JP3152194U - コンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】値札の取り付けおよび取り外し作業が容易なコンテナを提供する。【解決手段】コンテナ10は、矩形の底壁12と、底壁12の短辺側から上方に連続する2つ側壁14と、長辺側から上方に連続する2つの側壁16と、側壁14、16から横方向に張り出す補強壁20、22を備え、補強壁20、22には上下方向に貫通する孔26、28が設けられている。値札40をコンテナ10に取り付けるときには、支持棒42を孔26、28に挿すだけでよく、また取り外すときには支持棒42を孔26、28から抜くだけでよい。【選択図】図3

Description

本考案は、野菜や果物などの食品の運搬に用いるコンテナに関する。
コンテナは野菜や果物などの食品を生産地から小売店などに運搬する際に用いられるものであるが、小売店の中には、コンテナをそのまま店頭に並べ、収納されている野菜や果物などを客が直に取り出して購入できるようにしているところも多い。
コンテナを店頭に並べる場合、値札をどこに取り付けるかという問題がある。コンテナには野菜や果物などの商品が隙間なく詰め込まれていることが多いため、コンテナの内側に値札を取り付けるのは難しい。無理に付けようとすると商品に傷をつけたり、客が商品を選ぶ際に邪魔になったりもすることもある。コンテナの脇に値札を立てることも考えられるが、たくさんのコンテナが並んでいると、どの値札がどの商品のものか判別しづらく、またコンテナを移動させるときに値札も一緒に移動させなければならず煩雑である。コンテナの側壁に紐や番線などを用いて縛り付ける方法もあるが、コンテナを本体の目的である運搬に用いる際には結び目を緩めて値札を取り外す作業を要し、これも煩雑である。
なお、これらの内容を開示する先行技術文献は発見できなかった。
本考案が解決しようとする課題は、値札の取り付けおよび取り外し作業を容易にすることである。
本考案は、前述した課題を解決するため、底壁と、前記底壁の外周辺と連続する側壁と、前記側壁の外側に張り出す補強壁を備え、前記補強壁に上下方向に貫通する孔が設けられていることを特徴とするコンテナとして構成されている。このコンテナに値札を取り付けるときには、補強壁の孔に値札を支える支持棒を挿し込むだけであり、値札を取り外すときには孔から支持棒を抜き取るだけであるので、値札の取り付けおよび取り外し作業に煩雑さがなく極めて容易である。なお、側壁は商品を収納する側を内側とし、この反対側を外側としている。
また、前記補強壁が上下方向に距離をおいて配された複数の補強壁からなり、少なくとも上から2つの補強壁にそれぞれ設けられている前記孔が上下方向において連通しているコンテナとして構成することもできる。このように構成すれば、支持棒は2つの補強壁によって2点で支持されることになって値札の位置が安定する。
また、前記複数の補強壁のうち少なくとも1つの補強壁が前記側壁の高さ方向における中心より下方寄りに配されているコンテナとして構成することもできる。このように構成すれば、コンテナを上下に重ね、最上段の補強壁の孔が塞がっている場合であっても、この補強壁の孔に値札を直に取り付けることができる。
さらに、前記孔が横方向に距離をおいた少なくとも2箇所に設けられているコンテナとして構成することもできる。このように構成すれば、2本の支持棒の間に値札を横断幕のように支持することができ、より多くの情報を見やすく提示することができる。
本考案のコンテナには値札の支持棒を抜き挿しするための孔が設けられているので、値札の取り付けおよび取り外し作業が極めて容易である。
本考案の実施の形態のコンテナの斜視図 コンテナに値札を取り付けた状態の斜視図 コンテナに値札を取り付けた状態の斜視図 本考案の他の実施の形態のコンテナの斜視図 他の実施の形態のコンテナに値札を取り付けた状態の斜視図
図1に本考案の実施の形態のコンテナの構造を示す。コンテナ10は、矩形の底壁12と、底壁12の短辺側から上方に連続する2つ側壁14と、長辺側から上方に連続する2つの側壁16で構成されている。4つの側壁14、16と底壁12はそれぞれ切れ目なく連続している。底壁12と4つの側壁14、16の内側に形成される空間に野菜や果物などの食品を収納する。
側壁14、16にはリブ(補強壁)が形成されている。リブは広い開口部を有するコンテナ10の剛性を高めるためのものであり、縦方向の補強壁18と横方向の補強壁20、22を交差させている。補強壁18は側壁14と側壁16が連続する4箇所の角部に沿って形成されている。補強壁20は側壁14、16の上辺から外側に張り出すように形成されている。補強壁22は主補強壁である補強壁20の下方に適当な距離をおいて配置された副補強壁であり、側壁14、16の壁面から外側に張り出すように形成されている。
側壁14、16にはコンテナ10を持ち運ぶ際の持ち手となる開口部24が形成されている。側壁14、16と底壁12にはコンテナ10が野菜や果物などの農産物の運搬用のものであれば全面に通気孔を設ける(図1に示すコンテナでは通気孔を省略している)。
補強壁20には上下方向に貫通する4つの孔26が形成されている。これらの孔26は底壁12の長辺側の2つの側壁16のそれぞれの両端近くに形成されている。補強壁22にも同様に4つの孔28が形成されている。これらの孔28は、孔26の下方となる位置で補強壁22に上下方向に貫通して形成されている。
