JP3148701U - シームレスカプセル製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シームレスカプセル製造装置にて、ノズルと振動器を簡単かつ確実に接続し得るセッティング機構を提供する。【解決手段】シームレスカプセル製造装置は、ノズル2を保持するノズル台座31と、振動器11を保持しつつ振動器台座レバー53により水平方向及び垂直方向に移動可能な振動器台座32を有する。振動器台座32は、ノズル2と振動器11がノズル接合位置に来たときのみキー孔57とキー軸58の嵌合により下降可能となる。振動器台座32がノズル接合位置にて下降する際、レバー固定片54がダンパ59のダンパ軸と当接し、振動器台座32はゆっくりと下方に移動する。【選択図】図5

Description

本考案は、食品や健康食品、医薬品、香料等の充填物質をゼラチンや寒天等を含む皮膜によって被覆したシームレスカプセルを製造する装置に関し、特に、滴下法を用いたシームレスカプセル製造装置のノズルセッティング部の構造に関する。
医薬品等に用いられるシームレスカプセルの多くは、従来より滴下法と呼ばれる製法によって製造されている。この滴下法は多重ノズルを用いて行われ、2層のカプセルの場合、内側にカプセル芯液の吐出口、外側に皮膜液の吐出口を配した二重ノズルが使用される。芯液と皮膜液は各ノズル先端から硬化用液中に放出され、放出された液滴はその表面張力によって球形となる。そして、この液滴が一定速度で還流する硬化用液中で冷却、凝固し、球形のシームレスカプセルが形成される。
このようなシームレスカプセルの製造装置としては、従来より、特許文献1のような、振動器付きの多重ノズルを用いたものが知られている。特許文献1の装置では、多重ノズルからカプセル形成用の液流を硬化用液内に噴出させ、この液流を硬化用液中にて加振・分断することにより、多層のシームレスカプセルを形成している。この場合、多重ノズルには振動膜(メンブレン)が設けられており、その中央に取り付けた振動ピンを振動器の振動軸に固定することにより振動器と接続される。振動器は、多重ノズルを硬化用液が流れるカプセル形成管上にセッティングした後、多重ノズルの上方に設けられた台座に取り付けられる。
特開平9−155183号公報 実開平11−35164号公報 実用新案登録第3110661号公報
しかしながら、このような装置では、振動器をセットする際、多重ノズル上方に設けられた台座に振動器を嵌め込むような形で取り付けるため、装着作業が行いにくく、振動器の着脱作業が非常に煩雑であるという問題があった。特に、シームレスカプセル製造装置では、ノズルの空気抜きなどのメンテナンス作業をカプセル製造中に適宜行う必要があり、そのたびに振動器の着脱にかなりの工数を要し、製造効率が低下するという問題があった。また、振動器を常に一定の位置関係で多重ノズルと接続しにくく、両者の位置関係がずれ易いという問題もあった。ノズルと振動器の位置関係がずれると、装置セッティングの際に振動膜を損傷するおそれがあり、振動膜損傷に伴う無駄な工数や費用が発生するという問題があった。また、ノズルと振動器の位置ずれによりノズルへの加振状態が変化し、カプセル粒径にバラツキが生じる可能性があり、簡単かつ確実に、両者を一定位置関係でセッティング可能な機構が求められていた。
本考案の目的は、シームレスカプセル製造装置にて、ノズルと振動器を簡単かつ確実に接続し得るセッティング機構を提供することにある。
本考案のシームレスカプセル製造装置は、硬化用液が流通するカプセル形成管内に液滴を吐出するノズルと、前記ノズルに対して振動を付与する振動器とを有するシームレスカプセル製造装置であって、前記ノズルを保持するノズル台座と、前記ノズル台座の上方に配置され、前記振動器を保持しつつ水平方向及び垂直方向に移動可能に設けられた振動器台座と、前記振動器台座に形成されたキー孔と、前記振動器が前記ノズル上方のノズル接合位置に来たときのみ前記キー孔と嵌合し、前記振動器を垂直方向に移動可能とするキー軸と、を有することを特徴とする。
