JP3148522U - 梱包箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造工場からの商品を一括管理する物流センターにおいて、顧客への配送時に追加すべき伝票、明細書、請求書、案内書などの書類を効率よく添付することができ、一旦箱内へ商品を封函した後であっても、再度開梱しなくても箱内へ確実に保管することができる梱包箱を提供する。【解決手段】四方を囲繞する壁面2,3と、壁面の端縁から延設されたフラップを備え、対向する内側用フラップ4を折り曲げ、隣接する外側用フラップ5を折り曲げて封函する梱包箱1において、前記梱包箱1の六面の壁面のうちの少なくとも一面に、片開き式に回動開閉する狭幅の扉10が設けられていることを特徴とする。本梱包箱は、前記のように扉部分を有するので、顧客への配送時に追加すべき伝票、明細書、請求書、案内書などの書類があった場合でも、工場出荷時の封函された状態のままで、追加書類などを添付することができる。【選択図】図1

Description

本考案は、梱包箱の一部に開閉可能な挿入口を設け、箱内へ商品を封函した後であっても、送り状、伝票、明細書、請求書などの各種書類を挿入することができるようにした梱包箱に関する。
従来、各種物品の製造メーカーは、商品を製造後、各商品毎にあるいは複数の商品をまとめて一つの梱包箱に収納して、流通段階に置いている。そして近年の物流では、工場内で生産された商品は前記のように梱包箱等に収納されたのち、一旦特定の物流センターなどに保管され、受注を受けた商品から出荷されるようになっている。これは製造現場毎に在庫品を置くスペースを確保するよりも、都市部近郊の物流センターにて一括管理して、効率の良い輸送を行う方がコスト面、在庫管理の点などで優れているからである。
そのような場合に、商品の行先を明示するために梱包箱にシール等が貼付される。関連する技術としては、粘着ラベル等の識別票の剥離時において梱包箱の表面が損傷せず、繰り返し使用可能な梱包箱を提供することにより、従来の単回使用により廃棄されていた箱を再利用可能にするもの(特許文献1)がある。この例では剥離領域を、アクリル樹脂などにより形成することで貼付・剥離を容易に行うものであるが、単に行先を明示するだけでなく、封函された梱包箱を一旦開封して、伝票、明細書、請求書、案内書など、ある程度厚みのある書類を収納することが必要になる場合がある。
前記開封の手間を省くために包装袋の表面にポケット部を設けて、ここに必要書類を入れ、包装袋を接着する方法(特許文献2)もある。この方法によればある程度の書類を収納できるが、袋を箱に接着するものなので、書類の量、大きさにも限界があり、流通段階で確実に袋を保持できるかについては課題を有するものであった。
また、箱内に予め所定の伝票類の保持部を形成したもの(特許文献3)がある。この紙箱は、箱内に収納した納品書や請求書等の散逸を防止するとともに、箱の身の内容積を減少させることが無いように、伝票類の保持部を形成したものである。ただし、物流センターなどでの伝票類の収納の際には、箱を開封することが必要であり、前記開封の手間を省くことを考慮したものではない。
封函された梱包箱について、一旦閉じた蓋を簡単かつ確実に開封して開梱することが可能で、その後も再び蓋片同士の先端を当接させて蓋を封止可能な包装容器に関するもの(特許文献4)がある。この包装容器は、開封を容易にするものであり、従来品に比較すれば迅速な作業が可能であるが、やはり開梱を前提にしている点で改良の余地を残すものである。
この点、梱包箱に入れる添付品の収納作業を簡単にし、かつコストを安くする方法についての提案(特許文献5)によれば、梱包箱の天面に間隔をあけて向き合う形の一対の舌片部を形成する切り込み線などと、舌片部の内側領域に位置する添付品端部係合用の穴とを設けることによって、ケーブル等の添付品を単に押し込めば良いという特徴を有する。従って、収納作業が極めて簡略され、作業能率が向上するという優れた効果を有するものである。ただ、残念なことは、この収納部が伝票、明細書、請求書、案内書などの書類を対象としたものではないということである。
登録実用新案公報第3024794号公報 実開平6−37148号公報 特開平11−91762号公報 特開2000−238756号公報 特開平10−250722号公報
本考案が解決しようとする課題は、特に製造工場からの商品を一括管理する物流センターにおいて、顧客への配送時に追加すべき伝票、明細書、請求書、案内書などの書類を効率よく添付することができる梱包箱を提供することである。
