JP3150701U - 痔疾患用投薬器具 - Google Patents

痔疾患用投薬器具 Download PDF

Info

Publication number
JP3150701U
JP3150701U JP2009001417U JP2009001417U JP3150701U JP 3150701 U JP3150701 U JP 3150701U JP 2009001417 U JP2009001417 U JP 2009001417U JP 2009001417 U JP2009001417 U JP 2009001417U JP 3150701 U JP3150701 U JP 3150701U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
discharge hole
tip
body cavity
sub
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2009001417U
Other languages
English (en)
Inventor
富央 稲葉
富央 稲葉
Original Assignee
富央 稲葉
富央 稲葉
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 富央 稲葉, 富央 稲葉 filed Critical 富央 稲葉
Priority to JP2009001417U priority Critical patent/JP3150701U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3150701U publication Critical patent/JP3150701U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)

Abstract

【課題】他人の手を借りることなく自らの手によって患部に的確に半流動性薬剤を塗布することができる痔疾患用投薬器具を提供する。【解決手段】先端部が略半円球に形成された中空円筒型のシリンダー11と、その中空部分に開口した一端から嵌入し、半流動性薬剤を吐出孔から押し出すプランジャー21とから構成される。シリンダーは、円筒側面に沿って形成された薬剤ストッパー12によって体腔内に挿入される部分と把持部とに区別される。体腔内に挿入される部分の先端部には主吐出孔13が設けられ、円筒側面には副吐出孔14が設けられている。副吐出孔は、一の円周線上であって、かつ直径線上に一対が形成されるものであり、異なる円周線上に、それぞれ形成された各副吐出孔が、シリンダーの中心軸を中心として等間隔で配置される。【選択図】図1

