JP3153779B2 - フルイディック式ガスメータ - Google Patents

フルイディック式ガスメータ

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JP3153779B2
JP3153779B2 JP10207297A JP10207297A JP3153779B2 JP 3153779 B2 JP3153779 B2 JP 3153779B2 JP 10207297 A JP10207297 A JP 10207297A JP 10207297 A JP10207297 A JP 10207297A JP 3153779 B2 JP3153779 B2 JP 3153779B2
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正成 今崎
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Tokyo Gas Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フルイディック式
ガスメータに関し、さらに詳しくは、たとえば3リット
ル/時程度の微小流量を正確に計測することができるフ
ルイディック式ガスメータの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、典型的な従来の技術であるフ
ルイディック式ガスメータ1の内部構造を簡略化して示
す断面図である。フルイディック式ガスメータ1のガス
メータ本体1aには、ガス供給口2とガス排出口5とに
わたって連通するガス流路24が形成される。ガス流路
24のガス排出口5近傍には、ガスが通過することによ
って交番圧力変化を発生させるフルイディック素子と、
この交番圧力変化による交番圧力波の周波数を検出し、
この周波数からガス流量を算出する流量測定器とから成
る計量手段4が介在される。前記ガス流路24における
計量手段4とガス供給口2との間には、ガス供給口2に
おいて圧力変動を吸収する圧力変動除去手段3が設けら
れる。
【0003】前記ガスメータ本体1aには、ガス供給口
2およびガス排出口5間において、ガス供給口2に連通
する第1圧力室6、前記圧力変動除去手段3が設けられ
る第2圧力室7、第2圧力室7に連通する第3圧力室
8、通路9、および前記計量手段4が収納される収納空
間10がガスの通過方向にこの順序に形成され、前記ガ
ス流路24を構成している。
【0004】前記第2圧力室7に設けられる圧力変動除
去手段3は、ケーシング11と、弁体12と、ダイヤフ
ラム13と、弁体12およびダイヤフラム13を連結す
る連結軸14とを有する。ダイヤフラム13は、ケーシ
ング11内の空間を第1空間15と第2空間16とに仕
切り、第1空間15には前記弁体12および連結軸14
が配置され、第2空間16は圧力導入通路17によって
ガス排出口5に連通している。ケーシング11には、弁
体12が着座する弁座18によって外囲され、第1空間
15と第2圧力室7の下方の空間とを連通する弁孔19
と、この弁孔19の周縁部に形成され、第1空間15と
第2圧力室7の下方の空間とを連通する透孔20と、第
1空間15と第1圧力室6とを連通する連通孔21とが
形成される。
【0005】弁体12、連結軸14およびダイヤフラム
13の各軸線は、共通な一直線上に存在し、ダイヤフラ
ム13はガスメータ本体1aの上部22寄りに配置さ
れ、弁体12はガスメータ本体1aの下部23寄りに配
置され、したがって弁体12はダイヤフラム13に前記
連結軸14によって下方で連結されている。
【0006】このようなフルイディック式ガスメータ1
は、ガス供給口2およびガス排出口5を鉛直下方に向け
て配置される。ガス供給口2には、図示しないガス輸送
管が接続され、ガス排出口5には、ガス消費機器に連な
るガス管が接続される。ガス供給口2に供給されたガス
は、その供給圧力にほぼ等しい圧力P1で第1圧力室6
を経て、圧力変動除去手段3の連通孔21を通過して第
1空間15に導かれる。したがってこの第1空間15も
また、前記第1圧力室6の圧力P1と同圧である。第2
空間16は、圧力導入通路17によってガス排出口5に
連通しているため、第2空間16内の圧力P2はガス排
出口5内の圧力と同圧とされる。
【0007】この状態で、ガス消費機器によってガスが
消費されると、ガス排出口5の圧力P2がガス供給口2
および第1圧力室6内の圧力P1よりも低下して、P1
>P2と成り、この差圧によってダイヤフラム13は上
方側に引き上げられ、弁体12が弁孔19を開放する。
このようにして弁孔19が開放されると、第1空間15
内のガスは、弁孔19を経て第2圧力室7の下方の空間
内に流れ込み、第3圧力室8を経て通路9から計量手段
4内に導かれて流量が測定され、ガス排出口5からガス
管を経てガス消費機器に供給される。
【0008】このようにして計量手段4によって計量さ
れたガスの計量値は、フルイディック式ガスメータ1に
備えられる図示しない表示部に表示され、ガス使用量を
検針することができるように構成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術で
は、ガスメータ1はその上部22を鉛直上方とし、かつ
