JP3152603B2 - ステッピングモータの駆動回路 - Google Patents

ステッピングモータの駆動回路

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JP3152603B2
JP3152603B2 JP32745495A JP32745495A JP3152603B2 JP 3152603 B2 JP3152603 B2 JP 3152603B2 JP 32745495 A JP32745495 A JP 32745495A JP 32745495 A JP32745495 A JP 32745495A JP 3152603 B2 JP3152603 B2 JP 3152603B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はステッピングモータ
の駆動回路に関し、更に詳しく言えば、プリンタや複写
機などに用いられる3相励磁のステッピングモータをマ
イクロステップ駆動する駆動回路の改善を目的とする。
近年、5相励磁のステッピングモータよりも駆動回路が
簡素化でき、かつ2相励磁のステッピングモータよりも
低振動の駆動が実現出来るため、3相励磁のステッピン
グモータの要求が市場で高まってきており、その駆動回
路の改善が要求されてきている。
【0002】
【従来の技術】以下で、従来例に係る3相励磁のステッ
ピングモータの駆動回路について図面を参照しながら説
明する。この回路は図3に示すように、制御用IC(A
I),MOSFETドライバ(F1〜F6),電流検出
抵抗(Rs1〜Rs6),コンパレータ(C1〜C6)
を有し、Y結線のコイル(U,V,W)を有する3相励
磁のステッピングモータ(M)を駆動制御する回路であ
る。
【0003】コイル(U)の電源電圧(+Vcc)側に
はMOSFETドライバ(F1)が、接地電位(GN
D)側にはMOSFETドライバ(F4)が接続されて
おり、これらがON/OFFすることでコイル(U)に
相電流が供給される。同様にしてコイル(V)の電源電
圧(+Vcc)側にはMOSFETドライバ(F2)が
接続され、接地電位(GND)側にはMOSFETドラ
イバ(F5)が接続されており、さらにコイル(W)の
電源電圧(+Vcc)側にはMOSFETドライバ(F
3)が、接地電位(GND)側にはMOSFETドライ
バ(F6)がそれぞれ接続されている。
【0004】上記回路によれば、制御用IC(AI)か
ら駆動信号(DS)がMOSFETドライバ(F1〜F
6)に出力され、これによってMOSFETドライバ
(F1〜F6)がON/OFF動作してコイル(U,
V,W)にそれぞれ所定の相電流が供給され、MOSF
ETドライバ(F1〜F6)に流れる電流が電流検出抵
抗(Rs1〜Rs6)によって電圧変換されて検出さ
れ、この検出結果がコンパレータ(C1〜C6)によっ
て所定の基準電圧(Vref1〜Vref6)と比較され、この
比較結果に基づいてMOSFETドライバ(F1〜F
6)のON/OFF動作が制御される。
【0005】この動作の詳細については一例としてコイ
ル(W)に相電流を供給して、コイル(U)相から排出
する動作を挙げて以下で説明する。コイル(U,V)に
ついてはコイル(W)に相電流を供給する際の動作と同
様なので説明を省略する。まず、制御用IC(AI)か
らMOSFETドライバ(F3,F4)に駆動信号(D
S3,DS4)が供給され、これらがON/OFF動作
してコイル(W)に相電流が供給される。
【0006】このコイル(W)に流れる電流は、コイル
(W)の電源電圧(+Vcc)側に接続された電流検出
抵抗(Rs3),コイル(W)の接地電位(GND)側
に接続された電流検出抵抗(Rs4)によってそれぞれ
電圧変換されて、コンパレータ(C3)の非反転入力
(+),コンパレータ(C4)の反転入力(−)にそれ
ぞれ入力される。
【0007】コンパレータ(C3)の反転入力(−)に
は制御用IC(AI)から基準電圧(Vref3)が入力さ
れ、またコンパレータ(C4)の非反転入力(+)には
制御用IC(AI)から基準電圧(Vref4)が入力され
ている。これらの基準電圧(Vref3,Vref4)は正弦波
状の階段波形であって、これらの基準電圧(Vref3,V
ref4)と電圧変換された電流検出抵抗(Rs3,Rs
4)に流れる電流とがコンパレータ(C3,C4)で比