Description

本考案は、内痔核、外痔核、裂肛などの各種痔疾患に対して、軟膏などの半流動性薬剤を自らの手で患部に塗布する場合に用いる痔疾患用投薬器具に関し、特に簡便に、かつ的確に患部に薬剤を塗布するための痔疾患用投薬器具に関する。
痔疾患はおおよそ「痔核」、「裂肛」、「痔ろう」の3種類に分類されるが、一般的に痔と呼ばれているのは痔核のことである。痔核は排便時のいきみ等によって直腸や肛門周辺の血管がうっ血して生じた静脈瘤疾患であって、歯状線を境にして直腸内に生じる内痔核と肛門周囲に生じる外痔核に分かれる。直腸内は自律神経が支配しているため、内痔核による痛みは基本的にはうっ血による疼痛であるが、大きくなってくると排便時に直腸内から飛び出し、出血と痛みを伴ってくる。一方、歯状線の外の肛門は知覚神経が支配しているため、外痔核は特に痛みを伴う。悪化すると血栓ができて激しく痛むことになる。このような痛みを和らげることは痔疾患を有する患者にとっては切実な願いである。
痔疾患の治療の現場では、手術による根治治療のほか、手術を回避して行う保存的療法や、手術後のケアにおいて軟膏やクリームなどの半流動体の薬剤を患部に塗布する治療などが行われる。従来、病院内で患部に投薬する場合には、ビニール手袋を着用した看護師が直接肛門から直腸内に指を入れて塗布する方法が行われているが、このような方法は自宅において本人自身が行う投薬方法としては極めて困難な方法である。また、座薬による投薬は患部に直接擦り込むことはできない。従って、半流動性薬剤を患部に塗布する治療に当たっては、特に投薬用の器具又は補助器具を使用することが有効である。
ところで、内痔核は歯状線のすぐ上の直腸粘膜に位置する上部静脈叢(静脈の細い血管が集まった部分)がうっ血することにより、外痔核は、歯状線のすぐ下の外部肛門壁に位置する下部静脈叢がうっ血することにより発生するものである点において異なっているが、上部静脈叢と下部静脈叢は内通しているものであるから、一方だけが単独で発生するということはごくまれであり、大半の患者は内痔核と外痔核の両方を疾患として有しているのが現状である。したがって、投薬時にも特に両者を区別することなく同時に一律に塗布できる投薬器具が好まれる。
効率よく薬剤を投与する用途に用いられる投薬器具として、先端の細い医療用チューブを用いた投薬器具が開示されている(特許文献1)。この医療用チューブは、軟膏などの薬剤が装填されている主部と肛門及び直腸内に挿入される細長の円筒状挿入部とから成り、挿入部の内部には主部と連通する細孔が形成され、細孔の先端が軟膏の吐出する吐出口となっている。吐出口の形状にはいくつかのバリエーションが示されており、先端中央部に主吐出口があり、主吐出口を挟むように副吐出口(孔またはスリット)が形成されているものもある。
一方、目的部位に投与でき、薬剤の漏れの少ない投薬器具として、腔内への挿入部を細長のチューブではなく、先端に一つの吐出口を有する筒状のハウジングとし、このハウジングと、ハウジング内に半流動性の薬剤を投入して、それを吐出口から押し出すプランジャーとから構成された注射器型の投薬アプリケーターが開示された文献もある(特許文献2)。
特開2002−263196号公報 特表2002−534225号公報
しかしながら、肛門などの直接目視することができない体腔内の痔疾患部へ薬剤を的確に塗布することは事実上不可能に近い。看護師等が指を挿入して塗布する場合には、患部の位置を触覚で判断することも可能であろうが、投薬器具を使用する場合には触覚で判断することはできない。その結果、薬剤の効果が十分に発揮されない場合も多くなる。
このような問題点の解決に関し、上記提案されている先行技術についての問題点について言及しておく。先行技術文献に示す医療用チューブ(特許文献1)では、効率よく薬剤を塗布することができる医療用チューブを提供するために、チューブの先端部に主吐出口、その近傍に副吐出口を設けているが、二つの副吐出口は主吐出口を中心として相対向する位置に設けられている。また、この医療用チューブは薬剤の装填されている主部を両手で潰しながら薬剤を吐出するものであるから、当該医療用チューブの使用時において、当該主部を180度程度まで左右交互に回転させながら徐々に挿入して投薬することは困難である。細長のチューブの先端部に複数の吐出口が形成されていても、単に薬剤を肛門部、肛門管及び体腔内(直腸内)に吐出させるだけでは、的確に患部に塗布されるとは限らないし、挿入しやすいようにチューブの先端を細くしたのでは、チューブの側面によって患部に的確に薬剤を塗布することはできない。また、主部への押圧力を加減して適正量の薬剤を注入することも困難であるなど使用性には多くの問題が存在する。
