JP3151168B2 - 中空糸型モジュール及びその製造方法 - Google Patents

中空糸型モジュール及びその製造方法

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JP3151168B2 JP13280697A JP13280697A JP3151168B2 JP 3151168 B2 JP3151168 B2 JP 3151168B2 JP 13280697 A JP13280697 A JP 13280697A JP 13280697 A JP13280697 A JP 13280697A JP 3151168 B2 JP3151168 B2 JP 3151168B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体液処理や水処理
などに使用する中空糸型モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】中空糸型モジュールは、医療分野や工業
分野を始め幅広い分野で使用されている。例えば、医療
分野においては腎臓や肝臓に疾患を持つ患者の血液浄化
などに使用され、工業分野においては、ジュースなど飲
料物の濃縮や精製、半導体製造において使用する超純水
の製造等に使用されている。
【0003】従来、中空糸型モジュールの一種として、
内部に中空糸束を装填した筒状のケーシングの両端開口
部に樹脂接着剤を充填して中空糸束の端部を接着固定す
るとともに封止し、液密性(気密性)を保持した状態で
各中空糸の内表面側と外表面側とを分離した中空糸型モ
ジュールがあった。この中空糸型モジュールでは、ケー
シング側面の両端部に、ケーシング内部に連通した注入
ポート及び排出ポートを設けてあり、ケーシングの両端
に、それぞれ各端部開口を閉塞する閉塞蓋を設けてあ
る。また、一方の閉塞蓋には注入口を設けてあり、他方
の閉塞蓋には排出口を設けてある。さらに、各中空糸の
両端は開放させた状態に設けてある。
【0004】上記した構成を有する中空糸型モジュール
は、例えば、次の手順で製造されていた。まず、筒型ケ
ーシング内に中空糸束を挿入し、樹脂接着剤の注入口を
有したポッティングキャップにてケーシングの両端開口
を塞ぐ。ここで、中空糸束は、膜厚が5〜50マイクロ
メートル、内径が150〜250マイクロメートル程度
の半透性中空糸を3000〜15000本程度束ねたも
のである。そして、ポッティングキャップの注入口には
チューブ等を装着し、分注タンクとポッティングキャッ
プとを接続する。ポッティングキャップを装着したなら
ば、ポッティングキャップを装着した両端部が円弧軌跡
を描くようにケーシングを回転させ、両端部に遠心力を
作用させる。この回転状態で分注タンクに接着剤を注入
する。注入した接着剤は、チューブ並びにポッティング
キャップを通じてケーシングの開口部から両端部に充填
され、中空糸束とケーシングの隙間や中空糸同士の隙間
に入り込む。充填した接着剤が硬化したならば、ケーシ
ングの回転を止めてポッティングキャップを取り外し、
露出したケーシング両端の接着剤部分をケーシングの端
部開口に沿った方向に切断除去して各中空糸の両端を開
口させる。そして、ケーシングの両端に閉塞蓋を装着し
て中空糸型モジュールとする。
【0005】このようにして製造した中空糸型モジュー
ルを、例えば、血液浄化器として用いる場合には、ケー
シングの一方の端部に装着した閉塞蓋の注入口から血液
を流入させるとともに、ケーシングの他方の端部側に設
けた注入ポートから透析液を流入させる。この場合、注
入口から流入した血液は中空糸の内表面側を通ってケー
シングの他方の端部に装着した閉塞蓋の排出口から排出
され、注入ポートから流入した透析液は中空糸の外表面
側を通ってケーシングの一方の端部側に設けた排出ポー
ト8から排出される。そして、血液並びに透析液が流れ
ている状態にあっては、浸透圧などにより、血液の余剰
成分が中空糸を透過して透析液側に移動するとともに、
血液の不足成分が中空糸を透過して透析液から血液に移
動する。
【0006】ところで、この中空糸型モジュールに用い
る中空糸束は、上記したように非常に薄く尚且つ細径の
中空糸、換言すれば低強度の中空糸を多数本束ねて構成
してあり、また、各中空糸は、両端部分のみが接着固定
