JP3149068U - 洗濯物干し具 - Google Patents

Abstract

【課題】複数の洗濯バサミを吊り下げて構成する洗濯物干し具において、誰にでも簡単に洗濯バサミを交換でき、洗濯物干し具の移動や保管に際して絡み合ったり、邪魔にならない構成の洗濯物干し具を提供する。【解決手段】保持材２、連結材３、固定材４で構成するハンガーと洗濯バサミを分離し、洗濯バサミを閉じた状態で隙間部に収まる小径材で形成するループ状の保持材を、所定の長さの連結材の片端に連結するとともに、他端を所定位置に洗濯バサミの留め置き構造を備える固定材に連結してハンガーを構成し、洗濯バサミの隙間部に保持材を装着して洗濯物干し具を構成する。【選択図】図１

Description

保持材，連結材，固定材で構成するハンガーと洗濯バサミを分離し，洗濯バサミを閉じた状態で隙間部に収まる小径材で形成するループ状の保持材を，所定の長さの連結材の片端に連結するとともに，他端を所定位置に洗濯バサミの留め置き構造を備える固定材に連結してハンガーを構成し，洗濯バサミの隙間部に保持材を装着する洗濯物干し具。

複数の洗濯バサミを吊り下げて構成する洗濯物干し具は，洗濯バサミのスプリング，または穴部と干し具の固定材を連結材により固定的，またはクリップ構造などにより半固定的に結合し，摘み部を上に向けて吊り下げる構造が主流となっている。かかる構造では，洗濯バサミの交換が容易で無いとともに，洗濯物干し具の移動，保管に際しては，常にぶら下がる洗濯バサミが邪魔になるなど，解決すべき各種の課題を抱えている。

考案が解決しようとする課題

複数の洗濯バサミを吊り下げて構成する洗濯物干し具は，金属材で構成する固定材に樹脂材で形成する複数の洗濯バサミを吊り下げて構成するのが一般的であり，洗濯バサミのスプリングまたは挟持片の穴部と固定材を連結材で固定的に結合する構成が主流となっている。しかし，一般的に洗濯バサミは樹脂材で形成されるため，所定期間使用すると紫外線，太陽熱，雨などにより素材劣化を生じてひび割れ，破損する傾向が有り，一つが損傷した場合には残りも劣化しており，近々交換が必要になる。反面，金属の固定材は損傷し難いため，洗濯バサミの損傷で洗濯物干し具全体を廃棄することは勿体無く，洗濯バサミのみを新品に交換する要望が強い。このため，洗濯バサミと連結材をクリップ構造などで結合して洗濯バサミの交換を可能にするなど，各種の対策が提案，実用化されているが，いずれの方法においても，誰にでも簡単に交換出来るとは言いがたい。また，複数の洗濯バサミが連結材により吊り下げられた状態は，洗濯物干し具の移動，保管に際して，ぶら下がった洗濯バサミが絡み合ったり，邪魔になるなどの各種課題を解決するため，洗濯バサミの着脱，交換が容易，かつ移動，保管に適した洗濯物干し具を提案する。

課題を解決するための手段

保持材，連結材，固定材で構成するハンガーと洗濯バサミを分離し，洗濯バサミを閉じた状態で隙間部に収まる小径材で形成するループ状の保持材を，所定の長さの連結材の片端に連結するとともに，他端を所定位置に洗濯バサミの留め置き構造を備える固定材に連結してハンガーを構成し，洗濯バサミの隙間部に保持材を装着する洗濯物干し具。

考案の効果

本考案による洗濯物干し具は，洗濯バサミの隙間部でループ状の保持材を挟持して洗濯物をクリップする構造とするため，クリップ構造などを有する特殊な洗濯バサミを使用せずに，汎用の洗濯バサミが適用可能であるため，どこででも，低価格で購入することが出来る。洗濯バサミの損傷は，洗濯物をクリップする段階で気づく場合が多いため，手間が掛からず簡単に交換できることは極めて重要であり，一つが損傷した場合は，残りも損傷が近いため，交換が容易であれば，一斉に全数を交換することも出来る。また，保持材，連結材，固定材で構成するハンガーと洗濯バサミを分離して構成するため，洗濯バサミの隙間部に保持材を装着した状態では，選択バサミの摘み部が下を向き，洗濯物をクリップする手の操作は極めて自然で操作性に優れる。さらに，洗濯物をクリップしていない状態では，洗濯バサミを固定材の所定位置に留め置くことが出来るため，移動，保管に際して，洗濯バサミが全く邪魔にならないなど，従来の洗濯物干し具が有していた課題が全て解決される。

