JP3149048B2 - トンネルの防災盤 - Google Patents

トンネルの防災盤

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JP3149048B2
JP3149048B2 JP30726892A JP30726892A JP3149048B2 JP 3149048 B2 JP3149048 B2 JP 3149048B2 JP 30726892 A JP30726892 A JP 30726892A JP 30726892 A JP30726892 A JP 30726892A JP 3149048 B2 JP3149048 B2 JP 3149048B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトンネルの防災盤に関
し、特に検知器の試験の曜日、試験時間を任意に変更で
きる防災盤に関するものである。また、検知器試験の方
式がタイプ1又はタイプ2からタイプ2又はタイプ1に
変更された場合でも、その方式を容易に切換えられる防
災盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、トンネル内で火災の発生がある
場合に直ぐにまた確実に検出できるように、トンネル内
に多数配置した検知器の機能を定期的に点検することが
必要である。この検知器は、2つのセンサを備えた2波
長ちらつき型で火災発生を検知するものを用いるのが一
般的であり、防災盤によってこの検知器は制御監視され
ている。
【0003】この検知器の機能点検は、点検者が点検車
に乗って検知器の設置現場に出向いて、光の揺らぎを生
じさせる懐中電灯等で上下線のいずれかの検知器から1
つずつ照射し、その検知器が正しく動作するかどうかを
確認していた。しかし、このような機能点検のしかたは
点検者が1つずつ懐中電灯で照射するので長時間要し、
また交通量が多い場合は通行の妨げになる場合がある。
そこで、このような検知器に、一方のセンサを試験する
検知器試験灯及び他方のセンサを試験する検知器試験灯
と、この2つの検知器試験灯を点灯させる試験回路等を
少なくとも設けている。
【0004】そして、試験回路は防災盤の検知器試験回
路部(リレー)の起動により、一方のリレーが自己保持
して、一方の検知器試験灯を点灯させ、その一方のセン
サの動作結果を出力し、所定後に検知器試験回路部内の
リレーの極性が反転させられると、この極性の反転によ
り一方のリレーが自己保持を解放して、一方の検知器試
験灯を消灯させる。
【0005】また、このリレーは一度自己保持を解放す
ると、再び自己保持するには所定の時間だけ要するもの
である。そして、その極性の反転により、他方のリレー
が自己保持状態となって、他方の検知器試験灯を点灯さ
せて、他方のセンサを動作させる。次に、再び極性が反
転させられると、他方のリレーが自己保持を解放し、他
方の検知器試験灯を消灯させ、順送りで接続された次の
検知器に同様な動作をさせる。
【0006】このような検知器がトンネル内の所定長さ
の区画毎に複数配置され、それぞれの試験回路を直列に
接続する構成とし、遠方に設けられ、防災盤を制御する
中央防災盤から任意に検知器試験開始信号を、又は防災
盤にタイマーを設けて、検知器試験開始信号を発生させ
て、防災盤の検知器試験回路部を起動させて検知器の試
験をするのが一般的であった。
【0007】また、このような検知器の試験は一般に2
つのタイプがあり、また検知器試験開始信号にはA信号
とB信号の2種類がある。タイプ1は、A信号の入力に
よって、例えば上り車線のトンネルAの各検知器を試験
させ、試験結果を中央防災盤に出力させる。また、B信
号の入力によって、下り車線のトンネルBの各検知器を
試験させて、その試験結果を中央防災盤に出力させる。
タイプ2は、A信号の入力によって、例えば上り車線の
トンネルAの各検知器を試験させて、その試験結果を中
央防災盤に出力させ、上り車線のトンネルAの検知器の
試験が終了すると、下り車線のトンネルBの各検知器を
試験させ、試験結果を中央防災盤に出力する。また、B
信号の入力によって、同様に下り車線のトンネルBのみ
の試験を行う。
【0008】なお、タイマーにより検知器試験回路部を
起動させる場合には、トンネル内の検知器全てを点検さ
せるためにタイプ1ではA信号、B信号を同時に出力さ
せる。さらに、タイプ2の場合はA信号を出力させる。
このような2つのタイプがユーザによって指定され、予
め中央防災盤側と防災盤とのシステム構成はいずれかの
仕様を満足するようにされている。
【0009】図8はタイマーによってタイプ1を実施す
る従来の防災盤の概略構成図である。図において、1は
中央防災盤、2はハードで構成され、所定時刻になると
検知器試験開始信号を出力するタイマー回路で、このタ
イマー回路2の所定時刻とは一般に交通量が少ない時刻
が設定されている。4は第1の検知器試験回路部であ
る。第1の検知器試験回路部4はタイマー回路2からの
検知器試験開始信号の入力によって動作を開始し、起動
パルスを出力する試験起動受信回路と、起動パルスの入
力によって、リレーの断続的動作と転極動作を行う検知
器試験制御送信回路と、検知器からの試験結果を受信し
て、検知器番号と共に、中央防災盤側に出力する検知器
試験結果受信回路と、中央防災盤から火災発生が知らせ
られると、又は防災盤に火災信号が入力した時、試験を
強制的に終了させる強制終了受信回路、試験回数カウン
ト計数回路等が備えられている。5は第1の検知器試験
回路部4の回路と同様な各回路を備えた第2の検知器試
