JP3154149B2 - セルロース系繊維含有構造物の樹脂加工方法 - Google Patents

セルロース系繊維含有構造物の樹脂加工方法

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JP3154149B2 JP26249096A JP26249096A JP3154149B2 JP 3154149 B2 JP3154149 B2 JP 3154149B2 JP 26249096 A JP26249096 A JP 26249096A JP 26249096 A JP26249096 A JP 26249096A JP 3154149 B2 JP3154149 B2 JP 3154149B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セルロース系繊維
含有構造物の樹脂加工方法に関し、更に詳述すると、防
皺又は防縮性能が高く、樹脂加工時の生地強力低下の少
ないセルロース系繊維含有構造物を樹脂加工によって得
ることができるセルロース系繊維含有構造物の樹脂加工
方法に関するものである。なお、ここで言う樹脂加工と
は、少なくとも2官能性の防皺又は防縮加工剤により、
セルロース分子間に架橋結合を生成させ、セルロース系
繊維含有構造物に防皺又は防縮性を付与する方法をい
う。
【0002】
【従来の技術】従来より、セルロース系繊維含有構造物
に防皺又は防縮性を付与するために、種々の樹脂加工剤
や樹脂加工方法が検討されている。
【0003】ところで、生地に皺がつく又は生地が縮む
原因は、セルロースの非結晶領域の水素結合が外力又は
水の作用によって壊され変形した状態で、再び水素結合
が生成されることにより生じるものである。
【0004】生地の樹脂加工による防皺又は防縮性の付
与は、セルロース分子間に樹脂により架橋を生成させ、
この架橋導入により上記水素結合が外力又は水の作用に
よって壊れにくくなることを利用したものであり、この
場合、樹脂加工剤としては、グリオキザール系樹脂等
の、いわゆる繊維素反応型樹脂を用いる方法が一般的で
ある。
【0005】しかしながら、従来の樹脂加工方法におい
て、防皺又は防縮性を高める目的で樹脂付与量を増やし
た場合には、架橋生成の増大に伴う加工生地の強力低下
がおこり、反対に樹脂付与量を減らした場合には、防皺
又は防縮性が低下するといった相反する問題が生じ、実
用上は防皺又は防縮性と生地強力の相反する性質につい
て、妥協できる範囲で樹脂加工を行なっているのが現状
である。
【0006】従って、特に薄地で、強力の低い生地など
に樹脂加工を施す場合には、実用強度を保ちつつ優れた
防皺又は防縮性を付与し得ることは困難であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みなされたもので、薄地のような強力の低い生地の場
合でも、樹脂加工時の生地強力低下が少なく、この結
果、実用強度を保ちつつ優れた防皺又は防縮性を付与し
得るセルロース系繊維含有構造物の樹脂加工方法を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた
結果、セルロース系繊維含有構造物を液体アンモニア処
理することによって得られる、セルロースIII結晶を
含有するセルロース系繊維含有構造物を熱水処理又はア
ルカリ処理することにより、セルロースIII結晶構造
の少なくとも一部をセルロースI又はセルロースII結
晶構造に転移せしめた後に、樹脂加工を施すことによ
り、高い実用強度を保ちつつ優れた防皺又は防縮性を有
するセルロース系繊維含有構造物が得られることを知見
した。
【0009】即ち、セルロース繊維に液体アンモニア処
理を施すと、繊維が膨潤し、同時にセルロースI又はセ
ルロースII結晶構造がセルロースIII結晶構造に転
移し、液体アンモニアを除去後にも膨潤した構造を保持
できること、また結晶化度が低下すること、そしてかか
る生地に対し樹脂加工を施すと防皺又は防縮性が高く、
かつ、生地強力低下の度合いが少なくなることは公知で
あるが、本発明者らは、上記セルロースIII結晶構造
に転移した状態で樹脂加工を施すのではなく、このよう
にセルロースI又はセルロースII結晶構造をセルロー
スIII結晶構造に転移した後、更にそのセルロースI
II結晶構造の少なくとも一部をセルロースI又はセル