一方、当該チューブを特許文献2に示すような筒状のハウジングと、ハウジング内に半流動性の薬剤を投入してそれを吐出口から押し出すプランジャーと、から構成した注射器型のものとしても、ハウジングやプランジャーの構成や形状に応じて回転のさせやすさや使用方法、使用性が変わり、先端部の吐出口の配置状態によっても体腔内での薬剤の塗布の状態が異なってくる。
本考案は、実際に痔疾患で苦しんだ考案者が、このような状況を克服するための最適な痔疾患用投薬器具を模索して考案したものであり、外痔核から内痔核、裂肛等に至るまで、他人の手を借りることなく自らが患部に的確に薬剤を塗布することができる投薬器具を提供しようとするものである。
本考案は、所定量の半流動性薬剤を患部に直接塗布するために、肛門管から体腔内に挿入される中空円筒形をした痔疾患用投薬器具である。基本的な構成は、円筒側面に形成された薬剤ストッパーによって体腔内に挿入される部分と把持部とに区別されており、体腔内に挿入される部分は、その先端部が略半円球に形成され、複数の吐出孔が設けられており、把持部は、その他端が開口しているシリンダーと、このシリンダーの中空部分に開口した他端より嵌入され、シリンダーの中心軸に沿って押圧されてシリンダー内部に貯留される半流動性薬剤を吐出孔から吐出させるプランジャーとからなる。
本考案の主たる特徴はシリンダーに設けられた吐出孔にある。先端部(頂部が最適であるが、限定するものではない)には主吐出孔が設けられ、先端部から薬剤ストッパーまでの間の円筒側面には、複数の副吐出孔が設けられている。この副吐出孔は、一の円周線上であって、かつ直径線上に一対が形成されるものであり、異なる円周線上に、それぞれ形成された各副吐出孔が、シリンダーの中心軸を中心として等角度の間隔となるように配置されている。
仮想上の線である円周線は2本または3本が構造上の観点から最適である。円周線が2本とする場合には、それぞれの円周線上の各吐出孔が中心軸を中心として90度の間隔で配置されることになり、円周線を3本とする場合には、それぞれの円周線上の各吐出孔が中心軸を中心として60度の間隔で配置されることになる。
本考案の第二の特徴は、その使用法から規制される構造である。使用法の特徴はシリンダーの把持部(薬剤ストッパーと開口された他端部との間)を指のはらで押さえ、シリンダーの中心軸を中心に左右交互に回転運動をさせながら、プランジャーを押して薬剤を体腔内に挿入する点にある。このため、人体の構造を参考に本考案にかかる痔疾患用投薬器具の体腔内に挿入される部分の長さを、先端部の頂部から略40〜45mmとし、先端部からこの長さを超える部分に円筒側面に沿ってフランジ状の薬剤ストッパーを形成することが好ましい。薬剤ストッパーにより体腔内から漏れる薬剤によってシリンダーの他の部分(把持部)が汚れないように保護することができる。
副吐出孔の設けられる範囲は、副吐出孔の中心を基準として先端部の頂部から略15mmと、先端部の頂部から略25mmとの間のシリンダーの円筒側面であることが好ましい。肛門から直腸内の内壁部分に薬剤を塗布するのに最適な位置であることを経験的に確認したものである。
なお、シリンダーの体腔内に挿入される部分には、その全体を覆うキャップを設けることが好ましい。キャップとシリンダーの先端部及び外側面との間には微少間隙が形成され、キャップがシリンダーの円筒側面に沿って回転自在に保持されるように構成する。このキャップには、その開口部にシリンダーの円筒(外側)側面と係合する突起部が形成されており、シリンダーとの係合はフリクションにより取り外し可能に構成される。以上のように構成された本考案による痔疾患用投薬器具によって、以下に示すような有利な効果が得られる。
本考案に係る痔疾患用投薬器具の利点は、外痔核であろうと内痔核であろうと、あるいは裂肛であっても、看護師等の手を借りることなく、患者本人の手によって直接、痔疾患部に薬剤を塗布できることにある。この効果は肛門内へ座薬を入れただけでは達成できず、痔疾患による痛みを迅速に和らげるのに極めて効果的である。
また、シリンダーの把持部を指のはらで押さえ、シリンダーの中心軸を中心に60度(副吐出孔が6つの場合)から90度位(副吐出孔が4つの場合)、回転往復運動をさせながらプランジャーを指で押してシリンダーとともに体腔内に挿入するように構成しているため、主に副吐出孔から吐出される薬剤をシリンダーの側面を使用して肛門外の部分から体腔内の内壁まで余すことなく的確に塗りこむことができる。また、主吐出孔から体腔内(直腸内)の奥にも薬剤を注入できるので、肛門近くの薬剤が漏れやすいところでも、薬剤の供給が可能であり効果を持続させることができる。