験回路部である。この場合は第1の検知器試験回路部4
は上り車線のトンネルの各検知器を試験し、第2の検知
器試験回路部5は下り車線のトンネルの各検知器の試験
をするように接続されている。
【0010】また、本図面では説明しないが、防災盤に
は、作業者によってもA信号とB信号が入力できる作業
者用試験スイッチを備えているとともに、各種表示を行
なう表示器や各種スイッチが設けられている。図8に示
す防災盤はタイマー回路が予め設定されている時刻、例
えば日曜日の午前2時になり、検知器試験開始信号が出
力されると、第1の検知器試験回路部4及び第2の検知
器試験回路部5の試験起動受信回路が起動パルスを出力
して、検知器試験制御送信回路を動作させる。
【0011】検知器試験制御送信回路はリレーを断続的
に動作及び極性を反転させることにより、検知器の試験
回路を動作させる。次に、検知器試験結果受信回路は検
知器からの試験結果信号を受信して検知器番号と結果を
図示しない表示器に表示すると共に、伝送線を介して中
央防災盤側に出力する。次に、試験回数カウント計数回
路が試験を終えた検知器の数をカウントする。次に、試
験終了チェック回路が予め設定されている検知器数設定
SWの数とカウント値とを比較し、同一の数であれば、
検知器試験制御送信回路の動作を終了させ、試験回数カ
ウント計数回路をリセットさせていた。このような処理
は試験中に火災が発生しても同じである。次に、タイプ
2を実施する場合の従来のタイマーによって起動させる
場合を説明する。
【0012】図9はタイマーによってタイプ2を実施す
る従来の防災盤の概略構成図である。図において、1、
4及び5は図8と同様なものである。6は切換回路部で
ある。切換回路部6はBトンネル起動判別回路、重複起
動判別回路、試験中保持回路等を備え、第1の検知器試
験回路部4がAトンネルの検知器を終了したと判断した
場合は、試験終了チェック回路がBトンネル起動判別回
路を起動させる。そして、起動不許可受信回路(図示せ
ず)が動作していない場合は重複起動判別回路が動作す
る。
【0013】この場合の起動不許可受信回路が動作して
いない場合とは、火災が発生していない場合である。こ
の、重複起動判別回路というのは、タイマー回路が検知
器試験開始信号を出力して上り車線のAのトンネルの検
知器の試験をした後に、例えば中央防災盤からの検知器
試験開始信号(B信号)により、Bのトンネルを試験し
ていないかどうかを試験中保持回路をチェックすること
により判別するもので、重複起動が起こらないようにす
るものである。
【0014】ここで、試験中保持回路が起動していない
場合は、第2の検知器試験回路部5の試験中保持回路を
セットし、Bのトンネルを起動させる検知器試験開始信
号を第2の検知器試験回路部5の試験起動受信回路に出
力する。このような2つのタイプ等がユーザによって指
定され、予め中央防災盤と防災盤とのシステム構成はい
ずれかの仕様を満足するようにされている。例えば、タ
イプ1の場合は、同時に上り車線と下り車線の両方の検
知器の番号及び試験結果を出力することができるように
中央防災盤と防災盤間のケーブル数を多くし、中央防災
盤側でも、防災盤からの検知器番号及び試験結果を同時
に読み込めるシステム構成をとっていた。
【0015】また、タイプ2の場合は、上り車線の試験
後に下り車線の試験を行う構成にされているため、検知
器番号及び試験結果の出力は、タイプ1に比較して半分
のケーブル数ですみ、中央防災盤のシステム構成は検知
器番号及び試験結果の読込み箇所は1つであった。次
に、もう一方の起動方式について説明する。このもう一
方の起動方式はオペレータが試験に最適とする時間に検
知器試験開始信号を防災盤に入力させて試験するもので
あり、上記と同様に一般に2つのタイプがある。
【0016】タイプ1は、図10に示すように、中央防
災盤からA信号を出力し、例えば上り車線のトンネルA
の各検知器を試験させ、試験している検知器番号等を中
央防災盤が読み、また同時にあるいは異なる時間にB信
号を出力することによって下り車線のトンネルの各検知
器を試験させて、その検知器の番号等を中央防災盤が読
む。このようなことを実現させるために、中央防災盤側
のシステム構成及び防災盤と中央防災盤とのケーブル数
もタイプ1に合わせて多くする。
【0017】タイプ2は、図11に示すように中央防災
盤からA信号を出力することによって、例えば上り車線
のトンネルAの各検知器を試験させ、試験している検知
器番号等を中央防災盤が読み、上り車線のトンネルの検
知器の試験が終了すると、下り車線のトンネルBの各検
知器を試験させ、試験している検知器番号等を中央防災
盤側が読む。また、B信号を出力すると、Bのトンネル
の検知器のみ試験する。このような2つのタイプがユー
ザによって指定され、予め中央防災盤と防災盤とのシス
テム構成はいずれかの仕様を満足するようにされてい
る。このタイプ2は交互に試験結果及び検知器番号を中
央防災盤に出力できるので、タイプ1に比較してケーブ
ル数を半分にできる。
【0018】つまり、タイプ1の場合は同時にA信号と
B信号を出力して、同時に検知器の番号等が読めるよう
にケーブル数を多くし、中央防災盤側でも、防災盤から
の検知器番号等を同時に読み込めるシステム構成をと
る。また、タイプ2の場合は、タイプ1のように上り車
線と下り車線を両方同時には試験しないのでA信号又は
B信号をそれぞれに出力している。このため、タイプ1
に比較して半分のケーブル数にし、かつ中央防災盤のシ
ステム構成も上り車線の後に下り車線の検知器番号等を
読込む構成にしている。
【0019】また、ユーザの仕様が変更され、タイプ2