さらには、一旦箱内へ商品を封函した後であっても、再度開梱しなくても箱内へ確実に保管することができる梱包箱に関するものでもある。
本考案にあっては上記課題を解決するために、四方を囲繞する壁面と、壁面の端縁から延設されたフラップを備え、対向する内側用フラップを折り曲げ、隣接する外側用フラップを折り曲げて封函する梱包箱において、前記梱包箱の六面の壁面のうちの少なくとも一面に、片開き式に回動開閉する狭幅の扉が設けられていることを特徴とする。
この扉を通して、顧客への配送時に追加すべき伝票、明細書、請求書、案内書などの書類を効率よく、かつ、封函された梱包箱を一々開梱しなくても箱内へ確実に保管することができる。この扉を開いた開口部の幅は狭いために商品を出し入れすることはできないが、適当な厚さまでの書類であれば十分に挿入することができ、しかも必要書類の収納後には扉部を行先明示のシールなどで閉じれば良い。これによって、従来の梱包箱と同様の取り扱いができ、追加書類の脱落や第三者の不正な改ざんなどを防止することができる。
前記扉部分を形成する好適な場所として、前記扉と壁面との連結部が、箱の稜線に形成されていることが好ましい。扉部分は書類などの挿入時に折り曲げられるので、そのような折り曲げ線が箱の平面に形成されるよりも見栄えを良くすることができるからである。
また、前記扉或いは、扉と壁面との境界領域に、指挿入用の穴が設けられていることが望ましい。最初に扉を回動開閉する際には、扉部分が梱包箱の壁面と一体化しているので、開口し難いからである。
さらに、前記扉が矩形または台形であり、扉の長手方向が箱の稜線に平行に形成され、扉の長さが対応する稜線の長さの1/2〜19/20であり、扉の幅が10〜100mmの範囲であることが好ましい。扉の長さは挿入される書類の大きさによるので一概に決定することはできないが、通常A4またはB5サイズであるため、これらの書類が挿入可能であれば良い。書類を適当な大きさに折り畳めば、扉の長さは短くても良い。また一般に後で添付する資料はそれほどの厚みを持つことはないため、扉の幅は前記範囲であれば良い。
本考案の好適な例としては、前記扉が梱包箱の天面に設けられていることを特徴とする。前記書類などの挿入が最も容易に行えるからである。なお、側面に設けても挿入の容易性については差がないが、梱包箱を持ち上げる等の取り扱い時に当該箇所に接触しやすく、その際に不用意に扉部分が開放されるおそれがある。また、底面に設けたのでは、書類などの挿入に際して箱をひっくり返さなければならなくなり、作業性が悪いからである。
そして、前記扉の内側に、内側用フラップが存在する場合には、前記扉の開口面積以下の切りかき部が当該内側用フラップに設けられていることが好ましい。書類などを箱内に完全に収納する場合には、障害物がない方が作業性が良いからである。
本考案の梱包箱は、前記のように扉部分を有するので、顧客への配送時に追加すべき伝票、明細書、請求書、案内書などの書類があった場合でも、工場出荷時の封函された状態のままで、追加書類などを添付することができる。これにより梱包作業と発送作業を別々の場所(例えば工場と物流センターなど)で行う場合に、特に作業性の向上と、確実な収納及びその保持をすることができる。また、従来の梱包箱と同様の取り扱いができ、梱包箱の壁面により追加書類を確実に保護しているので、その脱落や第三者の不正な改ざんなどを有効に防止することができる。
以下、本考案について図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1に、本考案に係る梱包箱1の一例を概略図として示す。図には四方を囲繞する壁面2および3と、壁面の端縁から延設されたフラップを有し、対向する内側用フラップ4を折り曲げた状態で、隣接する外側用フラップ5を折り曲げて、その端部6を箱の内部に挿入して封函する梱包箱1が示されている。この例は、内側用フラップ4が2枚であるのに対して、外側用フラップ5は1枚の設計となっているが、後述するように本考案はこれに限定されるものではなく、外側用フラップが2枚であっても、内側用フラップが1枚であっても良い。また、外側用フラップが2枚の場合には、両フラップをつき合わせた部分をガムテープなどで貼り合わせることによって、前記端部6を無くすこともできる。要するにフラップを重ね合わせてしっかりとした箱が作れれば良いのである。
前記外側用フラップ5の端部6は、箱の内部に挿入されるが、その挿入をより行いやすくするために内側用フラップ4は壁面2の端縁2aに沿って、欠損部7が形成されている。図示の通り、この欠損部7は扉の下面に位置して書類などを箱内に挿入するためのものではない。
