JP3151546B2 - 蒸気噴射法による木質ボードの製造方法 - Google Patents

蒸気噴射法による木質ボードの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、木質ボードの製造方
法、特に、フェノール・メラミン・ホルムアルデヒド系
樹脂をバインダーとして用いる、蒸気噴射法による木質
ボードの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、木質ボード類は、通常150℃以
上の高温の熱盤プレスを用いた熱圧成形により製造され
てきた。しかしながら、熱盤を使用する従来の方法で
は、製造するボードの厚みが増すに従い、長時間の圧締
時間を必要とし、生産性が低下するという問題があっ
た。そこで、圧締時間を短縮する方法として、熱圧温度
を高めた場合には、表層部の熱劣化、芯層部の密度低下
をまねき、得られるボードの物性が低下するため、生産
性向上には限界があった。
【0003】近年、この生産性を飛躍的に向上する方法
として、蒸気噴射法による成形技術が提案され、一部商
業生産にも実用化されはじめている。この方法を用いれ
ば、例えば厚さ100mmのパーチクルボードを、従来
の熱盤法では20〜30分の熱圧時間の所を、僅か90
秒で製造が可能になるという画期的な方法である。
【0004】蒸気噴射法とは、蒸気噴射用の細孔を有す
る圧締盤を熱盤の代わりに用いる方法で、噴射孔から、
木質ボード材料に高圧の水蒸気を噴射することにより、
瞬時に内層部分までを加熱することができる。この方法
では、厚みに関わらず、瞬時にボード中心層までを10
0℃以上に加熱できるため、中心部のバインダーの硬化
に必要な熱量が厚みによらず一定時間で供給でき、ボー
ド厚さが増すほど、従来の熱盤法の製造に比べて、成形
に要する時間が短縮できるという特徴を有するものであ
る。
【0005】しかしながら、この蒸気噴射法は、このよ
うな画期的な技術にも関わらず、実用化のスピードは当
初期待された程では無いのが実状である。この理由は、
ひとつには、この方法に最適なバインダーが見いだされ
ていないことによる。
【0006】従来、木質ボードの製造には、ユリア・ホ
ルムアルデヒド樹脂(以下UFと略す)、メラミン・ホ
ルムアルデヒド樹脂(以下MF)及びこれらの共縮合樹
脂(以下MUF)、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂
(以下PF)等がバインダーとして用いられてきた。こ
れらのバインダーを蒸気噴射法に用いた場合には、従来
の製造法には見られなかった欠点が明らかになり、非常
に細心の注意を払って製造条件をコントロールしない限
り、従来の方法で製造したものに比べ、性能の劣るボー
ドしか製造できない。これは、蒸気噴射法を用いる場
合、高圧・湿潤という特殊な条件下にバインダーが曝さ
れることに起因する。この影響については、佐々木らの
“連続式スチーム・インジェクション・プレスの開発”
(昭和62−63年度文部省科学研究費補助金研究成果
報告書)によって詳細な検討がなされている。これによ
ると、UF、MUFをバインダーに用いた場合、蒸気の
噴射には適正な時間と温度があり、長時間の噴射、高温
の蒸気の使用は、ボード物性の低下を招くことが報告さ
れている。これらの最適条件は、きわめて狭い範囲であ
り、この狭い範囲を守らないと、従来の熱盤法によって
製造されたものの性能に劣るものとなってしまう。従っ
てこれらの樹脂をバインダーとして用いる場合、実験室
の様に条件を厳密に管理の出来ない商業生産では、従来
の熱盤法により製造されたものより優れた性能を得るこ
とは極めて困難である。また、この報告中では、メラミ
ン・フェノール・ホルムアルデヒド樹脂の例も報告され