からタイプ1にされた場合は、中央防災盤のシステム構
成及びケーブル数を変更することはない。つまり。防災
盤の変更のみにより、タイプ1の仕様を満足させるのが
一般的である。このため、切換回路部6の構成は、タイ
プ1を実施するために、回路変更して対処していた。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のト
ンネルの防災盤は、一般に検知器試験開始信号A、Bに
よって、同時に上り車線及び下り車線のトンネルの各検
知器を試験するタイプ1と、検知器試験開始信号Aの入
力により上り車線のトンネルの各検知器を試験した後
に、下り車線のトンネルの各検知器の試験をし、また検
知器試験開始信号Bの入力によって下り車線のトンネル
の各検知器の試験をするタイプ2がある。
【0021】また、システム構成はタイマー回路によっ
て、検知器試験開始信号を出力させてタイプ1又はタイ
プ2を実施するシステム構成と、中央防災盤からの検知
器試験開始信号によって、もしくは防災盤の試験スイッ
チの操作入力によって、タイプ1又はタイプ2を実施す
るシステム構成がある。このタイマー回路によるシステ
ム構成は、タイマーが所定時間になると、トンネルの検
知器の試験をさせるものであるが、タイマーの時間は一
般に交通量の少ない夜間の時間に設定されている。とこ
ろが、季節によっては土曜日、日曜日又は休日は夜間で
も交通量が多く、検知器の試験をするには適さない。ま
た、検知器の修理やトンネル内で工事している場合に、
タイマー回路の設定時間になると、自動的に試験をして
しまう。このため、試験開始時刻を変更する必要がある
が、タイマー回路がハード構成であるため容易には変更
できないという問題点があった。
【0022】また、防災盤の切換回路部の構成は予めユ
ーザによって指定されたタイプ2を実施する構成にされ
ているため、例えばタイプ1からタイプ2にするために
は、試験終了チェック回路、Bトンネル起動判定回路、
重複判別回路等からなる複雑な切換回路部を新たに備え
なければならないので、容易に変更できないという問題
点があった。
【0023】また、装置が複雑になり、かつ高価になる
という問題点があった。さらに、中央防災盤からの信号
によって、検知器の試験をする方式のトンネルの防災盤
は、タイプ1からタイプ2に変更された場合又はタイプ
2からタイプ1に変更された場合は、中央防災盤側のシ
ステム構成を変更しないのが一般的であり、例えば、全
体のシステム構成がタイプ2を満足する構成になってい
た場合は、中央防災盤のシステム構成及びケーブル数も
タイプ2に合わせている。つまり、タイプ2はケーブル
数はタイプ1に比較して半分あればよいし、中央防災盤
側のシステム構成もA信号又はB信号のいずれか一方の
指示信号を出力し、防災盤からの検知器試験番号等を1
つずつ読込む構成にされている。
【0024】ところが、タイプ1は同時又はいずれか一
方の指示信号を出力し、同時又はいずれかの検知器番号
を読込むシステムであるため、少なくともケーブル数は
タイプ2に比較して2倍必要であるがケーブル数及び中
央防災盤側のシステム構成は変えることができない。つ
まり、少ないケーブル数でタイプ1を実現しなければな
らず、また、防災盤の切換回路部を変更してタイプ1を
実施できるようにしなければならないが、切換回路部は
ハードで構成されているため容易に変更できないという
問題点があった。
【0025】本発明は以上の問題点を解決するためにな
されたもので、ユーザの要求に応じてタイマーでも中央
防災盤からの信号でも各タイプに応じた検知器の試験を
容易に実施でき、またタイマーの場合は試験開始時間を
任意に変更できるトンネルの防災盤を得ることを目的と
する。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるトンネル
の防災盤は、切換えられることにより、トンネル内の複
数の検知器の定期試験の曜日及び試験時刻が標準と相違
しているかを知らせる切換手段と、定期試験の曜日が設
定される曜日設定手段と、試験時刻が設定される時刻設
定手段と、電源の投入もしくはリセット操作に伴って、
切換手段の状態を読み、その切換手段が切換えられてい
る場合は、曜日設定手段及び時刻設定手段の設定に基づ
く、曜日及び時刻に、検知器の試験を開始させる検知器
試験開始信号を出力しプログラムのタイプに応じた検知
器試験部を起動させるマイクロコンピュータとを備えた
ものである。
【0027】また、マイクロコンピュータはプログラム
がタイプ1であるときには、検知器試験開始信号の種類
に基づいて、上り車線用の検知器試験部又は下り車線用
の検知器試験部若しくは同時に起動させ、検知器の試験
結果を中央防災盤側に送信するさいに、中央防災盤の受
信構成とケーブル数とに基づく伝送形式で検知器の試験
結果を送信するものである。
【0028】また、マイクロコンピュータはプログラム
がタイプ2である場合は、検知器試験開始信号の種類に
基づいて、上り車線用の検知器試験部から起動させ、上
り車線のトンネルの検知器の試験が全て終了すると、下
り車線用の検知器試験部を起動させ、その試験結果を中
央防災盤側に送信するさいは、中央防災盤の受信構成及
びケーブル数に応じた伝送形式で伝送させるものであ
る。
【0029】さらに、マイクロコンピュータは中央防災
盤又はタイマー若しくは防災盤の検知器試験開始スイッ
チの押下により、検知器試験開始信号をプログラムのタ
イプに基づいて出力するものである。
【0030】
【作用】本発明においては、マイクロコンピュータが電
源の投入時もしくはリセット操作に伴って、トンネル内
の複数の検知器の定期試験の曜日及び試験時刻が標準と
