JP3150820B2 - プロセスカートリッジ、及び、据え置き型現像剤供給装置 - Google Patents

プロセスカートリッジ、及び、据え置き型現像剤供給装置

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JP3150820B2 JP12312493A JP12312493A JP3150820B2 JP 3150820 B2 JP3150820 B2 JP 3150820B2 JP 12312493 A JP12312493 A JP 12312493A JP 12312493 A JP12312493 A JP 12312493A JP 3150820 B2 JP3150820 B2 JP 3150820B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電式複写機及びプリ
ンタ等の画像形成装置の現像装置に現像剤を供給する為
に用いられるプロセスカートリッジ、及び、据え置き型
現像剤供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真記録装置がプリンタや複
写機等に使用されている。この中で、コンピュータ、フ
ァクシミリ、CAD等の情報機器の端末装置のプリンタ
に使用されるプロセスカートリッジにおいては、プリン
タ本体に一度装着し、内蔵された現像剤を使い切るま
で、該カートリッジ内に設けられた現像剤撹拌部材を作
動させることによって徐々にスリーブ及び感光ドラム側
に現像剤を排出させている。
【0003】一方、複写機等に現像剤を補給する現像剤
供給容器は、内蔵された現像剤を複写機本体中の現像剤
受入容器に一度に全量供給する、いわゆる補給型容器
と、複写機本体に該容器を装着後、そのまま該容器を複
写機本体中に据え置きし、現像剤を使い切るまでプロセ
スカートリッジと同様、現像剤撹拌部材を作動させるこ
とで徐々に感光ドラム側に現像剤を排出させていく、い
わゆる据え置き型容器とに大別される。
【0004】上述のプロセスカートリッジ及び据え置き
型容器に使用される現像剤撹拌部材は、現像剤収納容器
より露光・定着部側へ順次必要量を排出する様に、現像
剤収納容器の形状に合わせて様々な形状の撹拌部材が使
用されている。現像剤収納容器が円筒形の場合は、撹拌
軸と撹拌羽根の組み合わせによる撹拌部材が使用される
ことが多く、該撹拌部材を一方向に回転させることによ
って現像剤を排出し、更に回転速度及び回転量を制御す
ることにより現像剤排出量を規制出来る。
【0005】又、最近、プロセスカートリッジ等では、
ユーザーの使い易さ及びプリンタ等の本体のコンパクト
化を考慮し、軽量でしかも持ち易い様な薄型形状カート
リッジも開発され、現像剤の重量及び感光ドラムやスリ
ーブ、帯電ローラ、カートリッジ容器等を含めて約1k
g以下の超軽量で、しかも弁当箱の様な形状のカートリ
ッジも開発されている。該カートリッジの現像剤撹拌部
材は、現像剤収納容器に設けられた細長い開口部より現
像剤を露光・定着側へ排出出来る様、スライド稼動式の
ものが用いられる。
【0006】該撹拌部材は、撹拌軸及び撹拌板をスライ
ド稼動させる為、撹拌軸との接合・稼動部にアームを設
け、撹拌板をシャベルの様にスライドさせて現像剤を開
口部より排出し、スライド速度及びスライドする距離を
制御することにより現像剤の排出量を規制出来る。これ
らの現像剤撹拌部材の材料としては、撹拌軸、撹拌羽
根、撹拌板及びアーム等において、軽量で低コストなエ
ンジニアリングプラスチック(以下、エンプラと記す)
のモールド成型品が使用されることが多い。
【0007】ところで、最近は廃棄物に関する地球環境
問題が大きくクローズアップされている為、現像剤収納
容器に充填する現像剤の充填量を出来るだけ増加させ、
廃棄される現像剤供給容器やプロセスカートリッジの量
を減らす様に製造側も努力している。更に、現像剤の充
填量を増やし、高密度充填することにより、現像剤供給
容器及びプロセスカートリッジの交換回数が減り、1枚
あたりのコピーコストの低下が生じる。
【0008】以上の様な環境問題及びコスト削減の理由
で、現像剤の高密度な充填が要望されている。従って、
現像剤の高密度充填に伴い、現像剤収納容器内の現像剤
の充填量の増加による現像剤撹拌部材への稼動時にかか
る高トルクに対応し、又、プロセスカートリッジの細長
くて狭い開口部より現像剤を必要量排出することが出来
る様に、現像剤撹拌部材も撹拌羽根及び撹拌板の厚みや
長さ等が増大し、現像剤撹拌部材の大型化への対応が迫
られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、現像剤撹拌部
材を大型化しても、特にプロセスカートリッジの様な狭
い現像剤開口部から排出されるものでは、現像剤を一定
時間に必要量だけ排出することが出来ず、画像濃度の低