この様な欠損部を、内側用フラップ4の扉の下面に位置する部位に設けることも可能である。これにより書類などが梱包箱内に完全に収納することができる。図1に示す例では、欠損部が無いことにより一、二枚程度の書類であれば内側用フラップ4と壁面との隙間から挿入可能であるが、挿入書類などが嵩張る場合には前記隙間からは入れることが困難となる。むしろこの実施形態が意図しているのは、追加書類などを、内側用フラップ4と外側用フラップ5との間に挿入することである。これにより、梱包箱を開く顧客が、工場出荷後に追加された書類などであるか否かの識別が容易になるだけでなく、例えば物流センターから量販店、卸問屋などを経由して最終顧客に至るまでに、前記書類などに検品印を順次付加して行く流通システムにおいても、有効に機能させることができる。従って、梱包箱内に完全に収納する場合には欠損部を形成し、追加書類などに対して複数回アクセスする場合には、この実施形態のように、内側用フラップの扉の下面に位置する部位に欠損部を敢えて形成しない方が良いのである。
壁面2の端縁2aには外側用フラップ5を引き上げるための切欠溝8が形成されている。この切欠溝8を通して外側用フラップ5の先端部6を把持することができるので、梱包箱1の開閉をより簡単に行うことができる。切欠溝8の深さは先端部6の幅よりも浅く、また外側用フラップ5と壁面2とを粘着テープのようなもの(図示せず)で梱包箱1の稜線に沿って封する場合の該粘着テープの幅の1/2よりも狭いことが望ましい。この切欠溝が深すぎると、外環境と梱包箱内とが切欠溝により直接連通してしまい、埃などが混入するおそれがあるからである。従って、一般的にはこの深さは5〜30mmの範囲が好ましく、より好ましくは10〜20mmである。
図1に示す外側用フラップ5を封すると、梱包箱のちょうど天面(外側用フラップ5)に、片開き式に回動開閉する狭幅の扉10が形成される。この扉10は天面との連結部が、箱の稜線にあって図3に示すように扉の回動開閉に際して該稜線を基軸とする。これにより箱の平面部分に連結部を形成するよりも、開閉時の折り目を目立たなくすることができる。また、外側用フラップを折り曲げて封函する際に稜線として予め折り目が付けられるので、最初に扉を開く際に折り目がランダムに形成されることを防止することができる。
扉10の形状は長方形であり、長辺の長さ10aは稜線の16.5/20であるが、この長さに限定されることはなく、稜線の長さの1/2〜19/20の範囲であれば良い。また、箱全体が大きくなれば相対的に短く、箱全体が小さい場合には相対的に長く設定される。具体的には、図1に示す梱包箱1は、縦14.5cm、横23cm、高さ9.5cmの大きさであるが、それに対して扉10の長辺は19cm(従って稜線の16.5/20)、短辺は5cmに設定されている。扉10からは、前記のように書類などが挿入されるので、その書類(一般的にはB5〜A4サイズ)が挿入できるだけの長さが好ましいが、必ずしも書類などをそのままの形で挿入しないで折り畳めばよいため、扉の長手方向の長さは実情に合わせて適宜設定すればよい。その長さは10〜30cm、好ましくは13〜20cmである。
一方、扉10の幅10bはこの実施形態では50mmに設定されている。幅については10〜100mm、より好ましくは30〜60mmの範囲内である。前記範囲より狭すぎると、扉を把持する部分が少なくなるので開閉操作がし難くなり、前記範囲以上であっても後から追加する書類などは一般的には多くはないので、必要以上の幅となって却って梱包箱の強度を低下するおそれがあるからである。
上記の他、この実施形態には内側用フラップ4を折り曲げたときに係止片12が二箇所に形成され、外側用フラップの係止溝13に収容されるようになっている。また外側用フラップ5の端部6を折り曲げたときに突起14が形成される。突起14は外側用フラップの端部を箱内に挿入したときに、挿入しすぎることがないように、壁面の端縁2aに引っ掛けて止めることができるようになっている。これらの係止片、係止溝、突起は箱を組み立てた後の形状保持性を向上させることを目的とするものであり、その形状、位置、大きさは本考案の目的に反しない限り、適宜設定することができる。
この梱包箱1の製造方法の一例としては、汎用の加工機によって、表紙および裏紙の間に波状の中芯を配置した段ボール紙を、図2の展開図に示す形状に裁断するところから始まる。展開状態では4つの壁面(2’、3’、2、3)が同一の高さで直線状に連続して設けられ、一端にのりしろ20が設けられている。裁断された段ボール紙を、壁面3’と壁面2の間の折り目に沿って折り曲げ、のりしろ20を壁面3の端と重ね合わせて、のりしろ部分を接着剤、ホットメルトなどにより貼着する。次に4つの壁面を矩形状をなすように広げ、対抗する下側のフラップ(22’と22、23’と23)を順次内向きに折り曲げて重ね合わせて、梱包箱の底面を形成する。下側のフラップの形状は図示されるものに限らず、例えば矩形の同形状のフラップを2組にすることも可能である。そして、箱内に製品を収納した後、内側用フラップ4を内向きに折り曲げ、最後に外側用フラップ5を折り曲げてその端部6が箱内に挿入されるようにして内側用フラップ4と重ね合わせる。
こうして組み立てられた梱包箱は、製造工場から一旦物流センターなどに送られ、出荷のときを待つことになる。顧客より注文があると、物流センターなどでは必要な情報を印刷した書類(顧客への配送時に追加すべき伝票、明細書、請求書、案内書などの書類)を図3に示すように扉10を開いて梱包箱1に添付する。このとき工場出荷時の封函された状態のままで、外側用フラップ5を開く必要がないので、作業性が大いに向上するのである。このように梱包作業と発送作業を別々の場所(工場と物流センターなど)で行う場合には、特に、前記作業性の向上と、必要書類の確実な収納及びその保持をすることができる。また、従来の梱包箱と同様の取り扱いができ、梱包箱の壁面(図の例では外側用フラップ5)によって追加書類を確実に保護しているので、その脱落や第三者の不正な改ざんなどを有効に防止することができるのである。
(実施形態2)
図4に、本考案に係る梱包箱の他の例を斜視図として示す。図には四方を囲繞する壁面32および33と、各壁面の端縁から延設されたフラップを有し、対向する内側用フラップ34を折り曲げた状態で、隣接する外側用フラップ35を折り曲げて、両者をつき合わせた状態で粘着テープなどによって封函する梱包箱30が示されている。この例では同形の内側用フラップおよび幅の多少異なる外側用フラップが各2枚づつ形成されているが、この様なフラップに限られるものでないことは前記の通りである。
この梱包箱の扉40は実施形態1とは異なり、台形をしている。これは、扉を形成させるフラップの大きさなどによって、扉の裂開部がフラップの強度に与える影響を少しでも軽減する意味がある。すなわち、先に示した梱包箱1では外側用フラップが1枚であるために扉を比較的大きく形成する面積があるが、梱包箱30の外側用フラップは2枚をつき合わせて箱の天面となすため、1枚の場合に比べて面積が小さくなり、扉の裂開部を大きくすると強度低下の影響が懸念されるからである。
この図4に示すように、台形にすることの利点は他に、台形の上底(短辺側)は扉の開閉に際して把持し得るだけの長さがあれば良いのに対して、台形の下底(長辺側)を追加書類などの挿入用に使用すれば、幅広の書類であっても十分に対応でき、フラップとの連結部(回動開閉する軸)が長いので扉自体が脱落することなく複数回の開閉にも充分耐えることができることである。前記連結部は、箱の稜線に形成されており、扉の開閉時に形成される折り目は外観上目立たないようにすることができる。
この例では扉と壁面との境界領域に、指挿入用の穴38が設けられている。この穴38は図に示すように打ち抜かれた状態であるが、ミシン目などの破断線でフラップ35に残留していても良い。また、この穴の位置は丁度台形の上底部分に形成されているが、台形の左右の斜辺のいずれかの位置に形成されていても良く、穴の一部が扉部分に浸入して形成されていても良い。いずれにしても、このような穴が設けられていることで、特に扉を最初に引き上げる操作がし易くなる。なお、この穴の位置はフラップの長さ方向に対して中間位置からズレている。このようにすることで、内側用フラップのつき合せ部分を避けることができ、指を入れたときに内側用フラップの端部で切り傷を負うような危険を回避することができる。
図5には梱包箱30の展開図が示されている。展開状態で4つの壁面(32、33、32’、33’)が同一の高さで直線状に連続して設けられ、一端にのりしろ50が設けられている。また、箱の底面を形成する下側のフラップ(52、53、52’、53’)がそれぞれの壁面から延設されていることは図2と同様であり、組み立て方も先に示したものと同様であるので、ここでは詳述しない。特徴的なのは、図4では見えなかった扉40の内側に位置する内側用フラップ34に、前記扉40の開口面積以下の切りかき部45が設けられていることである。
