JP3153959B2 - 化合物tan―1251、その誘導体、それらの製造法および用途 - Google Patents
化合物tan―1251、その誘導体、それらの製造法および用途Info
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Description
【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、散瞳剤や鎮痙抗潰瘍剤として有用なムスカ
リンレセプターブロック化合物である新規化合物TAN−1
251(以下「TAN−1251」と略称することもあり、特に断
りのない限りTAN−1251関連化合物の総称として用い
る。)に関する。
リンレセプターブロック化合物である新規化合物TAN−1
251(以下「TAN−1251」と略称することもあり、特に断
りのない限りTAN−1251関連化合物の総称として用い
る。)に関する。
発明の背景 副交感神経は種々の末梢組織に投射し多彩な作用を発
揮する。その神経伝達物質であるアセチルコリンの受容
体は、ベニテングタケ(Amanita muscaria)のアルカロ
イドであるムスカリンに感受性を示すムスカリン受容体
と、タバコ(Nicotiana tabacum)のアルカロイドであ
るニコチンな感受性を示すニコチン受容体に大別され
る。ベラドンナ植物のアルカロイドであるアトロピンと
スコポラミンは非特異的な抗ムスカリン薬として古くか
ら利用され、散瞳剤や鎮痙剤として今も用いられている
[グッドマン・アンド・ギルマンズ・ザ・ファルマコロ
ジカル・ベイシス・オブ・セラピューティクス(Goodma
n and Gilman's the Pharmacological Basis of Therap
eutics),7版,130,(1985)]。
揮する。その神経伝達物質であるアセチルコリンの受容
体は、ベニテングタケ(Amanita muscaria)のアルカロ
イドであるムスカリンに感受性を示すムスカリン受容体
と、タバコ(Nicotiana tabacum)のアルカロイドであ
るニコチンな感受性を示すニコチン受容体に大別され
る。ベラドンナ植物のアルカロイドであるアトロピンと
スコポラミンは非特異的な抗ムスカリン薬として古くか
ら利用され、散瞳剤や鎮痙剤として今も用いられている
[グッドマン・アンド・ギルマンズ・ザ・ファルマコロ
ジカル・ベイシス・オブ・セラピューティクス(Goodma
n and Gilman's the Pharmacological Basis of Therap
eutics),7版,130,(1985)]。
ムスカリン受容体については、鎮痙抗潰瘍剤であるピ
レンゼピンに対する親和性の高いM1と低いM2とにサブタ
イプ化されることが知られている[ネイチャー(Natur
e),283,90(1980])。更に、AF−DX 116に対する感
受性から、ムスカリンM2受容体を細分する事が提案され
ており[ライフ・サイエンシーズ(Life Sciences),
38,1653(1986)およびクリニカル・アンド・エクスペ
リメンタル・ファルマコロジー・アンド・フィジィオロ
ジー(Clin,Exp.Pharmacol.Physiol.),16,523(198
9)]、メトクトラミンなどのサブタイプ特異性を示す
化合物が活発に研究されている[トレンズ・イン・ファ
ルマコロジカル・サイエンス(Trends in Pharmacol,Sc
i.),9,216(1988)]。
レンゼピンに対する親和性の高いM1と低いM2とにサブタ
イプ化されることが知られている[ネイチャー(Natur
e),283,90(1980])。更に、AF−DX 116に対する感
受性から、ムスカリンM2受容体を細分する事が提案され
ており[ライフ・サイエンシーズ(Life Sciences),
38,1653(1986)およびクリニカル・アンド・エクスペ
リメンタル・ファルマコロジー・アンド・フィジィオロ
ジー(Clin,Exp.Pharmacol.Physiol.),16,523(198
9)]、メトクトラミンなどのサブタイプ特異性を示す
化合物が活発に研究されている[トレンズ・イン・ファ
ルマコロジカル・サイエンス(Trends in Pharmacol,Sc
i.),9,216(1988)]。
一方、遺伝子工学的手法を用いてムスカリン受容体遺
伝子がクローン化され[エフイービーエス・レターズ
(FEBS Letters),235,257(1986)]、これまでに少
なくとも5種類の遺伝子がヒトに存在することが報告さ
れている。薬理学的な受容体との対応に付いては今のと
ころ明確ではないが、やがて明らかにされるものと考え
られる[Trends in Pharmacol.Sci.,12,148(198
9)]。これらの状況から新しい薬理作用を持つ抗ムス
カリン剤が開発されるものと期待される。
伝子がクローン化され[エフイービーエス・レターズ
(FEBS Letters),235,257(1986)]、これまでに少
なくとも5種類の遺伝子がヒトに存在することが報告さ
れている。薬理学的な受容体との対応に付いては今のと
ころ明確ではないが、やがて明らかにされるものと考え
られる[Trends in Pharmacol.Sci.,12,148(198
9)]。これらの状況から新しい薬理作用を持つ抗ムス
カリン剤が開発されるものと期待される。
このような状況下、微生物代謝産物からの抗ムスカリ
ン剤の探索も行なわれており、これまでにユウリシン、
アルグバリン、IJ2702−I,2702−IIおよびPF6766[日本
農芸化学会誌 62,388(1988)]がすでに報告されてい
るが、それほど強い活性を示していない。
ン剤の探索も行なわれており、これまでにユウリシン、
アルグバリン、IJ2702−I,2702−IIおよびPF6766[日本
農芸化学会誌 62,388(1988)]がすでに報告されてい
るが、それほど強い活性を示していない。
発明者は上述した状況に鑑み、強い抗ムスカリン作用
を示す新規化合物を新たに微生物代謝産物中に探索した
結果、強力な拮抗作用を示すTAN−1251化合物群を見い
だした。TAN−1251は4成分から成り、これらをそれぞ
れTAN−1251A,B,CおよびDと命名した。また、その後の
研究によりこれらの化合物の構造は次に示すとおりであ
ることが判明した。
を示す新規化合物を新たに微生物代謝産物中に探索した
結果、強力な拮抗作用を示すTAN−1251化合物群を見い
だした。TAN−1251は4成分から成り、これらをそれぞ
れTAN−1251A,B,CおよびDと命名した。また、その後の
研究によりこれらの化合物の構造は次に示すとおりであ
ることが判明した。
さらに本発明者らはTAN−1251A,B,CまたはDを原料と
して分解および誘導体合成反応を行ない、これらの生物
活性を精査したところ、以下に述べる化合物が鎮痙抗潰
瘍薬として有望なことを見出した。本発明者らはこれら
の知見に基いてさらに研究を続けた結果、本発明を完成
した。
して分解および誘導体合成反応を行ない、これらの生物
活性を精査したところ、以下に述べる化合物が鎮痙抗潰
瘍薬として有望なことを見出した。本発明者らはこれら
の知見に基いてさらに研究を続けた結果、本発明を完成
した。
発明の開示 すなわち、本発明は 1.一般式 [式中、R1は水素または置換されていてもよい炭化水素
残基を、R2はオキソ基または水素とアシル化されていて
もよい水酸基とを、R3は水素またはアシル化されていて
もよい水酸基を、点線部分 で表される部分)は少なくともいずれか一方が単結合で
あることをそれぞれ示す。]で表される化合物または
塩、 2.ペニシリウム属に属し、一般式 [式中、R3′は水素または水酸基を、点線部分は少なく
ともいずれか一方が単結合であることをそれぞれ示す。
ただし、R3′が水酸基のとき、点線部分は右側が単結合
であり左側が二重結合であることを示す。]で表される
化合物の少なくとも一種類を生産する能力を有する微生
物を培地中に培養し、培養物中に該化合物の少なくとも
一種類を生成蓄積せしめ、これを採取することを特徴と
する、上記式で表される化合物またはその塩の製造法、 3.一般式 [式中、R1′は3−メチル−2−ブテニルまたは3−メ
チルブチル基を、R2はオキソ基または水素とアシル化さ
れていてもよい水酸基とを、R3は水素またはアシル化さ
れていてもよい水酸基を、点線部分は少なくとも一方が
単結合であることをそれぞれ示す。]で表される化合物
またはその塩を、酸処理することを特徴とする、一般式 [式中の各信号は、上記と同意義を有する。]で表され
る化合物またはその塩の製造法、 4.一般式 [式中、R1は水素または置換されていてもよい炭化水素
残基を、R3は水素またはアシル化されていてもよい水酸
基を、点線部分は少なくとも一方が単結合であることを
それぞれ示す。]で表される化合物または塩を、還元す
ることを特徴とする一般式 [式中の各信号は、上記と同意義を有する。]で表され
る化合物またはその塩の製造法、 5.一般式 [式中、R2はオキソ基または水素とアシル化されていて
もよい水酸基とを、R3は水素またはアシル化されていて
もよい水酸基をそれぞれ示す。]で表される化合物また
はその塩を接触還元することを特徴とする、一般式 [式中の各記号は、上記と同意義を有する。]で表され
る化合物またはその塩の製造法、 6.一般式(I)で表される化合物と、一般式 R4−X (IX) [式中、R4はアルキル基を、Xはハロゲン原子をそれぞ
れ示す。]で表される化合物とを反応させることを特徴
とする。一般式 [式中の各記号は上記と同意義を有する。]で表される
化合物の製造法、 7.ペニシリウム属菌の培養物またはその処理物と一般式 [式中、R1は水素または置換されていてもよい炭化水素
残基を、R2はオキソ基または水素とアシル化されていて
もよい水酸基とを、点線部分は少なくとも一方が単結合
であることをそれぞれ示す。]で表される化合物または
その塩とを接触させることを特徴とする一般式 [式中の記号は上記と同意義を有する。]で表される化
合物またはその塩の製造法、 8.化合物(I)またはその薬理的に享受し得る塩を含有
してなる鎮痙抗潰瘍剤、 9.化合物(I)またはその薬理的に享受し得る塩を含有
してなる鎮痙剤および 10.化合物(I)またはその薬理的に享受し得る塩を含
有してなる抗潰瘍剤に関する。
残基を、R2はオキソ基または水素とアシル化されていて
もよい水酸基とを、R3は水素またはアシル化されていて
もよい水酸基を、点線部分 で表される部分)は少なくともいずれか一方が単結合で
あることをそれぞれ示す。]で表される化合物または
塩、 2.ペニシリウム属に属し、一般式 [式中、R3′は水素または水酸基を、点線部分は少なく
ともいずれか一方が単結合であることをそれぞれ示す。
ただし、R3′が水酸基のとき、点線部分は右側が単結合
であり左側が二重結合であることを示す。]で表される
化合物の少なくとも一種類を生産する能力を有する微生
物を培地中に培養し、培養物中に該化合物の少なくとも
一種類を生成蓄積せしめ、これを採取することを特徴と
する、上記式で表される化合物またはその塩の製造法、 3.一般式 [式中、R1′は3−メチル−2−ブテニルまたは3−メ
チルブチル基を、R2はオキソ基または水素とアシル化さ
れていてもよい水酸基とを、R3は水素またはアシル化さ
れていてもよい水酸基を、点線部分は少なくとも一方が
単結合であることをそれぞれ示す。]で表される化合物
またはその塩を、酸処理することを特徴とする、一般式 [式中の各信号は、上記と同意義を有する。]で表され
る化合物またはその塩の製造法、 4.一般式 [式中、R1は水素または置換されていてもよい炭化水素
残基を、R3は水素またはアシル化されていてもよい水酸
基を、点線部分は少なくとも一方が単結合であることを
それぞれ示す。]で表される化合物または塩を、還元す
ることを特徴とする一般式 [式中の各信号は、上記と同意義を有する。]で表され
る化合物またはその塩の製造法、 5.一般式 [式中、R2はオキソ基または水素とアシル化されていて
もよい水酸基とを、R3は水素またはアシル化されていて
もよい水酸基をそれぞれ示す。]で表される化合物また
はその塩を接触還元することを特徴とする、一般式 [式中の各記号は、上記と同意義を有する。]で表され
る化合物またはその塩の製造法、 6.一般式(I)で表される化合物と、一般式 R4−X (IX) [式中、R4はアルキル基を、Xはハロゲン原子をそれぞ
れ示す。]で表される化合物とを反応させることを特徴
とする。一般式 [式中の各記号は上記と同意義を有する。]で表される
化合物の製造法、 7.ペニシリウム属菌の培養物またはその処理物と一般式 [式中、R1は水素または置換されていてもよい炭化水素
残基を、R2はオキソ基または水素とアシル化されていて
もよい水酸基とを、点線部分は少なくとも一方が単結合
であることをそれぞれ示す。]で表される化合物または
その塩とを接触させることを特徴とする一般式 [式中の記号は上記と同意義を有する。]で表される化
合物またはその塩の製造法、 8.化合物(I)またはその薬理的に享受し得る塩を含有
してなる鎮痙抗潰瘍剤、 9.化合物(I)またはその薬理的に享受し得る塩を含有
してなる鎮痙剤および 10.化合物(I)またはその薬理的に享受し得る塩を含
有してなる抗潰瘍剤に関する。
図面の簡単な説明 図1はTAN−1251AのUVスペクトルを示す。
図2はTAN−1251AのIRスペクトルを示す。
図3はTAN−1251Aの13CNMRスペクトルを示す。
図4はTAN−1251BのUVスペクトルを示す。
図5はTAN−1251BのIRスペクトルを示す。
図6はTAN−1251Bの13CNMRスペクトルを示す。
好ましい形態の詳細な説明 前記一般式中R1で示される置換されていても良い炭化
水素残基における炭化水素残基としては、例えば炭素数
1ないし6の直鎖もしくは分枝状のアルキル基,アルケ
ニル基,アルキニル基等が好ましく、アルキル基の例と
してメチル,エチル,プロピル,イソプロピル,ブチ
ル,1−メチルプロピル,2−メチルプロピル,t−ブチル,
ペンチル,2−メチルブチル,3−メチルブチル,ヘキシ
ル,4−メチルペンチル等が用いられ、アルケニル基の例
として2−プロペニル,2−ブテニル,3−ブテニル,2−メ
チル−2−プロペニル,2−ペンテニル,3−ペンテニル,4
−ペンテニル,2−メチル−2−ブテニル,3−メチル−2
−ブテニル,2−ヘキセニル,3−ヘキセニル,4−ヘキセニ
ル,5−ヘキセニル,3−メチル−2−ペンテニル,4−メチ
ル−3−ペンテニル等が用いられ、アルキニル基の例と
して2−プロピル,1−メチル−2−プロピニル,2−ブチ
ニル,3−ブチニル,1−メチル−2−ブチニル,2−ペンチ
ニル,3−ペンチニル,4−ペンチニル,2−メチル−3−ペ
ンチニル,2−ヘキシニル等が用いられる。該置換基とし
ては、たとえばC3-6シクロアルキル(例、シクロプロピ
ル、シクロブチル,シクロペンチル,シクロヘキシル
等),置換基を有していてもよいフェニル(例、フェニ
ル,o−ヒドロキシフェニル,m−ヒドロキシフェニル,p−
ヒドロキシフェニル等),ヒドロキシ,メルカプト,C
1-3アルキルチオ(例、メチルチオ,エチルチオ,プロ
ピルチオ等),カルボキシ,グアニジノ,アミノ,イミ
ダゾリル等が用いられる。
水素残基における炭化水素残基としては、例えば炭素数
1ないし6の直鎖もしくは分枝状のアルキル基,アルケ
ニル基,アルキニル基等が好ましく、アルキル基の例と
してメチル,エチル,プロピル,イソプロピル,ブチ
ル,1−メチルプロピル,2−メチルプロピル,t−ブチル,
ペンチル,2−メチルブチル,3−メチルブチル,ヘキシ
ル,4−メチルペンチル等が用いられ、アルケニル基の例
として2−プロペニル,2−ブテニル,3−ブテニル,2−メ
チル−2−プロペニル,2−ペンテニル,3−ペンテニル,4
−ペンテニル,2−メチル−2−ブテニル,3−メチル−2
−ブテニル,2−ヘキセニル,3−ヘキセニル,4−ヘキセニ
ル,5−ヘキセニル,3−メチル−2−ペンテニル,4−メチ
ル−3−ペンテニル等が用いられ、アルキニル基の例と
して2−プロピル,1−メチル−2−プロピニル,2−ブチ
ニル,3−ブチニル,1−メチル−2−ブチニル,2−ペンチ
ニル,3−ペンチニル,4−ペンチニル,2−メチル−3−ペ
ンチニル,2−ヘキシニル等が用いられる。該置換基とし
ては、たとえばC3-6シクロアルキル(例、シクロプロピ
ル、シクロブチル,シクロペンチル,シクロヘキシル
等),置換基を有していてもよいフェニル(例、フェニ
ル,o−ヒドロキシフェニル,m−ヒドロキシフェニル,p−
ヒドロキシフェニル等),ヒドロキシ,メルカプト,C
1-3アルキルチオ(例、メチルチオ,エチルチオ,プロ
ピルチオ等),カルボキシ,グアニジノ,アミノ,イミ
ダゾリル等が用いられる。
そのような置換された炭化水素基の例として、シクロ
ヘキシルメチル,ベンジル,p−ヒドロキシベンジル,ヒ
ドロキシメチル,メルカプトメチル,1−ヒドロキシエチ
ル,2−メチルチオエチル,カルボキシメチル,2−カルボ
キシエチル,3−グアニジノプロピル,4−アミノブチル,4
−イミダゾリルメチルなどが用いられる。
ヘキシルメチル,ベンジル,p−ヒドロキシベンジル,ヒ
ドロキシメチル,メルカプトメチル,1−ヒドロキシエチ
ル,2−メチルチオエチル,カルボキシメチル,2−カルボ
キシエチル,3−グアニジノプロピル,4−アミノブチル,4
−イミダゾリルメチルなどが用いられる。
前記式中においてR2およびR3で示されるアシル化され
ていてもよい水酸基のアシル基の例としては、フタロイ
ル,p−ニトロベンゾイル,p−tert−ブチルベンゾイル,p
−tert−ブチルベンゼンスルホニル,ベンゼンスルホニ
ル,トルエンスルホニル等の芳香族アシル基,たとえば
ホルミル,アセチル,プロピオニル,モノクロロアセチ
ル,ジクロロアセチル,トリクロロアセチル,メタンス
ルホニル,エタンスルホニル,トリフルオロアセチル,
マロニル,スクシニル等の脂肪族アシル基などが用いら
れる。
ていてもよい水酸基のアシル基の例としては、フタロイ
ル,p−ニトロベンゾイル,p−tert−ブチルベンゾイル,p
−tert−ブチルベンゼンスルホニル,ベンゼンスルホニ
ル,トルエンスルホニル等の芳香族アシル基,たとえば
ホルミル,アセチル,プロピオニル,モノクロロアセチ
ル,ジクロロアセチル,トリクロロアセチル,メタンス
ルホニル,エタンスルホニル,トリフルオロアセチル,
マロニル,スクシニル等の脂肪族アシル基などが用いら
れる。
前記各化合物の塩として、例えば塩酸塩、硫酸塩、リ
ン酸塩などの通常の塩の他、4位の窒素原子の4級塩を
含み、これらは後述する方法により調製される。
ン酸塩などの通常の塩の他、4位の窒素原子の4級塩を
含み、これらは後述する方法により調製される。
本発明で使用されるTAN−1251A,B,Cおよび/またはD
を生産する菌としては、ペニシリウム属に属し、TAN−1
251A,B,Cおよび/またはDを生産する能力を有する微生
物であればいずれのものでもよい。その例としては本発
明者により宮城県の土壌より分離されたペニシリウム
トミイ(Penicillium thomii)RA−89株が挙げられ、本
菌株の菌学的性質は下記のとおりである。
を生産する菌としては、ペニシリウム属に属し、TAN−1
251A,B,Cおよび/またはDを生産する能力を有する微生
物であればいずれのものでもよい。その例としては本発
明者により宮城県の土壌より分離されたペニシリウム
トミイ(Penicillium thomii)RA−89株が挙げられ、本
菌株の菌学的性質は下記のとおりである。
(a)形態的特徴 RA−89株は麦芽エキス寒天培地、バレイショ・ブドウ
糖寒天培地上などで良好に成育し、分生子も豊富に形成
される。菌糸は透明で隔壁を有しており、分生子柄は基
底菌糸層および気生菌糸より直生している。分生子柄は
ほとんど分岐せず単生し、200μm以上の長さを示し、
その表面は刺を有し粗面で、先端部は膨大している。分
生子柄先端に毛筆状に分岐した10本以上のフィアライド
(phialides)があり、数10個の連鎖した分生子が箒状
に認められ、箒状体(penicilli)を形成している。分
生子は長円または卵型で、3.5〜4.0×2.3〜2.8μmの大
きさをもち、その表面は粗である。また、RA−89株は豊
富に菌核(sclerotia)を形成する。菌核は主に楕円な
いし球型をしているが不定型で、大きさは300μm前後
であり、形成初期には白いが次第にやや橙色を帯びた褐
色を呈するようになる。更に観察を続けたが、菌核は成
熟せず、子のう胞子を形成することはなかった。
糖寒天培地上などで良好に成育し、分生子も豊富に形成
される。菌糸は透明で隔壁を有しており、分生子柄は基
底菌糸層および気生菌糸より直生している。分生子柄は
ほとんど分岐せず単生し、200μm以上の長さを示し、
その表面は刺を有し粗面で、先端部は膨大している。分
生子柄先端に毛筆状に分岐した10本以上のフィアライド
(phialides)があり、数10個の連鎖した分生子が箒状
に認められ、箒状体(penicilli)を形成している。分
生子は長円または卵型で、3.5〜4.0×2.3〜2.8μmの大
きさをもち、その表面は粗である。また、RA−89株は豊
富に菌核(sclerotia)を形成する。菌核は主に楕円な
いし球型をしているが不定型で、大きさは300μm前後
であり、形成初期には白いが次第にやや橙色を帯びた褐
色を呈するようになる。更に観察を続けたが、菌核は成
熟せず、子のう胞子を形成することはなかった。
(b)各培地上での性状 該株を各培地上で28℃、2週間培養した。観察結果を
表1および表2に示す。
表1および表2に示す。
(c)生理学的性状 P.thomii RA−89の生育条件はバレイショ・ブドウ糖
寒天培地を用いて調べた。生育最適温度は25〜30℃で、
最適pHは4〜5であった。生育温度範囲は5〜32.5℃
で、pH3〜pH7のpH生育範囲を示した。
寒天培地を用いて調べた。生育最適温度は25〜30℃で、
最適pHは4〜5であった。生育温度範囲は5〜32.5℃
で、pH3〜pH7のpH生育範囲を示した。
以上の結果、主に形態的特徴を基にして、ア・マニュ
アル・オブ・ザ・ペニシリン(A Manual of the Penici
llia)(1949年,ザ・ウイリアムス・アンド・ウイルキ
ンス・カンパニー(The Williams and Wilkins Compan
y)刊)及び、ザ・ジーナス・ペニシリウム・アンド・
イッツ・テレオモルフィック・ステイツ・ユーペニシリ
ウム・アンド・タラロマイセス(The Genus Penicilliu
m and its teleomorphic states Eupenicillium and Ta
laromyces)(1979年,アカデミック・プレス(Accadem
ic Press)刊)を参考にして、RA−89株をペニシリウム
トミイ(Penicillium thomii Maire)と同定した。
アル・オブ・ザ・ペニシリン(A Manual of the Penici
llia)(1949年,ザ・ウイリアムス・アンド・ウイルキ
ンス・カンパニー(The Williams and Wilkins Compan
y)刊)及び、ザ・ジーナス・ペニシリウム・アンド・
イッツ・テレオモルフィック・ステイツ・ユーペニシリ
ウム・アンド・タラロマイセス(The Genus Penicilliu
m and its teleomorphic states Eupenicillium and Ta
laromyces)(1979年,アカデミック・プレス(Accadem
ic Press)刊)を参考にして、RA−89株をペニシリウム
トミイ(Penicillium thomii Maire)と同定した。
本菌株ペニシリウム トミイ(Penicillium thomii)
RA−89株は平成元年12月25日に財団法人発酵研究所(IF
O)に受託番号IFO−32288として、また本菌は1990年2
月7日に通商産業省工業技術院(FRI)に受託番号FERM
BP−2753としてそれぞれ寄託されている。
RA−89株は平成元年12月25日に財団法人発酵研究所(IF
O)に受託番号IFO−32288として、また本菌は1990年2
月7日に通商産業省工業技術院(FRI)に受託番号FERM
BP−2753としてそれぞれ寄託されている。
ペニシリウム属に属するTAN−1251A,B,Cおよび/また
はDの生産株は、他の糸状菌と同様に、たとえば紫外
線、エックス線、その他の放射線、単胞子分離、種々の
化学的変異処理などで変異させることが出来、このよう
に得られた変異株あるいは自然に得られる突然変異株で
あっても、上記した分類学的性状との比較において実質
的に別種とするに足らず、しかし当該化合物を生産する
性質を有するものは、すべて本発明方法に利用し得る。
はDの生産株は、他の糸状菌と同様に、たとえば紫外
線、エックス線、その他の放射線、単胞子分離、種々の
化学的変異処理などで変異させることが出来、このよう
に得られた変異株あるいは自然に得られる突然変異株で
あっても、上記した分類学的性状との比較において実質
的に別種とするに足らず、しかし当該化合物を生産する
性質を有するものは、すべて本発明方法に利用し得る。
当該化合物生産菌の培養に用いられる培地は該菌が利
用し得る栄養源を含むものなら、液状でも固状でもよい
が、大量に処理するときには液体培地を用いるのがより
適当である。培地には、当該化合物生産菌が同化し得る
炭素源、窒素源、無機物質、微量栄養源が適宜配合され
る。炭素源としては、たとえばブドウ糖、乳糖、ショ
糖、麦芽糖、デキストリン、澱粉、グリセリン、マンニ
トール、ソルビトール、油脂類(例、大豆油、ラード
油、チキン油など)、n−パラフィンその他が、窒素源
としては、たとえば肉エキス、酵母エキス、乾燥酵母、
大豆粉、コーン・スティープ・リカー、ペプトン、棉実
粉、廃糖蜜、尿素、アンモニウム塩類(例、硫酸アンモ
ニウム、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、酢酸ア
ンモニウムなど)その他が用いられる。さらにナトリウ
ム、カリウム、マグネシウム、マグネシウムなどを含む
塩類、鉄、マンガン、亜鉛、コバルト、ニッケルなどの
金属塩類、リン酸、ホウ酸などの塩類や酢酸、プロピオ
ン酸などの有機酸の塩類が適宜用いられる。その他、ア
ミノ酸(例、グルタミン酸、アスパラギン酸、アラニ
ン、リジン、メチオニン、プロリンなど)、ペプチド
(例、ジペプチド、トリペプチドなど)、ビタミン類
(例、B1、B2、ニコチン酸、B12、Cなど)、核酸類
(例、プリン、ピリミジン、その誘導体など)等を含有
させてもよい。もちろん、培地のpHを調節する目的で無
機または有機の酸またはアルカリ類、緩衝剤等を加え、
あるいは消泡の目的で油脂類、界面活性剤等の適量を添
加して差し支えない。液体培養に際しては、培地のpHは
中性付近、特にpH5.5〜7が好ましい。培養温度は約20
℃〜30℃、培養時間は約48時間〜168時間が好ましい。
用し得る栄養源を含むものなら、液状でも固状でもよい
が、大量に処理するときには液体培地を用いるのがより
適当である。培地には、当該化合物生産菌が同化し得る
炭素源、窒素源、無機物質、微量栄養源が適宜配合され
る。炭素源としては、たとえばブドウ糖、乳糖、ショ
糖、麦芽糖、デキストリン、澱粉、グリセリン、マンニ
トール、ソルビトール、油脂類(例、大豆油、ラード
油、チキン油など)、n−パラフィンその他が、窒素源
としては、たとえば肉エキス、酵母エキス、乾燥酵母、
大豆粉、コーン・スティープ・リカー、ペプトン、棉実
粉、廃糖蜜、尿素、アンモニウム塩類(例、硫酸アンモ
ニウム、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、酢酸ア
ンモニウムなど)その他が用いられる。さらにナトリウ
ム、カリウム、マグネシウム、マグネシウムなどを含む
塩類、鉄、マンガン、亜鉛、コバルト、ニッケルなどの
金属塩類、リン酸、ホウ酸などの塩類や酢酸、プロピオ
ン酸などの有機酸の塩類が適宜用いられる。その他、ア
ミノ酸(例、グルタミン酸、アスパラギン酸、アラニ
ン、リジン、メチオニン、プロリンなど)、ペプチド
(例、ジペプチド、トリペプチドなど)、ビタミン類
(例、B1、B2、ニコチン酸、B12、Cなど)、核酸類
(例、プリン、ピリミジン、その誘導体など)等を含有
させてもよい。もちろん、培地のpHを調節する目的で無
機または有機の酸またはアルカリ類、緩衝剤等を加え、
あるいは消泡の目的で油脂類、界面活性剤等の適量を添
加して差し支えない。液体培養に際しては、培地のpHは
中性付近、特にpH5.5〜7が好ましい。培養温度は約20
℃〜30℃、培養時間は約48時間〜168時間が好ましい。
培養の経過にともなって生産されるTAN−1251A,B,Cお
よび/またはDはラットの大脳皮質の膜画分を粗レセプ
ターとし、3H−QNB[L−[N−メチル−3H]−キヌク
リジニルベンジラートメチルクロリド(L−[N−meth
yl−3H]−quinuclidinyl benzilate methyl chlorid
e),アマーシャム(Amersham)社製,英国]をラジオ
・リガンドとするラヂオ・レセプター測定により定量さ
れる。通常、4〜5日の培養でTAN−1251A,B,Cおよび/
またはDの生産量は最高に達する。
よび/またはDはラットの大脳皮質の膜画分を粗レセプ
ターとし、3H−QNB[L−[N−メチル−3H]−キヌク
リジニルベンジラートメチルクロリド(L−[N−meth
yl−3H]−quinuclidinyl benzilate methyl chlorid
e),アマーシャム(Amersham)社製,英国]をラジオ
・リガンドとするラヂオ・レセプター測定により定量さ
れる。通常、4〜5日の培養でTAN−1251A,B,Cおよび/
またはDの生産量は最高に達する。
培養物から目的とするTAN−1251A,B,Cおよび/または
Dを採取するには、TAN−1251が塩基性で脂溶性を示す
化合物であるから、この性質を利用する一般的手段で採
取することができるう。すなわちTAN−1251各成分は培
養液の濾液中に含まれるので、濾液をpH7ないし11、好
ましくはpH8ないし10に調整後、水と混和しない有機溶
媒、たとえばジクロロメタン、酢酸エチル、メチルイソ
ブチルケトンあるいはイソブタノールなどを加え、活性
物質を抽出する方法が用いられる。また、濾液をpH1.5
ないし6、好ましくは2ないしに調整し、上記有機溶媒
を加えると、活性物質は水層に存在する。この原理を利
用して、溶媒転溶法に付すかあるいは吸着性樹脂たとえ
ばアンバーライトXAD−II(ローム・アンド・ハース社
製、米国)、ダイアイオンHP−20(三菱化成社製)また
はダイヤイオンSP−207(三菱化成社製)などを用いた
クロマトグラフィー法に付す方法が有利に用いられる。
なお、吸着性樹脂を用いたカラムから目的の活性物質を
溶出するには、水または含水溶媒、たとえば含水メタノ
ール、含水アセトンなどが用いられる。かくして得られ
る抽出液あるいは溶出液を減圧下濃縮すると、TAN−125
1各成分を含有する粗物質が得られる。
Dを採取するには、TAN−1251が塩基性で脂溶性を示す
化合物であるから、この性質を利用する一般的手段で採
取することができるう。すなわちTAN−1251各成分は培
養液の濾液中に含まれるので、濾液をpH7ないし11、好
ましくはpH8ないし10に調整後、水と混和しない有機溶
媒、たとえばジクロロメタン、酢酸エチル、メチルイソ
ブチルケトンあるいはイソブタノールなどを加え、活性
物質を抽出する方法が用いられる。また、濾液をpH1.5
ないし6、好ましくは2ないしに調整し、上記有機溶媒
を加えると、活性物質は水層に存在する。この原理を利
用して、溶媒転溶法に付すかあるいは吸着性樹脂たとえ
ばアンバーライトXAD−II(ローム・アンド・ハース社
製、米国)、ダイアイオンHP−20(三菱化成社製)また
はダイヤイオンSP−207(三菱化成社製)などを用いた
クロマトグラフィー法に付す方法が有利に用いられる。
なお、吸着性樹脂を用いたカラムから目的の活性物質を
溶出するには、水または含水溶媒、たとえば含水メタノ
ール、含水アセトンなどが用いられる。かくして得られ
る抽出液あるいは溶出液を減圧下濃縮すると、TAN−125
1各成分を含有する粗物質が得られる。
粗物質をさらに精製し、純粋なTAN−1251各成分を得
るには種々のクロマトグラフィー法が有利に用いられ
る。担体としてはシリカゼル、セルロース、セファデッ
クスLH−20(ファルマシア社製、スウェーデン)などが
用いられ、これらは通常カラムクロマトグラフィー法で
行われる。カラムから活性物質を溶出するには適当な有
機溶媒たとえばヘキサン、トルエン、クロロフォルム、
酢酸エチル、ジクロロエタン、アセトン、メタノールな
どの単独あるいは混合溶媒が用いられる。溶出液を濃縮
乾固または凍結乾燥するか、濃縮残渣を適当な溶媒たと
えばジエチルエーテル、酢酸エチル、メタノールあるい
はこれらの混合液などで溶解し、冷所で枚置すると、TA
N−1251各成分の粉末あるいは結晶が得られる。
るには種々のクロマトグラフィー法が有利に用いられ
る。担体としてはシリカゼル、セルロース、セファデッ
クスLH−20(ファルマシア社製、スウェーデン)などが
用いられ、これらは通常カラムクロマトグラフィー法で
行われる。カラムから活性物質を溶出するには適当な有
機溶媒たとえばヘキサン、トルエン、クロロフォルム、
酢酸エチル、ジクロロエタン、アセトン、メタノールな
どの単独あるいは混合溶媒が用いられる。溶出液を濃縮
乾固または凍結乾燥するか、濃縮残渣を適当な溶媒たと
えばジエチルエーテル、酢酸エチル、メタノールあるい
はこれらの混合液などで溶解し、冷所で枚置すると、TA
N−1251各成分の粉末あるいは結晶が得られる。
かくして得られた粉末の純度が悪い場合、さらに精製
するためには高速液体クロアトグラフィー法(HPLC)が
有利に利用される。用いられる担体としては、逆相系オ
クタデシールシランたとえばYMCゲル(YMC社製)あるい
はTSKゲル(東ソー社製)などが用いられ、移動層とし
てはアセトニトリルあるいはメタノールなどと酸、無機
塩含有溶液あるいは緩衝液などとの混合液が用いられ
る。
するためには高速液体クロアトグラフィー法(HPLC)が
有利に利用される。用いられる担体としては、逆相系オ
クタデシールシランたとえばYMCゲル(YMC社製)あるい
はTSKゲル(東ソー社製)などが用いられ、移動層とし
てはアセトニトリルあるいはメタノールなどと酸、無機
塩含有溶液あるいは緩衝液などとの混合液が用いられ
る。
TAN−1251各成分は塩基性物質なので、適当な鉱酸で
処理することによってTAN−1251各成分の塩が得られ
る。これらは自体公知の方法によって調製される。塩の
種類としてはたとえば塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩などが
用いられる。
処理することによってTAN−1251各成分の塩が得られ
る。これらは自体公知の方法によって調製される。塩の
種類としてはたとえば塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩などが
用いられる。
かくして、後記の実施例で得られたTAN−1251各成分
の物理化学的性質はつぎのとおりである。
の物理化学的性質はつぎのとおりである。
TAN−1251A (1)外観:無色結晶 (2)融点:118.5−120℃ (3)旋光度:−8.1゜(D線,c 0.42,メタノール) (4)分子量:m/z 381(M+H)+,(SI−マス・スペク
トルより) (5)元素分析値:(%)(水分0.5モルとして計算) 実測値;C,73.83;H,8.56;N,6.92 計算値;C,74.00;H,8.54;N,7.19 (6)分子式:C24H32N2O2 (7)UVスペクトル:メタノール中、(図1) 極大値:265±3nm(ε23,800±3,000) 304±3nm(ε 1,600±400,肩) (8)IRスペクトル:KBr錠剤中、(図2)主な吸収を示
す(波数,cm-1) 3420,2980,2940,2800,1720,1600,1500,1450,1380,130
0,1250,1180,1130,1030,920,890,830,780,750,690,620,
530,510. (9)13C NMRスペクトル:75MHz,CDCl3中,δppm;(図
3) 211.95(Q),157.90(Q),141.38(Q),138.14
(Q),130,75(CH),128.50(Q),123.01(CH),119.
69(CH),114.09(CH),64.65(CH2),64.07(Q),61.
15(CH),58.41(CH2),55.62(CH2),42.44(CH3),3
8.62(CH2),38.56(CH2),38.22(CH2),34.62(C
H2),32.23(CH2),25.82(CH3),18.21(CH3). [CH3はメチル基、CH2はメチレン基、CHはメチン基およ
びQは四級炭素を示す] (10)呈色反応: 陽性;ドラーゲンドルフ,リンモリブデン酸,ニンヒ
ドリン反応 陰性;グレーグ・リーバック反応 (11)HPLC: 担体;ODS,YMC−Pack A−312(YMC社製) 移動相;35%アセトニトリル/0.05Mリン酸ナトリウム
溶液(pH3.0) 流速;2ml/min 検出法;UV吸収(214および254nm) 溶出時間;6.9分 (12)TLC: 担体;シリカゲル60 F254(エー・メルク社製,西
独) 展開溶媒;クロロホルム:メタノール(19:1) Rf値;0.30 (13)性質:塩基性脂溶性。
トルより) (5)元素分析値:(%)(水分0.5モルとして計算) 実測値;C,73.83;H,8.56;N,6.92 計算値;C,74.00;H,8.54;N,7.19 (6)分子式:C24H32N2O2 (7)UVスペクトル:メタノール中、(図1) 極大値:265±3nm(ε23,800±3,000) 304±3nm(ε 1,600±400,肩) (8)IRスペクトル:KBr錠剤中、(図2)主な吸収を示
す(波数,cm-1) 3420,2980,2940,2800,1720,1600,1500,1450,1380,130
0,1250,1180,1130,1030,920,890,830,780,750,690,620,
530,510. (9)13C NMRスペクトル:75MHz,CDCl3中,δppm;(図
3) 211.95(Q),157.90(Q),141.38(Q),138.14
(Q),130,75(CH),128.50(Q),123.01(CH),119.
69(CH),114.09(CH),64.65(CH2),64.07(Q),61.
15(CH),58.41(CH2),55.62(CH2),42.44(CH3),3
8.62(CH2),38.56(CH2),38.22(CH2),34.62(C
H2),32.23(CH2),25.82(CH3),18.21(CH3). [CH3はメチル基、CH2はメチレン基、CHはメチン基およ
びQは四級炭素を示す] (10)呈色反応: 陽性;ドラーゲンドルフ,リンモリブデン酸,ニンヒ
ドリン反応 陰性;グレーグ・リーバック反応 (11)HPLC: 担体;ODS,YMC−Pack A−312(YMC社製) 移動相;35%アセトニトリル/0.05Mリン酸ナトリウム
溶液(pH3.0) 流速;2ml/min 検出法;UV吸収(214および254nm) 溶出時間;6.9分 (12)TLC: 担体;シリカゲル60 F254(エー・メルク社製,西
独) 展開溶媒;クロロホルム:メタノール(19:1) Rf値;0.30 (13)性質:塩基性脂溶性。
TAN−1251B (1)外観:固体 (2)旋光度:+65゜(D線,c 0.42,メタノール) (3)分子量:m/z 397(M+H)+,(SI−マス・スペク
トルより) (4)元素分析値:(%)(水分0.5モルとして計算) 実測値;C,71.35;H,8.03;N,6.84 計算値;C,71.08;H,8.20;N,6.91 (5)分子式:C24H32N2O3 (6)UVスペクトル:メタノール中、(図4) 極大値:265±3nm(ε22,700±3,000) 304±3nm(ε 1,700±400,肩) (7)IRスペクトル:KBr錠剤中、(図5)主な吸収を示
す(波数,cm-1) 3420,2940,2780,1720,1600,1500,1440,1380,1290,124
0,1170,1110,1060,1000,920,880,850,820,580,520. (8)13C NMRスペクトル:75MHz,CDCl3中,δppm;(図
6) 211.74(Q),157.96(Q),141.17(Q),138.24
(Q),130,67(CH),128.22(Q),123.21(CH),119.
59(CH),114.21(CH),72.40(CH),65.30(Q),64.6
8(CH2),60.97(CH),58.76(CH2),55.41(CH2),47.
13(CH2),42.44(CH3),36.25(CH2),34.86(CH2),3
3.07(CH2),25.82(CH3),18.22(CH3). (9)呈色反応: 陽性;ドラーゲンドルフ,リンモリブデン酸,ニンヒ
ドリン反応 陰性;グレーグ・リーバック反応 (10)HPLC: 担体;ODS,YMC−Pack A−312 移動相;35%アセトニトリル/0.05Mリン酸ナトリウム
溶液(pH3.0) 流速;2ml/min 検出法;UV吸収(214および254nm) 溶出時間;3.8分 (11)TLC; 担体;シリカゲル60 F254 展開溶媒;クロロホルム:メタノール(19:1) Rf値;0.24 (12)性質:塩基性脂溶性。
トルより) (4)元素分析値:(%)(水分0.5モルとして計算) 実測値;C,71.35;H,8.03;N,6.84 計算値;C,71.08;H,8.20;N,6.91 (5)分子式:C24H32N2O3 (6)UVスペクトル:メタノール中、(図4) 極大値:265±3nm(ε22,700±3,000) 304±3nm(ε 1,700±400,肩) (7)IRスペクトル:KBr錠剤中、(図5)主な吸収を示
す(波数,cm-1) 3420,2940,2780,1720,1600,1500,1440,1380,1290,124
0,1170,1110,1060,1000,920,880,850,820,580,520. (8)13C NMRスペクトル:75MHz,CDCl3中,δppm;(図
6) 211.74(Q),157.96(Q),141.17(Q),138.24
(Q),130,67(CH),128.22(Q),123.21(CH),119.
59(CH),114.21(CH),72.40(CH),65.30(Q),64.6
8(CH2),60.97(CH),58.76(CH2),55.41(CH2),47.
13(CH2),42.44(CH3),36.25(CH2),34.86(CH2),3
3.07(CH2),25.82(CH3),18.22(CH3). (9)呈色反応: 陽性;ドラーゲンドルフ,リンモリブデン酸,ニンヒ
ドリン反応 陰性;グレーグ・リーバック反応 (10)HPLC: 担体;ODS,YMC−Pack A−312 移動相;35%アセトニトリル/0.05Mリン酸ナトリウム
溶液(pH3.0) 流速;2ml/min 検出法;UV吸収(214および254nm) 溶出時間;3.8分 (11)TLC; 担体;シリカゲル60 F254 展開溶媒;クロロホルム:メタノール(19:1) Rf値;0.24 (12)性質:塩基性脂溶性。
TAN−1251C (1)外観:油状物 (2)旋光度:+24゜(D線,c 0.44,メタノール) (3)分子量:m/z 380 M+,(EI−マス・スペクトルよ
り) (4)元素分析値:(%)(水分0.5モルとして計算) 実測値;C,74.01;H,8.40;N,7.28 計算値;C,74.00;H,8.54;N,7.19 (5)分子式:C24H32N2O2 (6)UVスペクトル:メタノール中 極大値:225±3nm(ε7,800±1,500) 278±3nm(ε1,400±400,肩) 285±3nm(ε1,000±300,肩) (7)IRスペクトル:KBr錠剤中、主な吸収を示す(波
数,cm-1) 3420,2950,2880,1720,1680,1640,1610,1510,1450,137
0,1320,1300,1240,1170,1120、1050、1000、860、840,8
10,790,730,630,510. (8)13C NMRスペクトル:75MHz,CDCl3中,δppm; 211.54(Q),157.16(Q),137.84(Q),131.95
(Q),129,82(CH),128.12(Q),127.80(CH),119.
94(CH),114.40(CH),71.42(Q),64.72(CH2),59.
05(CH),52.20(CH2),42.94(CH2),41.44(CH2),4
0.29(CH3),39.50(CH2),37.80(CH2),37.25(C
H2),34.59(CH2),25.81(CH3),18.19(CH3) (9)呈色反応: 陽性;ドラーゲンドルフ,リンモリブデン酸,ニンヒ
ドリン反応 陰性;グレーグ・リーバック反応 (10)HPLC: 担体;ODS,YMC−Pack A−312 移動相;35%アセトニトリル/0.05Mリン酸ナトリウム
溶液(pH3.0) 流速;2ml/min 検出法;UV吸収(214および254nm) 溶出時間;9.3分 (11)TLC: 担体;シリカゲル60 F254 展開溶媒;クロロホルム:メタノール(19:1) Rf値;0.80 (12)性質:塩基性脂溶性。
り) (4)元素分析値:(%)(水分0.5モルとして計算) 実測値;C,74.01;H,8.40;N,7.28 計算値;C,74.00;H,8.54;N,7.19 (5)分子式:C24H32N2O2 (6)UVスペクトル:メタノール中 極大値:225±3nm(ε7,800±1,500) 278±3nm(ε1,400±400,肩) 285±3nm(ε1,000±300,肩) (7)IRスペクトル:KBr錠剤中、主な吸収を示す(波
数,cm-1) 3420,2950,2880,1720,1680,1640,1610,1510,1450,137
0,1320,1300,1240,1170,1120、1050、1000、860、840,8
10,790,730,630,510. (8)13C NMRスペクトル:75MHz,CDCl3中,δppm; 211.54(Q),157.16(Q),137.84(Q),131.95
(Q),129,82(CH),128.12(Q),127.80(CH),119.
94(CH),114.40(CH),71.42(Q),64.72(CH2),59.
05(CH),52.20(CH2),42.94(CH2),41.44(CH2),4
0.29(CH3),39.50(CH2),37.80(CH2),37.25(C
H2),34.59(CH2),25.81(CH3),18.19(CH3) (9)呈色反応: 陽性;ドラーゲンドルフ,リンモリブデン酸,ニンヒ
ドリン反応 陰性;グレーグ・リーバック反応 (10)HPLC: 担体;ODS,YMC−Pack A−312 移動相;35%アセトニトリル/0.05Mリン酸ナトリウム
溶液(pH3.0) 流速;2ml/min 検出法;UV吸収(214および254nm) 溶出時間;9.3分 (11)TLC: 担体;シリカゲル60 F254 展開溶媒;クロロホルム:メタノール(19:1) Rf値;0.80 (12)性質:塩基性脂溶性。
TAN−1251D (1)外観:油状物 (2)旋光度:+24゜(D線,c 0.47,メタノール) (3)分子量:m/z 382 M+(EI−マス・スペクトルよ
り) (4)元素分析値:(%)(水分0.5モルとして計算) 実測値;C,73.66;H,8.92;N,7.28 計算値;C,73.62;H,9.01;N,7.15 (5)分子式:C24H32N2O2 (6)UVスペクトル:メタノール中 極大値:226±3nm(ε7,800±1,500) 275±3nm(ε1,600±400,肩) 284±3nm(ε1,200±300,肩) (7)IRスペクトル:KBr錠剤中、主な吸収を示す(波
数,cm-1) 3420,2970,2940,2880,2800,1720,1610,1510,1450,138
0,1340,1300,1240,1180,1150,1110,1060,1020,1000,95
0,910,850,830,810,770,730,680,640,510. (8)13C NMRスペクトル:75MHz,CDCl3中,δppm; 210.86(Q),158.43(Q),137.96(Q),131.89
(Q),129.76(CH),119.82(CH),114.70(CH),65.7
8(CH),64.98(Q),64.78(CH2),61.88(CH2),61.3
1(CH),52.30(CH2),42.42(CH3),41.39(CH2),39.
63(CH2),39.22(CH2),37.97(CH2),33.27(CH3),3
3.02(CH2),25.81(CH3),18.18(CH3) (9)呈色反応: 陽性;ドラーゲンドルフ,リンモリブデン酸,ニンヒ
ドリン反応 陰性;グレーグ・リーバック反応 (10)HPLC: 担体;ODS,YMC−Pack A−312 移動相;35%アセトニトリル/0.05Mリン酸ナトリウム
溶液(pH3.0) 流速;2ml/min 検出法;UV吸収(214および254nm) 溶出時間;3.2分 (11)TLC: 担体;シリカゲル60 F254 展開溶媒;クロロホルム:メタノール(19:1) Rf値;0.18 (12)性質:塩基性脂溶性 以下に、本文中および実施例中の化合物番号,化学構
造を示す。
り) (4)元素分析値:(%)(水分0.5モルとして計算) 実測値;C,73.66;H,8.92;N,7.28 計算値;C,73.62;H,9.01;N,7.15 (5)分子式:C24H32N2O2 (6)UVスペクトル:メタノール中 極大値:226±3nm(ε7,800±1,500) 275±3nm(ε1,600±400,肩) 284±3nm(ε1,200±300,肩) (7)IRスペクトル:KBr錠剤中、主な吸収を示す(波
数,cm-1) 3420,2970,2940,2880,2800,1720,1610,1510,1450,138
0,1340,1300,1240,1180,1150,1110,1060,1020,1000,95
0,910,850,830,810,770,730,680,640,510. (8)13C NMRスペクトル:75MHz,CDCl3中,δppm; 210.86(Q),158.43(Q),137.96(Q),131.89
(Q),129.76(CH),119.82(CH),114.70(CH),65.7
8(CH),64.98(Q),64.78(CH2),61.88(CH2),61.3
1(CH),52.30(CH2),42.42(CH3),41.39(CH2),39.
63(CH2),39.22(CH2),37.97(CH2),33.27(CH3),3
3.02(CH2),25.81(CH3),18.18(CH3) (9)呈色反応: 陽性;ドラーゲンドルフ,リンモリブデン酸,ニンヒ
ドリン反応 陰性;グレーグ・リーバック反応 (10)HPLC: 担体;ODS,YMC−Pack A−312 移動相;35%アセトニトリル/0.05Mリン酸ナトリウム
溶液(pH3.0) 流速;2ml/min 検出法;UV吸収(214および254nm) 溶出時間;3.2分 (11)TLC: 担体;シリカゲル60 F254 展開溶媒;クロロホルム:メタノール(19:1) Rf値;0.18 (12)性質:塩基性脂溶性 以下に、本文中および実施例中の化合物番号,化学構
造を示す。
一般式(I)で表される化合物は、TAN−1251A,B,Cお
よびDを出発原料として、通常の方法で行われる酸によ
るエーテル結合の切断反応、カルボニル基の還元反応、
二重結合の接触還元反応、三級アミンのアルキル化によ
る四級化反応、水酸基のアシル化反応、フェノールの水
酸基への炭化水素基導入反応を適宜行うことにより合成
される。
よびDを出発原料として、通常の方法で行われる酸によ
るエーテル結合の切断反応、カルボニル基の還元反応、
二重結合の接触還元反応、三級アミンのアルキル化によ
る四級化反応、水酸基のアシル化反応、フェノールの水
酸基への炭化水素基導入反応を適宜行うことにより合成
される。
以上のことを、前述の化合物1〜16を例として具体的
に説明する。
に説明する。
化合物1を化合物7に、あるいは化合物2を化合物8
に変換するにはこれらを酸性条件で反応するのが最も有
効な方法である。すなわち該化合物を2ないし50mg/ml
好ましくは5ないし30mg/mlの濃度で0.1ないし2.0N好ま
しくは0.2ないし1.0N塩酸または硫酸に溶かし、反応温
度4℃ないし80℃,好ましくは10℃ないし40℃で、30分
ないし2日間、好ましくは1時間ないし8時間反応させ
ればよい。
に変換するにはこれらを酸性条件で反応するのが最も有
効な方法である。すなわち該化合物を2ないし50mg/ml
好ましくは5ないし30mg/mlの濃度で0.1ないし2.0N好ま
しくは0.2ないし1.0N塩酸または硫酸に溶かし、反応温
度4℃ないし80℃,好ましくは10℃ないし40℃で、30分
ないし2日間、好ましくは1時間ないし8時間反応させ
ればよい。
化合物1を化合物9および10に、あるいは化合物2を
化合物11および12に変換するには、これらを水素化ホウ
素ナトリウムで反応するのが最も有効な方法である。す
なわち該化合物を5ないし100mg/ml好ましくは10ないし
50mg/mgの濃度でメタノール,エタノールあるいはテト
ラヒドロフランに溶かし、水素化ホウ素ナトリウムを0.
2当量ないし10当量好ましくは1ないし5当量加え、反
応温度4℃ないし80℃,好ましくは10℃ないし40℃で30
秒ないし5時間、好ましくは5分ないし1時間反応させ
ればよい。なお水素化ホウ素ナトリウムの代わりに、シ
アノ水素化ホウナトリウム、水素化リチウムアルミニウ
ムなどの還元剤を用いてもさしつかえない。
化合物11および12に変換するには、これらを水素化ホウ
素ナトリウムで反応するのが最も有効な方法である。す
なわち該化合物を5ないし100mg/ml好ましくは10ないし
50mg/mgの濃度でメタノール,エタノールあるいはテト
ラヒドロフランに溶かし、水素化ホウ素ナトリウムを0.
2当量ないし10当量好ましくは1ないし5当量加え、反
応温度4℃ないし80℃,好ましくは10℃ないし40℃で30
秒ないし5時間、好ましくは5分ないし1時間反応させ
ればよい。なお水素化ホウ素ナトリウムの代わりに、シ
アノ水素化ホウナトリウム、水素化リチウムアルミニウ
ムなどの還元剤を用いてもさしつかえない。
化合物1を化合物13に、あるいは化合物2を化合物14
に変換するにはこれらを接触還元するのが有効な方法で
ある。すなわち該化合物を2ないし50mg/ml好ましくは
5ないし20mg/mlの濃度で、メタノールまたはエタノー
ルに溶かし、パラジウム黒,パラジウム炭素,白金黒あ
るいは二酸化白金を触媒量(重量%:2〜60%好ましくは
10〜50%)加え、反応温度4℃ないし80℃、好ましくは
10℃ないし40℃で、水素ガス雰囲気下1時間ないし2日
間,好ましくは2時間ないし8時間反応させればよい。
に変換するにはこれらを接触還元するのが有効な方法で
ある。すなわち該化合物を2ないし50mg/ml好ましくは
5ないし20mg/mlの濃度で、メタノールまたはエタノー
ルに溶かし、パラジウム黒,パラジウム炭素,白金黒あ
るいは二酸化白金を触媒量(重量%:2〜60%好ましくは
10〜50%)加え、反応温度4℃ないし80℃、好ましくは
10℃ないし40℃で、水素ガス雰囲気下1時間ないし2日
間,好ましくは2時間ないし8時間反応させればよい。
化合物2を化合物15に変換するには、ヨウ化メチルで
反応するのが最も有効な方法である。すなわち該化合物
を5ないし200mg/ml好ましくは10ないし100mg/mlの濃度
でメタノール,エタノールあるいはプロパノールに溶か
し、ヨウ化メチル1ないし10当量好ましくは1.1ないし
6当量加え、反応温度20℃ないし100℃,好ましくは60
℃ないし80℃で30分ないし5時間、好ましくは1時間な
いし2時間反応させればよいい。
反応するのが最も有効な方法である。すなわち該化合物
を5ないし200mg/ml好ましくは10ないし100mg/mlの濃度
でメタノール,エタノールあるいはプロパノールに溶か
し、ヨウ化メチル1ないし10当量好ましくは1.1ないし
6当量加え、反応温度20℃ないし100℃,好ましくは60
℃ないし80℃で30分ないし5時間、好ましくは1時間な
いし2時間反応させればよいい。
化合物2または6を化合物16に変換するには、無水酢
酸およびピリジンで反応するのが最も有効な方法であ
る。すなわち該化合物を10ないし1000mg/ml好ましくは2
0ないし500mg/mlの濃度でピリジンに溶かし、無水酢酸
を1当量以上加え、反応温度4℃ないし80℃、好ましく
は10℃ないし40℃で1時間ないし3日間、好ましくは5
時間ないし2日間反応させればよい。
酸およびピリジンで反応するのが最も有効な方法であ
る。すなわち該化合物を10ないし1000mg/ml好ましくは2
0ないし500mg/mlの濃度でピリジンに溶かし、無水酢酸
を1当量以上加え、反応温度4℃ないし80℃、好ましく
は10℃ないし40℃で1時間ないし3日間、好ましくは5
時間ないし2日間反応させればよい。
化合物7あるいは8はフェノール性水酸基を有してお
り、これらは下記に記述する方法によりエーテル誘導体
を与える。すなわち、一般にフェノールなどの酸性基へ
のアルキル基導入の例としてはたとえば下記の方法など
が知られており、本発明化合物の製造法に充分適用でき
る。
り、これらは下記に記述する方法によりエーテル誘導体
を与える。すなわち、一般にフェノールなどの酸性基へ
のアルキル基導入の例としてはたとえば下記の方法など
が知られており、本発明化合物の製造法に充分適用でき
る。
1)原料化合物をジアゾアルカン(例、ジアゾメタン)
と溶媒(例、エチルエーテル,テトラヒドロフラン,ジ
オキサン,メタノールなど)の中で約0℃ないし還流温
度で約2分ないし10時間反応させる。
と溶媒(例、エチルエーテル,テトラヒドロフラン,ジ
オキサン,メタノールなど)の中で約0℃ないし還流温
度で約2分ないし10時間反応させる。
2)原料化合物を活性化アルキルハライド(例、ヨウ化
メチル,n−ブチルクロリドなど)と反応させる。適当な
反応条件としては溶媒(例、ジメチルホルムアミド,ジ
メチルアセトアミドなど)を使用し、約0℃ないし60
℃、約2分から20時間反応させる。この反応液にアルカ
リ金属塩(例、炭酸ナトリウム,炭酸カリウム)あるい
はアンモニア,トリエチルアミンなどを共存させても反
応の進行には差しつかえない。3)原料をアルコール
(例、メタノール,n−ブタノールなど)と反応させる。
適当な反応条件としては溶媒(例、ジメチルホルムアミ
ドなど)を使用し、縮合剤(例、ジシクロヘキシルカル
ボジイミド)を加え、約0℃ないし60℃,約2時間から
2日間反応させる。この反応液に縮合補助剤(例、1−
ハイドロキシ−1H−ベンゾトリアゾールなど)を共存さ
せても差しつかえない。
メチル,n−ブチルクロリドなど)と反応させる。適当な
反応条件としては溶媒(例、ジメチルホルムアミド,ジ
メチルアセトアミドなど)を使用し、約0℃ないし60
℃、約2分から20時間反応させる。この反応液にアルカ
リ金属塩(例、炭酸ナトリウム,炭酸カリウム)あるい
はアンモニア,トリエチルアミンなどを共存させても反
応の進行には差しつかえない。3)原料をアルコール
(例、メタノール,n−ブタノールなど)と反応させる。
適当な反応条件としては溶媒(例、ジメチルホルムアミ
ドなど)を使用し、縮合剤(例、ジシクロヘキシルカル
ボジイミド)を加え、約0℃ないし60℃,約2時間から
2日間反応させる。この反応液に縮合補助剤(例、1−
ハイドロキシ−1H−ベンゾトリアゾールなど)を共存さ
せても差しつかえない。
さらに、前述の各種変換反応に加え、以下の微生物変
換の手法を適宜組み合わせることも有効である。
換の手法を適宜組み合わせることも有効である。
一般式(I)においてR3がHの化合物をOHの化合物に
水酸化する反応をペニシリウム続に属する微生物を用い
て行うことが出来る。反応を実施する場合、微生物の生
育する培養液中でも、また洗浄菌体、固定化菌体などの
微生物処理物を用いても可能である。具体的には、実施
例13で示されるように、微生物としてペニシリウム ト
ミイ RA−89株を用い、TAN−1251AからTAN−1251Bへの
微生物変換が一例として示される。
水酸化する反応をペニシリウム続に属する微生物を用い
て行うことが出来る。反応を実施する場合、微生物の生
育する培養液中でも、また洗浄菌体、固定化菌体などの
微生物処理物を用いても可能である。具体的には、実施
例13で示されるように、微生物としてペニシリウム ト
ミイ RA−89株を用い、TAN−1251AからTAN−1251Bへの
微生物変換が一例として示される。
次に、TAN−1251の生物活性について述べる。活性測
定には下記の2方法を用いた。
定には下記の2方法を用いた。
(a)ムスカリン受容体−ラヂオ・レセプター測定 測定はR.F.T.Gilbert等の方法[ブリティシュ・ジャ
ーナル・オブ・ファルマコロジー(Br.J.Pharmaco
l.),65,451(1979)]に準じて行った。ウィスター・
ラット(雄、8週令、日本クレア株式会社製)を断頭
し、脳を取り出し、大脳皮質を分離した。1匹分の大脳
皮質(0.8〜1.0g)を30mlの0.32Mシュクロース溶液中で
テフロン・ホモジェナイザーを用いて破砕し、1,000gで
10分間遠心して得た上清を再び20,000gで20分間遠心
し、得られた残渣を粗受容体膜画分(P2画分)として用
いた。結合実験ではP2画分を30ml容の0.1M Na,K−リン
酸緩衝液に懸濁し(蛋白量:0.5mg/ml)、更に50〜80倍
に同緩衝液で希釈後、その200μlを用いた。ラヂオ・
リガンドとして3H−QNB(1.63TBq/mmol,アマーシャム社
製,英国)を0.148KBq添加し、サンプルも同時に加え、
60分間室温で反応させた。反応後、セルハーベスター
(290PHD,ケンブリッジ・テクノロジー・インコーポレ
ーション(Cambridge Technology,Inc.)社製,英国)
