JP3151011U - 段ボール箱及び段ボールブランク - Google Patents

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Abstract

【課題】物品を保護することができる緩衝作用を有し、製造及び管理が簡易であると共に、保管や運搬に際して必要なスペースが小さく手間の少ない段ボール箱を提供する。【解決手段】段ボール箱2は、四角筒状に形成された箱本体10と、二対の底フラップ21,22の内折により形成された底部20と、第一側壁部11の上端縁15から延設された第一フラップ31の内折により形成された蓋部30と、第二側壁部12の上端縁から延設された第二フラップ32とを具備し、第二フラップは、上端縁に沿った内折及び第一折曲線41の山折りにより、上端縁から第一折曲線に至る略水平な面が形成されて蓋部を載置している第一面部51、第二折曲42線の谷折りにより、第二折曲線から先端線49に至る略鉛直な面が形成されて第二側壁部12と重畳している第三面部53、及び第一折曲線と第二折曲線との間で傾斜している第二面部52を備える。【選択図】図2

Description

本考案は、段ボール箱、及び該段ボール箱を組み立てることができる段ボールブランクに関するものである。
細長い棒状の部分を有する物品や本体から突出した部分を有する物品を段ボール箱で包装すると、物品の先端部が段ボール箱の側壁部に食い込み、その部分で段ボール紙の内側のライナが破れたり、更には物品の先端部が側壁部を突き破って露呈したりすることにより、物品の先端部が段ボール箱によって十分に保護されないおそれがある。そこで、従来、図5に示すように、段ボール紙製の緩衝パッド110が使用されている。この緩衝パッド110は、段ボール紙を四角形に切断してコ字形に折り曲げたものであり、段ボール箱100の内部空間100sの両側端のそれぞれに、一つの緩衝パッド110がほぼ嵌め込まれる大きさに形成されている。かかる構成により、物品の先端部が当接する部分で段ボール紙が二重となるため、その緩衝作用により物品の先端が保護されると共に、少なくとも外側の段ボール紙、すなわち段ボール箱100の側壁部101が破れることを防止することができる。
ここで、物品と段ボール箱との間に発砲スチロール製の緩衝材を配することも、一般的に行われているが、発砲スチロール製の緩衝材は使用後には廃棄されるものであり、廃棄に伴い環境に負荷を与える。これに対し、上記の段ボール紙製の緩衝パッドは、使用後は段ボール紙として再生が可能であり、環境に与える負荷が小さいという利点を有する。また、段ボール紙製の緩衝パッドは、保管や運搬に際しても、発砲スチロール製の緩衝材ほど嵩張らないという利点も有している。
しかしながら、段ボール箱の製造事業者においては、段ボール紙製の緩衝パッドを製造するためには、段ボール箱用のブランクの製造工程とは別工程が必要であり、時間・労力ともに余計に必要であるという問題があった。また、段ボール箱の製造事業者においても、段ボール箱で物品を包装する事業者においても、箱と緩衝パッドとを別々に管理しなくてはならないため、部品点数が増加し管理が煩雑であった。また、保管や運搬に際しても、箱とは別に緩衝パッドの保管や運搬が必要であるため、必要なスペースが大きく、手間も余計にかかるという問題があった。
そこで、本考案は、上記の実情に鑑み、細長い棒状の部分や本体から突出した部分を有する物品であっても保護することができる緩衝作用を有し、製造及び管理が簡易であると共に、保管や運搬に際して必要なスペースが小さく手間の少ない段ボール箱、及び該段ボール箱を組み立てることができる段ボールブランクの提供を、課題とするものである。
