JP3147902U - ステップル打ち込み案内工具 - Google Patents

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JP3147902U JP2008005213U JP2008005213U JP3147902U JP 3147902 U JP3147902 U JP 3147902U JP 2008005213 U JP2008005213 U JP 2008005213U JP 2008005213 U JP2008005213 U JP 2008005213U JP 3147902 U JP3147902 U JP 3147902U
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Abstract

【課題】電線張り作業において、片方の手で電線のねじれ、曲がりを修整しつつ引張力を調節し、垂れ、弛みをなくし、さらに電線に直交したステップルを打ち込むことを可能とするステップル打ち込み案内工具を提供する。【解決手段】ステップルの打ち込み案内手段は、ステップル吸着磁石5にステップルを吸着させステップル固定片4に押止挟持し、その電線案内腕1に凸設された一対の電線案内片8を支点に軸方向前後に揺動させてステップル打ち込みの案内をする。そして電線の配線案内手段は、電線案内腕1の電線を挟み込んだ電線案内片8によってなされ、電線のねじれ、曲がり修整及び電線の張力調節手段として、U字形に形成された電線張力調節部10を有する上握持部9と、前電線調整軸14、後電線調整軸16、電線係り止め15が設けられ、前電線調整軸14を固定した前電線調整軸取付部12を支点に上下可動する下握持部18とを有する電線握持部2が設けられている。【選択図】図1