ロースII結晶構造に戻し、この状態で樹脂加工を施す
ことにより、従来の樹脂加工に比べて顕著に生地強力低
下の度合いが少ない状態で防皺又は防縮効果が発揮され
ることを見出したものである。
【0010】即ち、セルロース系繊維含有構造物の樹脂
加工においては、樹脂添加量の増大に伴い防皺又は防縮
性の向上と抗張強力の低下が同時に起こる。この理由
は、防皺又は防縮性向上はセルロースの架橋導入により
水素結合が安定化されることにより生じるものである一
方、抗張強力低下は架橋導入により局部的に脆性破壊し
やすくなるためであるが、このような防皺又は防縮性の
向上と抗張強力の低下との相反性をできるだけ解決する
ことが望まれていた。また、セルロース繊維は結晶部分
と非晶部分或いは表皮と内部などの不均一構造からなる
ものであり、強力低下防止のためには架橋結合点が均一
に分布することが好ましく、従ってかかる架橋結合点の
均一分布が望まれていた。本発明によれば、樹脂加工に
おける架橋結合点を可及的に均一化することができ、樹
脂量が少なくても防皺又は防縮性が非常に高いので、生
地強力低下を少なくして防皺又は防縮性を向上させると
いう要望を十分に満足させることができ、従来の課題で
あった綿、リネン、レーヨン等を用いた薄地で強力の低
い生地であっても実用強度を保持でき、優れた防皺又は
防縮性を付与することができることを見出し、本発明を
なすに至った。
【0011】このように、本発明は、セルロース系繊維
含有構造物を液体アンモニア処理し、次いで100〜1
50℃で10分〜5時間熱水処理、又は苛性アルカリ処
理した後、樹脂加工を施すことを特徴とするセルロース
系繊維含有構造物の樹脂加工方法を提供するものであ
る。
【0012】本発明によると、生地強力低下が少なく且
つ防皺又は防縮性能が高くなる理由の詳細は必ずしも明
らかでないが、以下のような理由によるものと思われ
る。
【0013】液体アンモニア処理により得られるセルロ
ースIII結晶構造が好ましくは全結晶に対して少なく
とも10%の含有率であるセルロース系繊維含有構造物
を熱水処理又は苛性アルカリ処理することにより、上記
セルロース系繊維含有構造物中のセルロースIII結晶
構造の少なくとも一部をセルロースI又はセルロースI
I結晶構造に転移させることで、液体アンモニア処理に
より繊維が膨潤すると同時に生成したセルロースIII
結晶構造を、繊維が膨潤した状態を保持したままでより
安定な結晶構造であるセルロースI又はセルロースII
結晶構造に戻すことができ、繊維が単に液体アンモニア
処理のみ施した場合よりも更に安定な構造体となると共
に、膨潤状態の中での繊維構造が若干変化することによ
りセルロースのアクセシビリティが向上し、セルロース
の架橋結合点がより均一に分布した理想的なセルロース
結晶構造が得られ、この状態で樹脂加工を施すことによ
り、樹脂加工時の生地強力低下が極めて少ない上に、防
皺又は防縮効果が飛躍的に向上するものと考えられる。
【0014】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の樹脂加工方法は、セルロース系繊維含有構造物
を液体アンモニア処理し、次いで熱水処理又は苛性アル
カリ処理した後、樹脂加工を施すものであり、この場
合、好ましくは液体アンモニア処理することにより得ら
れたセルロースIII結晶構造の含有率が全結晶に対し
て少なくとも10%であるセルロース系繊維含有構造物
を熱水処理又は苛性アルカリ処理した後、樹脂加工を施
すものである。
【0015】ここで、セルロース系繊維含有構造物とし
ては、綿、麻、レーヨン、ポリノジック、キュプラ、高
強度再生セルロース繊維(例えば、商品名テンセル)等
の天然繊維又は再生セルロース繊維が挙げられ、また、
これら天然又は再生セルロース繊維にポリエステル、ポ
リアミド等の合成繊維或いはウール等の獣毛繊維を混用
した複合繊維を用いることもできる。この場合、上記複
合繊維はセルロース系繊維の含有量が多いことが好まし
く、複合繊維中のセルロース系繊維の占める割合は一般
に50重量%以上であることが望ましい。これらのセル
ロース系繊維含有構造物には前処理として、必要に応じ
て毛焼、糊抜、精練、漂白、シルケット加工などの公知
の処理を施すことができる。また該構造物は染色又はプ
リントされていてもよい。
