JP2018102492A - 整形外科用固定材 - Google Patents
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Abstract
Description
特に、指節骨骨折の術後に保護及び固定するための、整形外科用固定材、整形外科用固定具および整形外科用固定具の作製方法に関する。
しかしながら、この種のスプリント材20は複雑な形状への成形が困難である。また、指Fを固定する場合に、上下から挟み込んで固定しているにすぎないため、左右方向へ指Fがずれやすかった。このような左右方向のずれを防止するためには、上下から指Fを強く圧迫した状態で固定する必要があるため、血流が阻害されるおそれがあった。また、上下から強く挟み込んだ状態でテープ23等を用いて指Fに固定するため、指Fに対するスプリント材20の脱着が容易でない問題があった。
また、再成形が可能な熱硬化性のシート状固定材も開発されてはいるが、この種のシート状固定材は一般に強度が不十分であり、特に力が掛かる指の付け根が固定できないなどの問題があった。
そして、熱をくわえられた状態で、前記掌固定部は板状のまま掌にあてがわれ、前記指固定部は指掌側から指左右側面を覆いかつ指背側を開放する船底形に変形されて指にあてがわれ、前記一対の補強部は、前記掌固定部に向けてそれぞれ折り返されて前記掌固定部に重ね合わされることになるものとしたのである。
すなわち、発明にかかる整形外科用固定具を、全体が熱可塑性を有し、掌にあてがわれる板状の掌固定部と、前記掌固定部の前縁に連設され、指にあてがわれて、指掌側から指左右側面を覆いかつ指背側を開放する船底形の指固定部と、前記掌固定部の左右縁に連設され、前記掌固定部に重なり合う一対の板状の補強部と、を備えるものとしたのである。
また、整形外科用固定具の状態において、補強部が掌固定部に重なり合うことで二重構造となっているため、強度が向上している。
さらに、整形外科用固定具の状態において、指固定部が指の腹側(指掌側)から指の左右側面を覆う船底形をしているため、スプリント材のように指が左右方向にずれ動くことがない。スプリント材のように、ずれ動きを防ぐために上下から無理に挟み込むようなこともなく、指の背側は解放されているため、圧迫感を覚えることもない。指を上下から挟み込んだ状態でテープ等によりきつく固定されるスプリント材に比べて、脱着も容易である。
このように構成すると、整形外科用固定具の状態において、折り曲げ応力の起点となり、特に力の掛かる指の付け根箇所(基節部)が補強部の延長片により補強されるため、指の付け根箇所(基節部)から亀裂が発生すること等を防止することができる。また、指の付け根箇所(基節部)を動かすことができないため、患部をしっかりと固定することができる。
このように構成すると、整形外科用固定具を作製する際に、患者の指の大きさに応じて指固定部を適当な大きさに調整することができる。罫線に沿って切断することで、切断面にバリが生じることが防止されるため、切断面と干渉して指皮膚が傷をうけることや装着時の違和感が減じられる。
このように構成すると、整形外科用固定具を指に装着した際に、通気性を良好なものとすることができ、長期装着による患部の蒸れや皮膚の浸軟が防止される。
このように構成すると、金属粉末の有する高い熱伝導性により、患部が熱を持った場合に整形外科用固定具を通じてその熱を外部に逃がすことや、患部を保温したい場合に整形外科用固定具の外側から熱源を当てて加温することが可能となる。
金属粉末の含有量を上記の範囲とすることで、熱可塑性樹脂による整形外科用固定材の強度に悪影響を与えることなく、整形外科用固定材の伝熱性を有意に向上させることができる。
このようにすると、指の爪先における指固定部の接合と指固定部の重合箇所の余剰分の切り離しとを同時におこなうことができるため、整形外科用固定具の作製および患部への装着の手間がかからない。