下等の画質不良が発生するという問題点があった。
【0010】又、現像剤が現像剤収納容器内に付着した
まま残ってしまう現像剤残量が多量となり、充填された
現像剤を最大限有効に使用出来ないという問題点があっ
た。又、現像剤の撹拌・搬送性をアップする様に撹拌部
材を高速度で稼動させた場合、撹拌部材に高トルクがか
かり、撹拌部材の耐久性が低下するという問題点があっ
た。更に、現像剤の高密度充填への対応で該撹拌部材が
大型化することにより、現像剤収納容器の内容積が減
り、より高密度な充填となる悪循環になる為、現像剤充
填装置への負担増加、充填タクトの低下及び充填コスト
のアップが生じるという問題点があった。
【0011】従って、本発明の目的は、現像剤撹拌部材
を大型化することなく、プロセスカートリッジ等の狭い
現像剤開口部から現像剤を一定時間に必要量だけ排出す
ることが出来、画像濃度の低下等の画質不良を発生させ
ず、最大限有効に現像剤を使用することが出来るプロセ
スカートリッジ、及び、据え置き型現像剤供給装置を提
供することにある。又、本発明の別の目的は、撹拌部材
の大型化を防ぐことで現像剤収納部の内容積の減少及び
現像剤の不必要な高密充填を防ぎ、現像剤の充填コスト
を低下させることが出来るプロセスカートリッジ、及
び、据え置き型現像剤供給装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決する為の手段】上記の目的は以下の本発明
により達成される。即ち、本発明は一成分系現像剤を収
納し、且つ該一成分系現像剤を排出するための狭い開口
部を有する現像剤収納容器と、該現像剤収納容器内に設
けられ、且つ該一成分系現像剤を撹拌・搬送 するための
現像剤撹拌部材とを少なくとも有するプロセスカートリ
ッジにおいて、該一成分系現像剤の帯電性が正であ
、該現像剤撹拌部材は誘電体正接が1×10-3〜1
×10-2tanδの範囲である樹脂を用いて形成されて
おり、該現像剤収納容器は誘電体正接が1×10-4
1×10-3tanδの範囲である樹脂を用いて形成され
ていることを特徴とするプロセスカートリッジである。
【0013】又、本発明は、電子写真記録装置に供給す
るための一成分系現像剤を収納し、且つ該一成分系現像
剤を排出するための狭い開口部を有する据え置き型の現
像剤供給容器と、該現像剤供給容器内に設けられ、且つ
該一成分系現像剤を撹拌・搬送して、該現像剤供給の開
口部から該電子写真記録装置に供給するための現像剤撹
拌部材とを少なくとも有する据え置き型現像剤供給装置
において、 該一成分系現像剤の帯電極性が正であり、
現像剤撹拌部材は、誘電体正接が1×10 -3 〜1×10
-2 tanδの範囲である樹脂を用いて形成されており、
該現像剤供給容器は、誘電体正接が1×10 -4 〜1×1
-3 tanδの範囲である樹脂を用いて形成されている
ことを特徴とする据え置き型現像剤供給装置である。
【0014】
【作用】本発明者らは、上記した従来技術の問題点を解
決する為鋭意研究の結果、現像剤の帯電性が正である
時、誘電体正接が所定の範囲にある樹脂を使用した該撹
拌部材の現像剤付着量が、他の樹脂からなる撹拌部材よ
り多く、一方、誘電体正接の範囲が所定の範囲にある樹
脂を使用した現像剤収納容器の現像剤付着量が、他の樹
脂からなる容器より少ない為に、現像剤付着量が良好な
撹拌部材と現像剤付着量の少ない容器を用いた現像剤収
納容器からの現像剤の排出性が良好であることを知見し
て本発明に至った。
【0015】上記の理由は、次の様に考えられる。絶縁
体に直流電流をかけた時に絶縁体内に正負電荷の変化や
双極子の配向分極により電極間に蓄えられるエネルギー
量のことを誘電率という。一方、交流電圧を加えた場合
は、理想上、電圧と電流の位相差が90°では圧力損失
が起こらないが、実際は90°からδ角だけ遅れた電流
が流れる。このδ角のtanδを誘電体正接と呼ぶ。
【0016】各樹脂には個別の誘電率があり、通常のプ
ラスチックでは2〜8であまり変わらないが、誘電体正
接は2×10-4〜700×10-4tanδの範囲で大き
く変化する。一般に誘電率と誘電体正接は対応して大き
かったり小さかったりするので、この誘電体正接を絶縁
体では特に重要視する。本発明では、現像剤の帯電
が正の場合、誘電体正接が所定の範囲にある樹脂を用い
た現像剤撹拌部材及び現像剤収納容器を用いることによ
り、現像剤の撹拌・搬送性に優れ、画像濃度の低下等の
画質不良を起こさず、且つ現像材収納容器内に残る現像
剤量を減らすことが出来るのである。
【0017】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて、
本発明を更に詳細に説明する。本発明のプロセスカート
リッジは、一成分系現像剤を収納し、且つ該一成分系現
像剤を排出するための狭い開口部を有する現像剤収納容
