JP3149890U - コック付き継手 - Google Patents

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雄之介 杉山
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Abstract

【課題】2つの部材の接続及び流体・気体の流路の開閉の両方の機能を具備するコック付き継手を提供する。【解決手段】接続される一方の部材2の開口端部にテーパを付与した栓体部10を有する第1の継手部1を設けると共に他方の部材4の開口端部に栓体部に嵌合される嵌合筒部30を有する第2の継手部3を設ける。第1の継手部に第1の流路60を設けると共に第2の継手部に第2の流路61を設け、両流路で一方の部材内と他方の部材内との間を連通・遮断する開閉流路6を構成する。嵌合筒部を栓体部に嵌合した状態で、留め着手段5により両継手部を相対的に回動自在、かつ、脱抜方向への動きを規制して留め着し、一方及び他方の部材を接続する。第1又は第2の継手部を回動して第1及び第2の流路を連通させることにより、両部材内間を連通させるように構成する。【選択図】図1

Description

本考案は、例えば管同士、或いはその他の所望の2つの部材を接続するコック付き継手に関する。さらに詳しくは、接続される一方の部材内と他方の部材内との間を連通・遮断する開閉流路を備えたコック付き継手に関する。
従来、管同士、或いはその他の所望の2つの部材を接続する技術として、例えば球面継手(ボールジョイント)が一般に知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
また、液体の流路を連通・遮断する技術として、例えば、入口側の管と出口側の管とを備えたコック本体の栓室(コックハウジング)内に連通孔を有する中栓(コックプラグ)を回動自在に嵌合してなるコック(二方コック)が一般に知られている(例えば、特許文献3,4参照)。
しかし、上記した特許文献1,2に記載の球面継手は管同士等、2つの部材の接続専用であり、また、従来の特許文献3,4に記載の上記コックは、専ら液体の流路を連通・遮断する機能だけしか有していない。
そのため、従来、管同士等、2つの部材の接続と液体の流路の開閉の両方の機能を具備する装置等を組立てる際には、継手とコックの両方を使用する必要がある。
特開2001−263561号公報 特開2006−307747号公報 特開2002−054752号公報 特開平10−299911号公報
本考案は上記したような実情に鑑み、管同士、或いはその他の所望の2つの部材の接続及び液体又は/及び気体の流路の開閉の両方の機能を具備したコック付き継手を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、本考案のうち1つの考案(第1の考案)は、2つの部材を接続すると共に接続される一方の部材内と他方の部材内との間を連通・遮断する開閉流路を備えたコック付き継手であって、
テーパを付与した栓体部を有し、前記一方の部材の開口端部に設けた第1の継手部と、
前記栓体部に適合して回動自在に嵌合される嵌合筒部を有し、前記他方の部材の開口端部に設けた第2の継手部と、
前記嵌合筒部を前記栓体部に嵌合した状態で前記第1及び第2の継手部を互に周方向へ回動自在、かつ、脱抜方向への動きを規制して留め着する留め着手段と、
一端側を前記一方の部材内に連通させると共に他端側を前記栓体部のテーパ外壁面に開口して前記栓体部に設けた第1の流路と、
一端側を前記他方の部材内と連通させると共に他端側を前記第1の流路の前記他端側の開口部と連通可能になるように形成して前記嵌合筒部の内壁面に設けた第2の流路とを備え、
前記開閉流路は前記第1及び第2の流路で構成され、
前記第1の継手部と第2の継手部を相対的に周方向へ所定の位置に回動することにより前記第1の流路と第2の流路を連通させるように構成したことを特徴とする。
本考案のうち、他の1つの考案(第2の考案)は、2つの部材を接続すると共に接続される一方の部材内と他方の部材内との間を連通・遮断する開閉流路を備えたコック付き継手であって、
テーパを付与した栓体部を有し、前記一方の部材の開口端部に設けた第1の継手部と、
前記栓体部に適合して回動自在に嵌合される嵌合筒部を有し、前記他方の部材の開口端部に設けた第2の継手部と、
前記嵌合筒部を前記栓体部に嵌合した状態で前記第1及び第2の継手部を互に周方向へ回動自在、かつ、脱抜方向への動きを規制して留め着する留め着手段と、
一端側を前記一方の部材内に連通させると共に他端側を前記栓体部のテーパ外壁面に開口して前記栓体部に設けた第1の流路と、
一端側を前記他方の部材内と連通させると共に他端側を前記第1の流路の前記他端側の開口部と連通可能になるように形成して前記嵌合筒部の内壁面に設けた第2の流路と、
前記一方の部材、前記他方の部材、及び前記第2の継手部のうち、少なくともいずれかの前記部材又は前記継手部に設けられ、当該部材又は継手部を回動操作する回動操作用手段とを備え、
前記開閉流路は前記第1及び第2の流路で構成され、
前記第1の継手部と第2の継手部を相対的に周方向へ所定の位置に回動することにより前記第1の流路と第2の流路を連通させるように構成したことを特徴とする。
本考案のうち、他の1つの考案(第3の考案)は、第1又は第2の考案のコック付き継手において、前記第1の流路は1個の流路で構成されていると共に前記第2の流路は2個の流路を備えて構成され、前記第1の継手部と第2の継手部を相対的に周方向へ所定の位置に回動した時点で前記第1の流路と前記第2の流路のうちのいずれか一方の流路を選択的に連通させるように構成したことを特徴とする。
