JP3147821B2 - 窒化物系化合物半導体およびその結晶成長方法および窒化ガリウム系発光素子 - Google Patents

窒化物系化合物半導体およびその結晶成長方法および窒化ガリウム系発光素子

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JP3147821B2 JP15679597A JP15679597A JP3147821B2 JP 3147821 B2 JP3147821 B2 JP 3147821B2 JP 15679597 A JP15679597 A JP 15679597A JP 15679597 A JP15679597 A JP 15679597A JP 3147821 B2 JP3147821 B2 JP 3147821B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、窒化ガリウムまた
は窒化インジウムまたは窒化アルミニウムまたはそれら
の混晶(以下単に窒化物系化合物半導体)の結晶成長方
法に関し、特に、サファイア基板上に基板とへき開面が
一致する窒化ガリウム系化合物半導体層とこれを形成す
るための結晶成長方法に関する。また本発明は、窒化ガ
リウム系化合物半導体の層を少なくとも1層含む発光素
子(以下単に窒化ガリウム系発光素子)に関し、特に、
へき開によって鏡面を形成することの出来る窒化ガリウ
ム系発光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】窒化ガリウムは、燐化インジウムや砒化
ガリウムといった従来の一般的な化合物半導体に比べ、
禁制帯幅エネルギーが大きい。そのため、窒化ガリウム
系化合物半導体は緑から紫外にかけての発光素子、特に
半導体レーザ(以下単にレーザ)への応用が期待されて
いる。
【0003】従来、代表的な窒化ガリウム系化合物半導
体である窒化ガリウムは、一般に、有機金属化学気相成
長法により、(11−20)面(以下A面)または(0
001)面(以下C面)を表面とするサファイア基板上
に、温度500℃程度で窒化ガリウム低温成長バッファ
層を形成した後に、または温度600℃程度で窒化アル
ミニウム低温成長バッファ層を形成した後に、温度10
00℃程度で窒化ガリウム高温成長エピタキシャル層を
形成するという、二段階成長法が用いられていた。窒化
ガリウムまたは窒化アルミニウムの低温成長バッファ層
は、窒化ガリウムとサファイア基板の間に存在する大き
な格子定数差および熱膨張係数差を吸収するために形成
されている。
【0004】窒化ガリウム、窒化アルミニウム、窒化イ
ンジウム、サファイアの常温付近での〔1000〕軸
(以下a軸)格子定数はそれぞれaGaN =3.1892
Å、aAlN =3.11Å、aInN =3.54Å、asap
=4.785Åであり、a軸方向の熱膨張係数はそれぞ
れΔaGaN /aGaN =5.59×10-6-1、ΔaAlN
/aAlN =4.49×10-6-1、ΔaInN /aInN
3.75×10-6-1、Δasap /asap =7.5×1
-6-1である。また窒化ガリウム、窒化アルミニウ
ム、窒化インジウム、サファイアの常温付近での〔00
01〕軸(以下c軸)方向の熱膨張係数はそれぞれΔc
GaN /cGaN =3.17×10-6-1、ΔcAlN /c
AlN =1.92×10-6-1、ΔcInN /cInN =2.
85×10-6-1、Δcsap /csap =8.5×10-6
-1である。
【0005】図5は、上記のような従来技術の結晶成長
方法によりC面サファイア基板上に形成された代表的な
窒化ガリウム系レーザの概略断面図である(S.Nak
amura et al.,Jpn.J.Appl.P
hys.35(1996)L74)。
【0006】図5に於いて、この窒化ガリウム系レーザ
は、C面を表面とするサファイア基板101上に、成長
温度550℃の厚さ300Åのアンドープの窒化ガリウ
ム低温成長バッファ層502、珪素が添加された厚さ3
μmのn型窒化ガリウムコンタクト層103、珪素が添
加された厚さ0.1μmのn型In0.1 Ga0.9 N層1
04、珪素が添加された厚さ0.4μmのn型Al0.15
Ga0.85Nクラッド層105、珪素が添加された厚さ
0.1μmのn型窒化ガリウム光ガイド層106、厚さ
25ÅのアンドープのIn0.2 Ga0.8 N量子井戸層と
厚さ50ÅのアンドープのIn0.05Ga0.95N障壁層か
らなる26周期の多重量子井戸構造活性層107、マグ
ネシウムが添加された厚さ200Åのp型Al0.2 Ga
0.8 N層108、マグネシウムが添加された厚さ0.1
μmのp型窒化ガリウム光ガイド層109、マグネシウ
ムが添加された厚さ0.4μmのp型1l0.15Ga0.85
Nクラッド層110、マグネシウムが添加された厚さ
0.5μmのp型窒化ガリウムコンタクト層111、ニ
ッケル(第1層)および金(第2層)からなるp電極1
12、チタン(第1層)およびアルミニウム(第2層)
からなるn電極113が形成されている。半導体結晶層
502、103、104、105、106、107、1
08、109、110、111の形成は有機金属化学気
相成長法により行われた。
【0007】図6は、やはり上述の従来技術の結晶成長
方法によりA面サファイア基板上に形成された代表的な
窒化ガリウム系レーザの概略断面図である(S.Nak
amura et al.,Jpn.J.Appl.P
hys.35(1996)L217)。図6に於いて、
この窒化ガリウム系レーザは、A面を表面とするサファ
イア基板601上に、成長温度550℃の厚さ500Å
のアンドープの窒化ガリウム低温成長バッファ層60
2、珪素が添加された厚さ3μmのn型窒化ガリウムコ
ンタクト層103、珪素が添加された厚さ0.1μmの
n型In0.1 Ga0.9 N層104、珪素が添加された厚
さ0.4μmのn型Al0.12Ga0.88Nクラッド層60
5、珪素が添加された厚さ0.1μmのn型窒化ガリウ
ム光ガイド層106、厚さ25ÅのアンドープのIn
0.2 Ga0.8 N量子井戸層と厚さ50Åのアンドープの
In0.05Ga0.95N障壁層からなる20周期の多重量子
井戸構造活性層607、マグネシウムが添加された厚さ
200Åのp型Al0.2 Ga0.8 N層108、マグネシ
ウムが添加された厚さ0.1μmのp型窒化ガリウム光
ガイド層109、マグネシウムが添加された厚さ0.4
μmのp型Al0.15Ga0.85Nクラッド層110、マグ
ネシウムが添加された厚さ0.5μmのp型窒化ガリウ
ムコンタクト層111、ニッケル(第1層)および金
(第2層)からなるp電極112、チタン(第1層)お
よびアルミニウム(第2層)からなるn電極113が形
成されている。半導体結晶層502、103、104、
105、106、107、108、109、110、1
11の形成は有機金属化学気相成長法により行われた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図5に示されたよう
な、従来技術によりC面サファイア基板上に形成された
窒化ガリウム系レーザに於いては、高温成長エピタキシ
ャル層103、104、105、106、107、10
8、109、110、111のc軸は基板表面と垂直と
なる。この場合、サファイア基板と高温成長エピタキシ
ャル層103、104、105、106、107、10
8、109、110、111との間には大きな格子定数
差や熱膨張係数差が存在する。しかし、従来技術の窒化
ガリウム系レーザでは、窒化ガリウムが非常に硬いた
め、低温成長バッファ層による格子定数差および熱膨張
係数差の吸収が不十分となり、このことが高温成長エピ
タキシャル層103、104、105、106、10
7、108、109、110、111の結晶性の悪さや
クラック密度の大きさの原因となっている。
【0009】また、C面サファイア基板上に形成された
高温成長エピタキシャル層103、104、105、1
06、107、108、109、110、111のへき
開面となる(1−100)面(以下M面)は、サファイ
ア基板のへき開面であるM面と30°の角度をなす。こ
れは、窒化ガリウム低温成長バッファ層のa軸格子定数
GaN がサファイアのa軸格子定数asap よりもasap
/√3に近いためである。
【0010】この場合の、サファイア基板と窒化ガリウ
ム(または窒化アルミニウム)低温成長バッファ層の原
子の位置関係を図4に示す。図4にあるように従来のC
面サファイア基板101上に形成されたレーザは、基板
のへき開によって共振器鏡面を形成することが出来ない
ため、共振器鏡面形成のために反応性イオンエッチング
に代表されるような乾式エッチングの複雑な工程が必要
であり、共振器鏡面の平滑性が得られなかった。これは
窒化ガリウム低温成長バッファ層502の代わりに窒化
アルミニウム低温成長バッファ層を採用した場合も同様
である。
【0011】また図6に示されたような、従来のA面サ
ファイア基板上に形成された窒化ガリウム系レーザに於
いては、高温成長エピタキシャル層102、103、1
04、105、106、107、108、109、11
0、111のc軸は基板表面と垂直となる。この場合
も、サファイア基板と高温成長エピタキシャル層10
2、103、104、105、106、107、10
8、109、110、111との間には大きな格子定数
差や熱膨張係数差が存在し、窒化ガリウムが非常に硬い
ため、低温成長バッファ層による格子定数差および熱膨
張係数差の吸収が不十分となり、高温成長エピタキシャ
ル層102、103、104、105、106、10
7、108、109、110、111の結晶性の悪さや
クラック密度の大きさの原因となっている。
【0012】また、A面サファイア基板上に形成された
高温成長エピタキシャル層102、103、104、1
05、106、107、108、109、110、11
1のへき開面となるM面は、基板のへき開面である(1
−102)面(以下R面)とほぼ平行だが正確には約
2.4°の角度をなす。そのため、この従来技術の結晶
成長方法によりA面サファイア基板601上に形成され
たレーザの共振器鏡面は、基板のへき開により形成可能
であるものの、角度の違いが影響して再現性よく平滑な
共振器鏡面を得ることはできなかった。またこのことは
窒化ガリウム低温成長バッファ層602の代わりに窒化
アルミニウム低温成長バッファ層を採用した場合も同様
である。
【0013】本発明の目的は、サファイア基板とへき開
面が一致する窒化物系化合物半導体層とこれを形成する
ための結晶成長方法を提供し、半導体層の結晶性が良く
かつ結晶成長による半導体層形成時に入るクラック密度
が小さく、へき開によって鏡面を形成することの出来る
窒化ガリウム系発光素子を実現することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の窒化物系化合物
半導体の結晶成長方法は、(0001)面または(00
01)面からの傾斜角が5°以内である面を表面とする
サファイア基板上の表面にInx Ga1-x N層(0.8
94≦x<1)を形成する工程と、続いて窒化ガリウム
または窒化インジウムまたは窒化アルミニウムまたはそ
れらの混晶を成長する工程を有することを特徴とする。
またInx Ga1-x N層(0.894≦x<1)を40
0℃以上600℃以下で成長することを特徴とする。
【0015】さらに(0001)面または(0001)
面からの傾斜角が5°以内である面を表面とするサファ
イア基板上の表面に400℃以上600℃以下でInx
Ga1-x N層(0.894≦x<1)を形成する工程
と、温度400℃以上700℃以下でAlx Ga1-x
層(0≦x<1)を形成する工程と、続いて窒化ガリウ
ムまたは窒化インジウムまたは窒化アルミニウムまたは
それらの混晶を形成することを特徴とする。
【0016】また有機金属化学気相成長法あるいはハイ
ドライド気相成長法によって半導体層を成長させること
を特徴とする。
【0017】本発明の窒化ガリウム系発光素子は、(0
001)面または(0001)面からの傾斜角が5°以
内である面を表面とするサファイア基板上の表面に形成
されたInx Ga1-x N層(0.894≦x<1)と、
前記Inx Ga1-x N層上に形成された窒化ガリウムま
たは窒化インジウムまたは窒化アルミニウムまたはそれ
らの混晶とを有することを特徴とする。また前記Inx
Ga1-x N層(0.894≦x<1)が400℃以上6
00℃以下で成長したものであることを特徴とする。
【0018】さらに、(0001)面または(000
1)面からの傾斜角が5°以内である面を表面とするサ
ファイア基板上の表面に400℃以上600℃以下で形
成されたInx Ga1-x N層(0.894≦x<1)
と、前記Inx Ga1-x N層上に温度400℃以上70
0℃以下で形成されたAlx Ga1-x N層(0≦x<
1)と、前記Alx Ga1-x N層上に形成された窒化ガ
リウムまたは窒化インジウムまたは窒化アルミニウムま
たはそれらの混晶とを有することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、実
施例に基づき図面を参照して詳しく説明する。
【0020】《実施例1》窒化ガリウム系レーザの低温
成長バッファ層としてIn0.9 Ga0.1 Nを採用した。
図1はこの窒化ガリウム系レーザの概略断面図である。
図1に於いて、窒化ガリウム系レーザは、(0001)
面を表面とするサファイア基板101上に、成長温度5
50℃の厚さ300ÅのアンドープのIn0.9 Ga0.1
N低温成長バッファ層202、珪素が添加された厚さ3
μmのn型窒化ガリウムコンタクト層103、珪素が添
加された厚さ0.1μmのn型In0.1 Ga0.9 N層1
04、珪素が添加された厚さ0.4μmのn型Al0.15
Ga0.85Nクラッド層105、珪素が添加された厚さ
0.1μmのn型窒化ガリウム光ガイド層106、厚さ
25ÅのアンドープのIn0.2 Ga0.8 N量子井戸層と
厚さ50ÅのアンドープのIn0.05Ga0.95N障壁層か
らなる26周期の多重量子井戸構造活性層107、マグ
ネシウムが添加された厚さ200Åのp型Al0.2 Ga
0.8 N層108、マグネシウムが添加された厚さ0.1
μmのp型窒化ガリウム光ガイド層109、マグネシウ
ムが添加された厚さ0.4μmのp型Al0.15Ga0.85
Nクラッド層110、マグネシウムが添加された厚さ
0.5μmのp型窒化ガリウムコンタクト層111、ニ
ッケル(第1層)および金(第2層)からなるp電極1
12、チタン(第1層)およびアルミニウム(第2層)
からなるn電極113が形成されている。半導体結晶層
202、103、104、105、106、107、1
08、109、110、111の形成は有機金属化学気
相成長法により行われた。
【0021】本実施例の窒化ガリウム系レーザでは、高
温成長エピタキシャル層103、104、105、10
6、107、108、109、110、111のへき開
面であるM面は基板のへき開面であるM面と平行であ
る。これは、低温成長バッファ層であるInx Ga1-x
N(0.894 ≦x<1)のa軸格子定数aGaN がa
sap /√3よりもサファイアのa軸格子定数asap に近
いためである。この場合の、サファイア基板とInx
1-x N 低温成長バッファ層の原子の位置関係を図3
に示す。よって、この従来技術の結晶成長方法によりC
面サファイア基板101上に形成されたレーザは、基板
のへき開によって共振器鏡面を形成することが出来るた
め、共振器鏡面形成のために反応性イオンエッチングに
代表されるような乾式エッチングの複雑な工程が不要で
あり、かつ平滑性にも非常に優れている。
【0022】さらに本実施例の窒化ガリウム系レーザで
は、高温成長エピタキシャル層103、104、10
5、106、107、108、109、110、111
のc軸が基板表面と垂直となる。この場合、サファイア
基板と高温成長エピタキシャル層103、104、10
5、106、107、108、109、110、111
との間には大きな格子定数差や熱膨張係数差が存在す
る。しかし、本実施例の窒化ガリウム系レーザでは、低
温成長バッファ層としてIn0.9 Ga0.1 Nが用いられ
ており、Inx Ga1-x N(0 <x<1)が窒化ガリ
ウムより軟らかいため、低温成長バッファ層が基板と窒
化ガリウム系化合物半導体層の間の格子定数差および熱
膨張係数差を吸収し易い。このため、本実施例の窒化ガ
リウム系レーザは、従来技術による窒化ガリウム系レー
ザに比べ、高温成長エピタキシャル層103、104、
105、106、107、108、109、110、1
11の結晶性やクラック密度が改善されている。
【0023】本実施例では結晶性やクラック密度を考慮
してサファイア基板面にInx Ga1-x N(0.894
≦x<1)層を低温成長したが、へき開のみに着目する
のであれば低温成長でなくともよい。
【0024】Inx Ga1-x Nバッファ層の組成を
(0.894≦x<1)と規定した根拠について以下に
述べる。InNの格子定数aInN とGaNの格子定数a
GaN の間を直線で補完することによって、Inx Ga
1-x Nの格子定数aInGaN を求めると、aInGaN =x・
InN +(1−x)・aGaN となる。
【0025】このInGaNをサファイア基板上に形成
した場合の、基板とエピタキシャル成長層の間の格子不
整合εを求めると、以下のようになる。
【0026】i)基板のM面とエピタキシャル層のM面
が一致する場合 ε=(asap −aInGaN )/asap =ε1 とする ii)基板のM面とエピタキシャル層のM面が30°の
角度をなす場合 ε=(aInGaN −asap /√3)/(asap /√3) =ε2 とする i)、ii)より、ε1 ≦ε2 となる条件を求めると、
sap =4.785Å 0.894≦x となる。
【0027】これによりInx Ga1-x Nのxの範囲を
0.894≦x<1と規定した。
【0028】《実施例2》窒化ガリウム系レーザの低温
成長バッファ層としてIn0.9 Ga0.1 N(第1層)お
よび窒化ガリウム(第2層)を採用した。図2はこの窒
化ガリウム系レーザの概略断面図である。図2に於い
て、窒化ガリウム系レーザは、(0001)面を表面と
するサファイア基板101上に、成長温度550℃の厚
さ300ÅのアンドープのIn0.9 Ga0.1 N低温成長
バッファ層202、成長温度550℃の厚さ300Åの
アンドープの窒化ガリウム低温成長バッファ層302、
珪素が添加された厚さ3μmのn型窒化ガリウムコンタ
クト層103、珪素が添加された厚さ0.1μmのn型
In0.1 Ga0.9 N層104、珪素が添加された厚さ
0.4μmのn型Al0.15Ga0.85Nクラッド層10
5、珪素が添加された厚さ0.1μmのn型窒化ガリウ
ム光ガイド層106、厚さ25ÅのアンドープのIn
0.2 Ga0.8 N量子井戸層と厚さ50Åのアンドープの
In0.05Ga0.95N障壁層からなる26周期の多重量子
井戸構造活性層107、マグネシウムが添加された厚さ
200Åのp型Al0.2 Ga0.8 N層108、マグネシ
ウムが添加された厚さ0.1μmのp型窒化ガリウム光
ガイド層109、マグネシウムが添加された厚さ0.4
μmのp型Al0.15Ga0.85Nクラッド層110、マグ
ネシウムが添加された厚さ0.5μmのp型窒化ガリウ
ムコンタクト層111、ニッケル(第1層)および金
(第2層)からなるp電極112、チタン(第1層)お
よびアルミニウム(第2層)からなるn電極113が形
成されている。半導体結晶層202、103、104、
105、106、107、108、109、110、1
11の形成は有機金属化学気相成長法により行われた。
【0029】本実施例の窒化ガリウム系レーザでは、高
