JP3152238U - かんざし展示用ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】かんざし全体の本来の装飾を表現することができ、かつ、当該かんざしの変形を防止可能なかんざし展示用ケースを提案する。【解決手段】かんざし展示用ケースは、収納ケース20と、かんざし10を支持し、当該収納ケース内20に収納される、透明性を有するプラスチック素材等の合成樹脂からなり、底面31と、当該底面31と鋭角をなす支持面32から形成される支持台30と、を有する。また、支持面32には、当該かんざし10の足部を固定する固定部33(固定具)が設けられている。【選択図】図5

Description

本考案は、かんざしを店舗や展示会等において展示する展示用ケースに関する。
従来から、正月、七五三や成人式などのお祝い時において、平打かんざし、玉かんざし、つまりかんざしや飾りかんざしなど、様々な種類のかんざしが、女性の髪の装飾品として用いられている。そして、これらのかんざしが店舗や展示会等において展示される場合、例えば、テーブル等に寝かせて置かれるのが一般的である。
ところで、上記のかんざしのうち、つまみかんざし10は、図10に示す通り、立たせた状態において、絹を用いて作られた花等の主装飾部11に、足部12に沿うように垂れ装飾部13が設けられ構成されるのが一般的である。
しかしながら、従来の展示方法のように、このつまみかんざし10をテーブルやケース等の上に寝かせて展示してしまうと、図11に示す通り、つまみかんざし10が本来有する装飾が表現されず、華麗さや優雅さは損なわれてしまう。特に、つまみかんざし10の垂れ装飾部13は、立たせた状態、あるいは頭髪に装着した状態において、通常、主装飾部11から下方へ垂れることで独特の美しさを表現するものであるが、寝かせて展示されてしまうと、このような美しさを表現することはできない。つまり、従来から用いられる寝かせて展示する方法は、つまみかんざし10の装飾全体を本来の姿で展示することができない。
さらに、つまみかんざし10が寝かせた状態で長時間展示させると、緻密に作られた主装飾部11及び垂れ装飾部13が変形するといった問題が生じる。
本考案は、上記のような課題を解消するために提案されたものであって、その目的は、かんざし全体の本来の装飾を表現することができ、かつ、当該かんざしの変形を防止可能なかんざし展示用ケースを提案することにある。
上記の目的を達成するため、展示用にかんざしを収納するかんざし展示用ケースであって、前記かんざしを収納する収納ケースと、前記かんざしを支持し、当該かんざしと共に前記収納ケースに収納される支持台と、を備え、前記支持台は、鋭角をなす、底面とかんざしを支持する支持面と、を有し、当該支持面上に前記かんざしの足部が固定されることで、当該かんざしを支持することを特徴とする。
以上のような態様では、鋭角をなす、底面と支持面とを有する支持台を用いているので、傾斜状の支持面にかんざしを支持することができる。そのため、つまみかんざしを収納する場合であれば、つまみかんざしの垂れ装飾部を主装飾部から下方に垂らすことができるので、本来つまみかんざしが実現すべき装飾を表現することが可能となる。
本考案によれば、かんざしを展示する場合であっても、寝かせることなく、傾斜を有する支持台に支持することができるので、かんざし本来の装飾を表現することが可能なかんざし展示用ケースを提案することができる。特に、つまみかんざしの垂れ装飾部を主装飾部から下方に垂らすことができるので、つまみかんざしの華麗さや優雅さを損なうことなく表現することが可能となる。また、かんざしの足部を固定するのみで、寝かせた状態で展示しないので、当該かんざしの変形を防止することが可能となる。
本考案の実施形態におけるかんざし展示用ケースの収納ケースの構成例を示す図。 本考案の実施形態におけるかんざし展示用ケースの支持台の構成例を示す図(1)。 本考案の実施形態におけるかんざし展示用ケースの支持台の構成例を示す図(2)。 本考案の実施形態におけるかんざし展示用ケースの支持台にかんざしが装着された状態を示す図。 本考案の実施形態におけるかんざし展示用ケースの全体図。 本考案の実施形態におけるかんざし展示用ケースの収納ケースが直方体である場合の全体図。 本考案の他の実施形態におけるかんざし展示用ケースの支持台に2本のかんざしが支持される場合の全体図。 本考案の他の実施形態におけるかんざし展示用ケースの支持台の支持面に孔が形成された場合の全体図。 本考案の他の実施形態におけるかんざし展示用ケースの支持台の構成例を示す図。 本考案の実施形態におけるかんざしの構成例を示す図。 本考案の従来技術におけるかんざしの展示態様を示す図。
