JP3150049U - Otc医薬品使用時の安全確保を担保する情報提供システム - Google Patents

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Abstract

【課題】OTC医薬品の購入者にOTC医薬品に使用上の注意を簡単な操作で提供し、またOTC医薬品の販売者に課せられる販売時の購入者への説明業務の省力化を実現するシステムの提供が課題である。【解決手段】OTC医薬品の外箱に印刷されたバーコードを読み取り機で読み取りるか、タッチパネル式コンピュータに表示されるガイドを操作することで、OTC医薬品の使用上の注意を表示、印刷できるプログラムを作成し、タッチパネル式コンピュータに記録する。OTC医薬品の購入者ならびに販売者はこのシステムを使用することでOTC医薬品の使用上の注意を、OTC医薬品の外箱を開封せずに簡単に確認することができる。【選択図】図1

Description

本考案は、薬局・薬店等においてOTC医薬品の使用上の注意に関する情報を提供し、OTC医薬品の安全性と有効性の確保および服用に伴う危険を予防するシステムに関する。
従来の技術として、特開平10−334169がある。これは一般薬の有効性と安全性を確保し、副作用による薬害を防ぐことを目的としたシステムであるが、参照したい一般薬が決まっている場合にも、ガイド画面から目的の一般薬を探さなければその一般薬についての情報を得る事ができず、現実には薬局・薬店等の店頭で導入されている例は見受けられない。
特開平10−334169
薬事法の改正に伴い、OTC医薬品として販売される医薬品の種類が増え、また販売者についても登録販売者制度が設けられることにより、従来の薬剤師の他に販売に従事する者の種類も増える。同時に販売者にはOTC医薬品の副作用についての説明義務が課せられ店頭業務の負担が増えることが予想されるため、薬局・薬店における店頭業務の負担を軽減し、購入者には多種にわたるOTC医薬品の有効性と安全性を担保するシステムの提供が課題である。
薬の副作用としてアナフィラキシーやスティーブンス・ジョンソン症候群などが知られるが、特にスティーブンス・ジョンソン症候群は死に至る場合もある重篤な副作用である。0003に記載の通り薬事法の改正により、OTC医薬品として販売される薬の種類が増えるに伴い、これらの副作用を未然に防ぐシステムの必要性および重要性が高まる。
OTC医薬品として販売される医薬品の種類が増えることにより、副作用の危険性の高い薬もOTC医薬品として販売されるが、現在OTC医薬品に添付されている使用上の注意が記載されている書類はほとんどがOTC医薬品の外箱を開封しなければ確認することができないため、OTC医薬品の販売者に確認するしか購入者は副作用などを確認する手段がない。よって購入者自身がOTC医薬品の外箱を開けなくても簡単に自分で使用上の注意が確認できる手段を提供することが課題である。
本考案に関わるシステムでは、OTC医薬品が保存されている容器および外箱に貼付されているバーコードを読み取る事のできるバーコード読み取り機、ならびにこのバーコード読み取り機から送られた信号を受け付け、受け付けた信号に関連付けされた情報を表示装置に表示が可能で、該情報を印刷可能な小型の印刷装置も内蔵しているタッチパネル式コンピュータ(以下タッチパネル式コンピュータと記す)を備える。
OTC医薬品を特定する情報は該OTC医薬品の保存されている容器あるいは外箱にバーコードとして正確に記載されており、またそれらをバーコード読み取り機に読み取らせることによって正確にタッチパネル式コンピュータへ信号を送る事ができる。
タッチパネル式コンピュータはOTC医薬品の情報に関するデータおよびプログラムを記録しており、バーコード読み取り機およびタッチパネルから送られた信号に該当するOTC医薬品に関する情報を表示部でもあるタッチパネルに表示する。
タッチパネル式コンピュータはタッチパネルにガイドを表示することができ、バーコード読み取り時以外にも購入者や販売者など操作する者のタッチパネルの操作により、所定の情報を表示部に表示することができる。
タッチパネル式コンピュータは印刷装置と印刷に関するプログラムも内蔵しており、購入者や販売者などの操作する者は、タッチパネルを操作することによって、OTC医薬品に関する情報を印刷することができる。
購入者は、購入したいOTC医薬品をバーコード読み取り機にかざすだけで、簡単にOTC医薬品の使用上の注意を確認および印刷でき、OTC医薬品の外箱を開封することなく副作用などの危険を回避することができ、OTC医薬品の有効性と安全性を確保することができる。
このことにより販売者は購入者へのOTC医薬品の説明に関わる労力を省力化することができ、登録販売者制度開始後も販売窓口における混乱を予防できる。
OTC医薬品は特に乳幼児の服用について心配されるが、タッチパネル式コンピュータに表示されるガイドのうち乳幼児を選択した場合、特別に注意をうながす表示がなされることによりその点についても購入者に対して注意喚起をうながし、副作用などの薬害を予防することができる。
本考案を実施するにあたり、購入者と販売者では利用する立場の違いから、購入者向けには一部機能を制限する部分があるため、購入者向けと販売者向けとに分けて説明する。
購入者向けの実施の形態を説明する。
購入者は必要なOTC医薬品を購入するために薬局・薬店に赴いてOTC医薬品を手に取り、店頭に設置してある図1のバーコード読み取り機2で該OTC医薬品のバーコード部分を読み取ると、図1のタッチパネル4にその使用上の注意が表示される。
目的とするOTC医薬品が決まっていない場合は、図1のタッチパネル4に表示されるガイドをタッチすることで目的のOTC医薬品を探し、使用上の注意を確認することができる。
前述の操作で確認した内容を図1のタッチパネル4に表示される印刷に関するガイドをタッチすることで目的の情報を図1の印刷用紙排出口3より印刷することができる。
次に販売者向けの実施の形態を説明する。
薬局・薬店等に設置されるカウンターにおいて販売者は、購入者からの要望に応じて前述の0016、0017および0018に記載の操作を行い、口頭によるOTC医薬品の説明と同時に該OTC医薬品の使用上の注意を印刷して購入者に渡す事ができる。
販売者はOTC医薬品に関する知識が豊富であるという前提の下、販売者側システムはOTC医薬品を品名の入力によって特定できる機能を備えており、前述のように使用上の注意の確認及び印刷ができる。なお品名の入力はタッチパネル4に表示されるガイドを使用するものである。
以下に本考案を図面に示す実施例に基づいて説明する。図1は本考案で使用する機器の構成を示す図である。
1はタッチパネル式コンピュータ、2はバーコード読み取り機、3は1に内蔵されている印刷機より排出される印刷用紙の排出口、4は1のタッチパネルである。
図1に示す機器は薬局・薬店等の店頭およびカウンターに設置され、購入者および販売者が操作する。
続いて購入者および販売者が本考案に関するシステムを操作する手順を示す処理フロー図2について説明する。
タッチパネル式コンピュータ1は起動直後および前回操作してより一定時間が経過すると、スタート画面(Step1)を表示する。
OTC医薬品の指定方法は以下の通りである。
(1)使用上の注意を確認したいOTC医薬品が決まっている場合は、バーコード読み取り機2でOTC医薬品の外装に印刷されているバーコードを読み取る(Step3)。
(2)使用上の注意を確認したいOTC医薬品が決まっていない場合は、4のタッチパネルに表示されるOTC医薬品を特定するための情報を選択していく(Step4、Step5、Step6)ことによって目的のOTC医薬品を探し出すことができる。OTC医薬品を特定するための情報の例として薬効があるが、薬効を選択する画面例が図3である。
(3)使用上の注意を確認したいOTC医薬品が決まっており、バーコード読み取り機を使用しない場合は、タッチパネル4に表示される文字を選択することにより、OTC医薬品を特定する(Step12)。
特定されたOTC医薬品の副作用とリスクがタッチパネル4に表示される(Step7)。継続を意味する表示が画面上に表示され、その表示部分を指先でタッチすると、次の0029に説明する画面が表示される。
特に性別、年齢、アレルギー体質に起因する副作用等の注意を促すために、選択中のOTC医薬品についての性別、年齢、アレルギー体質に関する注意事項をタッチパネル4に表示する(Step8)。表示される注意喚起画面は例えば図4、図5、図6の通りであり、OTC医薬品の注意事項によって任意に用意されるものであり、選択中のOTC医薬品に適するものが表示される。
購入者は表示された副作用とリスクを読み、適否を判断し(Step9)、適すると判断した場合は適するに値する内容の表示をタッチパネル4において選択し、適さないと判断した場合は適さないに値する内容の表示をタッチパネル4において選択する。
適すると判断した場合、該OTC医薬品の使用上の注意がタッチパネル4に表示され(Step10)タッチパネル4に表示されるガイドを操作して該OTC医薬品の情報の印刷(Step11)を選択すると、印刷用紙排出口3から目的の情報が印刷された用紙が排出される。
適否の判断(Step9)において否と判断した場合はStep2に戻る。
薬局・薬店等において購入者がOTC医薬品を購入する際に使用し、OTC医薬品の使用上の注意を確認することで、その安全性と有効性を確保する。また販売者には、販売時に行う使用上の注意の説明作業を補助し、業務の省力化を図る。
本考案で使用する機器の構成図である。 本考案で使用するタッチパネル式コンピュータにおける処理フローである。 薬効を選択する画面を示した図である。 乳児を選択した場合に表示される注意喚起の画面である。 副作用に関する注意喚起画面例であり、アナフィラキシーについての記述がなされた画面である。 副作用に関する注意喚起画面例であり、スティーブンス・ジョンソン症候群についての記述がなされた画面である。
符号の説明
1 タッチパネル式コンピュータ
2 バーコード読み取り機
3 印刷用紙排出口
4 タッチパネル

