JP3148271B2 - 水彩絵具 - Google Patents
水彩絵具Info
- Publication number
- JP3148271B2 JP3148271B2 JP08447091A JP8447091A JP3148271B2 JP 3148271 B2 JP3148271 B2 JP 3148271B2 JP 08447091 A JP08447091 A JP 08447091A JP 8447091 A JP8447091 A JP 8447091A JP 3148271 B2 JP3148271 B2 JP 3148271B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- parts
- watercolor
- watercolor paint
- isopropylacrylamide
- paint
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、光沢に優れ、色彩が鮮
やかで、しかも、乾燥後他の物質と接触しても他の物質
に付着する事のない水彩絵具に関する。
やかで、しかも、乾燥後他の物質と接触しても他の物質
に付着する事のない水彩絵具に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の水彩絵具は着色剤として顔料を使
用し、展色剤にアラビアゴム等の天然の水溶性高分子の
水溶液を用い、これに必要に応じて添加剤を加えて製造
されている。天然の水溶性高分子は顔料の分散性に優れ
るため、着色性、色目のよい絵具を得るために有用な展
色剤である。
用し、展色剤にアラビアゴム等の天然の水溶性高分子の
水溶液を用い、これに必要に応じて添加剤を加えて製造
されている。天然の水溶性高分子は顔料の分散性に優れ
るため、着色性、色目のよい絵具を得るために有用な展
色剤である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、天然の
水溶性高分子は一般に造膜性、透明性が優れたものとは
云えず、又、吸湿性も高い。このため、描いた絵は光沢
がなく、色の鮮やかさに不満があり、更に、描いた絵を
乾燥後、手、衣服等で触れると、手、衣服等に色が移る
といった問題点を有していた。本発明は、描画が光沢に
優れ、色が鮮やかで、ベトつかず、手、衣服等で触れて
も、手、衣服等に色のつかない水彩絵具を提供しようと
するものである。
水溶性高分子は一般に造膜性、透明性が優れたものとは
云えず、又、吸湿性も高い。このため、描いた絵は光沢
がなく、色の鮮やかさに不満があり、更に、描いた絵を
乾燥後、手、衣服等で触れると、手、衣服等に色が移る
といった問題点を有していた。本発明は、描画が光沢に
優れ、色が鮮やかで、ベトつかず、手、衣服等で触れて
も、手、衣服等に色のつかない水彩絵具を提供しようと
するものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、 ａ）顔料、 ｂ）Ｎ−イソプロピルアクリルアミド重合体、又はＮ−
イソプロピルアクリルアミドと、Ｎ−イソプロピルアク
リルアミドと共重合可能な他のビニルモノマーとの共重
合体であって、共重合可能な他のビニルモノマーのＮ−
イソプロピルアクリルアミドに対する割合が２０重量％
以下である重合体、 以上のａ）及びｂ）を含む水彩絵具。を要旨とするもの
である。
イソプロピルアクリルアミドと、Ｎ−イソプロピルアク
リルアミドと共重合可能な他のビニルモノマーとの共重
合体であって、共重合可能な他のビニルモノマーのＮ−
イソプロピルアクリルアミドに対する割合が２０重量％
以下である重合体、 以上のａ）及びｂ）を含む水彩絵具。を要旨とするもの
である。
【０００５】本発明に用いられるｂ）組成の重合体は、
Ｎ−イソプロピルアクリルアミド単独又はこれと共重合
可能な他のビニルモノマーとを、一般的なラジカル重合
を行なうことによって容易に合成できる。共重合する場
合、他のビニルモノマーの種類は特に制限しないが、目
的とする特性を維持するため、他のビニルモノマーのＮ
−イソプロピルアクリルアミドに対する割合は、２０重
量％以下が好ましい。
Ｎ−イソプロピルアクリルアミド単独又はこれと共重合
可能な他のビニルモノマーとを、一般的なラジカル重合
を行なうことによって容易に合成できる。共重合する場
合、他のビニルモノマーの種類は特に制限しないが、目
的とする特性を維持するため、他のビニルモノマーのＮ
−イソプロピルアクリルアミドに対する割合は、２０重
量％以下が好ましい。
【０００６】この様に得られた重合体は、常温で水溶性
でありながら、吸湿性が少ないためベタつかず、又、光
沢に優れた透明な塗膜を形成する。又、この重合体は、
水中で高分子界面活性剤の機能を有するため（顔料表面
への吸着性が良く、そのため）、水中での顔料分散性に
優れる。重合体の平均分子量は概ね５，０００〜１０
０，０００が好ましい。平均分子量が小さいと造膜性が
悪く、また展色剤としての機能を発揮せず、平均分子量
が大きいと、水彩絵具の水に対する溶けや筆さばきに悪
影響を及ぼす。
でありながら、吸湿性が少ないためベタつかず、又、光
沢に優れた透明な塗膜を形成する。又、この重合体は、
水中で高分子界面活性剤の機能を有するため（顔料表面
への吸着性が良く、そのため）、水中での顔料分散性に
優れる。重合体の平均分子量は概ね５，０００〜１０
０，０００が好ましい。平均分子量が小さいと造膜性が
悪く、また展色剤としての機能を発揮せず、平均分子量
が大きいと、水彩絵具の水に対する溶けや筆さばきに悪
影響を及ぼす。
【０００７】本発明に用いられるａ）組成の顔料として
は、酸化チタン、カーボンブラック、ハンザイエロー