本考案のシームレスカプセル製造装置にあっては、キー軸とキー孔の嵌合により振動器とノズルの位置決めが行われ、振動器台座がノズル接合位置にてキー軸に沿って下降する。このため、振動器が毎回同じ位置にて下降し、振動器を常に一定の位置関係でノズルと接続することができる。
前記シームレスカプセル製造装置において、前記振動器台座の下面側に下方に向かって延びる突片を設けると共に、前記振動器台座が前記ノズル接合位置に来たとき前記突片と当接するダンパ軸を備えたダンパを設けても良い。これにより、キー軸とキー孔が嵌合した際に、ダンパの作用により、振動器台座がゆっくりと下降する。
また、前記ノズル台座をL字形に形成し、水平方向に延び前記ノズルを保持する台座片と垂直方向に延びるブラケット片を設けると共に、前記振動器台座に、前記ブラケット片に形成された上下のブラケットに回転自在かつ上下方向に移動自在に支持された回転軸を設け、該回転軸により、前記振動器台座を前記ブラケット片に対し水平方向及び垂直方向に移動可能に支持するようにしても良い。この場合、前記ダンパを前記ブラケット片に取り付けても良い。さらに、前記キー軸を、前記ブラケット上に前記振動器台座の下面と対向する形で突設し、前記振動器が前記ノズル接合位置以外の部位に位置するときは、前記キー軸と前記振動器台座下面が当接するようにしても良い。
加えて、当該シームレスカプセル製造装置に、前記上下のブラケット間に配置され、その内部に前記回転軸を収容する軸保持部材と、該軸保持部材に突設された支持軸にその一端側が回転自在に取り付けられると共に、前記突片に突設された係合軸が挿通される軸孔を備えた振動器台座レバーとをさらに設け、前記振動器台座レバーの他端側を上下方向に操作することにより前記振動器台座が垂直方向に移動するようにしても良い。
一方、当該シームレスカプセル製造装置において、前記ブラケット片を、前記シームレスカプセル製造装置の装置本体に垂直方向に移動可能に設けられた台座筐体に取り付けても良い。この場合、前記台座筐体内に、前記装置本体側に配置され上下方向に移動可能な台座支持板と、前記装置本体側に設けられたレバー支持軸にその一端側が回転自在に取り付けられると共に、前記台座支持板に突設された係合軸が挿通される軸孔を備えたノズル台座レバーとを収容するようにしても良い。
また、前記ノズル台座レバーを、前記レバー支持軸及び前記係合軸に沿って水平方向に移動可能に設置しても良い。さらに、前記台座筐体に、前記ノズル台座レバーが挿通されるレバー孔を設けると共に、該レバー孔をL字形に形成し、上下方向に延びるレバー移動部とレバー移動部の上端部から水平方向に延びるレバーセット部とを設け、前記ノズル台座レバーの他端側を上下方向に操作することにより前記台座筐体が垂直方向に移動し、前記ノズル台座レバーを前記レバーセット部に係止させることにより前記台座筐体が上方位置にて保持されるようにしても良い。
本考案のシームレスカプセル製造装置によれば、ノズルを保持するノズル台座の上方に、振動器を保持しつつ水平方向及び垂直方向に移動可能に設けられた振動器台座を設け、振動器がノズル上方のノズル接合位置に来たときのみ、振動器台座に形成されたキー孔と嵌合して振動器を垂直方向に移動可能とするキー軸を設けたので、キー軸とキー孔の嵌合により振動器とノズルの位置決めが行われ、振動器台座を常に所定のノズル接合位置にて下降させることが可能となる。従って、振動器を常に一定の位置関係でノズルと接続することができ、両者の位置関係のずれによるノズル振動膜の損傷を防止することが可能となる。このため、従来の装置に比して装置の取り扱いが容易となり、ノズルと振動器のセッティング作業が省力化されると共に、両者を簡単かつ確実に、しかも、常に一定の位置関係でセッティングすることが可能となる。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本考案の一実施例であるシームレスカプセル製造装置の全体構成を示す説明図である。本考案のシームレスカプセル製造装置1は、特許文献1の装置と同様に、多重構造のノズルを備えた液中ノズル式の装置となっており、この多重ノズル2(以下、ノズル2と略記する)からカプセル形成管3内に液滴を吐出してシームレスカプセルSCを製造する。
