JP3153788U - 自動車用警音発生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】静粛な音で走行する状態を備えた自動車に装着し、歩行者や自転車等に対し自動車の走行を認識させるための自動車用警音発生装置を提供する。【解決手段】スピーカが収納された音響出力部2と、該音響出力部2に先端部が連結し、かつ他端部に自動車外装に取り付けるための接続部を有するパイプ状の中空支持部材3と、前記音響出力部2に音響信号を出力するための音響出力制御装置4と、該音響出力制御装置4の出力信号を前記音響出力部2へ送るために前記中空支持部材3の中空部を介して繋ぐワイヤハーネス16と、前記音響出力制御装置4の動作をオン・オフさせるスイッチ19とを設けて自動車用警音発生装置を構成する。【選択図】図1
Description
本考案は静粛な走行音を有する自動車が歩行者等の通行者に走行を注意喚起させるための自動車用警音発生装置に関するものである。
現在環境性能に特化した次世代自動車と呼ばれるハイブリット車や電気自動車、燃料電池車が相次いで開発され販売されるようになってきている。ハイブリッド車はエンジンと電気モーターを動力源としており、電気自動車や燃料電池車は電気モーターを動力源としている。電気モーターはガソリンエンジンやディーゼルエンジンと比べると非常に静粛性が良く運転者にとっては快適である。
しかしながら、歩行者等の通行者は自動車の接近を視覚だけでなく聴覚によっても察知している。このため、低速時にはタイヤ音も小さくエンジン音も無音の自動車が背後から接近してきた場合など気づかずに非常に危険な場合がある。通常は通行者に注意喚起を促すためにクラクションを鳴らすが、運転者の心理としてクラクションの警報音(警笛音)を鳴らすことに抵抗感を持つ者も多い。また、歩行者の方も傍で急にクラクションを鳴らされると驚くし、また不快感を持つ場合もある。また、出会い頭の場合はクラクションを鳴らす時間的余裕がないこともあり危険である。
これに対し、自動車の走行状態に応じてクラクションのような大きな音ではないが歩行者等に注意を喚起するための警報音を発生させる警報音発生装置を、自動車の設計、製造段階から車体内部に組み込む構成のものがある(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。
現実には上記特許文献の構成を搭載した自動車はほとんどなく、搭載するには設計変更を要するため開発に時間がかかり当然ながら開発費用、製造費用もかかる。さらに、既に販売された自動車については上記発明の装置を搭載することは非常に困難でもある。
また、上記発明は自動で警報音を発生するため、運転者の意志で警報音を入切したり音量を変更することはできない。
本考案の課題は、上記課題を解決するため、通行者及び運転者に不快な感情を与えずに通行者が自動車の接近を察知できるような警報音を発生し、運転者の意志によって警報音を入切し音量を変更することが出来る自動車用警音発生装置を製造後の車体にもコンパクトに設置できるように提供することにある。
また、上記発明は自動で警報音を発生するため、運転者の意志で警報音を入切したり音量を変更することはできない。
本考案の課題は、上記課題を解決するため、通行者及び運転者に不快な感情を与えずに通行者が自動車の接近を察知できるような警報音を発生し、運転者の意志によって警報音を入切し音量を変更することが出来る自動車用警音発生装置を製造後の車体にもコンパクトに設置できるように提供することにある。
本考案は、上記課題を鑑みてなされたものであり、請求項1の考案は、静粛な音で走行する状態を備えた自動車に装着し、歩行者や自転車等に対し自動車の走行を認識させるための自動車用警音発生装置であって、音響出力部と、該音響出力部に先端部が連結し、かつ他端部に自動車外装に取り付けるための接続部を有するパイプ状の中空支持部材と、前記音響出力部に音響信号を出力するための音響出力制御装置と、該音響出力制御装置の出力信号を前記音響出力部へ送るために前記中空支持部材の中空部を介して繋ぐワイヤハーネスと、前記音響出力制御装置の動作をオン・オフさせるスイッチとを備えたことを特徴としている。
また、請求項2記載の自動車用警音発生装置は、請求項1記載の考案において、前記音響出力制御装置は、複数の異なる音響信号を備えていることを特徴としている。