下部23を鉛直下方にして、上記のようにガス供給口2
にはガス輸送管が接続され、ガス排出口5にはガス管が
接続された状態で支持されているため、ダイヤフラム1
3には自重と弁体12および連結軸14の重量が鉛直下
方に向けて作用している。したがって、弁体12を開く
には、弁体12、ダイヤフラム13および連結軸14の
重量を持ち上げるだけの差圧が必要であり、そのために
ダイヤフラム13の受圧面積が大きくなり、ダイヤフラ
ム13の直径を大きくしなければならない。
【0010】また上記の従来技術では、フルイディック
式ガスメータ1が計測可能な最大流量に基づいて、ダイ
ヤフラム13を差圧によって作動させ、弁体12をダイ
ヤフラム13に連動させて弁孔19の開度を追従して変
化させ、最大流量時に許容される圧力損失となるように
構成されるけれども、大流量時に弁体12を全開させる
には、メータの号数によって最大流量が異なるにもかか
わらず第1および第2空間15,16間の差圧(P1−
P2)が同等に必要であり、最大流量が変わると最大流
量時のガス流路の圧力損失が変わるため、この圧力損失
の相異によって流路抵抗を変更しなければならず、メー
タを兼用することができないという問題がある。
【0011】本発明の目的は、ダイヤフラムを小さくし
て装置を小形化し、ガスメータ本体の取付姿勢が上下方
向に制限されないようにしたフルイディック式ガスメー
タを提供することである。
【0012】本発明の他の目的は、1つのガスメータに
よって異なるメータ号数を兼用することができるように
したフルイディック式ガスメータを提供することであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、ガス供給口とガス排出口とにわたって連通するガス
流路が形成されるガスメータ本体と、ガス流路に介在さ
れ、ガスの通過によって発生した交番圧力変化に基づい
てガス流量を測定する計量手段と、この計量手段よりも
ガス通過方向上流側で前記ガス流路に介在され、ガス供
給口において圧力変動を吸収する圧力変動除去手段とを
備え、圧力変動除去手段は、前記ガス流路の圧力変動除
去手段内の弁孔よりも下流側とガス排出口側との差圧が
大きくなったとき弁孔を開放し、かつ前記ガス流路の圧
力変動除去手段内の弁孔よりも下流側とガス排出口側と
の差圧が小さいとき弁孔を閉鎖する弁体と、この弁体に
同軸に連結されるダイヤフラムとを有し、ダイヤフラム
は、ダイヤフラム室をガス流路のガス排出口側に連通す
る第1空間と、ガス流路のガス供給口側に連通する第2
空間とに仕切り、第1および第2空間の差圧によるダイ
ヤフラムの変位によって前記弁体を開閉動作させ、前記
弁体およびダイヤフラムは、ガスメータ本体の予め定め
る配置状態に対して作動方向が水平となるように設けら
れ、ガスメータ本体の取付姿勢が水平軸を中心とする回
転方向に制限されず、圧力変動除去手段は、ガス流路に
連通し、前記弁体が収納される弁室と前記ダイヤフラム
が収納されるダイヤフラム室とを仕切る隔壁を有し、こ
の隔壁には、前記弁室と前記ダイヤフラム室とを連通
し、ダイヤフラムの作動速度を制限する透孔が形成され
ることを特徴とするフルイディック式ガスメータであ
る。本発明に従えば、ガスメータ本体のガス流路には、
ガスの通過方向に沿って圧力変動除去手段と計量手段と
が設けられる。圧力変動除去手段は、弁体とダイヤフラ
ムとが圧力変動除去手段内の弁孔よりも下流側の圧力と
ガス排出口側の圧力との差圧によって水平方向に変位す
る。その構造的変位を生じるための差圧を少なくするこ
とができ、弁体の自重を軽減することにより、ダイヤフ
ラムの受圧面積を少なくして、ダイヤフラムの直径を小
さくし、構成を小形化することができる。
【0014】本発明に従えば、ダイヤフラム室と弁室と
を仕切る隔壁に、たとえばダイヤフラムの受圧面に対し
て充分に小さい貫通孔によって実現される透孔が形成さ
れるので、この透孔に連通するダイヤフラム室内のダイ
ヤフラムによって仕切られた一方の空間に流入しまたは
流出する僅かなガスの通過を許容することができ、これ
によってダイヤフラムの作動速度が制限され、弁体が圧
力変動によって変位し、計量動作に悪影響を及ぼすとい
う不都合が防がれ、正確に計量することが可能となる。
この作用は、請求項5の発明でも同様である。
【0015】請求項2記載の本発明は、ダイヤフラム
は、第1空間内に配置される永久磁石片を有する磁気吸
引手段によって前記隔壁に磁気吸引されることを特徴と
する。本発明に従えば、前記ダイヤフラムを磁気吸引手
段によって隔壁に磁気吸引するように構成されるので、
圧力変動によって弁体が変位し、計量動作に悪影響を及
ぼすという不具合が防がれ、正確に流量を計測すること
ができる。また前記磁気吸引手段は第1空間内に配置さ
れ、永久磁石片を有する。この第1空間へのガスの流入
量は少なく、これによってガス中に含まれる鉄粉などの
ダストが永久磁石片に付着することが防がれ、これによ
って作動不良などの故障の発生を可及的に少なくして、
信頼性を向上することができる。
【0016】請求項3記載の本発明は、ガス供給口とガ
ス排出口とにわたって連通するガス流路が形成されるガ
スメータ本体と、ガス流路に介在され、ガスの通過によ
って発生した交番圧力変化に基づいてガス流量を測定す
る計量手段と、この計量手段よりもガス通過方向上流側