相違しているかを知らせる切換手段の切換状態を読み、
切換手段が切換えられている場合は、曜日設定手段及び
時刻設定手段の設定に基づく、曜日及び時刻に検知器の
試験を開始させる検知器試験開始信号をプログラムのタ
イプに応じた検知器試験部に出力する。また、マイクロ
コンピュータはプログラムがタイプ1であれば、タイプ
1の形式で検知器試験を実施させ、検知器の試験結果を
中央防災盤側に送信するさいに、中央防災盤の受信構成
とケーブル数とに基づいた伝送形式で検知器の試験結果
を中央防災盤側に送信する。
【0031】さらに、マイクロコンピュータはタイプ2
であれば、検知器試験開始信号を上り車線用の検知器試
験部に出力し、上り車線の全ての検知器の試験が終了す
ると、下り車線用の検知器試験部に検知器試験開始信号
を出力し、その試験結果を中央防災盤側に送信するさい
は、中央防災盤の受信構成及びケーブル数に応じた伝送
形式で中央防災盤側に伝送させる。
【0032】
【実施例】図1は本発明のトンネルの防災盤の一実施例
の概略構成図である。図において、101はスイッチ部
搭載基板である。スイッチ部搭載基板101は少なくと
も検知器の定期試験を標準の試験日又は他の試験日にす
るかどうかを指定する切換手段であるスイッチ102
(以下試験日切換スイッチという)、試験日を指定する
曜日設定手段であるデイップスイッチ103と、検知器
の試験時間を指定する時刻設定手段であるロータリスイ
ッチ104を有している。
【0033】111は少なくとも本発明に係わるタイプ
1のプログラム又は本発明に係わるタイプ2のプログラ
ムのいずれかが格納されたROMである。このタイプ1
のプログラムとは、電源の投入もしくはリセット操作に
伴ってケーブル端子の入出力信号のインタフェースを設
定した後に、試験日切換スイッチ102の状態を判定
し、その判定状態に基づいた曜日の時刻に、中央防災盤
側から検知器試験開始信号A又はB信号が送信されてい
ない場合は、後述する上り車線のAのトンネル用の第1
の検知器試験部と下り車線のBのトンネルの第2の検知
器試験部に検知器試験開始信号を同時(パラレル)に出
力すると共に、その試験結果と検知器番号をリードし、
パラレルに中央防災盤側に出力できるケーブル数で中央
防災盤側のシステム構成がパラレル受信構成となってい
る場合はパラレル伝送で中央防災盤側に送信させ、また
パラレルに送信できないケーブル数で中央防災盤側のシ
ステム構成がシリアル受信構成となっている場合は、シ
リアル伝送する。
【0034】これは、中央防災盤側にとってみれば、タ
イプ1又はタイプ2からタイプ2又はタイプ1に変更し
た場合でも、防災盤がタイプ1又はタイプ2で検知器試
験を実施してくれればよいし、その検知器試験結果の送
信方式について、中央防災盤側は検知器試験結果を表示
又はプリントするのみであるため、受信方式とケーブル
数に応じて伝送してくれればよいためである。
【0035】さらに、作業者が防災盤の例えば基板10
1に設けた図示しないスイッチを操作して、A信号又は
B信号を出力した場合は、対応する検知器試験部に検知
器試験開始信号を出力し、その試験結果と検知器番号を
リードして、防災盤の図示しない表示器等に表示すると
共に上記と同様な処理をして中央防災盤側に送信させ
る。又は中央防災盤側から検知器試験開始信号A又はB
信号が送信された場合は、タイマーによる起動を解除し
て、その検知器試験開始信号の種類を判定し、検知器試
験開始信号の種類に応じていずれかの検知器試験部12
5、126に出力し、また同時にA信号とB信号が出力
された場合は、同時(パラレル)に検知器試験部12
5、126に出力して、前記と同様な処理をするプログ
ラムである。
【0036】タイプ2のプログラムとは電源の投入もし
くはリセット操作に伴って、ケーブル端子の入出力信号
のインタフェースを設定した後に、試験日切換スイッチ
102の状態を判定し、その判定状態に基づいた曜日の
時刻に、中央防災盤側から検知器試験開始信号A又はB
信号が送信されていない場合は、後述する第1の検知器
試験部125に検知器試験開始信号を出力してAのトン
ネルの検知器試験を実施させると共に、その試験結果と
検知器番号をリードし、Aのトンネルの検知器の試験が
終了したときに、第2の検知器試験部126に検知器試
験開始信号を出力してBのトンネルの検知器の試験をす
ると共に、その試験結果と検知器番号をリードする。
【0037】つまり、Aのトンネルの検知器からBのト
ンネルの検知器について試験を開始するのでシリアルに
検知器試験開始信号を出力する。そして、試験結果と検
知器番号をリードした後は、それを図示しない表示器等
に表示するとともに、パラレル伝送で出力できる場合
は、パラレル伝送で中央防災盤側に送信させ、パラレル
に送信できない場合は、シリアル伝送で中央防災盤に出
力するように伝送はプログラムされている。
【0038】また、B信号が送信された場合は、第2の
検知器試験部126に検知器試験開始信号を出力し、そ
の試験結果と検知器番号をリードして図示しない表示器
に表示するとともに、パラレルに出力できるケーブル数
の場合はパラレル伝送で中央防災盤側に送信させ、パラ
レルに送信できないケーブル数の場合は、シリアル伝送
するプログラムである。112は検知器の試験のための
標準の曜日、時刻(例えば日曜、午前2時)が記憶され
たROM、113は中央防災盤から出力されるA信号又
はB信号によってタイプ1又はタイプ2の方式でトンネ
ルの検知器の試験をするための対応表及びケーブルの入
出力信号表が記憶されたROMである。114はワーキ
ング用のメモリ、115はタイマー、116はプリン