また、請求項3記載の自動車用警音発生装置は、請求項1記載の考案において、前記音響出力制御装置は、前記音響出力部に出力する音響信号の強度を調整する音量調整ボリュームを備えていることを特徴としている。
また、請求項4記載の自動車用警音発生装置は、請求項1記載の考案において、前記音響出力部に発光体を具備させ自動車用コーナーポールとしての役割を付加させたことを特徴としている。
請求項1の考案では、自動車が電気モーター走行時のように静音走行する際、特に町中や住宅地を低速走行する際に、自動車用警音発生装置を作動させることで歩行者や自転車に注意を喚起させることができる。また、自動車用警音発生装置は運転者の意思によって警音を入切し音量を変更することが出来ることにより、例えば深夜の住宅街では発生音を切ることが出来る利点があり、さらに製造後の車体にもコンパクトに設置できるように提供することにより、既に販売された自動車にも比較的安価で容易に設置することが出来るという利点がある。
また、請求項2の考案では、音響出力制御装置に複数の異なる音響信号を備えているので、切り替えることにより発生音を例えば自動車の疑似エンジン音や他の音響にすることもでき、また自動車をバックさせるときには「バックします。」という音声にしても良く、予めROMに種々の音響データを記録させておくことで種々の場面に対応させることができる。
また、請求項3の考案では、音響出力制御装置は、音響出力部に出力する音響信号の強度を調整する音量調整ボリュームを備えているので、騒音の多い昼間と静かな深夜など状況に応じて発生音の強度を変えることができる。
また、請求項4の考案では、音響出力部に発光体を具備させたので、自動車用コーナーポールとしての役割を付加させることができ、車体前面運転席の対角側のバンパーコーナーの位置把握が容易になるという利点がある。
以下、本考案に係る自動車用警音発生装置の実施形態を図面を参照して説明する。
自動車用警音発生装置10は、図1に示すように、音響出力部2と中空支持部材3と音響出力制御装置4から構成されている。
自動車用警音発生装置10は、図1に示すように、音響出力部2と中空支持部材3と音響出力制御装置4から構成されている。
音響出力部2は図1、2、4及び図5に示すように、ヘッド11を有し、該ヘッド11はスピーカ12を格納するためにドーナツ形状に構成されており、内径はスピーカ12の外形より若干広くなっている。また、ヘッド11には支持部材3のパイプ17とねじ止めするためのねじ部11aがあり、ねじ部11aはスピーカ12のワイヤハーネスを通すため中空となっている。
音響出力部2は円形のレンズ13、14を備えており、前記ヘッド11にスピーカ12を装着したあと、これらのレンズ13、14により両側から蓋をする。レンズ13、14は光透過性の樹脂であり、図4の断面図に示すように、外面は緩やかな曲面となっており内面はヘッド11と密接配置するために平面となっている。これは請求項4記載のコーナーポールとして光線を反射あるいは透過して車体コーナー部の位置把握をしやすくするための工夫である。レンズ13は貫通孔13aが複数個あいておりこれにより音響伝達性を向上させる。スピーカ12のスピーカーコーン側にヘッド11と嵌合され、また、レンズ13をヘッド11に嵌合する際、防水性及び通音性を有する樹脂ラミネートフィルム15をレンズ13とヘッド11との間に挟み込む。これにより防水のみの樹脂ラミネートフィルムを使用する場合に比べ音響伝達性が向上する。
支持部材3のパイプ17は図5に示すように中空となっており、スピーカ12のワイヤハーネス16はこの中空部分に配線される。パイプ17の一端は音響出力部2との接続のための雌ねじが切ってある。他端は車体外装との取付のためのボルト18が取り付けられている。ボルト18もワイヤハーネス16の配線のため中空構造となっている。支持部材3は図3に示すように直接バンパーに取り付けても良いが、この場合バンパーに穴あけ加工などを施さなくてはならない場合があるため、取り付け容易性や意匠性の問題からステーを作製し既設のねじ部を利用して設置することも考えられる。また、支持部を自動に又は手動で伸縮可能なものに置き換えることも可能である。請求項4記載のようにコーナーポールの役割を付加させる場合は、図3に示すように車体前面運転席の対角側のバンパーに設置することが好適である。
その場合に、図4に示すように、音響出力部2の上面に発光ダイオード23を設けておけば、夜間でも自動車のコーナーが視認しやすくなる。