器と、該現像剤収納容器内に設けられ、且つ該一成分系
現像剤を撹拌・搬送するための現像剤撹拌部材とを少な
くとも有するプロセスカートリッジにおいて、 該一成分
系現像剤の帯電極性が正であり、 該現像剤撹拌部材は、
誘電体正接が1×10 -3 〜1×10 -2 tanδの範囲で
ある樹脂を用いて形成されており、 該現像剤収納容器
は、誘電体正接が1×10 -4 〜1×10 -3 tanδの範
囲である樹脂を用いて形成されていることを特徴とす
【0018】本発明で使用する正の帯電性を持つ現像
剤とは、トナーのみからなる一成分系現像剤であり、鉄
粉との摩擦帯電によって正の帯電性を示す。又、鉄粉
の粒子径は40μm〜75μm程度が望ましい。又、本
発明で使用される現像剤撹拌部材は、誘電体正接が1×
10-3〜1×10-2tanδの範囲にある樹脂とし、現
像剤収納容器には、誘電体正接が10-4〜1×10-3
anδの範囲にある樹脂とする。又、上記現像剤撹拌部
材を形成するための誘電体正接が1×10 -3 〜1×10
-2 tanδの範囲である樹脂としては、ABS樹脂、P
BT樹脂又はガラスファイバー充填シリコン樹脂が好ま
しい。 又、上記現像剤収納容器を形成するための誘電体
正接が1×10 -4 〜1×10 -3 tanδの範囲である樹
脂は、ポリスチレン樹脂が好ましい。
【0019】又、上記現像剤撹拌部材は、撹拌軸、該撹
拌軸に接合されている撹拌アーム及び該撹拌アームに保
持されている撹拌板を有し、且つ該撹拌軸の回転により
該撹拌板が摺動することにより、該現像剤収納容器内に
収納されている該一成分系現像剤を撹拌・搬送するため
のものであることが好ましい。 又、上記撹拌板は、誘電
体正接が1×10 -3 〜1×10 -2 tanδの範囲である
樹脂を用いて形成されていることが好ましい。
【0020】本発明の据え置き型現像剤供給装置は、電
子写真記録装置に供給するための一成分系現像剤を収納
し、且つ該一成分系現像剤を排出するための狭い開口部
を有する据え置き型の現像剤供給容器と、該現像剤供給
容器内に設けられ、且つ該一成分系現像剤を撹拌・搬送
して、該現像剤供給の開口部から該電子写真記録装置に
供給するための現像剤撹拌部材とを少なくとも有する据
え置き型現像剤供給装置において、 該一成分系現像剤の
帯電極性が正であり、 該現像剤撹拌部材は、誘電体正接
が1×10 -3 〜1×10 -2 tanδの範囲である樹脂を
用いて形成されており、 該現像剤供給容器は、誘電体正
接が1×10 -4 〜1×10 -3 tanδの範囲で ある樹脂
を用いて形成されていることを特徴とする。
【0021】上記据え置き型現像剤供給装置において用
いる現像剤撹拌部材を形成するための誘電体正接が1×
10 -3 〜1×10 -2 tanδの範囲である樹脂は、AB
S樹脂、PBT樹脂又はガラスファイバー充填シリコン
樹脂であることが好ましい。 又、上記据え置き型現像剤
供給装置において用いる現像剤供給容器を形成するため
の誘電体正接が1×10 -4 〜1×10 -3 tanδの範囲
である樹脂は、ポリスチレン樹脂であることが好まし
い。 又、上記据え置き型現像剤供給装置において用いる
現像剤撹拌部材は、撹拌軸、該撹拌軸に接合された保持
軸、及び該保持軸に設けられた撹拌羽根を有し、且つ該
該撹拌軸の回転により該撹拌羽根が、該現像剤収納容器
内に収納されている該一成分系現像剤を撹拌・搬送しつ
つ該現像剤供給容器の該開口部へ搬送・排出するための
ものであることが好ましい。 又、上記据え置き型現像剤
供給装置において用いる撹拌羽根は、誘電体正接が1×
10 -3 〜1×10 -2 tanδの範囲である樹脂を用いて
形成されていることが好ましい。
【0022】
【実施例】以下に、本発明に用いる現像剤撹拌部材の実
施例及び比較例を図面を基に説明するが、本発明はこれ
に限定されない。
【0023】<実施例1> 本実施例の現像剤撹拌部材Aは、図1に示すプロセスカ
ートリッジZ内の現像剤収納容器T内で稼動し、図2に
示す様に撹拌板1、撹拌軸2及び撹拌アーム4からな
り、現像剤収納容器T内で、現像剤を現像剤排出部12
より露光部31側に排出する様に稼動する。
【0024】ここで、図1に示す様なプロセスカートリ
ッジZ及び画像形成装置の説明を行う。先ず、不図示の
コントローラから送られるビデオ信号はレーザー走査光
学系ユニット45に入力される。このユニットは、半導
体レーザ、コリメータレンズ、ポリゴンミラー、f−θ
レンズ、倒れ補正レンズ等からなっている。送られたビ
デオ信号は半導体レーザに印加され、その発散するレー
ザ光をコリメータレンズで平行光とし、高速で回転する
ポリゴンミラーに照射され、レーザ光を反射ミラー46
を介して感光体ドラム30の露光部31に走査する。
【0025】この時、半導体レーザが感光体ドラム30
の感光面を走査するタイミング、即ち、ビデオ信号の送