で前記ガス流路に介在され、ガス供給口において圧力変
動を吸収する圧力変動除去手段とを備え、圧力変動除去
手段は、前記ガス流路の圧力変動除去手段内の弁孔より
も下流側とガス排出口側との差圧が大きくなったとき弁
孔を開放し、かつ前記ガス流路の圧力変動除去手段内の
弁孔よりも下流側とガス排出口側との差圧が小さいとき
弁孔を閉鎖する弁体と、この弁体に同軸に連結されるダ
イヤフラムとを有し、ダイヤフラムは、ダイヤフラム室
をガス流路のガス排出口側に連通する第1空間と、ガス
流路のガス供給口側に連通する第2空間とに仕切り、第
1および第2空間の差圧によるダイヤフラムの変位によ
って前記弁体を開閉動作させ、前記弁体およびダイヤフ
ラムは、ガスメータ本体の予め定める配置状態に対して
作動方向が水平となるように設けられ、ガスメータ本体
の取付姿勢が水平軸を中心とする回転方向に制限され
ず、圧力変動除去手段は、前記弁室と圧力変動除去手段
よりも下流側のガス流路とに連通する大流量メータ用ガ
ス流出孔と、大流量メータ用ガス流出孔よりも小径でか
つ周方向に位置を違えて設けられる小流量メータ用ガス
流出孔とが形成され、前記弁体およびダイヤフラムが収
納される筒体を有することを特徴とするフルイディック
式ガスメータである。本発明に従えば、前記圧力変動除
去手段は大流量メータ用ガス流出孔と小流量メータ用ガ
ス流出孔とが周方向に位置を違えて形成される筒体を有
するので、この筒体をガスメータ本体に装着するときに
大流量メータ用ガス流出孔および小流量メータ用ガス流
出孔のいずれかに周方向に位置を違えて取付けることに
よって、ガス流路にメータ号数に応じた流路抵抗を与
え、最大流量時に弁体が全開となるような圧力を発生さ
せることで1つのフルイディック式ガスメータによって
2つのメータ号数を選択的に切換えて計測することが可
能となる。請求項4記載の本発明は、前記筒体は、ガス
メータ本体に、大流量メータ用ガス流出孔および小流量
メータ用ガス流出孔のいずれか一方が圧力変動除去手段
よりも下流側でガス流路に連通する回動位置に選択的に
回動自在に装着されることを特徴とする。本発明に従え
ば、前記筒体はガスメータ本体に対して大流量メータ用
ガス流出孔および小流量メータ用ガス流出孔のいずれか
一方が圧力変動除去手段よりも下流側でガス流路に連通
する回動位置に選択的に回動自在に装着されるので、前
記筒体を回動して大流量メータ用ガス流出孔および小流
量メータ用ガス流出孔のいずれか一方を用いることによ
り、メータ号数を変更するための操作は容易であり、利
便性が向上されるとともに、1つのガスメータによって
2号数のメータとして計測可能であるので、部品点数を
少なくでき、製造コストを低減することができる。
【0017】請求項6記載の本発明は、前記弁体とダイ
ヤフラムとは連結軸によって同軸に連結され、前記隔壁
には、前記連結軸がその軸線に沿って変位自在に挿通
し、この連結軸の弁室側の一端部には、係止手段によっ
て前記弁体が傾動自在に係止されることを特徴とする。
本発明に従えば、弁体とダイヤフラムとは連結軸によっ
て同軸に連結され、弁体は連結軸に対して傾動自在に係
止手段によって係止される。このように弁体が傾動自在
であるので、安定して着座することができ、弁体が弁座
に接触したときの隙間が少なくなり、ガスのシール性を
安定して保つことができる。
【0018】請求項7記載の本発明は、前記隔壁には、
弁室内に突出し、連結軸を外囲して前記弁体の開弁方向
の変位を阻止する環状の当接片が形成されることを特徴
とする。本発明に従えば、前記隔壁に形成される環状の
当接片によって弁体が全開状態で安定して支持され、弁
体の傾きによる流路断面積の不所望な変化が防がれ、弁
体の変位による圧力損失の増加、検出精度への悪影響を
それぞれ防ぐことができる。
【0019】
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態のフ
ルイディック式ガスメータ31を示す背後側から見た断
面図であり、図2はフルイディック式ガスメータ31の
正面図であり、図3は図2の右側から見た側面図であ
る。フルイディック式ガスメータ31は、ガス供給口3
2と、ガス排出口33とを有し、ガス供給口32とガス
排出口33とにわたって連通するガス流路34が形成さ
れるガスメータ本体35と、ガス流路34に介在され、
ガスの通過によって発生した交番圧力変化に基づいてガ
ス流量を測定する計量手段36と、この計量手段36よ
りもガス通過方向上流側で前記ガス流路34に介在さ
れ、上流の配管より伝わってくる圧力変動を吸収する圧
力変動除去手段37と、前記ガス流路34における計量
手段36および圧力変動除去手段37間に、たとえば感
震器40によって検出された地震、過大流量、過小流量
および温度上昇などの異常時に前記ガス流路34を遮断
する遮断弁38と、この遮断弁38および後述の各種の
センサなどに駆動電力を供給する電池39とを備える。
【0021】圧力変動除去手段37は、ガス流路34の
ガス供給口32側の圧力P1とガス排出口33側の圧力
P3との差圧が大きくなったとき、弁孔41を開放し、
かつ前記ガス流路34のガス供給口32側の圧力P1と
ガス排出口33側の圧力P3との差圧が小さくなったと
き弁孔41を閉鎖する弁体42と、この弁体42に同軸
に連結されるダイヤフラム43とを有する。このダイヤ
