JP3152980U - 洗浄ブラシ - Google Patents

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池本 達也
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Abstract

【課題】ブラシ材の洗浄機能を十分に発揮させたうえに、さらに洗浄剤の泡の洗浄作用を最大限発揮させるため、植設側に泡立て部材を設置することにより、泡立て部材で発生させた泡を減少させることなくブラシ材に供給することができ、しかも泡立て部材で発生させた泡をブラシ材の全面にまで行き渡り易くして、充分な量の泡をブラシ材に保持することができ身体を優しく、傷つけることなく洗浄力を高めることができる洗浄ブラシを提供する。【解決手段】泡立て部材1がブラシ材2と共に本体3の同じ側に設置され、この泡立て部材1の周辺に前記ブラシ材2を配置したものとしている。前記泡立て部材1の上面1aとブラシ材2の上面2aとの間に空間Sが形成されるようにしている。さらに、前記泡立て部材1は、ブラシ材2の略中心部に位置するようにしている。【選択図】 図4

Description

この考案は、例えば頭髪、顔、腕や手足などの全身を洗うのに適した洗浄ブラシに関するものである。
従来、この種の洗浄ブラシは、例えば図11に示したように、ボディブラシとして、側部に把手11を設けた本体12内に、一方に毛ブラシ13を植設し、他方にスポンジ14を取り付けたブラシ体15を嵌入したものとしている。さらに、ブラシ体15は毛ブラシ13が本体12より突出する位置とスポンジ14が本体12より突出する位置の二つの位置において本体12内に係止されるようにしている(特許文献1)。
このように構成した従来の洗浄ブラシは、浴場において背中などを洗うのに、毛ブラシ13のみを植設しただけでは、スポンジ14で洗いたい場合に不便であるので、一方に毛ブラシ13を、他方にスポンジ14を取り付けることにより便利にしたものである。そして、この従来の洗浄ブラシでは、使用時に毛ブラシ13及びスポンジ14が把手11から横方向に充分に突出したものでありながら、ブラシ本体部分を小さくでき、使いやすく体裁もよいという効果を有するとしている。
また、この種の洗浄ブラシは、例えば図12に示したように、身体用手入れ具として、柔軟性を有する薄板状の本体21の外面22に多数の突起23から構成されるブラシ部24を設けた洗浄部材25と、柔軟性を有する薄板状の本体26の外面27に多数の凸部28を設けたマッサージ部材29との間に、含ませた洗浄剤を泡立てられるようにした泡立て部材31を設けたものとしている。さらに、洗浄部材25には、泡立てられた洗浄剤が通る孔32を設けたものとすることができるとしている(特許文献2)。
このように構成した従来の洗浄ブラシは、全体的に柔軟性を有しており、身体表面に沿ってしならせることが可能で、従来のハンドル部を握って洗うボディブラシとは異なり、直接握って洗浄部材25で身体を擦ることができるので、擦る場所などに応じて力の入れ具合の調整や加減を行いやすい。しかも、泡立て部材31により、洗浄剤を十分に泡立てて使用することができ、また、マッサージ部材29により身体のマッサージのために使用することもできるとしている。
実公平2−37435号公報 特開2006−6598号公報
しかしながら、図11に示した上記従来の洗浄ブラシでは、一方に毛ブラシ13を、他方にスポンジ14を取り付けているので、スポンジ14で発生させた泡を、毛ブラシ13に付け直さなければならず、この時にスポンジ14で発生させた泡が減少してしまい、充分な量の泡を毛ブラシ13に保持することができないという問題点を有していた。
また、上記従来の洗浄ブラシでは、スポンジ14で発生させた泡を、毛ブラシ13に付け直すときに、一部の泡が流れ落ちてしまい、充分な量の泡を毛ブラシ13に保持することができないという問題点を有していた。
さらに、図12に示した上記従来の洗浄ブラシでは、洗浄部材25とマッサージ部材29との間に泡立て部材31を設けたものとしているので、泡立て部材31の周囲から発生した泡を、洗浄部材25の周囲には供給し易いが、洗浄部材25の中心部には供給し難く、充分な量の泡を洗浄部材25に保持することができないという問題点を有していた。
