JP3149660B2 - 空気調和機の室内ユニット - Google Patents

空気調和機の室内ユニット

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JP3149660B2
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air conditioner
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radius
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浩一 酒井
孝 杉尾
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Panasonic Holdings Corp
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  • Air-Conditioning Room Units, And Self-Contained Units In General (AREA)
  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空気調和機などに用いら
れる横断流送風機型送風回路及び構成に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の横断流送風機型空気調和機は、出
願番号5−99169号に記載されているように図5
ような構成になっている。複数のブレード1から成る羽
根車単体2とその周囲にリアガイダ3とスタビライザ4
とで空気の流路が形成される。前記リアガイダ3の上部
には水受け皿5が配設され、その先端には流れを導くガ
イダ6またはアール7を取り付ける。前記ガイダ6また
はアール7は、熱交換器8と接触して露付きが生じて
も、水受け皿の方向に流れ落ちるように配設する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成を有する横断流送風機において、水受け皿先
端に取り付けたアールについては、熱交換器と接触して
除湿水の全てが水受け皿の方向に流れず通風側に流れる
ものもあり水処理が困難となる。また、水受け皿先端に
取り付けたガイダについては、熱交換器にガイダを挿入
するための溝が必要となり、その溝加工によるコストア
ップにつながる。また、単にアールやガイダを取り付け
るだけでは充分な性能向上が望めず、背面側の熱交換器
からの吸い込み流れにより最適な形状を形成する必要が
ある。
【0004】そこで、本発明は水受け皿先端の通風側に
略半円柱のアールを配設することにより、熱交換器と接
触して除湿水が通風側に流れることがなく、また熱交換
器の追加の溝加工も不要となりコストにも影響を及ぼさ
ない。さらに、背面側の熱交換器の下部からの吸い込み
流れを円滑にして流量性能を向上させる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の第1の技術的手段は、背面側に配設した熱交
換器の除湿水処理をする水受け皿の先端部の通風側を略
半円柱のアールを付けることにより吸い込み流れを円滑
にし流量性能を向上させる。
【0006】第2の技術的手段は、略半円柱のアールの
径の大きさを規定するもので、クロスフローファンの径
に強く相関するため、略半円柱のアールの直径をd、
ロスフローファンの直径Dとすると 0.01<d/D<0.09 となるようにする。d/D<0.01の場合、略半円柱
の前縁から剥離が生じまた、0.09<d/Dの場合、
略半円柱の後縁から剥離が生じ乱流強度の強い流れが形
成され騒音増加につながる。
【0007】第3の技術的手段は、略半円柱のアールと
前記水受け皿の通風側を、所定径の円弧でなめらかに接
続することにより、略半円柱の下部に死水領域が形成さ
れることなく、ファンに吸い込まれる流れを円滑にし流
量性能を向上させる。
【0008】第4の技術的手段は、所定径の円弧の大き
さを規定するもので、略半円柱の径に強く相関するた
め、前記所定径をφ、前記略半円柱のアールの直径
とすると d/φ<2 となるようにする。2<d/φの場合、略半円柱の下部
に死水領域が発生しやすくなり、円滑な流れ場を形成し
なくなる。
【0009】
【作用】上記の構成にすれば、背面側の熱交換器からの
吸い込み流れを円滑に誘導して流量性能を向上させる。
また、熱交換器と接触して除湿水が通風側に流れること
がなく、熱交換器の追加の溝加工も不要となりコストに
も影響を及ぼさない。
【0010】第2の技術的手段の適切な寸法規定によ
り、略半円柱の前縁及び後縁から剥離の発生を防ぎ低騒
音化につなげる。
【0011】第3の技術的手段及び第4の技術的手段の
適切な寸法規定により、略半円柱の下部に死水領域が形
成されることなくファンに吸い込まれる流れを円滑にし
流量性能を向上させる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0013】図1は、本発明の第1の実施例の斜視図で
ある。9は本体を表し、この本体9は台枠10と、この
台枠10の前方に取り付けられた前面カバー11とから
なり、台枠10及び前面カバー11の上部には室内空気
の吸い込みグリル12が設けられ、下部には吹き出し口
13が形成されている。
【0014】図2は、本発明の第1の実施例の横断面図
である。概略の構成を説明すると、クロスフローファン
2の中心から見て吸い込み方向(160°〜200°)
の全域を囲むように2つ折りした熱交換器8a、8b
配設する。背面側の熱交換器8bの除湿水処理をする水
受け皿5の先端の通風側には略半円柱14のアールを取
り付けることにより、吸い込み流れを円滑にして流量性
能を向上させる。なお水受け皿5はリアガイダ3の上部
に位置しており、本実施例ではこれらを一体で構成して
いる。
【0015】本発明の第2の実施例は、略半円柱のアー
ルの径の大きさを規定するもので、略半円柱のアールの
直径をd、クロスフローファンの直径Dとすると 0.01<d/D<0.09 となるようにする。d/D<0.01または0.09<
d/Dの場合、略半円柱の前縁または後縁から剥離が生
じ乱流強度の強い流れが形成され騒音増加につながる。
【0016】図3は、本発明の第3の実施例の横断面図
である。略半円柱14のアールと水受け皿の通風側を、
所定径の円弧でなめらかに接続する。これにより、略半
円柱の下部に死水領域が形成されることなく、ファンに
吸い込まれる流れを円滑にし流量性能を向上させる。
【0017】本発明の第4の実施例は、所定径の円弧
大きさを規定するもので、所定径をφ、略半円柱のアー
ルの直径dとすると d/φ<2 となるようにする。2<d/φの場合、略半円柱の下部
に死水領域が発生しやすくなり、円滑な流れ場を形成し
なくなる。図4は、略半円柱のアールの直径d,接続径
φ,クロスフローファンDを上記記載の条件にした場合
の流速分布を示す。略半円柱周りで剥離が生じることな
く、また略半円柱下部で死水域が発生することなく、円
滑に吸い込まれている様子がわかる。
【0018】
【発明の効果】背面側の熱交換器からの吸い込み流れを
円滑に誘導して流量性能を向上させる。また、熱交換器
と接触して除湿水が通風側に流れることがなく、熱交換
器の追加の溝加工も不要となりコストにも影響を及ぼさ
ない。
【0019】また、適切な寸法規定により、略半円柱の
前縁及び後縁からの剥離の発生を防ぎ乱流強度の小さい
吸い込み流れを形成し低騒音化につなげる。
【0020】また、略半円柱の下部に死水領域を形成さ
れることなくファンに吸い込まれる流れを円滑にし流量
性能を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の斜視図
【図2】本発明の第1の実施例の横断面図
【図3】本発明の第3の実施例の横断面図
【図4】本発明の第4の実施例による流速分布
【図5】従来の空気調和機の横断面図
【符号の説明】
1 ブレード 2 羽根車単体(クロスフローファン) 3 リアガイダ 4 スタビライザ 5 水受け皿 6 ガイダ 7 アール 8 熱交換器 9 本体 10 台枠 11 前面カバー 12 吸い込みグリル 13 吹き出し口 14 略半円柱 d 略半円柱のアールの直径 D クロスフローファンの直径 φ 所定径