[本実施形態]
次に、本考案を実施するための形態を、図1〜3を参照して説明する。
本考案であるかんざし展示用ケースは、かんざし10を収納する収納ケース20と、収納ケース20内でつまみかんざし10(以下、かんざし10とも称する。)を支持する支持台30と、から構成される。
収納ケース20は、透明性を有するプラスチック素材等の合成樹脂からなり、図1に示すように、底面が円状、楕円状からなる円柱や(図1(a)(b)参照。)、直方体(図1(c)参照。)、又は、底面が5角形、6角形等の多角柱(図1(d)、(e)参照。)、などの形状を有している。なお、収納ケース20の素材は、中に収納されるかんざし10を見ることができれば、特に限定するものではなく、また、形状も、かんざし10及び支持台30を収納することができれば、特に限定するものではない。
支持台30は、収納ケース20と同様の透明性を有するプラスチック素材等の合成樹脂からなり、図2に示すように、底面31と、当該底面31と鋭角をなす支持面32と、から形成される。ここで、底面31と支持面32とがなす鋭角は、かんざし10本来の装飾を表現する上で、60〜80度の角度が好ましい。特に、つまみかんざし10は、この60〜80度の範囲内であれば、垂れ装飾部13を、寝た状態ではなく下方に垂れるよう飾ることができるので、本来の美しさを表現することが可能となる。
また、支持面32には、かんざし10の足部12が取り付けられるため、当該かんざし10の足部12を固定する固定部33(固定具に対応する。)が設けられている。この固定部33は、かんざし10の足部12を固定することができれば、素材や形状を特に限定するものでないが、図2に示す例では、当該固定部33にゴム状素材を用い、足部12を支持面32との間で挟むよう構成される。
なお、つまみかんざし10は、通常、足部が2本であるが、足部12が1本のかんざし10を支持する場合には、固定部33は、支持面32上において、1本の足部12に沿う位置に1つ以上配設される(図2では2つ。)。
足部12を2本有するかんざし10を支持する場合には、この2本の足部12は、支持面を挟むよう装着されるので、当該固定部33は、各々の足部12を支持面32との間で挟むために、当該支持面32の両面において、足部12に沿う位置に1以上配設される。例えば、図3で言えば、支持面32の各面において、かんざし10の足部12に沿うように2つの固定部33が設けられている(両面で計4つ。)。
このように構成される支持台30は、底面31が収納ケース20の底面と重なるかたちで、当該収納ケース20に収納される。
[2.使用方法]
次に、上記のような構成を有するかんざし展示用ケースの使用方法を、図4及び5を参照して、以下に説明する。ここでは、収納ケース20を円柱状とし、足部12を2本有するかんざし10を支持するかんざし展示用ケースを例に挙げて説明する。
図4に示す通り、まず、支持台30の支持面32に対して、上方からかんざし10の2本の足部12を挟むように装着し、各々の足部12を支持面32と間で固定部33により固定する。そして、支持台30に固定されたかんざし10を、当該支持台30と共に、収納ケース20に収納する(図5参照。)。収納ケース20に蓋がある場合には、蓋をすることでかんざし10の展示用パッケージが完成する。
なお、図5では、円柱の収納ケース20を用いているが、直方体の収納ケース20を採用した場合のかんざし10の収納例を、図6に示す。
以上のような本実施形態によれば、ケース内にかんざしを展示する場合であっても、寝かせることなく、かんざし本来の装飾を表現することが可能となる。特に、つまみかんざしの垂れ装飾部を主装飾部から下方に垂らすことができるので、つまみかんざしの華麗さや優雅さを損なうことなく表現することが可能なとなる。また、かんざしの足部を固定するのみで、寝かせた状態で展示しないので、当該かんざしの変形を防止することもできる。
[他の実施形態]