フラム43によって、ダイヤフラム室44がガス流路3
4のガス排出口33側に連通する第1空間45と、ガス
流路34のガス供給口32側に連通する第2空間46と
に仕切られ、第2空間46内の圧力P1と、第1空間4
5内の圧力P3との差圧(P1−P3)によるダイヤフ
ラム43の変位によって、前記弁体42を開閉動作す
る。後述の弁室67から通路58、弁室59、弁孔6
0、および通路61を通過したガスは、通路62内の圧
力P2となり、また第1空間45内の圧力P3は、後述
のフルイディック素子50内を通過した後のガス排出口
33側の圧力と同圧である。
【0022】これらの弁体42およびダイヤフラム43
は、ガスメータ本体35の予め定める配置状態、すなわ
ち上部47を鉛直上方にし、下部48を鉛直下方にして
ガス供給口32およびガス排出口33を下方に臨ませた
配置状態に対して作動方向が水平となるように設けられ
る。第1空間45は、ガス排出口33に圧力導入通路4
9を介して連通し、したがってガス排出口33と第1空
間45とは同圧である。ガスメータ本体35の図2に示
す正面側には、フルイディック素子50によって発生し
た交番圧力変化を検出するための振動検出センサ51が
設けられ、これらのフルイディック素子50と振動検出
センサ51とを含んで、前記計量手段36を構成する。
この計量手段36は、150リットル/時以上の流量を
測定することが可能であるけれども、150リットル/
時未満の小流量を検出することができないため、フルイ
ディック素子50の上部には、3〜150リットル/時
の範囲で流量を測定することができるフローセンサ52
が設けられる。またフルイディック素子50の下部には
メータ内部の圧力低下を検出するための圧力センサ53
が設けられる。
【0023】ガスメータ本体35には、ガス供給口32
に近接して圧力変動除去手段37が嵌まり込んで収納さ
れる第1収納空間57、通路58、遮断弁38の弁体6
4が収納される弁室59、弁孔60、通路61、通路6
2およびフルイディック素子50が収納される第2収納
空間63がこの順序で形成され、ガス流路34を構成す
る。
【0024】図4は、圧力変動除去手段37の拡大断面
図であり、図5は圧力変動除去手段37の外観を示す側
面図であり、図6は圧力変動除去手段37を図5の上方
から見た平面図であり、図7は圧力変動除去手段37を
図5の下方から見た底面図である。前記圧力変動除去手
段37は、ガス流路34の一部を構成する前記通路58
に連通し、前記弁体42が収納される弁室67と、前記
ダイヤフラム43が収納されるダイヤフラム室44とを
仕切る隔壁68を有し、この隔壁68には、前記弁室6
7と前記ダイヤフラム室44とを連通し、ダイヤフラム
43の作動速度を制限する透孔69が形成される。弁体
42とダイヤフラム43とは連結軸70によって同軸に
連結され、隔壁68には前記連結軸70がその軸線に沿
って変位自在に挿通するスリーブ71が一体的に形成さ
れる。スリーブ71内には直円筒状の滑り性の良好な金
属または合成樹脂から成る軸受72が収納され、前記連
結軸70を気密に近い状態で軸線方向に移動自在に保持
している。
【0025】スリーブ71の第2空間46側に突出する
一端部には、非磁性体から成る環状のスペーサ73と、
強磁性体から成る環状の吸引片74とが嵌着される。ダ
イヤフラム43の中央部は、2枚の円形の挟持板75
a,75bによって挟持され、これらの挟持板75a,
75bおよびダイヤフラム43には、連結軸70の前記
第2空間46側に配置される第1端部に形成される小径
軸部76が挿通する。各挟持板75a,75bのうち第
1空間45側に配置される挟持板75aから突出する前
記小径軸部76には環状の永久磁石片77が装着され、
この永久磁石片77にはたとえば非磁性体から成るカバ
ー体78が嵌着され、小径軸部76の先端部に装着され
た抜止めリング79によって抜止めされた状態で、前記
永久磁石片77が外部に露出しない状態で取付けられて
いる。これらのスペーサ73、吸引片74、連結軸70
の小径軸部76、カバー体78および抜止めリング79
を含んで、磁気吸引手段81を構成する。このような磁
気吸引手段81によって、弁体42が前記弁孔41を外
囲する弁座82に着座した状態で外乱などによる圧力変
動によって弁体42が開こうとしても、弁座82に着座
した状態を維持することができ、これによって圧力変動
を減衰することができ、前記計量手段36による測定精
度が低下することが防がれる。
【0026】ダイヤフラム43の周縁部は前記隔壁68
を底部とする有底筒状の第1保持体83の周壁84に気
密に嵌着されて保持される。この周壁84は前記ダイヤ
フラム43の周縁部が嵌まり込む大径部85aと、大径
部85aに同軸に連なり、前記隔壁68が一体的に形成
される小径部85bとを有する。小径部85bの外周面
上には大略的に円筒状の第2保持体86の軸線方向一端
部が嵌まり込む。この第2筒体86には、弁室67とこ
の圧力変動除去手段37よりもガスの通過方向下流側の
ガス流路である通路58とに連通する大流量メータ用ガ
ス流出孔87と、大流量メータ用ガス流出孔87よりも
小径でかつ周方向に180°位置を違えて設けられる小
流量メータ用ガス流出孔88とが形成される。前記第1
保持体83と第2保持体86とによって筒体89を構成
する。
【0027】第2保持体86の軸線方向他端部寄りに
