JP3147863U - 外反母趾矯正具 - Google Patents
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Abstract
【課題】極めて簡易な構成で量産に適していて廉価にて供給でき、反復使用のための清浄化も容易な外反母趾矯正具を提供することを課題とする。【解決手段】中間部から湾曲可能で、親指と人差し指間に湾曲状態にて挟み込んだ際に、前記親指を人差し指から離隔させるに十分な復元力を有する厚みのシリコーンゴム製板材1で構成される。前記板材1の中間部は、前記湾曲を容易にするために幅狭にされる。前記板材1の両端部に凹部3が形成され、また、前記板材1の上辺部及び/又は下辺部に、前記板材1の上辺及び/又は下辺に沿った切り取り線4、5が一又は複数表示されることがある。【選択図】図1
Description
本考案は外反母趾矯正具、より詳細には、歩行中に生ずる外反母趾による痛みを軽減するために、足の親指と人指し指との間に挟みこんで使用する、非常に簡易な構成の外反母趾矯正具に関するものである。
外反母趾は、親指が変形して小指側に曲がった状態になったもので、中足関節の靱帯が緩むことが主な原因である。この外反母趾が起きると、単に足の痛みに止まらず、その痛みを避けて歩行することにより、身体の他の箇所にも悪影響が及び、膝や腰の痛みや肩こり、頭痛などを引き起こす原因ともなっており、これらの痛みに悩まされている人は少なくない。
この外反母趾による痛みを軽減するための矯正具が種々提唱されている。例えば、特開2008−178436号公報(特許文献1)に記載のものは、可撓性を有する板状本体の両側に、母趾と第二趾に嵌め付けられる環状係止部を設けたものであり、特開2007−244786号公報(特許文献2)に記載のものは、親指に嵌め付ける輪状帯に、使用時に親指と人差し指との間に介在することになる弾性材製主体部とから成るものであり、特開2006−51168号公報(特許文献3)に記載のものは、一部に切れ目を有する2つの環状体を連結して成り、その一方を親指に嵌め付け、他方を人差し指に嵌め付けて使用するものである。
これらはいずれも、親指を人差し指から離すように作用し、人差し指側に傾いている親指を真っ直ぐに矯正して痛みを軽減しようとするものであり、このような矯正具は、上述したものの他にも種々のものが提唱されている。
しかし、従来のこの種外反母趾矯正具は、いずれも比較的構成が複雑で製造コストがかかるために、製品コストも決して低廉とは言い難いものとなる。また、それらは反復使用が可能であるが、隠れた部分が存在するため、清潔に保持するための清浄化に際して手間がかかるという難点もある。
上述したように、従来の外反母趾矯正具の場合は、比較的構成が複雑で製造コストがかかるために、製品コストも嵩み、また、反復使用のための清浄化に手間がかかるという問題があったので、本考案はそのような問題のない、即ち、極めて簡易な構成で量産に適していて廉価にて供給でき、反復使用のための清浄化も容易な外反母趾矯正具を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に記載の考案は、中間部から湾曲可能で、その湾曲状態にて親指と人差し指間に挟み込み可能な大きさのシリコーンシート材製基板で構成され、前記基板は、湾曲状態にて親指と人差し指間に挟み込んだ際に、前記親指を人差し指から離隔させるに十分な復元力を有する厚みであることを特徴とする外反母趾矯正具。
一実施形態においては、前記基板の中間部は、前記中間部からの湾曲を容易にするために幅狭にされ、前記基板の両端部に凹部が形成され、また、前記基板の上辺部及び/又は下辺部に、前記基板の上辺及び/又は下辺に沿った切り取り線が一又は複数表示され、更に、前記基板の両側辺部に、前記基板の両側辺に沿った切り取り線が一又は複数表示される。また、前記基板の厚みの異なるものが複数セットにされて販売されることがある。
本考案は上記構成であるので、極めて簡易な構成なために量産に適し、また、廉価にて供給でき、反復使用のための清浄化も、隠れた個所がないために容易且つ迅速になし得るという効果がある。特に、請求項2及び3に記載の考案においては、装着感に優れるという効果があり、また、請求項4及び5に記載の考案においては、使用者の好みのサイズにして使用することが容易という効果がある。
本考案を実施するための最良の形態について、添付図面に依拠して説明する。本考案に係る外反母趾矯正具は、中間部から湾曲可能で、親指11と人差し指12間に湾曲状態にて挟み込み可能な大きさで、親指11と人差し指12間に湾曲状態にて挟み込んだ際に、親指11を人差し指12から離隔させるに十分な復元力を有する厚みのシリコーンシート材製基板1で構成される。言うまでもなく、基板1の厚みが異なることにより、その復元力も異なってくる。好ましくは、基板1の中間部からの湾曲を容易にするために、その中間部の上辺及び/又は下辺に食い込み部2を設けて、該中間部を幅狭にする。