タ、117はタイマー115とバスの間に接続されたI
/F回路、118はプリンタ116とバスの間に接続さ
れたI/F回路、119は中央防災盤と本防災盤との通
信を制御をする通信制御部である。
【0039】120はROM111のシステムプログラ
ムに基づいて、各部を制御するメインMPUである。1
25は第1の検知器試験部である。第1の検知器試験部
125はMPU、RAM、ROM、I/F等を備え、従
来で説明した第1の検知器試験回路部の処理をする。1
26は第2の検知器試験部である。第2の検知器試験部
126はMPU、RAM、ROM、I/F等を備え、従
来で説明した第2の検知器試験回路部の処理をする。1
27はスイッチ部搭載基板101とバスの間に接続され
たI/F回路。128は第1の検知器試験部125とバ
スの間に接続されたI/F回路、129は第2の検知器
試験部126の間に接続されたI/F回路である。
【0040】上記のように構成されたトンネルの防災盤
の動作を以下に説明する。図2〜4は本発明のタイプ1
の防災盤の動作を説明するフローチャートである。この
場合はシステム構成がタイプ2になっていた場合に、タ
イプ1に変更した場合の動作とし、標準な曜日の場合に
ついて説明する。初めに、電源の投入もしくはリセット
操作に伴って、メインMPU120は初期チェック、O
Sの立ち上げ、メモリ領域を決定する(S200)。こ
のメモリ領域の決定は、例えば曜日、時刻、ケーブルの
入出力信号表等を記憶する領域を決定することである。
【0041】次に、ROM113からケーブルの入出力
信号表を読み、RAM114の所定の領域に記憶する
(S201)。この、ケーブルの入出力信号表を設定す
る理由について述べる。ケーブルの入出力信号について
は、例えばタイプ2で初めのシステム構成がなっている
とすると、タイプ2というのはA信号が入力したとき、
少なくともAのトンネルの各検知器の試験をしてからB
のトンネルの各検知器の試験をするか又はBの信号でB
のトンネルの各検知器の試験をするものである。つま
り、順次試験結果と検知器番号をシリアルで出力してい
る。
【0042】このような、システム構成にしていると
き、タイプ1の要求があったときは、タイプ1というの
は、少なくともA信号とB信号が入力したとき又は所定
時刻になったときは、同時にAのトンネルとBのトンネ
ルの各試験結果を出力しなければならない。つまり、パ
ラレルに伝送できるケーブル数が必要である。
【0043】このため、ケーブルの入出力信号の関係を
知らないと、タイプ2からタイプ1に変更した場合に、
タイプ1の伝送形態で伝送できるかどうかが分からない
し、また中央防災盤側では伝送形態よりタイプ1のとき
の試験結果と検知器番号を知ることでよいので、例えば
表1のようなケーブルの入出力信号表によって判断し、
パラレル伝送ができない場合はシリアルで対応する端子
に出力するようにする。
【0044】
【表1】
【0045】また、中央防災盤側とケーブルのシステム
構成が予めタイプ1にされている場合は予め表2に示す
ようなケーブルの入出力信号表を記憶しておく。
【0046】
【表2】
【0047】次に、試験日切換スイッチ102をI/F
回路127を介してRAM114にリードする(S20
3)。次に、その試験日切換スイッチ102の切換状態
を判定する(S204)。この場合は標準側に切換えら
れているとする。試験日切換スイッチ102の切換状態
が標準な場合は、ROM112から標準の曜日do及び
標準の時刻toをリードする(S205)。この場合の
標準の曜日は日曜日で標準の時刻とは深夜2時とする。
【0048】次に、リードした標準の曜日doをRAM
114の曜日記憶領域Mdに記憶し(S207)、標準
の時刻toをRAM114の時刻記憶領域Mtに記憶す
る(S209)。そして、通信制御部119の状態をリ
ードし(S211)、中央防災盤からの検知器試験開始
信号があるかどうかを判定する(S213)。この場合
は、中央防災盤からの検知器試験開始信号がないと判定
する。
【0049】次に、中央防災盤から検知器試験開始信号
がないと判定すると、図3に示すようにI/F回路11
7を介してタイマー回路115のタイマー値を読む(S
301)。次に、RAM114の曜日記憶領域Md及び
時刻記憶領域Mtを読み(S303)、タイマー値が曜
日記憶領域Md及び時刻記憶領域Mtに記憶されている
曜日で時刻になったかどうかを判定する(S305)。
この場合は標準の曜日do(日曜日)で標準の時刻to
(深夜2時)になったかどうかを判定する。
【0050】次に、同じ曜日で同じ時刻になったとする
と、ROM113の対応表のトンネルの検知器試験部に
同時にA信号、B信号を出力する(S307)。この場
合の対応表には表3のaに示すタイプ1の表が記憶され
ている。
【0051】
【表3】
【0052】次に、図4に示すように対応表に基づくト
ンネルの検知器から試験結果が入力したかどうかを判断
し(S401)、入力があった場合はそれらを防災盤の
図示しない表示器に表示させるとともに、ケーブルの入
出力信号表よりパラレル伝送ができるかどうかを判定す
る。この場合はシステム構成がタイプ2で予め構成され
ているので、シリアル伝送で伝送すると判断する。
【0053】シリアル伝送であるとメインMPU120
が判断すると、メインMPU120は記憶されているケ
ーブルの入出力信号表に基づいて、各検知器試験部から
の試験結果と検知器番号が入力する毎に、対応するケー
ブルの端子からシリアルに試験結果と検知器番号を伝送
する(S405)。次に、対応表に基づくトンネルの検
知器全てについて検知器試験を終了したかどうかを判断