を用いて、グラスフィルター(GF/B,ワットマン(Whatm
an)社製,米国)上に急速濾過して反応を停止し、300
μlの上記リン酸緩衝液で3回洗浄してフィルター上に
残った放射活性を液体シンチレイション・カウンターで
測定した。活性は50%阻害するサンプル容(ml)の逆数
をユニット数とするかその濃度(M)をIC50値として示
した。
ーナル・オブ・ファルマコロジー(Br.J.Pharmaco
l.),65,451(1979)]に準じて行った。ウィスター・
ラット(雄、8週令、日本クレア株式会社製)を断頭
し、脳を取り出し、大脳皮質を分離した。1匹分の大脳
皮質(0.8〜1.0g)を30mlの0.32Mシュクロース溶液中で
テフロン・ホモジェナイザーを用いて破砕し、1,000gで
10分間遠心して得た上清を再び20,000gで20分間遠心
し、得られた残渣を粗受容体膜画分(P2画分)として用
いた。結合実験ではP2画分を30ml容の0.1M Na,K−リン
酸緩衝液に懸濁し(蛋白量:0.5mg/ml)、更に50〜80倍
に同緩衝液で希釈後、その200μlを用いた。ラヂオ・
リガンドとして3H−QNB(1.63TBq/mmol,アマーシャム社
製,英国)を0.148KBq添加し、サンプルも同時に加え、
60分間室温で反応させた。反応後、セルハーベスター
(290PHD,ケンブリッジ・テクノロジー・インコーポレ
ーション(Cambridge Technology,Inc.)社製,英国)
を用いて、グラスフィルター(GF/B,ワットマン(Whatm
an)社製,米国)上に急速濾過して反応を停止し、300
μlの上記リン酸緩衝液で3回洗浄してフィルター上に
残った放射活性を液体シンチレイション・カウンターで
測定した。活性は50%阻害するサンプル容(ml)の逆数
をユニット数とするかその濃度(M)をIC50値として示
した。
(b)モルモット回腸収縮−アセチルコリン拮抗作用 1昼夜断食させたモルモット(Std Hartley,雄,250g,
日本エスエルシー製)から、脳震盪後、頚動脈より放血
し、回腸を取り出した。約3cmの断片を20mlのタイロー
ド緩衝液を含むマグヌス管中に懸垂した。この間、37℃
に保温し、混合ガス(95% O2,5% CO2)を小泡にし
て通気した。サンプルを加えて5分間安定化させ、1×
10-7Mに成るようにアセチルコリン(第一製薬 株式会
社製)を添加して回腸を収縮させた。収縮は等張等力ト
ランスジューサ(ME−4013,駿河電子社製)を用い、記
録計(レクチホリー8K,日本電子三栄株式会社製)上に
記録した。サンプルの活性は最大収縮の50%阻害を示す
濃度をED50値として示した。
日本エスエルシー製)から、脳震盪後、頚動脈より放血
し、回腸を取り出した。約3cmの断片を20mlのタイロー
ド緩衝液を含むマグヌス管中に懸垂した。この間、37℃
に保温し、混合ガス(95% O2,5% CO2)を小泡にし
て通気した。サンプルを加えて5分間安定化させ、1×
10-7Mに成るようにアセチルコリン(第一製薬 株式会
社製)を添加して回腸を収縮させた。収縮は等張等力ト
ランスジューサ(ME−4013,駿河電子社製)を用い、記
録計(レクチホリー8K,日本電子三栄株式会社製)上に
記録した。サンプルの活性は最大収縮の50%阻害を示す
濃度をED50値として示した。
TAN−1251AおよびBを試験した結果を表3に示す。
第3表から明らかなようにTAN−1251は非常に強い阻
害活性を示した。この活性はアトロピンとほぼ同等であ
った。
害活性を示した。この活性はアトロピンとほぼ同等であ
った。
TAN−1251の急性毒性を調べるため、マウスを用いたT
AN−1251AおよびBの経口投与による試験を行った結
果、それぞれ投与量100mg/kgで何らの毒性も観察されな
かった。
AN−1251AおよびBの経口投与による試験を行った結
果、それぞれ投与量100mg/kgで何らの毒性も観察されな
かった。
以上の物理化学的性状および生物学的性状より明らか
なように、TAN−1251は新規化合物であり、抗ムスカリ
ン剤として、例えば胃・十二指腸潰瘍,胃腸の痙攣性疼
痛あるいはパーキンソン病などの治療医薬もしくは散瞳
剤として有用な物質である。
なように、TAN−1251は新規化合物であり、抗ムスカリ
ン剤として、例えば胃・十二指腸潰瘍,胃腸の痙攣性疼
痛あるいはパーキンソン病などの治療医薬もしくは散瞳
剤として有用な物質である。
TAN−1251またはその塩は、経口投与の他、非経口的
に注射剤として投与される。ヒトに用いる場合の投与量
は通常、経口投与の場合、0.05〜50mg/kg/日,好ましく
は0.1〜10mg/kg/日、注射剤として非経口的に投与する
場合、0.01〜10mg/kg/日,好ましくは0.05〜5mg/kg/日
である。
に注射剤として投与される。ヒトに用いる場合の投与量
は通常、経口投与の場合、0.05〜50mg/kg/日,好ましく
は0.1〜10mg/kg/日、注射剤として非経口的に投与する
場合、0.01〜10mg/kg/日,好ましくは0.05〜5mg/kg/日
である。
経口投与に当っては、カプセル剤,錠剤,顆粒剤,シ
ロップ剤,散剤等の剤形とし、TAN−1251またはその塩
と共に添加剤、例えば賦形剤,結合剤,崩壊剤,滑沢
剤,着色剤,矯味剤,安定剤などが含まれていてもよ
い。
ロップ剤,散剤等の剤形とし、TAN−1251またはその塩
と共に添加剤、例えば賦形剤,結合剤,崩壊剤,滑沢
剤,着色剤,矯味剤,安定剤などが含まれていてもよ
い。
非経口投与に当っては、活性成分を慣用の希釈剤(水
性又は非水性担体)中に溶解又は懸濁し、液剤,点眼
液,エマルジョン,懸濁液,坐剤およびその他の適切な
剤形として用いることができる。その他、医薬製剤の製
造に際し、添加剤として、乳化剤,懸濁化剤,溶解補助
剤,安定剤,保存剤,無痛化剤,等張化剤,緩衝剤,pH
調整剤,着色剤,被覆剤などが用いられてもよい。又、
これらの製剤は通常の方法で製造することができる。
性又は非水性担体)中に溶解又は懸濁し、液剤,点眼
液,エマルジョン,懸濁液,坐剤およびその他の適切な
剤形として用いることができる。その他、医薬製剤の製
造に際し、添加剤として、乳化剤,懸濁化剤,溶解補助
剤,安定剤,保存剤,無痛化剤,等張化剤,緩衝剤,pH
調整剤,着色剤,被覆剤などが用いられてもよい。又、
これらの製剤は通常の方法で製造することができる。
以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する
が、これによって本発明が限定されるものではない。な
お、培地に於けるパーセント(%)は、特に断りのない
限り、重量/容量パーセントを表示する。
が、これによって本発明が限定されるものではない。な
お、培地に於けるパーセント(%)は、特に断りのない
限り、重量/容量パーセントを表示する。
実施例1 ポテト デキストローズ ブロス(ディフコ社製,米
国)24g、寒天20gと水1リットルから成る斜面培地上
で、28℃で、7日間培養したペニシウム トミイ RA−
89株(IFO−32288,FERM BP−2753)を2%ブドウ糖、
3%麦芽糖、1%生大豆粉(SBF)、0.5%コーン・ステ
ィープ・リカー(CSL)、0.25%ペプトン、0.15%酵母
エキス、0.15%NaClを含む40mlの種培地(pH6.5)に接
種し、200ml容三角フラスコ中で、24℃、48時間回転振
とう機上で培養し、前培養を得た。得られた前培養液全
容を、2000ml容坂口フラスコ内の500mlの種培地に移植
し、24℃、24時間往復振とう機上で培養し、種培養を得
た。このようにして得た種培養液1000mlを200リットル
容ステンレス・スティール・タンク内の5%グリセロー
ル、2.5%シュクロース、1%SBF、0.5%ペプトン、0.2
%麦芽エキス、0.1%酵母エキス、0.2%硫酸アンモニウ
ム、0.5%炭酸カルシュウム、0.05%アクトコール(武
田薬品工業社製)を含む120リットルの主培地(pH6.7)
に移植し、24℃、通気・150リットル/分、撹拌・200回
転/分、内圧・1kg/cm2の条件で、90時間培養した。培
養上清のラヂオ・レセプター測定によって、TAN−1251
は45,000ユニットに達していた。
国)24g、寒天20gと水1リットルから成る斜面培地上
で、28℃で、7日間培養したペニシウム トミイ RA−
89株(IFO−32288,FERM BP−2753)を2%ブドウ糖、
3%麦芽糖、1%生大豆粉(SBF)、0.5%コーン・ステ
ィープ・リカー(CSL)、0.25%ペプトン、0.15%酵母
エキス、0.15%NaClを含む40mlの種培地(pH6.5)に接
種し、200ml容三角フラスコ中で、24℃、48時間回転振
とう機上で培養し、前培養を得た。得られた前培養液全
容を、2000ml容坂口フラスコ内の500mlの種培地に移植
し、24℃、24時間往復振とう機上で培養し、種培養を得
た。このようにして得た種培養液1000mlを200リットル
容ステンレス・スティール・タンク内の5%グリセロー
ル、2.5%シュクロース、1%SBF、0.5%ペプトン、0.2
%麦芽エキス、0.1%酵母エキス、0.2%硫酸アンモニウ
ム、0.5%炭酸カルシュウム、0.05%アクトコール(武
田薬品工業社製)を含む120リットルの主培地(pH6.7)
に移植し、24℃、通気・150リットル/分、撹拌・200回
転/分、内圧・1kg/cm2の条件で、90時間培養した。培
養上清のラヂオ・レセプター測定によって、TAN−1251
は45,000ユニットに達していた。
実施例2 培養液(100リットル)に濾過補助剤としてハイフロ
スーパーセル(ジョンズ・マルビン社製,米国)を加え
濾過、濾液をpH8.0に調整後、酢酸エチル(70リット
ル)で活性物質を抽出した。得られた有機溶媒層を0.01
N塩酸(50リットル)に転溶し、転溶液のpHを8.0に調整
後、酢酸エチル(33リットル)で再抽出した。有機溶媒
層を水(23リットル)で洗浄後濃縮し、粗油状物(1.09
g)を得た。同様に処理して得られた粗油状物(0.99g)
を合し、クロロホルムに溶解し、シリカゲル(100g)の
カラムクロマトグラフィーに付した。活性成分をクロロ
ホルム−メタノール(99:1,3.5リットル),(98:2,2.0
リットル)および(95:5,0.5リットル)の混合溶媒で順
次溶出し、分画した。各分画をHPLCで分析し、TAN−125
1AまたはBの一方だけを含む画分を別々に集めて濃縮,
乾固した。
スーパーセル(ジョンズ・マルビン社製,米国)を加え
濾過、濾液をpH8.0に調整後、酢酸エチル(70リット
ル)で活性物質を抽出した。得られた有機溶媒層を0.01
N塩酸(50リットル)に転溶し、転溶液のpHを8.0に調整
後、酢酸エチル(33リットル)で再抽出した。有機溶媒
層を水(23リットル)で洗浄後濃縮し、粗油状物(1.09
g)を得た。同様に処理して得られた粗油状物(0.99g)
を合し、クロロホルムに溶解し、シリカゲル(100g)の
カラムクロマトグラフィーに付した。活性成分をクロロ
ホルム−メタノール(99:1,3.5リットル),(98:2,2.0
リットル)および(95:5,0.5リットル)の混合溶媒で順
次溶出し、分画した。各分画をHPLCで分析し、TAN−125
1AまたはBの一方だけを含む画分を別々に集めて濃縮,
乾固した。
TAN−1251Aを含む油状物(0.27g)に同様に処理して
得られたTAN−1251Aを含む油状物(1.8g)を合し、分散
HPLC[担体;YMC−Pack S−363 I−15(YMC社製),
移動相;32%アセトニトリル/0.01Mリン酸ナトリウム溶
液(pH3.0)]に付した。溶出画分をHPLCで分析し、TAN
−1251Aを含む画分を集めた。この溶液の一部(1.4リッ
トル)を0.3リットルまで濃縮し、濃縮液のpHを8.0に調
整した後、酢酸エチル(200ml)で抽出した。得られた
有機溶媒層を水洗後濃縮乾固し、TANP1251Aの粉末(300
mg)を得た。この粉末(130mg)を酢酸エチルより再結
晶して、TANP1251Aの無色結晶(51mg)を得た。
得られたTAN−1251Aを含む油状物(1.8g)を合し、分散
HPLC[担体;YMC−Pack S−363 I−15(YMC社製),
移動相;32%アセトニトリル/0.01Mリン酸ナトリウム溶
液(pH3.0)]に付した。溶出画分をHPLCで分析し、TAN
−1251Aを含む画分を集めた。この溶液の一部(1.4リッ
トル)を0.3リットルまで濃縮し、濃縮液のpHを8.0に調
整した後、酢酸エチル(200ml)で抽出した。得られた
有機溶媒層を水洗後濃縮乾固し、TANP1251Aの粉末(300
mg)を得た。この粉末(130mg)を酢酸エチルより再結
晶して、TANP1251Aの無色結晶(51mg)を得た。
TAN−1251Bを含む油状物(0.49g)に同様に処理して
得られたTAN−1251Bを含む油状物(0.33g)を合し、分
散HPLC[担体;YMC−Pack S−463 I−15,移動相:25%
アセトニトリル/0.01Mリン酸ナトリウム溶液(pH3.
0)]に付した。各溶出画分をHPLCで分析し、TAN−1251
Bを含む画分を集めた。この溶液の一部(500ml)を100m
lまで濃縮し、濃縮液のpHを8.0に調整した後、酢酸エチ
ル(150ml)で抽出した。抽出溶媒層を水洗後濃縮乾固
し、TAN−1251Bの粉末(132mg)を得た。
得られたTAN−1251Bを含む油状物(0.33g)を合し、分
散HPLC[担体;YMC−Pack S−463 I−15,移動相:25%
アセトニトリル/0.01Mリン酸ナトリウム溶液(pH3.