図1の装置では、カプセルの芯液(内層液)4は芯液用タンク5内に貯留され、ポンプ6によってノズル2に圧送される。また、芯液4を被覆する皮膜液(外層液)7は皮膜液用タンク8内に貯留され、ポンプ9によってノズル2に圧送される。ノズル2の先端部はカプセル形成管3内に挿入設置されており、ノズル2からは、芯液4と皮膜液7が二層状態で吐出される。一方、ノズル2には振動器11より振動が付与され、ノズル2から冷却液(硬化用液)12中に吐出された二層液はこの振動により適宜切断される。これにより、カプセル形成管3内には、皮膜液7によって芯液4の全周囲を被覆した多層液滴13(以下、液滴13と略記する)が形成される。この液滴13は、カプセル形成管3中の冷却液12によって冷却硬化され、球形のシームレスカプセルSCが形成される。
図1に示すように、カプセル形成管3は曲折形状の筒体として形成され、略J字形の上流部3Aと、上流部3Aと入れ子式に接合された逆J字形の下流部3Bとから構成されている。上流部3Aと下流部3Bは、嵌合部3Cにて密封状態で嵌合固定されている。下流部3Bの出口端下方には、略漏斗形状の分離器14が配設されている。分離器14内には、シームレスカプセルSCは通過させず、かつ冷却液12のみを通過させるメッシュ15が張設されている。
分離器14にてシームレスカプセルSCから分離された冷却液12は、下方の分離タンク16の中に回収される。分離タンク16内の冷却液12は、ポンプ17によって冷却タンク18に圧送される。冷却液12は、冷却タンク18内にて冷却器19により所定の温度に冷却される。冷却タンク18内の冷却液12は、ポンプ21によってカプセル形成管3に再度供給される。一方、分離器14にて冷却液12から分離されたシームレスカプセルSCは、適当な量に達した時にバッチ式に製品回収容器(図示せず)にて回収され、乾燥等された上で製品化される。
シームレスカプセル製造装置1では、カプセル形成管3内に冷却液12が流入し、ノズル2から二層液が吐出される冷却液流入部22が、3個の円筒部材を同心状に配した三重管構造となっている。カプセル形成管3の上流部3Aの外周には、冷却液12が供給される冷却液供給管23と、余剰な冷却液12を排出するオーバーフロー管24が同心状に配置されている。カプセル形成管3と冷却液供給管23との間には、整流ブロック26が設置されている。冷却液供給管23の底部には、ポンプ21と接続された管路25が取り付けられている。冷却液供給管23内には、管路25を介して、冷却タンク18内の冷却液12がポンプ21によって供給される。
ここで、従来のシームレスカプセル製造装置では、前述のように、ノズルと振動器をセッティングする作業が非常に煩雑であり、しかも、セッティング作業中にノズル側の振動膜を損傷するおそれがある。そこで、本考案によるシームレスカプセル製造装置では、かかる課題を解決すべく、振動器台座を揺動(スイング)可能とすると共にノズルとの接続位置のみで上下方向に移動可能な構成とし、ノズルと振動器のセッティング作業を容易かつ確実に行えるようにし、セッティング作業中における振動膜の損傷も防止している。また、本考案の構成により、ノズルと振動器は常に一定の位置関係で接続されるため、液滴に付与される振動も均一化され、作業工数等の面のみならず、製品品質の向上も図られる。
図2は、シームレスカプセル製造装置1におけるノズル2と振動器11との接続部を装置正面方向から見た説明図、図3は、前記接続部を装置側面方向から見た説明図である。である。図2,3に示すように、ノズル2は、液滴の吐出口を下にしてノズル台座31に取り付けられる。ノズル台座31の上方には振動器台座32が設けられており、振動器11はこの振動器台座32に取り付けられる。ノズル2の上端部には振動膜(メンブレン)33が設けられており、振動膜33の中央には振動ピン34が取り付けられている。振動ピン34は、振動器11の下端中央に設けられたピン固定部35に接続される。振動器11が作動すると、その振動がピン固定部35を介して振動ピン34に伝わり、それが振動膜33を振動させ、ノズル2に振動が付与される。