Description

この考案は、片手で電線のねじれ、曲がり、垂れ、弛みを無くしつつ電線を引張り、天井面や壁面等にステップルでの電線止着保持の案内をすることのできるステップル打ち込み案内工具に関するものである。
従来、VA線、通信線、同軸ケーブルのような電線を止着保持する材料として、コの字形状で先端が針状に成形され略並列に形成された一対の針状部と、針状部の他端とを架橋する架橋部を有するステップルがある。ステップルには電線径に応じた大中小のステップル、例えばVA線等平型平行線用、又、架橋部に電線保護部材を組みつけられたステップル、例えば同軸、通信ケーブル用等がよく知られている。そして、そのステップルの打ち込みを案内する工具としては、ステップル単体を挟持させ、ハンマでの打ち込みの案内をする発明(例えば、特許文献1参照。)、持ち手部分にステップルの収納部と、電線の引掛け片を設けられハンマによるステップルの連続打ち込み案内を可能とする発明(例えば、特許文献2参照。)等がある。
特開2006−35385 特開平10−291172
作業者が電線を壁面に止着保持作業する一般的手順例について説明する。まず、作業者は電線のねじれ、曲がり、垂れ、弛みを無くしながら壁面に添いながら引張り、電線の径、又は用途に適したステップルのコの字形状内に電線を挟み込み、片方の手の指でステップルの針状部を挟持しつつ前記以外の指と手のひらでその電線を同時に握持し、さらに電線の引張力を調節しつつ、他方の手に把持したハンマで前記ステップルの架橋部外側面を数回叩打することにより止着保持を完了する。しかしながら、時にはステップルを挟持した指や電線のねじれ、曲がり、垂れ、弛み、さらにはステップルの電線との直交ずれを伴い叩打を終了することがある。
上記の如く、電線張り作業におけるステップル打ち込み作業時は3本の手を要する。つまり、大中小、あるいは電線保護部材を組みつけられたステップルを挟持し、ハンマでの止着叩打を案内する手、そして電線を把持し、ねじれ、曲がり、垂れ、弛みを無くし電線を引っ張る手、さらにハンマを把持し叩打する手の3本の手が必要である。特に部屋露出配線の場合には、電線のねじれ、曲がり、垂れ、弛みが無く天井、鴨居、柱等との美的調和の取れた配線とステップルの止着保持が要求され、さらに作業効率も要求される中において、片方の手で電線のねじれ、曲がりを修整しつつ引張力を調節し、垂れ、弛みをなくし、さらに電線に直交したステップルを打ち込むことを可能とするステップル打ち込み案内工具はなかった。
そこで、電線張り作業における作業効率改善を図るべく、片方の手で電線のねじれ、曲がりを修整しつつ引張力を調節し、垂れ、弛みをなくし、さらに電線に直交したステップルを打ち込むことを可能とするステップルの打ち込み案内工具を提供することを課題とする。
第一考案はステップルの打ち込み案内手段として、電線案内腕1の先端に磁石移動つま
み6を有するステップル吸着磁石5が組みつけられ、そのステップル吸着磁石5にステップルを吸着させて、磁石移動つまみ6を前移動しステップル固定片4に押止して挟持させるステップル挟持部3を有し、そして電線案内腕1には一対の電線案内片8が凸設され、その電線案内片8を支点にして軸方向前後に揺動させることでステップルの打ち込み案内をする。
第二考案はステップルの打ち込みを案内する工具であって、電線の配線案内手段として、
先端にステップル挟持部3を有する電線案内腕1に一対の凸設された電線案内片8を設け、
そして、電線のねじれ、曲がり修整及び電線の張力調節手段として、その電線案内腕1の他端であって、U字形に形成された電線張力調節部10を有する他端を被装した上握持部9と、前電線調整軸14、後電線調整軸16、その中央に電線係り止め15が設けられ、前電線調整軸14を固定した前電線調整軸取付部12を支点に上下可動する下握持部18とを有する電線握持部2が設けられている。
第一考案、第二考案によれば、ステップルの打ち込み案内手段は、電線案内腕1の先端に磁石移動つまみ6を有するステップル吸着磁石5が組みつけられ、そのステップル吸着磁石5にステップルを吸着させて、磁石移動つまみ6を前移動しステップル固定片4に押止して挟持させるステップル挟持部3を有し、又、その電線案内腕1には一対の電線案内片8が凸設され、その電線案内片8を支点に軸方向前後に揺動させることでステップル打ち込みの案内を可能とする。
そして、電線の配線案内手段は、先端にステップル挟持部3を有する電線案内腕1に一対の凸設された電線案内片8を設けたことで、そして、電線のねじれ、曲がり修整及び電線の張力調節手段は、その電線案内腕1の他端であって、U字形に形成された電線張力調節部10を有する他端を被装した上握持部9と、前電線調整軸14、後電線調整軸16、その中央に電線係り止め15が設けられ、前電線調整軸14を固定した前電線調整軸取付部12を支点に上下可動する下握持部18とを有する電線握持部2が設けられたことで可能となる。
以下、本考案を実施するための最良の形態を図示例と共に説明する。まず、ステップルには図6に図示の如く、(a)主にVA線等平型平行線用、(b)架橋部に電線保護部材を組みつけられた、主に同軸、通信ケーブル用、(c)光ケーブルの止着保持用、(d)1本の釘で電線の止着保持を可能とする同軸、通信ケーブル用など種々ある。そのステップルは鉄製であって磁石に吸着される性質が有り、全て対象となるが、本考案の説明においては図6(a)の主にVA線等平型平行線用を引用して説明する。
図1は本考案のステップル打ち込み案内工具の斜視図である。本考案のステップル打ち
込み案内工具は、図1左端にステップル吸着磁石5を組み付けられたステップルを挟持するステップル挟持部3を有し、V字形最下部に一対の電線案内片8が凸設された電線案内腕1と、その電線案内腕1の他端であって、U字形に形成された電線張力調節部10を有する他端を被装した上握持部9と、前電線調整軸取付部12を支点に上下可動する下握持部18とを有する電線握持部2とで構成されている。そして、素材は作業に耐えられる金属か強化プラが好適であり、ステップル吸着磁石5は磁石か磁気を帯びた金属が好ましい。
図2は、本考案のステップル打ち込み案内工具の断面図である。前記、上握持部9で被
装された電線案内腕1のU字形に形成された電線張力調節部10は、U字形の上部両端部
分で上握持部9に固着されている。そして、下握持部18には前電線調整軸14、後電線
調整軸16、中央に電線係り止め15が設けられている。その下握持部18は、上握持部
9左端部分で上握持部9に被装固着された電線案内腕1から下方へ板状で角形のG形を
した下握持部支持腕13に挟装され、前電線調整軸取付部12に前電線調整軸14が貫入
され固定されている。
又、図2は本考案のステップル打ち込み案内工具軸方向に沿って電線取込口11から電線が挿入され、電線案内片8、前電線調整軸14、後電線調整軸16に添装された状態を図示しているが、握持した上握持部9と下握持部18を加圧し、電線の引張力を活用して上握持部9の電線張力調節部10と下握持部18の前電線調整軸14、後電線調整軸16によって挟まれた電線のねじれ、曲がりを修整する。そして電線を引き張る時には握持した上握持部9と下握持部18をさらに加圧し、上握持部9の電線張力調節部10と下握持部18の電線係り止め15とで電線を挟持し電線を引き張る。
図3は、ステップル挟持部3の構造と作用を説明する断面図である。電線案内腕1の先端がへの字形に形成されたステップル固定片4と、ステップルを吸着させる磁石移動つまみ6を有するステップル吸着磁石5とで構成され、そのステップル吸着磁石5は電線案内腕1に設けられたステップル吸着磁石5の前後移動を案内する磁石移動孔7に組みつけられている。
次に、その作用として図3の(a)、磁石移動孔7を磁石移動つまみ6により引き戻されているステップル吸着磁石5に、図3(b)図示の如くステップルの架橋部をステップル吸着磁石5の先端に吸着させ、図3(c)の如く、磁石移動孔7の上の磁石移動つまみ6を押し出して前移動させステップル固定片4に押止してステップルを挟持する。よって、ステップル叩打部19をハンマで叩打することによりステップルの止着保持を可能とする。
図4は、本考案のステップル打ち込み案内工具の電線案内片8を説明する斜視図である。図4(a)は電線案内腕1のV字形最下部両サイドに凸設された一対の電線案内片8の構造とその作用を説明する図であって、電線案内片8の底面を上にした斜視図である。電線案内腕1のV字形最下部両サイドに凸設された一対の電線案内片8は内側が半円弧状に成形され、又、先端も半円弧状に成形されており、その内側に電線を挟み込み電線案内腕1からのはみ出しを防ぐ。そして、先端が半円弧状に成形された電線案内片8を天井、壁面など作業対象面に当設させ、その電線案内片8を支点として本考案のステップル打ち込み案内工具を軸方向前後に揺動させることによってステップルの止着保持案内をする。
また、図4(b)は本考案のステップル打ち込み案内工具を使用して配線された状態を示す斜視図であり、図左端から 前記の先端が半円弧状に成形された電線案内片8により電線が直線配線され、まず電線がステップルで止着保持され、次に、谷折案内E、山折案内Fをされて、さらにステップルで止着保持され、そして、前記の内側が半円弧状に成形された電線案内片8によってR曲げ案内Gをされた状態を示している。
図5は本考案のステップル打ち込み案内工具を使用しての電線張り作業操作手順の一例とその作用を説明する模式説明図である。図5(a)は、まず電線を電線軸方向に対し側面を本考案のステップル打ち込み案内工具の電線取込口11に挿入し、上握持部9と下握持部18との間に配置した図である。
図5(b)で、握持した上握持部9と下握持部18を電線に沿って前後移動を可能とする程度の加圧をし、上握持部9の電線張力調節部10と下握持部18の前電線調整軸14、後電線調整軸16によって挟まれた電線を、電線の引張力を活用し電線のねじれ、曲がりを修整し、そして図5(c)で、電線のねじれ、曲がりが修整されたところでさらに加圧し、上握持部9の電線張力調節部10と下握持部18の中央部に位置する電線係り止め15で電線を挟持する。
図5(d)において、前記、電線を挟持した状態でステップル挟持部3のステップル吸着磁石5にステップルを吸着させ磁石移動つまみ6を前移動して押止挟持する。そして、ステップルを押止挟持し、さらに電線も挟持した本考案のステップル打ち込み案内工具を配線作業方向に引張り、一対の電線案内片8に電線を挟み込むと共にステップルの略並列に形成された一対の針状部内にその電線を納めた状態で、電線案内片8を作業対象面に当設する。次に図5(e)、その電線案内片8を支点に前揺動させて電線に直交するように前記ステップルを作業対称面に押し当て、ハンマでステップル叩打部19を叩打しステップルでの電線止着保持を完了する。
本考案のステップル打ち込み案内工具の斜視図である。 本考案のステップル打ち込み案内工具の断面図である。 本考案のステップル打ち込み案内工具のステップル挟持部3の構造と作用を説明する断面図である。 本考案のステップル打ち込み案内工具の電線案内片8を説明する斜視図である。 本考案のステップル打ち込み案内工具を使用しての電線張り作業操作手順の一例とその作用を説明する模式説明図である。 各種ステップルの斜視図である。
符号の説明
10 電線張力調節部 A 電線
1 電線案内腕 11 電線取込口 B ステップル
2 電線握持部 12 前電線調整軸取付部 C 天井
3 ステップル挟持部 13 下握持部支持腕 D 壁面
4 ステップル固定片 14 前電線調整軸 E 谷折案内
5 ステップル吸着磁石 15 電線係り止め F 山折案内
6 磁石移動つまみ 16 後電線調整軸 G R曲げ案内
7 磁石移動孔 17 後電線調整軸取付部 H ハンマ
8 電線案内片 18 下握持部
9 上握持部 19 ステップル叩打部

Claims (2)

  1. ステップルの打ち込みを案内する工具であって、ステップルの打ち込み案内手段として、
    電線案内腕1の先端に磁石移動つまみ6を有するステップル吸着磁石5が組みつけられ、そのステップル吸着磁石5にステップルを吸着させ、磁石移動つまみ6を前移動しステップル固定片4に押止して挟持させるステップル挟持部3を有し、そして電線案内腕1には一対の電線案内片8が凸設され、その電線案内片8を支点にして軸方向前後に揺動させることでステップルの打ち込み案内を可能とすることを特徴とするステップル打ち込み案内工具である。
  2. ステップルの打ち込みを案内する工具であって、電線の配線案内手段として、先端にス
    テップル挟持部3を有する電線案内腕1に一対の凸設された電線案内片8を設け、そして、電線のねじれ、曲がり修整及び電線の張力調節手段として、その電線案内腕1の他端であって、U字形に形成された電線張力調節部10を有する他端を被装した上握持部9と、前電線調整軸14、後電線調整軸16、その中央に電線係り止め15が設けられ、前電線調整軸14を固定した前電線調整軸取付部12を支点に上下可動する下握持部18とを有する電線握持部2が設けられたことを特徴とするステップル打ち込み案内工具である。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5993053B1 (ja) * 2015-03-24 2016-09-14 彰聲 桑原 ステップル挟持具

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