JP3147778B2 - 静電容量式差圧検出器 - Google Patents
静電容量式差圧検出器Info
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Description
位するダイヤフラムの両側にそれぞれ固定電極を近接相
対させて配設し、ダイヤフラムと各固定電極の間の静電
容量に基づいて差圧を測定する検出器であって、とくに
静圧スパン特性を改善する静電容量式差圧検出器に関す
る。
がら説明する。図5はその断面図、図6は従来例を組み
込んだ差圧検出装置の断面図である。図5において、従
来例としての検出器50は、ダイヤフラム10の左右両側に
それぞれ同形・同寸法の固定電極15が配設されて構成さ
れる。固定電極15は、ダイヤフラム10に面する側の円形
の導電板12と、中央の正方形の絶縁板13と、これと同じ
正方形の導電板14とが順に積層・接合された3層構造体
であって、さらに導圧用の中心穴25が貫通してあけら
れ、これに係る内周面に導体膜27が被着される。この導
体膜27によって、各導電板12,14 が導通する。この固定
電極15の2個が、各導電板12をダイヤフラム10に空隙29
を介し相対させる形で、ダイヤフラム10の両側の各周縁
部に、導電板12の外周からリング状溝23を隔てて導電性
・絶縁性いずれでもよいリング状支持体21を介してガラ
ス接合部11で絶縁・接合される。いま、ダイヤフラム10
と、各導電板12,14 と、支持体21はそれぞれシリコンで
あり、絶縁板13はセラミックスである。左右の各固定電
極15の導圧用中心穴25を通して、それぞれ圧力P1,P2
が導入され、その差圧(=P1 〜P2 )に応じてダイヤ
フラム10が変位(中心部が湾曲変形)する。ダイヤフラ
ム10と左右の各固定電極15によって形成されたコンデン
サの総合静電容量C1,C2 は、各リードピンC,Aと、
各リードピンC,Bを介してそれぞれ取り出される。な
お、31,32,33は、いずれも蒸着されたアルミニウム膜
(静電容量取出し用端子)である。
容量C1,C2 が差動的に変化する場合には、周知の電子
回路によって、差圧に比例する出力Fを得ることができ
る。ここで、F=(C1 −C2 )/(C1 +C2 )、で
ある。図6において、前記の検出器50が、主としてシー
ルダイヤフラム59付き有底円筒体51と、取付板55と、シ
ールダイヤフラム58付きキャップ56からなる容器に組み
込まれて差圧検出装置が構成される。円筒体51は、右端
面にシールダイヤフラム59を設け、その内側空間である
受圧室62と、円筒内空間である内室52を中心穴60で連通
させる。円筒体51の内室52に検出器50が格納され、その
検出器50の各リードピンA,B,Cが、円筒体51の周壁
をハーメチックシール端子63を介して絶縁・貫通し外部
に導出される。さて、検出器50の左側面(導電板14の左
側面、図5参照)に絶縁体(正方形の板状部材)53を介
して金属パイプ54を設ける。金属パイプ54を、その左端
面外周で取付板55に溶接で結合し、この取付板55を円筒
体51の左側面の座グリ穴に挿入し、その開口部を閉鎖す
るように溶接で結合する。キャップ56は、左端面にシー
ルダイヤフラム58を設け、その内側空間である受圧室61
と連通する中心穴57を有する。ここで、各シールダイヤ
フラム58,59 の中間にある、各受圧室61,62 や内室52な
どの全内部空間に、非圧縮性流体であるシリコーンオイ
ルを充填する。この充填されたシリコーンオイルを介し
て、シールダイヤフラム58に作用する圧力P1 が検出器
50のダイヤフラム10の左側面に伝達され、シールダイヤ
フラム59に作用する圧力P2 がダイヤフラム10の右側面
に伝達される(図5参照)。
は、次にように静圧スパン特性が悪くなる欠点がある。
一般に、差圧が0〜100 %の範囲で変動したときの検出
器の出力特性は、静圧をパラメータとして原点を通るほ
ぼ直線で表される。ある静圧での出力特性は、静圧零の
ときの基準出力特性より傾斜角が上方か下方にわずかに
振れる(偏る)形をとり、その振れ(偏り)の度合いを
静圧スパン特性という。いわば静圧によるスパン誤差と
言える、この静圧スパン特性をεとすると、これは検出
器の内部や検出器を組み込む容器との間に形成される浮
