライナーを接触させ軸を受ける構造にした。そのことで中間軸受を無くした長いスクリューコンベアーを提供できる。

本考案のスクリューコンベアー組立図である。 本考案のスクリューコンベアー羽根部断面図である。 本考案のスクリューコンベアー中間部断面図である。

スクリューコンベアー羽根の外形を大きくするため、スクリューコンベアー羽根の両側に超高分子量樹脂で出来た羽根形状のチップをＳＵＳ製ボルトで留めてあてがう。
チップには超高分子量樹脂の羽根押えを先端に取り付ける。
スクリューコンベアーケースには同じく超高分子量樹脂のライナーをＳＵＳ皿ビス留めにて固定する。

以下、添付図面に従って実施例を説明する。油槽で成型されたスクリューコンベアーケースライナー４をスクリューコンベアーケース１にＳＵＳ皿ビスで留め固定する。

スクリューコンベアー羽根３の両側に油槽で成型されたチップ５を取り付ける。チップの先端に羽根押え６を取り付ける。このとき羽押え６がスクリューコンベアーケース１に接するところで位置決めしＳＵＳ製ボルトで固定する。

本考案の実施例は上述のごとき構成からなるもので、これにより中間軸受けを無くした長いスクリューコンベアーを製作可能にした。

１スクリューコンベアーケース
２スクリューコンベアー羽根軸
３スクリューコンベアー羽根
４スクリューコンベアーケースライナー
５チップ
６羽根押え

Claims (1)

1. 長いスクリューコンベアーの中間軸受に代わるものとして、軸の最大撓み部のスクリューコンベアー羽根の両側にスクリューコンベアー羽根と同一形状の超高分子量樹脂製チップと羽根押えを取り付け、羽根押えとスクリューコンベアーケースに取り付けた超高分子量樹脂製ライナーが接触し、軸が直線になり、接触部は摩擦係数が小さく、摩耗も少ない超高分子量樹脂を使用することにより中間軸受の機能を発揮することを特徴とするスクリューコンベアー。

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