この切りかき部45は、扉40を開けたときに内側用フラップを通過して箱の内部に連通するものであり、これによって、追加書類などを箱の内部にまで確実に挿入することができるものである。なお、追加書類を初めから添付されている取り扱い説明書などと明確に区別したい場合や、流通段階における検印などのために扉から随時取り出したいような場合には、例えばビニール袋などに追加書類を入れて、その端を扉の内側に貼付するなどにより、簡単に対応することもできる。
図6は、梱包箱30が封函された状態(左図)および扉40を開けた状態(右図)を示す。梱包箱30の大きさは縦13.3cm、横20cm、高さ18.4cmであり、扉40と壁面との連結部分40aは箱の稜線に形成されて15cmである。台形状の扉40の上底(短辺)の長さは6cm、高さは3cmに設計されている。また、扉が形成される側のフラップ35の幅は7.35cm、他方が5.95cmとなっている。そして、指挿入用の穴38は上底側が3.5cmで幅1.5cmの略矩形状であり、扉40との境界領域とは反対側の2つの隅は角が丸められて、指が挿入されたときにケガなどが無いように配慮されている。ところで、前記サイズは一例であり、このサイズに限定されるものでないことは、これまでに述べた通りである。
図6を見れば、扉40を開ける(右図)と内側用フラップ34に形成された切りかき部45が現れ、ここから箱の内部に追加書類などを入れ得ることが容易に理解できよう。しかも、指挿入用の穴38が、外側用フラップ35の中心位置からズレて形成されているので、下側の内側用フラップの平面に指が接触するだけで、端部には直接接触せず安全性が高い。なお、指挿入用の穴を中心に設けても、内側用フラップのつき合わせ部位をズラすことによって同様の安全性を確保することができる。
(実施形態3)
図7に、本考案に係る梱包箱の他の例を斜視図として示す。図には四方を囲繞する壁面62および63と、各壁面の端縁から延設されたフラップを有し、対向する内側用フラップ64を折り曲げた状態で、隣接する外側用フラップ65を折り曲げて、両者をつき合わせた状態で粘着テープなどによって封函する梱包箱60が示されている。この例では同形の内側用フラップおよび外側用フラップが各2枚づつ形成されている。また、内側用フラップ64は両者が長めに設けられているため、折り曲げると相互にオーバーラップする関係にある。これによって各フラップにより形成される天面の補強効果が得られる。
この梱包箱60の扉70は、前記いずれの実施形態とも異なり、箱の天面ではなく壁面62に形成されている点が特徴である。具体的な各寸法については後述するが、天面全体の面積が小さい場合には、各フラップの面積も小さいものとなる。そうすると、その小さな面積に更に扉のための裂開部を形成することによって天面の強度が低下したり、加工時や追加書類挿入時の作業性が悪くなることを防止する効果がある。また、側壁面に形成されていることによって、扉の形状をデザイン化して表現することもできる。
扉70は、箱の天面の稜線に連結部を有し、そこから左右に拡がる方向に裂開し、さらに下進して一方の端に把持部68を有する。扉全体では、矩形と台形を組み合わせたような形状であるが、前記のような矩形あるいは台形または五角形(ホームベース型)であっても良い。要するに追加書類などが挿入できるだけの幅が確保できれば良いのである。また連結部が天面の稜線に有るので、扉は下方向に向かって開くようになっているが、箱の底面の稜線に連結部を設けたり、壁面62と63の間の稜線に連結部を設けたり、壁面62の平面部分に設けてもよい。本実施形態に示すように形成すると、輸送工程においてゴミ・埃などの侵入を効果的に防止することができる。扉部分が不用意に解放されても、扉の自重によって開口部を閉塞する方向に力が作用するからである。
前記把持部68は扉の一方の端に形成されているが、これも中心部分、他方の端、左右の下進ラインに沿って形成することもできる。ただ、この実施形態に示すように、扉の開口部が把持部側から他端側に行くに従って幅が狭くなっているような場合には、開閉操作のし易さ、扉部分の強度面等から、(図7に示す通り)幅の広い側に把持部を形成する方が好ましい。また、開口部の幅を一定にするのではなく、この例のように変化させることにより、機能面では、追加書類などが挿入しやすくなり(書類の一端を開口部に引っかけることにより、あとは順次書類を送り出すように挿入すればよい)、強度面では、壁面が破れにくくなる(紙の繊維が並んでいる方向から外した裂開)などの効果が期待できる。