上記の課題を解決するため、本考案にかかる段ボール箱は、「段ボール紙製であって、二対の側壁部により四角筒状に形成された箱本体と、二対の前記側壁部の下端縁からそれぞれ延設された二対の底フラップの内折により形成され、前記箱本体の下端を閉塞している底部と、一対の前記側壁部の上端縁からそれぞれ延設された一対の第一フラップの内折により形成され、前記箱本体の上端を閉塞している蓋部と、他の一対の前記側壁部の上端縁からそれぞれ延設された一対の第二フラップとを具備し、それぞれの前記第二フラップは、前記上端縁と平行に形成された第一折曲線、及び該第一折曲線と平行にこれより前記第二フラップの先端線側に形成された第二折曲線を備え、前記上端縁に沿った内折及び前記第一折曲線の山折りにより、前記上端縁から前記第一折曲線に至る略水平な面が形成されて前記蓋部を載置している第一面部、前記第二折曲線の谷折りにより、前記第二折曲線から前記先端線に至る略鉛直な面が形成されて前記側壁部と重畳している第三面部、及び前記第一折曲線と前記第二折曲線との間で傾斜している第二面部を備える」ものである。
「一対の第一フラップ」は、内折により箱本体の上端を閉塞する構成であることから、それぞれが互いを付き合わせることができる以上の高さを有している。また、「底フラップ」は、内折により箱本体の下端を閉塞する構成であることから、二対のうち少なくとも一対は、互いを付き合わせることができる以上の高さを有している。
通常の段ボール箱では、四枚のフラップにより蓋部が形成されているのが一般的であるが、本考案の段ボール箱では一対のフラップによって蓋部が形成され、他の一対のフラップが折り曲げられることにより、包装される物品を保護する部分が形成されている。すなわち、第二折曲線から第二フラップの先端線に至る第三面部が側壁部と重畳しているため、この部分で段ボール紙が二重になっている。これにより、包装される物品が長い棒状の部分や本体から突出する部分を有していても、物品の先端部分を第三面部に向けて段ボール箱に収容することにより、二重になった段ボール紙の緩衝作用で、物品の先端部が保護される。
また、仮に、第二フラップを全体的に内側に折り込んでも、第二フラップと側壁部とで段ボール紙を二重にできるが、その場合は第一フラップが箱の内部に向かって落ち込み易く、第一フラップによって形成される蓋部が不安定になり易い。これに対し、本考案では、第二フラップに第一折曲線と第二折曲線という二本の折曲線を設けることにより、第二折曲線より先端線側の第三面部を側壁部に重畳させつつ、側壁部の上端縁と第一折曲線との間の第一面部をほぼ水平な面とすることが可能となっている。これにより、ほぼ水平な第一面部に第一フラップを載置することにより、蓋部を安定的に支持することができる。
加えて、折り曲げられた第二フラップによって物品が保護される構成であるため、緩衝作用を奏する部分が段ボール箱と一体である。そのため、段ボール箱とは別体の緩衝パッドを使用していた従来とは異なり、緩衝用の部材を別工程で製造する必要がなく、製造が簡易である。特に、本考案では、第二フラップに二本の折曲線を設けるのみで緩衝作用を有する段ボール箱を製造できるため、製造が極めて容易である。
また、緩衝作用を奏する部分が段ボール箱と一体であり、緩衝用の部材を段ボール箱と別に管理する必要がないため、部品点数が低減されて管理が容易である。加えて、保管及び運搬に際して必要なスペースや手間も、従来に比べて大幅に低減することができる。更に、従来は別体の緩衝パッドを形成するために消費されていた段ボール紙が不要となるため、資源の有効利用に資すると共に、製造コストを低減することができる。また、別体の緩衝パッドを使用していた従来に比べて、物品が包装された状態の段ボール箱全体の質量が軽いものとなるため、同一の個数を輸送する場合の経費を削減できると共に、輸送に伴って排出される二酸化炭素の量を低減することができる。
本考案にかかる段ボール箱は、上記構成に加え、「一対の前記第一フラップは、互いが全体的に重畳して前記箱本体の上端を閉塞している」ものとすることができる。
上記構成の段ボール箱は、二枚の第一フラップが完全に重なり合って蓋部を形成している構成である。これにより、四枚のフラップの内の二枚のみで蓋部を形成する本考案において、蓋部がより堅固で、蓋部の上方から作用する応力に対しても強度が高いものとなるため、包装された物品をより確実に保護することができる。