ているが、ホルムアルデヒド/メラミン/フェノール=
2.0/1.0/0.2であるこの樹脂を用いた場合に
は、UFおよび、MUF同様、狭い範囲でのコントロー
ルを必要とするものである。また、例えこの制御が充分
に行われたとしても、これらの樹脂をバインダーとする
場合、構造用途、建材用途等に用いるだけの耐水性・耐
久性は得られない。
【0007】PFに関しては、蒸気噴射による成形時間
の短縮が他の樹脂に比べ少なく、商業的に生産される一
般的な厚み10〜30mm程度のボードでは、蒸気噴射法の
効果が発揮されないばかりか、蒸気によりバインダーが
洗い流されるウオッシュアウトと呼ばれる現象が問題と
なる場合もある。従って、PFはUF、UMFに比較し
て、はるかに優れた耐水性、耐久性を持つバインダーで
あり、構造用材料や建材用の木質ボード製造には欠かせ
ないが、蒸気噴射法には適さないとされている。
【0008】PFに代わる耐水性に優れたバインダーと
して、イソシアネート系樹脂が提案されている。これ
は、蒸気噴射法に対しても比較的許容条件が広く、良い
性能を示すが、これをバインダーとして用いた場合、熱
盤に付着するという重大な欠点を有するため、従来から
使用が制限されてきた。蒸気噴射法の場合は、付着防止
のために用いられる離型フィルム等を使用出来ないた
め、実用化には特殊な工夫を必要とする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、生産性の優
れた蒸気噴射法により木質ボードを製造する際の問題
点、すなわち、前記のようにUF、MF、UMFをバイ
ンダーとして用いる場合には、非常に狭い範囲で製造条
件を制約する必要から、その特性を充分引き出せないの
みならず、耐久性・耐水性に劣り、一方、イソシアネー
ト系およびPFをバインダーとして用いることは、実用
的ではないという問題点を解決したもので、蒸気噴射法
の特長を活かして耐水性・耐久性にすぐれた木質ボード
を工業的に、かつ生産性良好に製造することに成功した
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するために、鋭意研究の結果、特定のホルムア
ルデヒド、メラミン、フェノールのモル比を有する樹脂
バインダーを用いることにより、蒸気噴射法で耐水性、
耐久性に優れた木質ボードが製造できることを見いだし
た。
【0011】本発明における樹脂バインダーとは、フェ
ノールとメラミンのモル比がP/M=0.3〜1.0で
あり、かつホルムアルデヒドとメラミンのモル比がP/
Mの関数として下記の式で表される原料構成を有するメ
ラミン・フェノール・ホルムアルデヒド樹脂であり、か
つフェノールとメラミンの間にメチレン結合による共縮
合の存在しないものを言う。 F/M≧3×(P/M)+3/2 (式−1) F/M≦4×(P/M)+3 (式−2)
【0012】この式を図1を用いて、簡便に説明する。
本発明の樹脂組成物は、図中のA、B、C、Dの4点を
結ぶ4本の直線で区切られた斜線の範囲内のフェノー
ル、メラミン、ホルムアルデヒドのモル比構成により合
成したフェノール・メラミン・ホルムアルデヒド樹脂を
言う。この範囲より上方ではホルムアルデヒド臭が高く
なり、下方では、反応性が低く、高圧・湿潤下という蒸
気噴射法の過酷な条件下では、充分に硬化反応が進行し
ない。また、この範囲の左方では、UF、MUF同様、
狭い範囲に製造条件を規制する必要があり、また充分な
耐久性も得られない。さらに、この範囲の右方では、反
応性が低下し、蒸気噴射法の過酷な条件下では、充分に
硬化反応が進行しない。
【0013】本発明に使用するメラミン・フェノール・
ホルムアルデヒド樹脂は、その製造方法は限定しない
が、メラミンとフェノールの間にメチレン結合の存在し
ない(所謂、共縮合していない)ものでなくてはならな
