JP3149509U - キャンドル - Google Patents

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勝利 山口
勝利 山口
耕二 平尾
耕二 平尾
文子 奥村
文子 奥村
修司 浅田
修司 浅田
松本 正市
正市 松本
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藍住町商工会
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Abstract

【課題】植物油を主とする燃焼剤を植物原料からなる染料で染色した組成物で形成したキャンドルを提供する。【解決手段】植物性油の廃油を主たる燃料とし、植物原料からなる染料として染色に使用される藍スクモの藍染後に発生する廃藍スクモ、商品化に成らない屑ニンジン、スダチの搾りかす等を利用して、石油特有の臭いのない、煤が少なく、色鮮やかで環境にもやさしい、しかも燃焼剤が燃焼芯に着火後、点火前の色と異なる色に発色するノベルティなキャンドル等を提供するものである。【選択図】図1

Description

本考案は、植物油を主とする燃焼剤を植物原料からなる染料で染色した組成物で形成したキャンドルに関するものである。
従来のキャンドルやロウソクは、主たる燃焼剤として固形パラフィンや植物油を使用し、化学物質からなる染料や顔料を配合、混合し、凝固したものが知られている。
特開2002―97490 特開2003―213293 特開平8―157864
しかしながら、近年、3R活動で知られているようにリユース、リサイクル、リデュース活動が盛んになり地球資源の有効活用が求められている。本考案はこの点に鑑み、資源を有効利用し、地球環境に優しく、石油特有の臭いのない、煤が少なく、色鮮やかで見栄えが良く、燃焼剤が着火後に使用前の色と異なる色を発色するノベルティなキャンドル等を提供するものである。
本考案は植物性油と植物原料からなる染料を混合加熱し、この液体を油凝固剤で固めた燃焼剤からなるキャンドルである。
植物性油としては、例えば菜種サラダ油、ひまわり油、あまに油、綿実油、ヒマシ油等がある。植物性の廃油は、例えば天ぷらや賞味期限の過ぎた油を回収してこれらを適用する。また、植物原料からなる染料は、染色に使用される藍スクモの藍染後に発生する廃藍スクモ、ニンジンの収穫・選別後に発生する商品に成らない屑ニンジン、スダチを搾った後に出来るスダチの搾りかす等を適用する。
染料として廃藍スクモや藍スクモを適用すれば、燃焼剤は常温では藍色を呈し、キャンドルの着火後は燃焼火炎の光に反応してピンク色または赤紫色を現出させることが出来る。
染料としてニンジン、すだち、紫蘇等を使用すれば、鮮やかな橙色、薄緑色、赤紫色を有する燃焼剤のキャンドルを得ることが出来る。
また、廃藍スクモ、藍スクモ、ニンジン、すだち、紫蘇の2つ以上を必要量に応じて混ぜ合わせることにより、色鮮やかな任意の色の燃焼剤のキャンドルを製作できる。
本考案の廃藍スクモ或いは藍スクモを染料として使用する事により、キャンドル本体の色は常温時には鮮やかな藍色を呈し、燃焼芯に着火後にはその燃焼火炎の光の作用でキャンドル本体の色がピンク色または赤紫色に発色する。燃焼炎が消えるとキャンドル本体は再び元の藍色に戻る。
また、廃藍スクモまたは藍スクモとニンジン、すだち、紫蘇を混ぜ合わせた場合は、ニンジン、すだち、紫蘇の色に藍色を混ぜた色になり、燃焼芯に着火後にはその燃焼火炎の光の作用でキャンドル本体の色が廃藍スクモもしくは藍スクモの混ぜ濃度に応じてピンク系色の混ざった色に発色する。燃焼火炎が消えるとキャンドル本体は再び元の色に戻る。
上述の様に、本考案のキャンドルは植物油の廃油、廃藍スクモ、スダチの搾りかす、屑ニンジン等、棄てられる物を再利用して製作しているので、地球資源の有効活用に役立ち、ひいては地球温暖化の抑制に貢献できる。
以下、添付図面を参照しながら一実施例を説明する。図1は本発明に関わるキャンドル1の断面図、図2は斜視図であり、燃焼剤2は植物油の廃油100(重量比率)に対し藍染に使用した後の廃藍スクモ50〜80(重量比率)を入れ、約100〜200℃に加熱する。その後、フィルターを通して廃藍スクモ塊等の異物を除去し、100℃から80℃に温度を下げた後、油凝固剤5〜15(重量比率)、適量の香料を投入し攪拌する。