次に、本考案にかかる段ボールブランクは、「段ボール紙製であって、四角筒状の箱本体を構成可能に連設された二対の側壁部と、二対の前記側壁部の下端縁からそれぞれ延設され、内折により前記箱本体の下端を閉塞する底部を構成可能な二対の底フラップと、一対の前記側壁部の上端縁からそれぞれ延設され、内折により前記箱本体の上端を閉塞する蓋部を構成可能な一対の第一フラップと、他の一対の前記側壁部の上端縁からそれぞれ延設された一対の第二フラップとを具備し、それぞれの前記第二フラップは、前記側壁部に連設され前記上端縁と平行な第一折曲線に至る第一面部、前記第一折曲線を介して前記第一面部に連設され前記第一折曲線と平行な第二折曲線に至る第二面部、及び前記第二折曲線を介して前記第二面部に連設され前記第二フラップの先端線に至る第三面部を備える」ものである。
段ボールブランクを上記構成とすることにより、段ボール紙を打ち抜いて一体的に形成された一枚のブランクから、上述の優れた作用効果を奏する段ボール箱を組み立てることができる。すなわち、二対(四枚)が連設された側壁部を順に折り曲げて四角筒状とすることにより箱本体を形成することができ、二対(四枚)の底フラップをそれぞれ内折することにより底部を形成することができ、一対の第一フラップをそれぞれ内折することにより蓋部を形成することができる。そして、一対の第二フラップのそれぞれにおいて、第一折曲線を山折りに、第二折曲線を谷折りにすることにより、第三面部を側壁部に重畳させつつ、同時に第一面部をほぼ水平な面とすることができる。なお、本考案の段ボールブランクには、連設された四枚の側壁部の一端側と他端側を接着し、四枚の側壁部により形成された四角筒状を固定するための接着片を設けることができる。
本考案にかかる段ボールブランクは、上記構成に加え、「それぞれの前記第一フラップは、前記第二フラップが連設された前記側壁部の幅と同一の高さを有する」ものとすることができる。
段ボールブランクを上記構成とすることにより、一対の第一フラップが完全に重なり合って蓋部を形成している上述の段ボール箱を形成することができる。
本考案にかかる段ボールブランクは、上記構成に加え、「前記第一フラップが連設された前記側壁部の幅は、前記第二フラップが連設された前記側壁部の幅より長い」ものとすることができる。
上記構成の段ボールブランクから組み立てられる段ボール箱は、第一フラップが連設された側壁部の幅方向に細長い箱であり、この方向に細長い物品を収容するために適している。そして、細長い物品の端部が向く方向の側壁部、換言すれば、第二フラップが連設されている側壁部には、第二フラップの折り曲げにより第三面部が重畳することとなるため、二重となった段ボール紙の緩衝作用によって、細長い物品の端部を保護することができる。すなわち、本考案の段ボールブランクから組み立てられる段ボール箱は、細長い物品を、その端部を十分に保護しつつ包装するために好適である。
以上のように、本考案によれば、細長い棒状の部分や本体から突出した部分を有する物品であっても保護することができる緩衝作用を有し、製造及び管理が簡易であると共に、保管や運搬に際して必要なスペースが小さく手間の少ない段ボール箱、及び該段ボール箱を組み立てることができる段ボールブランクを、提供することができる。
本考案の一実施形態の段ボールブランクの展開図である。 本考案の一実施形態の段ボール箱の蓋を閉じた状態の縦断面図である。 図2の段ボール箱の蓋を開いた状態の斜視図である。 図2の段ボール箱の使用状態の説明図である。 別体の緩衝パッドを使用した従来の段ボール箱の斜視図である。
以下、本考案の一実施形態である段ボール箱2、及び該段ボール箱2を組み立てることができる本実施形態の段ボールブランク1について、図1乃至図4に基づいて説明する。