Ｇ，ハンザイエロー１０Ｇ、黄土、バーントシェンナ
ー、ベンガラ、レーキレッド、カーミン３Ｂ、カーミン
６Ｂ，群青、フタロシアニンブルー、フタロシアニング
リーン等の周知の顔料を適宜、単独もしくは組合わせて
用いられ、その使用量は、水彩絵具全重量に対して一般
的には概ね５〜５０重量％である。
は、酸化チタン、カーボンブラック、ハンザイエロー
Ｇ，ハンザイエロー１０Ｇ、黄土、バーントシェンナ
ー、ベンガラ、レーキレッド、カーミン３Ｂ、カーミン
６Ｂ，群青、フタロシアニンブルー、フタロシアニング
リーン等の周知の顔料を適宜、単独もしくは組合わせて
用いられ、その使用量は、水彩絵具全重量に対して一般
的には概ね５〜５０重量％である。
【０００８】本発明の水彩絵具は、上記ａ）及びｂ）の
組成及び水の３成分で構成しても十分にその性能を発揮
するが、必要に応じて従来の水彩絵具に用いられている
天然の水溶性高分子及びその他の添加剤を前記性能を損
なわない範囲において含むことができる。
組成及び水の３成分で構成しても十分にその性能を発揮
するが、必要に応じて従来の水彩絵具に用いられている
天然の水溶性高分子及びその他の添加剤を前記性能を損
なわない範囲において含むことができる。
【０００９】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
する。実施例中「部」とあるのは「重量部」を示す。
する。実施例中「部」とあるのは「重量部」を示す。
【００１０】実施例１ 酸化チタン ２０部 炭酸カルシウム ２０部 グリセリン １０部 Ｎ−イソプロピルアクリルアミド／エチルアクリレート［８５／１５重量比］ 共重合体 ２０部 水 ３０部 の配合からなる組成物をロールミルで混練し、白色水彩
絵具を得た。
絵具を得た。
【００１１】実施例２ ハンザイエロー１０Ｇ ２０部 炭酸カルシウム ２０部 グリセリン １０部 ポリ−Ｎ−イソプロピルアクリルアミド １５部 アラビアゴム ５部 水 ３０部 をロールミルで混練し、黄色水彩絵具を得た。
【００１２】実施例３ アニリンブラック ３５部 炭酸カルシウム １０部 グリセリン １０部 ポリ−Ｎ−イソプロピルアクリルアミド １５部 水 ３０部 をロールミルで混練し、黒色水彩絵具を得た。
【００１３】比較例１ 実施例１のＮ−イソプロピルアクリルアミド／エチルア
クリレート［８５／１５重量比］共重合体２０部に代え
て、アラビアゴム１０部と熔焼デキストリン１０部を使
用した以外は実施例１と同様にして白色水彩絵具を得
た。
クリレート［８５／１５重量比］共重合体２０部に代え
て、アラビアゴム１０部と熔焼デキストリン１０部を使
用した以外は実施例１と同様にして白色水彩絵具を得
た。
【００１４】比較例２ 実施例２のポリ−Ｎ−イソプロピルアクリルアミド１５
部、アラビアゴム５部に代え、アラビアゴム２０部を使
用した以外は実施例２と同様にして黄色水彩絵具を得
た。
部、アラビアゴム５部に代え、アラビアゴム２０部を使
用した以外は実施例２と同様にして黄色水彩絵具を得
た。
【００１５】比較例３ 実施例３のポリ−Ｎ−イソプロピルアクリルアミド１５
部に代え、アラビアゴム１５部を使用した以外は実施例
３と同様にして黒色水彩絵具を得た。
部に代え、アラビアゴム１５部を使用した以外は実施例
３と同様にして黒色水彩絵具を得た。
【００１６】以上の実施例１〜３及び比較例１〜３で得
た水彩絵具について比較テストをおこなった。実施例で
得た水彩絵具は分散性がよく、これを用いて描画したと
ころ、比較例で得た水彩絵具を用いて描画したものに比
べ、光沢に優れ、色が鮮やかであった。又、描画後、乾
燥した絵を布でこすった所、比較例の水彩絵具で描いた
ものは布に色が移り布が着色したが、実施例の水彩絵具
で描いたものは布に色が移らなかった。
た水彩絵具について比較テストをおこなった。実施例で
得た水彩絵具は分散性がよく、これを用いて描画したと
ころ、比較例で得た水彩絵具を用いて描画したものに比
べ、光沢に優れ、色が鮮やかであった。又、描画後、乾
燥した絵を布でこすった所、比較例の水彩絵具で描いた
ものは布に色が移り布が着色したが、実施例の水彩絵具
で描いたものは布に色が移らなかった。
【００１７】
【発明の効果】本発明の水彩絵具を用いて描いた絵は光
沢に優れ、色が鮮やかで、ベトつかず、手、衣服等で触
れても手、衣服等に色がつかず、教材用の絵具等に有用
である。
沢に優れ、色が鮮やかで、ベトつかず、手、衣服等で触
れても手、衣服等に色がつかず、教材用の絵具等に有用
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) C09D 5/06 C09D 133/26 ＷＰＩＤＳ（ＳＴＮ)
Claims (1)
- 【請求項１】 ａ）顔料、 ｂ）Ｎ−イソプロピルアクリルアミド重合体、又はＮ−
イソプロピルアクリルアミドと、Ｎ−イソプロピルアク
リルアミドと共重合可能な他のビニルモノマーとの共重
合体であって、共重合可能な他のビニルモノマーのＮ−
イソプロピルアクリルアミドに対する割合が２０重量％
以下である重合体、 以上のａ）及びｂ）を含む水彩絵具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08447091A JP3148271B2 (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 水彩絵具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08447091A JP3148271B2 (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 水彩絵具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04296373A JPH04296373A (ja) | 1992-10-20 |