また、装置本体36には、ボックス形の台座筐体37が取り付けられており、台座筐体37にはノズル台座31が取り付けられている。台座筐体37には、ノズル台座レバー38(以下、レバー38と略記する)が取り付けられており、このレバー38によりノズル台座31が上下方向に移動するようになっている。図4は、台座筐体37内の構造を示す説明図である。図4に示すように、台座筐体37内には、レバー38の一端側が揺動自在に支持されるレバー支持軸39が設けられている。台座筐体37の内部にはまた、ノズル台座31が固定される台座支持板41が上下方向に移動可能に設けられている。レバー支持軸39や台座支持板41は、装置本体36側に設けられており、その外側に台座筐体37が取り付けられる。すなわち、台座筐体37は、レバー支持軸39や台座支持板41をカバーし、その内部空間にはレバー38が収容される。
ノズル台座31は、図2に示すようにL字形に形成されており、垂直方向に延びるブラケット片31aと水平方向に延びる台座片31bとを備えている。前述の台座支持板41は、このブラケット片31aとボルト42によって固定される。台座支持板41には、係合軸43が突設されている。係合軸43は、レバー38の略中央部に形成された長孔(軸孔)44に挿入される。レバー38は、レバー支持軸39及び係合軸43によって支持されると共に、それらに沿って水平方向(図4において表裏方向)にも移動可能となっている。レバー支持軸39を支点としてレバー38を上下方向に揺動させると、図4に一点鎖線にて示したように、係合軸43が長孔44内をスライドしつつ、台座支持板41が上下方向に移動する。これにより、台座筐体37とノズル台座31が共に上下方向に移動する。
台座筐体37の側部には、レバー38が挿通されるレバー孔45が形成されている。レバー孔45からは、レバー38の先端部が装置外に突出している。レバー孔45はL字形に形成されており、上下方向に延びるレバー移動部45aと、レバー移動部45aの上端部から水平方向に延びるレバーセット部45bとから構成されている。レバー移動部45aではレバー38が上下方向に移動可能となっており、レバー38を上方に移動させ、レバーセット部45bにて水平方向に移動させることにより、レバー38は上端位置にて保持される。すなわち、当該装置では、レバー38を持ち上げレバーセット部45bに係止させることにより、ノズル台座31を上方位置にて保持することができるようになっている。
図5は、ノズル2と振動器11との接続部を斜め下方向から見た説明図、図6は、同部を側方から見た説明図でありノズル2が取り付けられていない状態を示している。図5,6に示すように、ノズル台座31の台座片31bには、ノズル装着部46が切欠形成されている。ノズル装着部46にはノズル2の下部が挿入され、固定ネジ47によって固定される。台座片31bの上方には、振動器11が取り付けられる振動器台座32が配されている。前述のように、振動器台座32は、ノズル台座31に対し水平方向に揺動可能に取り付けられており、その下面32a側には、揺動の回転中心となるピストン軸(回転軸)48が固定されている。ピストン軸48は、固定用シリンダ(軸保持部材)49に、上下方向に移動自在かつ回転自在に支持されている。ノズル台座31のブラケット片31aには、上下のブラケット51a,51bが突設されており、固定用シリンダ49は、このブラケット51a,51bによって保持されている。
固定用シリンダ49の側部には、レバー支持軸52が突設されている。レバー支持軸52には、振動器台座レバー53(以下、レバー53と略記する)の一端側が揺動自在に支持されている。一方、振動器台座32の下面32a側には、下方に向かって延びるレバー固定片(突片)54が取り付けられている。レバー固定片54には、係合軸55が突設されている。係合軸55は、レバー53の略中央部に形成された軸孔56に挿入されている。レバー支持軸52を支点としてレバー53を上下方向に揺動させると、図6の矢示Xのように、係合軸55が軸孔56内にて回転しつつ、振動器台座32が上下方向に移動する。なお、図6は、レバー53を上方向に持ち上げ、振動器11を上方の退避位置に配した状態を示している。