較され、比較結果が制御用IC(AI)に帰還される。
【0008】これらの比較結果に基づいて制御用IC
(AI)は、コイル(W)に流れる相電流がこれらの基
準電圧(Vref3,Vref4)に追従するようにMOSFE
Tドライバ(F3,F4)を駆動制御し、この制御下で
MOSFETドライバ(F3,F4)がON/OFF動
作してコイル(W)に、図4に示すような所定の相電流
(W)が供給されることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の駆動回路によると、以下に示すような問題が生じ
る。すなわち、例えばASICなどの上記の駆動用IC
(AI)は、汎用のために基準電圧(Vref1〜Vref6)
の最大値は固定されており、また、モータの定格電流な
どの関係から、電流検出抵抗(Rs1〜Rs6)の値も
定まり、これらの積で定まり、コンパレータに入力され
る電圧(以下で検出電圧と称する)も自ずと決まってし
まうので、コンパレータ(C1〜C6)に駆動用IC
(AI)から供給される基準電圧(Vref1〜Vref6)と
電流検出抵抗(Rs1〜Rs6)で生成される検出電圧
との間に電圧レベルの差が生じて正しい駆動制御ができ
なくなってしまうなどという問題が生じていた。
【0010】例えば、駆動用IC(AI)の電源電圧が
5V、生成される基準電圧(Vref1〜Vref6)の最大値
が2.5Vであるとすると、電流検出抵抗(Rs6)で
電圧変換されて検出される検出電圧もまた最大値2.5
Vが要求されることになる。しかしながら、実際にモー
タの定格電流(Io)が3Aであるようなときには電流
検出抵抗(Rs6)の抵抗値は0.33Ω程度になる。
これは、MOSFETドライバ(F6)に5V程度で動
作する仕様のものを用いると、ソース−ゲート間の電圧
が4Vを超えた時点で急にON抵抗が増加してしまうの
で、モータの定格電流(Io)と電流検出抵抗(Rs
6)の抵抗値との積で求まる検出電圧の最大値を1V以
上にはとることができないからである。
【0011】このため、駆動用IC(AI)からの基準
電圧(Vref1〜Vref6)が2.5Vであるにも関らず、
検出電圧(Vk)は最大1V程度しか確保できないの
で、基準電圧(Vref1〜Vref6)が1Vを超えたような
場合にはコンパレータ(C6)の出力が全てハイレベル
になってしまい、正しい駆動制御ができなくなってしま
うという問題が生じていた。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の欠点
に鑑みて成されたもので、図1に示すように、Y結線の
3つのコイルで構成される3相励磁のステッピングモー
タの駆動に係る駆動信号を生成し、かつ前記ステッピン
グモータの相電流を規定する基準電圧を生成する制御部
と、前記3つのコイルの各々について電源電圧側と接地
電位側に1つずつ接続され、前記駆動信号に基づいてO
N/OFF動作して相電流を前記ステッピングモータに
供給/非供給するスイッチングトランジスタと、前記ス
イッチングトランジスタごとに設けられ、前記スイッチ
ングトランジスタに流れる電流を電圧変換して検出電圧
を生成する電流検出抵抗と、前記制御部から出力される
前記基準電圧のレベルを前記コンパレータの入力レベル
に変換するレベル変換回路と、前記スイッチングトラン
ジスタごとに設けられ、かつ前記検出電圧とレベル変換
された前記基準電圧とを比較し、その比較結果を前記制
御部に帰還させるコンパレータとを有することを特徴と
するステッピングモータの駆動回路や、前記レベル変換
回路は、直列接続された抵抗の抵抗比で前記基準電圧を
減衰してレベル変換することを特徴とする本発明に係る
ステッピングモータの駆動回路や、前記レベル変換回路
は、非反転入力部が前記基準電圧の入力となり、その出
力がNPN型トランジスタのベースに接続され、反転入
力部が前記NPN型トランジスタのエミッタに接続され
たオペアンプと、第1の電圧と前記NPN型トランジス
タのコレクタとの間に接続された第1の抵抗と、前記第
1の電圧よりも低電位の第2の電位と、前記NPN型ト
ランジスタのエミッタとの間に直列接続された第2,第
3の抵抗とを有し、前記NPN型トランジスタのコレク
タが、前記基準電圧がレベル変換された高電位側の基準
電圧の出力となり、前記第2の抵抗と第3の抵抗との間