本考案のうち、さらに他の1つの考案(第4の考案)は、第1又は第2の考案のコック付き継手において、前記第1の流路は2個の流路を備えて構成されていると共に前記第2の流路は1個の流路で構成され、前記第1の継手部と第2の継手部を相対的に周方向へ所定の位置に回動した時点で前記第2の流路と前記第1の流路のうちのいずれか一方の流路を選択的に連通させるように構成したことを特徴とする。
本考案のうち、さらに他の1つの考案(第5の考案)は、第1又は第2の考案のコック付き継手において、前記第1及び第2の流路はそれぞれ2個の流路を備えて構成され、前記第1の継手部と第2の継手部を相対的に周方向へ所定の位置に回動した時点で前記第1の流路のうちのいずれか一方の流路と前記第2の流路のうちのいずれか一方の流路を連通させると共に前記第1の流路のうちの他方の流路と前記第2の流路のうちの他方の流路を連通させるように構成したことを特徴とする。
本考案のうち、さらに他の1つの考案(第6の考案)は、第2の考案のコック付き継手において、前記回動操作用手段は前記一方の部材に設けるように構成したことを特徴とする。
本考案のうち、さらに他の1つの考案(第7の考案)は、第2の考案のコック付き継手において、前記回動操作用手段は前記他方の部材に設けるように構成したことを特徴とする。
本考案のうち、さらに他の1つの考案(第8の考案)は、第2の考案のコック付き継手において、前記回動操作用手段は前記第2の継手部に設けるように構成したことを特徴とする。
なお、本考案において、前記回動操作用手段は、前記第1又は第2の部材、或いは前記第2の継手部に取り外し可能に設ける構成も含まれる。
本考案によれば、次のような作用効果を奏する。
(1)管同士、或いはその他の所望の2つの部材を簡単かつ良好に接続することができる。
(2)第1の継手部と第2の継手部を相対的に周方向へ回動して第1の流路と第2の流路を連通させることにより、一方の部材内と他方の部材内との間に液体又は/及び気体を流通する流通路が形成されて連通し、また、前記連通状態を解除することにより、前記両部材内間は遮断される。したがって、良好なコック機能を具備させることができる。
(3)構成を簡素化すると共に装置をコンパクト化し、管同士、或いはその他の任意の2つの部材の接続及び液体又は/及び気体の流路の開閉の両方の機能を具備したコック付き継手を提供することができる。
(4)第3ないし第5の考案によれば、前記作用効果に加え、開閉流路の開閉(連通・遮断)操作を容易、かつ迅速良好に行なうことができる。
(5)第2の考案及び第6ないし第8の考案によれば、前記作用効果に加え、前記継手部ないし前記部材の回動操作を簡単、かつ円滑良好に行なうことができる。
本考案の実施形態1のコック付き継手を示す図であって、同図(a)は前記継手の構成を概略的に示す縦断面図、同図(b)は同図(a)の前記継手において、開閉流路を遮断した状態の構成を概略的に示す縦断面図、同図(c)は同図(a)のA−A線断面図、同図(d)は前記継手に採用した留め着手段の構成を概略的に示す斜視図である。 図1の前記継手に採用した第1の継手部及び一方の部材の構成を概略的に示す図であって、同図(a)は縦断面図、同図(b)は平面図、同図(c)は前記継手の第1の継手部の第1の流路の構成を概略的に示す説明図である。 図1の前記継手に採用した第2の継手部及び他方の部材の構成を概略的に示す図であって、同図(a)は縦断面図、同図(b)は平面図である。 図1の前記継手を適用して構成されるコック付き継手の使用例の一例を概略的に示す説明図である。 図1の前記継手を適用して構成した理化学器具(分液ロート)の構成の一例を概略的に示す説明図である。 図1の前記継手を適用して構成した理化学器具(分液ロート)の他の例を概略的に示す説明図である。 本考案の実施形態2のコック付き継手を示す図であって、同図(a)は前記継手の構成を概略的に示す縦断面図、同図(b)は同図(a)の前記継手において、開閉流路を遮断した状態の構成を概略的に示す縦断面図、同図(c)は同図(a)のB−B線断面図、同図(d)は前記継手の第2の流路の構成を概略的に示す説明図である。 本考案の実施形態3のコック付き継手を示す図であって、同図(a)は前記継手の構成を概略的に示す縦断面図、同図(b)は同図(a)の前記継手において、開閉流路を遮断した状態の構成を概略的に示す縦断面図、同図(c)は同図(a)のC−C線断面図である。 本考案の実施形態4のコック付き継手を示す図であって、同図(a)は前記継手の構成を概略的に示す縦断面図、同図(b)は同図(a)の前記継手において、開閉流路を遮断した状態の構成を概略的に示す縦断面図、同図(c)は前記継手に採用したネジキャップ部の構成を概略的に示す開口端側から見た平面図、同図(d)は同図(c)のD−D線断面図である。 本考案の実施形態5のコック付き継手を示す図であって、同図(a)は前記継手に採用した一方の部材及び第1の継手部の構成を概略的に示す縦断面図、同図(b)は平面図である。 本考案の実施形態6のコック付き継手を示す図であって、同図(a)は前記継手に採用した他方の部材及び第2の継手部の構成を概略的に示す縦断面図、同図(b)は平面図である。
以下、図面を参照して本考案のコック付き継手の実施形態の一例について説明する。