された状態でケーシングに装填されていた。そして、中
空糸型モジュールの使用状態においては、中空糸の内外
表面には上記した血液や透析液のような液体、或いは気
体などの流体が流れる。そして、これらの流体が流れる
ことにより、各中空糸には機械的な力が作用する。例え
ば、流体の流れが脈流であった場合には、この脈流に起
因する流量変化が機械的な力として中空糸に作用する。
このような機械的な力により、各中空糸に揺れが生じて
その端部、より詳しくは、端部における接着剤にて接着
固定された部分と固定されていない自由部分との境界部
分に、応力集中が生じる。この応力集中により中空糸は
疲労し、長期間の使用などにより疲労が蓄積すると中空
糸は破損してしまう。この場合、破損した中空糸が1〜
数本程度の少数であっても、中空糸の外表面側を流れる
流体と内表面側を流れる流体とが混合してしまうので、
使用することができなくなる。
【0007】このような不具合を改善するため、従来
は、装填する中空糸束の密度を高めて隙間を少なくして
全体としての剛性を高めたり、或いはポリエチレンテレ
フタレート(PET)などの細い繊維により中空糸を編
み込んで補強したりしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、中空糸
束の密度を高める方法では、中空糸束をケーシング内に
隙間無く装填しなければならないので、中空糸束の装填
時に中空糸を破損しないように作業を慎重に行わなけれ
ばならず、作業効率が低下してしまう。また、繊維によ
り補強する方法では、編み込み工程を必要とするので製
造工程の増加により、コストアップを招いてしまう。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、流体の流れに起因して生じる中空糸端部
の破損を効果的に防止でき、尚且つ製造が容易な中空糸
型モジュールを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものであり、請求項1記載の発明は、
中空糸束を装填した筒型ケーシングを備え、該ケーシン
グの両端開口部内に樹脂組成物を充填して形成した封止
部により各中空糸の端部を接着固定し、ケーシングの側
部に内部と連通するポートを設け、中空糸の内表面側に
存在する第1流体と中空糸の外表面側に存在する第2流
体との間で流体の構成成分を移動させる中空糸型モジュ
ールにおいて、前記封止部を形成する樹脂組成物と同一
の樹脂組成物からなるコーティング層を、封止部の内側
表面から前記ポートの内側開口に対応する領域を含めた
範囲に亘って連続させた状態で中空糸の端部表面に設け
たことを特徴とする中空糸型モジュールである。
【0011】請求項2に記載のものは、前記コーティン
グ層は、封止部内側表面からの長さを、中空糸束の径方
向に漸次変化させ、外周側はポートの内側開口に対応す
る領域を含めた範囲まで設けて中心側を外周側よりも短
くしたことを特徴とする請求項1記載の中空糸型モジュ
ールである。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。図1は本発明に係る中空糸型モ
ジュール1の断面図、図2はケーシングとしてのハウジ
ング3の端部における中空糸束2の切断面全体を示した
図、図3はポッティング工程における封止部10並びに
封止部10付近を説明する要部拡大断面図である。な
お、以下の説明では、中空糸型モジュール1を血液浄化
器として用いた場合について説明する。
【0016】中空糸型モジュール1は、中空糸束2を内
部に装填した筒状の筒型ハウジング3と、この筒型ハウ
ジング3の両端開口を閉塞する閉塞蓋4,5とから概略
構成してある。筒型ハウジング3は、拡径部6を両端部
に設けた円筒状部材で、例えばポリカーボネイトにより
構成してある。そして、この拡径部6の内径は、拡径部
6の内周面とハウジング3内に装填した中空糸束2の径
方向端部(即ち、中空糸束2の外周部)との間に、十分
な隙間、即ち中空糸束2を構成する各中空糸7同士の間
隙(隙間)よりも大きい隙間Sを形成するように設定し
てある。そして、一端側(図1における右に相当)の拡
径部6の外周面には、ハウジング3内部に連通した排出
ポート8を突設してあり、他端側(図1における左側に
相当)の拡径部6の外周面には、ハウジング3内部に連
通した注入ポート9を突設してある。