(1)なお、本考案は、上記のような1つの支持台30に1本のかんざし10を支持する実施形態に限定するものではなく、1つの支持台30に2本のかんざし10を支持する実施形態も包含する。
具体的には、2本のかんざし10を1つの支持台30で支持するので、この2本のかんざし10が重ならない程度に間隔をあける必要があり、そのため、支持台30の支持面32の面積を広くとり、また、固定部33も、それぞれのかんざし10の足部12を固定するよう各足部12に沿って支持面32に配設される。1つの支持台30に2本のかんざし10を固定し、当該2本のかんざし10及び支持台30を直方体の収納ケース20に収納した収納例は、図7に示す通りである。
(2)また、本考案は、上記のような固定部33を支持面32に設ける構成に限定するものではなく、支持面32に、かんざし10の足部12を挿入し固定するための孔34を設けた実施形態も包含する。例えば、図8に示す通り、支持台30の支持面32に孔34を開け、かんざし10の2本の足部12のうち、1本を当該孔34に挿入することで、足部12を支持面32に引っ掛けるよう固定する。さらに、図示しないが、支持面32に孔34を複数設け、かんざし10の足部12が当該複数個の孔34に挿入されることで、当該かんざし10を固定することも可能である。
また、支持面32に設けた孔34を囲う部分を、支持面32に対して垂直となるように切り曲げ、かんざし10の足部12を当該孔34に挿入することで、当該かんざし10を支持面32上に支持する実施形態も有している。なお、切り曲げた部分の孔34の代わりに、例えば、U字型の切欠部を設け、当該切欠部にかんざし10の足部を引っ掛けることで、当該かんざし10を支持面32上に支持する実施形態も包含する。
(3)また、本考案は、上記のような、底面31と支持面32とからなる支持台30の構成に限定するものではなく、この底面31と支持面32に加えて、鋭角をなす当該底面31と支持面32を繋ぐよう当該鋭角の対向部分に、接続部35を備えた支持台30を有する実施形態も包含する。この接続部35は、底面31に鋭角をなして繋がれる支持面32を支える役目を果たし、また、図9に示すような面状であっても、あるいは棒状(図示しない)であっても構わない。
(4)また、本考案は、上記のように、支持台30の構成として、底面31と支持面32とが鋭角をなす形状に限定するものではなく、当該底面31と支持面32とが直角をなす支持台30を有する実施形態も包含する。
10…つまみかんざし
11…主装飾部
12…足部
13…垂れ装飾部
20…収納ケース
30…支持台
31…底面
32…支持面
33…固定部
34…孔
35…接続部

Claims (7)

  1. 展示用にかんざしを収納するかんざし展示用ケースであって、
    前記かんざしを収納する収納ケースと、
    前記かんざしを支持し、当該かんざしと共に前記収納ケースに収納される支持台と、を備え、
    前記支持台は、
    鋭角をなす、底面とかんざしを支持する支持面と、を有し、
    当該支持面上に前記かんざしの足部が固定されることで、当該かんざしを支持することを特徴とするかんざし展示用ケース。
  2. 前記かんざしを支持するために、前記支持台の前記支持面に、前記かんざしの足部を固定する固定具を設けることを特徴とする請求項1に記載のかんざし展示用ケース。
  3. 前記固定具は、ゴム状素材からなることを特徴とする請求項2に記載のかんざし展示用ケース。
  4. 前記収納ケースは、円柱状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のかんざし展示用ケース。
  5. 前記収納ケースは、直方体状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のかんざし展示用ケース。
  6. 前記収納ケースは、多角柱状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のかんざし展示用ケース。
  7. 前記支持台の前記支持面は、前記かんざしの足部が挿入される孔を有し、
    前記かんざしの足部が前記孔に挿入されることで、当該かんざしが前記支持台に支持されることを特徴とする請求項1に記載のかんざし展示用ケース。
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