JP3150289U - クランプ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 クランプ装置を大きな減速比を持ちながら、小型化する。【解決手段】 電気モータ2の回転軸4が、平歯車14の一方の面側から中心に結合されている。内歯車16の歯16aに平歯車14の歯14aが噛み合っている。平歯車14に出力軸20が固定され、それの中心に長さ方向に沿って形成された孔26内に雌ねじ28が形成されている。孔26内にその長さ方向に沿って進退可能に駆動部材34が設けられ、雌ねじ28と螺合する雄ねじ32aが外周面に設けられている。駆動部材34の進退に従って金型54をクランプ部材46がクランプする。平歯車14と内歯車16とは、偏心して配置され、歯数が異なっている。【選択図】 図1
Description
本考案は、金型をクランプするクランプ装置に関し、特に電気モータによって駆動されるものに関する。
従来、電気モータによって駆動されるクランプ装置の一例が特許文献1に開示されている。特許文献1の技術は、金型を支持台にクランプするためのクランプ具を上下方向に進退させるもので、クランプ具が先端に結合され、金型及び支持台を貫通して上方に伸びたロッドの基端が雌ねじ部材の下面に取り付けられている。雌ねじ部材の上面側には下方に向かう穴が形成され、この穴の内周面に雌ねじが形成されている。雌ねじ部材はハウジングに上下動可能にかつ回転不能に取り付けられている。雌ねじに螺合する雄ねじ部を下面に有する雄ねじ部材がハウジングに回転可能にかつ上下動不能に取り付けられている。雄ねじ部材の上面側が電気モータの出力軸に結合されている。電気モータの正逆回転に従って雄ねじ部が正逆回転し、この回転に従って雌ねじ部材が進退し、クランプ具が金型をクランプしたり、解放したりする。
このように構成されたクランプ装置では、電気モータの回転が直接に雄ねじ部材に伝達されるので、大きな減速比を得ることができない。減速比を大きくするためには、電気モータと雄ねじ部材との間に減速機構を設ける必要があるが、減速機構を設けるとクランプ装置の全長が長くなる。特に、減速機構として高減速のものは、いくつもの歯車を組み合わせる必要があり、部品点数が増加する上に減速機構自体の長さも長くなる。
本考案は、全長を短くでき、かつ大きな減速比が得られるクランプ装置を提供することを目的とする。
本考案の一態様のクランプ装置は、電気モータを有し、この電気モータの出力軸が、平歯車の一方の面側の中心に結合されていると。この平歯車と噛み合う歯を内周面に有する内歯車がケースに固定されている。平歯車における前記電気モータが取り付けられている面と反対側の面に操作部材が固定されている。操作部材の中心には、長さ方向に沿って孔が形成され、この孔内に雌ねじが形成されている。この孔内にその長さ方向に沿って進退可能に駆動部材が設けられている。この駆動部材の外周面に、前記雌ねじと螺合する雄ねじが設けられている。この駆動部材の進退に従ってクランプ部材が駆動されて、金型をクランプする。例えば駆動部材の進行に従ってクランプすることもできるし、逆に駆動部材の後退に従ってクランプすることもできる。前記平歯車と前記内歯車とは、偏心して配置され、歯数が異なっている。
このように構成されたクランプ装置では、平歯車と内歯車とが偏心して、かつ異なる歯数とされているので、いわゆる差動偏心減速機構(ハイポサイクロイド機構)として機能し、大きな減速比が得られる。従って、電気モータに容量の小さい小型のものを使用することができ、クランプ装置の全長を短くすることができる。しかも内歯車と、その内部に配置された平歯車とによって減速機構が構成されているので、この減速機構の全長が短く、この減速機機構を使用しているクランプ装置の全長を、この点からも短くできる。また、減速機構が内歯車と平歯車との2部品で構成されているので、部品点数が少なく、保守点検が容易になる。
前記平歯車と前記内歯車との偏心方向と反対側に、同量だけ、前記平歯車と前記操作部材とを偏心して設けることもできる。このように構成すると、平歯車と内歯車との偏心をキャンセルすることができ、このクランプ装置を小型化することができる。
以上のように、本考案によれば、クランプ装置を、大きな減速比を持ちながら、小型なものとすることができる。
本考案の1実施形態のクランプ装置は、図1に示すように、電気モータ、例えば誘導電動機2を有している。誘導電動機2の回転軸4が、誘導電動機2の正面壁6から外部に突出している。この回転軸4に、減速機構の入力軸8の中心が、その一方の面から他方の面まで貫通して挿通されている。符号10で示しているのは、回転軸4を回転自在に支持しているベアリングである。入力軸8にベアリング12を介して平歯車14が取り付けられている。平歯車14は、その外周面に歯14aを有し、歯数は例えば119とされている。
この平歯車14は、内歯車16と噛み合っている。内歯車16は、環状に形成され、その内周面に歯16aを有するもので、その歯数は120とされている。即ち、平歯車14の歯数の方が内歯車16の歯数よりも少なくされている。この内歯車16は、正面壁6に取り付けられた例えば円柱状のケーシング18内に配置され、クラッチ19によって正面壁6側に回転不能に押しつけられている。内歯車16の歯16aが平歯車14の歯14aと噛み合っている。ただし、内歯車16は、その歯数が平歯車14の歯数より多く、例えば1つ多く、また回転軸4と同心に配置されているが、平歯車14は、符号dで示すように回転軸4に対して偏心するように配置されている。
平歯車14における誘導電動機2と反対側の面に、操作部材、例えば出力軸20が取り付けられている。出力軸20は、誘導電動機2の回転軸4と同心となるように、平歯車14に取り付けられている。即ち、平歯車14と内歯車16との偏心と同じ量だけ、反対側にずらせて出力軸20が設けられている。符号22で示すのは、出力軸20を回転自在に支持するベアリングで、ケーシング18に対する蓋部材24に設けられている。出力軸20の先端は、この蓋部材24から突出している。
この出力軸20の中心には、その長さ方向(回転軸4の長さ方向)に沿って孔26が形成されている。この孔26は、誘導電動機2と反対側で開口しており、この孔26内には雌ねじ28が形成されている。
この雌ねじ28に、駆動部材30の雄ねじ部32の雄ねじ32aが螺合している。雄ねじ部32は、例えば円柱状に形成され、その外周面に雄ねじ32aが形成されたものである。駆動部材30では、雄ねじ部32の誘導電動機2と反対側の端部側が、孔26から突出しており、その端部側に設けた首部34を介して例えば円柱状の膨大部36が一体に設けられている。
蓋部材24に接して固定部材38が設けられ、出力軸20の先端を覆っている。この固定部材38には、駆動部材30の膨大部36が進退する貫通案内孔40が、回転軸4の長さ方向に沿って形成されている。固定部材38と一体に支持部42が設けられている。支持部42は、固定部材38の幅寸法(紙面の表裏方向の寸法)よりも短い幅寸法を有し、図示していないが固定部材と共に平面形状が横倒した凸字状をなしている。貫通案内孔40に連ねた貫通案内44を有している。膨大部36は、この貫通案内孔44内にその長さ方向には進退可能であるが、回転不能となるようにスプライン嵌合されている。符号45で示したのがスプラインである。膨大部36の先端は、貫通案内孔44の回転軸4と反対側の端部付近である先端部付近に位置している。
この支持部材42の両側(紙面の表裏方向)に跨ってクランプ部材46が配置され、支持部材42の両側を通って固定部材38の回転軸4と反対側の面である前面付近まで後部が伸びている。このクランプ部材46は、その下部が回転軸48によって支持部材42に回転自在に支持され、矢印で示すように回転することが可能である。また、クランプ部材46の回転軸4と反対側の縁部の中途には、押圧部50が形成されている。この押圧部50は、矢印で示すようにクランプ部材46が回転したとき、支持台52上にある金型54を支持台52に押圧してクランプする。クランプ部材46における支持部材42の固定部材38と反対側の面側には、膨大部36の先端に接触するように半円柱状の当接部56が埋設されている。
また、固定部材38の前面側から復帰用押圧部材58が突出し、クランプ部材46の後部に接触している。この復帰用押圧部材58は、固定部材38内に設けられ、前面側で開口している穴60内に進退可能に設けられ、この穴60の内奥部から復帰用押圧部材58の後面に接触している弾性部材、例えばコイルばね62によってクランプ部材46側に押圧されている。
このように構成されたクランプ装置において、例えば図1に示すように膨大部44が当接部56に接触しているが、押圧部50が金型54を押圧していない状態にあるとする。この状態において、誘導電動機2を一方の方向に回転させると、平歯車14が内歯車16の周りを回転する。この際、両者の歯数相違(119と120)と偏心とによって大きな減速比(1/119)が得られる。このように、平歯車14と内歯車16とによる1段の組み合わせによって大きな減速比が得られる。この大きく減速されている平歯車14と同じ回転数で出力軸20が回転し、膨大部36が回転不能とされているので、雄ねじ部材32が金型54方向に前進する。この前進によってクランプ部材46の当接部56が膨大部36の先端によって金型54方向に押圧され、クランプ部材46は矢印で示すように回転軸48の周りに回転し、図2に示すように、押圧部50が金型54に接触し、支持台52に押圧して、金型54をクランプする。クランプが完了した時点で、誘導電動機2の回転は停止される。このクランプ部材46の回転の際に、復帰用圧部材58がコイルばね62の押圧力に抗して穴60内に後退させられる。
このクランプ状態において、誘導電動機2を他方の方向に回転させると、上述したのとは逆方向に出力軸20が回転し、雄ねじ部材32が後退する。このとき、復帰用押圧部材58がコイルばね62の押圧力によってクランプ部材46側に突出し、クランプ部材46を回転軸48の周りに図1に示す矢印とは逆方向に回転させ、クランプ部材46による金型54のクランプが解除され、図1に示す状態に戻る。この状態で誘導電動機2は停止される。このように誘導電動機2は、クランプ時及びクランプ解除時のわずかな時間のみ使用される。
なお、金型54の高さ寸法が例えば図1に示すものよりも小さい場合には、雄ねじ部材32の前進量を、図1の金型54の場合の前進量よりも大きくすることによって対処することができるし、金型54の高さ寸法が図1に示すものよりも大きい場合には、雄ねじ部材32の前進量を、図1の金型54の場合の前進量よりも小さくすることによって対処することができる。