い。両者が、メチレン結合により共縮合している場合に
は、樹脂液の貯蔵安定性、水溶性が著しく悪いばかりで
なく、蒸気噴射法における製造条件の許容範囲が狭くな
る。
【0014】また、本発明のメラミン・フェノール・ホ
ルムアルデヒド樹脂は、フェノールの代わりに、一部レ
ゾルシノール、アルキルレゾルシノール、リグニン、タ
ンニン、アミノフェノール等のフェノール類を用いて変
性しても良い。また、必要に応じて、ポリビニルアルコ
ール、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、澱粉、ポリアクリルアミド等の水溶性高分子を、粘
度調節等のために用いても良い。さらにまた、木質材料
からのホルムアルデヒド放散量の低減を目的として、メ
ラミンとフェノールのモル数の合計を100モル%と置
いた場合、30モル%以下の尿素を加えてもよい。本発
明の樹脂組成物は、必要に応じて、尿素樹脂と混合して
使用することも可能であるが、その場合には、耐水性を
損なわないために、20重量部以下の添加が望ましい。
【0015】本発明の樹脂組成物には、必要に応じて、
反応促進のため、塩酸、硫酸等の無機酸、しゅう酸、蟻
酸、酢酸、リンゴ酸等の有機酸および、これらのアンモ
ニウム塩、アルミニウム塩等を使用時に添加しても良
い。
【0016】
【実施例】次に実施例を示して本発明を説明するが、本
発明の効果はもとよりこの実施例に限定されるものでは
ない。
【0017】〔合成例1〕還流冷却器、温度計、攪拌機
を備えた反応缶に、フェノール54kg(574mo
l)、メラミン127kg(1000mol)、37%
ホルマリン486kg(ホルムアルデヒド6000mo
l)を仕込み、25%NaOH水溶液を15kg添加し
てpH10とした後、80℃で60分反応後冷却した。
これにより得られた樹脂は、赤褐色透明で、粘度50m
Pas、不揮発分52%であった。この樹脂は13C−N
MRの分析により、フェノールとメラミンのメチレン結
合による40.5、44.2、49.2ppmのシグナ
ルが認められない事を確認した。
【0018】〔実施例1〕合成例1で得た、ホルムアル
デヒド対メラミン対フェノールのモル比F:M:Pが
6.0:1.0:0.57である樹脂組成物を用い、商
業用の蒸気噴射プレスを用いたMDF製造プラントで、
厚さ24mm、比重675kg/m3 のMDFを製造し
た。このときの樹脂添加量は、絶乾ファイバー重量に対
し、樹脂固形分12%、プレス条件は、噴射蒸気圧力4
および6気圧、蒸気噴射時間34秒〜48秒の条件で製
造を行った。これにより得られたMDFを、20℃、関
係湿度65%の条件下で1週間養生した後、物性試験を
行った結果を、第1表に示す。
【0019】〔合成例2〕合成例1と同じ反応缶に、フ
ェノール18.8kg(200mol)、メラミン12
7kg(1000mol)、37%ホルマリン162k
g(2000mol)を仕込み、25%NaOH水溶液
を10kg添加してpH10とした後、80℃で60分
反応させ冷却した。得られた樹脂は、赤褐色透明液で、
粘度30mPas、不揮発分62%であった。
【0020】〔比較例1および2〕比較例として、市販
UMF(株式会社ホーネンコーポレーション製MB−0
94)および、合成例2で合成した、ホルムアルデヒ
ド、メラミン、フェノール各原料の構成モル比が、F:
M:P=2.0:1.0:0.2となるように合成した
PMFの各樹脂バインダーを用いて、同様の条件で製
造、調整したものの試験結果についても第1表に示し
た。
【0021】
【表1】
【0022】〔合成例3〕還流冷却器、温度計、攪拌機
を備えた反応フラスコに、フェノール94g(1mo
l)、37%ホルマリン243g(ホルムアルデヒド3
mol)、25%NaOH水溶液10g、水35gを仕