は、周方向に180°位置を違えて2つの径孔90,9
1が形成され、各径孔90,91と前記各ガス流出孔8
7,88との間には、Oリング92が嵌まり込む環状凹
溝93が形成される。Oリング92は、圧力変動除去手
段37をガスメータ本体35の第1収納空間57に装着
した状態で、この第1収納空間57を規定する内周面に
弾発的に周方向全周にわたって当接し、気密を達成して
ガスの漏洩を防止することができる。
【0028】前記隔壁68にはまた、弁室67内に突出
する連結軸70の一部、スリーブ71の一部、および軸
受72の一部を外囲する環状である大略的に直円筒状の
当接片96が一体的に形成される。この当接片96の外
形は、弁体42の外形の約1/2に選ばれ、全開状態の
弁体42を弁室67側で安定して支持することができ
る。このような当接片96の終端部には、周方向の一部
分が切欠かかれた切欠き97が形成される。この切欠き
97によって、弁体42が全開状態で当接片96に当接
して支持された状態であっても、弁室67と当接片96
によって外囲される内部空間とを等圧として、弁室67
と第2空間46とを前記透孔69を介して連通させるこ
とができる。
【0029】連結軸70の弁室67側に配置される軸線
方向他端部には、弁体42を傾動自在に係止する係止手
段101が設けられる。この係止手段101は、連結軸
70の他端部に同軸にかつ一体的に形成される小径軸部
102と、この小径軸部102の付け根に嵌着されるO
リング103と、小径軸部102の弁体42から突出す
る先端部に弁体42を嵌合させるスナップフィット10
4とを有する。
【0030】このような係止手段101によって、弁体
42は弁軸である連結軸70に固定せず柔軟性をもたせ
たまま取付けられ、弁体42が弁座82に着座したとき
の隙間をなくし、あるいは少なくすることができ、安定
して着座することができる。もし仮に、弁体42が弁座
82に着座したにも拘わらず隙間があると、弁体42よ
りもガス供給口32側で生じた圧力変動が計量手段36
によって検出されるおそれがあり、このような誤検出に
よってガス流量を誤検出することを防止するためであ
る。
【0031】図8は、圧力変動除去手段37の動作を示
す断面図であり、図8(1)は弁体42が弁座82に着
座した状態を示し、図8(2)は弁体42が全開状態で
大流量メータ用ガス流出孔87を介してガスが流れる状
態を示し、図8(3)は小流量メータ用ガス流出孔88
を介してガスが流れる状態を示す。図9は、図8(2)
に示される大流量メータ用ガス流出孔87を通過すると
きおよび図8(3)に示される小流量ガス流出孔88を
通過するときにおける流量と圧力損失との関係を示すグ
ラフである。
【0032】まず、図8(1)に示されるように、大流
量メータ用ガス流出孔87が通路58に連通した状態に
圧力変動除去手段37をガスメータ本体35に装着した
状態において、ラインL1で示されるように、ガス流路
34は弁体42によってメータ圧力損失を保ち、流量が
増加するにつれて第1および第2空間45,46間の圧
力損失P1−P3が増加し、それに従って、弁体42が
開き、メータの圧力損失ΔPは減少する。やがて図8
(2)に示されるように流量Qが参照符Bで示されるよ
うに、前記弁体42が全開すると、メータの圧力損失Δ
Pは最も低下し、この状態でさらに流量Qが増加するに
つれてメータの圧力損失ΔPは増加する。
【0033】このようにラインL2で示されるダイヤフ
ラム43に作用する差圧の変化に対応して、ラインL1
で示されるように、メータの圧力損失ΔPは変化する。
このようなダイヤフラム43への差圧の作用によって、
弁体42は徐々に開かれ、最大流量時に許容される圧力
損失以下で流量を増加させることができ、圧力変動の影
響を受けやすい流量域では、圧力損失を発生さることが
できる。また、図8(3)に示されるように小流量メー
タ用ガス流出孔88を用いる場合には、ラインL3で示
されるように、流量Qが参照符Cで示されるように、前
記弁体42が全開すると、圧力損失ΔPは最も低下し、
この状態でさらに流量Qが増加すると圧力損失ΔPは増
加する。ラインL4で示されるダイヤフラム43に作用
する差圧との変化に対応して、ラインL3で示されるよ
うにメータの圧力損失ΔPは変化する。ダイヤフラム4
3に作用する差圧P1−P3によって弁体42は徐々に
開き、最大流量時に規格を超える圧力損失を伴わずに流
量を増加させることができる。
【0034】上述のような構成によって、ガスメータ本
体35のガス流量には、ガスの通過方向に沿って圧力変
動除去手段37と計量手段36とが設けられる。圧力変
動除去手段37は、弁体42とダイヤフラム43とがガ
ス供給口32側の圧力P1とガス排出口33側の圧力P
3との差圧によって水平方向に変位することができ、そ
の構造的変位を生じるための差圧を少なくすることがで
き、弁体42の自重を軽減することにより、ダイヤフラ
ム43の受圧面積を少なくして、ダイヤフラム43の直
径を小さくし、構成を小形化することができる。
【0035】また、ダイヤフラム室44と弁室67とを
仕切る隔壁68に、たとえばダイヤフラム43の受圧面
に対して充分に小さい貫通孔によって実現される透孔が
形成されるので、この透孔に連通するダイヤフラム室4
4内のダイヤフラム43によって仕切られた一方の空間
