JP3152767U - 開閉体用引手 - Google Patents

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廣幸 真田
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Abstract

【課題】シンプルな構成の主引手本体の一部材のみに部品点数を削減した構造が簡素化されたものでありながら、指の掛りが十分になされるとともに、回転や摺接が繰り返される部材の省略によって部材の摩耗劣化に伴う動作のガタツキを回避することで、開閉体の表側と裏側の少なくとも一方側から良好な開閉操作性を確保することができる開閉体用引手を提供する。【解決手段】開閉体用引手1は、開閉体の盲貫嵌合孔に取付けけたときに周縁部が嵌合孔の入口周縁部に係止される主フランジ部10と、嵌合孔に嵌合される主枠状脚部11と、主枠状脚部11に外嵌される底部材2とを備え、主フランジ部10の中心と対称軸に対して主枠状脚部11の中心と対称軸とを一方向に変位させて、主フランジ部10の内周縁部の一部に主枠状脚部11の内面からはみ出す指掛け部12を設ける。【選択図】図1

Description

本考案は開閉体用引手に係り、詳しくは、住宅居室の間仕切り戸、押入れの戸(襖)、下駄箱の戸またはクローゼットの戸あるいは家具の引出しなどを含む開閉体に取付けられて、該開閉体開閉の際に引手として機能する開閉体用引手に関する。
従来の開閉体用引手として、特許文献1に記載の技術が知られており、この特許文献1に記載の開閉体用引手を図13に示す。
図13において、開閉体用引手100は、たとえば、住宅居室の間仕切り戸における左右に移動させて開閉する引き戸101に取付けられる。開閉体用引手100は、引き戸101に設けた貫通孔102内へ居室内側から嵌合される一方の引手本体103と、貫通孔102内へ居室外側(廊下側)から嵌合される他方の引手本体104と、両者103,104の間に介在される底板105とを含んでいる。
一方の引手本体103は、矩形枠状に形成されて周縁部が貫通孔102の居室内側の周縁部に係止される係止部106と、この係止部106の内側から引き戸101の厚さ方向にのびて貫通孔102に嵌合される矩形状の外枠107とを備え、該外枠107の図示していない上部および下部の各両サイドには、投影平面形状がU字形の切欠(図示省略)が引き戸101の厚さ方向を長手方向としてそれぞれ形成されている。
他方の引手本体104は、矩形枠状に形成され周縁部が貫通孔102の居室外側の周縁部に係止される係止部108と、この係止部108の内側から引き戸101の厚さ方向に延設して貫通孔102に嵌合される矩形状の外枠109とを備え、該外枠109の図示していない上部および下部の各両サイドには、投影平面形状がU字形の切欠(図示省略)が引き戸101の厚さ方向を長手方向としてそれぞれ形成されている。そして、一方の引手本体103を貫通孔102内へ居室内側から嵌合し、かつ、他方の引手本体104を貫通孔102内へ居室外側から嵌合して、各引手本体103,104を組み合わせることで、一方の引手本体103側の図示されていない投影平面形状がU字形の切欠と、他方の引手本体104側の図示されていない投影平面形状がU字形の切欠とが投影平面上で重なり合うことにより、上下各々に一対のガイド溝110,111が形成される(ただし、図13には、下側の一対のガイド溝110,111のみが示されている)。
底板105は、中央部がヒンジ部112によって相対回転可能に連結された矩形状の板材113,114と、各板材113,114の側端部に固着されて各板材113,114の上下両端よりも僅かに上下両側に突出する突出部(図示省略)を設けたバー115,116とを備え、バー115の図示されていない上下両側の突出部は前記ガイド溝110に移動自在に挿入され、バー116の図示されていない上下両側の突出部は前記ガイド溝111に移動自在に挿入される。
さらに、前記各バー115,116の外周面には、ゴムや樹脂などからなる弾性変形可能な不透明体のヒレ117が取付けられている。
前記構成の開閉体用引手100によれば、居室内側から引き戸101を閉める場合には、図14(A)のように、指118で一方の板材113を居室外側(廊下側)へ押圧して移動させることで、引き戸101を閉める方向(矢印A)側に指掛りが形成されるので、厚さが薄い引き戸101であっても良好な閉じ操作性を確保することができる。
また、居室内側から引き戸101を開ける場合には、図14(B)のように、指118で他方の板材114を居室外側(廊下側)へ押圧して移動させることで、引き戸101を開ける方向(矢印B)側に指掛りが形成されるので、厚さが薄い引き戸101であっても良好な開き操作性を確保することができる。
一方、居室外側から引き戸101を閉める場合には、図15(A)のように、指118で一方の板材113を居室内側へ押圧して移動させることで、引き戸101を閉める方向(矢印A)側に指掛りが形成されるので、厚さが薄い引き戸101であっても良好な閉じ操作性を確保することができる。
また、居室外側から引き戸101を開ける場合には、図15(B)のように、指118で他方の板材114を居室内側へ押圧して移動させることで、引き戸101を開ける方向(矢印B)側に指掛りが形成されるので、厚さが薄い引き戸101であっても良好な開き操作性を確保することができる。
特開2000−45581号公報