が、前記基準電圧がレベル変換された低電位側の基準電
圧の出力となることを特徴とする請求項1記載のステッ
ピングモータの駆動回路により、駆動用ICの生成する
基準電圧と、モータの定格電流などの関係から定まる電
流検出抵抗により自ずと定まる検出電圧との間に電圧レ
ベルの差が生じて異常動作するという問題を防止するス
テッピングモータの駆動回路の提供を目的とするもので
ある。
【0013】
【発明の実施の形態】
(1)第1の実施形態 以下で本発明の実施形態に係るステッピングモータの駆
動回路について説明する。この回路は図1に示すよう
に、制御用IC(AI),MOSFETドライバ(F1
〜F6),電流検出抵抗(Rs1〜Rs6),コンパレ
ータ(C1〜C6)及びレベルシフト抵抗(r11〜r
62)を有し、Y結線のコイル(U,V,W)を有する
3相励磁のステッピングモータ(M)を駆動制御する回
路である。
【0014】制御用IC(AI)は制御部の一例であっ
て、後述のコンパレータ(C1〜C6)の出力に基づい
て駆動信号(DS1〜DS6)を生成し、かつ後述のコ
ンパレータ(C1〜C6)の入力の一方に正弦波状の階
段波形を描いて変化する基準電圧(Vref1〜Vref6)を
供給するICである。コイル(U)の電源電圧(+Vc
c)側にはMOSFETドライバ(F1)が、接地電位
(GND)側にはMOSFETドライバ(F4)が接続
されており、これらがON/OFFすることでコイル
(U)に相電流が供給される。同様にしてコイル(V)
の電源電圧(+Vcc)側にはMOSFETドライバ
(F2)が接続され、接地電位(GND)側にはMOS
FETドライバ(F5)が接続されており、さらにコイ
ル(W)の電源電圧(+Vcc)側にはMOSFETド
ライバ(F3)が、接地電位(GND)側にはMOSF
ETドライバ(F6)がそれぞれ接続されている。
【0015】電流検出抵抗(Rs1〜Rs6)は、MO
SFETドライバ(F1〜F6)の各々に接続されてお
り、これらのMOSFETドライバ(F1〜F6)に流
れる電流を電圧変換してコンパレータ(C1〜C6)に
供給するものである。レベルシフト抵抗(r11〜r6
2)は制御用IC(AI)から出力される基準電圧(V
ref1〜Vref6)をレベル変換してコンパレータ(C1〜
C6)の動作レベルに減衰したのちにコンパレータ(C
1〜C6)に入力させる回路である。一例として、レベ
ルシフト抵抗(r61,r62)はそれらのブリーダー
比で基準電圧(Vref6)を減衰させたのちにコンパレー
タ(C6)の非反転入力(+)に入力させている。
【0016】コンパレータ(C1〜C6)は、レベルシ
フト抵抗(r11〜r62)によってレベル変換された
基準電圧(Vref1〜Vref6)と、電流検出抵抗(Rs1
〜Rs6)で電圧変換されたMOSFETドライバ(F
1〜F6)に流れる電流とを比較して、その比較結果を
制御用IC(AI)に帰還させるものである。上記回路
によれば、制御用IC(AI)から駆動信号(DS)が
MOSFETドライバ(F1〜F6)に出力され、これ
によってMOSFETドライバ(F1〜F6)がON/
OFF動作してコイル(U,V,W)にそれぞれ所定の
相電流が供給され、MOSFETドライバ(F1〜F
6)に流れる電流が電流検出抵抗(Rs1〜Rs6)に
よって電圧変換されて検出され、この検出結果がコンパ
レータ(C1〜C6)によって所定の基準電圧(Vref1
〜Vref6)と比較され、この比較結果に基づいてMOS
FETドライバ(F1〜F6)のON/OFF動作が制
御される。
【0017】この動作の詳細については一例としてコイ
ル(W)に相電流を供給する動作を挙げて以下で説明す
る。コイル(U,V)についてはコイル(W)に相電流
を供給する際の動作と同様なので説明を省略する。ま
ず、制御用IC(AI)からMOSFETドライバ(F
3,F4)に駆動信号(DS3,DS4)が供給され、
これらがON/OFF動作してコイル(W)に相電流が
供給される。
【0018】このコイル(W)に流れる電流は、コイル
(W)の電源電圧(+Vcc)側に接続された電流検出
抵抗(Rs3),コイル(W)の接地電位(GND)側
に接続された電流検出抵抗(Rs4)によってそれぞれ
電圧変換されて、コンパレータ(C3)の非反転入力
(+),コンパレータ(C4)の反転入力(−)にそれ
ぞれ入力される。
【0019】コンパレータ(C3)の反転入力(−)に
