JP3148756U - 携帯用小物入れ - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯用小物入れの全体の厚みを薄くし、腰回りに沿って着装した時にスマートに見え、また、上に上着を着ても全体として小さくまとまり、見栄えが良くなると共にポケット部のファスナーを開閉し易く、かつ、物の出し入れを容易にすることができる携帯用小物入れを提供する。【解決手段】表布と裏布とを合わせたベルトと、前記ベルトの両端に設けた留めベルトと、前記ベルトの1箇所又は2箇所に形成したポケットと、からなる携帯用小物入れであって、前記ポケットが、ファスナーと、前記ファスナーを挟んで上部表布及び下部表布と、裏布と、から構成され、また、前記上部表布の反留めベルト側にタックを設け、かつ、留めベルト側の端部で、裏布との間にマチを付設して構成することを特徴とする携帯用小物入れである。【選択図】図1
Description
本考案は、全体の厚みを薄くし、腰回りに沿って着装した時に、スマートに見え、また、その上に上着を着ても、全体として小さくまとまって、見栄えがよくなる携帯用小物入れに関するものである。
携帯用小物入れは、通常、ウェストバック、ウェストポーチと称され、携帯電話、お金、カード、ハンカチ、鍵等の小物をポケット部に収納して、歩行、ウォーキング、ジョギング等の外出時に使用するものである。
従来の携帯用小物入れの中では、携帯品を素早く取り出せるようにしたウェストポーチとして、ママ・ウェストポーチが先行技術として開示されている(参考文献1)。
登録実用新案第3032902号公報(〔0006〕、〔図1〕)
先行技術にも見られるように従来の携帯用小物入れは、箱型の立体構造のため全体として厚みがあり、重量感のあるデザインが多く、それを着装した際に腰の辺りが膨らみ、大きな荷物を腰にぶら下げた状態に見えるし、着装感もあまり良いものでなかった。よって、特に女性の場合には、これらは見栄えが悪く、ファッション性に乏しいものであった。また、ファッション性を良くするために、前述の立体構造であるポケット部分の厚みを薄くすると、ポケット部のファスナーが腰回り方向に引っ張られファスナーの開閉が困難になり、また、ポケットの表布と裏布の両側が近付いて隙間ができにくくなる。その結果、手が入りにくいし、物の出し入れをすることが困難になっていた。
そこで、本考案者は、この問題を解決すべく種々の試作を行なった結果、本考案を完成するに至ったものである。携帯用小物入れの全体の厚みを薄くし、腰回りに沿って着装した時に、スマートに見え、また、上に上着を着ても、全体として小さくまとまり、見栄えが良くなると共にポケット部のファスナーを開閉し易く、かつ、物の出し入れを容易にすることができる携帯用小物入れを提供するものである。
上記の目的を達成するために、本考案の請求項1に係る携帯用小物入れは、表布と裏布とを合わせたベルトと、前記ベルトの両端に設けた留めベルトと、前記ベルトの1箇所又は2箇所に形成したポケットと、からなる携帯用小物入れであって、前記ポケットが、ファスナーと、前記ファスナーを挟んで上部表布及び下部表布と、裏布と、から構成され、また、前記上部表布の反留めベルト側にタックを設け、かつ、留めベルト側の端部で、裏布との間にマチを付設して構成することを特徴とする。また、請求項2に係る携帯用小物入れは、請求項1に記載の携帯用小物入れにおいて、前記ポケットの表面側に、布地を縫付け又は貼付けて小ポケットを構成することを特徴とする。
これらの構成を採用することにより、本考案の携帯用小物入れは、大まかに二枚の布を重ねたような構造で厚みを薄くすることができ、かつ、下部表布及び裏布は、継ぎ目がないために強度が強い。特に女性の場合、本考案の携帯用小物入れを着装すれば、全体に見栄えがよくなり、ファッション性に富むものとなる。また、前述のようにポケットを含めた全体の厚みを薄くしているので、見た目にもスマートであり、そして、ジャケット、オーバーブラウスやTシャツの下に着装しても洋服のシルエットを崩すことなく、スマートに着こなすことができる。また、本考案の特徴であるポケットについては、ポケットの端部に小さなマチを設け、またファスナーの上部表布にタックを設ける構成により、ポケット部の厚みを薄くすることができると共に、ポケット部の上部表布地にたるみをもたせることができるため、ファスナーが腰回り方向に引張られることなく、ファスナーが開閉し易い。また、手がポケットに入れ易いので、物の出し入れをスムーズにすることができる。
また、請求項3に係る携帯用小物入れは、前記請求項1又は2に記載の携帯用小物入れにおいて、前記表布部でポケットを形成していない箇所に、巾着式開閉ポケットを着脱可能に備えていることを特徴とする。
