JP3152741B2 - 熱環境センサの制御方法 - Google Patents

熱環境センサの制御方法

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JP3152741B2 JP13103692A JP13103692A JP3152741B2 JP 3152741 B2 JP3152741 B2 JP 3152741B2 JP 13103692 A JP13103692 A JP 13103692A JP 13103692 A JP13103692 A JP 13103692A JP 3152741 B2 JP3152741 B2 JP 3152741B2
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Kyoto Electronics Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、空調機器の制御に供
する熱環境センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】閉鎖された空間における人間の熱環境を
快適に保つために用いられる空調機器は、該空間の気温
ばかりでなく、湿度や風量、壁面もしくは天井面からの
熱輻射量、さらに該空間における人間の活動量、着衣量
等の因子をもとに制御される必要がある。
【0003】上記種々の因子を総合的に勘案しながら、
空調機器の制御を行うことのできる熱環境センサが提供
されており、例えば特公昭60−12569号公報に
は、図4に示すように、ヒータ51と、該ヒータ51の
外部熱環境側に配置された熱抵抗体52と、該熱抵抗体
52に関し上記ヒータ51と同じ側に配置された温度セ
ンサ53とを備える熱環境センサが開示されている。
尚、この熱環境センサは壁面に取り付けられるようにな
っており、上記温度センサ53が壁面の熱放射を受けな
いように、該温度センサ53と壁面との間に断熱材54
及び熱抵抗体55が介在されている。
【0004】この熱環境センサは、上記ヒータ51に一
定の電力を供給し、該ヒータ51に接した温度センサ5
3の温度変化に対応して空調機器の制御を行おうとする
ものであり、いわば、上記ヒータ51に体温を維持する
人体内部器官に、上記熱抵抗体52を筋肉、脂肪及び皮
膚に、それぞれ対応させた人体モデルを構成し、内部に
配置した温度センサ53の出力を熱環境の評価の指標と
して、空調機器の制御を行うものである。尚、本願出願
人は、上記温度センサ53が熱抵抗体内部に配置され、
上記ヒータ51を所定の温度に保つ構成とした熱環境セ
ンサも別途開発している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】気温が同じでも着衣量
によって環境温度を変化させると、より快適な環境が維
持できることになる。しかしながら、上記のような構成
の熱環境センサの検出用温度センサ53の出力は外部環
境の変化のみに対応し、人に関する条件即ち着衣量に関
する条件は考慮されていなかった。従って、夏でも冬で
も着衣量に関わりなく、環境温度が同じである以上制御
温度は同じということになり、上記したような着衣量に
対応した環境温度の制御はできない。
【0006】本発明は上記従来の事情に鑑み提案された
ものであって、季節による着衣量の変化を考慮して環境
温度の制御ができる熱環境センサの制御方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、図1に示すように、ヒータ1と、該ヒータ1の外
部熱環境側に配置された熱抵抗体2と、該熱抵抗体2に
関してヒータ1と同じ側に配置された検出用温度センサ
3とを備えた熱環境センサにおいて、着衣量に応じて上
記ヒータ1に供給される熱量を調整するようにしたもの
である。
【0008】
【作用】着衣量をパラメータとした、温熱環境指標(P
MV)〔環境内の人が肌で感じる体感温度の高低〕と風
速との関係は図3(a)に示すように、同じ着衣量でも
風速が大きくなれば体感温度は小さくなり、また同じ風
速でも着衣量が少なくなると相対的に指標が小さくな
る。従って、この関係を熱環境センサで実現できるよう
にするとこの発明の目的を達成できることになる。
【0009】ところで、上記熱環境センサにおいて検出
用温度センサ3の出力Tfと風速との関係は輻射の影響
が無く、強制対流域で、下記(1) 式で表される。すなわ
ち、
【0010】
【数1】 Tf:検出用温度センサの出力 R :センサの熱抵抗 Hd:熱流密度 v :風速 Ta:外部熱環境 a,b:定数 従って、熱流密度Hdを一定(ヒータ1に与える熱量を
一定にする)とすると、検出用温度センサ3の出力は図
3(b)に示すように、風速が大きくなる程小さくな
り、また、熱流密度Hdを変化させた場合には熱流密度
Hdを大きくする程曲線は上方に位置することになる。
この関係は上記図3(a)に示すように温熱環境指標
(PMV)と風速との関係と類似しており、従って、熱
流密度Hdを変化させること、即ちヒータ1に与える熱
量(又はヒータ1の温度)を変化させることによって、
上記構成の検出用温度センサ3の感度を着衣量の変化に
対応させることができる。
【0011】
【実施例】図1は、本発明が適用される熱環境センサの
概念図である。この実施例の熱環境センサは、壁面Wに
設置される構成とし、ヒータ1と該ヒータ1の外部熱環
境側に配置された熱抵抗体2と、該熱抵抗体2に関して
上記ヒータ1と同じ側に配置された検出用温度センサ3
とを、ケース11内に備える。更に、該ケース11の外
部熱環境側(図中、右方)に開設した開口部11aを、
熱抵抗体2で覆い、該熱抵抗体2を介して外部環境とヒ
ータ1との間で授受される熱を検出用温度センサ3の出
力に反映させるようになっている。
【0012】尚、図1において検出用温度センサ3の出