図1ないし図3は本考案の実施形態1を示す。これら図1ないし図3に示すように、実施形態1のコック付き継手は、接続される一方の部材2に設けた第1の継手部1と、他方の部材4に設けた第2の継手部3と、留め着手段5と、開閉通路6と、回動操作用手段7とを備える。
実施形態1の一方の部材2及び他方の部材4はそれぞれ管20及び40で構成した例が開示されている。なお、この明細書においては、一方の部材2を一方の管20、また、他方の部材4を他方の管40の用語を使用して説明することもある。
第1の継手部1は、基端部を一方の部材(一方の管20)より大径に形成すると共に先端方向に次第に先細(断面積が縮小)になるテーパを付与した栓体部10を有し、部材2(管20)の一方の開口端部に固定して設けてある。実施形態1の継手部は部材2と一体成形して設けてある。栓体部10の前記テーパの傾斜度(水平線に対する角度)は特に限定するものではなく、任意に設定できる。実施形態1の栓体部10は前記テーパを付与した略円錐形状に形成されている。
第2の継手部3は、栓体部10に適合して回動自在に嵌合される嵌合筒部30を有し、他方の部材4(他方の管40)の一方の開口端部に固定して設けてある。実施形態1の継手部3は部材4と一体成形して設けてある。嵌合筒部30の内周壁面は栓体部10のテーパ外壁面と適合する形状に形成されている。第1の継手部1と第2の継手部3は嵌合筒部30を栓体部10に嵌合した状態で栓体部10のテーパ外壁面(外周壁面)と筒部30の内壁面(内周壁面)とを摺接した状態で互に周方向へ回動するように構成されている。嵌合筒部30の外壁面(外周壁面)は円柱状(円筒状)に形成されている。
実施形態1の第1の継手部1は、栓体部10の基端面11(図2(a)等参照)を嵌合筒部30の開口端面から若干突出させて栓体部10を筒部30に嵌合するように構成してある。前記基端面11を開口端面から突出させる寸法は適当に決定し得るものであるが、例えば約0.5ミリ〜約1.5ミリ程度を挙げることができる。但し、上記範囲内に限定するものではない。栓体部10の基端面11は平滑面ないし平坦面に形成されている。
第1の継手部1は第1の流路60を備えている。実施形態1の第1の流路60は2個の流路60a,60bを備えて構成されている。前記流路60(60a,60b)は、一端側を一方の部材内21(管20の内部)へ連通させると共に他端側を栓体部10のテーパ外壁面の外側へ開口して設けた適当な径の孔で構成されている。実施形態1の前記流路60(60a,60b)は、栓体部10の中心部に軸線方向に向けると共に一方の部材内21(管20の内部)と連通して設けた流通孔22(連通孔)を介して一端側を一方の部材内21と連通させて設けてある。また、前記流路60a,60bの他端側は栓体部10の略中間部におけるテーパ外壁面に、左右対称に開口して設けてある。
ここで、前記流路60(60a,60b)の構成について、さらに具体的に説明する。即ち、上述したように、流路60a,60bは一端側を連通孔22を介して一方の部材内21へ連通させてある。そして、前記流路60a,60bの他端側は、図2(c)に示すように、栓体部10の中心点Pを通る栓体部10の直径方向の線L上に位置させて、栓体部10のテーパ外壁面の外側へ左右対称に開口して設けてある。実施形態1では、前記両流路60a,60bを前記線L上に沿わせて左右対称に設けた例が開示されている。これにより、連通孔22と両流路60a,60bとでT字形を形成するように構成してある。
なお、実施形態1では、流路60a,60bの他端側を栓体部10の略中間部に位置させて前記テーパ外壁面に開口した例が開示されているが、流路60a,60bの他端側の開口部の位置は、図示より上部側又は下部側へ変更することは可能なものである。
第2の継手部3は第2の流路61を備えている。実施形態2の第2の流路61は1個の流路61aで構成されている。前記流路61(61a)は、一端側を他方の部材内41(管40の内部)へ連通させると共に他端側を第1の流路60(60a,60b)のテーパ外壁面の開口端部と連通可能(実施形態1では選択的に連通可能)になるように形成して嵌合筒部30の内壁面に設けてある。
実施形態1の前記流路61(61a)は、一端側を他方の管40内へ連通させると共に他端側を第1の流路60(60a,60b)の前記開口端部と対応する部位に位置させ筒部30の内壁面に設けた液体又は/及び気体を流通する流通溝で構成されている。前記流通溝は筒部30の内壁面に長手方向に向けて設けてある。
前記第1の流路60と第2の流路61とにより、一方の部材2の内部(一方の管20の内部)と他方の部材4の内部(他方の管40の内部)との間を連通・遮断する前記開閉流路6が構成されている。これにより、嵌合筒部30を栓体部10に嵌合した状態で、第1の継手部1と第2の継手部3を相対的に周方向へ所定の位置に回動した時点で第2の流路61(61a)と第1の流路60のうちのいずれか一方の流路60a又は60bを選択的に連通させるように構成してある。そして、上記のように、第2の流路61と第1の流路60のうち、いずれか一方の流路60a又は60bを連通させることにより、一方の部材内21と他方の部材内41との間に液体又は/及び気体を流通する流通路が形成されて連通する(図1(a)参照)。なお、図1(a)には第2の流路61(61a)と第1の流路60のうちの流路60aを連通させた例が開示されている。
また、上記状態において、第1の継手部1と第2の継手部3を相対的に周方向へ回動することにより、前記流路61と前記流路60aとの連通状態は解除され、図1(b)に示すように、両部材内21,41間(管20の内部と管40の内部間)は遮断される。なお、上述したように、第1及び第2の継手部1,3は栓体部10のテーパ外壁面と筒部30の内壁面とを摺接した状態で回動する。