人体の構造を参考にして、本考案にかかる痔疾患用投薬器具の体腔内に挿入される部分の長さを先端部の頂部から略40〜45mmとし、さらに先端部から前記長さを超える部分に円筒側面に沿ってフランジ状の薬剤ストッパーを形成しているため、体腔内から漏れる薬剤によってシリンダーを把持する指及びシリンダーの把持部分が汚れないよう保護することが可能である。
シリンダーにキャップを設けている場合には、キャップと、シリンダーの先端部及び円筒側面との間には微少間隙が形成され、回動可能に保持されているので、単にキャップによってシリンダーの先端部を保護するだけではなく、半流動性薬剤をシリンダーに貯留した後、プランジャーで圧力をかけ、最初に吐出孔から吐出された薬剤によってシリンダーの外側側面及び先端部を薄く被覆することにより、シリンダーの体腔内への挿入においても痛みのないように、薬剤を潤滑剤として使用することができる利点がある。
本考案にかかる痔疾患用投薬器具の最適な実施態様を示す断面構成図である。 シリンダーの副吐出孔の配置位置を示した説明図である。 痔疾患用投薬器具の使用時における持ち方を示した説明図である。 シリンダーが体腔内に挿入されている状態を示した説明図である。
以下、本考案を実施するための形態を添付図面に基づいて説明する。図1は本考案にかかる痔疾患用投薬器具の最適な実施態様を示す中心軸線に沿った断面構成図である。最適な実施態様においては、痔疾患用投薬器具(以下、投薬器具と略記する)1はシリンダー11、プランジャー21およびキャップ31を構成要素として構成される。図1は特に吐出孔が5つある場合の実施例(後述する図2(a)を参照)を示したものである。
シリンダー11は、ほぼ中空円筒形をした全体が80mmから100mm程度の棒状体である。外径はおよそ15mm、厚さは3mm程度の樹脂で構成されている。先端部15は半円球状をなしている。図3及び図4に示すように先端部15から肛門を通して直腸内へ挿入されるので、先端部15は痛みを軽減させる点から球状または楕円球状に構成することが好ましい。なお、材質はアクリル、PET等の透明性樹脂が好ましいが、これに限定されるものではない。
シリンダー11のうち、先端部15の頂部から40mmから45mmの部分が体腔内に挿入される部分16であり、その外側部分となるシリンダー11の円筒側面にフランジ状の薬剤ストッパー12が形成されている。また、薬剤ストッパー12から他端部18までのシリンダー11の円筒側面が把持部19を形成している。この投薬器具1の使用時には、使用者が把持部19を親指と中指または薬指のはらでつまんで、往復回転させながらシリンダー11を体腔内に挿入していく。
先端部15の頂部には主吐出孔13が形成され、先端部15の頂部から略15mmと、先端部15の頂部から略25mmとの間のシリンダー11の円筒側面には副吐出孔14が設けられている(中心点を基準とする)。主吐出孔13及び副吐出孔14の径はおよそ5mmから6mm程度であるが、投薬器具1の材質や薬剤の流動性によって決定されるべきであるので、これに限定されるものではない。
図2はシリンダーの副吐出孔14の位置を示した説明図である。図2(a)は副吐出孔14が4つの場合であり、図2(b)は副吐出孔14が6つの場合である。(a)の場合は仮想的に考えられる円周線が2本の場合であり、図2(a)−1に示すように、第一の円周線は先端部15の頂部より15mmの位置にある。第二の円周線は先端部15の頂部より25mmの位置にある。それぞれの円周線上には、それぞれ直径線上に位置する一対の副吐出孔14が設けられている。そして、各直径線の関係が図2(a)−2に示すような互いに直交した状態になるように全体の副吐出孔14が配置されている。
図2(b)は仮想的に考えられる円周線が3本の場合の実施例であり、図2(b)−1に示すように、第一の円周線は先端部15の頂部より15mmの位置にある。第三の円周線は先端部15の頂部より25mmの位置にある。第一と第三の円周線のちょうど中間点に第三の円周線がある。それぞれの円周線上には、それぞれ直径線上で相対向する位置に一対の副吐出孔14bが設けられている。そして、各直径線の関係が図2(b)−2に示すような互いに60度の間隔で交差した状態になるように全ての副吐出孔14bが配置されている。
なお、仮想の円周線の位置は上記実施例が最適であるが、本考案の要旨はこれに拘束されるものでなく、体腔内に挿入される部分16であるならば、より広い範囲により多くの円周線を仮想してもよい。また副吐出孔14の数も4つ及び6つに限定するものではなく、より多くの吐出孔を設けてもよい。薬剤の種類やシリンダー11の材質等に応じて変更することができる。