【0016】本発明の樹脂加工方法は、液体アンモニア
処理を行い、セルロースIII結晶構造を生じさせたセ
ルロース系繊維構造物、特にセルロースIII結晶構造
の含有率を全結晶に対して少なくとも10%としたセル
ロース系繊維含有構造物に対して適用される。なお、セ
ルロースIII結晶構造の含有率を10%以上とするこ
とにより、十分な防皺又は防縮性能を発揮し得る樹脂加
工が行われ、本発明の目的がより効果的に達成されるも
のである。
【0017】即ち、自然状態のセルロースは、通常、セ
ルロースI結晶構造をとるが、マーセル化(苛性アルカ
リ処理)を行うとセルロースII結晶構造に転移する
他、再生セルロースにおいては、当初からセルロースI
I結晶構造になっている。これを液体アンモニアで処理
することにより、結晶領域ではセルロースIII結晶構
造が生じ、膨潤状態の形で結晶が固定されることにな
る。
【0018】ここで、液体アンモニア処理は、例えば、
セルロース系繊維含有構造物を常圧で−33℃以下の温
度に保持された液体アンモニアに含浸することによって
行うことができる。含浸方法としては、液体アンモニア
浴中に浸漬する方法、液体アンモニアをスプレー又はコ
ーティングする方法等が使用できる。含浸時間は処理後
の繊維含有構造物に望まれるセルロースIII結晶構造
の含有率によって異なるが、当業者であれば、予備実験
により予め標準曲線を作成しておくことによりセルロー
スIII結晶構造の含有率に対する含浸時間を容易に決
定することができる。一般には、液体アンモニア含浸時
間は5〜40秒間程度が適当である。
【0019】なお、セルロース系繊維含有構造物中のセ
ルロースI又はセルロースII結晶構造をセルロースI
II結晶構造に転移させるためには、液体アンモニアを
用いるのが最も一般的であるが、場合によっては、メチ
ルアミン、エチルアミン等の低級アルキルアミンを使用
することもできる。
【0020】液体アンモニア処理されたセルロース系繊
維含有構造物は、付着しているアンモニアを加熱により
除去する。
【0021】次に、液体アンモニア処理により生成した
セルロースIII結晶構造を含有するセルロース系繊維
含有構造物に熱水処理を施すか、又は通常シルケット或
いはマーセライズと呼ばれる苛性アルカリ処理を施し、
上記セルロース系繊維含有構造物中のセルロースIII
結晶構造の少なくとも一部、好ましくは25%以上、更
に好ましくは40%以上をセルロースI又はセルロース
II結晶構造に転移するものである。
【0022】即ち、本発明においては、(a)天然セル
ロースであるセルロースI結晶構造を液体アンモニア処
理によりセルロース(IIII)とし、更に熱水処理に
よりセルロースI結晶構造に戻す、(b)再生セルロー
スであるセルロースII結晶構造を液体アンモニア処理
によりセルロース(IIIII)とし、更に熱水処理によ
りセルロースII結晶構造に戻す、(c)天然セルロー
スであるセルロースI結晶構造をマーセル化処理等でセ
ルロースII結晶構造とした後に液体アンモニア処理に
よりセルロース(IIIII)とし、更に熱水処理により
セルロースII結晶構造に戻す、(d)天然セルロース
であるセルロースI結晶構造を液体アンモニア処理によ
りセルロース(IIII)とし、マーセル化処理等でセ
ルロースII結晶構造とするなどの方法により、上記の
ようにセルロースIII結晶構造の少なくとも一部をセ
ルロースI又はセルロースII結晶構造に転移する。な
お、IIII、IIIIIとして示す添字はIII型の結
晶に転移する前の結晶形態を示す。この点については、
結晶形態はセルロースI系(I、IIII)とセルロー
スII系(II、IIIII)の2群に分類され、各系内
では相互に自由に結晶転移することが可能であるが、系
外にはI系の各変態が溶解−再生、又はマーセル化によ
ってセルロースII系に転移できるだけであり、一旦セ
ルロースI系からセルロースII系になったものはセル
ロースI系へは無論、セルロースI系のいずれの形態に
も戻れないことが知られている(林治助、繊維学会誌,
Vol.32,p37)。
【0023】この場合、当然のことながら、セルロース
結晶構造を転移する過程で必ずしも総てのセルロース結
晶が転移するわけではないので、最終物の結晶形態は工
程の履歴において生成したセルロース結晶形態の混合物
となる。
【0024】上記の結晶構造転移方法により、セルロー
