JP3153813B1 - ハンダ鏝等への付着物の除去装置 - Google Patents

ハンダ鏝等への付着物の除去装置

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JP3153813B1 JP36681899A JP36681899A JP3153813B1 JP 3153813 B1 JP3153813 B1 JP 3153813B1 JP 36681899 A JP36681899 A JP 36681899A JP 36681899 A JP36681899 A JP 36681899A JP 3153813 B1 JP3153813 B1 JP 3153813B1
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Abstract

【要約】 【課題】 ハンダ鏝等の先端部から付着酸化物やハンダ
粒等を、安全・確実且つ効率的に除去する装置を提供し
ようとする。 【解決手段】 正面パネル1aにハンダ鏝等の先端部1
9を挿入するための外窓2を有するケーシング1中に、
前記外窓から挿入された前記先端部を所定の位置範囲内
で受け入れるための内窓11を、正面部において形成し
たブラシボックス13と、前記外窓と内窓との間におい
て、初期位置では前記内窓を部分的に遮蔽するが、挿入
される前記先端部により縁部を摺動・押圧されて移動
し、前記内窓からブラシボックス内への前記先端部の挿
入を許容するシャッター板12、及び前記ブラシボック
ス内に挿入された前記先端部を摺擦する少なくとも1個
の回転ブラシ17、を装備したハンダ鏝先等の付着物除
去装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハンダ鏝等の先端部
に付着した物を除去するための回転ブラシ装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ハンダ鏝の鏝先等にハンダやフラ
ックスの酸化物が焼きついた場合、これらの付着物を、
含水させたスポンジ又はゴムマット等で拭き取るという
方法が長年実施されてきた。しかしながら、この方法で
は付着物の除去に時間がかかり且つ不完全であるととも
に、鏝先の温度低下や温度ムラが生じるため、ハンダ付
け不良やハンダ付け作業の長時間化の原因となってい
た。
【0003】このような問題を解決するため、本発明者
は回転ブラシの使用を思いつき、市販のブラシで種々に
テストを行ったが、次のような事態が多発し望ましい結
果を得ることはできなかった。すなわち、鏝先から掻き
取った酸化物等がブラシ内で固まって粒及びブラシワイ
ヤー間のブリッジとなり、鏝先に当たってブラシワイヤ
等の断線、曲がり及びそれによる短寿命化をもたらすと
共に、ブラシ駆動用モータの過負荷及び焼損の危険があ
り、更には鏝先の温度低下や温度むらによるハンダ付け
不良や、作業の長時間化を来すという不都合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ハン
ダ鏝の鏝先等への付着物を除去するために回転ブラシを
用いる装置であって、上記のような不都合を生じること
なく、付着物の除去に適した回転ブラシ構造を有すると
ともに効果的に駆動することができる装置を提供するこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するため
本発明は、正面パネルにハンダ鏝等の先端部を挿入する
ための外窓を有するケーシング中に、 a)前記外窓から挿入された前記先端部を所定の位置範
囲内で受け入れるための内窓を、その正面部において形
成したブラシボックスと、 b)前記外窓と内窓との間において、初期位置では前記
内窓を部分的に遮蔽するが、挿入される前記先端部によ
り縁部を摺動・押圧されて移動し、前記内窓からブラシ
ボックス内への前記先端部の挿入を許容するシャッター
板、及び c)前記ブラシボックス内に挿入された前記先端部を摺
擦する少なくとも1個の回転ブラシ、を装備してなるハ
ンダ鏝先の付着物除去装置を構成したものである。
【0006】本発明の上記構成によれば、ハンダ鏝等の
先端部は外窓から内窓へと挿入され、これらの窓とシャ
ッター板の縁により案内されて回転ブラシにより摺擦さ
れるべき位置に誘導される。かくして鏝等の先端部か