| JP3148271B2 true JP3148271B2 (ja) | 2001-03-19 |
Family
ID=13831529
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08447091A Expired - Fee Related JP3148271B2 (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 水彩絵具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3148271B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6709763B2 (en) * | 2001-11-20 | 2004-03-23 | The United States Of America As Represented By The Secretary Of Agriculture | Formation of hydrophilic polysaccharide coatings on hydrophobic substrates |
-
1991
- 1991-03-26 JP JP08447091A patent/JP3148271B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04296373A (ja) | 1992-10-20 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4585815A (en) | Stencil printing ink | |
| KR101643554B1 (ko) | 염화비닐계 수지 에멀션, 수성 잉크 및 기록용지 | |
| CN105383198B (zh) | 一种用来提供图像的方法 | |
| US20050159555A1 (en) | Graft copolymers having excellent pigment-dispersing ability, production process of the graft copolymers, production method of emulsions by use of the graft copolymers, and pigment dispersions making use of the graft copolymers or emulsions | |
| JPH0337587B2 (ja) | ||
| WO2002032971A1 (fr) | Resine soluble dans l'eau, son procede de production et composition de resine soluble dans l'eau | |
| US4327011A (en) | Printing ink and vehicle therefor | |
| JP3722397B2 (ja) | 水性インキ用バインダー | |
| JP3148271B2 (ja) | 水彩絵具 | |
| JPH0372107B2 (ja) | ||
| CN103443153A (zh) | 氯乙烯系树脂乳液及其制造方法以及水性墨和记录用纸 | |
| JPS59217776A (ja) | 水性顔料組成物 | |
| JP3145219B2 (ja) | 美爪料 | |
| JP4919726B2 (ja) | 水性絵具組成物 | |
| KR920010474B1 (ko) | 착색제 및 그의 제조방법 | |
| JPS6018559A (ja) | 水性インク | |
| JP2676388B2 (ja) | 艶消し塗料組成物 | |
| JPS5984957A (ja) | 水性多彩模様塗料 | |
| JP2744285B2 (ja) | アルカリ可溶性皮膜形成用樹脂水性分散液組成物 | |
| JP3116640B2 (ja) | 藍色顔料組成物 | |
| SU555657A1 (ru) | Водорастворима печатна краска | |
| JPS5959754A (ja) | 修正液 | |
| JPH0840833A (ja) | 美爪料 | |
| JPH06100818B2 (ja) | 写真製版用修正液 | |
| JPH0326769A (ja) | 艶消し高鮮明色塗料 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080112 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090112 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090112 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100112 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100112 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100112 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100112 Year of fee payment: 9 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |