JP3152177U - 化粧品容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】小容器をそのまま外容器に収容して密閉でき、しかも小容器が着脱容易である化粧品容器を提供する。【解決手段】円筒形の開口部を有する容器本体4の外周に主ねじ6を形成し、この主ねじ6より上部の容器本体開口部の外径を段部を介して細く形成すると共に、この容器本体開口部の外周に副ねじ9を形成する。そして詰め替え用の小容器3の開口縁より下部外周に鍔部11を形成すると共に、この鍔部11に下向きに開口した嵌合溝を形成し、この嵌合溝の溝壁に小容器締結ねじを形成する。小容器締結ねじを副ねじ9にねじ込んで小容器3を容器本体4内に嵌合固定し、さらに蓋5の内周の蓋ねじ10を主ねじ6にねじ込んで容器本体4の開口部を閉じたとき、小容器3の開口縁が蓋5の裏面に当たる。【選択図】図2

Description

本考案は、クリームなどの化粧品を入れる容器に関する。
クリームなどの化粧品を入れる容器(以下、「外容器」という)は、内容物であるクリームなどの化粧品の変質を防ぐという点から遮光性にしたり、密閉可能にしたりしている。また、高級感を出すため種々のデザインが施されている。
このため外容器が高価になり、化粧品を使い切るたびに廃棄するのでは不経済であるばかりでなく、エコロジに反している。
そのため外容器を交換せずに化粧品を詰め替える容器が各種提案されている。特に小容器をそのまま外容器に収容するもの(特許文献1,2)は、外容器内部に古い化粧品が残留しないので、古い化粧品により詰め替えた新しい化粧品が汚染されることがないという点で優れている。
しかし、小容器の交換時に収容されている古い小容器が着脱し難かったり、着脱容易にするために外容器の底部に外部と繋がる隙間を有し、密閉できなかったりする。
特許第3915051号公報 実開昭63−28421号公報
解決しようとする課題は、小容器をそのまま外容器に収容して密閉でき、しかも小容器が着脱容易である化粧品容器を提供することである。
請求項1の考案は、円筒形の開口部を有する容器本体の外周に主ねじを形成し、この主ねじより上部の容器本体開口部の外径を段部を介して細く形成すると共に、この容器本体開口部の外周に副ねじを形成する。そして、詰め替え用の小容器の開口縁より下部外周に鍔部を形成すると共に、この鍔部に下向きに開口した嵌合溝を形成し、この嵌合溝内の溝壁内周に小容器締結ねじを形成して、この嵌合溝に前記容器本体開口部を挿入すると共に、小容器締結ねじを副ねじにねじ込んで小容器を容器本体内に一体的に嵌合固定する。さらに蓋の内周の蓋ねじを容器本体の主ねじにねじ込んで容器本体の開口部を閉じたとき、小容器の開口縁が蓋の裏面に当たるようにしてなる。
請求項2の考案は、前記小容器の鍔部の外周に滑り止め用のローレット部を形成することを特徴とする。
請求項3の考案は、蓋の少なくとも裏面に弾性部材を嵌合し、蓋を閉じたときに小容器の開口縁が弾性部材に当たることを特徴とする。
請求項4の考案は、前記副ねじと前記主ねじのねじ巻き方向を逆向きにすることを特徴とすることを特徴とする。
請求項1の考案は、蓋の外周の蓋ねじを容器本体の主ねじにねじ込んで容器本体の開口部を閉じたとき、小容器の開口縁が蓋の裏面に当たるので、小容器の開口縁と蓋の接触により化粧品容器を密閉できる。また、小容器は、容器本体にねじで取り付けるので、小容器を容易に着脱できる。
請求項2の考案は、小容器の鍔部の外周に滑り止め用のローレット部があるので、滑ることなく、小容器の着脱ができる。また、ローレット部の存在により、ここを握り回転すると詰め替えられることが使用者に明瞭になる。
請求項3の考案は、蓋の少なくとも裏面に弾性部材を嵌合し、蓋を閉じたときに小容器の開口縁が弾性部材に当たるので、密閉度がより向上する。
請求項4の考案は、副ねじと前記主ねじのねじ巻き方向を逆向きにするので、蓋を開く際に小容器が外れるおそれがない。
蓋を取り付けた状態の化粧品容器の部分断面図である。 蓋を取り外した状態の化粧品容器の部分断面図である。 化粧品容器を分解した状態の部分断面図である。 小容器の平面図である。 別の実施形態になる小容器の平面図である。 さらに別の実施形態のを取り付けた状態の化粧品容器の部分断面図である。
以下、本考案に係る化粧品容器の実施形態について図を参照して説明する。
図1は蓋を取り付けた状態の化粧品容器の部分断面図、図2は蓋を取り外した状態の化粧品容器の部分断面図、図3は化粧品容器を分解した状態の部分断面図、図4は小容器の平面図である。
1は化粧品容器であり、外容器2と小容器3からなる。
外容器2は、円筒形の開口部を有する容器本体4と、蓋5からなる。
容器本体4は、中央部の外周に主ねじ6を形成し、この主ねじ6より上部の容器本体開口部7の外径を段部8を介して細く形成すると共に、この容器本体開口部7の外周に副ねじ9を形成する。
蓋5は底面が開口した円筒状のもので、内周下端部に蓋ねじ10を形成する。
容器本体4の開口縁は、容器本体4の主ねじ6に蓋5をねじ込んだ際に、蓋5の裏面と所定寸法離間する(図4参照)。
小容器3は、上面が開口した円筒状のプラスチック製容器であり、壁面が外容器2より肉薄である。また、小容器3の開口縁よりやや下方に円環状の鍔部11を突設し、この鍔部11の外周部にローレット部12を形成する。
さらに、この鍔部11に下向きに開口した嵌合溝13を形成すると共に、この嵌合溝13の内向きの溝壁に小容器締結ねじ14を形成する。
また、小容器3の開口部を、内蓋15で閉蓋する。
なお、内蓋15で閉蓋した上に、薄いフィルムを被せ熱シールして、小容器3を密閉してもよい。
内蓋15は、図4に示すような小容器3の開口部にねじ込んでする円板状のもののほか、薄いプラスチック製のフィルムを熱シールしたものであってもよく、内容物であるクリームなどの化粧品が変質しないよう小容器3の開口部を密閉できるものであればよい。
なお、16は内蓋15を着脱しやすくするためのつまみ部である。
以上のようにしてなる化粧品容器1は、以下の小容器3の挿入作業を行う。
先ず、容器本体4内に小容器3を入れ、副ねじ9と小容器締結ねじ14をねじ込んで、次に小容器3の内蓋15を外す。さらに、蓋5を被せ主ねじ6に蓋ねじ10をねじ込む。
この状態で、小容器3の開口縁が、蓋5の裏面に当たり、化粧品容器1は密封される。
また、この際に鍔部11は蓋5と接触しない。
小容器3を交換する場合は、蓋5を外した後、一方の手で容器本体4を握り、もう一方の手で小容器3の鍔部11を握って回し、副ねじ9より小容器締結ねじ14を外した後、小容器3を取り出す。その後、上記小容器3の挿入作業に従い、新たな小容器3を入れる。
次に別の実施形態について説明する。
小容器3を図5に示すとおり、内蓋15をした状態で蓋5を閉めても、内蓋15が蓋5の内側に接しないようにしたことが上記実施形態との違いである。
すなわち、小容器3の内周部の開口部から所定距離間をそれより下側の部分より拡開して拡開部17とする。この拡開部17の最下端部に内蓋15を嵌合し、小容器3を閉蓋する。
内蓋15の厚さは、拡開部17の高さより小とする。
以上のように形成すると、内蓋15を取り付けた状態で小容器3を外容器2に収容しても、内蓋15のつまみ部16が邪魔にならずに蓋5を閉めることができる。
上記実施形態では、外容器2に収容する際に内蓋15を外しているが、この実施形態では内蓋15は外さない。
したがって、上記実施形態と比較し、化粧品を使用する際に蓋5及び内蓋15を開けなくてはならないが、容器の密閉度は向上する。
なお、上記各実施形態で蓋5を図6に示すとおり、外側部5aに、弾性を有する素材で形成した内側部5bを嵌合させ、蓋5のねじ10が主ねじ6とねじ込んでした際に、小容器3の開口縁が内側部5bを押圧する構成にすると、小容器3の開口縁が内側部5bに食い込み密閉度が向上する。
また、上記容器本体3は円筒形の開口部を有すればよく、外壁の断面は六角形などの各種形状であってよい。
1 化粧品容器
2 外容器
3 小容器
4 容器本体
5 蓋
6 主ねじ
7 容器本体開口部
8 段部
9 副ねじ
10 蓋ねじ
11 鍔部
13 嵌合溝
14 小容器締結ねじ

Claims (4)

  1. 円筒形の開口部を有する容器本体の外周に主ねじを形成し、この主ねじより上部の容器本体開口部の外径を段部を介して細く形成すると共に、この容器本体開口部の外周に副ねじを形成し、
    そして詰め替え用の小容器の開口縁より下部外周に鍔部を形成すると共に、この鍔部に下向きに開口した嵌合溝を形成し、この嵌合溝内の溝壁内周に小容器締結ねじを形成して、
    この嵌合溝に前記容器本体開口部を挿入すると共に、小容器締結ねじを副ねじにねじ込んで小容器を容器本体内に一体的に嵌合固定し、
    さらに蓋の内周の蓋ねじを容器本体の主ねじにねじ込んで容器本体の開口部を閉じたとき、小容器の開口縁が蓋の裏面に当たるようにしてなる化粧品容器。
  2. 前記小容器の鍔部の外周に滑り止め用のローレット部を形成することを特徴とする請求項1に記載の化粧品容器。
  3. 前記蓋の少なくとも裏面に弾性部材を嵌合し、蓋を閉じたときに小容器の開口縁が弾性部材に当たることを特徴とする請求項1に記載の化粧品容器。
  4. 前記副ねじと前記主ねじのねじ巻き方向を逆向きにすることを特徴とする請求項1に記載の化粧品容器。
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