遊静電容量と、シリコーンオイルの比誘電率が静圧によ
って変化することによるもので、近似的に次の式(1) で
表される。
式図化したように、Co :ダイヤフラム10・左右の各導
電板12間の静圧零のときの静電容量、Cs1:導電板12・
支持体21間の静電容量、図6の箇所Cを等価的に模式図
化したように、Cs2:右側固定電極の導電板14・円筒体
51の底面間、または左側固定電極の導電板14・取付板55
の右側面間の共通な静電容量、また、β:シリコーンオ
イルの比誘電率の、静圧零を基準とした静圧Pにおける
変化値、である。ここで、圧力Pの単位:100bar 、静
電容量の単位: pF 、とする。
=2 pF、Cs2=1.7 pF、とすると、 ε=−〔(2 +1.7 )1.3 ×10-2/50(1+1.3 ・1・10-4)〕・1 =−0.096 (%) 式(1) に示すように、静圧スパン特性εを良く(小さ
く)するためには、次の〜の方策が考えられる。
径を小さくしなければならず、これは同時にCo を小さ
くすることになり、の方策と矛盾するのみならず、S
/N比の観点からも好ましくない。また、のシリコー
ンオイル以外の充填液を選択する方策は、入手の容易性
やコスト面からみて現実的とは言えない。は導電板12
の面積を大きくするか、ダイヤフラム10と導電板12の空
隙(ギャップ)を小さくすることになるが、検出器の寸
法の制約があって、実際上不可能である。したがって残
る方策は、でCs2を小さくすることである。
の技術がもつ以上の問題点を解消して、静圧スパン特性
を改善する静電容量式差圧検出器を提供することにあ
る。
差圧に応じて変位するダイヤフラムの両側にそれぞれ同
形・同寸法の固定電極を近接相対させて配設し、ダイヤ
フラムと各固定電極の間の静電容量に基づき差圧を測定
する検出器において、固定電極は、導圧用中心穴をもつ
絶縁板と;この絶縁板のダイヤフラム側表面の中心部に
設けられ、導圧用中心穴をもつ導電板と;絶縁板のダイ
ヤフラム側表面の周縁部に導電板を隔てて囲む形で設け
られるリング状支持体と;絶縁板の、中心穴に係る内周
面全域、導電板と逆側の表面で中心穴を囲むリング状領
域、および、このリング状領域から遠心方向に伸びて外
周に達する帯状領域を覆う形で一体的に被着され、絶縁
板の内周面の終端箇所で導電板と導通し、帯状領域の終
端箇所で静電容量取出し用端子と導通する導電性膜と;
を備えるとともに、リング状支持体を介し、導電板をダ
イヤフラム中心部に近接相対させて、ダイヤフラム周縁
部表面と絶縁接合される、という構成である。
するダイヤフラムの両側にそれぞれ同形・同寸法の固定
電極を近接相対させて配設し、ダイヤフラムと各固定電
極の間の静電容量に基づき差圧を測定する検出器におい
て、ダイヤフラムは、各表面の周縁部を残して中心部に
偏平凹部が形成され、固定電極は、導圧用中心穴をもつ
絶縁板と;この絶縁板の、ダイヤフラム側表面の中心部
領域、中心穴に係る内周面全域、ダイヤフラムと逆側の
表面で中心穴を囲むリング状領域、および、このリング
状領域から遠心方向に伸びて外周に達する帯状領域を覆
う形で一体的に被着され、帯状領域の終端箇所で静電容
量取出し用端子と導通する導電性膜と;を備えるととも
に、ダイヤフラム側表面の中心部領域の導電性膜部分を
ダイヤフラムの偏平凹部底面に近接相対させて、ダイヤ
フラム周縁部表面と接合される、という構成である。
ダイヤフラムと逆側の表面の外周稜線部で、帯状領域の
導電性膜部分に対応する箇所が面取りされてなる、(2)
ダイヤフラムや導電板が、それぞれ単結晶シリコンから
なり、絶縁板が、単結晶シリコンと熱膨張係数が近似な
材料、たとえばコージライトか、ほう珪酸ガラスからな
る、(3) 導電性膜が、スパッタリングによるものであ
り、絶縁板の導圧用中心穴が、導電板側の表面でその中
心穴と連接し、導電板と逆側の表面に向かって広がる円
錐台状穴である(請求項1の発明に対応)、または絶縁
板の導圧用中心穴が、両側の各表面から内部に向かい先
細りして連通する同軸の二つの円錐台状穴からなる(請
求項2の発明に対応)、のが好ましい。
る場合には、固定電極のダイヤフラムの逆側の表面に被
着された導電性膜(リング状領域と、これから遠心方向
に伸びて外周に達する帯状領域を覆う膜部分)の面積を
小さくできるから、「発明が解決しようとする課題」の