ら、好ましくは装置後方(鏝先延長方向)に掻きとられ
飛散する付着物はブラシボックスに阻止され、作業環境
を汚染することなく容易に回収される。
【0007】本発明の第2の特徴的構成においては、前
記回転ブラシが、前記のように案内・誘導される鏝先等
に押されたシャッター板の移動を検知するスイッチの作
動により駆動される。これにより、ブラシ駆動モータは
必要時のみ回転駆動され、ブラシ清掃後鏝先等が内外の
窓から抜き出されると、再び停止する。
【0008】本発明の第3の特徴的構成においては、前
記シャッター板を耐熱・透明材料から形成したことによ
り、鏝先等からの付着物除去状態を、その鏝先等の挿入
角度をひねるなどして目視確認できるようにし、付着物
除去後は鏝先等を直ちに抜き出し時間の無駄を避けるこ
とができる。
【0009】本発明の第4の特徴的構成においては、前
記回転ブラシがワイヤー又は剛毛ブラシ部と、ゴムブラ
シ部とからなるようにし、鏝先等の同一箇所をこれらの
ブラシ部で交互に摺擦するようにしたことにより、ワイ
ヤー又は剛毛ブラシ部で付着物を掻き取り且つ拭き取る
という操作を交互に繰り返し、鏝先等からの付着物除去
を確実にするものである。
【0010】本発明の第5の特徴的構成においては、前
記ワイヤー又は剛毛ブラシ部が、ワイヤー又は剛毛の露
出した所定長さの先端部以下付け根部までを、回転方向
の前後両側からゴムカバーに挟まれ、保護されたもので
あり、これによってワイヤー又は剛毛ブラシの長寿命化
を図るとともに、掻きとり物の飛散を少なくするもので
ある。
【0011】本発明の第6の特徴的構成においては、前
記回転ブラシを2個設け、各ブラシにより鏝先等の背中
合わせの実質的な各半周側面を同時に摺擦するようにし
たことにより、作業者はハンダ鏝先等の一回の窓挿入及
び固定保持により付着物除去を行うことができる。
【0012】本発明の第7の特徴的構成においては、前
記回転ブラシが前記正面パネルと平行した1個の回転円
板の板面にブラシ部を装着したものからなり、鏝先等に
より前記シャッター板を摺動・押圧して所定変位以上の
2ヵ所の移動位置にもたらしたときの各位置における前
記ブラシ部が、鏝先等の背中合わせの実質的な各半周側
面をそれぞれ摺擦するようにしたものであり、作業者は
鏝先等を最初の位置から第2の位置へ移動させる過程や
戻す過程などで、ハンダ鏝をその付着物残存状態に応じ
鏝先等の軸周にひねり回転状に調整すれば、その全周に
わたるほぼ完全な付着物除去が可能となる。
【0013】本発明の第8の特徴的構成においては、前
記ブラシボックスが、少なくとも1個の前記ブラシを実
質的に包囲するカバー壁構造と、そのカバー壁構造の底
面部をなす引出し可能な受け皿とからなり、前記ケーシ
ングに排気口部、及び前記受け皿を引出し可能とした引
出し口を設けるとともに、前記カバー壁構造が前記受け
皿に前記先端部からの回転ブラシによる掻きとり除去物
を導入する下端形状と、前記ブラシボックス内の空気を
前記排気口部に導通するための一次排気口部とを有する
ようにしたことにより、装置を常時清浄に保つとともに
前記ケーシングの排気口部を作業室内に配管された排気
ダクトの入口に接続すれば、鏝先付着物から発生する酸
化又は汚染ガスを確実に室外に排気することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施例につき説明する。
【0015】ハンダ鏝先付着物除去装置の好ましい実施
例は、図1〜図12に示されている。装置の斜視図であ
る図1を参照して、ケーシング1の僅かに傾斜した正面
パネル1aには、中央部にハンダ鏝の鏝先を挿入すべく
開口した外窓2、及びその上半部を囲む突起した窓枠ガ
ード3が形成され、上縁に沿って左から電源オン表示ラ
ンプ4、除去物満杯表示ランプ5、及びブラシ駆動表示
ランプ6が設置される。また正面パネル1aの下端に連
なる垂直下端面には左から電源スイッチ7、モータ速度
設定ボリュームコントローラ8、及びブラシ単独駆動ス
イッチ9が設置される。ケーシング右側面1bの下端に
は、後述する除去物回収用の引出し部材10の外側面が
面一に露出している。
【0016】図1において、ケーシング1の外窓2から
は内部構造の一部が観察される。すなわち、外窓2内の
上部に位置する円弧はブラシボックスに形成された内窓