温成長エピタキシャル層103、104、105、10
6、107、108、109、110、111のへき開
面であるM面は基板のへき開面であるM面と平行であ
る。これは、低温成長バッファ層の第1層であるInx
Ga1-x N(0.894 ≦x<1)のa軸格子定数a
GaN がasap /√3よりもサファイアのa軸格子定数a
sap に近いためである。この場合の、サファイア基板と
Inx Ga1-x N 低温成長バッファ層の原子の位置関
係を図3に示す。よって、この従来技術の結晶成長方法
によりC面サファイア基板101上に形成されたレーザ
は、基板のへき開によって共振器鏡面を形成することが
出来るため、共振器鏡面形成のために反応性イオンエッ
チングに代表されるような乾式エッチングの複雑な工程
が不要であり、かつ平滑性にも非常に優れている。
【0030】さらに、本実施例の窒化ガリウム系レーザ
では、高温成長エピタキシャル層103、104、10
5、106、107、108、109、110、111
のc軸が基板表面と垂直となる。この場合、サファイア
基板と高温成長エピタキシャル層103、104、10
5、106、107、108、109、110、111
との間には大きな格子定数差や熱膨張係数差が存在す
る。しかし、本実施例の窒化ガリウム系レーザでは、低
温成長バッファ層の第1層としてIn0.9 Ga0.1 Nが
用いられており、Inx Ga1-x N(0 <x<1)が
窒化ガリウムより軟らかいため、低温成長バッファ層が
基板と窒化ガリウム系化合物半導体層の間の格子定数差
および熱膨張係数差を吸収し易い。このため、本実施例
の窒化ガリウム系レーザは、従来技術による窒化ガリウ
ム系レーザに比べ、高温成長エピタキシャル層103、
104、105、106、107、108、109、1
10、111の結晶性やクラック密度が改善されてい
る。
【0031】さらに、本実施例の窒化ガリウム系レーザ
では、低温成長バッファ層の第2層として窒化ガリウム
が用いられている。これにより、高温成長エピタキシャ
ル層の第1層目であるn型窒化ガリウムコンタクト層1
03を形成するために基板を1000℃程度まで昇温し
た際に低温成長バッファ層の第1層であるIn0.9 Ga
0.1 N層中のインジウムの再蒸発を防止することが出来
る。なお低温成長バッファ層の第2層目として窒化ガリ
ウムを用いたがAlxGa1-x N(0≦x<1)層であ
ってもよい。
【0032】本発明の窒化物系化合物半導体の結晶成長
方法は、上述した実施例に示される層構造に於いてのみ
有効であるという訳ではなく、あらゆる層構造の窒化物
系化合物半導体の結晶成長方法に於いて有効である。
【0033】また本発明の窒化ガリウム系発光素子は、
上述した実施例に示されるレーザ構造に於いてのみ有効
であるという訳ではなく、あらゆる構造の窒化ガリウム
系レーザに於いて有効である。さらに、本発明の窒化ガ
リウム系発光素子は、レーザに於いてのみ有効であると
いう訳ではなく、発光ダイオードに於いても有効であ
る。何故なら、発光ダイオードに於いても、基板と高温
成長エピタキシャル層のへき開面が一致することは、素
子分離の際の歩留まり等の点で有利だからである。な
お、本発明に於けるサファイア基板の表面面方位に関し
ては、実施例2に示されたように厳密にC面である必要
はなく、C面に対し5°以内の傾斜ならば本発明の効果
に影響はない。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の窒化物系
化合物半導体の結晶成長方法は、基板としてC面を表面
とするサファイア基板を用い、バッファ層としてInx
Ga1-x N(0.894≦x<1)を採用することで、
基板のへき開面と成長層のへき開面が平行となる窒化物
系化合物系半導体を提供することが出来る。またInx
Ga1-x N(0.894≦x<1)を低温成長すること
により、高温成長エピタキシャル層の結晶性やクラック
密度を改善することもできる。
【0035】さらに低温成長バッファ層としてInx
1-x N(0<x<1)を採用したことにより生じる、
高温成長エピタキシャル層を形成するために基板を昇温