また、上記洗浄ブラシでは、泡立て部材31の内部から発生した泡が通る孔32を設けたものとすることができるとしているが、このようにしたとしても、発生した泡は洗浄部材25の後方から前方に送られることになるので、洗浄部材25の前面にまで行き渡る間に泡が減少してしまい、充分な量の泡を洗浄部材25に保持することができないという問題点を有していた。
そこで、この考案は、上記従来の問題点を解決するものであり、ブラシ材の洗浄機能を十分に発揮させたうえに、さらに洗浄剤の泡の洗浄作用を最大限発揮させるため、ブラシ材側に泡立て部材を設置することにより、泡立て部材で発生させた泡を減少させることなくブラシ材に供給することができ、しかも泡立て部材で発生させた泡をブラシ材の全面にまで行き渡り易くして、充分な量の泡をブラシ材に保持することができ、身体を優しく傷つけることなく洗浄力を高めることができる洗浄ブラシを提供することを目的としてなされたものである。
そのため、この考案の洗浄ブラシは、泡立て部材1がブラシ材2と共に本体3の同じ側に設置され、この泡立て部材1の周辺に前記ブラシ材2を配置したものとしている。
そして、この考案の洗浄ブラシは、前記泡立て部材1の上面1aとブラシ材2の上面2aとの間に空間Sが形成されるようにしている。
さらに、この考案の洗浄ブラシは、前記泡立て部材1を、ブラシ材2の略中心部に位置するようにしている。
さらに、この考案の洗浄ブラシは、前記ブラシ材2の上面2aの面積を、泡立て部材1の上面1aの面積の2〜3倍にしている。
さらに、この考案の洗浄ブラシは、前記ブラシ材2の上面2aを泡立て部材1の上面1aより、5〜10mm高くしている。
この考案の洗浄ブラシは、以上に述べたように構成されており、ブラシ材の洗浄機能を十分に発揮させたうえに、さらに洗浄剤の泡の洗浄作用を最大限発揮させるため、ブラシ材側に泡立て部材を設置することにより、泡立て部材で発生させた泡を減少させることなくブラシ材に供給することができ、しかも泡立て部材で発生させた泡をブラシ材の全面にまで行き渡り易くして、充分な量の泡をブラシ材に保持し、身体を優しく傷つけることなく洗浄力を高めることができるものとなった。
この考案の洗浄ブラシの一実施形態を示す斜視図である。 図1に示すこの考案の洗浄ブラシの正面図である。 図1に示すこの考案の洗浄ブラシの側面図である。 図2中のA−A線によるこの考案の洗浄ブラシの断面図である。 この考案の洗浄ブラシの泡立て部材の好ましい形態の第一例を示す斜視図である。 この考案の洗浄ブラシの泡立て部材の好ましい形態の第二例を示す斜視図である。 この考案の洗浄ブラシの泡立て部材の好ましい形態の第三例を示す斜視図である。 この考案の洗浄ブラシの泡立て部材の好ましい形態の第四例を示す斜視図である。 この考案の洗浄ブラシの泡立て部材の好ましい形態の第五例を示す斜視図である。 この考案の洗浄ブラシの泡立て部材の好ましい形態の第六例を示す斜視図である。 従来の洗浄ブラシの一例を示しており、この洗浄ブラシの断面図である。 従来の洗浄ブラシの他の例を示しており、この洗浄ブラシの断面図である。
以下、この考案の洗浄ブラシを実施するための形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
先ず、この考案の洗浄ブラシは、図1〜4に示したように、泡立て部材1とブラシ材2とが本体3の同じ側に設置され、この泡立て部材1の周辺にブラシ材2を配置したものとしている。このようにすることにより、泡立て部材1で発生させた泡は、ブラシ材2に付け直さなくても、泡立て部材1からブラシ材2に自然に行き渡るものになる。
前記泡立て部材1は、スポンジ等の多孔質体や、適度な空間を保持したネット状からなるものとしており、略円柱形状にしており、ブラシ材2の略中心部に位置するようにしている。この泡立て部材1は、液状や固形または粉末状の洗浄剤を塗布させたり、含浸させ、泡立て部材1の上面1aとブラシ材2の上面2aとの間に適度な空間Sを形成させたうえで、泡立て部材1を伸縮させることによって泡を発生させるものとしている。このようにすることにより、泡立て部材1から発生する泡の発生をより促進すると共に、ブラシ材2に次々に供給されて、ブラシ材2の中心部側から周辺部側に徐々に全面に行き渡るので、このブラシ材2から流れ落ち難いものになる。