【0017】この筒型ハウジング3の両端の開口部に
は、樹脂組成物の一種であるウレタン系の接着剤11
(図2参照)を充填して構成した封止部10をそれぞれ
設けてあり、各中空糸7の端部を接着固定するとともに
封止している。これにより、図2に示すように、ハウジ
ング3の両端開口面は、端部が開口した状態の中空糸7
が多数密集した状態となるとともに、ウレタン系の接着
剤11が中空糸7同士の間隙を塞いだ封止状態となって
いる。そして、この封止部10は、図1に示すように、
拡径部6の内周面と中空糸束2端部間の隙間Sを残すよ
うに端部寄りに形成してある。したがって、封止部10
の内側表面10aから注入ポート9或いは排出ポート8
の配設位置までは、例えば符号L1で示すように、所定
距離離間している。そして、この筒型ハウジング3の一
端側には、注入口15を備えた閉塞蓋4を螺着してあ
り、Oリング16を介在させることで水密性並びに気密
性を確保している。また、他端側には、排出口17を備
えた閉塞蓋5を螺着してある。この閉塞蓋5について
も、Oリング16により水密性並びに気密性を確保して
ある。
【0018】本実施形態における中空糸7は、ポリエス
テル系樹脂とポリスルホン系樹脂とを主たる膜素材とし
た疎水性高分子(PEPA膜)の半透性中空糸である。
また、この中空糸7は、膜厚が5〜50マイクロメート
ル、内径が150〜250マイクロメートル程度の非常
に細いものである。なお、この中空糸7としては、セル
ロース、セルロースエステル、ポリアクリロニトリル、
ポリメタクリル酸メチル、ポリビニルアルコール、エチ
レン−ビニルアルコール共重合体、ポリアミド、ポリス
ルホン、ポリエステルの如き高分子等、適宜な材質のも
のを用いることができる。そして、このような中空糸7
を3000〜15000本程度束ねて中空糸束2として
いる。
【0019】そして、図1に示すように、排出ポート8
及び注入ポート9のハウジング3内部側端部の前方に
は、それぞれバッフル板18を設けてある。このバッフ
ル板18により、注入ポート9からハウジング3内に流
入した透析液を拡散させ、拡径部6の内周面と中空糸束
2端部間の隙間Sに導いたり、一端側端部まで流動した
透析液を排出するようにしている。また、中空糸7の端
部外表面には、コーティング層19を設けてある。この
コーティング層19は、封止部10のウレタン系の接着
剤11(樹脂構成物)と同一の物質により構成してあ
り、中空糸束2の外周部近傍の中空糸7に選択的に設け
てある。そして、このコーティング層19は、封止部1
0の内側表面10aからハウジング3の長手方向中央に
向けて連続して設けてある。このコーティング層19の
長さは、注入ポート9或いは排出ポート8に基づき規定
してあり、封止部10の内側表面10aから注入ポート
9或いは排出ポート8の内側開口に対応する領域を含め
た範囲内(すなわち、図1中に示すように、内側表面1
0aから符号L2近傍までの範囲内)としてある。さら
に、このコーティング層19の長さは、図1に示すよう
に、中空糸束2の外周側が長く、尚且つ、中空糸束2の
中心方向(径方向内側)に向けて漸次短くなるように変
化させている。
【0020】この中空糸型モジュール1を血液浄化器と
して使用する際には、前述した従来装置と同様に、注入
口15から血液(第1流体に相当)を流入させるととも
に、注入ポート9から透析液(第2流体に相当)を流入
させる。そして、注入口15から流入した血液は中空糸
7の内表面側を通ってハウジング3の他端側に向かって
流動し、排出口17から排出される。また、注入ポート
9から流入した透析液は、拡径部6と中空糸束2の端部
との間に形成された隙間を通じて周方向に広がりつつハ
ウジング3の一端側に向かって流動し、中空糸7の外表
面側に接触しながら流れて排出ポート8から排出され
る。そして、血液並びに透析液が流れている状態では、
浸透圧などにより、血液の余剰成分が中空糸7を透過し
て透析液側に移動するとともに、血液の不足成分が中空
糸7を透過して透析液側から血液側に移動する。
【0021】この使用時において、上記したように中空
糸7の端部にはコーティング層19を設けて補強してあ
るので、注入ポート9から流入した透析液の流れ(例え
ば、脈流)が中空糸束2を構成する各中空糸7に作用し
ても、コーティング層19による補強により中空糸7の
端部は揺れ難くなる。これにより、中空糸7の端部にか