前記一方及び他方の部材2,4、第1及び第2の継手部1,3の構成素材は特に限定するものではなく、利用分野や用途等に応じて任意の素材を選択できるものであるが、例えば、ガラス材,ステンレスやアルミ合金その他の金属材、或いは合成樹脂やプラスチック材等を採用できる。
実施形態1の第2の継手部3は、嵌合筒部30の中間部より開口端部側の所望の部位に位置させて、嵌合筒部30の外周壁面に形成した環状の係合凹溝31を備えている。前記凹溝31は筒部30の外周壁面を周回して形成されている。前記凹溝31は後述する留め着手段5の係合リング杆を係脱自在に係合させるために設けたものである。前記凹溝31を設ける位置(筒部30の開口端からの距離)及び深さ等は適当に設定する。
前記留め着手段5は、嵌合筒部30を栓体部10に嵌合した状態で、第1及び第2の継手部1及び3を互に回動自在(周方向へ回動自在)、かつ、脱抜方向への動きを規制して前記両者1,3を留め着(接続)するものである。
実施形態1の留め着手段5は、図1(d)に最も詳細に示すように、前記凹溝31に係合させて筒部30に嵌合する係合リング杆50と、一方の部材2(管20)に嵌合して第1の継手部1を第2の継手部3側へ押圧する挟持用の押えリング杆51と、前記両リング杆50,51にバネ圧で挟圧力を付与するバネ部52とを備える。
前記係合リング杆50は適当な太さの金属棒等で筒部30の前記凹溝31の部位の外径と対応する大きさの略円形状に形成されている。前記押えリング杆51は適当な太さの金属棒等で一方の部材2(管20)の外径と対応する略円形状に形成されている。前記バネ部52はバネ板等で構成され、取付用板部52aと、この板部52aの一端側に、前記板部52a側にバネ力を付与させるように折曲して設けた押圧板部52bとを備え、折曲部52cでバネが構成されている。
係合リング杆50はバネ部52の取付用板部52aの基端(図1(d)において下端)に溶接その他の任意の手段で固着されている。押え用リング杆51は押圧板部52bの先端に、係合リング杆50と同心円上に配置して溶接その他の任意の手段で固着されている。係合リング杆50には、前記固着部と対向する部位に位置させて、リングの一部を切除して形成し、筒部30をリング内に誘導する誘導用開放部53が設けてある。押えリング杆51には、前記開放部53と対応する部位に位置させて、リングの一部を切除して形成し、一方の部材2(管20)をリング内に誘導する誘導用開放部54が設けてある。
実施形態1の留め着手段5は上記のように構成され、次のように使用される。即ち、筒部30を栓体部10に嵌合した後、留め着手段5を手で持ち、両リング杆50,51をバネ作用に抗して開いた状態にし、誘導部53を通して筒部30をリング杆50内に誘導して凹溝31に係合させて嵌合し、また、誘導部54を通して一方の部材2(管20)をリング杆51内に誘導して嵌合する。そして、留め着手段5から手を離すことにより、栓体部10はバネ圧で筒部10内側へ押圧されて挟持される。したがって、上記操作により、筒部30を栓体部10に嵌合した状態で第1及び第2の継手部は、互いに周方向へ回動自在、かつ、脱抜方向への動きを規制して留め着される。なお、留め着手段5は上記と逆の操作を行なうことにより取り外す。
上記のように、第1及び第2の継手部1,3を留め着して両部材2,4を接続した状態において、第1と第2の継手部1,3を相対的に回動して第2の流路61(61a)と第1の流路60のうちのいずれか一方の流路60a又は60bを連通させることにより、一方の部材内21(管20の内部)と他方の部材内41(管40の内部)との間に液体又は/及び気体を流通する流通路が形成されて連通する(図1(a)参照)。
また、上記状態において、第1と第2の継手部を相対的に回動して前記流路61と流路60a又は60bとの連通状態を解除することにより、図1(b)に示すように、両部材内21,41間は遮断される。したがって、管20の内部と管40の内部との間を連通・遮断する開閉コックが構成される。
前記回動操作用手段7は、嵌合筒部30を栓体部10に嵌合して留め着手段5で留め着した状態において、前記継手部を直接又は前記部材を介して周方向へ回動する操作を簡単かつ円滑良好に行なうためのものである。回動操作用手段7は、一方の部材2、他方の部材4、及び第2の継手部3のうち、少なくともいずれかの部材又は継手部に設けるものである。実施形態1では、第2の継手部3に設けた例が開示されている。
実施形態1の回動操作用手段7は、第2の継手部3の嵌合筒部30の外壁面に、前記凹溝31の部位から基端部に掛けて長手方向に向けてローレット70(防滑用の凹凸条)を施し、このローレット70で回動操作用手段7を構成してある。これにより、第2の継手部3を簡単、かつ円滑良好に回動操作できるように構成されている。
本考案のコック付き継手は、第1の継手部1に設けた第1の流路60の位置及び第2の継手部3に設けた第2の流路61の位置をそれぞれ示す指標8,9(めじるし)を備える。