スI又はセルロースII結晶構造を液体アンモニアで処
理すると結晶領域ではセルロースIII結晶構造を生
じ、膨潤状態の形で結晶が固定されることになるが、こ
れをセルロースI又はセルロースII結晶構造に転移す
る過程において、膨潤状態が維持されるので、繊維構造
は膨潤状態のまま固定され、乾燥後もかかる状態を安定
的に保持するものである。
【0025】即ち、セルロースI又はセルロースII結
晶構造は、セルロースIII結晶構造に比べ安定な状態
の結晶構造であり、セルロースIII結晶構造をセルロ
ースI又はセルロースII結晶構造に戻すことにより、
単にセルロースIII結晶構造のままで繊維構造を膨潤
させた状態よりも安定性が向上し、その上、引き続き行
われる樹脂加工工程においても安定した膨潤状態を保持
することが可能となり、樹脂加工をセルロース系繊維含
有構造物に施す際、樹脂付与の際に加工剤の浸透が容易
になると共に、乾燥、熱処理工程において、より均一に
架橋結合が形成されるために、樹脂加工に伴う強力低下
が少ない状態で防皺又は防縮性能が達成し得るものであ
る。
【0026】ここで、熱水処理は、上記繊維含有構造物
を通常、100〜150℃、好ましくは110〜140
℃の範囲の温度の水と接触させることにより行うことが
できる。具体的には、高圧で熱水処理ができる装置であ
ればよく、例えば高圧液流染色機、高圧パドル染色機、
高圧ジッガー染色機、高圧ドラム染色機、高圧ビーム染
色機等を用いて処理することができる。
【0027】熱水処理の時間は、熱水の温度、処理前の
セルロースIII結晶構造の含有率、及びセルロースI
又はセルロースII結晶構造の転換割合によって異なる
ので一概に規定することはできないが、通常10分から
5時間、好ましくは20分から4時間である。例えば、
100℃では2時間以上、110℃では1時間以上、1
20℃では40分間以上、130℃では20分間以上が
好ましい。
【0028】この熱水処理によって、上記のように、セ
ルロース系繊維含有構造物中のセルロースIII結晶構
造の少なくとも一部、好ましくは25%以上、より好ま
しくは40%以上をセルロースI又はセルロースII結
晶構造に転移させる。即ち、セルロースI結晶構造から
出発した場合は、熱水処理によりセルロースI結晶構造
に戻り、セルロースII結晶構造から出発した場合はセ
ルロースII結晶構造に戻ることになる。
【0029】上記熱水処理は、生地品種や用途等に応じ
て、高圧液流染色機、高圧ドラム染色機、高圧パドル染
色機等を用いて無緊張下で行うか、或いは高圧ビーム染
色機、高圧ジッガー染色機等を用いて若干の緊張下で生
地を平滑に保ったままで行うことができる。
【0030】この場合、高圧液流染色機、高圧ドラム染
色機、高圧パドル染色機等を用いて無緊張下で熱水処理
する場合には、繊維織編構造の応力が緩和され、防縮性
が向上するといった利点がある上、熱水処理によるセッ
ト効果により乾湿防皺度が向上し、はり、こし感が付与
されるとか、表面感に変化を付与させるとか、樹脂がよ
く効くなどの利点が生じるものである。
【0031】また、高圧ビーム染色機、高圧ジッガー染
色機を用いて若干の緊張下で熱水処理する場合には、熱
水処理中に生地の平面性が保たれるために、生地に皺や
凹凸が入らず、耳部が巻かず、更には、同時に大量の加
工が可能となる等の利点がある。
【0032】一方、苛性アルカリ処理によりセルロース
の結晶構造転換を行う場合には、通常、シルケット加工
機等の公知の装置を用いることができ、具体的には、苛
性アルカリ水溶液を上記繊維含有構造物に含浸させて付
与し、セルロースIII結晶構造の少なくとも一部をセ
ルロースII結晶構造に転移させる。ここで、苛性アル
カリとしては苛性ソーダ、苛性カリ等が挙げられるが、
一般的には苛性ソーダが好ましい。また、必要に応じ
て、他のアルカリ性の薬品を用いることもできる。苛性
アルカリ水溶液としては、その苛性アルカリ濃度が5〜
40重量%、特に15〜30重量%であることが好まし
く、また苛性アルカリ処理は通常−10〜90℃の温度
範囲で行うことができるが、好ましくは10〜40℃の
温度範囲で行うことが作業性等の点から好適である。含
浸時間は20〜80秒間、好ましくは40〜60秒間程
度である。
【0033】なお、苛性アルカリ水溶液をセルロース系
繊維含有構造物の全面に付与する際は、マングルパッダ