11の上縁であり、外窓2内の下部に位置する三日月形
はシャッター板12の鏝ガイド縁12a部である。
【0017】図2及び図3はケーシング1と、その内部
構造との位置関係をそれぞれ示す一部破断正面図及びそ
の中央(A−A矢視)側断面図である。シャッター板1
2は正面パネル1aの背後において同パネルと平行に配
置された、エポキシガラス等の透明材料、更に好ましく
はパイレックスガラス等の耐熱透明材料からなる略矩形
状片であり、その右端部をブラシボックス13に固定さ
れた取付け板14(図2のみに示す)に枢軸支持され、
巻付けバネ15によって常時はブラシボックス13の内
窓11を部分的に遮蔽し、その上部中央における鏝ガイ
ド縁12aと内窓11の上縁との間に、正面パネル1a
から観察して比較的偏平なハンダ鏝挿入口16を形成し
ている。ブラシボックス13は、正面パネル1a及びシ
ャッター板12の各板面と平行した正面部に前記の内窓
11を形成し、内部の定位置に挿入された鏝先の実質的
な上側及び下側の半円周側面を、それぞれ胴体部から先
端にかけて摺擦するための一対の回転ブラシ17a、1
7bを収納している。18a及び18bはその上部及び
下部ブラシロールである。これらのブラシを回転駆動す
るモータMは、図3に示すとおりブラシボックス13の
下部後方の位置において適当に設置される。
【0018】前述の挿入口14を目指して挿入される鏝
先19(図3において仮想図示)は、その上側面が内窓
11の上縁を摺動して押されか、又は意識的な移動で下
方に変位し、これに伴ってシャッター板12を、枢軸の
周りに押し下げ回動させつつ内窓11内に前進するもの
である。図4は、かくして鏝先19がブラシボックス1
3内の定位置に挿入された状態を示すものである。
【0019】初期位置にあるシャッター板12の自由端
の背後には、タッチセンサを形成するリミットスイッチ
20が、ブラシボックス13左側面に固定された取付け
板21(図2)に取りつけられている。リミットスイッ
チ20のアクチュエータ20aは初期位置にあるシャッ
ター板12の自由端下縁に接するか又は対向する位置に
あり、下降回動する同板12が、その自由端下縁から乗
り上げてこれを押動するようになっている。これによ
り、リミットスイッチ20が作動してモータMが駆動さ
れ、回転ブラシ17a、17bが回転するとともに、正
面パネルのブラシ駆動表示ランプ6が点灯する。
【0020】通常、モータMはこのようにして必要時の
み駆動され、ブラシ清掃後の鏝先が内外の窓11及び2
から抜き出されると、再び停止する。しかしながら、ブ
ラシ単独駆動スイッチ9をオンにして、常時ブラシ回転
を与えることも可能である。モータMから回転ブラシ1
7a、17bへの伝動機構は、図5に示すとおりモータ
Mの出力歯車Go から中間歯車G1 、G2 を介してブラ
シ端歯車G3a、G3bにいたる歯車列により構成され、こ
れらの歯車軸の外端は自由フレームFにより相互位置関
係を維持される。
【0021】図3、図4及び図5においても明確に示す
通り、回転ブラシ17a、17bは各ブラシロール18
a、18bにワイヤー又は剛毛ブラシ22と、ゴムブラ
シ23を対称的に取りつけ、鏝先の同一箇所を各ローラ
ごとのこれらブラシ部で交互に摺擦し、主としてワイヤ
ー又は剛毛ブラシ部22で付着物を掻き取り、ゴムブラ
シ部23で拭き取るという操作を繰り返し、鏝先からの
付着物除去を確実に行えるようになっている。
【0022】更に図2、図3及び図5に示すとおり、ブ
ラシボックス13は回転ブラシ17a、17bを実質的
に包囲するため、両側板13a、13b間に内窓12を
有する曲折カバー板24(図1、図2)を固定してなる
カバー壁構造と、そのカバー壁構造の底部に配置された
引出し可能な掻きとり物の受け皿25とから構成され
る。受け皿25は側面フック26を有し、ケーシング側
面に露出した前記引出し部材10はフック26に係合す
るフック部27を有する。また、ケーシング1後面には
排気口部28(図6参照)を形成し、ブラシボックス1
3のカバー板24下端部に同ボックス内の空気を前記ケ
ーシングの排気口部28に導通するための一次排気口部
29(図3)を形成したものである。好ましくは、これ
らの排気口部28、29に、適当なフィルタ手段が装備
されるとともに、排気口部28に接するケーシング1後
下部には、モータ付きファン30、フィルタ31が一次