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定の長さを有する複数のブレードを円柱
    状に配列した羽根車単体を回転軸方向に組み合わせてな
    るクロスフローファンと、これに近接・対向して位置す
    るスタビライザと、流路を形成するリアガイダと、前面
    側及び背面側に配設した熱交換器と、前記リアガイダの
    上部に位置し、前記背面側に配設した熱交換器下部に設
    けた水受け皿から構成され、前記水受け皿の先端部の通
    風側に略半円柱のアールを設けたことを特徴とする空気
    調和機の室内ユニット。
  2. 【請求項2】前記略半円柱のアールの直径をd、前記ク
    ロスフローファンの直径Dとすると、d/Dを 0.01<d/D<0.09としたことを特徴とする 請求項1記載の空気調和機の室
    内ユニット。
  3. 【請求項3】前記略半円柱のアールと前記水受け皿の通
    風側を、所定径の円弧でなめらかに接続したことを特徴
    する請求項1または2記載の空気調和機の室内ユニッ
    ト。
  4. 【請求項4】前記所定径をφ、前記略半円柱のアールの
    直径をdとすると、d/φを d/φ<2 としたことを特徴とする請求項3に記載の空気調和機の
    室内ユニット。
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JP4697427B2 (ja) * 2005-11-22 2011-06-08 三菱電機株式会社 空気調和機

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