また、このクランプ装置は、図示していない押し引き装置によって支持台52の位置に搬送されて金型をクランプする。
このクランプ装置では、大きな減速比を、内歯車16と、その内部に配置された平歯車14という簡単な構成で得ることができ、減速機構の全長を短くすることができる。しかも、平歯車14と内歯車16という簡単な構成で大きな減速比を得ることができるので、誘導電動機2には容量の小さな小型のものを使用することができる。従って、クランプ装置の全長も短くすることができる。また、誘導電動機2は、上述したようにクランプ時及びクランプ解除時のわずかな時間だけ使用するので、大電流を流せる短時間定格仕様のものを使用することができ、この点からも誘導電動機2に小型のものを使用することができ、クランプ装置の小型化に貢献する。また、誘導電動機2の回転軸4と出力軸20とは、平歯車14が偏心しているにも拘わらず、同軸に配置されているので、ケーシング18の外径を小さくすることができる。
上記の実施形態では、クランプ部材46を駆動部材30によって押圧して金型54をクランプする構成を示したが、特許文献1に開示されているものと同様に、膨大部36を支持台及び金型を貫通させて金型の外方に突出させ、その先端にクランプ部材を一体に設け、クランプ部材を後退させて、金型を支持台に押圧してクランプさせる構成も使用することができる。また、上記の実施形態では、誘導電動機2を使用してこれに対する制御装置を不要としたが、制御装置を使用することを厭わなければ、サーボモータやブラシレスモータ、ステッピングモータ等を電気モータとして使用することができる。
2 誘導電動機(電気モータ)
4 回転軸
14 平歯車
16 内歯車
20 出力軸(操作部材)
28 雌ねじ
30 駆動部材
32 雄ねじ部
46クランプ部材
4 回転軸
14 平歯車
16 内歯車
20 出力軸(操作部材)
28 雌ねじ
30 駆動部材
32 雄ねじ部
46クランプ部材
Claims (2)
- 電気モータと、
この電気モータの回転軸が、一方の面側から中心に結合されている平歯車と、
この平歯車と噛み合うように内周面に歯を有し、ケースに固定されている内歯車と、
前記平歯車の前記電気モータの取り付け面と反対側の面に固定され、中心に長さ方向に沿って形成された孔内に雌ねじが形成されている操作部材と、
前記孔内にその長さ方向に沿って進退可能に設けられ、前記雌ねじと螺合する雄ねじが外周面に設けられた駆動部材と、
この駆動部材の進退に従って駆動されて、金型をクランプするクランプ部材とを、
具備し、前記平歯車と前記内歯車とは、偏心して配置され、歯数が異なっている
クランプ装置。 - 請求項1記載のクランプ装置において、前記平歯車と前記内歯車との偏心方向と反対側に、同量だけ、前記平歯車と前記操作部材とが偏心して設けられているクランプ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009000918U JP3150289U (ja) | 2009-02-23 | 2009-02-23 | クランプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009000918U JP3150289U (ja) | 2009-02-23 | 2009-02-23 | クランプ装置 |
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JP3150289U true JP3150289U (ja) | 2009-05-07 |
Family
ID=54854801
Family Applications (1)
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JP2009000918U Expired - Lifetime JP3150289U (ja) | 2009-02-23 | 2009-02-23 | クランプ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3150289U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014141432A1 (ja) * | 2013-03-14 | 2014-09-18 | 株式会社カワタテック | 送り構造体及びこれを備えた把持装置 |
CN105479228A (zh) * | 2015-12-18 | 2016-04-13 | 苏州恒泰金属制品有限公司 | 一种电动旋转的磁吸定位装置 |
CN109571072A (zh) * | 2018-12-04 | 2019-04-05 | 盛瑞传动股份有限公司 | 一种凸轮轴加工用夹具 |
CN110421450A (zh) * | 2019-09-11 | 2019-11-08 | 大连誉洋工业智能有限公司 | 一种工件压紧装置 |
-
2009
- 2009-02-23 JP JP2009000918U patent/JP3150289U/ja not_active Expired - Lifetime
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