Claims (4)

  1. OTC医薬品に添付されているバーコードを読み取るバーコード読み取り機と、
    この読み取り機から送られた信号を処理する手段を有するタッチパネル式コンピュータ
    で構成され、
    該タッチパネル式コンピュータはOTC医薬品の使用上の注意に関する情報を記憶し処理する手段を有し、
    バーコード読み取り機から送られた信号によってOTC医薬品を特定し、
    該OTC医薬品の使用上の注意をタッチパネル式コンピュータのCRT部に表示すること
    を特徴とするOTC医薬品使用時の安全確保を担保する情報提供システム。
  2. 前記タッチパネル式コンピュータは
    薬効をもとに任意に分類されたOTC医薬品のデータベースと、薬効の分類をCRT部に表示する機能と、CRT部をタッチすることによってOTC医薬品を特定する機能を備えることを特徴とするOTC医薬品使用時の安全確保を担保する情報提供システム。
  3. 前記タッチパネル式コンピュータは
    OTC医薬品に関する情報を記憶し処理する手段を有し、
    CRT部分にOTC医薬品を選択するガイド画面を表示する機能と、
    OTC医薬品の使用上の注意に関する情報を操作する機能と、
    OTC医薬品の使用上の注意に関する情報を印刷する機能
    を有することを特徴とするOTC医薬品使用時の安全確保を担保する情報提供システム。
  4. 前記タッチパネル式コンピュータは
    OTC医薬品の副作用および特に乳幼児に対する投薬抑制に関する注意喚起を目的とする画面を表示し、OTC医薬品服用時の安全を確保することを特徴とするOTC医薬品使用時の安全確保を担保する情報提供システム
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