補強部と掌固定部を周面とする扁平な筒体が形成され立体的な構造となるため、補強部と掌固定部との境界を屈曲させ両板を完全に重ね合わせた平面的な構造と比較して、整形外科用固定具の強度が向上する。
図1に示す、実施形態の整形外科用固定具10は、骨折した指Fを覆って固定するために用いられ、図2に示す、実施形態の整形外科用固定材10´から作製される。
掌固定部11は、矩形の板状体であり、そのほぼ全面が掌Pに接触している。
図1(b)のように、指固定部12は、指Fの腹側(指掌側)から左右側面にかけての形状に合致するように、断面が円弧形をなしている。また、図1(c)のように、指固定部12は、指Fの付け根から爪先にかけての弓状の形状に合致するように、長さ方向に沿って緩やかな弧状に湾曲している。
指固定部12の指Fの爪先側は閉塞されており、ここに指Fの爪先が当接している。
骨折した指Fは、指固定部12に覆われることで、動かないように固定される。
指固定部12のほぼ全域には、厚み方向に貫通する多数の通気孔12aが設けられているため、患部である指Fの通気性が確保され、蒸れないようになっている。
指固定部12の指Fの背側は開放されているため、指Fは固定された状態で腫れが生じるなどしても、指Fの全体が覆われている場合と異なり、圧迫感を覚えることはない。
図1(a)のように、折り返し箇所は、鋭角に折り曲げられているのではなく、小さく湾曲した状態に折り曲げられているため、補強部13と掌固定部11とで扁平な筒体が形成されている。この補強部13は、掌固定部11のほぼ全体に重ね合わされている。
また、補強部13は、掌固定部11の前縁よりも前方に突出する延長片13aを有し、この延長片13aは、指固定部12の指Fの基節部に重ね合わされている。
掌固定部11のほぼ全面に補強部13が重ね合わされることで、掌固定部11が補強されている。特に、補強部13と掌固定部11とで扁平な筒状の立体的構造が形成されているため、折り曲げ応力に対する耐強度が高いものとなっている。
また、補強部13の延長片13aが、最も力の掛かる指Fの基節部(付け根箇所)において指固定部12に重ね合わされることで、最も折り曲げ応力が負荷されやすい指固定部12の指Fの基節部(付け根箇所)が、重点的に補強される。
したがって、整形外科用固定具10が指Fにぴったりとフィットしない場合や、指Fの腫れが増したり引いたりして指Fの形状が変化した場合などに、加熱のうえ再成形できるようになっている。
整形外科用固定材10´の寸法は特に限定されないが、一般的な手の寸法に対応するものとして、幅が50mm以上100mm以下、また、厚みについては、1.5mmを下回ると強度が不足する恐れがあり、2.5mmを上回ると変形させにくくなったり重量が大きくなったりする恐れがあるため、1.5mm以上2.5mm以下であることが例示できる。
整形外科用固定材10´の形状は、板状体である限りにおいて、平面視矩形に限定されず、平面視円形、多角形、台形、楕円形等でもよい。
指固定部12の外側の罫線12bよりも内側の領域には、板面を貫通する通気孔12aがほぼ全域に万遍なく形成されている。
通気孔12aの寸法は特に限定されないが、良好な通気性を確保しつつ整形外科用固定材10´の強度や伝熱性に影響を与えないものとして、直径が0.5mm以上2.5mm以下であることが例示できる。
補強部13は、掌固定部11の前縁よりも前方に突出する延長片13aを有しており、補強部13の長辺は、この延長片13aの分だけ掌固定部11の長辺よりも長くなっている。
各延長片13aと指固定部12との境界には、階段形の切れ込み13bがそれぞれ形成されており、延長片13aは指固定部に対して遊離した状態にある。一対の切れ込み13bの掌固定部11に近い側の端部を結ぶ仮想線は、掌固定部11と指固定部12との境界となる。
延長片13aの寸法は、指固定部12の指Fの付け根箇所に重ね合わせることが可能な限りにおいて特に制限されないが、補強の効果を十分に発揮しつつ邪魔にならない寸法として、長さが20mm以上30mm以下、幅が12mm以上20mm以下であることが例示できる。
なお、切れ込み13bの形状は、延長片13aを指固定部12から遊離させる限りにおいて限定されず、傾斜する直線形、円弧形などでもよい。
その熱伝導率は特に限定されないが、20℃における熱伝導率が0.170W/m・K以上であり、さらには0.250W/m・K以上であることがより好ましい。
熱伝導率がこのような範囲であると、患部である指Fが熱を持った際に、その熱を効率的に放熱することができる。また整形外科用固定材10´を加熱変形させる際に、患部の形状に合わせた変形がより短時間に可能であり、簡便性に優れる。
このような熱伝導率は、金属粉末および熱可塑性樹脂の種類の選択、配合の割合を適宜調整することで実現可能である。
また、整形外科用固定材10´は、90℃の温水中に3秒間保持した後、180度折り曲げたときに折り曲げ部に割れが発生しないことが好ましい。
この場合、患部の形状に合わせて自由な形状に容易に変形させることができ、患部への適合性および患部の治癒に伴なう形状変化に対する再適合性が一層高いものとなる。
金属粉末の含有量が、5重量%を下回ると、金属粉末が少なすぎて、有意な熱伝導性を得られない可能性があるからである。また、金属粉末の含有量が、50重量%を上回ると、金属粉末が多すぎて、整形外科用固定材10´が脆くなり、指Fに沿わせようと変形した際に割れや折れが生じやすくなるからである。
なかでも、ポリカプロラクトンが、融解温度範囲が58〜60℃であり、50〜80℃程度の温水で簡単に熱変形しかつ固化後の形状が変形しにくいため、特に好ましい。
ポリカプロラクトンを用いる場合、Perstorp社製の熱可塑性ポリカプロラクトンである、グレード名CapaTM6100、同6200、同6250、同6400、同6430、同6500、同6500C、同6506、同6800が好適に使用できる。これらのポリカプロラクトンは、約60℃以上のお湯に漬けるだけで(最適温度と時間は90℃約3秒)容易に変形させることができるため、3次元に形作ることが容易であり、指Fの微妙な曲線部に沿わせることができる。
この種の金属粉末の中でも、安価で入手が容易でかつ軽量で高い放熱性を有するアルミニウム粉末(アルミニウムの合金を含む)が好ましい。この場合、整形外科用固定材10´の重量やコストの増加を抑えることができる。金属粉末は、樹脂などを用いて適宜表面処理されていてもよい。
金属粉末の形状は、特に限定されず、球状、粒状、板状、フレーク状のものが例示できる。
熱伝導粉末の平均粒径は特に限定されないが、メジアン径(D50)で5〜100μmの範囲内が好ましい。この範囲を下回ると、熱伝導粉末が細かすぎてその取扱いが容易ではなく、この範囲を上回ると、整形外科用固定材中に均等に分散されにくくなり、均一な熱伝導性を与えにくくなるからである。なお、熱伝導粉末の平均粒径は、レーザー回折法などの公知の粒度分布測定法により測定できる。
まず、実施形態の整形外科用固定材10´を準備し、あらかじめ温水等により適宜加熱して、変形可能な状態にしておく。
このとき、補強部13の延長片13aは、指固定部12の指の付け根箇所(基節部)に重ね合わされる。
このとき、たとえば、指Fが大人の指であって大きい場合には、外側の罫線12bで切り取り、指Fが子供の指であって小さい場合には、内側の罫線12bで切り取り、大きさを調整することになる。
罫線12bを複数設けることにより、指固定部12の大きさの調整が容易となる。また、罫線12bに沿って切断することで、切断面にバリ等が発生しにくく、指Fに当てた際の違和感を低減できる。