込み、80℃で60分反応した後、尿素18g(0.3
mol)を加えて溶解させながら冷却し、初期縮合物P
1を400g得た。
【0023】〔合成例4〕合成例3と同様の反応フラス
コに、フェノール94g、37%ホルマリン162g
(ホルムアルデヒド2mol)、25%NaOH水溶液
10g、水134gを仕込み、80℃で60分反応した
後冷却し、初期縮合物P2を400g得た。
【0024】〔合成例5〕同様の反応フラスコに、フェ
ノール84.5g(0.9mol)、レゾルシノール1
0.5g(0.1mol)、37%ホルマリン243g
(ホルムアルデヒド3mol)、25%NaOH水溶液
10g、水52gを仕込み、80℃で60分反応した後
冷却し、初期縮合物P3を得た。
【0025】〔合成例6〕同様の反応フラスコに、メラ
ミン127g(1mol)、37%ホルマリン162g
(ホルムアルデヒド2mol)、25%NaOH水溶液
10g、メタノール20g、水81gを仕込み、80℃
で60分間反応した後冷却し、初期縮合物M1を400
g得た。
【0026】〔合成例7〕同様の反応フラスコに、メラ
ミン127g(1mol)、37%ホルマリン243g
(ホルムアルデヒド3mol)、25%NaOH水溶液
10g、メタノール20gを仕込み、80℃で60分反
応した後冷却し、初期縮合物M2を400g得た。
【0027】〔実施例2〕合成例3で得たP1を40重
量部に対し、合成例6で得たM1を100重量部混合し
て得た、赤褐色透明、粘度50mPas、不揮発分42
%、F/M/P/U=2.9/1.0/0.3/0.0
9の樹脂を用いて、後述の方法で厚さ30mmのパーチ
クルボードを製造した結果を第2表に示した。
【0028】〔実施例3〕合成例5で得たP3を50重
量部に対し、合成例6で得たM1を100重量部混合し
て得た、赤褐色透明、粘度30mPas、不揮発分40
%、F/M/P=3.5/1.0/0.5(レゾルシノ
ールは、フェノールとして計算)の樹脂を用いて、後述
の方法で厚さ30mmのパーチクルボードを製造した結
果を第2表に示した。
【0029】〔実施例4〕合成例3で得たP1を90重
量部に対し、合成例6で得たM1を100重量部混合し
て得た、赤褐色透明、粘度30mPas、不揮発分44
2、F/M/P/U=4.7/1.0/0.9/0.2
7の樹脂を用いて、後述の方法で厚さ30mmのパーチ
クルボードを製造した結果を第2表に示した。
【0030】〔実施例5〕合成例4で得たP2を50重
量部に対し、合成例7で得たM2を100重量部混合し
て得た、赤褐色透明、粘度40mPas、不揮発分45
%、F/M/P=4.0/1.0/0.5の樹脂を用い
て、後述の方法で厚さ30mmのパーチクルボードを製
造した結果を第2表に示した。
【0031】〔実施例6〕合成例4で得たP2を50重
量部に対し、合成例6で得たM1を100重量部混合し
て得た、赤褐色透明、粘度50mPas、不揮発分40
%、F/M/P=3.0/1.0/0.5の樹脂を用い
て、後述の方法で厚さ30mmのパーチクルボードを製
造した結果を第2表に示した。
【0032】〔実施例7〕合成例3で得たP1を50重
量部に対し、合成例6で得たM1を100重量部混合し
て得た、赤褐色透明、粘度50mPas、不揮発分42
%、F/M/P/U=3.5/1.0/0.5/0.1
5の樹脂に、使用直前にユリア樹脂((株)ホーネンコ
ーポレーション製、UB−101、不揮発分60%)を
20%混合した接着剤を用いて、後述の方法で厚さ30
mmのパーチクルボードを製造した結果を第2表に示し
た。
【0033】〔比較例3〕合成例3で得たP1を120
重量部に対し、合成例6で得たM1を100重量部混合
して得た、赤褐色透明、粘度50mPas、不揮発分3
8%、F/M/P/U=5.6/1.0/1.2/0.