0)]に付した。各溶出画分をHPLCで分析し、TAN−1251
Bを含む画分を集めた。この溶液の一部(500ml)を100m
lまで濃縮し、濃縮液のpHを8.0に調整した後、酢酸エチ
ル(150ml)で抽出した。抽出溶媒層を水洗後濃縮乾固
し、TAN−1251Bの粉末(132mg)を得た。
実施例3 実施例2において、分取HPLCで得られたTAN−1251Aを
含む溶液(1.4リットル)を濃縮後、アンバーライトIRA
−402(SO4型,0.3リットル,ローム・アンド・ハース社
製,米国)のカラム中を通過させた。通過液および水洗
液をアンバーライトXAD−II(60ml)のクロマトグラフ
ィーに付し、活性区分を50%メタノール水溶液(240m
l),70%アセトン水溶液(300ml)で溶出した。溶出液
を濃縮後凍結乾燥し、TAN−1251A硫酸塩の白色粉末(66
7mg)を得た。
含む溶液(1.4リットル)を濃縮後、アンバーライトIRA
−402(SO4型,0.3リットル,ローム・アンド・ハース社
製,米国)のカラム中を通過させた。通過液および水洗
液をアンバーライトXAD−II(60ml)のクロマトグラフ
ィーに付し、活性区分を50%メタノール水溶液(240m
l),70%アセトン水溶液(300ml)で溶出した。溶出液
を濃縮後凍結乾燥し、TAN−1251A硫酸塩の白色粉末(66
7mg)を得た。
同様にして実施例2において、分取HPLCで得られたTA
N−1251Bを含む溶液(280ml)をアンバーライトIRA−40
2(SO4型,50ml)およびアンバーライトXAD−II(20ml)
のクロマトグラフィーで処理し、溶出液を濃縮後凍結乾
燥し、TAN−1251B硫酸塩の白色粉末(114mg)を得た。
N−1251Bを含む溶液(280ml)をアンバーライトIRA−40
2(SO4型,50ml)およびアンバーライトXAD−II(20ml)
のクロマトグラフィーで処理し、溶出液を濃縮後凍結乾
燥し、TAN−1251B硫酸塩の白色粉末(114mg)を得た。
TAN−1251A硫酸塩 比旋光度:−14゜(D線,c 0.23,50%メタノール水,22
℃), UV:水中での極大値 266nm(ε24,200),303nm(ε1,90
0,肩), IR:KBr錠剤中,主な吸収を示す(波数,cm-1) 3430,2960,1720,1600,1500,1450,1240,1120,1000,83
0,620 元素分析(C24H32N2O2・0.5H2SO4・2H2Oとして) 計算値;C,61.91;H,8.01;N,6.02;S,3.44 実測値;C,62.10;H,7.97;N,5.85;S,3.19 TAN−121B硫酸塩 比旋光度:+67゜(D線,c 0.24,50%メタノール水,22
℃), UV:水中での極大値 246nm(ε25,200),303nm(ε1,40
0,肩), IR:KBr錠剤中,主な吸収を示す(波数,cm-1) 3430,2960,1720,1600,1500,1450,1240,1120,1010,620 元素分析(C24H32N2O3・0.5H2SO4・1.5H2Oとして) 計算値;C,60.00;H,7.68;N,5.93;S,3.39 実測値;C,61.30;H,7.85;N,5.92;S,3.12 実施例4 実施例1と同様に斜面培地上で形成した胞子を10mlの
水に懸濁し、その全量を500mlの種培地を含む2リット
ル容坂口フラスコに移植し、24℃で48時間往復振とう機
上で培養し前培養とした。この様にして得られた前培養
の1リットルを100リットルの種培地(0.05%アクトコ
ールを添加)を含む200リットル容ステンレス・スティ
ール・タンクに移し、24℃、通気・120リットル/分、
撹拌・150回転/分、内圧・1kg/cm2の条件で48時間培養
した。得られた種培養の50リットルを、実施例1と同じ
醗酵培地3600リットルを含む6000リットル容ステンレス
・スティール・タンクに移し、24℃、通気・3600リット
ル/分、撹拌・200回転/分・内圧・1kg/cm2の条件で90
時間培養した。培養上清のTAN−1251は110.000ユニット
であった。
℃), UV:水中での極大値 266nm(ε24,200),303nm(ε1,90
0,肩), IR:KBr錠剤中,主な吸収を示す(波数,cm-1) 3430,2960,1720,1600,1500,1450,1240,1120,1000,83
0,620 元素分析(C24H32N2O2・0.5H2SO4・2H2Oとして) 計算値;C,61.91;H,8.01;N,6.02;S,3.44 実測値;C,62.10;H,7.97;N,5.85;S,3.19 TAN−121B硫酸塩 比旋光度:+67゜(D線,c 0.24,50%メタノール水,22
℃), UV:水中での極大値 246nm(ε25,200),303nm(ε1,40
0,肩), IR:KBr錠剤中,主な吸収を示す(波数,cm-1) 3430,2960,1720,1600,1500,1450,1240,1120,1010,620 元素分析(C24H32N2O3・0.5H2SO4・1.5H2Oとして) 計算値;C,60.00;H,7.68;N,5.93;S,3.39 実測値;C,61.30;H,7.85;N,5.92;S,3.12 実施例4 実施例1と同様に斜面培地上で形成した胞子を10mlの
水に懸濁し、その全量を500mlの種培地を含む2リット
ル容坂口フラスコに移植し、24℃で48時間往復振とう機
上で培養し前培養とした。この様にして得られた前培養
の1リットルを100リットルの種培地(0.05%アクトコ
ールを添加)を含む200リットル容ステンレス・スティ
ール・タンクに移し、24℃、通気・120リットル/分、
撹拌・150回転/分、内圧・1kg/cm2の条件で48時間培養
した。得られた種培養の50リットルを、実施例1と同じ
醗酵培地3600リットルを含む6000リットル容ステンレス
・スティール・タンクに移し、24℃、通気・3600リット
ル/分、撹拌・200回転/分・内圧・1kg/cm2の条件で90
時間培養した。培養上清のTAN−1251は110.000ユニット
であった。
培養液(3480リットル)に濾過補助剤としてラジオラ
イト(昭和化学工業製)を加えオリバー濾過した。濾液
をpH6.5に調整後、ダイヤイオンHP−20(70リットル,
三菱化成社製)を充填したカラムを通過させた。水(21
0リットル),30%メタノール水(210リットル)で順次
洗浄後、60%アセトン/0.01N硫酸(280リットル)で溶
出した。溶出液をpH4.2に調整後、濃縮しアセトンを除
去した。得られた水溶液(80リットル)をpH8.4に調整
し、酢酸エチル(40リットル×2)で抽出した。抽出液
を水(25リットル×2)で洗浄後、5リットルまで濃縮
し、0.02N塩酸(2リットル×2)で転溶した。転溶液
をpH3.4に調整後、濃縮したダイヤイオンHP−20(50−1
00メッシュ,0.7リットル)のカラムクロマトグラフィー
に付した。水(2リットル),20%メタノール水(2リ
ットル)で洗浄後、50%メタノール水(2.1リットル),
60%アセトン水(2.1リットル),70%アセトン/0.01N塩
酸(2.1リットル)で順次溶出分画した。70%アセトン/
0.01N塩酸溶出画分を400mlまで濃縮しアセトンを除去
後、pHを8.2に調整して酢酸エチル(200ml×2)で抽出
した。抽出液を水(150ml×2)で洗浄後、濃縮乾固し
た。残渣をシリカゲル(100ml,溶媒系:クロロホルム−
メタノール)のカラムクロマトグラフィーに付した。TA
N−1251Aを含有する画分を集めて濃縮乾固し、得られた
粉末を酢酸エチル−ヘキサンから結晶化を行ない、TAN
−1251Aの結晶(925mg)を得た。
イト(昭和化学工業製)を加えオリバー濾過した。濾液
をpH6.5に調整後、ダイヤイオンHP−20(70リットル,
三菱化成社製)を充填したカラムを通過させた。水(21
0リットル),30%メタノール水(210リットル)で順次
洗浄後、60%アセトン/0.01N硫酸(280リットル)で溶
出した。溶出液をpH4.2に調整後、濃縮しアセトンを除
去した。得られた水溶液(80リットル)をpH8.4に調整
し、酢酸エチル(40リットル×2)で抽出した。抽出液
を水(25リットル×2)で洗浄後、5リットルまで濃縮
し、0.02N塩酸(2リットル×2)で転溶した。転溶液
をpH3.4に調整後、濃縮したダイヤイオンHP−20(50−1
00メッシュ,0.7リットル)のカラムクロマトグラフィー
に付した。水(2リットル),20%メタノール水(2リ
ットル)で洗浄後、50%メタノール水(2.1リットル),
60%アセトン水(2.1リットル),70%アセトン/0.01N塩
酸(2.1リットル)で順次溶出分画した。70%アセトン/
0.01N塩酸溶出画分を400mlまで濃縮しアセトンを除去
後、pHを8.2に調整して酢酸エチル(200ml×2)で抽出
した。抽出液を水(150ml×2)で洗浄後、濃縮乾固し
た。残渣をシリカゲル(100ml,溶媒系:クロロホルム−
メタノール)のカラムクロマトグラフィーに付した。TA
N−1251Aを含有する画分を集めて濃縮乾固し、得られた
粉末を酢酸エチル−ヘキサンから結晶化を行ない、TAN
−1251Aの結晶(925mg)を得た。
ダイヤイオンHP−20のカラムクロマトグラフィーの50
%メタノール水,60%アセトン水溶出画分を合わせて濃
縮後、pH8.2に調整し酢酸エチルで抽出した。抽出液を
水洗後、濃縮乾固しシリカゲル(200ml,溶媒系:クロロ
ホルム−メタノール)のカラムクロマトグラフィーに付
した。TAN−1251B,CおよびDをそれぞれ主成分とする画
分に分け、濃縮乾固してTAN−1251Cを含む油状物(1.3
g)およびTAN−1251Dを含む油状物(2.0g)が得られ
た。TAN−1251Bを含む画分は濃縮乾固後、結晶化を行な
いTAN−1251Bの結晶(1.2g)が得られた。
%メタノール水,60%アセトン水溶出画分を合わせて濃
縮後、pH8.2に調整し酢酸エチルで抽出した。抽出液を
水洗後、濃縮乾固しシリカゲル(200ml,溶媒系:クロロ
ホルム−メタノール)のカラムクロマトグラフィーに付
した。TAN−1251B,CおよびDをそれぞれ主成分とする画
分に分け、濃縮乾固してTAN−1251Cを含む油状物(1.3
g)およびTAN−1251Dを含む油状物(2.0g)が得られ
た。TAN−1251Bを含む画分は濃縮乾固後、結晶化を行な
いTAN−1251Bの結晶(1.2g)が得られた。
TAN−1251Cを含む油状物(1.3g)に同様に処理して得
られたTAN−1251Cを含む油状物(4.3g)を合わせ、シリ
カゲル(300ml,溶媒系:ジクロロエタン−メタノール)
のカラムクロマトグラフィーで精製を行ない、TAN−125
1C(5.1g)を得た。TAN−1251Dを含む油状物(2.0g)に
同様に処理して得られたTAN−1251Dを含む油状物(8.1
g)を合わせ、シリカゲル(500ml,溶媒系:ジクロロエ
タン−メタノール)のカラムクロマトグラフィーで精製
を行ない、TAN−1251D(7.6g)を得た。
られたTAN−1251Cを含む油状物(4.3g)を合わせ、シリ
カゲル(300ml,溶媒系:ジクロロエタン−メタノール)
のカラムクロマトグラフィーで精製を行ない、TAN−125
1C(5.1g)を得た。TAN−1251Dを含む油状物(2.0g)に
同様に処理して得られたTAN−1251Dを含む油状物(8.1
g)を合わせ、シリカゲル(500ml,溶媒系:ジクロロエ
タン−メタノール)のカラムクロマトグラフィーで精製
を行ない、TAN−1251D(7.6g)を得た。
実施例5 化合物1(109mg)を0.5N塩酸(10ml)に溶解し、室
温で5時間放置した。反応液をpH8.5に調整後、酢酸エ
チルで抽出した。この抽出操作の際に不溶物が析出する
ので、析出物を濾取することにより、化合物7(49mg)
を得た。さらに有機層を水洗して芒硝脱水洗、濃縮乾固
して化合物7(36mg)を得た。
温で5時間放置した。反応液をpH8.5に調整後、酢酸エ
チルで抽出した。この抽出操作の際に不溶物が析出する
ので、析出物を濾取することにより、化合物7(49mg)
を得た。さらに有機層を水洗して芒硝脱水洗、濃縮乾固
して化合物7(36mg)を得た。
比旋光度:−8.1゜(D線,c 0.41,メタノール水,25℃) UV:メタノール中での極大値 264nm(ε22,000),303nm
(ε1,700,肩), IR:KBr錠剤中,主な吸収を示す(波数,cm-1) 3520,2970,2940,1705,1610 EI−MS:312(M+) 元素分析(C19H24N2O2・H2Oとして) 計算値;C,69.07;H,7.93;N,8.48 実測値;C,69.46;H,7.92;N,8.0913 C NMRスペクトル(65MHz,CD3OD中,δppm): 214.58(Q),157.75(Q),141.69(Q),132.07(CH
×2),128.73(Q),124.66(CH),115.72(CH×2),
65.20(Q),62.46(CH),58.75(CH2),56.21(CH2),
42.43(CH3),39.34(CH2×2),38.65(CH2),35.63
(CH2),32.94(CH2) 実4施例6 化合物2(578mg)を0.5N塩酸(30ml)に溶解し、室
温で2.5時間撹拌した。反応液をpH8.5に調整後、飽和食
塩水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄後、芒硝で脱水し濃縮乾固した。残渣を酢酸エ
チル−ヘキサンで粉末化し、化合物8(446mg)を得
た。
(ε1,700,肩), IR:KBr錠剤中,主な吸収を示す(波数,cm-1) 3520,2970,2940,1705,1610 EI−MS:312(M+) 元素分析(C19H24N2O2・H2Oとして) 計算値;C,69.07;H,7.93;N,8.48 実測値;C,69.46;H,7.92;N,8.0913 C NMRスペクトル(65MHz,CD3OD中,δppm): 214.58(Q),157.75(Q),141.69(Q),132.07(CH
×2),128.73(Q),124.66(CH),115.72(CH×2),
65.20(Q),62.46(CH),58.75(CH2),56.21(CH2),
42.43(CH3),39.34(CH2×2),38.65(CH2),35.63
(CH2),32.94(CH2) 実4施例6 化合物2(578mg)を0.5N塩酸(30ml)に溶解し、室
温で2.5時間撹拌した。反応液をpH8.5に調整後、飽和食
塩水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄後、芒硝で脱水し濃縮乾固した。残渣を酢酸エ
チル−ヘキサンで粉末化し、化合物8(446mg)を得
た。
比旋光度:+81.9゜(D線,c 0.42,メタノール水,25
℃) UV:メタノール中での極大値 262nm(ε22,500),303nm
(ε1,600,肩) IR:KBr錠剤中,主な吸収を示す(波数,cm-1) 3430,2950,1725,1610 EI−MS:328(M+) 元素分析(C19H24N2O3として) 計算値;C,69.49;H,7.37;N,8.53 実測値;C,68.75;H,7.25;N,8.4213 C NMRスペクトル(75MHz,CDCl3中,δppm): 211.63(Q),156.08(Q),139.73(Q),130.98(CH
×2),127.23(Q),123.97(CH),115.35(CH×2),
72.40(CH),65.26(Q),60.86(CH),57.96(CH2),5
5.05(CH2)46.84(CH2),42.13(CH3),36.28(CH2),
35.13(CH2),33.00(CH2) 実施例7 化合物1(180mg)をエタノール(6ml)に溶解し、水
素化ホウ素ナトリウム(60mg)を加え、室温で30分間撹
拌した。反応液に希塩酸を加え、pH2.5に調整後、酢酸
エチルで洗浄した。水層のpHを8.5に調整後、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄して芒硝脱水
後、濃縮乾固して化合物9と10の粗粉末(184mg)を得
た。得られた粗粉末を、HPLC分取[担体;YMC−Pack D−
ODS−5(YMC社製),移動相;28%アセトニトリル/0.02
Mリン酸ナトリウム溶液(pH3)]に付した。各溶出画分
をHPLCで分析し、9を含む画分と10を含む画分を集め
た。両者をそれぞれ濃縮し、pH8.5に調整後、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し芒硝脱水
後、濃縮乾固して化合物9(92mg)および化合物10(47
mg)を得た。
℃) UV:メタノール中での極大値 262nm(ε22,500),303nm
(ε1,600,肩) IR:KBr錠剤中,主な吸収を示す(波数,cm-1) 3430,2950,1725,1610 EI−MS:328(M+) 元素分析(C19H24N2O3として) 計算値;C,69.49;H,7.37;N,8.53 実測値;C,68.75;H,7.25;N,8.4213 C NMRスペクトル(75MHz,CDCl3中,δppm): 211.63(Q),156.08(Q),139.73(Q),130.98(CH
×2),127.23(Q),123.97(CH),115.35(CH×2),
72.40(CH),65.26(Q),60.86(CH),57.96(CH2),5
5.05(CH2)46.84(CH2),42.13(CH3),36.28(CH2),
35.13(CH2),33.00(CH2) 実施例7 化合物1(180mg)をエタノール(6ml)に溶解し、水
素化ホウ素ナトリウム(60mg)を加え、室温で30分間撹
拌した。反応液に希塩酸を加え、pH2.5に調整後、酢酸
エチルで洗浄した。水層のpHを8.5に調整後、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄して芒硝脱水
後、濃縮乾固して化合物9と10の粗粉末(184mg)を得
た。得られた粗粉末を、HPLC分取[担体;YMC−Pack D−
ODS−5(YMC社製),移動相;28%アセトニトリル/0.02
Mリン酸ナトリウム溶液(pH3)]に付した。各溶出画分
をHPLCで分析し、9を含む画分と10を含む画分を集め
た。両者をそれぞれ濃縮し、pH8.5に調整後、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し芒硝脱水
後、濃縮乾固して化合物9(92mg)および化合物10(47
mg)を得た。
化合物9 UV:メタノール中での極大値 265nm(ε29,000),304nm
(ε1,900,肩) 元素分析(C24H34N2O2として) 計算値;C,75.35;H,8.96;N,7.32 実測値;C,75.05;H,9.22;N,7.0513 C NMRスペクトル(75MHz,CDCl3中,δppm): 157.65(Q),141.91(Q),137.99(Q),131.18(C
H×2),129.13(Q),122.29(CH),119.79(CH),11
3.87(CH×2),69.31(CH),64.67(CH2),64.37
(Q),61.02(CH),58.10(CH2),55.82(CH2),42.44
(CH3),35.84(CH2),34.76(CH2),32.16(CH2),32.