力が取り付け壁面Wの温度の影響を受けないように取り
付け壁面Wとヒータ1(検出用温度センサ3)との間に
断熱材4と熱抵抗体5を介在させている。
【0013】上記検出用温度センサ3の出力は設定温度
等が入力された演算部31に入力されて、該検出用温度
センサ3の出力の変化に応じた大きさの制御信号を空調
機器40に出力するようにし、該制御信号に従って空調
機器40を制御するようにしている。また、上記ヒータ
1に供給される熱量は熱量コントローラ36で一定に制
御される一方、着衣量(あるいは季節)によって上記ヒ
ータ1に供給される熱量の設定値を変更できるようにな
っている。これによって以下に説明するような理由から
着衣量による体感温度の設定ができるようになってい
る。
【0014】温熱環境指標(PMV)と風速との関係は
図3(a)に示すようになる。すなわち、風速が大きい
と同じ着衣量でも温熱環境指標は小さくなり、また、着
衣量(clo)が多いと曲線は相対的に高く、着衣量が
少ないと曲線は相対的に低くなる。
【0015】上記構成の熱環境センサの検出用温度セン
サ3の検出温度と上記図3(a)に示す温熱環境指標は
等価であるところから、検出用温度センサ3の出力と熱
環境の風速vとの関係で、上記図3(a)と等価な曲線
が得られると本案熱環境センサでも着衣量に関する調整
が可能となる。
【0016】すなわち、上記検出用温度センサ3の検出
温度Tfは輻射温度の影響がなければ、下記(1) 式で表
すことができる。
【0017】
【数2】 ここで、 Tf:検出用温度センサの出力 R :センサの熱抵抗 Hd:熱流密度 v :風速 Ta:外部熱環境 a,b:定数 αc :対流熱伝達計数 αr :輻射熱伝達計数 上記(1) 式の第1項はセンサの熱抵抗に関する項であり
熱流密度Hdが一定である限り一定である。(1) 式の第
3項は熱環境温度であり一定と考えてよい。従って、ヒ
ータ1よりの熱流密度Hdが一定である場合には、検出
用温度センサ3の検出温度Tfと風速との関係は図3
(b)に示すようになり、この関係は図3(a)に示す
温熱環境指標と風速との関係と等価となる。
【0018】ここで、図3(c)に示すように熱流密度
Hdを大きく(ヒータ1に与えられる熱量を大きく)H
1 とすると、図面上曲線は相対的に高い方にシフト
し、熱流密度を小さくHd2 とすると曲線は相対的に低
い方にシフトする。さらに詳しく見ると検出用温度セン
サ3の出力Tfは風速vの関数であり
【0019】
【数3】 となっており、風速vによる検出用温度センサ3の出力
Tfの変化はv=0〜v=∞に対して、
【0020】
【数4】 従って、Hdすなわちヒータに加える熱量に比例してい
る。これによってヒータ1に与える熱量を熱量コントロ
ーラ36で調整することによって、着衣量の変化に対応
させることができることになる。すなわち、図3(b)
に示すように熱流密度Hd1で小さいclo(着衣量)
値のPMV値に対応している状態から、clo値の大き
いPMV値に対応させる為には熱流密度を小さくし(H
2 にする)さらにグラフ上方にシフト(回路上では検
出用センサ3の出力に対するオフセットを大きく)すれ
ばよい。(図3(b)l1 →l2 ) ヒータ1の容量、熱抵抗体2の熱抵抗値等種々の条件に
よって、ヒータ1に与える熱量と着衣量との関係は異な
るが、1例としてヒータ1に17Vを与えると0.5c
loの気流感度が得られる熱環境センサに対し、該ヒー
タ1に12Vを与えると1.3cloの体感温度を得る
ことができた。
【0021】図2はこの発明が適用される他の熱環境セ
ンサの概念図である。この例では検出用温度センサ3は
熱抵抗体2の内部に配置され、ヒータ1に接して別の温
度センサ36が配置され、該ヒータ1の温度が温度コン
トローラ37で一定に制御されるようになっている。こ
の例においても、検出用温度センサ3の検出値の変化に
応じて空調機器40が作動して外部環境を所定の体感温
度に保つことはもちろんであるが、更に、着衣量によっ
て上記ヒータ1の温度の設定値を変更できるようになっ
ている。
【0022】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明はヒータに
与える熱量を調整することによって、気温が同じであっ
ても着衣量が異なることによる感じる温度が異なる状態
を調整することができ、従って季節による着衣量の相異
を考慮して熱環境温度の調整ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した熱環境システムを示す概念図
である。
【図2】本発明を適用した別の熱環境システムを示す概
念図である。
【図3】熱環境指標と風速及び温熱センサと風速の関係
を示すグラフである。
【図4】従来例概念図である。
【符号の説明】
1 ヒータ 2 熱抵抗体 3 検出用温度センサ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒータ(1) と、該ヒータ(1) の外部熱環
    境側に配置された熱抵抗体(2) と、該熱抵抗体(2) の内
    部または、該熱抵抗体(2) に関してヒータ(1) と同じ側
    に配置された検出用温度センサ(3) とを備えた熱環境セ
    ンサにおいて、 着衣量に応じて上記ヒータ(1) に供給される熱量を調整
    することを特徴とする熱環境センサの制御方法。
  2. 【請求項2】 ヒータ(1) と、該ヒータ(1) の外部熱環
    境側に配置された熱抵抗体(2) と、該熱抵抗体(2) の内
    部に配置された検出用温度センサ(3) とを備えた熱環境
    センサにおいて、 着衣量に応じて上記ヒータ(1) の温度を調整することを
    特徴とする熱環境センサの制御方法。
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