出タイミングを検知する為、レーザ光の感光体ドラム3
0の感光面走査前の所定位置にレーザ光を検出する図示
しないビームディテクタ(以下BDとする)が配置され
ており、生成されたBD信号に同期してビデオ信号を送
る。感光体ドラム30の周囲には、帯電ローラ33、露
光部31、現像器34、転写ローラ35、クリーナ36
及び現像剤が内包されていて、装置本体100に対して
着脱自在である。
【0026】又、カセット37に積載された転写材は不
図示のCPUからの信号により、給紙ローラ38により
給紙され、レジストローラ39により転写部への搬送の
タイミングを制御して感光体ドラム30上の現像剤画像
が転写され、搬送ガイド40を介して定着ローラ41に
より定着され、搬送ガイド42及び排紙ローラ43を介
して排紙部44に排紙される。
【0027】以上の様な画像形成方法にて画像形成を行
うプロセスカートリッジZ内の、現像剤撹拌部材Aにつ
いて更に詳しく説明する。現像剤収納容器Tは、図2に
示す様に、撹拌板1、撹拌軸2及び撹拌アーム4から成
る現像剤撹拌部材A、充填口10、現像剤排出部12、
撹拌軸稼動部7、撹拌軸2の先端部の軸摺動部2´及び
軸受け部5からなる。
【0028】又、該収納容器Tは、図3に示す様に現像
剤収納容器Tを該撹拌部材Aを組み込んだ後に封止する
T蓋13及び現像剤排出部12を封止するシール15に
て完全に封止される。該シール15は、該カートリッジ
Zを装置本体100に装着した後、現像剤tを感光体ド
ラム30側に排出出来る様に開封する。現像剤tを感光
体ドラム30側に排出する様に、該撹拌部材Aは図3に
示す様にX−Y方向に摺動する。これにより現像剤tは
現像剤排出部12方向に移動し、X−Y方向の摺動回
数、摺動速度及び撹拌板1の形状等により排出量は規制
される。
【0029】本実施例の現像剤撹拌部材Aに使用される
撹拌板1は、現像剤tの排出をより容易にする様、図4
に示す様な段差9を設ける。又、該撹拌板1の厚さl
(エル)は、現像剤収納容器Tが高密度充填に対応出来
る様に出来るだけ薄くし、該収納容器Tの内容積を最大
限確保出来る様にする。又、該撹拌板1には、現像剤t
の撹拌・搬送時に高トルクがかかる為、図6に示す様に
肉抜き部19を設け、撹拌板容積20を少なくなる様に
する。撹拌アーム4は、撹拌軸2に接合されており、図
5に示す様に先端部に撹拌板1を保持する保持穴4’を
設ける。撹拌軸2は、装置本体側の信号により、現像剤
tを排出する様に、図2に示すごとく現像剤収納容器T
の外部に突出した撹拌軸稼動部7がQ−R方向に稼動す
ると同時に、該稼動部7に接合した撹拌軸2が双方向に
回転し、しかるに撹拌板1がX−Y方向に摺動する。
【0030】ところで、近年、装置本体100のコンパ
クト化に伴い、プロセスカートリッジZ自体が軽量及び
小型化し、現像剤排出部が狭くなる為、該収納容器Tの
内容積も減少する傾向にある。一方、廃棄に関する地球
環境問題のクローズアップに伴い、廃棄されるカートリ
ッジ量を減少させる為に、現像剤tを現像剤収納容器T
内に高密度充填し、出来るだけ該カートリッジZの交換
回数を減少させる方向にある。従って、現像剤撹拌部材
に関しては、現像剤tの高密度充填に伴う高トルクに耐
えられる様に、出来るだけ撹拌板容積20を減らし、し
かも現像剤の撹拌・搬送性能を高める必要がある為、本
実施例の現像剤撹拌部材Aは機械的強度に優れた成型用
樹脂を用いて作成することが望ましい。
【0031】一方、現像剤の撹拌・搬送性能を高める為
には、成型用樹脂の中で最適な樹脂を選択する必要があ
る。後記表1に誘電体正接が1×10-4〜1×10-3
anδ、1×10-3〜1×10-2tanδ及び1×10
-2〜1×10-1tanδの範囲である代表的な成型用樹
脂の区分を示す。後記表1をもとに、tanδの値が1
×10-3〜1×10-2に含まれ機械的物性が良好な、ア
クリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(以
下、ABS樹脂と略す)の表面が平滑なサンプル片を、
粒子径が8.5μm及び8.0μmの正の帯電性を持
つ2種類の一成分系現像剤に接触させ、夫々の現像剤の
付着量を測定した。
【0032】該サンプル片の付着量測定方法としては、
先ず容器に充填された現像剤に該サンプル片を挿入した
後、その該サンプル片を取り出して、余分に表面に付着
した現像剤をエアブロー等により除去し、付着量(m
g)/付着面積(cm2)を算出した。又、比較として
tanδの値が他の2つの区分に属する成型用樹脂とし
て、ポリスチレン樹脂(以下PS樹脂と略す)、アクリ
ル樹脂、ポリカーボネート樹脂及びポリアセタール樹脂
を同様に加工し、現像剤の付着量を同様の方法により測
定した。これらの結果を図8及び図9に示す。
【0033】図8及び図9の結果より明らかな様に、A