ところが、前記特許文献1に記載されている開閉体用引手100は、中央部がヒンジ部112によって相対回転可能に連結された矩形状の各板材113,114と、各板材113,114の側端部に固着されて各板材113,114の上下両端よりも僅かに上下両側に突出する突出部(図示省略)を設けたバー115,116とを備えた底板105を備えている。この底板105は、部品点数が多く構造が複雑であるばかりか、引き戸101開閉の度にヒンジ部112の回転が繰り返されるとともに、バー115,116において各板材113,114の上下両端よりも僅かに上下両側に突出する突出部(図示省略)と上下各一対のガイド溝110,111との摺接が繰り返されることになる。そのため、比較的短期間でヒンジ部112が摩耗劣化してガタツキを生じ、円滑な回転が妨げられて、一方の板材113および他方の板材114を居室外側または居室内側へ押圧して移動させることが困難になるおそれを有している。また、比較的短期間で突出部と上下各一対のガイド溝110,111が摩耗劣化してガタツキを生じ、突出部の円滑な移動が妨げられて、一方の板材113および他方の板材114を居室外側または居室内側へ押圧して移動させることが困難になるおそれを有している。
一方、前記特許文献1に記載されている開閉体用引手100では、底板105における各板材113,114が不透明体によって構成され、かつ、前記各バー115,116の外周面には、ゴムや樹脂などからなる弾性変形可能な不透明体のヒレ117が取付けられているので光透過性を有していない。そのため、開閉体用引手100がたとえば寝室や個室用の引き戸101に取付けられると、寝室や個室の外側(たとえば廊下側や隣接する居間側など)から開閉体用引手100を透して寝室や個室を視認することができないので、プライバシーを保護することができる。また、前記廊下側や隣接する居間側から明かりが寝室内へ洩れるのを防止できるので、就寝時の安眠に寄与することができる。
しかし、前記開閉体用引手100がたとえばトイレの戸(たとえば引き戸101)に取付けられると、トイレ使用時にトイレ用照明器具が点灯されていても、その照射光をトイレの外側(たとえば廊下側)から開閉体用引手100を透して視認することができないので、トイレ使用中であるのもかかわらず、誤ってトイレの戸を開放してしまう誤動作が生じるおそれを有する。
また、前記開閉体用引手100は通気性を有していないので、この開閉体用引手100が取付けられている住宅居室の間仕切り戸、押入れの戸(襖)、下駄箱の戸またはクローゼットの戸あるいは家具の引出しなどを含む開閉体が全閉されていると内部を換気することができない。そのため、不十分な換気により居室在室者や押入れ、下駄箱、クローゼット、家具などの収納品に悪影響を及ぼすことが懸念される。
本考案は上記の実情に鑑みてなされたものであって、シンプルな構成の主引手本体の一部材のみに部品点数を削減した構造が簡素化されたものでありながら、指の掛りが十分になされるとともに、回転や摺接が繰り返される部材の省略によって部材の摩耗劣化に伴う動作のガタツキを回避することで、開閉体の表側と裏側の少なくとも一方側から良好な開閉操作性を確保することができる開閉体用引手の提供を第1の目的とし、前記主引手本体と、回転や摺接が繰り返される部材の省略によって部材の摩耗劣化に伴う動作のガタツキを回避できるように構成して構造が簡素化された補助引手本体とを組み合わせることで、全体として構造が簡素化されたものでありながら、開閉体の表側と裏側の両側から良好な開閉操作性を確保することができるとともに、光の透過および遮断の選択を可能とし、かつ、通気性が確保されて換気機能を発揮できる開閉体用引手の提供を第2の目的とするものである。
前記第1の目的を達成するために、本考案に係る開閉体用引手は、開閉体の厚さ方向にのびて形成された嵌合孔に取付けられて、該開閉体開閉の際に引手として機能する開閉体用引手において、
該開閉体用引手は、前記嵌合孔に取付けたときに周縁部内面が該嵌合孔の入口周縁部に係止される主フランジ部と、該主フランジ部から前記開閉体の厚さ方向にのびて前記嵌合孔に嵌合される主枠状脚部とを備えた主引手本体によって構成され、
前記主フランジ部の中心と対称軸に対して前記主枠状脚部の中心と対称軸とを一方向に変位させて、前記主フランジ部の内周縁部の一部に前記主枠状脚部の内面からはみ出す指掛け部を設けたことを特徴としている。
これによれば、主フランジ部の中心と対称軸に対して主枠状脚部の中心と対称軸とを一方向に変位させることで、主フランジ部の内周縁部の一部に主枠状脚部の内面からはみ出す指掛け部を設けた構成の主引手本体、つまり、主フランジ部の外面から目視不能な指掛け部を該主フランジ部の内周縁部の一部に設けたシンプルな構成の主引手本体の一部材のみに部品点数を削減して構造の簡素化を図ることができる。また、嵌合孔の入口周縁部に係止される主フランジ部の内周縁部の一部に指掛け部が設けられることで、開閉体の厚さ方向の寸法が大きくて嵌合孔の深さを大きく確保できる場合は勿論のこと、たとえ開閉体の厚さ方向の寸法が小さくて嵌合孔の深さが小さく制限されても、指掛け部に対して指の掛りが十分になされるので、嵌合孔の深浅如何にかかわらず開閉体の良好な開閉操作性を確保することができるばかりか、回転や摺接が繰り返される部材の省略によって部材の摩耗劣化に伴う動作のガタツキを回避できることによっても、開閉体の良好な開閉操作性を確保することが可能になる。
また、前記嵌合孔が盲貫孔であると、開閉体用引手は該盲貫孔が開口している開閉体の表側または裏側のいずれか一方側に取付けられるので、開閉体はその表側と裏側のいずれか一方側から開閉操作できる。そして、前記嵌合孔が貫通孔であると、開閉体用引手は該貫通孔が開口している開閉体の表側と裏側の両側に取付けられるので、開閉体はその表側と裏側の両側から開閉操作できる。
本考案の開閉体用引手は、前記主枠状脚部に嵌合されて該主枠状脚部の先端開口部を閉塞する底部材を備えていることが望ましい。これによると、前記開閉体に形成された嵌合孔が盲貫孔である場合、該盲貫嵌合孔の奥面が前記底部材によって隠蔽されることになる。そのため、主フランジ部側から前記奥面を視認できなくなるので、開閉体用引手および開閉体の見栄えがよくなる。
前記第2の目的を達成するために、本考案の前記開閉体用引手は、開閉体の厚さ方向にのびて形成された貫通嵌合孔の一方側に取付けられる前記主引手本体と、前記貫通嵌合孔の他方側に取付けられて前記主引手本体に組み付け可能な補助引手本体とからなり、