に流入しまたは流出する僅かなガスの通過を許容するこ
とができ、これによってダイヤフラム43の作動速度が
制限され、弁体42が圧力変動によって変位し、計量動
作に悪影響を及ぼすという不都合が防がれ、より正確に
計量することが可能となる。
【0036】また、前記ダイヤフラム43を磁気吸引手
段81によって隔壁68に磁気吸引するように構成され
るので、圧力変動によって弁体42が変位し、この弁体
42の変位によって計量手段が誤検出するという不都合
が防がれ、正確に流量を計測することができる。また前
記磁気吸引手段81は第1空間内に配置される永久磁石
片を有する。この第1空間へのガスの流入量は少なく、
これによってガス中に含まれる鉄粉などのダストが永久
磁石片に付着することが防がれ、これによって作動不良
などの故障の発生を可及的に少なくして、信頼性を向上
することができる。
【0037】また前記圧力変動除去手段37は大流量メ
ータ用ガス流出孔と小流量メータ用ガス流出孔とが周方
向に位置を違えて形成される筒体を有するので、この筒
体をガスメータ本体35に装着するときに大流量メータ
用ガス流出孔および小流量メータ用ガス流出孔のいずれ
かに周方向に位置を違えて取付けることによって、ガス
流路にメータ号数に応じた流路抵抗を与え、これによっ
て最大流量時に弁体42を作動するための圧力を発生さ
せ、1つのフルイディック式ガスメータによって2つの
メータ号数を選択的に切換えて計測することが可能とな
る。
【0038】また弁体42とダイヤフラム43とは連結
軸によって同軸に連結され、弁体42は連結軸に対して
傾動自在に係止手段によって係止される。このように弁
体42が傾動自在であるので、弁体42が弁座に接触し
たときの隙間が少なくなり、安定して着座することがで
き、ガスのシール性を安定して保つことができる。
【0039】また前記隔壁68に形成される環状の当接
片によって弁体42が全開状態で安定して支持され、弁
体42の傾きによる流路断面積の不所望な変化が防が
れ、弁体42の変位による圧力損失の増加、検出精度へ
の悪影響をそれぞれ防ぐことができる。
【0040】また前記筒体はガスメータ本体35に対し
て大流量メータ用ガス流出孔および小流量メータ用ガス
流出孔のいずれか一方が圧力変動除去手段37よりも下
流側でガス流路に連通する回動位置に選択的に回動自在
に装着されるので、前記筒体を回動して大流量メータ用
ガス流出孔および小流量メータ用ガス流出孔のいずれか
一方を用いることによりメータ号数を変更するための操
作は容易であり、利便性が向上されるとともに、1つの
ガスメータによって2号数のメータとして計測可能であ
るので、部品点数が少なくでき、製造コストを低減する
ことができる。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、ガスメ
ータ本体のガス流路には、ガスの通過方向に沿って圧力
変動除去手段と計量手段とが設けられる。圧力変動除去
手段は、弁体とダイヤフラムとが圧力変動除去手段内の
弁孔よりも下流側の圧力とガス排出口側の圧力との差圧
によって水平方向に変位する。その構造的変位を生じる
ための差圧を少なくすることができ、弁体の自重を軽減
することにより、ダイヤフラムの受圧面積を少なくし
て、ダイヤフラムの直径を小さくし、構成を小形化する
ことができる。
【0042】また請求項1,5の本発明によれば、ダイ
ヤフラム室と弁室とを仕切る隔壁に、たとえばダイヤフ
ラムの受圧面に対して充分に小さい貫通孔によって実現
される透孔が形成されるので、この透孔に連通するダイ
ヤフラム室内のダイヤフラムによって仕切られた一方の
空間に流入しまたは流出する僅かなガスの通過を許容す
ることができ、これによってダイヤフラムの作動速度が
制限され、弁体が圧力変動によって変位し、計量動作に
悪影響を及ぼすという不都合が防がれ、正確に計量する
ことが可能となる。
【0043】請求項2記載の本発明によれば、前記ダイ
ヤフラムを磁気吸引手段によって隔壁に磁気吸引するよ
うに構成されるので、圧力変動によって弁体が変位し、
計量動作に悪影響を及ぼすという不都合が防がれ、正確
に流量を計測することができる。また前記磁気吸引手段
は第1空間内に配置される永久磁石片を有する。この第
1空間へのガスの流入量は少なく、これによってガス中
に含まれる鉄粉などのダストが永久磁石片に付着するこ
とが防がれ、これによって作動不良などの故障の発生を
可及的に少なくして、信頼性を向上することができる。
【0044】請求項3記載の本発明によれば、前記圧力
変動除去手段は大流量メータ用ガス流出孔と小流量メー
タ用ガス流出孔とが周方向に位置を違えて形成される筒
体を有するので、この筒体をガスメータ本体に装着する
ときに大流量メータ用ガス流出孔および小流量メータ用
ガス流出孔のいずれかに周方向に位置を違えて取付ける
ことによって、ガス流路にメータ号数に応じた流路抵抗
を与え、最大流量時に弁体が全開となるような圧力を発
生させることで1つのフルイディック式ガスメータによ
って2つのメータ号数を選択的に切換えて計測すること
が可能となる。請求項4記載の本発明によれば、前記筒
体はガスメータ本体に対して大流量メータ用ガス流出孔
および小流量メータ用ガス流出孔のいずれか一方が圧力
変動除去手段よりも下流側でガス流路に連通する回動位
置に選択的に回動自在に装着されるので、前記筒体を回