排気口部29に対向して配置される。
【0023】上記のようなケーシング1とブラシボック
ス13の装備及び構造により、装置は常時清浄に保たれ
るとともに、ケーシング排気口部28を作業室内に配管
された排気ダクトの入口に接続すれば、鏝先付着物から
発生する酸化又は汚染ガスを確実に室外に排気すること
ができる。また、回転ブラシにより鏝先への付着状態か
ら掻きとった物(略して「除去物」)は、ケーシング側
面の引出し部材10を介して受け皿25を取り出し廃棄
することができる。なお、ブラシボックス13の内側面
その他、ケーシング内で鏝先から掻きとったハンダが飛
来しやすい箇所にはフッ素樹脂コーティングを施し、又
はフッ素樹脂フィルムを被着してハンダが付着しないよ
うにする。
【0024】受け皿25の除去物満杯状態を告知する手
段について、図3及び図5を参照すると、受け皿25は
板バネ32に支持され、収容した除去物量に応じた重量
増加に伴って板バネ32への負荷を増し、押し下げる。
これにより板バネ32の自由端に付設された光遮蔽板3
3は、発光素子と受光素子からなる“コ”字型フォトセ
ンサ34の凹部内に深入りし、素子間の光軸を遮断(又
は開放)することにより、ケーシング正面の除去物満杯
表示ランプ5を点灯するものである。これにより、受け
皿の満杯状態を知った作業者は、図7に示す引出し部材
10下部の空間35から指を挿入し、フック部26、2
7を係合させた状態で受け皿25をケーシング側部から
引き出すことができる。
【0025】総括して17で指示する回転ブラシの構造
は図8〜図10に示されている。図8Aにおいて、ブラ
シロール、総括して18の周面には一方の円周方向に傾
いたV型断面を有するブラシ取付け溝36が複数条、こ
の場合は2条が軸対称に形成され、各溝にワイヤー又は
剛毛ブラシ22及びゴムブラシ23がそれぞれ着脱可能
に植え込み固定される。各ブラシ22、23の単体構造
は図9及び図10にそれぞれ示すとおりである。この場
合、ブラシ22のワイヤー又は剛毛22aは、ブラシ付
け根部に設ける軸芯42の周りに単純に折り返して配列
されたものであるが、ブラシ23は先端側から、同じく
軸芯42を有する付け根部の手前まで切り込みを入れて
刷毛ゴム列23aを形成し、各刷毛ゴムに軸芯42の周
りに折り返したバネ鋼線又は耐熱強化繊維43を芯線と
して配置したシリコン又はアクリルゴム成形体からな
る。この場合、ブラシ23の刷毛ゴム列の中間部は、中
心線を通る刷毛ゴムの先端を谷底としてV字カット、又
はU字カットを施し、鏝先の半円周面に適合してほぼ完
全に拭き取れるようにしてある。
【0026】各ブラシ22、23は、付け根部をチャン
ネル部材37により固定され、ブラシの左右両端から突
出した同部材37の両端に衝撃吸収カバー38を被せた
上、図8のごとくブラシロールの溝36に挿入される。
溝36の内側面と、チャンネル部材37及び衝撃吸収カ
バー38との間には衝撃吸収用スペーサ39が充填さ
れ、更にロール18の両端に形成された周回溝40(図
8B)に弾性リング41をはめ込み、チャンネル部材3
7関連部を押さえることでブラシ22、23を固定す
る。このリング41は一箇所を切断しておき、ブラシ交
換時に周回溝40から外すことにより、ブラシ22、2
3を解放できるようになっている。
【0027】図8C及びDは、回転ブラシ17における
ワイヤー又は剛毛ブラシの変形例22’の側面図及び半
断面/正面図をそれぞれ描いたものである。この変形例
において、ワイヤー又は剛毛22aの束はそれらと同じ
く折り返された薄いシリコンゴム57で両側から挟まれ
た上、チャンネル部材37に固定されたものである。シ
リコンゴム57は、チャンネル部材37からの露出部に
ワイヤー又は剛毛と平行した複数条の切り込み目57a
を入れられ、その露出部の長さは、先端からワイヤー又
は剛毛22aをハンダ鏝摺擦のために適当に突出させる
程度となっている。ワイヤー又は剛毛22aは、このよ
うな保護カバー構造を有することにより、鏝摺擦時の弾
発が弱くなって長寿命となり、掻きとり物の飛散をも少
なくすることができる。
【0028】図11は、回転ブラシ17が図の時計方向
に回転し、ブラシ22、23で鏝先等を摺擦したとき、
その負荷でこれらのブラシが溝36の傾斜方向に倒れた
動作状態を示すものであり、これよりも負荷が過大にな