この状態において、図6および図7(a)のように、指固定部12の指Fの爪先に対応する箇所は、左右から丸められた部分が突きあっている。
図7(a)から(b)のように、この突きあった箇所の余剰分を、邪魔にならなにように鋏を用いて切り取る。
余剰分を切り取る際に、突きあった箇所は、鋏の両刃に挟み込まれて押圧されるため、図7(b)のように、加熱されて柔らかくなっている切断面同士が接着する。指固定部12の指Fの爪先に対応する箇所の閉塞と余剰分の切り取りを同時におこなうことができるため、作業の効率化が図られる。
この整形外科用固定具10を手に装着した状態でうまく密着・適合しなかったり、治癒の過程で指Fの形状が変化した場合には、整形外科用固定具10を再加熱して、都度変形させ微調整をおこなう。
(実施例1)
熱可塑性樹脂としてポリカプロラクトン樹脂(品名CapaTM6800、Perstorp社製)40質量%とアルミニウムフレークを含むマスターバッチ(品名「METAX NEO(メタックスネオ)」品番「NME010T6」、アルミ分70重量%、アルミニウム粉末の平均粒径10μm、キャリア樹脂は低密度ポリエチレンとポリエチレンワックスの混合物、東洋アルミニウム株式会社製)60質量%を練り合わせ、汎用の射出成形機を用いて、射出温度180℃で図2に示す長さ200mm×幅70mm×厚み2mmの板状の整形外科用固定材を成形した。
この板状の整形外科用固定材を85℃の湯に浸して加熱し、可塑化して図1に示す形状の整形外科用固定具に成形した。
(実施例2)
延長部13aを切り落とした以外は実施例1と同様に整形外科用固定具を成形した。
(実施例3)
ポリカプロラクトン樹脂のみから、実施例2と同様に整形外科用固定具を成形した。
(比較例1)
比較例1として、図10に示すような、市販のアルミニウム製スプリント材(商品名アルフェンス、10号、1.5mm×13mm×200mm、アルケア株式会社製)を準備した。比較例1は、指の形状に合わせて曲げることなくそのままの形状で用いた。
実施例1から3の整形外科用固定具を、手に接触する側を下向きにして7cm開いた受け台に設置し、5565形万能試験機(インストロン社製)を用いて、5mm/分でヘッドを降下させて、破壊が起きた時の荷重を計測した。なお、実施例1においては、延長片が受け台の中央に来る様に設置した。
また、比較例1については、測定箇所を曲げずにウレタンフォームを下にして設置し同様の条件で計測を行った。
各測定を10回繰り返し行った。その結果を表1示す。表中各数値は、荷重(N)を示す。
実施例1から3は、成形性等における比較例1に対する優位性を有しつつ、同表からは、実施例2および3については、比較例1と同等の強度を有し、実施例1については、比較例1よりも大幅に強度が高いことが理解できる。
また、実施例2と実施例3の強度の差から、金属粉末を混合することで熱可塑性樹脂のみからなるものよりも強度が高くなることが理解できる。
さらに、実施例1と実施例2の強度の差から、延長片を設けることで、強度が飛躍的に向上することが理解できる。
実施例1と実施例3について、サーモラボIIB形精密迅速熱物性測定装置(装置形番KES−F7、カトーテック株式会社製、以下、「熱伝導測定装置」と称す。)を用いて、測定環境として温度20℃、相対湿度65±10%にて、熱伝導性試験(定常熱伝導測定)を行った。
まず、熱伝導測定装置の冷却ベースの温度を20℃、B.T.Box(熱源台)の温度を30℃に設定した。
次いで、熱伝導性試験の対象である、実施例1と3の整形外科用固定具から5cm×5cmの試験片を切出し、切出した試験片を冷却ベースに載せ、試験片の上から熱源台を重ねた。