色合いは廃藍スクモの使用量や加熱時間によっても異なってくるため、濃い色にしたい場合は廃藍スクモの使用量を多めにするか加熱時間を長くすることで調整できる。逆に淡い色にしたい場合は廃藍スクモの使用量を少なめにするか加熱時間を短くする。
次に、燃焼剤2を所定の透明性の容器3に注入し、常温まで冷却し燃焼剤2を凝固させる。容器3上面の中央部すなわち凝固した燃焼剤2の表面中央部に細い棒状の物で穴を開け、燃焼芯5を差し込み燃焼剤2表面から10mm程度を突出させて切り取りキャンドル1を完成させる。
次に本考案の他の実施例として、染料にニンジンを適用する場合について説明する。燃焼剤2の製造過程は廃藍スクモを適用した場合と同様であるが、ニンジンを廃油中に投入したとき油が飛び散る危険を避けるため、適度に乾燥し水分を除去したものを使う。乾燥し粉末状にして置けば、保存や使い勝手が良く使用量は1〜10(重量比率)である。色合いは廃藍スクモの場合と同様で、ニンジンの使用量、加熱時間によって異なってくるため、濃い色にしたい場合はニンジンの使用量を多めにするか加熱時間を長くすることで調整できる。逆に淡い色にしたい場合はニンジンの使用量を少なめにするか加熱時間を短くすることで調整できる。
スダチ、紫蘇の場合もニンジンの場合と同様な方法でキャンドルを製作できる。また、藍スクモ、スダチ、ニンジン、紫蘇の2つ以上を適量使用することにより、これ等の中間色のキャンドルを製作することが出来る。
次に、複数個の燃焼芯5を埋設したキャンドルの例について図3を参照して説明する。2本の燃焼芯5は燃焼剤2の表面中央部に相互間距離を約5〜10mm離して埋設する。この場合、2つの燃焼芯5が燃焼したとき、お互いの炎がくっ付いて燃焼するので、1本の燃焼芯5を埋設した2個のキャンドルを使うより、愛を育む恋愛中のカップルや相互扶助の立場にある夫婦等が楽しめる。また、多人数の場合、例えば5人家族の場合は5本の燃焼芯5を燃焼剤2の表面中央部に相互間距離を約5〜10mm離し円形状に埋設する。この場合、5つの燃焼芯5が燃焼したとき、夫々の炎がくっ付いて円形を形どって燃焼するので、家族の一体感を象徴したい場面等に利用できる。
次に燃焼芯5の燃焼火炎4が定常状態になったとき燃焼芯5を中心に出来る液化した燃焼剤の池6の外周円7に接する範囲内に、少なくとも1つ以上の穴8を開けた例について説明する。これは、図4に示すように燃焼炎4を中心として円形状に燃焼剤2に穴8を開ける。
燃焼芯5が燃焼したとき燃焼剤2表面に燃焼火炎4を中心としてその周囲に液化した燃焼剤の池6が出来る。燃え始めの時は燃焼芯5が燃焼剤の池6表面から十分突出しているが、時間が経過するにつれ燃焼芯5が燃えてこの燃焼剤の池6表面からの突出が少なくなってくる。すると燃焼火炎4が小さくなりやがては消えてしまう。これを防止するため、燃焼剤の池6の外周円7に接する範囲内に、少なくとも1つ以上の穴8(直径5〜10mm)を開ける事により、液化した燃焼剤がこの穴8に流れ込み、燃焼剤の池6の深さが浅くなって、燃焼火炎4が当初の大きさを保つ事ができる。
本考案のキャンドルの一例を示す断面図 本考案のキャンドルの一例を示す斜視図 本考案のキャンドルの他の一例を示す斜視図 本考案のキャンドルの他の一例を示す平面図
符号の説明
1 キャンドル
2 燃焼剤
3 透明な容器
4 燃焼炎
5 燃焼芯
6 燃焼剤の液化した池
7 燃焼剤の液化した池の外周円
8 穴

Claims (6)

  1. 植物性油の廃油と植物原料からなる染料として廃藍スクモを混合加熱し、これを 濾過した液体に油凝固剤と適量の香料を投入撹拌し固めた燃焼剤からなるキャンドル
  2. 上部に開口部を有する透明性の容器に請求項1の凝固前の燃焼剤を注入凝固し、燃焼剤に燃焼芯を埋設した事を特徴とするキャンドル
  3. 複数個の燃焼芯を埋設した事を特徴とする請求項1、請求項2記載のキャンドル
  4. 植物性油に新しい植物油を適用した事を特徴とする請求項1から請求項3記載のキャンドル
  5. 植物原料からなる染料として藍スクモ、ニンジン、すだち、紫蘇の1つ以上を適用した事を特徴とする請求項1から請求項4記載のキャンドル
  6. 燃焼芯の燃焼火炎が定常状態になったとき燃焼芯を中心に出来る液化した燃焼剤の池の外周円に接する範囲内に、少なくとも1つ以上の穴を開けた事を特徴とする請求項1から請求項5記載のキャンドル
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