ーにより行うことができ、任意の部分に付与する際は、
プリント技法に用いる捺染機により行うことができる。
また、必要に応じ、上記苛性アルカリ水溶液の付与処理
の前に染色又は捺染を行った後、上記苛性アルカリ水溶
液の付与処理を行うことができる。
【0034】なお、苛性アルカリ処理をシルケット加工
機を用いると緊張下で苛性アルカリ処理が行われること
となる。このシルケット加工機を用い緊張下で苛性アル
カリ処理を行った場合には、苛性アルカリ処理中に生地
の平面性が保たれるために、生地に皺や凹凸が入らず、
耳部が巻き難く、更には、同時に大量の加工が可能とな
る等の利点がある。
【0035】本発明の樹脂加工方法では、上述したよう
に、液体アンモニア処理し、更に熱水又は苛性アルカリ
処理したセルロース系繊維含有構造物を用いて樹脂加工
を行うものである。
【0036】ここで、樹脂加工剤としては、セルロース
の水酸基と反応し、架橋を生成するものであればいずれ
のものでもよく、このような化合物としては、例えばホ
ルムアルデヒド、グリオキザール、グルタルアルデヒド
等のアルデヒド類、ジグリシジルエーテルなどのエポキ
シ化合物、テトラブタンカルボン酸等のポリカルボン酸
類、ジメチロール尿素、トリメチロールメラミン、ジメ
チロールエチレン尿素、ジメチロールジヒドロキシエチ
レン尿素などの繊維素反応型N−メチロール化合物が挙
げられ、これらの中でも、特に繊維素反応型N−メチロ
ール化合物が樹脂加工に伴う防皺又は防縮性能向上、生
地強力低下とのバランスが良好である点から好ましい。
【0037】上記樹脂加工剤の添加量は、樹脂加工を施
すセルロース系繊維含有構造物の重量に対して、固形分
濃度で1〜10重量%、好ましくは2〜6重量%であ
る。添加量が1重量%未満では樹脂加工としての効果が
十分に発揮できない場合があり、10重量%を超えると
樹脂加工に伴う強力低下が著しくなる場合がある。
【0038】また、本発明の樹脂加工方法には、セルロ
ース系繊維含有構造物をホルムアルデヒドと気相で反応
させる、いわゆるVP反応も防皺又は防縮性能向上に優
れているために好適に採用することができる。このVP
反応の詳細については、セルロース学会誌,Vol.
2,p22に記載されている。
【0039】ここで、VP反応における、ホルムアルデ
ヒドの添加量は、上述のN−メチロール化合物等に比べ
て分子量が小さいので、N−メチロール化合物等と同重
量のホルムアルデヒドを付与すると、過度に架橋が導入
されてしまい、強力低下がおこるおそれがあるため、セ
ルロース系繊維含有構造物の重量に対して、固形分濃度
で0.1〜3重量%とすることが好ましい。0.1重量
%未満では添加量が少なすぎて樹脂加工としての効果が
十分でない場合があり、3重量%を超えると樹脂加工に
伴う強力低下が著しくなる場合がある。
【0040】本発明の樹脂加工剤には、上記樹脂加工剤
とセルロースの反応活性を高め、樹脂加工を迅速に行う
ために触媒を添加することができる。この触媒として
は、通常樹脂加工に用いられる触媒であれば特に制限さ
れず、例えば、ホウ弗化アンモニウム、ホウ弗化ナトリ
ウム、ホウ弗化カリウム、ホウ弗化亜鉛等のホウ弗化化
合物、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硝酸マグ
ネシウム等の中性金属塩触媒、燐酸、塩酸、硫酸、亜硫
酸、次亜硫酸、ホウ酸等の無機酸などが挙げられる。こ
れら触媒には、必要に応じて助触媒としてクエン酸、酒
石酸、林檎酸、マレイン酸等の有機酸などを併用するこ
ともできる。
【0041】また、樹脂加工剤には、必要に応じて、セ
ルロースと樹脂との反応を円滑に進めるための助剤を添
加することができる。即ち、助剤は樹脂加工剤とセルロ
ースの反応を促進させたり、架橋生成反応においても反
応を均一に進めるといった反応溶媒としての作用、更に
はセルロースを膨潤させる作用等を有するものである。
【0042】上記助剤としては、例えば、グリセリン、
エチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール等の多価アルコール類、エチレング
リコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモ
ノエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエー
テル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエ
チレングリコールモノブチルエーテル等のエーテルアル
コール類、ジメチルホルムアミド、モルホリン、2−ピ
ロリドン、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリド
ン等の含窒素溶媒類、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、
酢酸ブチル、酢酸アミル、酢酸エチレングリコールモノ
メチルエーテル、酢酸エチレングリコールモノエチルエ
ーテル、γ−ブチロラクトン等のエステル類などが挙げ
られる。
【0043】なお、本発明の樹脂加工剤には、上述の薬
剤の他に、必要に応じて、風合い調整用の柔軟剤や遊離
ホルマリン濃度低減のためのホルマリンキャッチャー等
を添加することもできる。
【0044】本発明では、樹脂加工剤をセルロース系繊
維含有構造物に付与するが、布帛等への付与方法は特に
制限されず、通常のパッドドライ法、又はホルムアルデ
ヒドの気相反応(VP反応)等の公知の方法を採用する
ことができる。
【0045】パッドドライ法は、樹脂加工剤を含む調合
液に布帛を浸漬後、50〜120%の絞り率で絞り、雰
囲気温度70〜100℃程度で水分を乾燥する。雰囲気
温度が70℃未満では長い乾燥時間が必要となり、10
0℃を超えると樹脂加工剤のマイグレーションが起こ
り、加工剤が不均一に分布するなどの不都合を生じる場
合がある。引き続いて、樹脂とセルロースを120〜1
70℃、好ましくは130〜160℃の温度で、1〜1
5分間、好ましくは2〜10分間熱処理し、架橋を生成
させる。この熱処理の温度及び時間は添加する樹脂の種
類、樹脂使用量、触媒の種類、触媒の添加量等に依存す
るが、熱処理温度が120℃未満では反応進行が遅くな
り、170℃を超えると生地が黄変するなどの不都合を
生じる場合がある。
【0046】他方、VP反応の場合は、ホルムアルデヒ
ドを樹脂加工剤として用い、ホルムアルデヒドを気相で
生地に付与するものであり、予め柔軟剤、ポリエチレン
グリコール等を布帛に上記パッドドライ法で付与後、布
帛、ホルムアルデヒド、及び亜硫酸ガス等の酸性ガスを
密閉容器の中に導入し、これらのガス状の化合物を布帛
に吸着させ、続いて加熱して架橋を生成せしめるもので
ある。この場合、ホルムアルデヒド結合量は生地重量に
対し0.1〜3重量%、温度は20〜160℃、処理時
間は1〜60分間程度であることが好ましい。
【0047】このような樹脂加工方法によれば、樹脂加
工時の生地強力低下が少なく、防皺又は防縮性能の高
い、セルロース系繊維含有構造物を得ることができ、特
に、綿、リネン、レーヨン等を用いた薄地で強力の低い
生地にも実用強度を保ちつつ高度な防皺又は防縮性能を
付与することができるものである。
【0048】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
【0049】[実施例1,2、比較例1,2]生地とし
て綿100%平織布(経糸が50番手、密度148本/
インチ、緯糸が50番手、密度80本/インチ)を用
い、−34℃で20秒間液体アンモニア含浸処理を施し
た後、高圧ビーム染色機を用いて130℃で1時間熱水
処理を行った(緊張下)。
【0050】次に、表1,2に示した樹脂処方に従って
樹脂加工剤を調製し、樹脂加工を行った(パッドドライ
法)。この場合、樹脂加工剤付与は絞り率を60%に設
定したマングルを用い、85℃で15分間の予備乾燥を
行った後、表1,2に記載の条件で熱処理を行った。得
られた実施例1,2の生地について生地物性を測定し
た。結果を表1,2に示すと共に、乾防皺度と抗張強力
との関係を図1に示す。なお、生地の抗張強力測定、乾
防皺度測定はJIS L−1096記載の方法に従って
測定した。また、セルロースI,II,III結晶構造
の求め方は、広角X線回折装置から得られる回折チャー
トをピーク分離プログラムを用いて、各結晶型に特徴的
に出現するピークを分離した後にその面積比を算出する
ことで行った。
【0051】ここで、セルロースIII結晶構造のセル
ロースI結晶構造への転換の割合(結晶転換率、%)