壁面62に設けられた扉70を開口した内側にはフラップが無いので、把持部から指を挿入しても不用意に切り傷などを負うようなことはない。把持部の形状について、図では半円形であるが、三角、四角などの多角形、或いは多角形の角を丸めた形状など、加工可能な形状であれば良い。また、実施形態2の指挿入用の穴のように打ち抜いたものであっても良い。いずれの形態であっても扉の開閉がし易いように設けられていれば良いのである。従って敢えて複雑な形状にすることなく、一般的な半円形、四角形などに形成すればよい。
図8には梱包箱60の展開図が示されている。展開状態で4つの壁面(62、63、62’、63’)が同一の高さで直線状に連続して設けられ、一端にのりしろ80が設けられている。また、箱の底面を形成する下側のフラップ(82、83、82’、83’)がそれぞれの壁面から延設されていること、組み立て方法についても前述と同様である。図8では内側用フラップ64の一方の角が三角形に切り取られている。これは特別な意味を持つものではないが、内側用フラップが長めに形成されているので、両者のオーバーラップする箇所を持ち上げ易くするためである。
図9は、梱包箱60が封函された状態(左図)および扉70を開けた状態(右図)を示す。梱包箱60の大きさは縦9cm、横20cm、高さ16.5cmであり、扉70と外側用フラップ65との連結部分70aは箱の稜線に形成されて15cmである。扉70の最大長さは19cmであり、把持部68を含めた最大幅は8cm、他端の最小幅は1cmである。
梱包箱60の扉70を開いて追加書類などを挿入する場合には、内側フラップと外側フラップの間に挟みこむ方法や、箱内の製品と壁面62との間に挿入する方法などを選択できるので、例えば流通段階で異なる中間業者ごとに異なる位置に挿入するなどの決め事をしておき、識別性を向上させて作業効率を上げることも可能である。
以上、本考案の梱包箱について、具体的な例を上げて説明したように扉部分を通して追加書類などを挿入することができるので、梱包された箱の蓋をいちいち開封することなく、作業が容易に行えるのである。
本考案は、梱包状態を維持しつつ、流通段階で必要な書類などを容易に追加することができるので、特に製造工場からの商品を一括管理する物流センターにおいて、顧客への配送時に追加すべき伝票、明細書、請求書、案内書などの書類を効率よく添付することができる梱包箱を提供することができる。
本考案の実施形態1の梱包箱を示す斜視図である。 本考案の実施形態1の梱包箱の展開図である。 本考案の実施形態1の梱包箱を扉の開閉を示す斜視図である。 本考案の実施形態2の梱包箱を示す斜視図である。 本考案の実施形態2の梱包箱の展開図である。 本考案の実施形態2の梱包箱を扉の開閉を示す斜視図である。 本考案の実施形態3の梱包箱を示す斜視図である。 本考案の実施形態3の梱包箱の展開図である。 本考案の実施形態3の梱包箱を扉の開閉を示す斜視図である。
符号の説明
1、30、60 梱包箱
2、3、32、33、62、63 壁面
4、34、64 内側用フラップ
5、35、65 外側用フラップ
8 切欠溝
38 指挿入用の穴
68 把持部
10、40、70 扉

Claims (6)

  1. 四方を囲繞する壁面と、壁面の端縁から延設されたフラップを備え、対向する内側用フラップを折り曲げ、隣接する外側用フラップを折り曲げて封函する梱包箱において、
    前記梱包箱の六面の壁面のうちの少なくとも一面に、片開き式に回動開閉する狭幅の扉が設けられていることを特徴とする梱包箱。
  2. 前記扉と壁面との連結部が、箱の稜線に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の梱包箱。
  3. 前記扉または、扉と壁面との境界領域に、指挿入用の穴が設けられていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の梱包箱。
  4. 前記扉が矩形または台形であり、扉の長手方向が箱の稜線に平行に形成され、扉の長さが対応する稜線の長さの1/2〜19/20であり、扉の幅が10〜100mmの範囲であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の梱包箱。
  5. 前記扉が梱包箱の天面に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の梱包箱。
  6. 前記扉の内側に位置する前記内側用フラップに、前記扉の開口面積以下の切りかき部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の梱包箱。
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