次いで、熱源台の消費熱量が一定になった後、熱源台の熱流量を測定し、この時の冷却ベースおよび熱源台の温度ならびに熱源台の平均熱流量から下記に示す式により熱伝導率を算出した。
熱伝導率(W/mk)=(〔熱源台の熱流量(W)〕×〔試験片の厚み(cm)〕)÷(〔熱源台の面積(cm2)〕×〔熱源台の温度(℃)−冷却ベースの温度(℃)〕)
このようにして同一試験片にて3回熱伝導率を測定した後、平均値を算出した。結果を表2に示す。表中各数値は、熱伝導率(W/mk)を表す。
同表から、アルミニウム粉末を含有する実施例1が含有しない実施例3に比べて約200%熱を伝えやすいことが理解できる。
たとえば、図9(a)のように、切れ込み13bをL字型としたり、図9(b)のように、切れ込み13bをくの字型としたり、図9(c)のように、切れ込み13bを弧状にすることもできる。
10´ 整形外科用固定材
11 掌固定部
11a 罫線
12 指固定部
12a 通気孔
12b 罫線
13 補強部
13a 延長片
13b 切れ込み
20 スプリント材
21 アルミニウム板
22 ウレタンフォーム
23 テープ
F 指
P 掌
Claims (8)
- 指を固定するための整形外科用固定具を作製するための整形外科用固定材であって、
熱可塑性を有する一枚の板状体からなり、
掌固定部と、掌固定部の前縁に連設される指固定部と、掌固定部の左右縁に連設される一対の補強部と、を備え、
熱を加えられた状態で、
前記掌固定部は板状のまま掌にあてがわれ、
前記指固定部は指掌側から指左右側面を覆いかつ指背側を開放する船底形に変形されて指にあてがわれ、
前記一対の補強部は、前記掌固定部に向けてそれぞれ折り返されて前記掌固定部に重ね合わされることになる整形外科用固定材。 - 前記一対の補強部は、前記掌固定部の前縁よりも前方に突出する延長片をそれぞれ有し、前記補強部の延長片と前記指固定部とは切れ込みにより区画されており、
熱を加えられて前記補強部が前記掌固定部に向けて折り返された状態で、前記補強部の延長片が前記指固定部の指の基節部に重ね合わされることになる請求項1に記載の整形外科用固定材。 - 前記指固定部は、種々の指の大きさに対応した複数の罫線が形成されており、この罫線に沿って指固定部の外周を切り取り可能となっている請求項1または2に記載の整形外科用固定材。
- 前記指固定部には、板面を貫通する通気孔が形成されている請求項1から3のいずれかに記載の整形外科用固定材。
- 熱可塑性樹脂と、金属粉末とを含有し、前記金属粉末の含有量が、5〜50重量%である請求項1から4のいずれかに記載の整形外科用固定材。
- 請求項1から5のいずれかに記載の整形外科用固定材から作製される整形外科用固定具であって、
掌にあてがわれる板状の掌固定部と、
前記掌固定部の前縁に連設され、指にあてがわれて、指掌側から指左右側面を覆いかつ指の背側を開放する船底形の指固定部と、
前記掌固定部の左右縁に連設され、前記掌固定部に重なり合う一対の板状の補強部と、を備える整形外科用固定具。 - 請求項1から5のいずれかに記載の整形外科用固定材から整形外科用固定具を作製するための方法であって、
前記整形外科用固定材を加熱する工程と、
前記掌固定部を掌にあてがいつつ、指にあてがわれた前記指固定部を指掌側から指左右側面に沿うように変形させ、指の爪先において左右から重ね合わされた前記指固定部の重合箇所につき、その余剰分を鋏で切り取ると同時にその切り取り時の鋏の両刃の挟み込みに伴なう押圧により重合箇所を接合させる工程と、
前記一対の補強部を前記掌固定部に向けてそれぞれ折り返す工程と、を含む整形外科用固定具の作製方法。 - 前記一対の補強部の折り返し工程は、前記補強部と前記掌固定部との境界を湾曲させることにより行われる、請求項7に記載の整形外科用固定具の作製方法。
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