前記主引手本体は、前記貫通嵌合孔の一方側に取付けられたときに周縁部内面が該貫通嵌合孔の一方の入口周縁部に係止される主フランジ部と、該主フランジ部から前記開閉体の厚さ方向にのびて前記貫通嵌合孔の一方の入口側に嵌合される主枠状脚部とを備え、
前記補助引手本体は、前記貫通嵌合孔の他方側に取付けられたときに周縁部内面が該貫通嵌合孔の他方の入口周縁部に係止される補助フランジ部と、該補助フランジ部から前記開閉体の厚さ方向にのびて前記貫通嵌合孔の他方の入口側に嵌合される補助枠状脚部とを備えている。
これによれば、前記開閉体に形成された貫通嵌合孔の一方側に主引手本体を取付け、貫通嵌合孔の他方側に補助引手本体を取付けることで、開閉体はその表側と裏側の両側から開閉操作できる。また、主引手本体は前述の作用効果を奏し、補助引手本体は、主引手本体と同様に回転や摺接が繰り返される部材の省略によって部材の摩耗劣化に伴う動作のガタツキを回避できるように構成して構造が簡素化されているので、全体として構造が簡素化されたものでありながら、開閉体の表裏両側から良好な開閉操作性を確保することが可能になる。
本考案の開閉体用引手は、前記主引手本体の主枠状脚部と前記補助引手本体の補助枠状脚部の一方の枠状脚部が他方の枠状脚部に嵌脱可能に外嵌され、該他方の枠状脚部に前記開閉体の厚さ方向にのびる複数の切欠が形成されているとともに、一方の枠状脚部の表面には他方の枠状脚部が外嵌されたときに前記複数の切欠に係合可能な複数の突条が形成されていることが望ましい。
これによれば、一方の枠状脚部の表面に形成した複数の突条の突出高さを、他方の枠状脚部の表面と面一になるように設定し、かつ、前記貫通嵌合孔の内法を他方の枠状脚部が略隙間なく嵌合される大きさに設定しておけば、一方の枠状脚部を他方の枠状脚部に外嵌した状態で主引手本体と補助引手本体とを貫通嵌合孔の両側に取付けると、一方の枠状脚部の表面に形成した複数の突条が貫通嵌合孔の内面に略隙間なく密着して嵌合されるとともに、他方の枠状脚部が貫通嵌合孔の内面に略隙間なく密着して嵌合されるので、厚さ方向の寸法が小さい開閉体に形成されている軸方向寸法の短い貫通嵌合孔の両側に主引手本体と補助引手本体とをガタツクことなく適正に取付けることができる。また、軸方向寸法の長い貫通嵌合孔が形成された厚さ方向の寸法が大きい開閉体であれば、貫通嵌合孔の軸方向寸法の長さおよび開閉体の厚さ方向の寸法に応じて、主引手本体の主枠状脚部と補助引手本体の補助枠状脚部とを相互に貫通嵌合孔の軸方向に離間させて主引手本体と補助引手本体とを貫通嵌合孔の両側に取付けても、一方の枠状脚部の表面に形成した複数の突条が貫通嵌合孔の内面に略隙間なく密着して嵌合されるとともに、他方の枠状脚部が貫通嵌合孔の内面に略隙間なく密着して嵌合されるので、厚さ方向の寸法が大きい開閉体に形成されている軸方向寸法の長い貫通嵌合孔の両側に主引手本体と補助引手本体とをガタツクことなく適正に取付けることができる。
また、本考案の開閉体用引手は、前記補助引手本体の補助枠状脚部の内面に、透明または不透明の板材を前記開閉体の厚さ方向に交差して設けることが望ましい。これによると、透明の板材を設けた開閉体用引手であれば、在室中に点灯される室内の照明器具の照射光を透明の板材を透して室外から視認して在室中であることが確認できるので、誤って開閉体を開放してしまう誤動作を回避することができる。一方、不透明の板材を設けた開閉体用引手であれば、室外から室内を視認することができないので、プライバシーを保護することができるとともに、室外の廊下側や隣接する居間側から明かりが寝室内へ洩れるのを防止して、安眠に寄与することができる。
さらに、本考案の開閉体用引手は、前記補助引手本体の補助枠状脚部の内面と、この内面に対向する前記透明または不透明の板材の端面との間に通気用の隙間を形成することが望ましい。これによると、住宅居室の間仕切り戸、押入れの戸 (襖)、下駄箱の戸またはクローゼットの戸あるいは家具の引出しなどを含む開閉体が全閉されていても、その内部を簡単な構成の通気用の隙間によって換気することができ、居室在室者や押入れ、下駄箱、クローゼット、家具の引出しなどの収納品に悪影響が及ぶのを回避できる。
本考案に係る開閉体用引手は、シンプルな構成の主引手本体の一部材のみに部品点数を削減した構造が簡素化されたものでありながら、指の掛りが十分になされるとともに、回転や摺接が繰り返される部材の省略によって部材の摩耗劣化に伴う動作のガタツキを回避することで、開閉体の表側と裏側の少なくとも一方側から良好な開閉操作性を確保することができる。
本考案に係る開閉体用引手の第1実施形態の分解斜視図である。 主引手本体の説明図であり、図2(a)は主引手本体の正面図、図2 (b)は図2(a)の右側面図、図2(c)は図2(a)の背面図、図2(d)は図2(a)のA−A線に沿う横断面図である。 本考案に係る開閉体用引手の第1実施形態の組立状態を示す右側面図である。 本考案に係る開閉体用引手の第1実施形態を家具の引出しに取付けた状態を示す説明図であり、図4(a)は引出しに取付けた状態の一例を示す正面図、図4(b)は図4(a)のB−B線に沿う拡大横断面図、図4(c)は引き戸に取付けた状態の一例を示す正面図、図4(d)は図4(c)のC−C線に沿う拡大縦断面図である。 本考案に係る開閉体用引手の第2実施形態の分解斜視図である。 第2実施形態の開閉体用引手に適用される透明または不透明の板材の一例を示す正面図である。 補助引手本体の説明図であり、図7(a)は図5の矢印X方向から見た説明図、図7(b)は図7(a)のD−D線に沿う横断面図である。 補助引手本体に透明または不透明の板材を設けた構成の一例を示す説明図であり、図8(a)は図7(a)に相当する説明図、図8(b)は図8(a)のE−E線に沿う横断面図である。 本考案に係る開閉体用引手の第2実施形態を開閉体に取付けた状態の一例を示す縦断側面図である。 図9のF−F線に沿う拡大横断面図である。 本考案に係る開閉体用引手の第2実施形態を開閉体に取付けた状態の他の例を示す縦断側面図である。 本発明の第2実施形態で説明した開閉体用引手を明かり採り窓として適用した例の説明図であり、図12(a)は住宅居室の間仕切り戸やクローゼットの戸などの引き戸に取付けた状態の一例を示す斜視図、図12(b)はトイレのドアに取付けた状態の一例を示す正面図である。 従来例の横断面図である。 従来例の居室内側から引戸を開け締めする際の様子を示す説明図である。 従来例の居室外側(廊下側)から引戸を開け締めする際の様子を示す説明図である。
図1は本考案に係る開閉体用引手の第1実施形態の分解斜視図、図2は主引手本体の説明図であり、図2(a)は主引手本体の正面図、図2(b)は図2(a)の右側面図、図2(c)は図2(a)の背面図、図2(d)は図2(a)のA−A線に沿う横断面図である。これらの図において、1は開閉体用引手、2は底部材を示す。
開閉体用引手1は樹脂の一体成形品からなり、矩形状の主フランジ部10と、該主フランジ部10の内面(後面)から反主フランジ部10の方向にのびる矩形状の主枠状脚部11とを備えた主引手本体1Aによって構成されている。そして、主フランジ部10の中心O1と対称軸X1に対して主枠状脚部11の中心O2と対称軸X2とを幅方向[図1,図2(a)の矢印W方向]の一方(主フランジ部10側からみて右側)へ変位させており、このように変位させることで、主フランジ部10の内周縁部の一部に該主フランジ部10側からみて左側へ主枠状脚部11の内面から少しはみ出して主枠状脚部11の長手方向[図1,図2(a)の矢印L方向]全長にのびる指掛け部12を設けてある。
主引手本体1Aにおける主枠状脚部11の幅方向両側壁11a,11bの表面には、長手方向に所定の間隔を隔てて二組の突条13A,13Bが形成されている。一組の突条13Aは長手方向に所定の対向間隔を隔てて主枠状脚部11の先端(奥端)から主フランジ部10の内面(後面)の近くまで平行にのびる一対の角形リブ13a,13aを備え、他の一組の突条13Bは長手方向に所定の対向間隔を隔てて主枠状脚部11の先端(奥端)から主フランジ部10の内面(後面)の近くまで平行にのびる一対の角形リブ13b,13bを備えている。
また、前記主枠状脚部11の長手方向両側壁11c,11dには、図2(a),図2(b),図2(c)に示すように、対称軸X2上において金属製のナット14をインサートしたナットホルダー15が長手方向両側壁11c,11dの厚さ方向(矢印T方向)の寸法と同じ寸法を有して隣接している。
底部材2は樹脂の一体成形品からなり、底部20と枠部21とを有する矩形皿状のもので、枠部21は開閉体用引手1の主枠状脚部11を外嵌できる大きさに形成され、その厚さ方向(矢印T方向)の寸法は主枠状脚部11の厚さ方向(矢印T方向)の寸法よりも僅かに小さく設定されている。すなわち、枠部21を主引手本体1Aの主枠状脚部11に外嵌することで、主枠状脚部11の幅方向両側壁11a,11bの表面に枠部21の幅方向両側壁21a,21bの内面が接触し、主枠状脚部11の長手方向両側壁11c,11dの表面に枠部21の長手方向両側壁21c,21dの内面が接触するとともに、枠部21の主引手本体1Aに対向する側の端面は主フランジ部10の内面(後面)に近接する。
底部材2の枠部21における幅方向両側壁21a,21bには、前記主枠状脚部11の幅方向両側壁11a,11bの表面に形成されている二組の突条13A,13Bに嵌合係止される二組の嵌合係止部22A,22Bが形成されており、底部材2の枠部21における長手方向両側壁21c,21dには、前記主枠状脚部11の長手方向両側壁11c,11dのそれぞれに隣接しているナットホルダー15との干渉を避ける切欠23を設けてある。
二組の嵌合係止部22A,22Bは、図3に示すように、主引手本体1Aに底部材2を組み付けたときに、詳しくは、主引手本体1Aの主枠状脚部11に底部材2の枠部21を外嵌して両者1A,2を組み立てたときに、両者1A,2の分解離脱を防止するように機能して、両者1A,2の組立状態を保持する。なお、主引手本体1Aと底部材2の組立は、両者1A,2を厚さ方向(矢印T方向)で離間して互いに対向させたのちに相対的に接近させる方向へ押圧するワンタッチ操作によって実現できる。
図3において、一組の嵌合係止部22Aは、一対の嵌合面24と、先端に係止爪部25を設けた一対の係止片26,26とを備える.前記嵌合面24,2aは、主引手本体1Aに底部材2を組み付けたときに、前記一組の突条13Aを構成している一対の角形リブ13a,13aそれぞれの長手方向(矢印L方向)外端面に外嵌される。そして、前記組み付けの過程では、各係止爪部25が一対の角形リブ13a,13aそれぞれの内端面に干渉して一対の係止片26,26を弾性変形させながら各係止爪部25の対向間隔を縮小し、前記組み付けの終了時に一対の係止片26,26が弾性復帰することによって、各係止爪部25が一対の角形リブ13a,13aそれぞれの主フランジ部10側の端面に係止される。
一方、他の一組の嵌合係止部22Bも、一対の嵌合面24と、先端に係止爪部25を設けた一対の係止片26,26とを備える.前記嵌合面24,2aは、主引手本体1Aに底部材2を組み付けたときに、前記一組の突条13Bを構成している一対の角形リブ13b,13bそれぞれの長手方向(矢印L方向)外端面に外嵌される。そして、前記組み付けの過程では、各係止爪部25が一対の角形リブ13b,13bそれぞれの内端面に干渉して一対の係止片26,26を弾性変形させながら各係止爪部25の対向間隔を縮小し、前記組み付けの終了時に一対の係止片26,26が弾性復帰することによって、各係止爪部25が一対の角形リブ13b,13bそれぞれの主フランジ部10側の端面に係止される。なお、主引手本体1Aと底部材2の組立状態において、主引手本体1A側の各角形リブ13a,13a、13b,13bの外面が二組の嵌合係止部22A,22Bと面一になるように、各角形リブ13a,13a、13b,13bの突出高さが底部材2の枠部21における幅方向両側壁部21a,21bの肉厚と等しい値に設定されている。