かる応力集中が緩和され、中空糸7の破損を防止するこ
とができる。特に、本実施形態では、コーティング層1
9の封止部内側表面10aからの長さを、中空糸束2の
外周側を長くして中空糸束2の中心方向に向けて漸次短
くなるように変化させているので、透析液の流れが作用
して揺れ易い外周側の中空糸7についてはコーティング
層19を長くして剛性を高め、流れが作用し難くなる中
心側に向かうにしたがってコーティング層19を短くし
て、半透性を有する部分の面積(即ち、有効膜面積)を
広くしている。これにより、中空糸7による透過性能を
損なうことなく、効果的に中空糸7の破損を防止するこ
とができる。
【0022】次に、このような構成を有する中空糸型モ
ジュール1の製造方法について説明する。
【0023】中空糸型モジュール1の製造にあたり、ま
ず、バンドル化を行う(バンドル化工程)。バンドル化
とは、上記した3000〜15000本程度の中空糸7
を束ねて中空糸束2にすることをいう。このとき、中空
糸束2の外径は、円筒状のハウジング3の内径(具体的
には、ハウジング3の長手方向中央部の内径)に応じた
径に調整され、その長さはハウジング3の長さより例え
ば30ミリメートル程度長いものとしてある。さらに、
この中空糸束2の周面には、中空糸束2が汚染されない
ようにするとともに装填を容易にするために、シート
(図示せず)を巻き付けておく。
【0024】次に、ハウジング3内に中空糸束2を装填
する(中空糸束装填工程)。このとき、シートを巻き付
けた状態で中空糸束2を挿入し、その後にシートのみを
抜き取る。このようにすると、作業が容易になるととも
に中空糸7の破損を防止できる。そして、挿入した中空
糸束2の両端部を、ハウジング3の端部開口面から、そ
れぞれ15ミリメートル程度ずつ突出させておく(図3
参照)。この状態で、ハウジング3の両端部に、この両
端部を閉塞する有底円筒状のポッティングキャップ20
を被せてハウジング3の両端開口を塞ぐ。
【0025】ポッティングキャップ20を被せたなら
ば、ハウジング3をポッティング治具(図示せず)に装
着する。このとき、注入ポート9並びに排出ポート8を
上向きにして装着する。続いて、接着剤11を供給する
ための分注タンク(図示せず)からのチューブ(より詳
しくは、チューブ先端に設けたノズル)を両ポート8,
9に挿入する。即ち、これらのポート8,9は、中空糸
型モジュール1の製造時における接着剤11用の注入ポ
ートとして機能する。チューブを両ポート8,9に挿入
したならば、ハウジング3を装着したポッティング治具
を遠心分注装置のターンテーブル上に取り付ける。この
場合、ターンテーブル上に設けた固定具等を使用して、
ハウジング3がポッティング治具から外れないようにし
ておく。
【0026】遠心分注装置への取り付けが終了したなら
ば、ポッティングを行う(ポッティング工程)。このポ
ッティング工程は、接着剤注入工程と接着剤硬化工程と
に大別される。
【0027】接着剤注入工程では、まず、遠心分注装置
のターンテーブルを所定の回転速度で回転して、ポッテ
ィングキャップ20を装着した両端部が円弧軌跡を描く
ようにハウジング3を回転させ、両端部に遠心力を作用
させる。そして、この回転状態で分注タンクに所定量の
ウレタン系接着剤11を所定注入速度で注入する。注入
した接着剤11は、ノズルから注入ポート9及び排出ポ
ート8内に吐出し、両ポート8,9内を自重で流下して
上方からハウジング3の内部へ流入する。そして、ハウ
ジング3の両端部に充填される。
【0028】ここで、注入するウレタン系接着剤11
は、注入すると、中空糸7同士の間隙内を径方向中心側
(即ち、径方向内側)に向けて浸入するよりも拡径部6
の内周面と中空糸束2との間の隙間に流入し易い粘度と
しておく。なお、注入する接着剤11は、上記したウレ
タン系のものに限定されない。例えば、エポキシ系接着
剤など、上記したような粘度を有し、時間の経過により
硬化するものであればよい。
【0029】このような粘度の接着剤11を用いた場
合、両ポート8,9を通じてハウジング3内部に注入さ
れた接着剤11は、ポート8,9が上向きであるので、
上部から供給されて自重により下方に流動する。このと
き、中空糸7同士の間隙内を毛細管現象等によって中心
側に浸入するよりも拡径部6の内周面と中空糸束2間の