前記指標8,9は所望の部位に任意の手段で構成できる。実施形態1の第1の流路60の位置を示す指標8は、一方の部材2(管20)の外周面の第1の流路60(図示では流路60b)を形成した位置と一致させた部位に位置させて設けた凸部で構成されている。また、第2の流路61の位置を示す指標9は、第2の継手部3の筒部30の外周面の第2の流路61(61a)を形成した位置と対向する部位(前記流路61と正反対の部位)に位置させて設けた凸部で構成されている。上記のように、指標8,9を設けることにより、第1及び第2の流路の位置を外部から容易かつ正確に確認することができる。前記第1又は第2の継手部を相対的に回動して前記両指標8,9を合致させることにより、前記第1及び第2の流路60,61は連通する。実施形態1の第2の流路61を示す指標9は、流路61を形成した位置と一致させた部位ではなく、流路61と正反対側の部位に位置させて設けてあるが、両指標8,9を合致させることにより、第1及び第2の流路は連通する。
なお、実施形態1では、第1の流路を2個の流路60a,60bを備えて構成した例が開示されているが、一方の流路60a又は60bを省略して1個の流路で構成してもよい。この構成を採用する場合には、前記指標9は前記流路60を形成した位置と一致させた部位に位置させて設ける。
実施形態1は上記のように構成され、上述したように管同士、或いはその他の2つの部材の接続及び液体又は/及び気体の流路の開閉の両方の機能を具備する。この実施形態1は、それ自体でそのまま各種分野のコック付き継手として、或いは各種分野の装置等の構成部材として使用される。以下、その使用例ないし適用例の一例について説明する。
図4は、実施形態1の前記継手を適用して構成したコック付き継手の使用例(使用例1)の一例を概略的に示す説明図である。なお、図4では、留め着手段5の図を省略してある。
使用例1は、一方の部材2(管20)で入口側(又は出口側)の口管20aを形成すると共に他方の部材4(管40)で出口側(又は入口側)の口管40aを形成してコック付き継手を構成したものである。この継手は各種分野において、コック付き継手として使用し得るものである。なお、図4の前記継手は、前記と同様に留め着手段5を用いて第1及び第2の継手部1,3を留め着するものである。
図5は、実施形態1の前記継手を理化学装置に適用した使用例(使用例2)の一例を示す説明図である。なお、図5においても留め着手段5の図を省略してある。
使用例2は、実施形態1の前記継手を適用して分液ロートを構成したものである。使用例2では、前記一方の部材2(管20)の基端側(図5において上端側)の開口端部を分液ロートの容器20bの底部の開口端部に連通させ、溶接等で固着してある。また、第2の継手部3の他方の部材4(管40)で排出管40b(流出管)を形成し、これにより分液ロートを構成したものである。図5において、23は容器20bの上端部に形成した口管部、24は口管部23に着脱自在に設けた栓体(開閉蓋)、25は口管部23に設けたエアー抜き孔、26は栓体24の外周壁面に設けた凹溝を示す。口管部23及び栓体24の構成は従来の分液ロートと同様であるため、作用等の説明は省略する。なお、使用例2においても、前記継手は、前記と同様に留め着手段5を用いて第1の継手部1と第2の継手部3を留め着するものである。
図5の分液ロートは上記したように構成したもので、従来の分液ロートと同様に使用するものである。また、容器20bと排出管40bとの間を連通・遮断する開閉流路6は前記と同様に操作して開閉する。
図6は、実施形態1の前記継手を理化学装置に適用した他の使用例(使用例3)の一例を示す説明図である。なお、図6においても留め着手段の図を省略してある。
使用例3は、実施形態1の前記継手を適用して使用例2とは別タイプの分液ロートを構成したものである。使用例3は前記継手を使用例2と天地逆にして設けてある。即ち、使用例3では、他方の部材4(40)の基端(図6において上端)の開口端部を分液ロートの容器20bの底部の開口端部に連通させ、溶接等で固着してある。また、第1の継手部の一方の部材2(管20)で排出管20c(流出管)を形成し、これにより分液ロートを構成したものである。他の構成は使用例2と同様である。なお、使用例3においても、前記継手は前記と同様に留め着手段5を用いて第1の継手部1と第2の継手部3を留め着するものである。
図6の分液ロートは上記のように構成したもので、使用例2と同様に、従来の分液ロートと同様に使用するものである。また、容器20bと排出管20cとの間を連通・遮断する開閉通路6は前記と同様に操作して開閉する。
なお、上記した実施形態1のコック付き継手の適用ないし使用例は一例として開示したもので、上記に限定するものではなく、上記以外の各種分野に広く適用して使用できること勿論である。この点については後述する各実施形態のコック付き継手においても同様である。
図7は本考案の実施形態2のコック付き継手を示す図である。なお、留め着手段5については実施形態1と同様であるため、図を省略する。
実施形態2のコック付き継手において、実施形態1で既に説明した構成と共通する構成部等には同一符号を付して説明を省略する。この点については後述する各実施形態のコック付き継手においても同様である。実施形態2の前記継手は、第1の流路及び第2の流路の構成に特徴がある。
図7に示すように、実施形態2の第1の継手部1に設けた第1の流路60は1個の流路60bで構成されている。即ち、第1の流路60は、実施形態1の第1の流路60(60a,60b)のうち、一方の流路60aを省略し、他方の1個の流路60bのみで構成されている。
また、第2の継手部3に設けた第2の流路61は2個の流路61a,61bを備えて構成されている。前記流路61のうち、一方の流路61aは実施形態1の流路61aと全く同様に嵌合筒部30の内壁面に設けてあり、他方の流路61bは流路61aと対向させて嵌合筒部30の内壁面に設けてある。