図3のように開閉体用引手1を構成している主引手本体1Aと底部材2の組立状態で、たとえば図4(a),(b)に示すように、家具の引出し(開閉体)3における前板30に水平方向にのびて形成された盲貫孔からなる嵌合孔31に取付けられる。なお、該盲貫孔からなる嵌合孔31は、前板30に対して各角形リブ13a,13a、13b,13bの外面および底部材2の嵌合を許容できるように、矩形を呈して所定の深さに彫り込むことによって形成されている。これにより、主引手本体1Aの主フランジ部10は、指掛け部12をたとえば上側に位置させて下向きにした状態で周縁部内面が嵌合孔31の入口周縁部に係止され、主引手本体1Aの主枠状脚部11に突設した各角形リブ13a,13a、13b,13bの外面および底部材2が前記盲貫孔からなる嵌合孔31に嵌合される。また、主引手本体1Aは、前板30の背面側から金属製のナット14[図2(c)参照]にねじ込んだ2本のビス16により固定される。したがって、下向きの指掛け部12に指先を引っ掛けて手前に引張ることで家具の引出し(開閉体)3を開放することができ、開放された家具の引出し3は前板30を押し込むことで元の状態に格納できる。
開閉体用引手1の第1実施形態において、図3に示す主引手本体1Aと底部材2との組立状態では、前述した家具の引出しからなる開閉体3の前板30にのみ取付けられるものではなく、図4(c)に示すように、引き戸からなる開閉体3の表面側に形成した盲貫孔からなる嵌合孔31[ただし、図4(c)には図示していない]に鉛直姿勢で取付けてもよい。これによると、引き戸からなる開閉体3は、左向きの指掛け部12に指先を引っ掛けて右方向[矢印(R)方向]に引張ることで、たとえば開放され、指掛け部12に対向する主枠状脚部11の側壁11aに指先を引っ掛けて左方向[矢印(L)方向]に引張ることで、たとえば閉じることができる。
また、開閉体用引手1の第1実施形態において、図3に示す主引手本体1Aと底部材2との組立状態では、図4(d)に示すように、引き戸からなる開閉体3の厚さ方向にのびて鉛直姿勢で形成された貫通嵌合孔32の両端開口、つまり、引き戸からなる開閉体3の表側と裏側の両側に取付けてもよい。これによると、第1実施形態の一対の開閉体用引手1を利用して、開閉体3を表裏両側からそれぞれ開閉することができる。なお、このような取付け状態では、図示していない接着材によって、主フランジ部10の周縁部を盲貫孔からなる嵌合孔31の入口周縁部に接着して固定すればよい。
前記構成のように、第1実施形態の開閉体用引手1は、主フランジ部10の中心O1と対称軸X1に対して主枠状脚部11の中心O2と対称軸X2とを幅方向の一方へ変位させることで、主フランジ部10の内周縁部の一部に主枠状脚部11の内面からはみ出す指掛け部12を設けた構成の主引手本体1A、つまり、主フランジ部10の正面から目視不能な指掛け部17を該主フランジ部10の内周縁部の一部に設けたシンプルな構成の主引手本体1Aの一部材のみに部品点数を削減して構造の簡素化を図ることができる。また、盲貫孔からなる嵌合孔31の入口周縁部に係止される主フランジ部10の内周縁部の一部に指掛け部12が設けられることで、開閉体3の厚さ方向の寸法が大きくて嵌合孔31の深さを大きく確保できる場合は勿論のこと、たとえ開閉体3の厚さ方向の寸法が小さくて嵌合孔31の深さが小さく制限されても、指掛け部12に対して指の掛りが十分になされるので、嵌合孔31の深浅如何にかかわらず開閉体3の良好な開閉操作性を確保することができるばかりか、回転や摺接が繰り返される部材の省略によって部材の摩耗劣化に伴う動作のガタツキを回避できることによっても、開閉体の良好な開閉操作性を確保することが可能になる。
また、盲貫孔からなる嵌合孔31であると、開閉体用引手1は該盲貫孔からなる嵌合孔31が開口している開閉体3の表側または裏側のいずれか一方側に取付けられるので、開閉体3はその表側と裏側のいずれか一方側から開閉操作できる。そして、貫通嵌合孔32であると、開閉体用引手1は貫通嵌合孔32が開口している開閉体3の表側と裏側の両側に取付けられるので、開閉体3はその表側と裏側の両側から開閉操作できる。
さらに、開閉体用引手1は、主枠状脚部11の先端開口部が底部材2の底部20によって閉塞されているので、開閉体3に盲貫孔からなる嵌合孔31が形成されていても、該盲貫嵌合孔31の奥面31a[図4(b)参照]が底部材2の底部20によって隠蔽されることになる。そのため、主フランジ部10側から奥面31aを視認できなくなるので、開閉体用引手1および開閉体3の見栄えがよくなる。
なお、前記第1実施形態で説明した開閉体用引手1では、底部材2の使用を省略して、主枠状脚部11を開閉体3の盲貫孔からなる嵌合孔31に嵌合して主引手本体1Aのみを嵌合孔31に取付けてもよい。このようにすると、主フランジ部10側から盲貫嵌合孔31の奥面31aが視認されるので、開閉体用引手1および開閉体3の見栄えが若干低下するものの、それ以外は前述と同様の作用効果を奏することができる。
図5は本考案に係る開閉体用引手の第2実施形態の分解斜視図、図6は第2実施形態の開閉体用引手に適用される透明または不透明の板材の一例を示す正面図、図7は補助引手本体の説明図であり、図7(a)は図5の矢印X方向から見た説明図、図7(b)は図7(a)のD−D線に沿う拡大横断面図、図8は補助引手本体に透明または不透明の板材を設けた構成の一例を示す説明図で、図8(a)は図7(a)に相当する説明図、図8(b)は図8(a)のE−E線に沿う拡大横断面図である。
図5〜図8において、開閉体用引手1は、貫通嵌合孔32(図8参照)の一方側に取付けられる主引手本体1Aと、貫通嵌合孔32の他方側に取付けられて主引手本体1Aに組み付けられる樹脂の一体成形品からなる補助引手本体4とで構成されおり、樹脂製で透明な矩形状の板材5を有している。