BS樹脂はPS樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート
樹脂及びポリアセタール樹脂に比較し、明らかに現像剤
の付着量が多かった。
【0034】使用した正の帯電性の現像剤は、tan
δが当該範囲に属する成型用樹脂の表面上で電荷的に引
き付けられる為、tanδが当該範囲に該当するABS
樹脂の場合、現像剤の付着量が多くなることが実証され
た。一方、誘電体正接が、1×10-4〜1×10-3ta
nδの範囲であるPS樹脂は、他の成型用樹脂と比較し
た場合、現像剤の付着量が最も少なかった。PS樹脂
等、tanδが当該範囲に属する成型用樹脂は、正の帯
性の現像剤の場合、サンプル片表面上で電荷的に反
発し、付着量が少なくなる為である。
【0035】該撹拌部材Aは、撹拌板1、撹拌軸2及び
撹拌アーム4を夫々別々に上述のABS樹脂を押し出し
成型法等により一体成型するか、或は該ABS樹脂を他
の樹脂にて成型した撹拌部材の表層に塗布して作成され
る。一方、該収納容器Tは、PS樹脂を押し出し成型法
等により一体成型するか、或は該PS樹脂を他の樹脂に
て成型した収納容器の表層に塗布して作成される。
【0036】以上の様に作成される現像剤撹拌部材A及
び現像剤収納容器Tに関し、図6に示す様に撹拌板1の
肉抜き部19の容積を変え、撹拌板容積20を大なるも
の1−S及び小なるもの1−Tを作成し、夫々の撹拌・
搬送性能を画像チェックにて測定した。尚、現像剤は粒
子径が8.5μmの正の帯電性を持つ一成分系現像剤
を使用した。この時の結果を後記表2に示す。後記表2
より明らかな様に、撹拌板1−S及び1−Tのどちらの
撹拌板を用いた場合でも適正な画像濃度が得られた。
【0037】更に、該収納容器T内の現像剤tを、該撹
拌部材Aを作動させ完全に排出し、該収納容器T内の現
像剤残量を測定したところ、適性残量である現像剤充填
量の5%未満より大幅に少ないことが確認された。以上
の様に、本実施例の現像剤撹拌部材Aには、誘電体正接
が1×10-3〜1×10-2tanδにあるABS樹脂を
使用している為、現像剤を付着しつつ狭い現像剤排出部
12から感光体ドラム30側に現像剤を排出する現像剤
排出性能は、他の成型用樹脂を使用した場合よりも良好
で、しかるに画像濃度の低下不良が起こりにくい。
【0038】又、現像剤収納容器Tを、誘電体正接が1
×10-4〜1×10-3tanδにあるPS樹脂を用いて
作成している為、該収納容器T内の現像剤残量を大幅に
減らすことが出来、現像剤が有効に最大限に使用され、
廃棄物に関する地球環境問題に対処出来る。更に、該撹
拌板容積20を減少することで、撹拌部材の大型化によ
る現像剤収納容器Tの内容積の減少及び不必要な現像剤
の高密度充填を防ぎ、充填コストも低下出来る。
【0039】
【表1】
【0040】<実施例2> 本実施例の現像剤撹拌部材Bには、誘電体正接が1×1
-3〜1×10-2tanδの範囲に含まれるポリブチレ
ンテレフタレート(以下、PBT樹脂と略す)を使用
し、実施例1と同様の形状及びサイズにて作成した。先
ず、実施例1と同様に、PBT樹脂の表面が平滑なサン
プル片を、粒子径が8.5μm及び8.0μmの正の帯
性を持つ2種類の一成分系現像剤に接触させ、夫々
の現像剤の付着量を測定し、この結果を図8及び図9に
示す。
【0041】図8及び図9の結果より明らかな様に、P
BT樹脂はPS樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート
樹脂及びポリアセタール樹脂に比較し、サンプル片への
現像剤の付着量が多かった。実施例1と同様に、tan
δが当該範囲に該当するPBT樹脂を使用した場合、現
像剤の付着量が多いことが実証された。上記のPBT樹
脂を用いて、本実施例の現像剤撹拌部材Bを実施例1と
同様に1−S及び1−Tの2種類の撹拌板と、PS樹脂
を用いた現像剤収納容器Tを作成し、夫々の現像剤撹拌
部材における現像剤の撹拌・搬送性能を画像チェック及
び現像剤残量測定にて測定した。尚、現像剤は粒子径が
8.5μmの正の帯電性を持つ一成分系現像剤を使用
し、これらの結果を後記表2に示す。
【0042】後記表2から明らかな様に、撹拌板1−S
及び1−Tのどちらの撹拌板を用いた場合でも適正な画
像濃度が得られた。又、現像剤排出後の現像剤収納容器
内の現像剤残量も、実施例1と同様に適性残量より大幅
に減少した。従って、実施例1と同様に、現像剤の排出
性能は他の樹脂を使用した場合よりも良好で、画像濃度
の低下不良を起こしにくく、しかも現像剤収納容器内の
現像剤残量を大幅に減少させることが出来た。更に、現
像剤撹拌部材の大型化を防ぐことが可能であり、係る大
型化に伴う不必要な現像剤の高密度充填を防ぎ、充填コ
ストも低下出来た。
【0043】<実施例3> 本実施例の現像剤撹拌部材Cには、誘電体正接が1×1