一方、プランジャー21は円柱状に形成され、シリンダー11の内径をほぼ外径として構成する。また、その先端部23はシリンダーの先端部15と同じ曲率半径を有する半円球状に形成され、両者の嵌合に際して、シリンダー11の中空内部に無駄な空隙ができないように構成する。プランジャー21の後端部には人差指もしくは中指を乗せることが出来る指掛部22が形成されている。
ところで、シリンダー11の他端部18は大きく開口しており、通常はここから半流動性薬剤が投入され、シリンダー内部に貯留される。投入後、円柱状のプランジャー21を他端部18の開口部17より嵌入し、使用者は指掛部22を人差指または中指によって押し入れることによって半流動性薬剤をシリンダー11の先端部15の方向へと移動させる。プランジャー21の材質は特に限定しないが、シリンダー11の材質と同じものが最良である。
本考案の最適な実施形態では、シリンダー11の体腔内に挿入される部分16にはキャップ31が設けられている。キャップ31は、シリンダー11の体腔内に挿入される部分16との間に均一な空隙が形成できるように、その内側形状がシリンダー11の外形とほぼ同形に形成され、その外側面全体を覆うように構成されたものである。
また、キャップ31の開口端には爪部32が設けられ、キャップ31の装着時にはシリンダー11の薬剤ストッパー12の付け根に設けられた溝に当該爪部32が係止してシリンダー11に保持される。この係止状態は軽いフリクションにより形成されるようにキャップ31は弾性を有する樹脂またはゴム素材を使用し、シリンダー11との間で、シリンダー11の中心軸を回転軸とする方向に回動可能に保持されている。
以下に本考案にかかる投薬器具1の使用方法について述べる。上述したようにシリンダー11の開口部17より半流動性薬剤を薬剤チューブの口から、或いはヘラなどを使用して投入する。投入された薬剤はシリンダー11内を静かに落下して先端部15方向へと移動するが、最終的にはシリンダー11に嵌入されたプランジャー21によってシリンダー11の先端部へと押し出される。このときシリンダー11内の圧力を通常状態に保つためにキャップ31には、微小の通気口33を設けておく。
プランジャー21をさらに押し込むと主吐出孔13及び副吐出孔14から薬剤が吐出されるが、キャップ31によって半流動性の薬剤はシリンダー11の体腔内に挿入される部分16の外側側面に回り込む。この回り込んだ薬剤は、シリンダー11が肛門管を通過する時の潤滑剤とするためのものであり、キャップ31内でシリンダー11を回転させて、体腔内に挿入される部分16の外側側面に薬剤が一様に薄く行きわたるようにする。
その後、キャップ31を取り外し、図3に示すようにシリンダー11の把持部19を親指と中指で保持し、人差指をプランジャー21の指掛部22に乗せて準備が完了する。この準備完了後、シリンダー11を親指と中指でゆっくりと左右交互に回転させながら、かつ人差指でプランジャー21をゆっくり押しながら肛門から直腸へと挿入する。挿入後はシリンダー11を左右回転させながら上下に移動させることにより体腔内に散在する痔核(外痔核、内痔核、ポリープ)等に的確に薬剤を塗布することができる。
図4はシリンダー11の体腔内に挿入される部分16が挿入されている状態を示した説明図である。投薬器具1を最深部まで挿入した状態で、副吐出孔14の位置が歯状線の上部(直腸内部)に位置し、さらに左右回転させることによって内痔核に確実に薬剤を塗布することができる。また、左右回転させながら上下に移動させることによって外痔核や裂肛にも薬剤を塗布することができる。一方、主吐出孔13から吐出された薬剤は直腸内部の患部に薬剤を供給するだけでなく、その薬剤がゆっくり落下して肛門近くの薬剤が漏れやすいところの内痔核にも薬剤を供給するので薬効を持続させることができる。
なお、キャップ31は、特に設けなくても本考案の本質的効果を達成できるが、使用上において上記のような、より有利な効果を発揮できる。また、投薬器具1の持ち方は投薬器具1を左右に回転させながら、その先端を肛門内へ挿入していくには最適であるとおもわれるが、この持ち方に限定しているわけではない。親指と薬指で把持して中指でプランジャー21を押すように把持することもできる。
本考案にかかる痔疾患用投薬器具1は半流動性薬剤を体腔内に投与する場合に使用する器具であるが、座薬のような当初は固体の薬剤を肛門に挿入したあと、自らの手を汚さずに直腸内の奥まで送り込む場合のような用途にも使用できる。また、当初からシリンダー11に薬剤を適応量だけ充填した状態で販売することにより、使い捨て器具とすることが可能である。
1 痔疾患用投薬器具
11 シリンダー
12 薬剤ストッパー
13 主吐出孔
14 副吐出孔
21 プランジャー
31 キャップ