主引手本体1Aは、第1実施形態で説明した主引手本体1Aと同じ材質と同じ大きさおよび同じ構造のものである。したがって、第1実施形態の主引手本体1Aと同一部分には同一符号を付して重複する構造説明は省略する。
補助引手本体4は、矩形状の補助フランジ部40と、該補助フランジ部40の内面から反補助フランジ部40の方向にのびる矩形状の補助枠状脚部41とを備え、該補助枠状脚部41は主引手本体1Aの主枠状脚部11に外嵌して組み付けられる。
補助引手本体4における補助枠状脚部41の幅方向両側壁41a,41bには、補助枠状脚部41を主引手本体1Aにおける主枠状脚部11に外嵌して組み付けたときに、該主枠状脚部11の幅方向両側壁11a,11bの表面に形成されている二組の突条13A,13Bに備わっている一対の角形リブ13a,13a、13b,13bに嵌合される二組の切欠42A,42Bが形成され、かつ、補助枠状脚部41の長手方向両側壁41c,41dには、前記主枠状脚部11の長手方向両側壁11c,11dそれぞの表面に形成されているナットホルダー15との干渉を避ける切欠43が設けれているとともに、長手方向両側壁41c,41dの外側にナットホルダー15にインサートされている金属製のナット14に同心で対向するビス挿通孔44が補助フランジ部40を貫通して設けてある。
一方、補助枠状脚部41における幅方向両側壁41a,41bそれぞれの内面には、長手方向に所定の間隔を隔てて三つの外嵌深さ規制突起45が補助フランジ部40の内面から幅方向両側壁41a,41bの途中まで等量でのびて突設され、補助枠状脚部41における長手方向両側壁41c,41dそれぞれの内面にも、一つの外嵌深さ規制突起45が補助フランジ部40の内面から長手方向両側壁41c,41dの途中まで前記幅方向両側壁41a,41bそれぞれの内面に形成されている外嵌深さ規制突起45と等量でのびて突設されている。
図8(a),(b)に示すように、矩形状の透明の板材5は、各長辺を補助枠状脚部41の幅方向両側壁41a,41bそれぞれの内面に突設されている三つの外嵌深さ規制突起45の先端から少し補助フランジ部40側に偏った部位に挟持され、かつ、各短辺を補助枠状脚部41の長手方向両側壁41c,41dそれぞれの内面に突設されている一つの外嵌深さ規制突起45の先端から少し補助フランジ部40側に偏った部位に挟持された状態で補助引手本体4に組み付けて設けられる。これにより、透明の板材5の各長辺および短辺と補助枠状脚部41における幅方向両側壁41a,41bおよび長手方向両側壁41c,41dそれぞれの内面との間に通気用の隙間Cが形成される。なお、透明の板材5の一方の面[図6の裏面(たとえば主引手本体1Aの反対側の面)]には、補助引手本体4側からの照射光の照射効率を高める多数の四角錐からなる凹凸部5aが形成されている。ただし、この凹凸部5aはなくてもよい。
図9に示すように、第2実施形態の開閉体用引手1は、たとえば住宅居室の間仕切り戸において、左右(図9では紙面方向と、反紙面方向に相当する)に移動させて開閉する引き戸からなる開閉体3の貫通嵌合孔32に取付けられる。貫通嵌合孔32は、主引手本体1Aの主枠状脚部11の嵌合が許容され(詳しくは、前記各角形リブ13a,13a、13b,13bの外面とナットホルダー15の嵌合が許容される)、補助引手本4における補助枠状脚部41の嵌合が許容される矩形を呈して形成されている。
貫通嵌合孔32への第2実施形態の開閉体用引手1の取付けは、貫通嵌合孔32の一方側(たとえば居室外側O)に主引手本体1Aを取付けたのちに、貫通嵌合孔32の他方側(たとえば居室内側I)に補助引手本体4を取付ける手順によってなされる。このように、第2実施形態の開閉体用引手1を貫通嵌合孔32の居室外側Oと居室内側Iとに振り分けて取付けたのちに、主引手本体1Aと補助引手本体4の両者は、補助引手本体4側のビス挿通孔44を挿通して主引手本体1A側の金属製のナット14[図2(c)参照]にねじ込んだ2本のビス16により固定される。
主引手本体1Aを貫通嵌合孔13の一方側(たとえば居室外側O)に取付けたのちに、補助引手本体4を貫通嵌合孔13の他方側(たとえば居室内側I)に取付けることで、主引手本体1Aの主フランジ部10の周縁部内面が貫通嵌合孔32の一方の入口周縁部に係止され、主引手本体1Aの主枠状脚部11に突設した各角形リブ13a,13a、13b,13bの外面が貫通嵌合孔31に嵌合されるとともに、補助引手本体4の補助フランジ部40の周縁部内面が貫通嵌合孔32の他方の入口周縁部に係止され、補助引手本体4の補助枠状脚部41が主引手本体1Aの主枠状脚部11に外嵌して組み付けられて貫通嵌合孔31に嵌合される。
主引手本体1Aの主枠状脚部11に対する補助引手本体4の補助枠状脚部41の外嵌は、補助引手本体4の補助枠状脚部41における幅方向両側壁41a,41bそれぞれの内面に突設されている三つの外嵌深さ規制突起45および長手方向両側壁41c,41dそれぞれの内面に突設されている一つの外嵌深さ規制突起45の先端に主引手本体1Aの主枠状脚部11の端面が当接するまで、主引手本体1Aに向けて補助引手本体4を押圧移動することによって実現でき、補助引手本体4の押圧移動は、主枠状脚部11の幅方向両側壁11a,11bの表面に形成されている二組の突条13A,13Bに備わっている一対の角形リブ13a,13a、13b,13bに、補助枠状脚部41の幅方向両側壁41a,41bに形成されている二組の切欠42A,42Bが嵌合されることによって許容される。
また、前記三つの外嵌深さ規制突起45および一つの外嵌深さ規制突起45の先端に主引手本体1Aの主枠状脚部11の端面が当接するすることによって、主引手本体1Aの主枠状脚部11に対する補助引手本体4の補助枠状脚部41の外嵌深さが規制されることで、主枠状脚部11の端面と矩形状の透明の板材5の周縁部との間に隙間C1(図10参照)が形成される。