まず、段ボールブランク1について説明する。段ボールブランク1は、図1に示すように、段ボール紙製であって、四角筒状の箱本体を構成可能に連設された二対の側壁部11,12と、二対の側壁部11,12の下端縁16からそれぞれ延設され、内折により箱本体の下端を閉塞する底部20を構成可能な二対の底フラップ21,22と、一対の側壁部11の上端縁15からそれぞれ延設され、内折により箱本体の上端を閉塞する蓋部30を構成可能な一対の第一フラップ31と、他の一対の側壁部12の上端縁15からそれぞれ延設された一対の第二フラップ32とを具備し、それぞれの第二フラップ32は、側壁部12に連設され上端縁15と平行な第一折曲線41に至る第一面部51、第一折曲線41を介して第一面部51に連設され第一折曲線41と平行な第二折曲線42に至る第二面部52、及び第二折曲線42を介して第二面部52に連設され第二フラップ32の先端線49に至る第三面部53を備えている。
より詳細に説明すると、二対(四枚)の側壁部11,12は、一対の第一フラップ31がそれぞれ延設されている一対の第一側壁部11と、一対の第二フラップ32がそれぞれ延設されている一対の第二側壁部12からなり、第一側壁部11と第二側壁部12とが交互に連設されている。また、二対(四枚)の底フラップ21,22は、一対の第一側壁部11からそれぞれ延設された一対の第一底フラップ21と、一対の第二側壁部12からそれぞれ延設された一対の第二底フラップ22からなる。なお、段ボールブランク1の端部に位置する第一側壁部11の側縁からは、段ボールブランク1の他端に位置する第二側壁部12と接着するための接着片19が延設されている。
また、第一側壁部11の幅(図示、w1)は第二側壁部12の幅(図示、w2)の2〜5倍とされている。加えて、第一フラップ31の高さ(図示、h1)は第二側壁部12の幅(図示、w2)と同一に設定されている。なお、本実施形態では、第一フラップ31、第二フラップ32、第一底フラップ21、及び第二底フラップ22の高さは、全て同一となっている。
ここで、本実施形態の第二フラップ32では、第二側面部12の上端縁15から第一折曲線41までの距離、すなわち第一面部51の高さは、第二フラップ32の高さの約1/4とされており、第二折曲線42から第二フラップ32の先端線49までの距離、すなわち第三面部53の高さは、第二フラップ32の高さの1/2弱に設定されている。また、第二折曲線42に沿って、複数の切込み線45が設けられている。
上記構成の段ボールブランク1を組み立てる際には、第一側壁部11及び第二側壁部12をそれぞれの境界線に沿って折り曲げ、接着剤を塗布した接着片19を段ボールブランク1の他端の第二側面部12に貼着する。これにより、四枚の側壁部11,12によって、上端及び下端が開口した四角筒状の箱本体10が形成される、なお、このように四角筒状に形成された段ボールブランク1は、隣接する第一側壁部11と第二側壁部12とが重畳するように折り畳まれた状態で、保管及び運搬することができる。
更に、一対の第二底フラップ22を内折し、その外側から一対の第一底フラップ21を互いに重畳させつつ内折し、その状態を粘着テープ或いはステープルによって固定することにより、底部20が形成されると共に物品を収容可能な内部空間10sが形成される。
そして、一対の第二フラップ32のそれぞれにおいて、第一折曲線41に沿って山折りし、第二折曲線42に沿って谷折りすることにより、図2に示すように、第三面部53を第二側面部12の内壁に重畳させることができる。このとき、第三面部53が第二側壁部12と重畳する高さ位置を調整することにより、第一面部51をほぼ水平に保持することができる。この状態で、一対の第一フラップ31を内折すれば、第一フラップ31は第一面部51に載置され、第一フラップ31の重畳により形成された蓋部30が安定的に支持される。また、本実施形態では、第一フラップ31の高さ(h1)は第二側壁部12の幅(w2)と同一であるため、一対の第一フラップ31は完全に重なり合って、箱本体10の上端の開口を閉塞し、強固な蓋部30が形成される。