ここで、前記流路61(61a,61b)の構成について、さらに具体的に説明する。即ち、両流路61a,61bは一端側を他方の部材内41に連通させてある。そして、流路61a,61bの他端側は、図7(d)に示すように、筒部30の中心点Pを通る筒部30の直径方向の線L上に位置させて対向させて設けてある。両流路61a,61bは実施形態1と同様に筒部30の内壁面に設けた液体又は/及び気体を流通する流通溝で構成され、実施形態1と同様に筒部30の内壁面の長手方向に向けて設けてある。他の構成は実施形態1と同様である。
上記のように構成した実施形態2は、実施形態1と同様に筒部30を栓体部10に嵌合して第1の継手部1と第2の継手部3を留め着手段5で留め着する。そして、第1の継手部と第2の継手部を相対的に周方向へ回動して指標8と9を一致させることにより、第1の流路60(60b)と第2の流路61のうち、いずれか一方の流路61a又は61bとが選択的に連通するように構成してある。図7には第1の流路60(60b)と第2の流路61のうちの流路61bを連通させた例が開示されている。
また、上記状態において、第1の継手部1と第2の継手部3を相対的に周方向へ回動することにより、前記流路60と流路61bとの連通状態は解除され、図7(b)に示すように、一方の部材21と他方の部材41との間は遮断される。
実施形態2のコック付き継手は、上記のように構成され、実施形態1の前記継手と同様に使用される。これにより実施形態1と同様の作用効果を奏する。
図8は本考案の実施形態3のコック付き継手を示す図である。なお、留め着手段については、前記と同様の理由により、図を省略する。実施形態3の前記継手も第1の流路及び第2の流路の構成に特徴がある。
実施形態3は、図8に示すように、第1の継手部1に設けた第1の流路60を2個の流路60a,60bを備えて構成されている。また、第2の継手部3に設けた第2の流路61も2個の流路61a,61bを備えて構成されている。
実施形態3の第1の流路60は実施形態1の第1の流路60と全く同様に構成されている。また、第2の流路61は実施形態2の第2の流路と全く同様に構成されている。他の構成は実施形態1と同様である。
上記のように構成した実施形態3は、実施形態1と同様に筒部30を栓体部10に嵌合して第1の継手部1と第2の継手部3を留め着手段5で留め着する。そして、第1の継手部と第2の継手部を相対的に周方向へ回動して指標8と9を一致させることにより、第1の流路60のうちのいずれか一方の流路60a(又は60b)と第2の流路61のうちのいずれか一方の流路61a(又は61b)を連通させると共に第1の流路60のうちの他方の流路60b(又は60a)と第2の流路61のうちの他方の流路61b(又は61a)とを連通するように構成してある。
実施形態3によれば、前記開閉流路6を2箇所に備える構成になる。図8(a)には、流路60aと流路61aを、また、流路60bと流路61bとがそれぞれ連通されている例が開示されている。
また、上記状態において、第1の継手部と第2の継手部を相対的に回動することにより、前記各流路の連通状態は解除され、図8(b)に示すように、一方の部材内21(管20の内部)と他方の部材内41(管40の内部)との間は遮断される。
実施形態3のコック付き継手は上記のように構成され、実施形態1の前記継手と同様に使用される。これにより、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
図9は本考案の実施形態4のコック付き継手を示す図であって、同図(a)は前記継手の構成を概略的に示す縦断面図、同図(b)は同図(a)の前記継手において、開閉流路を遮断した状態の構成を概略的に示す縦断面図、同図(c)は前記継手に採用したネジキャップ部の構成を概略的に示す開口端部側から見た平面図、同図(d)は同図(c)のD−D線断面図である。実施形態4は留め着手段の構成に特徴がある。
留め着手段5Aは、実施形態1の前記留め着手段5と同様に、嵌合筒部30を栓体部10に嵌合した状態で、第1及び第2の継手部1及び3を互に周方向へ回動自在、かつ、脱抜方向への動きを規制して前記両者1,3を留め着(接続)するものである。
実施形態4の前記留め着手段5Aは、第2の継手部3の嵌合筒部30の開口端部側(図9(a),(b)において上端部側)の外周壁面にネジ溝81(雄ネジ溝)を設けて構成したネジ部80と、ネジ部80に螺合して嵌合するネジキャップ部82とを備えている。前記ネジキャップ82の構成素材は特に限定するものではないが、例えば、合成樹脂やプラスチック材、或いはアルミ合金やステンレスその他の金属材等を採用できる。
前記ネジ部80は適当な長さに形成する。実施形態4では、嵌合筒部30の開口端面から係合凹溝31までの長さに形成した例が開示されている。なお、実施形態4においては、前記凹溝31は省略してもよいものであるが、この点については追ってさらに説明する。
前記キャップ部82は、図9(c)及び(d)に詳細に示すように、一端を開口83し、内周壁面にネジ溝81と螺合するネジ溝84(雌ネジ溝)が設けられ、ネジ部80に螺合するネジ筒85と、ネジ筒85の他端(開口83端と反対側端)に設けた押接板86とを備えている。前記押接板86は、一方の部材2(管20)を貫挿する貫挿部87を有している。実施形態4の貫挿部87は前記板86の中心部に開設され、一方の管20より幾分大径の円孔で構成されている。この場合、貫挿部87は、指標8も含めて前記管20を貫挿し得る大きさに形成されている。