その場合に、図4に示すように、音響出力部2の上面に発光ダイオード23を設けておけば、夜間でも自動車のコーナーが視認しやすくなる。
次に、音響出力制御装置4について説明する。音響出力制御装置4は、図1に示すような構造であり、図3に示すように車室内に設置される。スイッチ19を運転席に配置することにより運転者が任意に入切でき、またコントローラ20に設置されたボリューム21により音量調節もできる。スイッチ19はラジオ等で使用されている電源スイッチ付きボリュームを使用しても良い。この場合、当然ながらボリューム21は不要となる。音質は疑似エンジン音を発生させるほか、オルゴール音などのメロディー音にしても良い。これは、コントローラ20の前面パネルに配置された複数のプッシュボタン22によって切り替えることができる。なお、コントローラ20によって、自動車が赤信号で停止している場合や高速巡行時等発生音が不要な場合は自動で音を切ることができるようにすることも可能である。
なお、図4に示す発光ダイオード23への電源は、コントローラ20からワイヤハーネス16によって供給される。
なお、図4に示す発光ダイオード23への電源は、コントローラ20からワイヤハーネス16によって供給される。
本考案の実施の形態では、この自動車用警音装置を自動車に装着して使用するようにしたが、これに限らず荷物運搬用として工場内を走行する電気車両や電気駆動のフォークリフト等にも装備することができる。
2 警音発生部
3 中空支持部
4 音響出力生後装置
10 自動車用警音装置
11 ヘッド
12 スピーカー
13,14 レンズ
15 樹脂ラミネートフィルム
16 ワイヤハーネス
17 パイプ
18 ボルト
19 スイッチ
20 コントローラ
21 音量調整ボリューム
22 プッシュボタン
23 発光ダイオード
3 中空支持部
4 音響出力生後装置
10 自動車用警音装置
11 ヘッド
12 スピーカー
13,14 レンズ
15 樹脂ラミネートフィルム
16 ワイヤハーネス
17 パイプ
18 ボルト
19 スイッチ
20 コントローラ
21 音量調整ボリューム
22 プッシュボタン
23 発光ダイオード
Claims (4)
- 静粛な音で走行する状態を備えた自動車に装着し、歩行者や自転車等に対し自動車の走行を認識させるための自動車用警音発生装置であって、
スピーカが収納された音響出力部と、該音響出力部に先端部が連結し、かつ他端部に自動車外装に取り付けるための接続部を有するパイプ状の中空支持部材と、前記音響出力部に音響信号を出力するための音響出力制御装置と、該音響出力制御装置の出力信号を前記音響出力部へ送るために前記中空支持部材の中空部を介して繋ぐワイヤハーネスと、前記音響出力制御装置の動作をオン・オフさせるスイッチとを備えたことを特徴とする自動車用警音発生装置。 - 前記音響出力制御装置は、複数の異なる音響信号を備えていることを特徴とする請求項1記載の自動車用警音発生装置。
- 前記音響出力制御装置は、前記音響出力部に出力する音響信号の強度を調整する音量調整ボリュームを備えていることを特徴とする請求項1記載の自動車用警音発生装置。
- 前記音響出力部に発光体を具備させ自動車用コーナーポールとしての役割を付加させた請求項1記載の自動車用警音発生装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009004735U JP3153788U (ja) | 2009-07-08 | 2009-07-08 | 自動車用警音発生装置 |
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JP3153788U true JP3153788U (ja) | 2009-09-17 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011162025A (ja) * | 2010-02-09 | 2011-08-25 | Nissan Motor Co Ltd | 車両の警報音発生装置 |
-
2009
- 2009-07-08 JP JP2009004735U patent/JP3153788U/ja not_active Expired - Fee Related
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