は、下記式によって算出される値である。 (A−B)/A×100(%) 但し、A:熱水処理前の全結晶中のセルロースIIIの
含有率(%) B:熱水処理後の全結晶中のセルロースIIIの含有率
(%)
【0052】また、比較例1,2は熱水処理を行わない
以外は実施例1,2と同様の条件で処理したものであ
る。結果を表1,2及び図1に示す。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】 *1:リケンレジンLNB20(繊維素反応型N−メチ
ロール樹脂、固形分40%、三木理研工業製) *2:ホウ弗化亜鉛水溶液(濃度45%、森田化学製) *3:Cat.M(塩化マグネシウム系触媒、大日本イ
ンキ化学工業製) *4:スミテックスバッファーFW(ホルマリンキャッ
チャー、住友化学製) *5:メイカテックスPE−140(ポリエチレン系柔
軟剤、明成化学工業製) *6:PEG200(ポリエチレングリコール、三洋化
成工業製) なお、樹脂加工剤は上記表1,2の樹脂処方に示した薬
剤に水を加え、100mlに調製したものである。
【0055】〔実施例3、比較例3〕 生地として実施例1と同様の綿100%平織布を用い、
−34℃で10秒間液体アンモニア含浸処理後に高圧液
流染色機を用いて130℃で1時間熱水処理を施し(無
緊張下)、セルロースIII結晶構造の割合を表3記載
の値に調整した後、表3記載の樹脂処方、熱処理条件に
て樹脂加工を行い、実施例3の生地を得た。得られた生
地について実施例1と同様にして生地物性を測定した。
結果を表3に示す。
【0056】また、比較例3は、実施例3で熱水処理を
行わない以外は同じ条件で処理したものである。結果を
表3に示す。
【0057】
【表3】
【0058】〔実施例4、比較例4〕 生地として実施例1と同様の綿100%平織布を用い
て、−34℃で20秒間液体アンモニア含浸処理してセ
ルロースIII結晶構造の割合を38.8%としたもの
について20重量%の苛性ソーダを用い、通常のシルケ
ット加工機を用いて25℃で含浸時間60秒間にて苛性
ソーダ処理を施し、表4の樹脂処方、熱処理条件にて樹
脂加工を行い実施例4の生地を得た。得られた生地につ
いて実施例1と同様にして生地物性を測定した。結果を
表4及び図2に示す。
【0059】なお、比較例4は実施例4で苛性ソーダ処
理を行わない以外は同じ条件で処理したものである。結
果を表4及び図2に示す。
【0060】
【表4】
【0061】〔実施例5、比較例5〕 生地としてリネン100%平織布(経糸が麻番手60番
手、密度60本/インチ、緯糸が麻番手60番手、密度
52本/インチ)を用い、−34℃で10秒間液体アン
モニア含浸処理後に高圧液流染色機を用いて130℃で
1時間熱水処理を施した(無緊張下)後、表5記載の樹
脂処方、熱処理条件にて樹脂加工を行い、実施例5の生
地を得た。得られた生地の生地物性を実施例1と同様に
して測定した。結果を表5及び図3に示す。
【0062】なお、比較例5は、実施例5で熱水処理を
行わない以外は同じ条件で処理したものである。結果を
表5及び図3に示す。
【0063】
【表5】
【0064】〔実施例6、比較例6〕 生地としてレーヨン100%平織布(経糸が30番手、
密度68本/インチ、緯糸が30番手、密度60本/イ
ンチ)を用い、−34℃で10秒間液体アンモニア含浸
処理後に高圧液流染色機を用いて130℃で1時間熱水
処理を施した(無緊張下)後、表6記載の樹脂処方、熱
処理条件にて樹脂加工を行い、実施例6の生地を得た。
得られた生地について実施例1と同様にして生地物性を
測定した。結果を表6に示す。
【0065】なお、比較例6は実施例6で熱水処理を行
わない以外は同じ条件で処理したものである。結果を表
6に示す。
【0066】
【表6】
【0067】[実施例7、比較例7]生地として実施例
1と同様の綿100%平織布を用い、−34℃で20秒
間液体アンモニア含浸処理後に高圧液流染色機を用いて
130℃で1時間熱水処理を施した(無緊張下)後、予
め、表7記載の柔軟剤、ポリエチレングリコール等を生
地にパッドドライ法により付与後、ホルムアルデヒド/
亜硫酸ガス中で50〜120℃、10分間架橋反応(V
P反応)を行い、実施例7の生地を得た。なお、ホルム
アルデヒドの結合量は0.3重量%であった。
【0068】得られた生地の生地物性を上記実施例1と
同様に測定した。結果を表7に併記する。
【0069】なお、比較例7は熱水処理を施さない以外
は同じ条件で処理したものである。結果を表7に併記す
る。
【0070】
【表7】
【0071】[実施例8、比較例8]40番双糸鹿の子
(30インチ×18ゲージ)の綿100%編物を常法で
漂白後、液体アンモニア処理(20秒)し、高圧液流染
色機で熱水処理した(130℃×1時間)後、脱水・乾
燥し、テンターで樹脂加工を施した。使用した樹脂加工
剤、条件は実施例1,2と同様である。タンブル乾燥後
の洗濯収縮率は、JIS L−217 103法で行っ
た。
【0072】なお、比較例8は実施例8の編物を熱水処
理の代わりに湯洗処理(60℃×1時間)を施したもの
である。実施例8と比較例8の諸性能を表8に示す。
【0073】
【表8】
【0074】[実施例9、比較例9]実施例8の編物を
液体アンモニア処理する前に、シルケット処理(16重
量%苛性ソーダ,含浸25℃×50秒)を加えた以外は
実施例8と同様の処理を行った。
【0075】比較例9は実施例9の編物を熱水処理の代
わりに湯洗処理(60℃×1時間)を施したものであ
る。実施例9と比較例9の諸性能を表9に示す。
【0076】
【表9】
【0077】[実施例10、比較例10]実施例8の編
物を熱水処理の代わりにシルケット処理(16重量%苛
性ソーダ,含浸25℃×50秒)を施した以外は実施例
8と同様の処理を行った。
【0078】比較例10は実施例10の編物でシルケッ
ト処理を行わないものである。実施例10と比較例10
の諸性能を表10に示す。
【0079】
【表10】
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、生地強力と防皺又は防
縮性能のバランスが良好となり、樹脂加工時の生地強力
低下が極めて少ないと共に、優れた防皺又は防縮性をセ
ルロース系繊維含有構造物に付与することができるもの
であり、特に薄地で強力の低い生地にも実用強度を保持
しつつ、優れた防皺又は防縮性を付与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1と比較例1で処理した生地の乾防皺度
と抗張強力との関係を示すグラフである。
【図2】実施例4と比較例4で処理した生地の乾防皺度
と抗張強力との関係を示すグラフである。
【図3】実施例5と比較例5で処理した生地の乾防皺度
と抗張強力との関係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−8184(JP,A) 特開 平5−230742(JP,A) 特公 昭40−15480(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06M 11/00 - 11/84

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロース系繊維含有構造物を液体アン
    モニア処理し、次いで100〜150℃で10分〜5時
    間熱水処理した後、樹脂加工を施すことを特徴とするセ
    ルロース系繊維含有構造物の樹脂加工方法。
  2. 【請求項2】 上記熱水処理を100℃では2時間以
    上、110℃では1時間以上、120℃では40分間以
    上、130℃では20分間以上で行う請求項1記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 セルロース系繊維含有構造物を液体アン
    モニア処理し、次いで苛性アルカリ処理した後、樹脂加
    工を施すことを特徴とするセルロース系繊維含有構造物
    の樹脂加工方法。
  4. 【請求項4】 セルロース系繊維含有構造物を液体アン
    モニア処理した後のセルロースIII結晶構造の含有率
    が全結晶に対して少なくとも10%である請求項1,2
    又は3記載の方法。
  5. 【請求項5】 樹脂加工を繊維素反応型N−メチロール
    化合物を用いて行う請求項1乃至4のいずれか1項記載
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 樹脂加工をホルムアルデヒドを用いて行
    う請求項1乃至4のいずれか1項記載の製造方法。
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