JP3148672U - 安全ベスト - Google Patents
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Abstract
【課題】安全ベスト着用時に、表面に設けられた光反射材の存在によって、着用者の発した熱或いは汗の発散除去が充分に行なわれず、着用感を悪くすることを防止する安全ベストを提供する。【解決手段】身頃地の表面に光反射部材を、身頃地の裏面に保水性部材を、それぞれ上下方向に延在するよう帯状に設け、前記保水性部材の端部には、該端部を覆ってカバー体を設け、保水滞溜袋とした。保水性部材から滲出した余剰水分を保水滞溜袋内に貯溜することで身体周辺を過湿化することを防ぎ、光反射部材と保水性部材とは身頃生地の表裏面に、身頃生地を挟んで積層状態に設けることで身頃生地の通気性を損なう面積を少なくしている。また、身頃生地は経編メッシュ地とし通気性を保っている。【選択図】図1
Description
本考案は、光反射部材を有し、夜間着用時、該光反射部材の反射光により、着用者の存在を明らかにする安全ベストに関する。
着用時、身体周囲の温度上昇を防止するため保水性部材に含ませた水分の蒸発による冷却効果を得ようとする際に、保水性部材に含ませた水分の量が過多であった場合に、それを受ける手段を設けることによって使用上の不快感をなくすことを可能にしたことを特徴としている。
着用時、身体周囲の温度上昇を防止するため保水性部材に含ませた水分の蒸発による冷却効果を得ようとする際に、保水性部材に含ませた水分の量が過多であった場合に、それを受ける手段を設けることによって使用上の不快感をなくすことを可能にしたことを特徴としている。
従来、工事従事或いは交通整理等に携わる者の夜間の安全を保つためにベストに光反射材を取り付けて、夜間の視認性を良くした安全ベストが知られている(特許文献1)。これらの安全ベストの1例をあげると、後身頃地から前身頃にかけて肩部を経て帯状体を襷状に配し、かつ、後身頃から前身頃にかけて構成した腰部を巡る帯状体によりベストを身体に固定するもので、前記帯状体には反射材を取り付けてある。
然し、前記構成のベストは、光反射材を前後身頃及び腰部回りに固定しており、かつ、光反射材は冬期の使用において硬くならず、夏期の使用にあっても高い反射効率を保つように原反にポリエチレン,ポリプロピレン等の合成樹脂シートを用いているため、身頃地をネット状とし通気性,透湿性を確保するようにしているが、腰回り及び、前後身頃に襷掛けに設けた光反射材のために通気性,透湿性が損なわれることになる。反射ベストの使用状況を見ると昼間70%、夜間30%の使用頻度であり、夏期は炎天下の作業となるが多い。この炎天下での熱射対策として有効な手段が必要とされている。反射ベストはほとんどの場合、昼間,夜間兼用として使用されている。
特許第3035406号公報
本考案は、上記の点に鑑みて、安全ベスト着用時に、安全ベスト表面に設けられた光反射材の存在によって、着用者の発した熱或いは汗の発散除去が充分に行なわれず、着用感を悪くすることを防止するのを目的としている。即ち、光反射材を設けた部分内面に冷却手段を配することによって上記目的を達成している。
本考案安全ベストは、身頃地の表面に光反射部材を、身頃地の裏面に保水性部材を、それぞれ上下方向に延在するよう帯状に設け、前記保水性部材の端部には、該端部を覆ってカバー体を設け、保水滞溜袋とした。保水性部材から滲出した余剰水分を保水滞溜袋内に貯溜することで身体周辺を過湿化し使用感を悪くすることを防いでいる。
光反射部材と保水性部材とは身頃生地の表裏面に、身頃生地を挟んで積層状態に設けることで身頃生地の通気性を損なう面積を少なくしている。また、身頃生地は経編メッシュ地とし通気性を保っている。
光反射部材は、光反射シートの反射面とベース材とを重ね合わせた合成樹脂シートよりなる帯状体を身頃地表面に固定することで、光反射部材の冬期の硬質化を防ぎ、夏期の光反射効率の低下を防止している。
保水性部材は、不織布よりなり、多孔性組織の生地よりなる外被で覆うことにより保水性部材の崩れを防止している。
光反射部材と保水性部材とは身頃生地の表裏面に、身頃生地を挟んで積層状態に設けることで身頃生地の通気性を損なう面積を少なくしている。また、身頃生地は経編メッシュ地とし通気性を保っている。
光反射部材は、光反射シートの反射面とベース材とを重ね合わせた合成樹脂シートよりなる帯状体を身頃地表面に固定することで、光反射部材の冬期の硬質化を防ぎ、夏期の光反射効率の低下を防止している。
保水性部材は、不織布よりなり、多孔性組織の生地よりなる外被で覆うことにより保水性部材の崩れを防止している。