ればブラシ22、23は弾性リング41を周回溝40か
ら外し、それ自体が溝36から解放される。
【0029】図12は、回転ブラシ17’が一対のワイ
ヤー又は剛毛ブラシ22と、一対のゴムブラシ23を交
互配置したものであり、この例ではブラシロール18’
に、各一対のブラシ22、23を装着した後、残りのロ
ール周面とその両端のブラシ付け根部からなる各円弧範
囲にシリコンゴム膜57’を装着し、補強を図った以外
は図8及び図11に示したものと同じである。
【0030】図13は、本発明による第2実施例の装置
の斜視図である。この装置は一般に、LSIフラットパ
ッケージのハンダ付け後、製品に付着したハンダ粒を真
空吸引するハンダ除去器の先端部の清掃に適したもので
あるが、勿論ハンダ鏝の鏝先付着物の除去にも用いるこ
とができる。この装置の外見(ケーシング1’)に現れ
た特徴として、外窓2’は右上がりに約20°程度傾斜
した長孔からなり、窓枠ガード3’はその長孔状外窓
2’の下側縁及び右端に沿って設置される。ケーシング
1’内には、初期状態において、右端の円領域(挿入
口)44を除く外窓2’の内側を遮蔽するシャッター板
が配置される。その他、図1と同一番号の部分は同図の
ものと同様であり、説明を省略する。
【0031】図14及び図15に示すように、この第2
の装置においては、正面パネル1a'に対向したシャッタ
ー保持板45をブラシボックス13’の傾斜正面部とし
て立設し、この保持板45に前述の長孔状外窓2’に対
応した長孔状内窓46を配設するとともに、その前面に
近接・平行してセクター型シャッター板47を保持した
ものである。シャッター板47は、計器目盛り板に対す
る指針の如く、そのセクター中心部を保持板45の下端
部中央に枢軸・支持され、同枢軸部に装備されたリター
ンスプリング16’に抗して半時計方向に回動すること
により、保持板45上端に取りつけたリミットスイッチ
20’のアクチュエータを押動し、回転ブラシを駆動す
ることができる。なお、リミットスイッチに代えて発光
素子及び受光素子からなる光電スイッチを用いてもよ
い。
【0032】シャッター板47には、図14B及び図1
5に示すような垂直長孔状の中間窓48を形成し、その
初期位置において中間窓48の上端部が、正面パネル1
a'及び保持板45の傾斜に従って整列した長孔状外窓
2’と長孔状内窓46の右上端部に対応し、内窓46を
通じてパッケージ製作用ハンダ除去器又はハンダ鏝の先
端部が、ブラシボックス13’内の初期作業位置に達す
るようにする。シャッター保持板45の後方におけるブ
ラシボックス13’本体内において、正面パネル1a'及
びこの保持板45に対向した1個の回転円板49の正面
にブラシ部22’、23’を装着してなる回転ブラシ盤
50が装備され、ブラシボックス13’背面に設置され
たモータMで前記の通り駆動されるようになっている。
【0033】その他、図14及び図15において、第1
実施例のものと同一の参照符号を付した各部は配置・形
状が若干異なる場合でも同一機能を有するため、説明を
省略する。なお、図14Aのケーシング1’後部下側の
ブロック51はコントロールユニットである。また排気
構造がケーシング1’上部に設置されたことに対応し
て、排気口部26’も図14Cに示すとおりケーシング
1’背面上部に設置されたものである。
【0034】回転ブラシ盤50の構造は図16に示すと
おりであり、ワイヤー又は剛毛ブラシ部22’は同図A
に示す如く、チャンネル部材52に植設した所定厚さの
ワイヤー列に中間凹部53を形成し、その両側部54
a、54bを、円板49に形成した“コ”字型切込みの
内側を曲げてガイド片55とした各細長い開口に挿入・
固定して形成されたものである。このようなワイヤー又
は剛毛ブラシ部22’と交互に、適当な方法でゴム細片
を固定してゴムブラシ部23’とすることにより、回転
ブラシ盤50が完成する。チャンネル部材52の中間部
にはボス部56が固定され、図14Aに示すとおり、こ
れがモータMの出力軸に固定されるものである。
【0035】再び図15を参照して、ハンダ鏝又はハン
ダ除去器の先端部は、長孔状外窓2’の右上端部からシ
ャッター板47の垂直中間窓48の上端、更には長孔状
内窓44の右上端部を通じて、回転ブラシ盤50前面の
位置にもたらされる。作業者はここでハンダ鏝等の先端
部を本体とともに左方向に駆動すると、同先端部は傾斜