は制御用IC(AI)から基準電圧(Vref3)が入力さ
れ、またコンパレータ(C4)の非反転入力(+)には
制御用IC(AI)から基準電圧(Vref4)が入力され
ている。これらの基準電圧(Vref3,Vref4)は正弦波
状の階段波形である。基準電圧(Vref3)は不図示のレ
ベルシフト用オペアンプとレベルシフト抵抗(r31,
r32)の抵抗比で減衰されたのちにコンパレータ(C
3)の反転入力(−)に入力され、基準電圧(Vref4)
は不図示のレベルシフト用オペアンプとレベルシフト抵
抗(r61,r62)の抵抗比で減衰されたのちにコン
パレータ(C6)の非反転入力(+)に入力される。
【0020】これらの減衰された基準電圧(Vref3,V
ref4)と、電流検出抵抗(Rs3,Rs4)で電圧変換
されたMOSFETドライバ(F3,F4)に流れる電
流とがコンパレータ(C3,C4)で比較され、比較結
果が制御用IC(AI)に帰還される。これらの比較結
果に基づいて制御用IC(AI)は、コイル(W)に流
れる相電流がこれらの減衰された基準電圧(Vref3,V
ref4)に追従するようにMOSFETドライバ(F3,
F4)を駆動制御し、この制御下でMOSFETドライ
バ(F3,F4)がON/OFF動作してコイル(W)
に、図4に示すような所定の相電流(W)が供給される
ことになる。
【0021】以上のように、本実施形態に係るステッピ
ングモータの駆動回路によれば、制御用IC(AI)か
ら出力される基準電圧(Vref1〜Vref6)をレベルシフ
ト抵抗(r11〜r62)によって減衰させてレベル変
換した後にコンパレータ(C1〜C6)に入力させ、電
流検出抵抗(Rs1〜Rs6)で電圧変換されたMOS
FETドライバ(F1〜F6)に流れる電流すなわちモ
ータ(M)に流れる電流とを比較している。
【0022】このため、駆動用IC(AI)が汎用のた
めに基準電圧(Vref1〜Vref6)の最大値は固定され、
モータの定格電流などの関係から、電流検出抵抗(Rs
1〜Rs6)の値も定まり、これらの積で定まり、コン
パレータに入力される検出電圧も自ずと決まってしまう
ので、コンパレータ(C1〜C6)に駆動用IC(A
I)から供給される基準電圧(Vref1〜Vref6)と電流
検出抵抗(Rs1〜Rs6)との間に電圧レベルの差が
生じて回路が異常動作してしまうことなどを防止するこ
とが必要となる。
【0023】一例として、モータの定格電流が3A,電
流検出抵抗(Rs6)が0.33Ωで検出電圧の最大値
が1V程度で、制御用IC(AI)の生成する基準電圧
(Vref6)が最大2.5Vであったような場合にはこの
ままでは電圧レベルの差によって異常動作が生じるが、
このような場合にはレベルシフト抵抗(r61,r6
2)の抵抗比を1/2.5にすることで、基準電圧(V
ref6)が1/2.5程度に減衰されてコンパレータ(C
6)に入力されるので、コンパレータ(C6)に入力さ
れる基準電圧の最大値は1V程度になる。
【0024】これにより、駆動用IC(AI)からの基
準電圧(Vref1〜Vref6)が2.5Vであるにも関ら
ず、検出電圧(Vk)は最大1V程度しか確保できない
ので、基準電圧(Vref1〜Vref6)が1Vを超えたよう
な場合にはコンパレータ(C6)の出力が全てハイレベ
ルになってしまい、正しい駆動制御ができなくなってし
まうという問題を抑止することができ、適切な駆動制御
をすることが可能になる。
【0025】なお、本実施形態においては電源電圧(+
Vcc)側に接続されたレベルシフト抵抗(r11〜r
32)はコンパレータ(C1〜C3)の反転入力(−)
に接続され、接地電位(GND)側に接続されたレベル
シフト抵抗(r41〜r62)はコンパレータ(C4〜
C6)の非反転入力(+)に接続されているので、電源
電圧(+Vcc)側と接地電位(GND)側の論理が反
転して不整合になることを抑止することができる。
【0026】(2)第2の実施形態 以下で本発明の第2の実施形態について図面を参照しな
がら説明する。なお、第1の実施形態と共通する事項に
ついては重複を避けるため説明を省略する。本実施形態
が第1の実施形態と異なる点は、図2に示すようにレベ
ル変換回路(LS)が第1の実施形態のように直列接続
された抵抗のみから構成されるわけではないという点で
あって、他の点については第1の実施形態と大差はない