本考案安全ベストは、身頃地表面に配した光反射部材に対位して、前記身頃地裏面の身体側に保水性部材を配した構造であり、使用時には予め安全ベストを水中に浸すなどして保水性部材に吸水させてから着用することにより、着用後の安全ベスト着用者の体温による保水性部材の加温により保水性部材が含んでいる水分の蒸散が生じるために保水性部材の温度が低下し、着用時の安全ベストの温度上昇が防止される。
そして、前記保水性部材には、その端部を覆ってカバー体を設け、保水滞溜袋としたために、過剰な水分が供給された際は過剰水分は保水滞溜袋内に溜まり保水性部材から着用者側への滲出を阻止することが出来るため水分のオーバーフィード状態となっても着衣を濡らし使用感を悪くすることはない。
また、身頃生地が経編メッシュ地であるために通気性に勝れているため着用時の安全ベスト内面の温度上昇を防止できる。
そして、前記保水性部材には、その端部を覆ってカバー体を設け、保水滞溜袋としたために、過剰な水分が供給された際は過剰水分は保水滞溜袋内に溜まり保水性部材から着用者側への滲出を阻止することが出来るため水分のオーバーフィード状態となっても着衣を濡らし使用感を悪くすることはない。
また、身頃生地が経編メッシュ地であるために通気性に勝れているため着用時の安全ベスト内面の温度上昇を防止できる。
本考案安全ベストの最良の形態につき以下図面と共に説明する。
図1,2は安全ベストの正面図及び背面図、図3,4は本考案安全ベストの展開した状態の表面図及び裏面図である。
安全ベスト1は、身体の背中部分を覆う後身頃2の下端縁に、着用者の背面から脇部をめぐる後身頃帯状体3を設けると共に、後身頃2の上端の両肩部4のそれぞれからは前身頃5として延びる左右の垂下帯状体6,7を設け、垂下帯状体6,7の端部には、垂下帯状体6,7に対し90°屈曲した状態に左右の前身頃帯状体8,9を延設してなる。前記後身頃帯状体3の両端部裏面にはそれぞれ面ファスナー3a,3bを設ける。
前身頃左帯状体8の両端裏面には、面ファスナー8a,8bを、前身頃右帯状体9の先端裏部には面ファスナー9aを、反対端表面には面ファスナー9bをそれぞれ設ける。
図1,2は安全ベストの正面図及び背面図、図3,4は本考案安全ベストの展開した状態の表面図及び裏面図である。
安全ベスト1は、身体の背中部分を覆う後身頃2の下端縁に、着用者の背面から脇部をめぐる後身頃帯状体3を設けると共に、後身頃2の上端の両肩部4のそれぞれからは前身頃5として延びる左右の垂下帯状体6,7を設け、垂下帯状体6,7の端部には、垂下帯状体6,7に対し90°屈曲した状態に左右の前身頃帯状体8,9を延設してなる。前記後身頃帯状体3の両端部裏面にはそれぞれ面ファスナー3a,3bを設ける。
前身頃左帯状体8の両端裏面には、面ファスナー8a,8bを、前身頃右帯状体9の先端裏部には面ファスナー9aを、反対端表面には面ファスナー9bをそれぞれ設ける。
上記した後身頃帯状体3を有する後身頃2、及び、垂下帯状体6,7、前身頃左右帯状体8,9よりなる前身頃5を構成する1枚の身頃地10の表面に帯状に光反射部材11を設ける。光反射部材11の配置は適宜で良いが、一例をあげると図3に示す如くである。即ち、光反射部材11は後身頃2,後身頃帯状体3の長手中央、垂下帯状体6,7から左右帯状体8,9にまで延在させ、後身頃の背部には並列する2本の光反射部材11間にそれらを横に連結する状態にも設けてある。反射部材11の両側縁は縫着したヘム11aによって押さえられている。
上記光反射部材11は、一面を光反射面12とした反射シート13を、前記光反射面12とベース体14とを重ね合わせてなり、ベース体14を身頃地10に縫着等して固定している。
身頃地10の裏面には、保水性部材15を、前記光反射部材11と共に身頃地10を挟む状態で、図4に示す帯状に設けている。
保水性部材15は水保持能力の高い吸水性を有する例えば不織布等16よりなり、その外周を多孔性組織の生地よりなる外被17で覆ってなり前記した如き所定位置に適宜縫着等により固定されている。そして保水性部材15の端部を外被で覆って保水滞溜袋18としている。
保水性部材15は水保持能力の高い吸水性を有する例えば不織布等16よりなり、その外周を多孔性組織の生地よりなる外被17で覆ってなり前記した如き所定位置に適宜縫着等により固定されている。そして保水性部材15の端部を外被で覆って保水滞溜袋18としている。
本考案の安全ベスト1を着用する際は、光反射部材11を表面に位置させて、安全ベスト1の肩部4,4を着用者の肩にかけ、前身頃5を着用者の前に垂下し、後身頃2を着用者の後に垂下し、後身頃帯状体3の端部の面ファスナー3bと前身頃左帯状体8の面ファスナー8aとを係止し、同様に後身頃帯状体3の端部の面ファスナー3aと前身頃右帯状体9の面ファスナー9aとを係止し、前身頃右帯状体9の面ファスナー9bと前身頃左帯状体8の面ファスナー8bとを係止し、後身頃帯状体3と前身頃左右帯状体8,9を環状にして着用者の腰上腹部に固定する。