動して大流量メータ用ガス流出孔および小流量メータ用
ガス流出孔のいずれか一方を用いることによりメータ号
数を変更するための操作は容易であり、利便性が向上さ
れるとともに、1つのガスメータによって2号数のメー
タとして計測可能であるので、部品点数を少なくできて
製造コストを低減することができる。
【0045】請求項6記載の本発明によれば、弁体とダ
イヤフラムとは連結軸によって同軸に連結され、弁体は
連結軸に対して傾動自在に係止手段によって係止され
る。このように弁体が傾動自在であるので、弁体が弁座
に接触したときの隙間が少なくなり、安定して着座する
ことができ、ガスのシール性を安定して保つことができ
る。
【0046】請求項7記載の本発明によれば、前記隔壁
に形成される環状の当接片によって弁体が全開状態で安
定して支持され、弁体の傾きによる流路断面積の不所望
な変化が防がれ、弁体の変位による圧力損失の増加、検
出精度への悪影響をそれぞれ防ぐことができる。
【0047】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の一形態のフルイディック式ガスメ
ータを示す背後側から見た背面図である。
【図2】フルイディック式ガスメータ31の正面図であ
る。
【図3】図2の右側から見たフルイディック式ガスメー
タ31の断面図である。
【図4】圧力変動除去手段37の拡大断面図である。
【図5】圧力変動除去手段37の外観を示す正面図であ
る。
【図6】図5の上方から見た圧力変動除去手段37の平
面図である。
【図7】図5の下方から見た圧力変動除去手段37の底
面図である。
【図8】圧力変動除去手段37の動作を説明するための
断面図であり、図8(1)は大流量メータ用ガス流出孔
87を通路58に連通させた状態で弁体42が弁座82
に着座した閉弁状態を示し、図8(2)は大流量メータ
用ガス流出孔87を用いて弁体42が全開した状態を示
し、図8(3)は小流量メータ用ガス流出孔88を用い
て弁体42が全開した状態を示す。
【図9】圧力変動除去手段37を搭載したフルイディッ
ク式ガスメータ31の流量と圧力損失との関係を示すグ
ラフである。
【図10】典型的な従来技術のフルイディック式ガスメ
ータ1を正面側から見た簡略化した断面図である。
【符号の説明】
31 フルイディック式ガスメータ 32 ガス供給口 33 ガス排出口 34 ガス流路 35 ガスメータ本体 36 計量手段 37 圧力変動除去手段 37 遮断弁 43 ダイヤフラム 44 ダイヤフラム室 45 第1空間 46 第2空間 49 圧力導入通路 50 フルイディック素子 67 弁室 68 隔壁 69 透孔 70 連結軸 77 永久磁石片 81 磁気吸引手段 82 弁座 87 大流量メータ用ガス流出孔 88 小流量メータ用ガス流量孔 101 係止手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 000116633 愛知時計電機株式会社 愛知県名古屋市熱田区千年1丁目2番70 号 (73)特許権者 000156813 関西ガスメータ株式会社 京都府京都市下京区中堂寺鍵田町10 (73)特許権者 000142425 株式会社金門製作所 東京都板橋区大原町13番1号 (73)特許権者 000150109 株式会社竹中製作所 大阪府大阪市生野区中川西1丁目1番51 号 (73)特許権者 000222211 東洋ガスメーター株式会社 富山県新湊市本江2795番地 (72)発明者 温井 一光 神奈川県藤沢市みその台9−10 (72)発明者 酒井 克人 千葉県印旛郡白井町七次台4−4−11 (72)発明者 岡田 修一 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2 号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 岡林 誠 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2 号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 佐藤 孝人 愛知県東海市新宝町507−2 東邦瓦斯 株式会社 総合技術研究所内 (72)発明者 友枝 伸二 愛知県名古屋市熱田区千年一丁目2番70 号 愛知時計電機株式会社内 (72)発明者 波元 政信 大阪府大阪市東成区東小橋2丁目10番16 号 関西ガスメータ株式会社内 (72)発明者 青木 利昭 東京都板橋区志村1丁目2番3号 株式 会社金門製作所内 (72)発明者 今崎 正成 大阪府東大阪市西岩田4丁目7番31号 株式会社金門製作所 関西研究所内 (72)発明者 能登 雅弘 千葉県船橋市二和東5−35−9 (72)発明者 堀 富士雄 富山県新湊市本江2795番地 東洋ガスメ ーター株式会社内 (72)発明者 吉野 一博 富山県新湊市本江2795番地 東洋ガスメ ーター株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−324954(JP,A) 特開 昭61−59975(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 1/20 G01F 3/22