図7に示すように、振動器台座32にはキー孔57が設けられている。これに対し、上ブラケット51aの上面には、キー軸58が立設されている。キー孔57は、キー軸58と嵌合可能な大きさに形成されており、振動器台座32に取り付けた振動器11が、ノズル台座31に取り付けたノズル2の真上のノズル接合位置に来たときのみ嵌合する位置関係に設けられている。この位置関係以外の場合は、キー軸58は、振動器台座32の下面32aに当接し、キー孔57には嵌合しない。すなわち、振動器11は、ノズル2の直上に来たときのみ下方に移動可能となり、それ以外の位置では上方の退避位置に保持される。従って、振動器11を正しくノズル2の真上に配置した状態で、ノズル2と振動器11を接続することができる。但し、このままでは、キー軸58とキー孔57が合うと、振動器11が重力によって直ちに下方に落ちるため、その衝撃を避けるため、作業員がレバー53を保持しつつ振動器台座32を下げて行く必要がある。
そこで、当該シームレスカプセル製造装置1では、落下の衝撃を緩和し、作業員の手間やミスを減らすため衝撃吸収用のダンパ59が設けられている。ダンパ59はブラケット片31aに取り付けられており、その上端部から、上方(垂直方向)に向かってダンパ軸61が延びている。ダンパ軸61は、振動器11がノズル2の真上に来たとき、レバー固定片54の下端面54aと対向するようになっている。キー軸58とキー孔57が合い、振動器台座32が下降すると、レバー固定片下端面54aがダンパ軸61と当接する。これにより、振動器台座32の下降動作がダンパ59によって抑制され、振動器台座32はゆっくりと下方に移動する。従って、振動器11を正しくノズル2の真上に配置した後、特に、レバー53を保持しなくとも、振動器台座32はノズル2上にゆっくりと下降する。このため、作業員の手間が削減されると共に、落下の衝撃により振動器11等が損傷を受けるのを避けることが可能となる。
次に、このようなシームレスカプセル製造装置1におけるノズル2と振動器11のセッティング作業について説明する。作業を開始するに当たり、まず、固定ボルト62を用いて振動器11を振動器台座32に取り付ける。振動器11を取り付けた後、レバー53を上に持ち上げ、ピストン軸48を中心として振動器台座32を水平方向に移動させて振動器11をノズル2の上方から退避させる。その際、キー軸58はキー孔57から離脱し、振動器台座32の下面32aに当接する。これにより、振動器台座32は上方の離脱位置にて保持され、その状態で水平方向に移動する。
振動器11をセットしノズル上方から退避させた後、レバー38を持ち上げてレバーセット部45bに係止させ、ノズル台座31を上方位置にて保持する。このとき、ノズル台座31は、そこにノズル2を取り付けたとき、ノズル2の先端(下端)がカプセル形成管3の上方に離れるような位置に配置される。ノズル台座31を上方位置にセットした後、ノズル装着部46にノズル2を挿入し、固定ネジ47によって固定する。これにより、ノズル2がノズル台座31に装着される。
ノズル2をノズル台座31にセットした後、レバー53を用いて、キー軸58がキー孔57に嵌るまで振動器台座32を水平方向に移動させる。キー軸58がキー孔57に嵌合する位置、すなわち、振動器11がノズル直上のノズル接合位置に来ると、振動器11及び振動器台座32は重力によって下降する。その際、振動器台座下面32aに取り付けられたレバー固定片下端面54aがダンパ軸61と当接し、振動器台座32は、ダンパ59の作用によりゆっくりと下方に移動する。