実施形態4の留め着手段5Aは上記のように構成され、図9(a),(b)に示すように、一方の部材2を貫挿部87へ貫挿した状態で第1の継手部1の栓体部10に嵌合し、その状態でネジキャップ部82をネジ部80に螺合して適当な強さで締め付けて押接板86で第1の継手部1の基端面11を第2の継手部3側へ押動し、栓体部10の外周壁面を嵌合筒部30の内周壁面に摺接する。これにより、第1及び第2の継手部1及び3は、互に周方向へ回動自在、かつ、脱抜方向への動きを規制して留め着(接続)され、一方の部材2(管20)と他方の部材4(管40)は接続される。なお、前記キャップ部5Aの上記締め付けは、第1及び第2の継手部1及び3の前記回動を阻害しない程度の強さで行なうのが好ましい。
実施形態4においては、第2の継手部3に設けた第2の流路61の位置を示す指標9は、他方の部材4に設けてある。実施形態4の前記指標9は、第2の流路61(61a)を形成した位置と正反対の部位に位置させて他方の部材4の外壁面に設けた凸部で構成されている。
実施形態4では、上述したように嵌合筒部30に係合凹溝31が設けてある。前記凹溝31を設けることにより、実施形態1の前記留め着手段5を使用して第1及び第2の継手部を留め着することもできる。即ち、係合凹溝31を設けたことにより、実施形態4の留め着手段5A又は実施形態1の留め着手段5を選択して採用することも可能になる。なお、実施形態4では、前記係合凹溝31は省略できるものである。他の構成は実施形態1と同様である。
実施形態4のコック付き継手は上記のように構成され、実施形態1の前記継手と同様に使用される。これにより、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
図10は本考案の実施形態5のコック付き継手の要部を示す図であって、同図(a)は前記継手に採用した一方の部材及び第1の継手部の構成を概略的に示す縦断面図、同図(b)は平面図である。実施形態5の継手は、回動操作用手段の構成に特徴がある。
図10に示すように、実施形態5の回動操作用手段7Aは、一方の部材2に設けた一対の操作杆71a,71bで構成されている。両操作杆71a,71bは適当な太さ及び長さを有し、第1の流路60の両流路60a,60bを形成した位置と一致させた部位に位置させて、一方の部材2(管20)の外周壁面に固定して対称的に突出させて設けてある。実施形態5の両操作杆71a,71bは管20に固着又は一体成形して設けてある。これにより、第1の部材2、したがって、第1の継手部1を簡単、かつ、円滑良好に回動操作できるように構成してある。
また、実施形態5では、第1の流路60を形成した位置を示す指標8Aは前記両操作杆71a,71bで構成されている。即ち、実施形態5の回動操作用手段7Aの両操作杆71a,71bは、第1の部材2、したがって、第1の継手部1を回動操作する機能(役目)と第1の流路60の位置を示す指標8Aの両方の機能を兼ね備えている。なお、実施形態5の両操作かは一方の部材2に固着又は一体成形して設けた例が開示されているが、両操作杆は前記部材2に着脱可能に設けるように構成してもよいものである。この点については後述する実施形態においても同様である。他の構成は実施形態1と同様である。
実施形態5のコック付き継手は上記のように構成され、実施形態1の前記継手と同様に使用される。これにより、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
図11は本考案の実施形態6のコック付き継手の要部を示す図であって、同図(a)は前記継手に採用した他方の部材及び第2の継手部の構成を概略的に示す縦断面図、同図(b)は平面図である。実施形態6の前記継手も回動手段の構成に特徴がある。
図11に示すように、実施形態6の回動操作用手段7Bは、第2の継手部3に設けた一対の操作杆72a,72bで構成されている。両操作杆72a,72bは適当な太さ及び長さを有し、第2の流路61(61a)を形成した位置と一致させて、第2の継手部3の嵌合筒部30の外周壁面に固定して対称的に突出させて設けてある。実施形態6の両操作杆72a,72bは筒部に固着又は一体成形して設けてある。これにより、第2の継手部3を簡単、かつ、円滑良好に回動操作できるように構成してある。実施形態6は、第2の継手部3の前記筒部30に設けた前記ローレット70に代え、両操作杆72a,72bを設ける構成を採用したものである。
また、実施形態6では、第2の流路61(61a)を形成した位置を示す指標9Aは前記両操作杆72a,72bで構成されている。即ち、実施形態6の回動操作用手段7Bの両操作杆72a,72bは、第2の継手部3を回動操作する機能(役目)と第2の流路61の位置を示す指標9Aの両方の機能を兼ね備えている。他の構成は実施形態1と同様である。
実施形態6のコック付き継手は上記のように構成され、実施形態1と同様に使用される。これにより、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
なお、実施形態5及び6の回動操作用手段7A及び7Bは、実施形態2ないし4の前記継手に採用できること勿論である。また、上記実施形態では、回動操作用手段を一方の部材2及び第2の継手部3に設ける構成を開示したが、回動操作用手段は他方の部材4に設ける構成を採用できること勿論である。また、回動操作用手段は、一方の部材及び第2の継手部の両方に設ける構成、或いは一方及び他方の部材の両方に設ける等の構成を採用することもできる。これらは所望に応じて任意に決定するものである。