この構成を採用することにより、ポケットに入らないような厚みのある物を収納する場合には、巾着式開閉ポケットを付け加えることにより、このポケットに厚みのあるものを収納することができる。したがって、部分的には小物入れの厚みが出るが、全体としては従来のものに比べて薄く見せることできることになる。また、不要時には、巾着式開閉ポケットを外すことができるので、本来の厚みの薄い携帯用小物入れとなり、着装した人の見栄えがよく、ファッション性を維持できる。
本考案に係る請求項1から2までに記載の携帯用小物入れによれば、従来よりも格段に薄い携帯用小物入れであるから、腰に着装した場合に、見た目にもスマートで、見栄えがよく、また、ジャケット、オーバーブラウスやTシャツの下に装着しても洋服のシルエットを崩すことなく、美しく着こなすことができるので、ファッション性にも富んでいる。さらに、ポケット部はマチ及びタックを設ける構成を採用したので、ポケット部の上部表布地にたるみをもたせることができ、その結果、開閉用ファスナーが左右に引張られることなく、ファスナーの開閉がし易い。また、手をポケットに入れ易いので、物の出し入れをスムーズにすることができ、物の収納又は取出しに関して機能性がよい。 請求項3記載の携帯用小物入れによれば、小物の大きさにより、適宜巾着式開閉ポケットを着けたり、外したり選択できるので、利便性やファッション性に富む。本考案に係る携帯用小物入れは、薄くてスマートで全体として軽くて丈夫であり、容易に破損せず、また、軽量のため長時間、着装していても足腰が疲労しにくい。また、本考案の携帯用小物入れは、布地を簡単に裁断して、縫製することで製作できるので、製品の品質を良好にし、また、コストを安くすることができる。
本考案に係る携帯用小物入れの最良の実施形態について図面に基づいて説明する。図1本考案に係る携帯用小物入れの最良の実施形態を示す図であって、(a)は携帯用小物入れの正面図である。(b)は(a)において、携帯用小物入れの底面図である。(c)は(a)において、携帯用小物入れのA矢視図、(d)は、携帯用小物入れのB部分の詳細図である。図2は、図1の携帯用小物入れの一例を示す図であって、(a)は、巾着式開閉ポケットを外した図であり、(b)は巾着式開閉ポケットを装着した図である。図3は、本考案に係る携帯用小物入れの最良の実施形態を示す図であって、(a)は本考案携帯用小物入れを体に着装した場合の正面図、(b)は携帯用小物入れを体に着装した場合の左側面図である。図4は、従来の厚みのある携帯用小物入れを体に着装した場合の左側面図である。
本考案に係る携帯用小物入れは、図1、図2に示すように、表布2と裏布3とを合わせたベルト1−1と、前記ベルト1−1の両端に設けた留めベルト7と、前記ベルト1−1の離隔した2箇所に形成したポケット5とポケット6を形成した携帯用小物入れ1である。ポケット5、6は、ポケットを開閉するファスナー4と、前記ファスナー4を挟んで上部表布2−2及び下部表布2−3と、裏布3と、からポケット部が構成され、また、前記上部表布2−2の反留めベルト7側にタック2−1を設け、かつ、留めベルト7側の端部に、裏布3との間にマチ8を付設することにより、ポケット部の上部表布地にたるみをもたせることができ、その結果、開閉用ファスナーが左右に引張られることなく、ファスナーの開閉がし易い。また、手をポケットに入れ易いので、物の出し入れをスムーズにすることができ、物の収納又は取出しに関して機能性がよい。ポケット部のタック2−1は1cm程の折り返しであり、マチ8は上部が幅約3cmの三角形である。また、携帯用小物入れ1の大きさは、およそ、厚みが3cm以下であり、長さは約50cmから60cmであり、高さは約15cmであり、長さ約15cmから30cmの留めベルト7がある。また、外側ポケット10は、ポケット5及びポケット6のどちらか又は両方に付設することできる。
ベルト1−1を構成する表布2と裏布3は、通常、帆布地で製造されており、場合によればナイロンのような合成樹脂製布地でも製造可能である。さらに、ポケット5,6は、ベルト1−1の中央のB部分およびポケット5,6の上下の端部で、表布2と裏布3を縫い合わせ、かつ、留めベルト側の端部で、表布2、裏布3及びマチ8を縫い合わせて形成する。また、タック2−1は、例えば、鋲を用いてつまみを形成するが、縫い合わせても形成できる。留めベルト7は、皮製又は合成樹脂製のベルトに穴を開け、バックル部分は金属又はプラスチックで製造される。また、ポケット6に付帯する外側ポケット10は、表布2と裏布3と同様に一例として、帆布地で製造されているが、ナイロンのような合成樹脂製布地でも製造可能である。