図１に，本考案による複数の洗濯バサミを取り付けた洗濯物干し具の構成概念図を示す。図２は従来の洗濯物干し具の基本的な構成を示し，図１の構成との最大の相違は，洗濯バサミが連結材３，保持材２と一体か，分離かである。従来タイプは，連結材はスプリング８または，穴部９に固定，または半固定的に連結されているため，女性が簡単に交換することは難しいとともに，同じようなスプリングや穴などを有する洗濯バサミでないと適用できないが，スプリング構造などは各種各様であり，穴の無いものも見受けられる。一方，洗濯バサミの隙間部６は挟持片１が係合部７を軸として開いた状態で開口を広くとるために，一般的な洗濯バサミでは殆ど形成されている。図３（１）は閉ループの保持材２，連結材３，固定材４で構成されるハンガーの概念図を示す。保持材２は，洗濯バサミを閉じた状態で隙間部に収まる小径材により形成され，片側挟持片より大径に構成されて，所定長の連結材の片端に連結し，他端を固定材に連結してハンガーを構成する。図３（２）は，洗濯バサミの装着を容易にするためのループ開部１５を有する保持材２で構成されるハンガーの概念図を示す。１４は，隙間部に保持材を装着した状態で，隙間部の開口を通過できないサイズ，または形状の脱落防止構造，１３は，保持材２を連結材に連結するための結合部である。

図４は閉ループ状の保持材に洗濯バサミを取り付けた概念図を示す。洗濯バサミの隙間部６に保持材２を装着した状態では，選択バサミの摘み部１０が下を向くため，洗濯バサミを摘み易い。図５は開ループ状の保持材を装着した洗濯バサミにより洗濯物１２を吊るした状態の概念図を示す。いずれも，ハンガーの保持材と洗濯バサミは完全な分離構造となっているため，樹脂材の洗濯バサミが紫外線，太陽熱，雨などにより素材劣化を生じて破損することを避けるために，平素は洗濯バサミを取り付けず，洗濯物を干す場合にだけ取り付けても良く，破損した場合は誰にでも簡単に交換することが出来る。図６は洗濯バサミの隙間部で固定材４の留め置き構造１１を挟持して洗濯バサミを所定位置に留め置いた状態の概念図を示す。このように，保持材に装着，または未装着の洗濯バサミを所定位置に留め置くことにより，干し具の移動，保管に際して，洗濯バサミが邪魔にならず，所在不明になる事は無く，予備の洗濯バサミを留め置くことも出来る。

固定材，連結材，保持材は鉄材を表面処理して使用し，固定材は０．５ｍｍ厚の平板，連結材，リングは０．５ｍｍの丸材で形成し，リングはΦ３５ｍｍの円形開ループ状とし，洗濯物干し具には最大３０個の洗濯バサミが装着できる。連結材の配列間隔は，洗濯物を吊るす間隔，ならびに留め置く洗濯バサミの間隔などを配慮して決める。開ループにおける脱落防止構造は，洗濯バサミが閉じた状態で，洗濯バサミの隙間部を通過できないサイズ，または形状にして脱落を防ぐ。洗濯バサミを所定位置に留め置くための構造１１は，洗濯バサミの隙間部に収まる３ｍｍの突起を固定材の折り返しにより構成して，洗濯バサミのズリを防いだ。ループ状の保持材の形状は，円形に限られる事は無く，楕円形，矩形などでも良いとともに，開口を有する保持材では，脱落防止構造を備えなくても，洗濯物をクリップする機能は実現できる。また，洗濯バサミを所定位置に留め置く構造は，半円弧型でも，丸棒状であっても良く，固定材４とは別体で形成しても良いなど，各種の構造，材質，ディメンジョンなどに関しては，本考案の趣旨を逸脱しない範囲であれば，種々変形実施が可能である。

本考案による洗濯物干し具の概念図を示す。 従来の洗濯物干し具の概念図を示す。 ハンガーの概念図を示す。 閉ループ状の保持材に洗濯バサミを取り付けた概念図を示す。 開ループ状の保持材で洗濯物を吊るした状態の概念図を示す。 洗濯バサミを固定材の所定位置に留め置く状態の概念図を示す。

符号の説明

１ 洗濯バサミ挟持片 ９ 穴
２ 保持材 １０ 摘み部
３ 連結材 １１ 留め置き構造
４ 固定材 １２ 洗濯物
５ 先端部 １３ 結合部
６ 隙間部 １４ 脱落防止構造
７ 係合部 １５ ループ開部
８ スプリング

Claims (1)

1. 保持材，連結材，固定材で構成するハンガーと洗濯バサミを分離し，洗濯バサミを閉じた状態で隙間部に収まる小径材で形成するループ状の保持材を，所定の長さの連結材の片端に連結するとともに，他端を所定位置に洗濯バサミの留め置き構造を備える固定材に連結してハンガーを構成し，洗濯バサミの隙間部にハンガーの保持材を装着することにより，洗濯バサミの着脱，交換が容易，かつ，移動，保管に適した洗濯物干し具。

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