する際のInx Ga1-x N低温成長バッファ層中のイン
ジウムの再蒸発の問題は、低温成長バッファ層の第2層
目としてAlx Ga1-x N(0≦x<1)層を形成する
ことにより解決出来る。よって、本発明の結晶成長方法
を用いて半導体層が形成された、本発明の窒化ガリウム
系発光素子にも、上述のような効果が期待出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に於いて、低温成長バッファ層として
In0.9 Ga0.1 Nを採用した窒化ガリウム系レーザの
概略断面図である。
【図2】実施例2に於いて、低温成長バッファ層として
In0.9 Ga0.1 N(第1層)および窒化ガリウム(第
2層)を採用した窒化ガリウム系レーザの概略断面図で
ある。
【図3】実施例2に於いて、基板としてC面サファイア
基板を、低温成長バッファ層としてIn0.9 Ga0.1
を採用した場合の、サファイア基板とIn0.9 Ga0.1
N低温成長バッファ層の原子の位置関係を示す模式図で
ある。
【図4】従来に於いて、C面サファイア基板上に低温成
長した窒化ガリウムバッファ層を成長した場合のサファ
イア基板と窒化ガリウム低温成長バッファ層の原子の位
置関係を示す模式図である。
【図5】従来に於いて、C面サファイア基板上に低温成
長バッファ層として窒化ガリウムを採用した窒化ガリウ
ム系レーザの概略断面図である。
【図6】従来に於いて、A面サファイア基板上に低温成
長バッファ層として窒化ガリウムを採用した窒化ガリウ
ム系レーザの概略断面図である。
【符号の説明】
101 C面サファイア基板 102 In0.9 Ga0.1 N低温成長バッファ層 103 n型In0.2 Ga0.8 Nコンタクト層 104 n型In0.1 Ga0.9 N層 105 n型Al0.15Ga0.85N層 106 n型窒化ガリウム光ガイド層 107 In0.2 Ga0.8 N/In0.05Ga0.95N多
重量子井戸活性層 108 p型Al0.2 Ga0.8 N層 109 p型窒化ガリウム光ガイド層 110 p型Al0.15Ga0.85Nクラッド層 111 p型In0.2 Ga0.8 Nコンタクト層 112 ニッケルおよび金からなるp電極 113 チタンおよびアルミニウムからなるn電極 202 窒化ガリウム低温成長バッファ層 301 サファイア基板酸素原子 302 サファイア基板a軸格子間隔 303 サファイア基板a軸格子間隔/√3 304 サファイア基板M面 305 InGaN低温成長バッファ層インジウムま
たはガリウム原子 306 InGaN低温成長バッファ層a軸格子間隔 307 InGaN低温成長バッファ層M面 405 窒化ガリウム低温成長バッファ層ガリウム原
子または窒化アルミニウ ム低温成長バッファ層アルミニウム原子 406 窒化ガリウムまたは窒化アルミニウム低温成
長バッファ層a軸格子間隔 407 窒化ガリウムまたは窒化アルミニウム低温成
長バッファ層M面 502 窒化ガリウム低温成長バッファ層 601 A面サファイア基板 602 窒化ガリウム低温成長バッファ層 605 n型Al0.12Ga0.88N層 607 In0.2 Ga0.8 N/In0.05Ga0.95N多
重量子井戸活性層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笹岡 千秋 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−97469(JP,A) 特開 平8−208395(JP,A) 特開 平9−8412(JP,A) 特開 平7−249795(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50 H01L 33/00 H01L 21/205

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (0001)面または(0001)面か
    らの傾斜角が5°以内である面を表面とするサファイア
    基板上の表面にInx Ga1-x N層(0.894≦x<
    1)を形成する工程と、続いて窒化ガリウムまたは窒化
    インジウムまたは窒化アルミニウムまたはそれらの混晶
    を成長する工程を有することを特徴とする窒化物系化合
    物半導体の結晶成長方法。
  2. 【請求項2】 前記Inx Ga1-x N層(0.894≦
    x<1)を400℃以上600℃以下で成長することを
    特徴とする請求項1記載の窒化物系化合物半導体の結晶
    成長方法。
  3. 【請求項3】 (0001)面または(0001)面か
    らの傾斜角が5°以内である面を表面とするサファイア
    基板上の表面に400℃以上600℃以下でInx Ga
    1-x N層(0.894≦x<1)を形成する工程と、温
    度400℃以上700℃以下でAlx Ga1-x N層(0
    ≦x<1)を形成する工程と、続いて窒化ガリウムまた
    は窒化インジウムまたは窒化アルミニウムまたはそれら
    の混晶を形成することを特徴とする窒化物系化合物半導
    体の結晶成長方法。
  4. 【請求項4】 有機金属化学気相成長法あるいはハイド
    ライド気相成長法によって半導体層を成長させることを
    特徴とする請求項1又は2又は請求項3に記載の結晶成
    長方法。
  5. 【請求項5】 (0001)面または(0001)面か
    らの傾斜角が5°以内である面を表面とするサファイア
    基板上の表面に形成されたInx Ga1-x N層(0.8
    94≦x<1)と、前記Inx Ga1-x N層上に形成さ
    れた窒化ガリウムまたは窒化インジウムまたは窒化アル
    ミニウムまたはそれらの混晶とを有することを特徴とす
    る窒化物系化合物半導体。
  6. 【請求項6】 前記Inx Ga1-x N層(0.894≦
    x<1)が400℃以上600℃以下で成長したもので
    あることを特徴とする請求項5記載の窒化物系化合物半
    導体。
  7. 【請求項7】 (0001)面または(0001)面か
    らの傾斜角が5°以内である面を表面とするサファイア
    基板上の表面に400℃以上600℃以下で形成された
    Inx Ga1-x N層(0.894≦x<1)と、前記I
    x Ga1-xN層上に温度400℃以上700℃以下で
    形成されたAlx Ga1-x N層(0≦x<1)と、前記
    Alx Ga1-x N層上に形成された窒化ガリウムまたは
    窒化インジウムまたは窒化アルミニウムまたはそれらの
    混晶とを有することを特徴とする窒化物系化合物半導
    体。
  8. 【請求項8】 (0001)面または(0001)面か
    らの傾斜角が5°以内である面を表面とするサファイア
    基板上の表面に形成されたInx Ga1-x N層(0.8
    94≦x<1)と、前記Inx Ga1-x N層上に形成さ
    れた窒化ガリウムまたは窒化インジウムまたは窒化アル
    ミニウムまたはそれらの混晶とを有することを特徴とす
    る窒化ガリウム系発光素子。
  9. 【請求項9】 前記Inx Ga1-x N層(0.894≦
    x<1)が400℃以上600℃以下で成長したもので
    あることを特徴とする請求項9記載の窒化ガリウム系発
    光素子。
  10. 【請求項10】 (0001)面または(0001)面
    からの傾斜角が5°以内である面を表面とするサファイ
    ア基板上の表面に400℃以上600℃以下で形成され
    たInx Ga1-x N層(0.894≦x<1)と、前記
    Inx Ga1-x N層上に温度400℃以上700℃以下
    で形成されたAlx Ga1-x N層(0≦x<1)と、前
    記Alx Ga1-x N層上に形成された窒化ガリウムまた
    は窒化インジウムまたは窒化アルミニウムまたはそれら
    の混晶とを有することを特徴とする窒化ガリウム系発光
    素子。
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