した長孔状の外窓2’及び内窓44に案内され、中間窓
48の左側面を押圧してシャッター板47を図の反時計
方向に僅かに回動させた第1作業位置に達し、リミット
スイッチ20’を押動して前述の如くモータを付勢し回
転ブラシ盤50を駆動する。
【0036】図17はそのハンダ鏝等の先端部19’と
回転ブラシ盤50との位置関係を示すものであり、同先
端部19’は実線で示す第1作業位置では、図の時計方
向に回転する回転ブラシ盤50の右側においてワイヤー
又は剛毛ブラシ部22’及びゴムブラシ部23’によ
り、図の背面側のほぼ半周面を摺擦・清掃される。次
に、図15を参照して、作業者が更にハンダ鏝等の先端
部を左方向に移動させようとすると、同先端部はやはり
外窓2’及び内窓44に案内されて、中間窓48の左側
面を押圧してシャッター板47を図の半時計方向にさら
に回動させ、リミットスイッチ20’の押動状態、従っ
て回転ブラシ盤50の回転を維持しつつ回転ブラシ盤5
0の左側に移り、図17において仮想図示した第2作業
位置に達する。この位置において先端部19’は図の正
面側のほぼ半周面を摺擦・清掃されることは明らかであ
る。
【0037】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明は回転ブラシ機
構により、ハンダ鏝の鏝先やハンダ除去器の真空吸引チ
ップなどの先端部から安全・確実に且つきわめて効率的
にハンダ粒やフラックスの酸化物を除去できるように
し、長寿命でブラシ交換を容易にした装置を提供し、電
子機器組み立てにおけるハンダ付け作業の省力化及び能
率化に大きく寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の装置外観を示す斜視図で
ある。
【図2】図1の装置の正面パネルを破断して示す正面図
である。
【図3】装置縦断面を示す図2のA−A矢視断面図であ
る。
【図4】図1の装置の鏝先等挿入部と回転ブラシとの関
係を示す部分断面図である。
【図5】図1の装置ケーシングを除去して、同ケーシン
グ内の回転ブラシを収納したブラシボックス及びその関
連構造を示す斜視図である。
【図6】図1の装置ケーシングの背面図である。
【図7】図1の装置ケーシングの右側下部における受け
皿引出し構造を示す同図B−B矢視断面図である。
【図8】図1の装置における回転ブラシの側面図(A)
及び右半部を断面で示す半断面のの側面図(C)及び右
半部を断面で示す半断面─正面図(D)である。
【図9】図8の回転ブラシにおけるワイヤーブラシ部の
側面図(A)及び正面図(B)である。
【図10】図8の回転ブラシにおけるゴムブラシ部の側
面図(A)、正面図(B)及びその正面図のC−C矢視
線に沿って見た部分断面図(C)である。
【図11】図8(A)の回転ブラシのブラシ部が、摺擦
する鏝先等の圧力により傾いた状態を示す側背面図であ
る。
【図12】ブラシ部を増設した回転ブラシの側面図
(A)及び正面図(B)である。
【図13】本発明の第2実施例の装置外観を示す斜視図
である。
【図14】図13に示した装置の右側から見た縦断面図
(A)、正面図(B)及び背面図である。
【図15】図13に示した装置の正面パネル部を破断し
て、背後のシャッター及びシャッター保持板とブラシボ
ックスとの関係を示す部分拡大/破断正面図である。
【図16】図13の装置に用いるための回転ブラシ盤を
構成する円板とワイヤーブラシ部とを組立てる寸前の状
態を示す分離正面図(A)、組立て後の正面図(B)、
平面図(C)及び側面図である。
【図17】図16の回転ブラシ盤と、ハンダ鏝等の先端
部との位置関係を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 外窓 3 窓枠ガード3 4 電源オン表示ランプ 5 除去物満杯表示ランプ 6 ブラシ駆動表示ランプ 7 電源スイッチ 8 モータ速度設定ボリュームコントローラ 9 ブラシ単独駆動スイッチ 10 引出し部材 11 内窓 12 シャッター板 13 ブラシボックス 14 シャッター取付け板 15 巻付けバネ 16 挿入口 17 回転ブラシ 18 ブラシロール 19 鏝先 20 リミットスイッチ 22 ワイヤー又は剛毛ブラシ 23 ゴムブラシ 24 曲折カバー板 25 受け皿 26 側面フック 27 フック部 28 排気口部 29 一次排気口部 30 モータ付きファン 31 フィルタ 32 板バネ 33 光遮蔽板 34 フォトセンサ 35 空間 36 ブラシ取りつけ溝36 37 チャンネル部材37 38 衝撃吸収カバー38 39 衝撃吸収用スペーサ 40 周回溝 41 弾性リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B08B 1/00 - 1/04 B23K 3/02