住宅居室を間仕切る引き戸からなる開閉体3を居室外側Oから右側(図9では反紙面側)に引張って開く操作は、主引手本体1Aを居室外側Oから見た場合に目視できないけれど主フランジ部10の内周縁部の一部に主枠状脚部11の内面から左側(図9では紙面側)に少しはみ出して設けられている鉛直左向きの指掛け部12に指先を引っ掛けて右方向に引張ることで行うことができ、開閉体3を居室外側Oから左側(図9では紙面側)に引張って閉じる操作は、指掛け部12に対向する主枠状脚部11の側壁11aに指先を引っ掛けて左方向に引張ることで行うことができる。
一方、前記開閉体3を居室内側Iから左側(図9では反紙面側)に引張って開く操作は、補助引手本体4を居室内側Iから見た場合に補助枠状脚部41の左側に位置している一方の側壁41bに指先を引っ掛けて左方向に引張ることで行うことができ、開閉体3を居室内側Iから右側(図9では反紙面側)に引張って閉じる操作は、前記一方の側壁41bに対向する他方の側壁41aに指先を引っ掛けて右方向に引張ることで行うことができる。
前記構成のように、第2実施形態の開閉体用引手1は、たとえば住宅居室を間仕切る引き戸からなる開閉体3に形成された貫通嵌合孔32の一方側に主引手本体1Aを取付け、貫通嵌合孔32の他方側に補助引手本体4を取付けることで、開閉体3はその表側Oと裏側Iの両側から開閉操作できる。また、主引手本体1Aは前記第1実施形態で説明した通りの作用効果を奏し、補助引手本体4は、主引手本体1Aと同様に回転や摺接が繰り返される部材の省略によって部材の摩耗劣化に伴う動作のガタツキを回避できるように構成して構造が簡素化されているので、第2実施形態の開閉体用引手1は、全体として構造が簡素化されたものでありながら、開閉体3の表裏両側から良好な開閉操作性を確保することが可能である。
また、第2実施形態の開閉体用引手1は、主引手本体1Aを貫通嵌合孔13の一方側(たとえば居室外側O)に取付けたのちに、補助引手本体4を貫通嵌合孔13の他方側(たとえば居室内側I)に取付けることで、主引手本体1Aの主枠状脚部11に突設した各角形リブ13a,13a、13b,13bの外面が貫通嵌合孔31の内面に略隙間なく密着して嵌合されるとともに、補助引手本体4の補助枠状脚部41が貫通嵌合孔31の内面に略隙間なく密着して嵌合されるので、図9のように、厚さ方向(矢印T方向)の寸法が小さい開閉体3に形成されている軸方向寸法の短い貫通嵌合孔32の両側に主引手本体1Aと補助引手本体4とをガタツクことなく適正に取付けることができるばかりか、図11に示すように、厚さ方向(矢印T方向)の寸法が大きい開閉体3に形成されている軸方向寸法の長い貫通嵌合孔32の両側に主引手本体1Aと補助引手本体4とを相互に離間して取付けても、主引手本体1Aの主枠状脚部11に突設した各角形リブ13a,13a、13b,13bの外面が貫通嵌合孔31の内面に略隙間なく密着して嵌合され、かつ、補助引手本体4の補助枠状脚部41が貫通嵌合孔31の内面に略隙間なく密着して嵌合されるので、厚さ方向の寸法が大きい開閉体3に形成されている軸方向寸法の長い貫通嵌合孔32の両側に主引手本体1Aと補助引手本体4とをガタツクことなく適正に取付けることができる。なお、図11では図9と同一部分に同一符号を付して、重複する説明は省略する。
さらに、第2実施形態の開閉体用引手1では、居室が在室中で室内の照明器具が点灯されている場合には、照明器具の照射光が透明の板材5を透して居室の外側から視認できるので、第三者に在室中であることを確認させることで、誤って開閉体用引手1が開放されるのを回避することができる。また、前記透明の板材5に代えて不透明の板材5を設けた開閉体用引手1であれば、不透明の板材5を透して居室内を視認することができなくなるので、プライバシーを保護することができるとともに、室外の廊下側や隣接する居間側から明かりが寝室内へ洩れるのを防止して、就寝時の安眠に寄与することができる。さらに、第2実施形態の開閉体用引手1をたとえばトイレの戸に取付ければ、トイレ使用時に点灯されるトイレ用照明器具の照射光を、透明の板材5を透してトイレの外側から視認して、トイレ使用中であることが確認できるので、トイレ使用中であるのもかかわらず、誤ってトイレの戸を開放してしまう誤動作を回避することができる。
また、第2実施形態の開閉体用引手1では、補助引手本体4の補助枠状脚部41の内面と、この内面に対向する透明または不透明の板材5の各長辺および短辺との間に通気用の隙間Cが形成されるとともに、図9に示す開閉体用引手1の取付け状態では、三つの外嵌深さ規制突起45および一つの外嵌深さ規制突起45の先端に主引手本体1Aの主枠状脚部11の端面が当接して、主引手本体1Aの主枠状脚部11に対する補助引手本体4の補助枠状脚部41の外嵌深さが規制されることで、主枠状脚部11の先端と矩形状の透明の板材5の周縁部との間に隙間C1が形成される。
前記通気用の隙間Cは、透明または不透明の板材5の各長辺を補助枠状脚部41の幅方向両側壁41a,41bそれぞれの内面に突設されている三つの外嵌深さ規制突起45で挟持し、かつ、各短辺を補助枠状脚部41の長手方向両側壁41c,41dそれぞれの内面に突設されている一つの外嵌深さ規制突起45で挟持することで簡単に構成でき、前記隙間C1は、前記各外嵌深さ規制突起45の先端に主引手本体1Aの主枠状脚部11の先端が当接して、主引手本体1Aの主枠状脚部11に対する補助引手本体4の補助枠状脚部41の外嵌深さが規制されることで、主枠状脚部11の先端と矩形状の透明の板材5の周縁部との間に簡単に構成できる。すなわち、住宅居室の間仕切り戸、押入れの戸(襖)、下駄箱の戸またはクローゼットの戸あるいは家具の引出しなどを含む開閉体3が全閉されていても、その内部を前記簡単な構造の通気用の隙間Cと隙間C1を換気通路として換気することができる。そのため、居室在室者や押入れ、下駄箱、クローゼット、家具などの収納品に悪影響が及ぶのを回避できる。なお、第2実施形態の開閉体用引手1は、図11に示す取付け状態では、通気用の隙間Cのみで換気することができる。