し、終了していない場合は制御をステップS405に移
す(S406)。なお、この場合にはトンネルAとトン
ネルBの両方の試験を行っているが、ケーブル数が少な
いため試験結果を同時には出力できない。そのため検知
器試験部125、126のRAMにその試験結果を一時
格納し、トンネルA、トンネルBの試験結果を順次交互
に中央防災盤側に出力させる。
【0054】次に、検知器全てについて検知器試験を終
了したと判断した場合は電源OFFかどうかを判断し、
電源のOFFでない場合は制御を図2のステップS21
1に移す(S409)。また、本システム構成が予めタ
イプ1で構成されている場合は、表2に示すようにパラ
レル伝送であるので、ステップS403でパラレル伝送
と判断し、表2のケーブルの入出力信号表に基づいてパ
ラレルに試験結果と検知器番号を出力する(S41
1)。次に、対応表に基づくトンネルの検知器全て終了
したかどうかを判断する(S413)。
【0055】また、図3のステップS305でタイマー
値が記憶されている曜日で時間になっていない場合は、
作業者用検知器試験スイッチ(図示せず)の状態をI/
F回路127より読む(S310)。そして、作業者用
検知器試験スイッチにより入力信号があるかどうかを判
断し(S312)、A信号とB信号が同時に入力された
かどうかを判断する(S314)。A信号とB信号が作
業者によって同時に押された場合は制御をステップS3
07に移して同時に2つの検知器試験部にA信号、B信
号を出力する。
【0056】次に、ステップS314で同時でないと判
断した場合は、単独にA信号の入力かどうかを判断し
(S317)、A信号の入力であった場合はROM11
3に記憶されている表3のaの対応表に基づいて、Aの
トンネルの検知器の試験をする第1の検知器試験部12
5にA信号を出力する(S319)。また、ステップS
317でA信号の入力ではないと判断した場合は、B信
号の入力かどうかを判断し(S321)、B信号の入力
である場合はROM113の対応表に基づいて、Bのト
ンネルの検知器を試験する第2の検知器試験部126に
B信号を出力する。
【0057】この場合はステップS317でA信号の入
力であると判断すると、ステップS401ではAのトン
ネルの検知器の試験結果と検知器番号が入力したかどう
かを判断し、ステップS321でB信号の入力であると
判断すると、ステップS401ではBのトンネルの検知
器の試験結果と検知器番号が入力したかどうかを判断す
る。次に、試験日切換スイッチ102が可変側に切換え
られていた場合について説明する。この場合は、ディッ
プスイッチ103のスイッチを操作して月曜日に設定
し、ロータリスイッチ104を操作して時刻午前3時に
しているとする。
【0058】すると、図2に示すステップS200〜2
03の処理をした後で、ステップS204で可変である
と判断される。試験日切換スイッチ102が可変である
場合は、ディップスイッチ103の状態を読み(S21
8)、そのディップスイッチの指定の曜日ds(例えば
月曜日)をRAM114の曜日記憶領域Mdに記憶する
(S220)。
【0059】次に、ロータリスイッチ104の指定時間
ti(例えば午前3時)を読み、RAM114の時刻記
憶領域Mtに記憶し(S222)、制御をステップS2
11に移す。これにより、オペレータが指定した月曜の
午前3時に検知器試験が開始される。
【0060】次に、中央防災盤からの制御によって、検
知器の試験をする場合を説明する。中央防災盤から信号
が入力すると、ステップS213で中央防災盤から検知
器試験開始信号の入力があると判断する(S213)。
そして、制御を図3のステップS314に移して上記と
同様な処理を実施する。このように、中央防災盤から信
号の入力があるかどうかを判定し、信号がある場合はタ
イマー値を無視して中央防災盤の信号に基づいた制御を
実施する。次に、タイプ2の防災盤について説明する。
この場合はタイプ1からタイプ2として説明する。
【0061】図5〜図7は本発明のタイプ2の防災盤の
動作を説明するフローチャートである。この場合はRO
M111、ROM113をタイプ2用に変更する。初め
に、メインMPU120は上記ステップS200〜S3
03と同様に初期チェック、OSの立ち上げ、メモリ領
域を決定し、ケーブルの入出力信号表、標準か可変かど
うかを判断し、かつ中央防災盤から信号があるかどうか
の判断をしてタイマー値を判断するなどの処理をする
(S501)。この場合は上記と同様に標準の日曜日で
標準の時刻で深夜2時かどうかを判断することとする。
【0062】次に、RAM114の曜日記憶領域Md及
び時刻記憶領域Mtを読み、タイマー値が曜日記憶領域
Md及び時刻記憶領域Mtに記憶されている曜日で時刻
になったかどうかを判定する(S503)。この場合は
標準の曜日do(日曜日)で標準の時刻to(深夜2
時)になったと判断すると、対応表に基づいて、Aのト
ンネルの第1の検知器試験部125にA信号を出力する
(S505)。
【0063】次に、検知器からの試験結果が入力したか
どうかを判断し(S507)、入力した場合は上記と同
様に、防災盤の表示器(図示せず)に表示するととも
に、ケーブルの入出力信号表よりパラレル伝送ができる
かどうかを判定する(S509)。この場合はシステム
構成がタイプ1で予め構成されているので、パラレル伝
送で伝送すると判断する。パラレル伝送で伝送すると判
断すると、ケーブルの入出力信号表に基づいて、各検知
器試験部から試験結果と検知器番号が入力する毎に、そ
れを防災盤の表示器(図示せず)に表示するととに、対
応する端子からパラレルに試験結果と検知器番号を伝送