振動器台座32をノズル直上の定位置に下降させた後、ピン固定部35に振動ピン34を固定する。これにより、振動器11がノズル2と接続され、振動器11が作動すると、振動ピン34を介してその振動が振動膜33に伝わる。振動器11とノズル2を接続した後、レバー38を横に動かしてレバーセット部45bから外し、レバー38と共にノズル台座31を下方に移動させる。ノズル2は、これによりカプセル形成管3の上端部に挿入される形で配置され、振動器11とノズル2のセッティング作業を終了し、シームレスカプセルが製造可能な状態となる。
このように、本考案のシームレスカプセル製造装置1では、キー軸58とキー孔57の嵌合により振動器11とノズル2の位置決めを行い、振動器台座32がキー軸58に沿って下降する。このため、振動器11が毎回同じ位置にて下降し、振動器11を常に一定の位置関係でノズル2と接続することができる。従って、両者の位置関係のずれによる振動膜33の損傷を防止することができ、装置の取り扱いが容易となると共に、振動膜損傷に伴う無駄な費用等を削減することが可能となる。また、ノズル2と振動器11の位置ずれによる振動状態のバラツキを抑えることもでき、カプセル粒径の均一化を図り、製品品質の向上を図ることが可能となる。
さらに、キー軸58とキー孔57が嵌合した際に、ダンパ59の作用により、振動器台座32がゆっくりと下降するので、振動器11に余分な振動を与えることがない。このため、振動器関連の故障を減らすことができ、装置の信頼性向上を図ることが可能となる。従って、本考案のシームレスカプセル製造装置1を用いることにより、ノズル2と振動器11のセッティング作業が省力化されると共に、両者を簡単かつ確実に、しかも、一定位置関係でセッティングすることが可能となる。
本考案は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施例では、滴下法による液中ノズル方式のシームレスカプセル製造装置に本考案を適用した例を示したが、他の方式によるシームレスカプセル製造装置のノズルセッティング部に当該構成を適用することも可能である。
本考案の一実施例であるシームレスカプセル製造装置の全体構成を示す説明図である。 シームレスカプセル製造装置におけるノズルと振動器との接続部を装置正面方向から見た説明図である。 シームレスカプセル製造装置におけるノズルと振動器との接続部を装置側面方向から見た説明図である。 台座筐体内の構造を示す説明図である。 ノズルと振動器との接続部を斜め下方向から見た説明図である。 レバーを上方向に持ち上げ、振動器を上方の退避位置に配した状態を示している。 振動器台座のキー孔とブラケット上面のキー軸の構成を示す説明図である。
符号の説明
1 シームレスカプセル製造装置
2 多重ノズル
3 カプセル形成管
3A 上流部
3B 下流部
3C 嵌合部
4 芯液
5 芯液用タンク
6 ポンプ
7 皮膜液
8 皮膜液用タンク
9 ポンプ
11 振動器
12 冷却液
13 多層液滴
14 分離器
15 メッシュ
16 分離タンク
17 ポンプ
18 冷却タンク
19 冷却器
21 ポンプ
22 冷却液流入部
23 冷却液供給管
24 オーバーフロー管
25 管路
26 整流ブロック
31 ノズル台座
31a ブラケット片
31b 台座片
32 振動器台座
32a 下面
33 振動膜
34 振動ピン
35 ピン固定部
36 装置本体
37 台座筐体
38 ノズル台座レバー
39 レバー支持軸
41 台座支持板
42 ボルト
43 係合軸
44 長孔(軸孔)
45 レバー孔
45a レバー移動部
45b レバーセット部
46 ノズル装着部
47 固定ネジ
48 ピストン軸(回転軸)
49 固定用シリンダ(軸保持部材)
51a,51b ブラケット
52 レバー支持軸
53 振動器台座レバー
54 レバー固定片(突片)
54a 下端面
55 係合軸
56 軸孔
57 キー孔
58 キー軸
59 ダンパ
61 ダンパ軸
62 固定ボルト
SC シームレスカプセル

Claims (10)

  1. 硬化用液が流通するカプセル形成管内に液滴を吐出するノズルと、前記ノズルに対して振動を付与する振動器とを有するシームレスカプセル製造装置であって、