前記第1および第2実施形態では、矩形状の開閉体用引手1で説明しているが、開閉体用引手1の形状は矩形状のみに限定されるものではなく、長円形状や円形状であってもよい。
また、前記第1実施形態では、主引手本体1Aの主枠状脚部11に底部材2の枠部21を外嵌する構成で説明しているが、主引手本体1Aの主枠状脚部11を底部材2の枠部21に外嵌する構成であってもよい。この場合、主引手本体1Aの主枠状脚部11に前記二組の嵌合係止部22A,22Bに相当する二組の嵌合係止部を形成し、底部材2の枠部21に前記二組の突条13A,13Bに相当する二組の突条を形成する必要がある。
さらに、前記第2実施形態では、主引手本体1Aの主枠状脚部11に補助引手本体4の補助枠状脚部41を外嵌する構成で説明しているが、主引手本体1Aの主枠状脚部11を補助引手本体4の補助枠状脚部41に外嵌する構成であってもよい。この場合、主引手本体1Aの主枠状脚部11に前記二組の切欠42A,42Bに相当する二組の切欠を形成し、補助引手本体4の補助枠状脚部41に前記二組の突条13A,13Bに相当する二組の突条を形成する必要がある。
また、前記第2実施形態では、図9のように、厚さ方向の寸法が小さい最小厚さの開閉体3に形成されている軸方向寸法の短い貫通嵌合孔32の両側に主引手本体1Aと補助引手本体4とを取付けた構成と、図11のように、厚さ方向の寸法が大きい最大厚さの開閉体3に形成されている軸方向寸法の長い貫通嵌合孔32の両側に主引手本体1Aと補助引手本体4とを相互に離間してを取付けた構成で説明しているが、前記最小厚さの開閉体3と最大厚さの開閉体3の間の任意の厚さ方向の寸法を有する開閉体3に形成されている貫通嵌合孔32の両側に主引手本体1Aと補助引手本体4とを取付けることができる。
さらに、前記第2実施形態の開閉体用引手1であると、図12(a)に示すように、たとえば住宅居室を間仕切る引き戸からなる開閉体3の幅方向の一端部に引手専用として開閉体用引手1を鉛直に取付けるとともに、開閉体3の上縁部近くに開閉体用引手1を水平に取付けることで、この水平に取付けた開閉体用引手1を明かり採り窓として機能させて採光効果を高めるとともに、これら二つの開閉体用引手1のそれぞれが前述の簡単な構造の通気用の隙間Cと隙間C1(図10参照)からなる換気通路を備えていることで換気効果を高めるこができる。また、図12(b)に示すように、ノブKが取付けられている開閉体(たとえばトイレのドア)3において、ノブKの上部に第2実施形態の開閉体用引手1を鉛直に取付けることで、該開閉体用引手1を明かり採り窓として機能させて採光を確保するとともに、前記換気通路によって換気することもできる。
住宅居室の間仕切り戸、押入れの戸(襖)、下駄箱の戸またはクローゼットの戸あるいは引出しなどを含む開閉体3に取付けて、該開閉体3を開閉する際に開閉体用引手として使用する。
1 開閉体用引手
1A 主引手本体
2 底部材
3 開閉体
4 補助引手本体
5 透明または不透明の板材
10 主フランジ部
11 主枠状脚部
12 指掛け部
13A,13B 二組の突条(複数の突条)
31 盲貫孔(嵌合孔)
32 盲貫通嵌合孔(嵌合孔)
40 補助フランジ部
41 補助枠状脚部
42A,42B 複数の切欠
43 切欠(複数の切欠)
O1 主フランジ部の中心
O2 主枠状脚部の中心
C 通気用の隙間
C1隙間( 通気用の隙間)
X1 主フランジ部の対称軸
X2 主枠状脚部の対称軸

Claims (6)

  1. 開閉体の厚さ方向にのびて形成された嵌合孔に取付けられて、該開閉体開閉の際に引手として機能する開閉体用引手において、
    該開閉体用引手は、前記嵌合孔に取付けたときに周縁部内面が該嵌合孔の入口周縁部に係止される主フランジ部と、該主フランジ部から前記開閉体の厚さ方向にのびて前記嵌合孔に嵌合される主枠状脚部とを備えた主引手本体によって構成され、
    前記主フランジ部の中心と対称軸に対して前記主枠状脚部の中心と対称軸とを一方向に変位させて、前記主フランジ部の内周縁部の一部に前記主枠状脚部の内面からはみ出す指掛け部を設けたことを特徴とする開閉体用引手。
  2. 前記開閉体用引手は、前記主枠状脚部に嵌合されて該主枠状脚部の先端開口部を閉塞する底部材を備えている請求項1に記載の開閉体用引手。
  3. 前記開閉体用引手は、開閉体の厚さ方向にのびて形成された貫通嵌合孔の一方側に取付けられる前記主引手本体と、前記貫通嵌合孔の他方側に取付けられて前記主引手本体に組み付け可能な補助引手本体とからなり、
    前記主引手本体は、前記貫通嵌合孔の一方側に取付けられたときに周縁部内面が該貫通嵌合孔の一方の入口周縁部に係止される主フランジ部と、該主フランジ部から前記開閉体の厚さ方向にのびて前記貫通嵌合孔の一方の入口側に嵌合される主枠状脚部とを備え、
    前記補助引手本体は、前記貫通嵌合孔の他方側に取付けられたときに周縁部内面が該貫通嵌合孔の他方の入口周縁部に係止される補助フランジ部と、該補助フランジ部から前記開閉体の厚さ方向にのびて前記貫通嵌合孔の他方の入口側に嵌合される補助枠状脚部とを備えている請求項1に記載の開閉体用引手。
  4. 前記主引手本体の主枠状脚部と前記補助引手本体の補助枠状脚部の一方の枠状脚部が他方の枠状脚部に外嵌され、該他方の枠状脚部に前記開閉体の厚さ方向にのびる複数の切欠が形成されているとともに、一方の枠状脚部の表面には前記複数の切欠に係合可能な複数の突条が形成されている請求項3に記載の開閉体用引手。
  5. 前記補助引手本体の補助枠状脚部の内面に、透明または不透明の板材が前記開閉体の厚さ方向に交差して設けられている請求項3に記載の開閉体用引手。
  6. 前記補助引手本体の補助枠状脚部の内面と、この内面に対向する前記透明または不透明の板材の端面との間に通気用の隙間が形成されている請求項5に記載の開閉体用引手。
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