そして、前記略円柱形状にした泡立て部材1は、図5に示したように、通常は上面1a及び側面1bを平滑な面にしており、上面1a及び側面1bから充分な量の泡が発生するようにしている。
さらに、前記略円柱形状にした泡立て部材1は、図6に示したように上面1aを凹凸形状にしたり、図7に示したように側面1bに複数本の溝dを縦方向に形成したものとしたり、図8に示したように側面1bに複数本の溝dを横方向に形成したものとしたり、図示していないが側面1bに複数本の溝dを斜め方向に形成したものとすることができる。このようにすることにより、前記泡立て部材1の上面1aや側面1bの表面積がより広くなるので、より充分な量の泡を発生させることができるものになる。
また、前記略円柱形状にした泡立て部材1は、図9に示したように、上面1aから下面1cにかけて貫通孔hを設けたものとしたり、図10に示したように、図5に示した泡立て部材1より小さい径の略円柱形状にした泡立て部材1を複数本設けたものとすることもできる。
このようにすることにより、前記泡立て部材1の上面1aや側面1bの表面積がより広くなるので、より充分な量の泡を発生させることができ、頭髪、顔、腕や手足などの各々の身体表面を洗浄するのに、最適な材質により構成されたブラシ材2の洗浄機能を十分に発揮させたうえに、さらに洗浄剤の泡の洗浄作用を最大限発揮させるため、ブラシ材2側に設置した泡立て部材の貫通孔hの内部や複数本の泡立て部材1の空間に、発生させた泡をより保持しておき易いものになった。
前記ブラシ材2は、図示したようにブラシ毛にした場合には、直径0. 3〜1mmのブラシ毛を数十本、束ねたものを、2〜5mmの間隔をおいて数十個所に配置して、前記泡立て部材1の周辺を略円形状に取り囲んで配置したものとしているが、必ずしもブラシ毛にする必要はなく、長尺や短尺の繊維状体等とすることもできる。さらに、このブラシ材2は、前記泡立て部材1の周辺を略円形状に取り囲んで配置したものとしているが、略円形状に限らず、略楕円形状や略多角形状、球体形状などとすることができ、前記泡立て部材1の周辺を任意の形状で取り囲んで配置したものとすることができ、前記泡立て部材1を略中心部に位置するようにしている。
そして、各々の身体表面を洗浄するのに、最適な材質により構成された前記ブラシ材2の上面2aは、使用者の身体表面と接触するようにしており、その全体としての接触面積を、泡立て部材1の上面1aの面積の1〜5倍とするのが好ましいが、2〜3倍とするのがより好ましい。さらに、前記ブラシ材2の上面2aは、泡立て部材1の上面1aより、実寸で5〜10mm高くしており、泡立て部材1との間に空間Sが形成されるようにしている。このようにすることにより、泡立て部材1から発生する泡の発生をより促進させると共に、泡立て部材1から発生させた泡が、前記空間Sに入り、この空間Sで保持されることになり、発生させた泡をより保持しておき易いものになる。
前記本体3は、木製、合成樹脂製、金属製等とすることができ、図示したように、把手4を設けたものとすることができるが、把手4は必ずしも必要ではなく、無くてもよい。そして、前記本体3は、図示したものでは平坦な円板状にしたものとし、中央に前記泡立て部材1の下面1cを接着し、この泡立て部材1の周辺の本体3にブラシ毛としたブラシ材2を植毛したものとしている。なお、前記本体3は、泡立て部材1とブラシ材2とを同じ側に設置できるものであれば、前記したように平坦な板体にしたものでなくても、湾曲させた板体としたり、平坦面や曲面を有する塊状体などとすることができる。
以上のように構成されたこの考案の洗浄ブラシは、泡立て部材1で発生させた泡を減少させることなくブラシ材2に供給することができ、しかも泡立て部材1で発生させた泡をブラシ材2の全面にまで行き渡り易くして、充分な量の泡をブラシ材2に保持することができる。