05(CH2),29.68(CH2),25.81(CH3),18.20(CH3) HPLC: 担体;ODS,YMC−Pack A−312 移動層;35%アセトニトリル/0.05Mリン酸ナトリウム
溶液(pH3) 流速;2ml/min 検出法;UV吸収(214および254nm) 溶出時間;3.6分 化合物10 UV:メタノール中での極大値 265nm(ε26,400),304nm
(ε2,000,肩) 元素分析(C24H34N2O2・1/2H2Oとして) 計算値;C,73.62;H,9.01;N,7.15 実測値;C,73.46;H,9.06;N,6.7813 C NMRスペクトル(75MHz,CDCl3中,δppm); 157.61(Q),141.92(Q),138.00(Q),139.90(C
H×2),129.22(Q),122.10(CH),119.81(CH),11
3.98(CH×2),68.83(CH),64.72(CH2),64.70
(Q),61.12(CH),57.61(CH2),55.55(CH2),42.42
(CH3),35.47(CH2),34.41(CH2),32.61(CH2),31.
70(CH2),28.90(CH2),25.82(CH3),18.19(CH3) HPLC:化合物9と同一の測定条件 溶出時間;4.4分 実施例8 化合物2(178mg)をエタノール(6ml)に溶解し、水
素化ホウ素ナトリウム(60mg)を加え、室温で15分間撹
拌した。実施例7と同様の抽出操作を行ない、化合物11
および12の粗粉末(173mg)を得た。得られた粗粉末
を、HPLC分取[担体;YMC−Pack D−ODS−5,移動相;22%
アセトニトリル/0.02Mリン酸ナトリウム溶液(pH3)]
に付した。各溶出画分を実施例7と同様に処理し、化合
物11(127mg)および化合物12(25mg)を得た。
(ε1,900,肩) 元素分析(C24H34N2O2として) 計算値;C,75.35;H,8.96;N,7.32 実測値;C,75.05;H,9.22;N,7.0513 C NMRスペクトル(75MHz,CDCl3中,δppm): 157.65(Q),141.91(Q),137.99(Q),131.18(C
H×2),129.13(Q),122.29(CH),119.79(CH),11
3.87(CH×2),69.31(CH),64.67(CH2),64.37
(Q),61.02(CH),58.10(CH2),55.82(CH2),42.44
(CH3),35.84(CH2),34.76(CH2),32.16(CH2),32.
05(CH2),29.68(CH2),25.81(CH3),18.20(CH3) HPLC: 担体;ODS,YMC−Pack A−312 移動層;35%アセトニトリル/0.05Mリン酸ナトリウム
溶液(pH3) 流速;2ml/min 検出法;UV吸収(214および254nm) 溶出時間;3.6分 化合物10 UV:メタノール中での極大値 265nm(ε26,400),304nm
(ε2,000,肩) 元素分析(C24H34N2O2・1/2H2Oとして) 計算値;C,73.62;H,9.01;N,7.15 実測値;C,73.46;H,9.06;N,6.7813 C NMRスペクトル(75MHz,CDCl3中,δppm); 157.61(Q),141.92(Q),138.00(Q),139.90(C
H×2),129.22(Q),122.10(CH),119.81(CH),11
3.98(CH×2),68.83(CH),64.72(CH2),64.70
(Q),61.12(CH),57.61(CH2),55.55(CH2),42.42
(CH3),35.47(CH2),34.41(CH2),32.61(CH2),31.
70(CH2),28.90(CH2),25.82(CH3),18.19(CH3) HPLC:化合物9と同一の測定条件 溶出時間;4.4分 実施例8 化合物2(178mg)をエタノール(6ml)に溶解し、水
素化ホウ素ナトリウム(60mg)を加え、室温で15分間撹
拌した。実施例7と同様の抽出操作を行ない、化合物11
および12の粗粉末(173mg)を得た。得られた粗粉末
を、HPLC分取[担体;YMC−Pack D−ODS−5,移動相;22%
アセトニトリル/0.02Mリン酸ナトリウム溶液(pH3)]
に付した。各溶出画分を実施例7と同様に処理し、化合
物11(127mg)および化合物12(25mg)を得た。
化合物11 比旋光度:+45.0゜(D線,c 0.46,メタノール,25℃) UV:メタノール中での極大値 264nm(ε27,000),303nm
(ε1,900,肩) 元素分析(C24H34N2O3・H2Oとして) 計算値;C,69.20;H,8.71;N,6.72 実測値;C,69.03;H,8.36;N,6.6413 C NMRスペクトル(75MHz,CDCl3中,δppm): 157.73(Q),141.27(Q),137.98(Q),131.09(C
H×2),128.81(Q),122.68(CH),119.74(CH),11
3.94(CH×2),76.05(CH),73.08(CH),65.88
(Q),64.69(CH2),60.87(CH),58.52(CH2),55.72
(CH2),44.06(CH2),42.37(CH3),35.89(CH2),30.
61(CH2),29.77(CH2),25.81(CH3),18.21(CH3) HPLC: 担体;ODS,YMC−Pack A−312 移動層;35%アセトニトリル/0.02リン酸ナトリウム溶
液(pH3) 流速;2ml/min 検出法;UV吸収(214および254nm) 溶出時間;2.6分 化合物12 比旋光度:+81.3゜(D線,c 0.29,メタノール,25℃) UV:メタノール中での極大値 264nm(ε24,600),303nm
(ε1,800,肩) 元素分析(C24H34N2O3・1/2H2Oとして) 計算値;C,70.73;H,8.66;N,6.87 実測値;C,71.06;H,8.74;N,6.7013 C NMRスペクトル(75MHz,CDCl3中,δppm): 157.64(Q),141.65(Q),138.03(Q),130.84(C
H×2),128.91(Q),122.49(CH),119.74(CH),11
3.94(CH×2),69.43(CH),68.47(CH),65.95
(Q),64.69(CH2),60.89(CH),58.31(CH2),55.71
(CH2),42.34(CH3),40.28(CH2),36.34(CH2),27.
93(CH2),25.82(CH3),25.44(CH2),18.21(CH3) HPLC:化合物11と同一の測定条件 溶出時間;3.2分 実施例9 化合物1(64mg)をエタノール(10ml)に溶解し、パ
ラジウム黒(20mg)を加え、水素ガス雰囲気下室温で4
時間撹拌した。反応液を濾過し、濾液を濃縮乾固した。
残渣をHPLC分取[担体;YMC−Pack D−ODS−5,移動相;33
%アセトニトリル/0.05Mリン酸ナトリウム溶液(pH
3)]に精製して、7を含む画分と13を含む画分を得
た。両者をそれぞれ濃縮し、pH8.5に調整後、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を水で洗浄し芒硝脱水後、濃縮乾
固して化合物7(15mg)および化合物13(25mg)を得
た。
(ε1,900,肩) 元素分析(C24H34N2O3・H2Oとして) 計算値;C,69.20;H,8.71;N,6.72 実測値;C,69.03;H,8.36;N,6.6413 C NMRスペクトル(75MHz,CDCl3中,δppm): 157.73(Q),141.27(Q),137.98(Q),131.09(C
H×2),128.81(Q),122.68(CH),119.74(CH),11
3.94(CH×2),76.05(CH),73.08(CH),65.88
(Q),64.69(CH2),60.87(CH),58.52(CH2),55.72
(CH2),44.06(CH2),42.37(CH3),35.89(CH2),30.
61(CH2),29.77(CH2),25.81(CH3),18.21(CH3) HPLC: 担体;ODS,YMC−Pack A−312 移動層;35%アセトニトリル/0.02リン酸ナトリウム溶
液(pH3) 流速;2ml/min 検出法;UV吸収(214および254nm) 溶出時間;2.6分 化合物12 比旋光度:+81.3゜(D線,c 0.29,メタノール,25℃) UV:メタノール中での極大値 264nm(ε24,600),303nm
(ε1,800,肩) 元素分析(C24H34N2O3・1/2H2Oとして) 計算値;C,70.73;H,8.66;N,6.87 実測値;C,71.06;H,8.74;N,6.7013 C NMRスペクトル(75MHz,CDCl3中,δppm): 157.64(Q),141.65(Q),138.03(Q),130.84(C
H×2),128.91(Q),122.49(CH),119.74(CH),11
3.94(CH×2),69.43(CH),68.47(CH),65.95
(Q),64.69(CH2),60.89(CH),58.31(CH2),55.71
(CH2),42.34(CH3),40.28(CH2),36.34(CH2),27.
93(CH2),25.82(CH3),25.44(CH2),18.21(CH3) HPLC:化合物11と同一の測定条件 溶出時間;3.2分 実施例9 化合物1(64mg)をエタノール(10ml)に溶解し、パ
ラジウム黒(20mg)を加え、水素ガス雰囲気下室温で4
時間撹拌した。反応液を濾過し、濾液を濃縮乾固した。
残渣をHPLC分取[担体;YMC−Pack D−ODS−5,移動相;33
%アセトニトリル/0.05Mリン酸ナトリウム溶液(pH
3)]に精製して、7を含む画分と13を含む画分を得
た。両者をそれぞれ濃縮し、pH8.5に調整後、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を水で洗浄し芒硝脱水後、濃縮乾
固して化合物7(15mg)および化合物13(25mg)を得
た。
化合物13 UV:メタノール中での極大値 264nm(ε21,000),304nm
(ε1,900,肩)1 H NMRスペクトル(300MHz,CDCl3中,δppm): 7.75(2H,d,J=8.8Hz),6.78(2H,d,J=8.8Hz),6.02
(1H,d,J=1.3Hz),3.95(2H,t,J=6.7Hz),3.25−3.35
(3H,m),3.03(1H,dd,J=1.5,13.0Hz),2.95(1H,dd,J
=1.3,13.7Hz),2.77(1H,m),2.20(3H,s),1.90−2.2
4(5H,m),1.60−1.90(6H,m),1.49(1H,dd,J=5.4,1
4.0Hz),0.95(6H,d,J=6.6Hz) 実施例10 化合物2(80mg)をメタノール(10ml)に溶解し、パ
ラジウム黒(30mg)を加え、水素ガス雰囲気下室温で4
時間撹拌した。反応液を濾過し、濾液を濃縮乾固した。
残渣をHPLC分取[担体;YMC−Pack D−ODS−5,移動相;33
%アセトニトリル/0.05Mリン酸ナトリウム溶液(pH
3)]した。以下実施例9と同様に処理し、化合物8(3
3mg)および化合物14(21mg)を得た。
(ε1,900,肩)1 H NMRスペクトル(300MHz,CDCl3中,δppm): 7.75(2H,d,J=8.8Hz),6.78(2H,d,J=8.8Hz),6.02
(1H,d,J=1.3Hz),3.95(2H,t,J=6.7Hz),3.25−3.35
(3H,m),3.03(1H,dd,J=1.5,13.0Hz),2.95(1H,dd,J
=1.3,13.7Hz),2.77(1H,m),2.20(3H,s),1.90−2.2
4(5H,m),1.60−1.90(6H,m),1.49(1H,dd,J=5.4,1
4.0Hz),0.95(6H,d,J=6.6Hz) 実施例10 化合物2(80mg)をメタノール(10ml)に溶解し、パ
ラジウム黒(30mg)を加え、水素ガス雰囲気下室温で4
時間撹拌した。反応液を濾過し、濾液を濃縮乾固した。
残渣をHPLC分取[担体;YMC−Pack D−ODS−5,移動相;33
%アセトニトリル/0.05Mリン酸ナトリウム溶液(pH
3)]した。以下実施例9と同様に処理し、化合物8(3
3mg)および化合物14(21mg)を得た。
化合物14 UV:メタノール中での極大値 263nm(ε22,700),303nm
(ε1,600,肩)1 H NMRスペクトル(300MHz,CDCl3中,δppm): 7.67(2H,d,J=8.8Hz),6.78(2H,d,J=8.8Hz),6.05
(1H,d,J=1.2Hz),4.53(1H,dd,J=6.5,12.1Hz),3.95
(2H,t,J=6.7Hz),3.43(1H,dd,J=3.4,12.1Hz),3.30
(1H,m),3.28(1H,d,J=13.7Hz),3.10(1H,dd,J=1.
6,12.1Hz),2.94(1H,dd,J=1.2,13.7Hz),2.61(1H,dd
d,J=4.0,6.5,13.0Hz),2.26(1H,m),2.18(3H,s),2.
04−2.16(2H,m),1.70−1.90(3H,m),1.60−1.70(2
H,m),0.95(6H,d,J=6.6Hz) 実施例11 化合物2(23mg)をエタノール(0.5ml)に溶解し、
ヨウ化メチル(25μl)を加え1時間加熱還流した。反
応液を放冷後、エーテルを加えて沈殿物を濾取した。得
られた粉末に水(5ml)を加え、不溶物を濾過して除い
た。濾液を濃縮後、凍結乾燥して化合物15(24mg)を得
た。
(ε1,600,肩)1 H NMRスペクトル(300MHz,CDCl3中,δppm): 7.67(2H,d,J=8.8Hz),6.78(2H,d,J=8.8Hz),6.05
(1H,d,J=1.2Hz),4.53(1H,dd,J=6.5,12.1Hz),3.95
(2H,t,J=6.7Hz),3.43(1H,dd,J=3.4,12.1Hz),3.30
(1H,m),3.28(1H,d,J=13.7Hz),3.10(1H,dd,J=1.
6,12.1Hz),2.94(1H,dd,J=1.2,13.7Hz),2.61(1H,dd
d,J=4.0,6.5,13.0Hz),2.26(1H,m),2.18(3H,s),2.
04−2.16(2H,m),1.70−1.90(3H,m),1.60−1.70(2
H,m),0.95(6H,d,J=6.6Hz) 実施例11 化合物2(23mg)をエタノール(0.5ml)に溶解し、
ヨウ化メチル(25μl)を加え1時間加熱還流した。反
応液を放冷後、エーテルを加えて沈殿物を濾取した。得
られた粉末に水(5ml)を加え、不溶物を濾過して除い
た。濾液を濃縮後、凍結乾燥して化合物15(24mg)を得
た。
UV:水中での極大値 266nm(ε22,900),303nm(ε1,70
0,肩) 元素分析(C25H35N2O3I・H2Oとして) 計算値;C,53.96;H,6.70;N,5.03 実測値;C,54.20;H,6.70;N,4.861 H NMRスペクトル(300MHz,D2O中,δppm): 7.85(2H,d,J=8.7Hz),6.93(2H,d,J=8.7Hz),6.51
(1H,s),5.43(1H,t,J=7.0Hz),4.63(1H,dd,J=7.0,
13.0Hz),4.50(2H,d,J=7.0Hz),4.06−4.20(2H,m),
3.97(1H,d,J=15.0Hz),3.78(1H,d,J=14.0Hz),3.64
(1H,d,J=14.0Hz),3.31(3H,s),3.17(3H,s),2.63
(1H,m),2.45(1H,d,J=16.0Hz),2.28(1H,dd,J=6.
