JP3149536U - 帯電防止ローラ - Google Patents

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重晴 高橋
重晴 高橋
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Abstract

【課題】帯電を防止し、品質不良や災害の発生を防ぐことができる帯電防止ローラを提供する。【解決手段】シャフト2とロール3とを有している。シャフト2は、金属製で、円筒状に形成されている。ロール3は、シャフト2の周囲に設けられ、円筒状を成している。ロール3は、内周面がシャフト2の外周面に固定されている。ロール3は、ウレタン樹脂を主成分とし、これに副成分として帯電防止剤を配合して形成されている。ロール3は、108乃至109Ωの表面抵抗値を有し、65乃至85Hs JIS Aの硬度を有している。【選択図】図1

Description

本考案は、帯電防止ローラに関する。
印刷用の圧胴は、版胴に対して圧力をかけて押しつけられるため、それに耐えうる強度が必要である。また、インキや溶剤に対する耐性も必要である。このため、従来、圧胴用のローラとして、強度に優れたウレタンを用いたもの(例えば、特許文献1参照)や、溶剤に対する耐性に優れたNBR(ニトリルブタジエンゴム;nitril butadiene rubber)やEPDM(エチレン−プロピレン−ジエンゴム;ethylene propylene diene M-class rubber)を用いたもの(例えば、特許文献2参照)が一般的に使用されている。
特公平7−80288号公報 実公昭62−12600号公報
しかしながら、特許文献1および2に記載のような圧胴用のローラは、ウレタンやNBR、EPDMが絶縁体であるため、圧胴と版胴との間の摩擦や剥離により静電気が発生し、品質不良や災害の原因になるという課題があった。具体的には、静電気により、画線部から出る糸状の汚れ(ヒゲ)や、ベタ柄の中に発生する濃淡のムラなどの印刷不良や、ほこりの付着、静電気の放電ショック、有機溶剤への着火などが生じやすくなる。
本考案は、このような課題に着目してなされたもので、帯電を防止し、品質不良や災害の発生を防ぐことができる帯電防止ローラを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本考案に係る帯電防止ローラは、シャフトの周囲に、ウレタン樹脂を主成分とし、これに帯電防止剤を配合して成るロールを固定して成ることを、特徴とする。
本考案に係る帯電防止ローラは、ロールの主成分がウレタン樹脂であるため、NBRやEPDMから成るものに比べて、強度が高い。また、帯電防止剤を配合しているため、導電性を有し、帯電を防止することができる。このため、静電気の発生を抑え、ほこりの付着や、静電気の放電ショック、有機溶剤への着火などの災害を防ぐことができる。また、圧胴として使用されたとき、静電気による印刷物の汚れやムラなどの品質不良を防ぐことができる。
本考案に係る帯電防止ローラで、前記ロールは、10乃至10Ωの表面抵抗値を有し、65乃至85Hs JIS Aの硬度を有することが好ましい。この場合、圧胴として使用するのに、特に適している。
本考案に係る帯電防止ローラで、前記ロールは、トルエンに対する体積変化率が20%以下、MEKに対する体積変化率が70%以下、ガソリンに対する体積変化率が2%以下であることが好ましい。この場合、ウレタンやNBR、EPDMなどから成るものに比べて、少なくともトルエン、MEK(メチルエチルケトン;methyl ethyl ketone)、ガソリンといった溶剤に対する耐性に優れている。このため、圧胴として使用されたとき、混合溶剤から成る様々な洗浄剤を使用することができる。これにより、研磨回数を減らして寿命を延ばすことができ、コストの低減を図ることができる。
本考案によれば、帯電を防止し、品質不良や災害の発生を防ぐことができる帯電防止ローラを提供することができる。
以下、図面に基づき、本考案の実施の形態について説明する。
図1および図2は、本考案の実施の形態の帯電防止ローラを示している。
図1および図2に示すように、帯電防止ローラ1は、シャフト2とロール3とを有している。
シャフト2は、金属製で、円筒状に形成されている。シャフト2は、用途に応じて端部の形状が異なっていてもよい。
ロール3は、シャフト2の周囲に設けられ、円筒状を成している。ロール3は、内周面3aがシャフト2の外周面2aに固定されている。ロール3は、ウレタン樹脂を主成分とし、これに副成分として帯電防止剤を配合して形成されている。帯電防止剤は、一例では酸化亜鉛から成る。ロール3は、10乃至10Ωの表面抵抗値を有し、65乃至85Hs JIS Aの硬度を有する。
次に、作用について説明する。
帯電防止ローラ1は、ロール3の主成分がウレタン樹脂であるため、NBRやEPDMから成るものに比べて、強度が高い。また、帯電防止剤を配合しているため、導電性を有し、帯電を防止することができる。このため、静電気の発生を抑え、ほこりの付着や、静電気の放電ショック、有機溶剤への着火などの災害を防ぐことができる。また、圧胴として使用されたとき、静電気による印刷物の汚れやムラなどの品質不良を防ぐことができる。
従来のNBRやEPDM等から成る普通タイプの圧胴ローラは、原反、特にフィルムに粉や異物が巻き込まれている場合、それがローラの表面に付着して小さな窪みができたり、傷になったりすることがあった。このような圧胴の傷や窪みは、インキの付きが悪くなるなど、印刷品質を損なう原因となっていた。また、線幅が広くなるほど、中心部分は圧力抜けになる傾向があった。これに対し、帯電防止ローラ1は、強度や反発弾性が高く、耐溶剤性に優れ、帯電を防止することができるため、ロール3の表面に傷や窪みが付きにくく、圧力抜けを解消し、印刷品質を向上させることができる。