図2にコンテナ10に値札を取り付けた例を示す。横断幕状の値札30は2本の支持棒32の間に支持されている。2本の支持棒32は後方の側壁16の両端近くに形成されている孔26、28に挿入されている。孔26、28は上下方向において連通しているので、支持棒32は略鉛直方向に起立した姿勢で支持される。2つの孔26、28に挿入された支持棒32は補強壁20、22によって上下の2点で支持されるため、容易に傾いたりすることはない。従って、値札30の向きや位置が安定し、客はコンテナ10に収納されている商品の値段を確認しやすい。値札30の高さは支持棒32に取り付けられたストッパ34の位置で調整する。
図3にコンテナ10に値札を取り付けた他の例を示す。値札40は支持棒42の先端に支持されている。支持棒42は後方の側壁16の左端近くに形成されている孔26、28に挿入されている。孔26、28は上下方向において連通しているので、支持棒42は略鉛直方向に起立した姿勢で支持される。2つの孔26、28に挿入された支持棒42は補強壁20、22によって上下の2点で支持されるため、容易に傾いたりすることはない。従って、値札40の位置が安定し、客はコンテナ10に収納されている商品の値段を確認しやすい。値札40の高さは支持棒42に取り付けられたストッパ44の位置で調整する。
なお1本の支持棒で値札を支持する場合、孔が円形であると支持棒が回転し、値札の向きが安定しないという問題がある。この問題は、孔を楕円形や多角形の形状とし、支持棒の断面形状をそれに倣った形状とすることで解決することができる。
図4に本考案の他の実施の形態のコンテナを示す。コンテナ50には側壁54、56の壁面から外側に張り出す補強壁58が形成されている。補強壁58は側壁54、56の高さ方向における中心より下方寄りに形成されている。補強壁58には、底壁52の長辺側の2つの側壁56のそれぞれの両端近くに上下方向に貫通する孔59が形成されている。
図5にコンテナ50に値札を取り付けた例を示す。値札60は支持棒62の先端に支持されている。支持棒62は孔59に挿入されている。支持棒62は比較的短く形成されているので、値札60は補強壁58に直に接触し、向きや位置が安定した状態となっている。補強壁58は下方寄りに形成され、補強壁22との間には十分なスペースがあるので、このスペースを利用して値札60を容易に取り付けることができ、また取り外すことができる。
コンテナ10は上下に重ねたときに孔26が塞がってしまい、値札30、40を取り付けることができなくなる。これに対しコンテナ50の孔59は塞がらないので、コンテナ50は重ねたときでも値札60を取り付けることができるという利点がある。
コンテナ10、50は、外側に張り出す補強壁20、22、58に値札30、40、60を取り付けるための孔26、28、59が形成されているので、商品が隙間なく詰め込まれている場合であっても容易に値札30、40、60を取り付けることができる。値札30、40、60を取り付けは、支持棒32、42、62を孔26、28、59に挿入しているだけであるので、取り外しも極めて容易である。また、値札30、40、60はコンテナ10、50の外側に取り付けられるので、客の商品選びの邪魔になることはない。さらに、値札30、40、60はコンテナ10、50に直接取り付けられるので、コンテナ10、50を並べ替えるときに別途に移動させる必要はない。
コンテナ10、50に収納する商品は農産物のみならず、魚介類や肉類などの他の食品であってもよく、さらには食品以外の様々な商品であってもよい。また、孔26、28、59には値札30、40、60以外のもの、例えば生産地や生産者、セールスポイントなどの情報を記した札などを取り付けることもできる。
孔26、28、59の数および位置は前述したものに限定されない。しかし、あまり多すぎると補強壁の本来の機能を損ねるので、コンテナ10、50の剛性が確保できるように定めるべきである。また孔26、28、59の大きさについても同様である。
10、50 コンテナ
12、52 底壁
14、16、54、56 側壁
20、22、58 補強壁
26、28、59 孔
30、40、60 値札
32、42、62 支持棒

Claims (4)

  1. 底壁と、前記底壁の外周辺と連続する側壁と、前記側壁の外側に張り出す補強壁を備え、前記補強壁に上下方向に貫通する孔が設けられていることを特徴とするコンテナ。
  2. 前記補強壁が上下方向に距離をおいて配された複数の補強壁からなり、少なくとも上から2つの補強壁にそれぞれ設けられている前記孔が上下方向において連通していることを特徴とする請求項1に記載のコンテナ。
  3. 前記複数の補強壁のうち少なくとも1つの補強壁が前記側壁の高さ方向における中心より下方寄りに配されていることを特徴とする請求項1または2に記載のコンテナ。
  4. 前記孔が横方向に距離をおいた少なくとも2箇所に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のコンテナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019104545A (ja) * 2017-12-08 2019-06-27 裕之 本地川 トレイ

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