36の樹脂を用いて、後述の方法で厚さ30mmのパー
チクルボードを製造した結果を第2表に示した。
【0034】〔比較例4〕合成例3で得たP1を20重
量部に対し、合成例6で得たM1を100重量部混合し
て得た、赤褐色透明、粘度50mPas、不揮発分38
%、F/M/P/U=2.6/1.0/0.2/0.0
6の樹脂を用いて、後述の方法で厚さ30mmのパーチ
クルボードを製造した結果を第2表に示した。
【0035】〔比較例5〕合成例4で得たP2を80重
量部に対し、合成例6で得たM1を100重量部混合し
て得た、赤褐色透明、粘度50mPas、不揮発分40
%、F/M/P=3.6/1.0/0.8の樹脂を用い
て、後述の方法で厚さ30mmのパーチクルボードを製
造した結果を第2表に示した。
【0036】〔比較例6〕合成例3で得たP1を40重
量部に対し、合成例6で得たM1を100重量部混合し
たものに、50%硫酸を15重量部加えてpH4とし、
40℃で10時間反応した後、25%NaOH30重量
部加えて中和、冷却して、赤褐色透明、粘度100mP
as、不揮発分40%、F/M/P/U=2.9/1.
0/0.3/0.09の樹脂を得た。この樹脂は、13
−NMRによる分析の結果、44.2ppmのシグナル
が観測され、メラミン−フェノール間のメチレン結合が
存在した。これを用いて、後述の方法で厚さ30mmの
パーチクルボードを製造した結果を第2表に示した。
【0037】〔実施例2〜7および比較例3〜6のパー
チクルボードの製造方法〕各例の樹脂を、常法に従って
チップに塗布し、以下の条件で、蒸気噴射プレスにより
単層パーチクルボードを製造した。 ボードサイズ :30mm×600mm×600mm 比重 :700kg/m3 チップ含水率 :5% 樹脂添加率 :10%(樹脂固形分/ボード重量) 小口シール :小口面は蒸気流出防止のため、ディス
タンスバーでシールした。 プレス成形条件:加圧と同時に、プレス盤に15mmピ
ッチで開けた1mm径の噴射孔から蒸気を20秒間噴射
し、その後プレスした状態を20秒保持した後、プレス
を開放、製品を取り出した。初期圧締圧力2MPa、蒸
気の噴射圧力は、4気圧とした。 木材チップ :ラワンリングフレーク(芯層用)
【0038】
【表2】
【0039】
【発明の効果】本発明は、蒸気噴射法により、耐水性の
優れた木質ボードを従来に無い高い生産性で製造できる
画期的な方法であり、当業界の技術を飛躍的に進歩させ
得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いるバインダーの組成範囲を示すグ
ラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−68226(JP,A) 特開 平2−192907(JP,A) 特開 昭49−76972(JP,A) 特開 昭49−18926(JP,A) 特開 平1−230686(JP,A) 特開 平3−203979(JP,A) 特開 昭52−155639(JP,A) 特公 昭56−28926(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B27N 3/00 - 3/18 C09J 161/34

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸気噴射法により木質ボードを製造する
    に際して、バインダーとしてメラミン、フェノールのモ
    ル比が、フェノール(P)/メラミン(M)=0.3〜
    1.0であり、かつホルムアルデヒド(F)とメラミン
    のモル比F/MがP/Mの関数として以下の式で表さ
    れ、 F/M≧3×(P/M)+3/2 (式−1) F/M≦4×(P/M)+3 (式−2) かつフェノールとメラミンの間にメチレン結合の存在し
    ない樹脂組成物を用いることを特徴とする木質ボードの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 木質ボードが、パーチクルボード、フレ
    ークボード、繊維板であることを特徴とする請求項第1
    項記載の木質ボードの製造方法。
  3. 【請求項3】 メラミン、フェノールのモル比が、フェ
    ノール(P)/メラミン(M)=0.3〜1.0であ
    り、かつホルムアルデヒド(F)とメラミンのモル比F
    /MがP/Mの関数として以下の式で表され、 F/M≧3×(P/M)+3/2 (式−1) F/M≦4×(P/M)+3 (式−2) かつフェノールとメラミンの間にメチレン結合の存在し
    ない樹脂組成物からなることを特徴とする蒸気噴射法に
    よる木質ボード製造用バインダー。
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