項で述べた、のCs1+Cs2 を小さくすることにな
り、静圧スパン特性を改善することができ、請求項2に
係る場合には、Cs1が存在しなくなり、Cs2 が前記の
ように小さくなって、のCs1+Cs2 をさらに小さく
することになって、さらに静圧スパン特性を改善するこ
とができる。
は、各リードピンA,B,Cが接触するアルミニウム膜
が帯状導電性膜部分の面取りされた斜面状の終端部に被
さる形で被着されるから、これらの導通を確実にするこ
とができる。(2) の構成をとるときには、周囲温度の変
化によって固定電極が熱変形することが抑制されて差圧
出力の直線性が維持され、温度特性が良くなる。(3) の
構成をとるときには、スパッタリングによる導電性膜生
成が容易になるとともに、厚さの均一性が確保される。
1と第2の各実施例を以下に図を参照しながら説明す
る。第1実施例は図1と図2で、第2実施例は図3と図
4で、それぞれ示される。図1は第1実施例の断面図、
図2は同じくその側面図である。図1でおいて、第1実
施例は、差圧に応じて変位するダイヤフラム10の両側
に、それぞれ同形・同寸法の固定電極を空隙29を介し相
対させて配設する。固定電極は、導圧用中心穴1aをも
つ絶縁板1と、導電板12と、リング状支持体21と、金の
導電性膜2からなる。絶縁板1の中心穴1aは、外側表
面から内部に向かい先細りして導電板12の中心穴と連通
する円錐台状穴である。リング状支持体21は、絶縁板1
のダイヤフラム10の側の表面の周縁部に導電板12を隔て
て囲む形で設けられる。導電性膜2は、中心穴1aに係
る内周面全域を覆う部分(内周面全域部分)2a、導電
板12と逆側の表面で中心穴1aを囲む形の、中心に円形
中空部をもつ正方形のリング状領域を覆う部分(リング
状領域部分)2b、および、このリング状領域から遠心
方向に伸びて外周に達する帯状領域を覆う部分(帯状領
域部分)2cが一体的に構成されたものである(図2参
照)。なお、リング状領域部分2bの正方形は、容器に
組み込むときの絶縁体53(図6参照)に対応する。さら
に、金の導電性膜2は、スパッタリングによるものであ
り、内周面全域部分2aの終端箇所で導電板12と導通
し、帯状領域部分2cの終端箇所で静電容量取出し用端
子であるアルミニウム膜31,32 と導通する。
1には、そのダイヤフラム10と逆側の表面の外周稜線部
で、帯状領域部分2cに対応する箇所に斜面状面取り1
bが形成される。また、ダイヤフラム10や導電板12が、
それぞれ単結晶シリコンからなり、絶縁板1が、単結晶
シリコンと熱膨張係数が近似な材料、コージライトから
なる。コージライトは、正確に言えばコージライトとム
ライトが一定比率で混合されてなるセラミックスであ
る。ここで、(線)熱膨張係数は、単結晶シリコン:3.
1 ×10-6/℃、コージライト:1.1 ×10-6/℃、であ
る。
逆側の表面に被着された導電性膜2の、リング状領域部
分2bと、帯状領域部分2cの合計面積を、図5の従来
例の導電板14の面積に比べて小さくできるから、図6の
Cs2に相当する値が小さくなり、前述したのCs1+C
s2 を小さくすることになって、静圧スパン特性を改善
することができる。
分2cの合計面積が、図5の従来の導電板14の面積の半
分になり、その他の条件が同じであるとすると、式(1)
に基づいて、Cs2=1.7/2 =0.85(pF) であるから、 ε=−〔(2 +0.85)1.3 ×10-2/50(1+1.3 ・1・10-4)〕・1 =−0.074 (%) 第1実施例によれば、従来の静圧スパン特性を約23%改
善可能になる。
あるから、スパッタリングによって導電性膜2を生成す
るのが容易になり、厚さの均一性が確保される。さら
に、絶縁板1に面取り1bを設けることで、帯状領域部
分2cの上端部に被さる形で、各アルミニウム膜31,32
が蒸着されて、それらの間の導通を確実にすることがで
きる。さらにまた、絶縁板1を、単結晶シリコンのダイ
ヤフラム10や導電板12と熱膨張係数が近似な材料、コー
ジライトにすることによって、周囲温度の変化により固
定電極が熱変形することが抑えられて、熱応力発生が抑
制され、かつ温度特性が良くなる。
施例の固定電極に関し、(a) はダイヤフラムと逆方向か
ら見た側面図、(b) はダイヤフラム方向から見た側面図