    前記ノズルを保持するノズル台座と、
    前記ノズル台座の上方に配置され、前記振動器を保持しつつ水平方向及び垂直方向に移動可能に設けられた振動器台座と、
    前記振動器台座に形成されたキー孔と、
    前記振動器が前記ノズル上方のノズル接合位置に来たときのみ前記キー孔と嵌合し、前記振動器を垂直方向に移動可能とするキー軸と、を有することを特徴とするシームレスカプセル製造装置。
  2. 請求項1記載のシームレスカプセル製造装置において、前記振動器台座の下面側に下方に向かって延びる突片を設けると共に、前記振動器台座が前記ノズル接合位置に来たとき前記突片と当接するダンパ軸を備えたダンパを設けたことを特徴とするシームレスカプセル製造装置。
  3. 請求項1又は2記載のシームレスカプセル製造装置において、前記ノズル台座はL字形に形成され、水平方向に延び前記ノズルを保持する台座片と、垂直方向に延びるブラケット片とを備え、
    前記振動器台座は、前記ブラケット片に形成された上下のブラケットに回転自在かつ上下方向に移動自在に支持された回転軸を備え、該回転軸により、前記ブラケット片に水平方向及び垂直方向に移動可能に支持されることを特徴とするシームレスカプセル製造装置。
  4. 請求項3記載のシームレスカプセル製造装置において、前記ダンパは、前記ブラケット片に取り付けられることを特徴とするシームレスカプセル製造装置。
  5. 請求項3又は4記載のシームレスカプセル製造装置において、前記キー軸は、前記ブラケット上に前記振動器台座の下面と対向する形で突設され、前記振動器が前記ノズル接合位置以外の部位に位置するときは、前記キー軸と前記振動器台座下面が当接することを特徴とするシームレスカプセル製造装置。
  6. 請求項3〜5の何れか1項に記載のシームレスカプセル製造装置において、当該装置はさらに、
    前記上下のブラケット間に配置され、その内部に前記回転軸を収容する軸保持部材と、
    該軸保持部材に突設された支持軸にその一端側が回転自在に取り付けられると共に、前記突片に突設された係合軸が挿通される軸孔を備えた振動器台座レバーとを有し、
    前記振動器台座は、前記振動器台座レバーの他端側を上下方向に操作することにより垂直方向に移動することを特徴とするシームレスカプセル製造装置。
  7. 請求項3〜6の何れか1項に記載のシームレスカプセル製造装置において、前記ブラケット片は、前記シームレスカプセル製造装置の装置本体に垂直方向に移動可能に設けられた台座筐体に取り付けられることを特徴とするシームレスカプセル製造装置。
  8. 請求項7記載のシームレスカプセル製造装置において、前記台座筐体内には、前記装置本体側に配置され上下方向に移動可能な台座支持板と、前記装置本体側に設けられたレバー支持軸にその一端側が回転自在に取り付けられると共に、前記台座支持板に突設された係合軸が挿通される軸孔を備えたノズル台座レバーが収容されてなることを特徴とするシームレスカプセル製造装置。
  9. 請求項8記載のシームレスカプセル製造装置において、前記ノズル台座レバーは、前記レバー支持軸及び前記係合軸に沿って水平方向に移動可能に設置されることを特徴とするシームレスカプセル製造装置。
  10. 請求項9記載のシームレスカプセル製造装置において、前記台座筐体は、前記ノズル台座レバーが挿通されるレバー孔を有し、
    該レバー孔はL字形に形成され、上下方向に延びるレバー移動部と、レバー移動部の上端部から水平方向に延びるレバーセット部とを備え、
    前記台座筐体は、前記ノズル台座レバーの他端側を上下方向に操作することにより垂直方向に移動すると共に、前記ノズル台座レバーを前記レバーセット部に係止させることにより上方位置にて保持されることを特徴とするシームレスカプセル製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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