隙間Sに流れ込み易いので、隙間Sに沿って速やかに流
れて中空糸束2の外周に先ずは行き渡り、少し遅れて中
空糸束2の外周近傍部分から中心側に向けて徐々に浸入
していく。また、遠心力が作用しているので、接着剤1
1は、中心側に浸入している間にもハウジングの両端部
側に向けて流動する。したがって、中空糸7の接着剤1
1に浸った長さは、中空糸束2の外周縁側が長く、中心
に向かって漸次短くなる。
【0030】ハウジング3の内部に注入された接着剤1
1は、上記したように隙間Sや中空糸7同士の間隙内を
流動しながらハウジング3の端部側に向かって流れ、ポ
ッティングキャップ20に達する。そして、接着剤11
は、ポッティングキャップ20の糸束端部収納部21の
端部側から溜まりはじめ、量が増加するにつれてレベル
が徐々に上昇する(即ち、回転中心側に近づく)ので、
中空糸束2の端部から次第に浸す長さを増す。そして、
所定量の接着剤11が供給されると、中空糸束2の端部
が所定の長さに亘って接着剤11に浸る。所定の長さに
亘って接着剤11に浸ったならば、接着剤11の注入を
止めて接着剤硬化工程に移行する。
【0031】この接着剤硬化工程では、ハウジング3の
回転を継続して、ハウジング3の端部に接着剤11が集
められた状態を遠心力により維持し、この接着剤11を
硬化させることで封止部10を形成する。また、接着剤
11が粘性を有しているため、接着剤11に浸った中空
糸7端部の外表面には、接着剤11が端部方向へ流動し
た後も接着剤11が付着した状態で残り被膜が形成され
る。この被膜の長さは、接着剤11に浸った部分の長さ
に相当するので、中空糸束2の外周縁側の中空糸7の被
膜の長さが長くなり、中心に向かうにつれて漸次短くな
っている。そして、接着剤硬化工程では、この被膜も硬
化し、各中空糸7の端部外表面に封止部10の内側表面
10aまで連続するコーティング層19を形成する。な
お、この被膜に関し、余剰な接着剤11は遠心力により
端部側(封止部10側)に移動してしまうので薄い層と
なる。したがって、この被膜は、封止部10よりも短時
間で硬化する。また、中空糸束2の中心部分に位置する
中空糸7ついては被膜が形成されないので、コーティン
グ層19が形成される中空糸7は外周近傍に位置するも
のだけである。
【0032】接着剤11が硬化したならば、モジュール
化工程を行う。このモジュール化工程では、まず、ハウ
ジング3の回転を止めてポッティングキャップ20を取
り外す。この場合、ポッティングキャップ20の周面に
底部に向けて縮径する抜きテーパを設けておくと、ポッ
ティングキャップ20の取り外しが容易になる。ポッテ
ィングキャップ20を取り外したならば、ハウジング3
の両端から外側に突出した封止部10の外側部分を、ハ
ウジング3の端部開口と同一面となるように切断除去し
て各中空糸7の両端を開口させる(図2参照)。なお、
ポッティングキャップ20を取り付けた状態で封止部1
0の外側部分を切断除去するようにしてもよい。そし
て、突出部分を切断したならば、ハウジング3の両端に
それぞれ閉塞蓋4,5を装着して中空糸型モジュール1
とする。そして、この中空糸型モジュール1は、水洗、
滅菌、精製水充填(或いは乾燥)の各工程を経て完成す
る。
【0033】以上説明した製造方法によれば、両端部に
遠心力が作用するようにハウジング3を回転させ、この
回転状態にて、ハウジング3端部の拡径部6に設けた注
入ポート9や排出ポート8を通じて所定粘度に調整した
ウレタン系接着剤11をハウジング3内部に注入する比
較的簡単な作業で、封止部10とコーティング層19と
を同時に形成することができる。また、このようにして
形成したコーティング層19は、封止部10内側表面か
らの長さに関し、中空糸束2における外周側が長くな
り、中空糸束2の中心側に向けて漸次短くなる。したが
って、透析液や血液(即ち、流体)の流れの作用度合い
に応じて中空糸7のコーティング層19の長さを変える
ことを容易に行うことができる。
【0034】なお、上記した製造方法では、封止部10
の形成とコーティング層19の形成とを同時に行うよう
にした例について説明したが、封止部10とコーティン
グ層19とを別工程で形成することもできる。例えば、
ハウジング3に装填する前の中空糸束2の端部外周にウ
レタン系の接着剤11を塗布したり、中空糸束2の端部
を接着剤11に浸したりして、予めコーティング層19