段ボールブランク1を上記のように組み立てることにより、下記構成の本実施形態の段ボール箱2が形成される。すなわち、段ボール箱2は、図2及び図3に示すように、段ボール紙製であって、二対の側壁部11,12により四角筒状に形成された箱本体10と、二対の側壁部11,12の下端縁16からそれぞれ延設された二対の底フラップ21,22の内折により形成され、箱本体10の下端を閉塞している底部20と、一対の第一側壁部11の上端縁15からそれぞれ延設された一対の第一フラップ31の内折により形成され、箱本体10の上端を閉塞している蓋部30と、一対の第二側壁部12の上端縁15からそれぞれ延設された一対の第二フラップ32とを具備し、それぞれの第二フラップ32は、上端縁15と平行に形成された第一折曲線41、及び第一折曲線41と平行にこれより第二フラップ32の先端線49側に形成された第二折曲線42を備え、上端縁15に沿った内折及び第一折曲線41の山折りにより、上端縁15から第一折曲線41に至る略水平な面が形成されて蓋部30を載置している第一面部51、第二折曲線42の谷折りにより、第二折曲線42から先端線49に至る略鉛直な面が形成されて第二側壁部12と重畳している第三面部53、及び第一折曲線41と第二折曲線42との間で傾斜している第二面部52を備えている。加えて、本実施形態の段ボール箱2では、一対の第一フラップ31は、互いが全体的に重畳して箱本体10の上端を閉塞している。
このような段ボール箱2で、細長い棒状の部分や本体から突出した部分を有する物品90を包装する際は、図4に示すように、物品90の先端部91を第三面部53に向けて内部空間10sに収容する。第三面部53は第二側面部12と重畳しており、この部分で段ボール紙は二重になっているため、その緩衝作用により物品90の先端部91が保護される。また、本実施形態では、上述のように第三面部53の高さが第二側面部12の高さの1/2弱に設定されているため、図2に示すように、第二側面部12の上端縁15から第二側面部12の1/2の高さより下方まで、段ボール紙が二重になっている。これにより、図4に例示したように、突出する部分が高さ方向の中心付近から伸びている物品90を包装する場合に、先端部91が第三面部53から外れにくく、かかる形状の物品90を十分に保護しつつ包装する段ボール箱2として適したものとなっている。
また、図4に例示したように、突出する部分を片側にのみ有する物品90を包装する場合は、単純に考えれば、一対の第二側面部12の一方のみにおいて第三面部53が重畳している構成であれば足りることとなる。しかしながら、この場合は、物品90を段ボール箱で包装する作業者が、先端部91を第三面部53に向けるよう、物品90の向きと箱の向きとを意識して作業を行う必要がある。これに対し、本実施形態の段ボール箱2においては、対向する一対の第二側面部12の何れにおいても第二フラップ32が折り曲げられ、第三面部53を第二側面部12と重畳させる構成としているため、作業者が物品90の向きと段ボール箱2の向きとを合わせようと意識する必要がなく、素早く効率の良い包装作業を行うことができる。
以上のように、本実施形態の段ボールブランク1、及び、段ボールブランク1から組み立てられる段ボール箱2によれば、第二フラップ32を折り曲げ、第三面部53を第二側面部12と重畳させることにより、二重になった段ボール紙の緩衝作用で、物品90の先端部91を保護することができる。そして、本実施形態では、第二フラップ32の全体を内側に折り込むのではなく、第二側面部12に連設された第一面部51はほぼ水平に保持される構成であるため、ここに第一フラップ31を載置することにより、蓋部30を安定的に支持することができる。
加えて、第一フラップ31の高さは第二側面部12の幅と同一であるため、一対の第一フラップ31は完全に重なり合って蓋部30を形成する。これにより、四枚のフラップのうちの二枚のみによって蓋部30を形成する構成であっても、蓋部30は堅固なものとなり、包装された物品90を十分に保護することができる。特に、本実施形態では、第二側面部12より第一側面部11より幅が長いことから、第二フラップ32より面積の大きな第一フラップ31が重畳して蓋部30を形成しており、蓋部30がより堅固なものとなっている。
そして、折り曲げられた第二フラップ32によって物品90を保護する構成であり、緩衝作用を奏する部分が段ボール箱2と一体であるため、製造及び管理が簡易であると共に、保管及び運搬の際に要するスペースや手間を低減することができる。また、緩衝作用を奏する部分が段ボール箱2と別体であった従来と比べ、原料となる段ボール紙を節減できると共に、物品90が収容された状態で段ボール箱2全体が軽いものとなる。