Claims (7)

  1. 所定量の半流動性薬剤を患部に投与するために、肛門から体腔内に挿入される中空円筒形の痔疾患用投薬器具であって、
    円筒側面に形成された薬剤ストッパーによって体腔内に挿入される部分と把持部とに区別され、前記体腔内に挿入される部分は、その先端部が略半円球に形成されるとともに複数の吐出孔を有し、前記把持部は、その他端が開口しているシリンダーと、
    前記シリンダーの中空部分に前記他端より嵌入され、前記シリンダーの中心軸に沿って押圧されて前記シリンダー内部に貯留される半流動性薬剤を前記吐出孔から吐出させるプランジャーと、からなり、
    前記吐出孔は、前記先端部に設けられた主吐出孔と、前記先端部と前記薬剤ストッパーとの間の円筒側面に形成された副吐出孔とからなり、前記副吐出孔は、一の円周線上であって、かつ直径線上に一対が形成されるものであり、異なる円周線上に、それぞれ形成された各副吐出孔が、前記シリンダーの前記中心軸を中心として等角度の間隔で配置されることを特徴とする痔疾患用投薬器具。
  2. 前記円周線を2本とし、それぞれの円周線上の各吐出孔が前記中心軸を中心として90度の間隔で配置されることを特徴とする請求項1に記載の痔疾患用投薬器具。
  3. 前記円周線を3本とし、それぞれの円周線上の各吐出孔が前記中心軸を中心として60度の間隔で配置されることを特徴とする請求項1に記載の痔疾患用投薬器具。
  4. 前記体腔内に挿入される部分の長さを、前記先端部から略40〜45mmとし、前記薬剤ストッパーを前記シリンダーの円筒側面に沿ってフランジ状に形成したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の痔疾患用投薬器具。
  5. 前記副吐出孔の設けられる範囲は、前記副吐出孔の中心を基準として、前記先端部の頂部から略15mmと、前記先端部の頂部から略25mmとの間の前記シリンダーの円筒側面であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の痔疾患用投薬器具。
  6. 前記シリンダーの前記体腔内に挿入される部分を覆うキャップを設けた請求項1から請求項5のいずれかに記載の痔疾患用投薬器具であって、
    前記キャップは、前記シリンダーの先端部及び円筒側面との間に微少間隙を有し、前記シリンダーの円筒側面に沿って回動することを特徴とする痔疾患用投薬器具。
  7. 前記キャップは、前記キャップの開口部に前記シリンダーと係合する突起部が形成されており、前記シリンダーとの係合はフリクションにより取り外し可能に構成されることを特徴とする請求項6に記載の痔疾患用投薬器具。
JP2009001417U 2009-03-11 2009-03-11 痔疾患用投薬器具 Expired - Lifetime JP3150701U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009001417U JP3150701U (ja) 2009-03-11 2009-03-11 痔疾患用投薬器具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009001417U JP3150701U (ja) 2009-03-11 2009-03-11 痔疾患用投薬器具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3150701U true JP3150701U (ja) 2009-05-28