のでこのレベル変換回路について説明する。
【0027】なお、図2には、簡単のためにコイル
(W)に接続されたMOSFETドライバ(F3,F
6)と、これらに接続された電流検出抵抗(Rs3,R
s6)、コンパレータ(C3,C6)についてのみ記
す。他のコイル(U,V)にも同様の回路が接続されて
いるが、接続関係などはコイル(W)と同じなので省略
している。
【0028】本実施形態に係る特徴であるレベル変換回
路(LS)は図2に示すように、非反転入力部(+)が
基準電圧の入力となり、その出力がNPN型トランジス
タ(Q1)のベースに接続され、反転入力部(−)がエ
ミッタに接続されたオペアンプ(OP)と、電源電圧
(+Vcc)とNPN型トランジスタ(Q1)のコレク
タとの間に接続された第1の抵抗(Rx)と、接地電位
(GND)とNPN型トランジスタ(Q1)のエミッタ
との間に直列接続された第2,第3の抵抗(Ry,R
z)とを有する。NPN型トランジスタ(Q1)のコレ
クタは、基準電圧(Vref )がレベル変換された電源電
圧側の基準電圧(Vref3)の出力となり、第2の抵抗
(Ry)と第3の抵抗(Rz)との間は、基準電圧(V
ref )がレベル変換された接地電位(GND)側の基準
電圧(Vref6)の出力となる回路である。
【0029】このレベルシフト回路(LS)の動作につ
いて以下で説明する。まず、基準電圧(Vref )が制御
用IC(AI)から出力されてオペアンプ(OP)の非
反転入力(+)に入力される。当初基準電圧(Vref )
が0Vの場合には図2に示すA点の電位すなわち基準電
圧(Vref3)は電源電圧(+Vcc)であってB点の電
位すなわち基準電圧(Vref6)は接地電位(GND)で
ある。
【0030】その後、基準電圧(Vref )が(ΔV)だ
け上昇すると、B点の電位すなわち基準電圧(Vref6)
はその上昇分(ΔV)だけ上昇して(ΔV)になり、同
時にA点の電位すなわち基準電圧(Vref3)は逆に上昇
分(ΔV)だけ下降して(+Vcc−ΔV)となる。こ
のようにして、基準電圧の上昇分だけ接地電位(GN
D)側の基準電圧(Vref6)は上昇し、その分だけ電源
電圧(+Vcc)側の基準電圧(Vref3)は下降する。
逆に基準電圧(Vref6)が下降するとその下降分だけ接
地電位(GND)側の基準電圧(Vref6)は下降し、そ
の分だけ電源電圧(+Vcc)側の基準電圧(Vref3)
は上昇することになる。
【0031】以上のようにして、本実施形態に係るレベ
ルシフト回路(LS)によると、1種類の基準電圧(V
ref )で、電源電圧(+Vcc)側のコンパレータ(C
3)の基準電圧(Vref3)と、接地電位(GND)側の
コンパレータ(C6)の基準電圧(Vref6)との2種類
の基準電圧を生成することができる。従って、3相のモ
ータ(M)を駆動する際に、第1の実施形態では基準電
圧(Vref1〜Vref6)が6種類必要であったが、本実施
形態によれば1つのコイルについて1種類の基準電圧だ
けあれば足りるので、計3種類の基準電圧があればよい
という利点がある。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明の3相励磁の
ステッピングモータの駆動回路によれば、制御部から出
力される基準電圧のレベルをオペアンプの入力レベルに
変換するレベル変換回路を有するので、駆動部が汎用の
ために基準電圧の最大値は固定され、モータの定格電流
などの関係から、電流検出抵抗の値も定まってしまい、
コンパレータに入力される検出電圧も自ずと決まってし
まって基準電圧と電流検出抵抗との間に電圧レベルの差
が生じて回路が異常動作してしまうことなどを極力抑止
することが可能になる。
【0033】なお、本発明においてレベル変換回路は、
直列接続された抵抗の抵抗比で基準電圧を減衰してレベ
ル変換しているので、簡単に所望のレベルにレベル変換
することが可能になる。また、レベル変換回路は、非反
転入力部が基準電圧の入力となり、その出力がNPN型
トランジスタのベースに接続され、反転入力部がNPN
型トランジスタのエミッタに接続されたオペアンプと、
第1の電圧とNPN型トランジスタのコレクタとの間に
接続された第1の抵抗と、第1の電圧よりも低電位の第
2の電位と、NPN型トランジスタのエミッタとの間に
直列接続された第2,第3の抵抗とを有し、NPN型ト
