JP3148865B2 - 電子部品搭載用基板 - Google Patents

電子部品搭載用基板

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JP3148865B2 JP15430591A JP15430591A JP3148865B2 JP 3148865 B2 JP3148865 B2 JP 3148865B2 JP 15430591 A JP15430591 A JP 15430591A JP 15430591 A JP15430591 A JP 15430591A JP 3148865 B2 JP3148865 B2 JP 3148865B2
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    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁基材の表面に多数
のリードと、補強部材とを有する電子部品搭載用基板に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体チップ等の電子部品を
搭載し、この電子部品と外部とを電気的に接続する電子
部品搭載用基板としては、図7及び図8に示すように、
フィルム状の絶縁基材の表面に電子部品と接続する導体
回路(図示しない)、この導体回路と外部とを接続する
リード、及び電子部品搭載用基板としての強度を確保す
るための熱圧着により装着された補強部材とを有したも
のがある。
【0003】この種の電子部品搭載用基板は、図9に示
すように、電子部品を実装しこれを樹脂により封止する
ことによって、所謂、電子部品搭載装置となるものであ
り、一般に、卓上電子計算機等の薄さを追求する電子機
器に於いて有効に使用されるものである。
【0004】例えば、図11に示すように、卓上電子計
算機の液晶パネルなどの電子装置に電子部品搭載装置を
実装する際、電子装置に設けられた接続端子に異方性導
電膜等の接着剤を介して電子部品搭載装置のリードを接
続し、絶縁基材を熱圧着機により熱圧着して実装すれ
ば、必要とされる薄さを十分確保できるものである。つ
まり、電子装置と電子部品搭載装置との接続部の厚み
は、電子装置、接続端子、接着剤、リード及び絶縁基材
のそれぞれに於ける厚みの和とすることができるため、
電子機器としての薄さを追求する際に、非常に有利な実
装ができるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の電子
部品搭載用基板にあっては、図10に示すように、その
製造途中において、電子部品搭載用基板としての強度を
確保するための補強部材を熱圧着等の方法によって設け
られるが、上記補強部材は繊維布等で補強されたものを
使用するのに対し、絶縁基はポリイミド等の耐熱樹脂
のみによって構成されているため、絶縁基材の熱膨張率
は補強部材のそれよりも小さく絶縁基材は補強部材の冷
却収縮によって縮められるのである。
【0006】さらに、電子部品搭載装置として電子装置
に実装する際に、絶縁基材によって保護されている電子
部品搭載用基板側のリードと電子装置側の接続端子とを
熱圧着して電気的接続を行わなければならないのである
が、図12に示すように、この熱圧着時に熱圧着部の絶
縁基材が熱膨張する。このため、絶縁基材に一体化され
ている各リードの間隔が広がりショートするという問題
を有しているばかりでなく、場合によっては図13に示
すように、電子装置側の接続端子に、電子部品搭載用基
板側の規定以外のリードが接続するという問題も有して
いた。
【0007】このような規定外の実装がなされた電子機
器に於いては、電子装置が正常に作動せず電子機器本来
の機能を果たすことができなくなることは当然である。
【0008】また、正常な実装がなされた場合であって
も、著しく温度等が変化する環境において装置が使用さ
れる際に、電子部品搭載装置側と電子装置側との熱膨張
の差によって、絶縁基材の熱圧着部の境界に於いて歪み
が発生し応力が生じる。そして、場合によっては、絶縁
基材に生じた応力によって、電子装置からリードが剥
れ、その電気的接続が断たれてしまうことがあった。こ
のような状態に陥いると、完成時に於いて何ら支障の認
められなかった電子機器が使用中に突然機能を果さなく
なり、電子機器としての信頼性を著しく損なうことにな
るのである。
【0009】本発明は、上述した従来技術の問題を解決
すべくなされたものであり、その目的は、電子部品を実
装し電子部品搭載装置となる電子部品搭載用基板であっ
て、通常の熱圧着により電子装置に電子部品搭載装置を
実装しても、接続端子に所定のリードのみを確実に接続
することができ、電子機器の使用時においても接続端子
とリードとが断線しない実装ができる電子部品搭載用基
板を、簡単な構造により提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに本発明の採った手段は、実施例に示す図面の符号を
用いて説明すると、「フィルム状の絶縁基材10表面に
多数のリード20を形成した基板100と、その基板1
00の一部表面に熱圧着した補強部材30とからなり、
しかも前記補強部材30が熱圧着された領域から離れた
前記基板100表面領域上の前記リード30を電子装置
上の対応する接続端子310に前記絶縁基材10ととも
に熱圧着する電子部品搭載用基板100において、前記
補強部材30が熱圧着される領域と前記電子装置上の対
応する接続端子310に熱圧着される領域との間の前記
絶縁基材10に開口40を形成したことを特徴とする電
子部品搭載用基板100」である。
【0011】すなわち、本発明の電子部品搭載用基板1
00は、その絶縁基材10が開口40により、補強部材
30が備えられた主絶縁基材11とリード20が配設さ
れた副絶縁基材12とに分離された構造となっているの
である。
【0012】
【発明の作用】上述した構造の本発明の電子部品搭載用
基板100にあっては、その絶縁基材10が開口40に
より主絶縁基材11と副絶縁基材12とに分離されてい
るため、熱圧着によって補強部材30を接着した際に、
絶縁基材の膨張は主絶縁基材11に限られ副絶縁基材1
2と無関係なものとなる。さらに、電子部品搭載装置2