また、前記回動操作用手段は前記部材又は前記継手部に着脱可能に設けるように構成してもよい。さらにまた、前記回動操作用手段は一例として開示したもので、上記以外の構成、例えば回動操作用レバー型やハンドル型にする構成、その他の任意の構成に適宜変更可能なものである。要は所望の前記部材又は継手部の周方向への回動操作を容易に行なえる機能を具備するように構成すればよいものである。
さらにまた、前記留め着手段5,5Aは一例として開示したもので、この留め着手段も上記実施形態で開示した以外の任意の構成に変更可能なものである。要は、嵌合筒部30を栓体部10に嵌合した状態で、第1及び第2の継手部1,3を互に周方向へ回動自在、かつ、脱抜方向への動きを規制して前記両者を留め着(接続)する機能を具備させるように構成すればよいものである。
なお、上記した各実施形態のコック付き継手は一例として開示したもので、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載の技術思想を越脱しない範囲において任意に変更可能なものである。
1 第1の継手部
2 一方の部材
3 第2の継手部
4 他方の部材
5 留め着手段
6 開閉流路
10 栓体部
30 嵌合筒部
60 第1の流路
61 第2の流路

Claims (8)

  1. 2つの部材を接続すると共に接続される一方の部材内と他方の部材内との間を連通・遮断する開閉流路を備えたコック付き継手であって、
    テーパを付与した栓体部を有し、前記一方の部材の開口端部に設けた第1の継手部と、
    前記栓体部に適合して回動自在に嵌合される嵌合筒部を有し、前記他方の部材の開口端部に設けた第2の継手部と、
    前記嵌合筒部を前記栓体部に嵌合した状態で前記第1及び第2の継手部を互に周方向へ回動自在、かつ、脱抜方向への動きを規制して留め着する留め着手段と、
    一端側を前記一方の部材内に連通させると共に他端側を前記栓体部のテーパ外壁面に開口して前記栓体部に設けた第1の流路と、
    一端側を前記他方の部材内と連通させると共に他端側を前記第1の流路の前記他端側の開口部と連通可能になるように形成して前記嵌合筒部の内壁面に設けた第2の流路とを備え、
    前記開閉流路は前記第1及び第2の流路で構成され、
    前記第1の継手部と第2の継手部を相対的に周方向へ所定の位置に回動することにより前記第1の流路と第2の流路を連通させるように構成した、
    ことを特徴とする、コック付き継手。
  2. 2つの部材を接続すると共に接続される一方の部材内と他方の部材内との間を連通・遮断する開閉流路を備えたコック付き継手であって、
    テーパを付与した栓体部を有し、前記一方の部材の開口端部に設けた第1の継手部と、
    前記栓体部に適合して回動自在に嵌合される嵌合筒部を有し、前記他方の部材の開口端部に設けた第2の継手部と、
    前記嵌合筒部を前記栓体部に嵌合した状態で前記第1及び第2の継手部を互に周方向へ回動自在、かつ、脱抜方向への動きを規制して留め着する留め着手段と、
    一端側を前記一方の部材内に連通させると共に他端側を前記栓体部のテーパ外壁面に開口して前記栓体部に設けた第1の流路と、
    一端側を前記他方の部材内と連通させると共に他端側を前記第1の流路の前記他端側の開口部と連通可能になるように形成して前記嵌合筒部の内壁面に設けた第2の流路と、
    前記一方の部材、前記他方の部材、及び前記第2の継手部のうち、少なくともいずれかの前記部材又は前記継手部に設けられ、当該部材又は継手部を回動操作する回動操作用手段とを備え、
    前記開閉流路は前記第1及び第2の流路で構成され、
    前記第1の継手部と第2の継手部を相対的に周方向へ所定の位置に回動することにより前記第1の流路と第2の流路を連通させるように構成した、
    ことを特徴とする、コック付き継手。
  3. 前記第1の流路は1個の流路で構成されていると共に前記第2の流路は2個の流路を備えて構成され、前記第1の継手部と第2の継手部を相対的に周方向へ所定の位置に回動した時点で前記第1の流路と前記第2の流路のうちのいずれか一方の流路を選択的に連通させるように構成したことを特徴とする、請求項1又は2に記載のコック付き継手。
  4. 前記第1の流路は2個の流路を備えて構成されていると共に前記第2の流路は1個の流路で構成され、前記第1の継手部と第2の継手部を相対的に周方向へ所定の位置に回動した時点で前記第2の流路と前記第1の流路のうちのいずれか一方の流路を選択的に連通させるように構成したことを特徴とする、請求項1又は2に記載のコック付き継手。
  5. 前記第1及び第2の流路はそれぞれ2個の流路を備えて構成され、前記第1の継手部と第2の継手部を相対的に周方向へ所定の位置に回動した時点で前記第1の流路のうちのいずれか一方の流路と前記第2の流路のうちのいずれか一方の流路を連通させると共に前記第1の流路のうちの他方の流路と前記第2の流路のうちの他方の流路を連通させるように構成したことを特徴とする、請求項1又は2に記載のコック付き継手。
  6. 前記回動操作用手段は前記一方の部材に設けるように構成されていることを特徴とする、請求項2に記載のコック付き継手。
  7. 前記回動操作用手段は前記他方の部材に設けるように構成されていることを特徴とする、請求項2に記載のコック付き継手。
  8. 前記回動操作用手段は前記第2の継手部に設けるように構成されていることを特徴とする、請求項2に記載のコック付き継手。
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