-3〜1×10-2tanδに含まれるガラスファイバー
充填シリコン樹脂(以下、GF−Si樹脂と略す)を使
用し、実施例1と同様の形状及びサイズにて作成した。
先ず、実施例1と同様の方法でGF−Si樹脂の表面が
平滑なサンプル片を、粒子径が8.5μm及び8.0μ
mの正の帯電性を持つ2種類の一成分系現像剤に接触
させ、夫々の現像剤の付着量を測定した。この時の結果
を図8及び図9に示す。
【0044】図8及び図9の結果より明らかな様に、G
F−Si樹脂はPS樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂及びポリアセタール樹脂に比較し、サンプル片
への現像剤付着量が多かった。実施例1と同様に、ta
nδが当該範囲に該当するGF−Si樹脂を使用した場
合、現像剤の付着量が多いことが実証された。上記のG
F−Si樹脂を用いて、本実施例の現像剤撹拌部材Cを
実施例1と同様に1−S及び1−Tの2種類の撹拌板
と、PS樹脂を用いた現像剤収納容器Tを作成し、夫々
の現像剤撹拌部材の現像剤の撹拌・搬送性能を画像チェ
ック及び現像剤残量測定にて測定した。尚、現像剤は粒
子径が8.5μmの正の帯電性を持つ一成分系現像剤
を使用し、これらの結果を後記表2に示す。
【0045】後記表2から明らかな様に、撹拌板1−S
及び1−Tのどちらの撹拌板を用いた場合でも適正な画
像濃度が得られることが分かった。又、現像剤排出後の
現像剤収納容器内の現像剤残量も、実施例1と同様に適
性残量より大幅に減少した。従って、実施例1と同様
に、現像剤排出性能は他の樹脂を使用した場合よりも良
好で、画像濃度の低下不良を起こしにくく、しかも現像
剤収納容器内の現像剤残量を大幅に減らすことが出来
た。更に、現像剤撹拌部材の大型化を防ぐことが可能で
あり、係る大型化に伴う不必要な現像剤の高密度充填を
防ぎ、充填コストも低下出来た。
【0046】<実施例4> 図7に示す様に、本実施例の現像剤撹拌部材Dは、丸筒
型の据え置き型現像剤供給容器27に組み込まれた回転
式の撹拌・搬送装置とする。該撹拌部材Dは、図7及び
図11に示す様に撹拌軸21、及び撹拌軸21の両端に
接合された2本の保持軸22、更に撹拌羽根23からな
り、該撹拌部材Dを回転させることにより、撹拌羽根2
3が現像剤tを撹拌・搬送しつつ現像剤排出口25へ現
像剤tを搬送・排出する。
【0047】従来、撹拌羽根23をポリエステル樹脂に
て作成したものを使用した場合は、度々画像濃度低下に
よる画像不良が発生していた。そこで本実施例では、該
撹拌羽根23を実施例1〜実施例3で使用したABS樹
脂、PBT樹脂又はGF−Si樹脂を用い、従来の形状
及びサイズにて作成し、又、PS樹脂を用いた現像剤供
給容器27を作成後、該容器27を複写機本体に装着
し、夫々の撹拌・搬送性能を画像チェック及び現像剤残
量測定にて測定した。尚、現像剤は粒子径が8.5μm
の正の帯電性を持つ一成分系現像剤を使用し、これら
の結果を後記表2に示す。
【0048】後記表2より明らかな様に、上述の3種類
の成型用樹脂を用いた該撹拌羽根23を備えた本実施例
の該撹拌部材Dは、全て画像濃度の低下不良を起こさ
ず、良好な現像剤の撹拌・排出性能を備えており、又、
現像剤収納容器内の現像剤残量を大幅に減らすことが出
来ることが実証された。本実施例の現像剤撹拌部材にお
いては、tanδが1×10-3〜1×10-2の範囲にあ
る3種類の成型用樹脂を用いた為、現像剤が正に帯電
性の場合には、現像剤の付着量が他の樹脂よりも多く、
しかも、現像剤収納容器に他の樹脂より現像剤の付着量
が少ないPS樹脂を使用している為、現像剤収納容器内
の現像剤残量を大幅に減らすことが出来、現像剤の撹拌
・搬送性能が良好となった。以上の様に、撹拌条件がス
ライド可動式の他に、回転式の撹拌装置の場合もtan
δが当該範囲に該当する樹脂を使用した場合は良好な現
像剤排出性能を示すことが実証された。
【0049】<比較例1> 実施例1〜実施例3で使用したtanδが1×10-3
1×10-2の範囲に含まれるABS樹脂、PBT樹脂及
びGF−Si樹脂のサンプル片を、粒子径が8.0μm
の負の帯電性を示す一成分系現像剤に接触させ、実施
例1と同様にして現像剤の付着量を測定した。尚、ここ
で使用する負の帯電性を持つ現像剤とは、粒子径が4
0μm〜75μm程度の鉄粉との摩擦帯電によって、負
の帯電性を示す現像剤である。又、比較としてPS樹
脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂及びポリアセ
タール樹脂を同様に加工し、現像剤の付着量を測定し、
これらの結果を図10に示す。
【0050】図10から、PS樹脂、ABS樹脂、PB
T樹脂及びGF−Si樹脂は、明らかにアクリル樹脂、
ポリカーボネート樹脂及びポリアセタール樹脂に比較
し、現像剤の付着量が少なかった。又、PS樹脂に関し