図示した実施形態においては、基板1の両端部に凹部3が形成される。この凹部3は、使用時において親指11並びに人差し指12の各対向側面の上部又は下部(後述するように、湾曲部を上にして挟み込む場合と、湾曲部を下にして挟み込む場合とがある。)に当接する際、それら各対向側面の一部が収まることにより、基板1のずれ動きを防止する役目を果たす。
また、基板1の上辺部及び/又は下辺部に、基板1の上辺及び/又は下辺に沿った切り取り線4が一又は複数表示される。更に、基板1の左右側辺部にも、基板1の左右側辺に沿った切り取り線5が、一又は複数表示されることがある。これらの切り取り線4、5は、使用者がその指のサイズに合わせて基板1をカットする際の指標となるものである。もちろん、これらの切り取り線4、5から外れてカットして使用しても差し支えない。
本考案に係る外反母趾矯正具の使用に際しては、所望の厚み、換言すれば復元力を有する基板1のものを選択し、必要に応じて切り取り線4、5に沿ってカットし、その中間の幅狭部から湾曲させて親指11と人差し指12間に挟み込んで使用する。その際湾曲部を内向きにしてもよいし(図2(A))、外向きにしてもよい(図2(B))。また、図示した実施例のように、食い込み部2を上下辺の一方にのみ設けた場合、食い込み部2を上にして装着してもよいし、下にして装着してもよい。
このようにして基板1を親指11と人差し指12間に装着すると、基板1は、親指11を人差し指12から離隔させるに十分な復元力を有しているために、親指11並びに人差し指12の各対向側面に密着して、親指11が人差し指12から十分に離隔する。そして、凹部3があるときには、親指11並びに人差し指12の一部がそこに収まるため、基板1はずれ動きにくくなる。そして、その状態で靴下をはく。
かくして、本外反母趾矯正具の装着中親指11は、常時基板1の好適な復元力によって人差し指12から離されるよう作用を受けるため、人差し指12側に傾くことが防止され、以て、外反母趾に起因する痛みから解放される。基板1はシリコーンシート材製であるため、柔軟で足指にフィットし、違和感なく使用することができる。また、反復使用が可能で、汚れた際には簡単に洗浄することができ、その衛生感を保持することができる。
本外反母趾矯正具は、例えば、図3に示すように複数、好ましくは、基板1の厚みの異なるものを複数一つの袋6に収納して販売に供される。なお、基板1の形状は任意で、図示したものに限られる訳ではない。
この考案をある程度詳細にその最も好ましい実施形態について説明してきたが、この考案の精神と範囲に反することなしに広範に異なる実施形態を構成することができることは明白なので、この考案は添付請求の範囲において限定した以外はその特定の実施形態に制約されるものではない。
1 基板
2 食い込み部
3 凹部
4 切り取り線
5 切り取り線
6 袋
11 親指
12 人差し指
2 食い込み部
3 凹部
4 切り取り線
5 切り取り線
6 袋
11 親指
12 人差し指
Claims (6)
- 中間部から湾曲可能で、その湾曲状態にて親指と人差し指間に挟み込み可能な大きさのシリコーンシート材製基板で構成され、前記基板は、湾曲状態にて親指と人差し指間に挟み込んだ際に、前記親指を人差し指から離隔させるに十分な復元力を有する厚みであることを特徴とする外反母趾矯正具。
- 前記基板の中間部は、前記中間部からの湾曲を容易にするために幅狭にされている、請求項1に記載の外反母趾矯正具。
- 前記基板の両端部に凹部が形成されている、請求項1又は2に記載の外反母趾矯正具。
- 前記基板の上辺部及び/又は下辺部に、前記基板の上辺及び/又は下辺に沿った切り取り線が一又は複数表示されている、請求項1乃至3のいずれかに記載の外反母趾矯正具。
- 前記基板の両側辺部に、前記基板の両側辺に沿った切り取り線が一又は複数表示されている、請求項1乃至4のいずれかに記載の外反母趾矯正具。
- 前記基板の厚みの異なるものが複数セットにされて販売される、請求項1乃至5のいずれかに記載の外反母趾矯正具。
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JP2008007757U JP3147863U (ja) | 2008-11-05 | 2008-11-05 | 外反母趾矯正具 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018102492A (ja) * | 2016-12-26 | 2018-07-05 | 東洋アルミニウム株式会社 | 整形外科用固定材 |
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2008
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