Family

ID=54855169

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009001417U Expired - Lifetime JP3150701U (ja) 2009-03-11 2009-03-11 痔疾患用投薬器具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3150701U (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013510636A (ja) * 2010-02-26 2013-03-28 ヨー、ビュン、ユン 携帯用浣腸器
JP2020103804A (ja) * 2018-12-28 2020-07-09 小林製薬株式会社 薬剤注入器具
CN113877049A (zh) * 2021-11-08 2022-01-04 重庆市中医院 一种肛肠科清洗用给药器及制作方法
CN115515662A (zh) * 2020-05-13 2022-12-23 韦特拉斯特有限公司 设置有润滑涂层用盖单元的功能性溶液注入模块

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013510636A (ja) * 2010-02-26 2013-03-28 ヨー、ビュン、ユン 携帯用浣腸器
JP2020103804A (ja) * 2018-12-28 2020-07-09 小林製薬株式会社 薬剤注入器具
JP7256346B2 (ja) 2018-12-28 2023-04-12 小林製薬株式会社 薬剤注入器具
CN115515662A (zh) * 2020-05-13 2022-12-23 韦特拉斯特有限公司 设置有润滑涂层用盖单元的功能性溶液注入模块
JP2023525775A (ja) * 2020-05-13 2023-06-19 株式会社ウェットトラスト 潤滑コーティング用カバーユニットが備えられた機能性溶液注入モジュール
JP7474354B2 (ja) 2020-05-13 2024-04-24 株式会社ウェットトラスト 潤滑コーティング用カバーユニットが備えられた機能性溶液注入モジュール
CN113877049A (zh) * 2021-11-08 2022-01-04 重庆市中医院 一种肛肠科清洗用给药器及制作方法
CN113877049B (zh) * 2021-11-08 2023-03-14 重庆市中医院 一种肛肠科清洗用给药器及制作方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2892287T3 (es) Aplicador de medicamento
JP2016185411A (ja) 経皮投薬装置及びその装置に使用するニードル形成体
JP2016512748A (ja) 複数チャンバ式の注射デバイス
JP3150701U (ja) 痔疾患用投薬器具
CN105451698A (zh) 药物递送装置
US10525242B2 (en) Method and apparatus for inserting a rectal suppository
US20060122563A1 (en) Applicator assembly for application of substances to a body orifice and cavity
ES2878174T3 (es) Vástago de émbolo de jeringa
US8419712B2 (en) Method and apparatus for inserting a rectal suppository
US20180229016A1 (en) Vaginal applicator for pharmaceutical preparations
US20240009434A1 (en) Applying therapeutic agents for genital and anal pre-cancer treatment, including cervical intraepithelial neoplasia
WO2021026628A1 (pt) Forma de dosagem intrauretral de medicamento; e dispositivo
US20210022949A1 (en) Therapeutic internal massage wand with multiple, rotational segments and variable diameter body, and method of treatment using the same
WO2014076929A1 (ja) 多汗症治療用フィルム
CN111759519B (zh) 口腔内科治疗的局部给药装置
CN204972670U (zh) 敷药宫颈塞
CN201596239U (zh) 一种一次性阴道给药器械
CN206950449U (zh) 全方位敷药宫颈塞
CN201710804U (zh) 可窥视阴道施药器
CN204502074U (zh) 一次性阴道给药器
CN211513095U (zh) 一种粉末状药物宫颈给药器
KR102244030B1 (ko) 무바늘 무통주사기용 약액주입 보조 키트
US20220161010A1 (en) Drug delivery and administration device
RU11075U1 (ru) Устройство для введения лечебных средств
CN204502078U (zh) 一次性阴道给药器

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120430

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120430

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20190430

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term