ては、現像剤の帯電性が負であっても正の時と同様に
現像剤の付着量が最も少なかった。PS樹脂等のtan
δが非常に小さいものは、現像剤の帯電性に関係なく
現像剤を引き付ける力が弱い為であり、又、ABS樹脂
等の属するtanδの区分、ABS樹脂等の属するta
nδの区分及びアクリル樹脂等が属するtanδの区分
では、現像剤の帯電性が逆転すると現像剤を引き付け
る力と反発する力の逆転が起こる為である。
【0051】更に、実施例1〜実施例3の現像剤撹拌部
材A、B、C及び本比較例で使用したPS樹脂、アクリ
ル樹脂、ポリカーボネート樹脂及びポリアセタール樹脂
の4種類を用いて実施例1と同様な現像剤撹拌部材を作
成し、上記の負の帯電性を持つ一成分系現像剤を使用
し、夫々の現像剤撹拌部材における現像剤の撹拌・搬送
性能を画像チェック及び現像剤収納容器中の現像剤残量
測定にて測定した。尚、撹拌板形状は肉抜き部が少ない
1−Sとし、この時の結果を後記表2に示す。
【0052】後記表2から明らかな様に、現像剤の帯電
性の逆転により、tanδが当該範囲に該当する該撹
拌部材A、B及びCについては、現像剤排出後の現像剤
収納容器中の残量測定の結果は全て適性残量内であって
問題はなかったが、画像濃度の低下不良を起こした。以
上の様に現像剤の帯電性が負の場合は、現像剤の付着
性が良好とならず、現像剤の排出性能上、画像不良を起
こす原因となり使用出来ない。
【0053】<比較例2> 実施例1で使用したABS樹脂からなる撹拌部材Aを使
用し、現像剤収納容器T1及びT2をPBT樹脂及びポ
リカーボネート樹脂の2種類にて作成し、夫々の現像剤
の撹拌・搬送性能を画像濃度チェック及び該収納容器中
の現像剤の残量測定にて測定した。尚、実施例1と同様
に、現像剤は粒子径が8.5μmの正の帯電性を示す
一成分系現像剤を用い、撹拌板形状は肉抜き部が少ない
1−Sとした。この時の結果を後記表2に示す。
【0054】後記表2から明らかな様に、現像剤撹拌部
材Aを上記の2種類の該容器T1及びT2に組み込んだ
2種類のプロセスカートリッジに関し、画像濃度に関し
ては実施例1と同様に適正な画像濃度が得られた為、現
像剤撹拌部材Aの現像剤の撹拌・搬送性能は問題なかっ
たが、該容器中の現像剤残量に関しては、実施例1と異
なり、適性残量より多量の現像剤が残った。該容器T1
及びT2の内部表面への現像剤の付着性が、実施例1で
該容器Tの材料に使用したPS樹脂よりも、本比較例で
使用したポリカーボネート樹脂及びPBT樹脂の方が良
好な為、同じ現像剤撹拌・排出機構を使用した場合、多
量の現像剤が該容器T1及びT2内に付着したまま残っ
てしまうのである。
【0055】つまり、現像剤収納容器中の現像剤残量を
出来るだけ少なくするには、tanδ1×10-4〜1×
10-3の範囲である樹脂を該容器の材料として使用する
必要があり、従って、PBT樹脂及びポリカーボネート
樹脂を使用した本比較例では、適正な現像剤残量より多
量の現像剤が残り、現像剤を最大限有効に使用すること
が出来ないのである。
【0056】
【表2】
【0057】
【効果】以上説明した様に、本発明によれば、正の帯電
極性を有する一成分系現像剤を用い、特定の誘電体正接
を有する樹脂から成る現像剤撹拌部材及び特定の誘電体
正接を有する樹脂から成る現像剤収納容器を使用した場
合、プロセスカートリッジ等の狭い現像剤開口部から排
出される現像剤の排出量を一定時間に必要量だけ排出す
ることが出来、画像濃度の低下等の画質不良が発生しな
い。又、現像剤収納容器内の現像剤残量を最少限にする
ことが可能となり、従って、現像剤を最大限有効に使用
出来、廃棄物に関する地球環境問題に充分対処出来る。
更に、該撹拌部材の大型化に伴う現像剤収納容器の内容
積の減少及び不必要な現像剤の高密度充填を防ぎ、充填
コストも低下出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の一実施例を示す断面図。
【図2】現像剤収納容器の一実施例を示す斜視図。
【図3】現像剤収納容器内の現像剤撹拌部材の可動を示
す断面図。
【図4】撹拌板の一実施例を示す図。
【図5】撹拌アームの一実施例を示す図。
【図6】撹拌板の肉抜き形状の一実施例を示す図。
【図7】円筒型現像剤供給容器の一実施例を示す図。
【図8】本発明の一実施例の現像剤付着量を示すグラ
フ。
【図9】本発明の一実施例の現像剤付着量を示すグラ
フ。
【図10】比較例の現像剤付着量を示すグラフ。
【図11】現像剤撹拌部材の一実施例。
【符号の説明】