する(S515)。次に、対応表に基づくトンネルの検
知器全てについて検知器試験を終了したかどうかを判断
し、終了していない場合は制御をステップS515に移
す(S517)。なお、ステップS511とS513は
上記と同様にタイプ2になってあった場合のシリアル伝
送の処理である。
【0064】次に、Aのトンネルの検知器全てについて
検知器試験を終了したと判断した場合は、図9で説明し
た切換回路部と同様な処理をして切換える状態になった
かどうかを判定する処理をする(S601)。次に、B
のトンネル用の第2の検知器試験部126にB信号を出
力し(S603)、ステップS509〜S517と同様
な処理をすることで伝送状態を判断する(S605)。
次に電源がOFFかどうかを判断し(S607)、OF
Fでなければ上記と同様に通信制御部の状態をリードす
る処理させる。
【0065】また、ステップS503でRAMの曜日で
時刻でないと判断した場合は、作業者用検知器試験スイ
ッチを読み(S701)、入力信号があるかどうかを判
断する(S703)。入力信号がある場合はA信号の入
力かどうかを判断し(S705)、A信号の場合は制御
をステップS505に移してAのトンネルの検知器試験
をさせて、その後Bのトンネルの検知器試験をさせる。
また、A信号の入力でない場合は、B信号の入力かどう
かを判断し(S707)、B信号の場合は制御を図6の
ステップS603に移してBのトンネルの検知器の試験
をさせる。
【0066】さらに、中央防災盤からの信号があるかど
うかはステップS501の処理で判断し、入力があった
場合はステップS705に移して同様な処理を実施す
る。つまり、本発明はROMにタイプ1又はタイプ2の
プログラムを記憶して、ケーブルの伝送状態を判断した
後に、試験日切換スイッチ102の状態を判定し、タイ
プ1の場合はその判定状態に基づいた曜日の時刻に、検
知器試験開始信号を後述する上り車線のAのトンネル用
の第1の検知器試験部と下り車線のBのトンネルの第2
の検知器試験部に検知器試験開始信号を同時に出力し、
その試験結果と検知器番号をリードし、パラレルに出力
できるケーブル数の場合はパラレル伝送で中央防災盤側
に送信させ、パラレルに送信できないケーブル数の場合
は、シリアル伝送する。
【0067】さらに、作業者が防災盤のスイッチを操作
して、A信号又はB信号を出力した場合は、対応する検
知器試験部に検知器試験開始信号を出力し、その試験結
果と検知器番号をリードして、上記と同様な処理をして
中央防災盤側に送信させる。又は中央防災盤側から検知
器試験開始信号A又はB信号が送信された場合は、タイ
マーによる起動を解除して、検知器試験開始信号の種類
に応じていずれかの検知器試験部に出力し、また同時に
A信号とB信号が出力された場合は、同時に検知器試験
部に出力する。
【0068】タイプ2の場合は電源の投入もしはくリセ
ット操作に伴ってケーブル端子の入出力信号を設定した
後に、試験日切換スイッチの状態を判定し、その判定状
態に基づいた曜日の時刻に、検知器試験開始信号を後述
する第1の検知器試験部に出力し、Aのトンネルの検知
器の試験が終了したときに、第2の検知器試験部に検知
器試験開始信号を出力し、その試験結果と検知器番号を
リードし、パラレルに出力できるケーブル数の場合はパ
ラレル伝送で中央防災盤側に送信させ、パラレルに送信
できないケーブル数の場合は、シリアル伝送する。
【0069】また、B信号が送信された場合は、第2の
検知器試験部に検知器試験開始信号を出力し、その試験
結果と検知器番号をリードし、パラレルに出力できるケ
ーブル数の場合はパラレル伝送で中央防災盤側に送信さ
せ、パラレルに送信できないケーブル数の場合は、シリ
アル伝送する。
【0070】従って、従来はBトンネル起動判定回路、
重複起動判定回路、試験中保持回路等を備えた切換回路
部を備えていたが本防災盤はMPUで全て処理できるよ
うにしているので小形であり、かつROMを変更するこ
とによってタイプ1又はタイプ2を実施できる防災盤に
なる。
【0071】なお上記実施例では、ROMを複数個設け
た場合を説明したがROMは1個でもよい。また、RO
Mを変更することによってタイプ1又はタイプ2を実施
するようにしたが予めROMにタイプ1とタイプ2のプ
ログラムを記憶しておき切換スイッチ又は切換信号によ
っていずれかのタイプになるようにしてもよい。また上
記実施例では時刻設定手段104を1つしか設けていな
いが、曜日毎に設けてもよく、そうすればより一層試験
日時の設定が容易である。
【0072】
【発明の効果】上記のように構成されたトンネルの防災
盤は、電源の投入もしくはリセット操作に伴って、切換
スイッチの状態が標準と異なることを示している場合
は、設定された曜日及び試験時間を読み、それらの曜日
及び試験時間になったときに、検知器試験部に検知器試
験開始信号を出力するようにしたことにより、検知器の
試験日及び試験時間を任意に実施させることができるの
で、容易に交通量の少ない曜日及び時刻を選んで検知器
試験を実施させることができるという効果が得られてい
る。
【0073】また、マイクロコンピューターによってプ
ログラムのタイプを判定し、タイプ1であれば、検知器
試験開始信号の種類数に応じて、上り車線用の検知器試
験部又は下り車線用の検知器試験部若しくは同時に起動
させ、検知器の試験結果を中央防災盤側に送信するさい
には、中央防災盤の受信構成とケーブル数に応じた伝送
形式で中央防災盤側に送信するようにしたので、少なく
とも上り車線のトンネルの検知器を全て試験した後に、
下り車線のトンネルの検知器の試験をするタイプ2にさ