これにより安全ベスト1は、外面に光反射部材11を、内面の身体側に保水性部材15を位置させて着用することになり、夜間の着用により光が当てられた際にそれを反射することで注意を喚起し危険を避けることが出来る。そして、上記着用前には保水性部材15に水分を適宜手段で吸水させておく。
保水性部材15に吸水させた状態で安全ベスト1を着用した場合に、保水性部材15に吸われている水分は着用者の体温により蒸発し、着用者の体温を奪うことになり体温の上昇を防止することになる。
保水性部材15に吸収されている水分は、時間が経過すると共に使用者の体温を奪うことで蒸発し乾いてくるので適宜時間経過した後に再度保水性部材15に吸水する。
保水性部材15に吸水させた状態で安全ベスト1を着用した場合に、保水性部材15に吸われている水分は着用者の体温により蒸発し、着用者の体温を奪うことになり体温の上昇を防止することになる。
保水性部材15に吸収されている水分は、時間が経過すると共に使用者の体温を奪うことで蒸発し乾いてくるので適宜時間経過した後に再度保水性部材15に吸水する。
上記の保水性部材15への吸水を行った安全ベスト1を着用すると、蒸発により消費されなかった保水性部材15内に残った水は、不織布等16で構成された保水性部材15内を次第に下位方向に流下し、不織布等16の端部を覆って設けられている保水滞溜袋18内に滞溜する。保水滞溜袋18内の水分は、その上部の保水性部材15の水分が蒸発により少なくなれば、袋18内から上部の保水性部材15内に吸い上げられる結果、最終的には袋18内の水分は無となる。
上記保水滞溜袋18が設けられていなければ過剰な水分は安全ベスト着用時に保水性部材15の端縁から保水性部材15外に流出し安全ベスト着用者の身体或いは着衣等を濡らすことになり、使用感を極めて悪いものとすることになる。
1 安全ベスト
2 後身頃
3 後身頃帯状体
3a,3b 面ファスナー
4 両肩部
5 前身頃
6,7 垂下帯状体
8,9 前身頃帯状体
8a,8b 面ファスナー
10 身頃生地
11 光反射部材
11a ヘム
12 光反射面
13 反射シート
14 ベース体
15 保水性部材
16 不織布等
17 外被
18 保水滞溜袋
2 後身頃
3 後身頃帯状体
3a,3b 面ファスナー
4 両肩部
5 前身頃
6,7 垂下帯状体
8,9 前身頃帯状体
8a,8b 面ファスナー
10 身頃生地
11 光反射部材
11a ヘム
12 光反射面
13 反射シート
14 ベース体
15 保水性部材
16 不織布等
17 外被
18 保水滞溜袋
Claims (6)
- 身頃地の表面に光反射部材を、身頃地の裏面に保水性部材を、それぞれ上下方向に延在するよう帯状に設け、前記保水性部材の端部には、該端部を覆ってカバー体を設け、保水滞溜袋としたことを特徴とする安全ベスト。
- 光反射部材と保水性部材とは身頃生地の表裏面に、身頃生地を挟んで積層状態に設けられているこことを特徴とする請求項1記載の安全ベスト。
- 身頃地は経編メッシュ地よりなることを特徴とする請求項1記載の安全ベスト。
- 光反射部材は、光反射シートの反射面とベース材とを重ね合わせた合成樹脂シートよりなる帯状体を身頃地表面に固定したことを特徴とする請求項1記載の安全ベスト。
- 保水性部材は、不織布よりなり、多孔性組織の生地よりなる外被で覆われていることを特徴とする請求項1記載の安全ベスト。
- 保水性部材は、アクリルを主体とした親水性樹脂綿であり、かつ、多孔性組織の生地よりなる外被で覆われており、水分の蒸発によって冷却効果を発揮することを特徴とする請求項5記載の安全ベスト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008008603U JP3148672U (ja) | 2008-12-09 | 2008-12-09 | 安全ベスト |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008008603U JP3148672U (ja) | 2008-12-09 | 2008-12-09 | 安全ベスト |
Publications (1)
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JP3148672U true JP3148672U (ja) | 2009-02-26 |
Family
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Family Applications (1)
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2008
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