1:撹拌板 2:撹拌軸 2´:軸摺動部 4:撹拌アーム 5:軸受け部 7:撹拌軸稼働部 10:充填口 T:現像剤収納容器 12:現像剤排出部 13:T蓋 15:シール 9:段差 4’:保持穴 l:撹拌板の厚み 19:肉抜き部 20:撹拌板容積 21:撹拌軸 22:保持軸 23:撹拌羽根 25:現像剤排出口 27:据え置き型現像剤供給容器 t:現像剤 30:感光体ドラム 31:露光部 33:帯電ローラ 34:現像器 35:転写ローラ 36:クリーナ 37:カセット 38:給紙ローラ 39:レジストロ−ラ 40、42:搬送ガイド 41:定着ローラ 43:排紙ローラ 44:排紙部 45:レーザ走査光学系ユニット 46:反射ミラー 100:装置本体 Z:プロセスカートリッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08 110 G03G 15/08 112 - 113

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一成分系現像剤を収納し、且つ該一成分
    系現像剤を排出するための狭い開口部を有する現像剤収
    納容器と、該現像剤収納容器内に設けられ、且つ該一成
    分系現像剤を撹拌・搬送するための現像剤撹拌部材とを
    少なくとも有するプロセスカートリッジにおいて、 該一成分系現像剤の帯電性が正であ、 該現像剤撹拌部材は誘電体正接が1×10-3〜1×1
    -2tanδの範囲である樹脂を用いて形成されてお
    り、 該現像剤収納容器は誘電体正接が1×10-4〜1×1
    -3tanδの範囲である樹脂を用いて形成されている
    ことを特徴とするプロセスカートリッジ
  2. 【請求項2】 前記現像剤撹拌部材を形成するための
    電体正接が1×10-3〜1×10-2tanδの範囲であ
    る樹脂がABS樹脂、PBT樹脂又はガラスファイバ
    ー充填シリコン樹脂である請求項1に記載のプロセスカ
    ートリッジ
  3. 【請求項3】 前記現像剤収納容器を形成するための
    電体正接が1×10-4〜1×10-3tanδの範囲であ
    る樹脂がポリスチレン樹脂である請求項1又は2に記
    載のプロセスカートリッジ
  4. 【請求項4】 前記現像剤撹拌部材は、撹拌軸、該撹拌
    軸に接合されている撹拌アーム及び該撹拌アームに保持
    されている撹拌板を有し、且つ該撹拌軸の回転により該
    撹拌板が摺動することにより、該現像剤収納容器内に収
    納されている該一成分系現像剤を撹拌・搬送するための
    ものである請求項1乃至3のいずれかに記載のプロセス
    カートリッジ
  5. 【請求項5】 前記撹拌板は、誘電体正接が1×10 -3
    〜1×10 -2 tanδの範囲である樹脂を用いて形成さ
    れている請求項4に記載のプロセスカートリッジ。
  6. 【請求項6】 電子写真記録装置に供給するための一成
    分系現像剤を収納し、且つ該一成分系現像剤を排出する
    ための狭い開口部を有する据え置き型の現像 剤供給容器
    と、該現像剤供給容器内に設けられ、且つ該一成分系現
    像剤を撹拌・搬送して、該現像剤供給の開口部から該電
    子写真記録装置に供給するための現像剤撹拌部材とを少
    なくとも有する据え置き型現像剤供給装置において、 該一成分系現像剤の帯電極性が正であり、 該現像剤撹拌部材は、誘電体正接が1×10 -3 〜1×1
    -2 tanδの範囲である樹脂を用いて形成されてお
    り、 該現像剤供給容器は、誘電体正接が1×10 -4 〜1×1
    -3 tanδの範囲である樹脂を用いて形成されている
    ことを特徴とする据え置き型現像剤供給装置。
  7. 【請求項7】 前記現像剤撹拌部材を形成するための誘
    電体正接が1×10 -3 〜1×10 -2 tanδの範囲であ
    る樹脂が、ABS樹脂、PBT樹脂又はガラスファイバ
    ー充填シリコン樹脂である請求項6に記載の据え置き型
    現像剤供給装置。
  8. 【請求項8】 前記現像剤供給容器を形成するための誘
    電体正接が1×10 -4 〜1×10 -3 tanδの範囲であ
    る樹脂が、ポリスチレン樹脂である請求項6又は7に記
    載の据え置き型現像剤供給装置。
  9. 【請求項9】 前記現像剤撹拌部材は、撹拌軸、該撹拌
    軸に接合された保持軸、及び該保持軸に設けられた撹拌
    羽根を有し、且つ該該撹拌軸の回転により該撹拌羽根
    が、該現像剤収納容器内に収納されている該一成分系現
    像剤を撹拌・搬送しつつ該現像剤供給容器の該開口部へ
    搬送・排出するためのものである請求項6乃至8のいず
    れかに記載の据え置き型現像剤供給装置。
  10. 【請求項10】 前記撹拌羽根は、誘電体正接が1×1
    -3 〜1×10 -2 tanδの範囲である樹脂を用いて形
    成されている請求項9に記載の据え置き型現像剤供給装
    置。
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