れていた防災盤がユーザの仕様変更により、タイプ1に
変更されても、容易にタイプ1の試験結果を中央防災盤
側に送信することができるという効果が得られている。
【0074】さらに、マイクロコンピュータがプログラ
ムがタイプ2であると判定した場合は、検知器試験開始
信号の種類に応じて、上り車線用の検知器試験部を起動
させて、上り車線の全ての検知器の試験が終了すると、
下り車線用の検知器試験部に検知器試験開始信号を出力
し、その試験結果を中央防災盤側に送信するさいは、中
央防災盤の受信構成及びケーブル数に応じた伝送形式で
中央防災盤側に伝送させるようにしたので、タイプ1に
されていた防災盤がユーザの仕様変更により、タイプ2
に変更されても、容易にタイプ2の試験結果を中央防災
盤側に送信することができるという効果が得られてい
る。
【0075】さらに、ソフトウエアによって、起動する
検知器試験部を選択するので、装置の構成が簡単になる
という効果が得られている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトンネルの防災盤の一実施例の概略構
成図である。
【図2】本発明のタイプ1の防災盤の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図3】本発明のタイプ1の防災盤の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図4】本発明のタイプ1の防災盤の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図5】本発明のタイプ2の防災盤の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図6】本発明のタイプ2の防災盤の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図7】本発明のタイプ2の防災盤の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図8】タイマーによってタイプ1を実施する従来の防
災盤の概略構成図である。
【図9】タイマーによってタイプ2を実施する従来の防
災盤の概略構成図である。
【図10】中央防災盤からの信号によりタイプ1を実施
する従来の防災盤の概略構成図である。
【図11】中央防災盤からの信号によりタイプ2を実施
する従来の防災盤の概略構成図である。
【符号の説明】
101 スイッチ部搭載基板 102 試験日切換スイッチ 103 デイップスイッチ 104 ロータリスイッチ 111 ROM 112 ROM 113 ROM 114 メモリ 115 タイマー 116 プリンタ 120 メインMPU 125 第1の検知器試験部 126 第2の検知器試験部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−63589(JP,A) 特開 昭52−10699(JP,A) 特開 平3−142599(JP,A) 実開 平3−78400(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 23/00 - 31/00 E21F 17/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切換えられることにより、トンネル内の
    複数の検知器の定期試験の曜日及び試験時刻が標準と相
    違しているかを知らせる切換手段と、 前記定期試験の曜日が設定される曜日設定手段と、 前記試験時刻が設定される時刻設定手段と、 電源の投入もしくはリセット操作に伴って、前記切換手
    段の状態を読み、該切換手段が切換えられている場合
    は、前記曜日設定手段及び時刻設定手段の設定に基づ
    く、曜日及び時刻に、前記検知器の試験を開始させる検
    知器試験開始信号を出力しプログラムのタイプに応じた
    検知器試験部を起動させるマイクロコンピュータとを有
    することを特徴とするトンネルの防災盤。
  2. 【請求項2】 前記マイクロコンピュータは前記プログ
    ラムがタイプ1であるときには、検知器試験開始信号の
    種類に基づいて、一方の車線用の検知器試験部と他方の
    車線用の検知器試験部のいずれか一方もしくは両者を同
    時に起動させ、検知器の試験結果を中央防災盤側に送信
    するさいに、中央防災盤の受信構成とケーブル数とに基
    づく伝送形式で前記検知器の試験結果を送信することを
    特徴とする請求項1記載のトンネルの防災盤。
  3. 【請求項3】 前記マイクロコンピュータは前記プログ
    ラムがタイプ2である場合は、検知器試験開始信号の種
    類に基づいて、一方の車線用の検知器試験部から起動さ
    せ、前記一方の車線のトンネルの検知器の試験が全て終
    了すると、他方の車線用の検知器試験部を起動させ、そ
    の試験結果を中央防災盤側に送信するさいは、前記中央
    防災盤の受信構成及びケーブル数に応じた伝送形式で伝
    送させることを特徴とする請求項1記載のトンネルの防
    災盤。
  4. 【請求項4】 前記マイクロコンピュータは中央防災盤
    又はタイマー若しくは防災盤の検知器試験開始スイッチ
    の押下により、検知器試験開始信号をプログラムのタイ
    プに基づいて出力することを特徴とする請求項1記載の
    トンネルの防災盤。
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