を形成しておき、このコーティング層19が形成された
中空糸束2をハウジング3に装填した後に封止部10を
形成するようにしてもよい。
【0035】また、上記した例では、中空糸型モジュー
ル1を血液浄化器に用いた例について説明したが、この
中空糸モジュールは、超純水の製造装置や、ジュースの
精製装置など、種々の装置に適用することができる。ま
た、ハウジング3の形状に関し、直径や長さ、或いは形
状などは、自由に設定することができる。
【0036】
【実施例】次に、本発明の実施例を示して、本発明をさ
らに具体的に説明する。ここでは、ポッティング工程に
おける中空糸束2の密度(キャップ充填率)や接着剤1
1の注入速度などについて検討した結果について説明す
る。これらは、コーティング層19の長さやコーティン
グ部分の厚さを規定する因子となっている。
【0037】(実施例1)両端間の長さが300ミリメ
ートルのハウジング3を用い、ポリエステル系樹脂とポ
リスルホン系樹脂とを主たる膜素材とした半透性の中空
糸7(以下、PEPA膜という)により構成した中空糸
束2を、キャップ充填率が39%となるようハウジング
3に装填し、ハウジング3を回転速度1000rpmで
回転させ、粘度1000〜2000cpのウレタン系接
着剤11を、1ポートあたりの注入速度を1.5g/秒
にして所定量注入した。ここで、キャップ充填率とは中
空糸7の充填率を示し、ハウジング3の端部開口面に沿
ってポッティングキャップ20を切断した場合におい
て、ポッティングキャップ20内断面積中における中空
糸7の総断面積の割合のことである。そして、キャップ
充填率39%とあった場合には、ポッティングキャップ
20内断面積の39%が中空糸7により占められている
ことを意味する。
【0038】(実施例2)両端間の長さが280ミリメ
ートルのハウジング3に、PEPA膜の中空糸束2をキ
ャップ充填率37%で装填し、ハウジング3を回転速度
950rpmで回転させ、粘度1000〜2000cp
のウレタン系接着剤11を、1ポートあたりの注入速度
を1.0g/秒にして所定量注入した。即ち、実施例1
に比べて遠心力を低下させるとともに注入速度を低速に
した。
【0039】(実施例3)両端間の長さが280ミリメ
ートルのハウジング3に、PEPA膜の中空糸7をキャ
ップ充填率41%で装填し、ハウジング3を回転速度1
200rpmで回転させ、粘度1000〜2000cp
のウレタン系接着剤11を、1ポートあたりの注入速度
を1.7g/秒にして所定量注入した。即ち、実施例1
に比べて遠心力を高めるとともに注入速度を高速にし
た。
【0040】(比較例1)両端間の長さが300ミリメ
ートルのハウジング3に、PEPA膜の中空糸7をキャ
ップ充填率46%で装填し、ハウジング3を回転速度1
000rpmで回転させ、粘度1000〜2000cp
のウレタン系接着剤11を、1ポートあたりの注入速度
を1.5g/秒にして所定量注入した。即ち、実施例1
に比べて、キャップ充填率を非常に高く設定した。
【0041】(比較例2)両端間の長さが300ミリメ
ートルのハウジング3に、PEPA膜の中空糸7をキャ
ップ充填率29%で装填し、ハウジング3を回転速度1
000rpmで回転させ、粘度1000〜2000cp
のウレタン系接着剤11を、1ポートあたりの注入速度
を1.5g/秒にして所定量注入した。即ち、実施例1
に比べて、キャップ充填率を非常に低く設定した。
【0042】(比較例3)両端間の長さが300ミリメ
ートルのハウジング3に、PEPA膜の中空糸7をキャ
ップ充填率39%で装填し、ハウジング3を回転速度1
000rpmで回転させ、粘度1000〜2000cp
のウレタン系接着剤11を、1ポートあたりの注入速度
を0.7g/秒にして所定量注入した。即ち、実施例1
に比べて注入速度を非常に低速にした。
【0043】(比較例4)両端間の長さが280ミリメ
ートルのハウジング3に、PEPA膜の中空糸7をキャ
ップ充填率39%で装填し、ハウジング3を回転速度1
000rpmで回転させ、粘度1000〜2000cp
のウレタン系接着剤11を、1ポートあたりの注入速度
を3.5g/秒にして所定量注入した。即ち、実施例1
に比べて注入速度を非常に高速にした。
【0044】上記の方法で製造した各中空糸型モジュー
ル1における中空糸7のコーティング長と、コーティン