0,16.0Hz),1.74−2.22(5H,m),1.74(3H,s),1.67(3
H,s) 実施例12 化合物6(100mg)をピリジン(1ml)に溶解し、無水
酢酸(1ml)を加え、室温で15時間放置した。反応液を
濃縮し、水を加えpH8.5に調整後、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗い、芒硝脱水後、濃縮乾固
した。残渣をシリカゲル(6g)のカラムクロマトグラフ
ィー[溶媒系:クロロホルム/メタノール(98:2〜96:
4)]で精製し、化合物16(79mg)を得た。比旋光度:
+122.5゜(D線,c 0.45,メタノール,25℃) UV:メタノール中での極大値 265nm(ε22,600),303nm
(ε2,000,肩), 元素分析(C26H34N2O4・1/2H2Oとして) 計算値;C,69.77;H,7.88;N,6.26 実測値;C,69.52;H,7.87;N,6.1613 C NMRスペクトル(75MHz,CDCl3中,δppm): 204.68(Q),169.47(Q),158.27(Q),139.81
(Q),138.00(Q),130.67(CH×2),127.79(Q),
123.96(CH),119.73(CH),114.48(CH×2),73.91
(CH),65.61(Q),64.70(CH2),60.88(CH),58.22
(CH2),54.94(CH2),43.60(CH2),41.96(CH3),37.
39(CH2),35.27(CH2),32.62(CH2),25.80(CH3),2
0.77(CH3),18.19(CH3) 実施例13 実施例1と同じ方法で得たペニシリウム トミイ RA
−89株の前培養を種培養(1ml)として、5%グリセロ
ール、2.5%シュクロース、0.5%ペプトン、0.2%酵母
エキス、0.3%硫安アンモニウム、0.5%炭酸カルシュウ
ムから成る30mlの主培地(pH6.7)を含む200ml容ヒダ付
きフラスコに植菌した。植菌と同時にTAN−1251Aをジメ
スルフォキサイドを用いて溶解し、メタノールで10倍希
釈後、0.3mlを添加し、24℃、72時間回転振とう機上で
培養した。TAN−1251AおよびBは、物理化学的性質の所
で述べたHPLCを用いて定量した。結果を表4に示す。添
加したTAN−1251Aの約60%が水酸化されTAN−1251Bに変
換されたことは明らかである。
0,肩) 元素分析(C25H35N2O3I・H2Oとして) 計算値;C,53.96;H,6.70;N,5.03 実測値;C,54.20;H,6.70;N,4.861 H NMRスペクトル(300MHz,D2O中,δppm): 7.85(2H,d,J=8.7Hz),6.93(2H,d,J=8.7Hz),6.51
(1H,s),5.43(1H,t,J=7.0Hz),4.63(1H,dd,J=7.0,
13.0Hz),4.50(2H,d,J=7.0Hz),4.06−4.20(2H,m),
3.97(1H,d,J=15.0Hz),3.78(1H,d,J=14.0Hz),3.64
(1H,d,J=14.0Hz),3.31(3H,s),3.17(3H,s),2.63
(1H,m),2.45(1H,d,J=16.0Hz),2.28(1H,dd,J=6.
0,16.0Hz),1.74−2.22(5H,m),1.74(3H,s),1.67(3
H,s) 実施例12 化合物6(100mg)をピリジン(1ml)に溶解し、無水
酢酸(1ml)を加え、室温で15時間放置した。反応液を
濃縮し、水を加えpH8.5に調整後、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗い、芒硝脱水後、濃縮乾固
した。残渣をシリカゲル(6g)のカラムクロマトグラフ
ィー[溶媒系:クロロホルム/メタノール(98:2〜96:
4)]で精製し、化合物16(79mg)を得た。比旋光度:
+122.5゜(D線,c 0.45,メタノール,25℃) UV:メタノール中での極大値 265nm(ε22,600),303nm
(ε2,000,肩), 元素分析(C26H34N2O4・1/2H2Oとして) 計算値;C,69.77;H,7.88;N,6.26 実測値;C,69.52;H,7.87;N,6.1613 C NMRスペクトル(75MHz,CDCl3中,δppm): 204.68(Q),169.47(Q),158.27(Q),139.81
(Q),138.00(Q),130.67(CH×2),127.79(Q),
123.96(CH),119.73(CH),114.48(CH×2),73.91
(CH),65.61(Q),64.70(CH2),60.88(CH),58.22
(CH2),54.94(CH2),43.60(CH2),41.96(CH3),37.
39(CH2),35.27(CH2),32.62(CH2),25.80(CH3),2
0.77(CH3),18.19(CH3) 実施例13 実施例1と同じ方法で得たペニシリウム トミイ RA
−89株の前培養を種培養(1ml)として、5%グリセロ
ール、2.5%シュクロース、0.5%ペプトン、0.2%酵母
エキス、0.3%硫安アンモニウム、0.5%炭酸カルシュウ
ムから成る30mlの主培地(pH6.7)を含む200ml容ヒダ付
きフラスコに植菌した。植菌と同時にTAN−1251Aをジメ
スルフォキサイドを用いて溶解し、メタノールで10倍希
釈後、0.3mlを添加し、24℃、72時間回転振とう機上で
培養した。TAN−1251AおよびBは、物理化学的性質の所
で述べたHPLCを用いて定量した。結果を表4に示す。添
加したTAN−1251Aの約60%が水酸化されTAN−1251Bに変
換されたことは明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // C12P 17/18 C12P 17/18 B (C12N 1/14 C12R 1:80) (C12P 17/18 C12R 1:80) (31)優先権主張番号 特願平3−37268 (32)優先日 平成3年3月4日(1991.3.4) (33)優先権主張国 日本(JP) 微生物の受託番号 FERM BP−2753 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 487/10 A61K 31/495 C12P 17/18 BIOSIS(DIALOG) CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (13)
- 【請求項1】一般式 [式中、R1は(1)水素または(2)それぞれC3-6シ
クロアルキル、フェニル、o−ヒドロキシフェニ
ル、m−ヒドロキシフェニル、p−ヒドロキシフェ
ニル、ヒドロキシ、メルカプト、C1-3アルキルチ
オ、カルボキシ、グアニジノ、アミノおよびイ
ミダゾリルから選ばれる置換基を有していてもよい直鎖
もしくは分枝状の炭素数6以下のアルキル基、アルケニ
ル基またはアルキニル基を、R2は(1)オキソ基または
(2)水素と(i)フタロイル、(ii)p−ニトロ
ベンゾイル、(iii)p−tert−ブチルベンゾイル、(i
v)p−tert−ブチルベンゼンスルホニル、(v)ベン
ゼンスルホニル、(vi)トルエンスルホニル、(vii)
ホルミル、(viii)アセチル、(ix)プロピオニル、
(x)モノクロロアセチル、(xi)ジクロロアセチル、
(xii)トリクロロアセチル、(xiii)メタンスルホニ
ル、(xiv)エタンスルホニル、(xv)トリフルオロア
セチル、(xvi)マロニルまたは(xvii)スクシニルで
置換されていてもよい水酸基とを、R3は(1)水素また
は(2)(i)フタロイル、(ii)p−ニトロベンゾイ
ル、(iii)p−tert−ブチルベンゾイル、(iv)p−t
ert−ブチルベンゼンスルホニル、(v)ベンゼンスル
ホニル、(vi)トルエンスルホニル、(vii)ホルミ
ル、(viii)アセチル、(ix)プロピオニル、(x)モ
ノクロロアセチル、(xi)ジクロロアセチル、(xii)
トリクロロアセチル、(xiii)メタンスルホニル、(xi
v)エタンスルホニル、(xv)トリフルオロアセチル、
(xvi)マロニルまたは(xvii)スクシニルで置換され
ていてもよい水酸基を、 で表される部分は少なくともいずれか一方が単結合であ
ることをそれぞれ示す。]で表される化合物またはその
塩。 - 【請求項2】R1がC3-6シクロアルキル、フェニル、
o−ヒドロキシフェニル、m−ヒドロキシフェニ
ル、p−ヒドロキシフェニル、ヒドロキシ、メル
カプト、C1-3アルキルチオ、カルボキシ、グアニ
ジノ、アミノおよびイミダゾリルから選ばれる置換
基を有していてもよい直鎖もしくは分枝状の炭素数6以
下のアルケニル基である請求項1記載の化合物。 - 【請求項3】R2がオキソ基である請求項1記載の化合
物。 - 【請求項4】R3が水素である請求項1記載の化合物。
- 【請求項5】アルケニル基が3−メチル−2−ブテニル
基である請求項1記載の化合物。 - 【請求項6】R1が3−メチル−2−ブテニル基で、R2が
オキソ基で、R3が水素で、右側の で表される部分が単結合を示し、左側の で表される部分が二重結合であることを示す請求項1記
載の化合物。 - 【請求項7】R1が3−メチル−2−ブテニル基で、R2が
オキソ基で、R3が水酸基で、右側の で表される部分が単結合を示し、左側の で表される部分が二重結合であることを示す請求項1記
載の化合物。 - 【請求項8】R1が3−メチル−2−ブテニル基で、R2が
オキソ基で、R3が水素で、右側の で表される部分が二重結合を示し、左側の で表される部分が単結合であることを示す請求項1記載
の化合物。 - 【請求項9】R1が3−メチル−2−ブテニル基で、R2が
オキソ基で、R3が水素で、両方の で表される部分が単結合であることを示す請求項1記載
の化合物。 - 【請求項10】ペニシリウム トミイ RA−89株(FERM
BP−2753)と同一の特性を有し、同化し得る炭素源お
よび同化し得る窒素源を含有する培地において一般式 [式中、R3′は水素または水酸基を、 で表される部分は少なくともいずれか一方が単結合であ
ることをそれぞれ示す。ただし、R3′が水酸基のと
き、 で表される部分は右側が単結合であり、左側が二重結合
であることを示す。]で表される化合物の少なくとも一
種類の回収可能な量を生産する能力を有する微生物の生
物学純培養物。 - 【請求項11】一般式 [式中、R1は(1)水素または(2)それぞれC3-6シ
クロアルキル、フェニル、o−ヒドロキシフェニ
ル、m−ヒドロキシフェニル、p−ヒドロキシフェ
ニル、ヒドロキシ、メルカプト、C1-3アルキルチ
オ、カルボキシ、グアニジノ、アミノおよびイ
ミダゾリルから選ばれる置換基を有していてもよい直鎖
もしくは分枝状の炭素数6以下のアルキル基、アルケニ
ル基またはアルキニル基を、R2は(1)オキソ基または
(2)水素と(i)フタロイル、(ii)p−ニトロ
ベンゾイル、(iii)p−tert−ブチルベンゾイル、(i
v)p−tert−ブチルベンゼンスルホニル、(v)ベン
ゼンスルホニル、(vi)トルエンスルホニル、(vii)
ホルミル、(viii)アセチル、(ix)プロピオニル、
(x)モノクロロアセチル、(xi)ジクロロアセチル、
(xii)トリクロロアセチル、(xiii)メタンスルホニ
ル、(xiv)エタンスルホニル、(xv)トリフルオロア
セチル、(xvi)マロニルまたは(xvii)スクシニルで
置換されていてもよい水酸基とを、R3は(1)水素また
は(2)(i)フタロイル、(ii)p−ニトロベンゾイ
ル、(iii)p−tert−ブチルベンゾイル、(iv)p−t
ert−ブチルベンゼンスルホニル、(v)ベンゼンスル
ホニル、(vi)トルエンスルホニル、(vii)ホルミ
ル、(viii)アセチル、(ix)プロピオニル、(x)モ
ノクロロアセチル、(xi)ジクロロアセチル、(xii)
トリクロロアセチル、(xiii)メタンスルホニル、(xi
v)エタンスルホニル、(xv)トリフルオロアセチル、
(xvi)マロニルまたは(xvii)スクシニルで置換され
ていてもよい水酸基を、 で表される部分は少なくともいずれか一方が単結合であ
ることをそれぞれ示す。]で表される化合物またはその
塩の有効量と薬学的に享受し得る担体を含有してなる鎮
痙抗潰瘍剤。 - 【請求項12】一般式 [式中、R1は(1)水素または(2)それぞれC3-6シ
クロアルキル、フェニル、o−ヒドロキシフェニ
ル、m−ヒドロキシフェニル、p−ヒドロキシフェ
ニル、ヒドロキシ、メルカプト、C1-3アルキルチ
オ、カルボキシ、グアニジノ、アミノおよびイ
ミダゾリルから選ばれる置換基を有していてもよい直鎖
もしくは分枝状の炭素数6以下のアルキル基、アルケニ
ル基またはアルキニル基を、R2は(1)オキソ基または
(2)水素と(i)フタロイル、(ii)p−ニトロ
ベンゾイル、(iii)p−tert−ブチルベンゾイル、(i
v)p−tert−ブチルベンゼンスルホニル、(v)ベン
ゼンスルホニル、(vi)トルエンスルホニル、(vii)
ホルミル、(viii)アセチル、(ix)プロピオニル、
(x)モノクロロアセチル、(xi)ジクロロアセチル、
(xii)トリクロロアセチル、(xiii)メタンスルホニ
ル、(xiv)エタンスルホニル、(xv)トリフルオロア
セチル、(xvi)マロニルまたは(xvii)スクシニルで
置換されていてもよい水酸基とを、R3は(1)水素また
は(2)(i)フタロイル、(ii)p−ニトロベンゾイ
ル、(iii)p−tert−ブチルベンゾイル、(iv)p−t
ert−ブチルベンゼンスルホニル、(v)ベンゼンスル
ホニル、(vi)トルエンスルホニル、(vii)ホルミ
ル、(viii)アセチル、(ix)プロピオニル、(x)モ
ノクロロアセチル、(xi)ジクロロアセチル、(xii)
トリクロロアセチル、(xiii)メタンスルホニル、(xi
v)エタンスルホニル、(xv)トリフルオロアセチル、
(xvi)マロニルまたは(xvii)スクシニルで置換され
ていてもよい水酸基を、 で表される部分は少なくともいずれか一方が単結合であ
ることをそれぞれ示す。]で表される化合物またはその
塩の有効量と薬学的に享受し得る担体を含有してなる鎮
痙剤。 - 【請求項13】一般式 [式中、R1は(1)水素または(2)それぞれC3-6シ
クロアルキル、フェニル、o−ヒドロキシフェニ
ル、m−ヒドロキシフェニル、p−ヒドロキシフェ
ニル、ヒドロキシ、メルカプト、C1-3アルキルチ
オ、カルボキシ、グアニジノ、アミノおよびイ
ミダゾリルから選ばれる置換基を有していてもよい直鎖
もしくは分枝状の炭素数6以下のアルキル基、アルケニ
ル基またはアルキニル基を、R2は(1)オキソ基または
(2)水素と(i)フタロイル、(ii)p−ニトロ
ベンゾイル、(iii)p−tert−ブチルベンゾイル、(i
v)p−tert−ブチルベンゼンスルホニル、(v)ベン
ゼンスルホニル、(vi)トルエンスルホニル、(vii)
ホルミル、(viii)アセチル、(ix)プロピオニル、
(x)モノクロロアセチル、(xi)ジクロロアセチル、
(xii)トリクロロアセチル、(xiii)メタンスルホニ
ル、(xiv)エタンスルホニル、(xv)トリフルオロア
セチル、(xvi)マロニルまたは(xvii)スクシニルで
置換されていてもよい水酸基とを、R3は(1)水素また
は(2)(i)フタロイル、(ii)p−ニトロベンゾイ
ル、(iii)p−tert−ブチルベンゾイル、(iv)p−t
ert−ブチルベンゼンスルホニル、(v)ベンゼンスル
ホニル、(vi)トルエンスルホニル、(vii)ホルミ
ル、(viii)アセチル、(ix)プロピオニル、(x)モ
ノクロロアセチル、(xi)ジクロロアセチル、(xii)
トリクロロアセチル、(xiii)メタンスルホニル、(xi
v)エタンスルホニル、(xv)トリフルオロアセチル、
(xvi)マロニルまたは(xvii)スクシニルで置換され
ていてもよい水酸基を、 で表される部分は少なくともいずれか一方が単結合であ
ることをそれぞれ示す。]で表される化合物またはその
塩の有効量と薬学的に享受し得る担体を含有してなる抗
潰瘍剤。
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WO1991013887A1 (en) | 1991-09-19 |
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