ここでポケット5は、右利きの者が使用する場合には、携帯用小物入れ1は体の右側に着装するため、図1(a)において右側のポケットであって、体に着装した場合に体の前面側になるポケットである。ポケット6は、右利きの者が使用する場合には、図1(a)において左側のポケットであって、体に着装した場合に体の後面側になるポケットである。左利きの者が使用する場合には、携帯用小物入れ1は、体の左側に着装するため、ポケット5は、体に着装した場合に体の後面側のポケットとなり、ポケット6は、体に着装した場合に体の前面側になるポケットである。
巾着式開閉ポケット9は、通常、帆布で製造され、縁の部分は、皮革等により補強されている。巾着式開閉ポケット9は、図1(b)、図2(b)に示すように、裏布3から表布2に貫通して固定されたスナップ付留め具9−1によって、携帯用小物入れに着脱可能となる。巾着式開閉ポケット9の巾着部分は、ナイロンのような合成樹脂製布地又は布地とゴム紐又は紐により製造されている。携帯用小物入れの表布2及び裏布3及び巾着式開閉ポケット9は、同じ布で作成した場合は、材料の無駄が少なくなり作成費が少なくてすむ。スナップ付留め具9−1は、一例として、巾着式開閉ポケットに収納する物の重量に耐えられる大型のスナップボタンを用いて製造する。
図3(a)及び(b)には、巾着式開閉ポケット9を外した本考案に係る携帯用小物入れ1を体に着装した状態を示しており、本考案に係る携帯用小物入れ1は、厚みが薄いため、体に着装しても体のシルエットを崩さず、また、ジャケット、オーバーブラウスやTシャツの下に装着しても洋服のシルエットを崩すことなく、スマートに着こなすことができる。これに対し、従来の厚みのある携帯用小物入れ1は、図4に示すように、ポケット5部分が大きく、体に着装すれば、腰の部分が大きく飛び出し、ジャケット、オーバーブラウスやTシャツの下に携帯用小物入れを着装すれば、洋服のシルエットを崩してしまい、ファッショナブルに洋服を着こなすことが出来ない。
本考案に係る携帯用小物入れ1は、図3によれば、前にあるポケット5には、目が届きやすい位置にあるので、お金、カード等の貴重品を収納することができ、容易に出し入れできる。しかも、体の前部にポケット5があるため、目で確認ができ安全に収納や取り出し作業ができる。後のポケット6には、例えば、鍵、携帯電話、ハンカチ等を収納することができる。なお、後のポケット6の外側ポケット10には、例えば、ビニール袋等を畳んで収納することができる。また、前のポケット5と、後のポケット6の間には、巾着式開閉ポケット9を装着することが可能であり、例えば、ペットボトル、折り畳み傘、おもちゃ、犬のおやつ等の、前のポケット5及び後のポケット6に収納できない嵩張る物を、収納することができる。また、嵩張る物を持ち運ぶ必要がない場合には、巾着式開閉ポケット9を外して使用でき、本来のファッション性を維持し、洋服を携帯用小物入れの上から着た場合には、洋服のシルエットを美しく保つことが可能となる。
本考案の携帯用小物入れは、体にフィットし易く、しかも、小物を収納しても厚みを薄くできることより、狭小な作業場でも適用し易く、作業用腰袋等の道具入れに適用することができる。
1:携帯用小物入れ 1−1:ベルト 2:表布 2−1:タック
2−2:上部表布 2−3:下部表布 3:裏布
4:ファスナー 5:ポケット 6:ポケット
7:留めベルト 8:マチ 9:巾着式開閉ポケット
9−1:スナップ付留め具 10:外側ポケット
2−2:上部表布 2−3:下部表布 3:裏布
4:ファスナー 5:ポケット 6:ポケット
7:留めベルト 8:マチ 9:巾着式開閉ポケット
9−1:スナップ付留め具 10:外側ポケット
Claims (3)
- 表布と裏布とを合わせたベルトと、前記ベルトの両端に設けた留めベルトと、前記ベルトの1箇所又は2箇所に形成したポケットと、からなる携帯用小物入れであって、前記ポケットが、ファスナーと、前記ファスナーを挟んで上部表布及び下部表布と、裏布と、から構成され、また、前記上部表布の反留めベルト側にタックを設け、かつ、留めベルト側の端部で、裏布との間にマチを付設して構成することを特徴とする携帯用小物入れ。
- 前記ポケットの表面側に、布地を縫付け又は貼付けて小ポケットを構成することを特徴とする請求項1に記載の携帯用小物入れ。
- 前記請求項1又は2に記載の携帯用小物入れにおいて、前記表布部でポケットを形成していない箇所に、巾着式開閉ポケットを着脱可能に備えていることを特徴とする携帯用小物入れ。
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