グされた部分(層)の厚さを測定した。コーティング長
は、透析液の流路(注入ポート9)に染色液(コンゴレ
ッド)を流して各中空糸を染色し、中空糸束2外周縁に
位置する中空糸7について、染色部分と非染色部分との
境界から封止部10内表面までの長さをコーティング長
さとした。また、コーティング部分の厚さは、中空糸束
2の直径R1と、コーティングされなかった部分(非コ
ーティング部)の直径R2を測定し(いずれも図2参
照)、次式に基づき算出した。測定結果を表1に示す。
【0045】 コーティング部分の厚さ=(R1−R2)/2
【0046】
【表1】
【0047】キャップ充填率についていえば、実施例
1、比較例1及び比較例2の比較により、キャップ充填
率が高いとコーティング長さが長くなり、キャップ充填
率が低いとコーティング長さが短くなる傾向があること
が判った。そして、キャップ充填率を46%と高くした
場合(比較例1)には、コーティング長さが18ミリメ
ートルとなり、中空糸7の補強という観点では問題ない
が、中空糸7における半透性を有する部分の面積、即ち
有効膜面積が減少してしまうという問題が生じた。この
問題は、キャップ充填率を41%程度にすると解消する
(実施例3)。また、キャップ充填率を29%と低くし
た場合(比較例2)には、コーティング長さが1ミリメ
ートルとなり、中空糸7を補強するためには長さが不足
していることが判る。そして、キャップ充填率は、34
%程度設定すると十分なコーティング長さが得られるこ
とが実験的に判っている。以上から、キャップ充填率
は、30%〜45%の範囲が使用でき、34%〜41%
の範囲が好適であることが判った。
【0048】接着剤11の注入速度についていえば、注
入速度を0.7g/秒と低速にした場合(比較例3)に
は、コーティング長さが0.5ミリメートルであり、コ
ーティング部分の厚さが1ミリメートルであった。即
ち、接着剤11の注入速度を0.7g/秒程度の低速に
しても中空糸束2の外周縁部には、極めて短いコーティ
ング層19が形成されることが判った。また接着剤11
の注入速度を3.5g/秒と高速にした場合(比較例
4)では、コーティング長さが15ミリメートルであ
り、コーティング部分の厚さが6ミリメートルであっ
た。そして、この比較例4では中空糸7の補強という観
点では問題ないが、有効膜面積の減少という問題が生じ
てしまうことが判った。
【0049】さらに、接着剤11の注入速度を1.0g
/秒〜1.7g/秒の範囲に設定した場合(実施例1〜
実施例3)には、コーティング長さが6〜8ミリメート
ル、コーティング部分の厚さが5〜7ミリメートルと良
好な結果が得られた。以上から、この接着剤11の注入
速度については、0.7g/秒〜3.5g/秒の範囲が
使用でき、1.0g/秒〜1.7g/秒の範囲が好適で
あることが判った。
【0050】なお、上記した接着剤11の粘度について
は、中空糸束2の密度(即ち、キャップ充填率)や接着
剤11の注入速度、また拡径部内周面と中空糸束2間の
隙間などに基づいて規定されるが、要するに、拡径部内
周面と中空糸束2間の隙間Sに沿って中空糸束2の外周
に行き渡り、その後に、中空糸束2の外周縁から中心方
向に浸入するような粘度とすればよい。
【0051】また、実施例1,2、比較例2,3につい
て、中空糸型モジュール1の中空糸7の内表面側流路
(即ち、上記した血液浄化器における血液側流路)、及
び中空糸7の外表面側流路(即ち、上記した血液浄化器
における透析液側流路)のそれぞれに全容積の約2/3
程度の精製水を充填して出荷用梱包を行い、梱包箱単位
で中空糸7の落下破壊試験を行った。この落下破壊試験
では、落下高さを2mとし、1角3稜6面をコンクリー
ト床に落下させ、中空糸型モジュール1の漏れを確認し
た。試験結果を表2に示す。
【0052】
【表2】
【0053】この落下破壊試験では、実施例1,2に
は、漏れが生じた中空糸型モジュール1は認められなか
った。また、比較例2には、24本中2本の中空糸型モ
ジュール1に漏れが生じ、比較例3には、24本中3本
の中空糸型モジュール1に漏れが生じた。そして、漏れ
が生じた中空糸型モジュール1は、いずれも中空糸7に
おける封止部10の内側表面10aの近傍にて漏れが生
じていた。したがって、コーティング長さが6〜8ミリ
メートル、コーティング部分の厚さが5〜7ミリメート
ル程度であれば実用上問題なく使用できることが判っ