[初期物性]
硬度70°および80°の帯電防止ローラ1のロール3の初期物性を測定し、それぞれ表1および表2に示す。測定した物性は、引張強さ、伸び、引裂強さ、アクロン摩耗、表面抵抗値である。また、比較のため、各硬度のNBR、EPDM、ウレタンの初期物性も示す。
Figure 0003149536
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表1および表2に示すように、帯電防止ローラ1のロール3は、NBRおよびEPDMと比べて、引張強さ、伸び、引裂強さの値が大きく、アクロン摩耗の値が小さいことが確認された。帯電防止ローラ1のロール3は、引張強さ、伸び、引裂強さ、アクロン摩耗の値が、NBRおよびEPDMよりもウレタンに近いことが確認された。このように、帯電防止ローラ1のロール3は、NBRおよびEPDMと比べて、強度が高く、ウレタンに近い強度を有しているといえる。
また、表1および表2に示すように、NBR、EPDMおよびウレタンは絶縁体であるため、表面抵抗値が∞であるのに対して、帯電防止ローラ1のロール3は、10〜10Ωの表面抵抗値を有していることが確認された。このため、NBR、EPDMおよびウレタンから成るローラでは、静電気により品質不良や災害が発生する危険性があるのに対し、帯電防止ローラ1のロール3は、帯電を防止して静電気の発生を抑え、品質不良や災害の発生を防ぐことができる。
[耐溶剤性]
硬度70°および80°の帯電防止ローラ1のロール3の耐溶剤性を調べ、表3乃至表8に示す。使用した溶剤は、トルエン、MEK、ガソリンの3種類で、それぞれの溶剤に7日間浸漬したときの、1日目、3日目、7日目の硬さ変化、質量変化率、体積変化率の測定を行った。また、比較のため、NBR、EPDM、ウレタンの測定結果も示す。
Figure 0003149536
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表3および表4に示すように、帯電防止ローラ1のロール3は、トルエンに対する硬さ変化が2°以下、質量変化率が12%以下、体積変化率が20%以下であり、NBR、EPDMおよびウレタンと比べて、トルエンによる硬さ変化、質量変化、体積変化が小さいことが確認された。また、表5および表6に示すように、帯電防止ローラ1のロール3は、MEKに対する硬さ変化が16°以下、質量変化率が42%以下、体積変化率が70%以下であり、NBRおよびウレタンと比べて、MEKによる硬さ変化、質量変化、体積変化が小さいことが確認された。また、表7および表8に示すように、帯電防止ローラ1のロール3は、ガソリンに対する硬さ変化が4°以下、質量変化率が0.5%以下、体積変化率が2%以下であり、NBRおよびEPDMと比べて、ガソリンによる硬さ変化、質量変化、体積変化が小さいことが確認された。
このように、帯電防止ローラ1は、ウレタンやNBR、EPDMなどから成るローラに比べて、トルエン、MEK、ガソリンといった溶剤全般に対する耐性に優れているといえる。このため、圧胴として使用されたとき、混合溶剤から成る様々な洗浄剤を使用することができる。これにより、研磨回数を減らして寿命を延ばすことができ、コストの低減を図ることができる。
以上に示したように、帯電防止ローラ1は、圧胴として使用されたとき、以下に示すような特徴がある。高強度であるため、ロール3の表面に傷や窪みが付きにくく、エッジ摩耗に強い。これにより、研磨回数を減らすことができ、長期間安定して使用することができる。反発弾性が高いため、窪みや圧力抜けを防止することができ、印圧が低い状態でも使用可能である。また、OPS、PET、PE、紙などのあらゆる材質および厚みの被印刷物に対応することができる。耐オゾン・耐候性にも優れ、ひび割れを防止することができる。
耐溶剤性に優れているため、膨れやひび割れが発生することなく、混合溶剤から成る様々な洗浄剤を使用することができ、品目替えのインキ洗浄が容易である。このため、作業負担が減少し、作業効率が向上する。溶剤による外径変化が少ないため、見当ズレを防止することができ、研磨回数を減らして、長期間安定して使用することができる。帯電を防止することができるため、フィルムの剥離帯電が激減し、ヒゲ等による印刷不良、静電気放電を防止することができる。このため、引火の危険性を排除することができ、静電気除去のメンテナンスが不要である。このように、帯電防止ローラ1は、安全性、生産性、品質の向上に貢献することができる。
なお、帯電防止ローラ1は、例えば、グラビア印刷用インプレッションロール、シール印刷機用ニップロール、特殊フィルム用タッチロール・搬送ロール・押さえロール、ガラス基板用搬送ロール、ドライラミネーション用インプレッションロール、各種コーターロール、その他の帯電防止目的の工業用ローラとして使用することができる。
本考案の実施の形態の帯電防止ローラを示す(a)正面図、(b)左側面図である。 図1に示す帯電防止ローラの(a)A−A’線断面図、(b)B−B’線断面図である。
1 帯電防止ローラ
2 シャフト
3 基材

Claims (3)

  1. シャフトの周囲に、ウレタン樹脂を主成分とし、これに帯電防止剤を配合して成るロールを固定して成ることを、特徴とする帯電防止ローラ。
  2. 前記ロールは、10乃至10Ωの表面抵抗値を有し、65乃至85Hs JIS Aの硬度を有することを、特徴とする請求項1記載の帯電防止ローラ。
  3. 前記ロールは、トルエンに対する体積変化率が20%以下、MEKに対する体積変化率が70%以下、ガソリンに対する体積変化率が2%以下であることを、特徴とする請求項1または2記載の帯電防止ローラ。
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