したがって、この考案の洗浄ブラシは、頭髪用とした場合には、泡立て部材1にシャンプーを塗布させたり、含浸させて、ブラシ材2で頭髪、頭皮を擦りつけ洗浄すると共に、泡立て部材1を押圧したり、押圧を解放したりして、その泡立て部材1を伸縮させることにより、短時間で泡を発生させることができ、少ない量のシャンプーでも効率よく泡立てることができ、洗浄力を高めると共に、頭髪、頭皮を短時間で優しく洗浄することができる。
さらに、この考案の洗浄ブラシは、顔用とした場合にも、泡立て部材1に洗顔剤やメイク落とし用洗浄剤を塗布させたり、含浸させて、ブラシ材2でデリケートな顔面の肌を傷つけることなく、優しく擦りつけ洗浄すると共に、泡立て部材1を押圧したり、押圧を解放したりして、その泡立て部材1を伸縮させることにより、短時間で泡を発生させることができ、少ない量の洗顔剤でも効率よく泡立てることができ、洗浄力を高めると共に、顔面のデリケートな肌を短時間で優しく洗浄、メイク落としをすることができる。
また、この考案の洗浄ブラシは、腕や手足などの他、全身用とした場合にも、泡立て部材1に液状や固形または粉末状の洗浄剤を塗布させたり、含浸させて、ブラシ材2で全身を擦りつけ洗浄すると共に、泡立て部材1を押圧したり、押圧を解放したりして、その泡立て部材1を伸縮させることにより、短時間で泡を発生させることができ、少ない量の洗顔剤でも効率よく泡立てることができ、洗浄力を高めると共に、デリケートな肌を短時間で優しく洗浄することができる。特に、使用者がアレルギー体質の場合であっても、短時間で洗浄が完了するので、傷みを感じることなく、全身の洗浄が可能となる。
さらに、この考案の洗浄ブラシは、女性のネイルアートを施術した爪部分の細かな凹凸面であっても、今まで洗浄が不十分であった細かな凹凸面であっても、泡立て部材1より発生させたきめ細かな泡により、洗浄が可能となり、子供など手の洗浄作業に不馴れな使用者の場合であっても、泡立て部材1より発生させたきめ細かな泡により、さらに洗浄力が高められ、食中毒などの予防に大変有効である。
また、この考案の洗浄ブラシは、洗浄剤を保持できるタンク状の構造体をブラシ基台の裏側に設置することにより、洗浄剤を自在に泡立て部材1に供給することができ、最適な洗浄剤量を調整補給することができるものとなる。
さらに、この考案の洗浄ブラシは、人の身体用洗浄ブラシとしての他、犬や猫などのペットの洗浄ブラシとしても最適である。特に、身体表面に長い体毛がある場合などの洗浄時にも泡の発生が容易となり、ペットに優しく、短時間で泡の洗浄効果が十分に発揮され、ペットが嫌がることなく短時間で効果的に洗浄できる、優れた洗浄ブラシとなった。
また、この考案の洗浄ブラシは、人の身体用洗浄ブラシとしての他、スポーツ用品などの洗浄ブラシとしても最適でもある。各種のボールやシューズなどの汚れのひどい物を洗浄する場合などにおいても、洗浄時に泡の発生が容易となり、短時間で泡の洗浄効果が十分に発揮され、汚れのひどい場合であっても、泡の洗浄力により強力に洗浄できる、優れた洗浄ブラシとなった。
よって、この考案の洗浄ブラシは、泡の洗浄力を利用し、様々な洗浄において、様々な分野や用途に利用可能な優れた洗浄ブラシとなった。
1 泡立て部材
1a 上面
2 ブラシ材
2a 上面
3 本体
S 空間

Claims (5)

  1. 泡立て部材(1)がブラシ材(2)と共に本体(3)の同じ側に設置され、この泡立て部材(1)の周辺に前記ブラシ材(2)を配置したことを特徴とする洗浄ブラシ。
  2. 前記泡立て部材(1)の上面(1a)とブラシ材(2)の上面(2a)との間に適度な空間(S)を形成させたことを特徴とする請求項1記載の洗浄ブラシ。
  3. 前記泡立て部材(1)を、ブラシ材(2)の略中心部に位置するようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の洗浄ブラシ。
  4. 前記ブラシ材(2)の上面(2a)の面積を、泡立て部材(1)の上面(1a)の面積の2〜3倍にしたことを特徴とする請求項2記載の洗浄ブラシ。
  5. 前記ブラシ材(2)の上面(2a)を泡立て部材(1)の上面(1a)より、5〜10mm高くしたことを特徴とする請求項2記載の洗浄ブラシ。
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