00とし電子装置300に実装する際には、熱圧着によ
る絶縁基材10の熱膨張は、熱圧着側である副絶縁基材
12に限られ、主絶縁基材11と無関係なものとなる。
従って、主絶縁基材11及び副絶縁基材12は、それぞ
れ均一に熱膨張することになり、副絶縁基材12に配設
された各リード20に不均一な広がりが生じず、接続端
子310とリード20とが一対一で対応することにな
る。すなわち、接続端子310に所定のリード20のみ
を接続することができるのである。
【0013】また、電子機器の使用時においては、著し
く温度等が変化する環境に置かれたとしても、その絶縁
基材10が開口40により主絶縁基材11と副絶縁基材
12とに分離されているため、各々の熱膨張に影響され
ることがないのである。従って、絶縁基材10に応力が
生じず、電子装置300からリード20が剥れることは
なくなる。すなわち、電子機器の使用時に、接続端子3
10とリード20とが断線することは起こらなくなるの
である。
【0014】
【実施例】次に、本発明に係る電子部品搭載用基板10
0の実施例を、図面に基づいて以下に詳細に説明する。
【0015】まず、図1及び図2には、本発明に係る電
子部品搭載用基板100の一実施例が示してある。
【0016】この電子部品搭載用基板100は、ポリイ
ミド樹脂フィルムによる絶縁基材10の表面に、リード
20を有する導体回路(図示しない)が銅により形成さ
れており、各リード20が外方に突出するように補強部
材30が接着剤(図示しない)により貼着されている。
そして、前記絶縁基材10は、開口40により、補強部
材が貼着された主絶縁基材11と各リード20が配設さ
れた副絶縁基材12とに分離された構造となっている。
従って、補強部材30を接着したことによる主絶縁基材
11の収縮は副絶縁基材12には影響を及ぼさないので
ある。
【0017】また、図3には、この電子部品搭載用基板
100に電子部品50を実装し、これを樹脂60により
封止した電子部品搭載装置200が示してあるが、この
ような電子部品搭載装置200は、卓上電子計算機等の
電子機器に使用される液晶パネル等の電子装置300に
実装するものであり、図4には、電子装置300に実装
した状態が示してある。
【0018】ここで、実装が熱圧着により行われるため
絶縁基材10が熱膨張するのであるが、開口40により
絶縁基材10が主絶縁基材11と副絶縁基材12とに分
離されているため、その熱膨張は、熱圧着部側の副絶縁
基材12のみに限られたものとなっている。従って、副
絶縁基材12が均一に熱膨張することになり、副絶縁基
材12に配設されたリード20に不均一な広がりは生じ
ず、図5に示すように、接続端子310とリード20と
が一対一で対応することになる。すなわち、この実装
は、電子装置300の接続端子310に電子部品搭載装
置200の所定のリード20のみが接続したものとなっ
ているのである。
【0019】最後に、図6には、本発明に係る電子部品
搭載用基板100の別の実施例が示してある。
【0020】この電子部品搭載用基板100における絶
縁基材10にあっては、主絶縁基材11と副絶縁基材1
2とが連結梁70により連結されてはいるが、互いの熱
膨張による影響を受けることのないよう開口40によっ
て分離されている。つまり、開口40の形状は、主絶縁
基材11と副絶縁基材12とが互いの熱膨張による影響
を受けることのないよう分離することができる形状であ
れば、どのような形状であってもよいのである。
【0021】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る電子部品搭載用基板を用いれば、電子部品搭載装置と
した後電子装置に通常の熱圧着による実装を行っても、
電子装置の接続端子と電子部品搭載装置のリードとを確
実に接続でき、しかも、上記実装がなされた電子機器に
あっては、使用時に突然電子装置の接続端子と電子部品
搭載装置のリードとが断線することのない、信頼性の高
い電子機器となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子部品搭載用基板の一実施例の
平面図である。
【図2】図1に於けるA−A断面図である。
【図3】本発明に係る電子部品搭載用基板を使用した電
子部品搭載装置の断面図である。
【図4】本発明に係る電子部品搭載用基板を使用した電
子部品搭載装置を電子装置に実装した状態の平面図であ
る。
【図5】図4に於けるC部の拡大平面図である。
【図6】本発明に係る電子部品搭載用基板の別の実施例
の平面図である。
【図7】従来の電子部品搭載用基板の平面図である。
【図8】図8に於けるB−B断面図である。
【図9】従来の電子部品搭載装置の断面図である。
【図10】従来の電子部品搭載装置に於ける補強部材接
着による絶縁基材の変形を示す平面図である。
【図11】従来の電子部品搭載装置を電子装置に実装す
る際の説明図である。
【図12】従来の電子部品搭載装置を電子装置に実装し
た状態の平面図である。
【図13】図12に於けるD部の拡大平面図である。
【符号の説明】
10 絶縁基材 11 主絶縁基材 12 副絶縁基材 20 リード 30 補強部材 40 開口 50 電子部品 60 樹脂 70 連結梁 100 電子部品搭載用基板 200 電子部品搭載装置 300 電子装置 310 接続端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 1/02 H01L 21/60 H01L 23/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム状の絶縁基材表面に多数のリー
    ドを形成した基板と、その基板の一部表面に熱圧着した
    補強部材とからなり、しかも前記補強部材が熱圧着され
    た領域から離れた前記基板表面領域上の前記リードを電
    子装置上の対応する接続端子に前記絶縁基材とともに熱
    圧着する電子部品搭載用基板において、 前記補強部材が熱圧着される領域と前記電子装置上の対
    応する接続端子に熱圧着される領域との間の前記絶縁基
    材に開口を形成した ことを特徴とする電子部品搭載用基
    板。
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