ランジスタのコレクタが、基準電圧がレベル変換された
高電位側の基準電圧の出力となり、第2の抵抗と第3の
抵抗との間が、基準電圧がレベル変換された低電位側の
基準電圧の出力となっている。
【0034】このため、3相のモータを駆動する際に、
従来では基準電圧が6種類必要であったが、本実施形態
によれば1つのコイルについて1種類の基準電圧だけあ
れば足りるので、計3種類の基準電圧を制御部で生成す
るだけで足りる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るステッピングモ
ータの駆動回路の回路図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係るステッピングモ
ータの駆動回路の回路図である。
【図3】従来例に係るステッピングモータの駆動回路の
回路図である。
【図4】3相励磁のステッピングモータの駆動回路の動
作を説明するタイミングチャートである。
【符号の説明】
(AI) 制御用IC(制御部) (C1〜C6) コンパレータ (Rs1〜Rs6) 電流検出抵抗 (r11〜r62) レベルシフト抵抗 (F1〜F6) MOSFETドライバ (DS1〜DS6) 駆動信号 (Vref1〜Vref6) 基準電圧 (LS) レベルシフト回路 (Q1) NPN型トランジスタ (OP) オペアンプ (Rx) 第1の抵抗 (Ry) 第2の抵抗 (Rz) 第3の抵抗 (U,V,W) コイル (M) ステッピングモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−87795(JP,A) 特開 平5−64495(JP,A) 特開 平4−38195(JP,A) 特開 平9−117198(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 8/00 - 8/42 H02P 6/00 - 6/24

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Y結線の3つのコイルで構成される3相
    励磁のステッピングモータの駆動に係る駆動信号を生成
    し、かつ前記ステッピングモータの相電流を規定する基
    準電圧を生成する制御部と、 前記3つのコイルの各々について電源電圧側と接地電位
    側に1つずつ接続され、前記駆動信号に基づいてON/
    OFF動作して相電流を前記ステッピングモータに供給
    /非供給するスイッチングトランジスタと、 前記スイッチングトランジスタごとに設けられ、前記ス
    イッチングトランジスタに流れる電流を電圧変換して検
    出電圧を生成する電流検出抵抗と、 前記制御部から出力される前記基準電圧のレベルを前記
    コンパレータの入力レベルに変換するレベル変換回路
    と、 前記スイッチングトランジスタごとに設けられ、かつ前
    記検出電圧とレベル変換された前記基準電圧とを比較
    し、その比較結果を前記制御部に帰還させるコンパレー
    タとを有することを特徴とするステッピングモータの駆
    動回路。
  2. 【請求項2】 前記レベル変換回路は、直列接続された
    抵抗の抵抗比で前記基準電圧を減衰してレベル変換する
    ことを特徴とする請求項1記載のステッピングモータの
    駆動回路。
  3. 【請求項3】 前記レベル変換回路は、非反転入力部が
    前記基準電圧の入力となり、その出力がNPN型トラン
    ジスタのベースに接続され、反転入力部が前記NPN型
    トランジスタのエミッタに接続されたオペアンプと、 第1の電圧と前記NPN型トランジスタのコレクタとの
    間に接続された第1の抵抗と、前記第1の電圧よりも低
    電位の第2の電位と、前記NPN型トランジスタのエミ
    ッタとの間に直列接続された第2,第3の抵抗とを有
    し、 前記NPN型トランジスタのコレクタが、前記基準電圧
    がレベル変換された高電位側の基準電圧の出力となり、
    前記第2の抵抗と第3の抵抗との間が、前記基準電圧が
    レベル変換された低電位側の基準電圧の出力となること
    を特徴とする請求項1記載のステッピングモータの駆動
    回路。
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