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正面パネルにハンダ鏝等の先端部を挿入
    するための外窓を有するケーシング中に、 a)前記外窓から挿入された前記先端部を所定の位置範
    囲内で受け入れるための内窓を、その正面部において形
    成したブラシボックスと、 b)前記外窓と内窓との間において、初期位置では前記
    内窓を部分的に遮蔽するが、挿入される前記先端部によ
    り縁部を摺動・押圧されて移動し、前記内窓からブラシ
    ボックス内への前記先端部の挿入を許容するシャッター
    板、及び c)前記ブラシボックス内に挿入された前記先端部を摺
    擦する少なくとも1個の回転ブラシ、を装備したことを
    特徴とするハンダ鏝先等の付着物除去装置。
  2. 【請求項2】 前記回転ブラシが前記シャッター板の移
    動を検知するスイッチの作動により、駆動されるように
    したことを特徴とする請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記シャッター板を透明材料から形成し
    たことにより、前記先端部の付着物除去状態を目視確認
    できるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記
    載の装置。
  4. 【請求項4】 前記回転ブラシがワイヤー又は剛毛ブラ
    シ部と、ゴムブラシ部とを備え、前記先端部の同一箇所
    をこれらのブラシ部で交互に摺擦するようにしたことを
    特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記ワイヤー又は剛毛ブラシ部が、ワイ
    ヤー又は剛毛の露出した所定長さの先端部以下付け根部
    までを、回転方向の前後両側からゴムカバーに挟まれ、
    保護されたものであることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれか1項に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記回転ブラシを2個設け、各ブラシに
    より前記先端部の背中合わせの実質的な各半周側面を同
    時に摺擦するようにしたことを特徴とする請求項1〜5
    のいずれか1項に記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記回転ブラシが前記正面パネルに平行
    した1個の回転円板の板面にブラシ部を装着したものか
    らなり、前記シャッター板の所定変位以上の2ヵ所の移
    動位置において、前記ブラシ部が前記先端部の背中合わ
    せの実質的な各半円周側面をそれぞれ摺擦するようにし
    たことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載
    の装置。
  8. 【請求項8】 前記ブラシボックスが、少なくとも1個
    の前記ブラシを実質的に包囲するカバー壁構造と、その
    カバー壁構造の底面部をなす引出し可能な受け皿とから
    なり、前記ケーシングに排気口部、及び前記受け皿を引
    出し可能とした引出し口を設けるとともに、前記カバー
    壁構造が前記受け皿に前記先端部からの回転ブラシによ
    る掻きとり除去物を導入する下端形状と、前記ブラシボ
    ックス内の空気を前記排気口部に導通する一次排気口部
    とを有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1
    項に記載の装置。
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