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス供給口とガス排出口とにわたって連
    通するガス流路が形成されるガスメータ本体と、ガス流
    路に介在され、ガスの通過によって発生した交番圧力変
    化に基づいてガス流量を測定する計量手段と、この計量
    手段よりもガス通過方向上流側で前記ガス流路に介在さ
    れ、ガス供給口において圧力変動を吸収する圧力変動除
    去手段とを備え、 圧力変動除去手段は、前記ガス流路の圧力変動除去手段
    内の弁孔よりも下流側とガス排出口側との差圧が大きく
    なったとき弁孔を開放し、かつ前記ガス流路の圧力変動
    除去手段内の弁孔よりも下流側とガス排出口側との差圧
    が小さいとき弁孔を閉鎖する弁体と、この弁体に同軸に
    連結されるダイヤフラムとを有し、 ダイヤフラムは、ダイヤフラム室をガス流路のガス排出
    口側に連通する第1空間と、ガス流路のガス供給口側に
    連通する第2空間とに仕切り、第1および第2空間の差
    圧によるダイヤフラムの変位によって前記弁体を開閉動
    作させ、 前記弁体およびダイヤフラムは、ガスメータ本体の予め
    定める配置状態に対して作動方向が水平となるように設
    けられ、ガスメータ本体の取付姿勢が水平軸を中心とす
    る回転方向に制限されず、 圧力変動除去手段は、ガス流路に連通し、前記弁体が収
    納される弁室と前記ダイヤフラムが収納されるダイヤフ
    ラム室とを仕切る隔壁を有し、この隔壁には、前記弁室
    と前記ダイヤフラム室とを連通し、ダイヤフラムの作動
    速度を制限する透孔が形成されることを特徴とするフル
    イディック式ガスメータ。
  2. 【請求項2】 ダイヤフラムは、第1空間内に配置され
    る永久磁石片を有する磁気吸引手段によって前記隔壁に
    磁気吸引されることを特徴とする請求項1記載のフルイ
    ディック式ガスメータ。
  3. 【請求項3】 ガス供給口とガス排出口とにわたって連
    通するガス流路が形成されるガスメータ本体と、ガス流
    路に介在され、ガスの通過によって発生した交番圧力変
    化に基づいてガス流量を測定する計量手段と、この計量
    手段よりもガス通過方向上流側で前記ガス流路に介在さ
    れ、ガス供給口において圧力変動を吸収する圧力変動除
    去手段とを備え、 圧力変動除去手段は、前記ガス流路の圧力変動除去手段
    内の弁孔よりも下流側とガス排出口側との差圧が大きく
    なったとき弁孔を開放し、かつ前記ガス流路の圧力変動
    除去手段内の弁孔よりも下流側とガス排出口側との差圧
    が小さいとき弁孔を閉鎖する弁体と、この弁体に同軸に
    連結されるダイヤフラムとを有し、 ダイヤフラムは、ダイヤフラム室をガス流路のガス排出
    口側に連通する第1空間と、ガス流路のガス供給口側に
    連通する第2空間とに仕切り、第1および第2空間の差
    圧によるダイヤフラムの変位によって前記弁体を開閉動
    作させ、 前記弁体およびダイヤフラムは、ガスメータ本体の予め
    定める配置状態に対して作動方向が水平となるように設
    けられ、ガスメータ本体の取付姿勢が水平軸を中心とす
    る回転方向に制限されず、 圧力変動除去手段は、前記弁室と圧力変動除去手段より
    も下流側のガス流路とに連通する大流量メータ用ガス流
    出孔と、大流量メータ用ガス流出孔よりも小径でかつ周
    方向に位置を違えて設けられる小流量メータ用ガス流出
    孔とが形成され、前記弁体およびダイヤフラムが収納さ
    れる筒体を有することを特徴とするフルイディック式ガ
    スメータ。
  4. 【請求項4】 前記筒体は、ガスメータ本体に、大流量
    メータ用ガス流出孔および小流量メータ用ガス流出孔の
    いずれか一方が圧力変動除去手段よりも下流側でガス流
    路に連通する回動位置に選択的に回動自在に装着される
    ことを特徴とする請求項3記載のフルイディック式ガス
    メータ。
  5. 【請求項5】 圧力変動除去手段は、ガス流路に連通
    し、前記弁体が収納される弁室と前記ダイヤフラムが収
    納されるダイヤフラム室とを仕切る隔壁を有し、この隔
    壁には、前記弁室と前記ダイヤフラム室とを連通し、ダ
    イヤフラムの作動速度を制限する透孔が形成されること
    を特徴とする請求項3または4に記載のフルイディック
    式ガスメータ。
  6. 【請求項6】 前記弁体とダイヤフラムとは連結軸によ
    って同軸に連結され、前記隔壁には、前記連結軸がその
    軸線に沿って変位自在に挿通し、この連結軸の弁室側の
    一端部には、係止手段によって前記弁体が傾動自在に係
    止されることを特徴とする請求項1,2または5に記載
    のフルイディック式ガスメータ。
  7. 【請求項7】 前記隔壁には、弁室内に突出し、連結軸
    を外囲して前記弁体の開弁方向の変位を阻止する環状の
    当接片が形成されることを特徴とする請求項6に記載の
    フルイディック式ガスメータ。
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