た。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次の効果を奏する。請求項1記載の発明は、中空糸束を
装填した筒型ケーシングを備え、該ケーシングの両端開
口部内に樹脂組成物を充填して形成した封止部により各
中空糸の端部を接着固定し、ケーシングの側部に内部と
連通するポートを設け、中空糸の内表面側に存在する第
1流体と中空糸の外表面側に存在する第2流体との間で
流体の構成成分を移動させる中空糸型モジュールにおい
て、前記封止部を形成する樹脂組成物と同一の樹脂組成
物からなるコーティング層を、封止部の内側表面から
記ポートの内側開口に対応する領域を含めた範囲に亘っ
連続させた状態で中空糸の端部表面に設けたことを特
徴とする中空糸型モジュールであるので、中空糸の端部
表面は、封止部から連続して形成したコーティング層に
覆われる。そして、このコーティング層が保護層として
機能して中空糸の端部を補強する。即ち、コーティング
層は、応力集中が生じ易い中空糸の封止部近傍部分を補
強するので、流体が中空糸の内外表面を流れて中空糸に
機械的な力が作用しても、この機械的な力に対抗するこ
とができ、中空糸の破損を防ぐことができる。同様に、
運搬時などにおける中空糸の破損も防ぐことができる。
さらに、モジュールの耐用時間を延長させることもでき
る。
【0055】請求項2記載の発明によれば、前記コーテ
ィング層は、封止部内側表面からの長さを、中空糸束の
径方向に漸次変化させ、外周側はポートの内側開口に対
応する領域を含めた範囲まで設けて中心側を外周側より
も短くしたので、コーティング層が形成された中空糸束
の外周近傍の中空糸の中において、最も流体の流れの影
響を受け易い中空糸束の外周縁に位置する中空糸の補強
強度を高めている。そして、内周側(中心側)に向かう
にしたがって、コーティング層の長さを短くして物質透
過性を向上させている。したがって、中空糸の物質透過
性を損なわずに中空糸の揺れに対する補強を行うことを
より高いレベルで実現することができる。
【0056】
【0057】
【0058】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る中空糸型モジュールの断面図であ
る。
【図2】ケーシング端部における中空糸束の切断面全体
を示した図である。
【図3】ポッティング工程における封止部並びに封止部
付近を説明する要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 中空糸型モジュール 2 中空糸束 3 ハウジング 4,5 閉塞蓋 6 拡径部 7 中空糸 8 排出ポート 9 注入ポート 10 封止部 11 接着剤 15 注入口 16 Oリング 17 排出口 18 バッフル板 19 コーティング層 20 ポッティングキャップ 21 糸束端部収納部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 63/02 B01D 63/00 500

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空糸束を装填した筒型ケーシングを備
    え、該ケーシングの両端開口部内に樹脂組成物を充填し
    て形成した封止部により各中空糸の端部を接着固定し、
    ケーシングの側部に内部と連通するポートを設け、中空
    糸の内表面側に存在する第1流体と中空糸の外表面側に
    存在する第2流体との間で流体の構成成分を移動させる
    中空糸型モジュールにおいて、 前記封止部を形成する樹脂組成物と同一の樹脂組成物か
    らなるコーティング層を、封止部の内側表面から前記ポ
    ートの内側開口に対応する領域を含めた範囲に亘って
    続させた状態で中空糸の端部表面に設けたことを特徴と
    する中空糸型モジュール。
  2. 【請求項2】 前記コーティング層は、封止部内側表面
    からの長さを、中空糸束の径方向に漸次変化させ、外周
    側はポートの内側開口に対応する領域を含めた範囲まで
    設けて中心側を外周側よりも短くしたことを特徴とする
    請求項1記載の中空糸型モジュール。
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