以上、本考案について好適な実施形態を挙げて説明したが、本考案は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本考案の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
上記では、第一側面部11の幅が第二側面部12の2〜5倍であり、本体の一部が長く突出した物品90を収容する場合を例示したが、段ボール箱の縦横比は特に限定されるものではない。例えば、段ボール箱をより細長いものとすれば、蛍光管など物品全体が細長い場合に、その物品の端部を保護しつつ包装する容器として適したものとなる。
1 段ボールブランク
2 段ボール箱
10 箱本体
11 第一側面部(側面部)
12 第二側面部(側面部)
20 底部
21 第一底フラップ(底フラップ)
22 第二底フラップ(底フラップ)
30 蓋部
31 第一フラップ
32 第二フラップ
41 第一折曲線
42 第二折曲線
49 先端線
51 第一面部
52 第二面部
53 第三面部

Claims (5)

  1. 段ボール紙製であって、
    二対の側壁部により四角筒状に形成された箱本体と、
    二対の前記側壁部の下端縁からそれぞれ延設された二対の底フラップの内折により形成され、前記箱本体の下端を閉塞している底部と、
    一対の前記側壁部の上端縁からそれぞれ延設された一対の第一フラップの内折により形成され、前記箱本体の上端を閉塞している蓋部と、
    他の一対の前記側壁部の上端縁からそれぞれ延設された一対の第二フラップとを具備し、
    それぞれの前記第二フラップは、
    前記上端縁と平行に形成された第一折曲線、及び該第一折曲線と平行にこれより前記第二フラップの先端線側に形成された第二折曲線を備え、
    前記上端縁に沿った内折及び前記第一折曲線の山折りにより、前記上端縁から前記第一折曲線に至る略水平な面が形成されて前記蓋部を載置している第一面部、前記第二折曲線の谷折りにより、前記第二折曲線から前記先端線に至る略鉛直な面が形成されて前記側壁部と重畳している第三面部、及び前記第一折曲線と前記第二折曲線との間で傾斜している第二面部を備える
    ことを特徴とする段ボール箱。
  2. 一対の前記第一フラップは、互いが全体的に重畳して前記箱本体の上端を閉塞していることを特徴とする請求項1に記載の段ボール箱。
  3. 段ボール紙製であって、
    四角筒状の箱本体を構成可能に連設された二対の側壁部と、
    二対の前記側壁部の下端縁からそれぞれ延設され、内折により前記箱本体の下端を閉塞する底部を構成可能な二対の底フラップと、
    一対の前記側壁部の上端縁からそれぞれ延設され、内折により前記箱本体の上端を閉塞する蓋部を構成可能な一対の第一フラップと、
    他の一対の前記側壁部の上端縁からそれぞれ延設された一対の第二フラップとを具備し、
    それぞれの前記第二フラップは、
    前記側壁部に連設され前記上端縁と平行な第一折曲線に至る第一面部、前記第一折曲線を介して前記第一面部に連設され前記第一折曲線と平行な第二折曲線に至る第二面部、及び前記第二折曲線を介して前記第二面部に連設され前記第二フラップの先端線に至る第三面部を備える
    ことを特徴とする段ボールブランク。
  4. それぞれの前記第一フラップは、前記第二フラップが連設された前記側壁部の幅と同一の高さを有することを特徴とする請求項3の段ボールブランク。
  5. 前記第一フラップが連設された前記側壁部の幅は、前記第二フラップが連設された前記側壁部の幅より長いことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の段ボールブランク。
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