である。図3において、差圧に応じて変位するダイヤフ
ラム5の両側に、それぞれ同形・同寸法の固定電極を空
隙29を介し相対させて配設する。ダイヤフラム5は、各
表面の周縁部を残して中心部に円形の偏平凹部が形成さ
れる。固定電極は、導圧用中心穴3aをもつ絶縁板3
と、金の導電性膜4とからなる。導電性膜4は、絶縁板
3の、ダイヤフラム5の側の表面の円形中心部領域部分
4d(第1実施例の導電板12に相当)、中心穴3aに係
る内周面全域部分4a、ダイヤフラム5と逆側の表面で
中心穴3aを囲むリング状領域部分4b、および、リン
グ状領域部分4bから遠心方向に伸びて外周に達する帯
状領域部分4cが一体的に構成されたものである(図4
参照)。第1実施例と同じように、リング状領域部分4
bの正方形は、容器に組み込むときの絶縁体53(図6参
照)に対応し、導電性膜4はスパッタリングによるもの
であり、帯状領域部分4cの終端箇所で静電容量取出し
用端子であるアルミニウム膜31,32 と導通する。また、
図3と図4(a) に示すように、絶縁板3には、そのダイ
ヤフラム5と逆側の表面の外周稜線部で、帯状領域部分
4cに対応する箇所に斜面状面取り3bが形成される。
また、ダイヤフラム5が単結晶シリコンからなり、絶縁
板3が、単結晶シリコンと熱膨張係数が近似な、ほう珪
酸ガラスからなる。なお、ダイヤフラム5と絶縁板3の
接合は、陽極接合による。
り、固定電極のダイヤフラム5の逆側の表面に被着され
た導電性膜4の、リング状領域部分4bと帯状領域部分
4cの合計面積を第1実施例におけると同様に小さくで
きるから、前述したのCs1+Cs2 をさらに小さくす
ることになって、静圧スパン特性をさらに改善すること
ができる。
分4bと帯状領域部分4cの合計面積が図5の従来の導
電板14の面積の半分になり、その他の条件が同じである
とすると、式(1) に基づいて、Cs1=0 、Cs2=1.7/2
=0.85(pF) であるから、 ε=−〔(0 +0.85)1.3 ×10-2/50(1+1.3 ・1・10-4)〕・1 =−0.022 (%) 第2実施例によれば、従来の静圧スパン特性を約77%改
善可能になる。
板4の中心穴4aが両側からあけられた円錐台状穴であ
るから、スパッタリングによる導電性膜4aの生成の効
果、絶縁板3に面取り3bを設けたことで、各アルミニ
ウム膜31,32 との導通を確実にする効果、絶縁板3を、
単結晶シリコンのダイヤフラム5と熱膨張係数が近似な
ほう珪酸ガラスにしたことの効果がある。
果が期待できる。 (1) 請求項1に係る場合には、固定電極のダイヤフラム
の逆側の表面に被着された導電性膜(リング状領域と、
これから遠心方向に伸びて外周に達する帯状領域を覆う
膜部分)の面積を小さくできるから、「発明が解決しよ
うとする課題」の項で述べた、のCs1+Cs2 を小さ
くすることになり、実施例によれば静圧スパン特性を、
従来例に比べ約23%改善することができる。請求項2に
係る場合には、Cs1が存在しないし、Cs2 が前記のよ
うに小さいから、のCs1+Cs2をさらに小さくするこ
とになって、実施例によれば静圧スパン特性を、従来例
に比べ約77%改善することができる。 (2) 絶縁板のダイヤフラム側とは逆な表面の外周稜線部
で、帯状領域の導電性膜部分に対応する箇所が斜面状に
面取りされることによって、静電容量取出し用端子とし
ての蒸着アルミニウム膜(各リードピンA,B,Cが接
触する)と、帯状導電性膜部分の導通が確実になり、正
確な静電容量の取り出し、ひいては正確な差圧測定を支
援する。 (3) 絶縁板がダイヤフラムや導電板の熱膨張係数に近似
な材料であるから、周囲温度の変化によって固定電極が
熱変形することが抑えられて、熱応力発生が抑制され、
かつ温度特性が良くなる。 (4) 絶縁板の中心穴が内部に向かって先細りした円錐台
状であるから、スパッタリングによる導電性膜生成が容
易になるとともに、厚さの均一性が確保されて導電性膜
の品質向上が図れる。
ラムと逆方向から見た側面図、(b) はダイヤフラム方向
から見た側面図
Claims (7)
- 【請求項1】差圧に応じて変位するダイヤフラムの両側
にそれぞれ同形・同寸法の固定電極を近接相対させて配
設し、ダイヤフラムと各固定電極の間の静電容量に基づ
き差圧を測定する検出器において、固定電極は、導圧用
中心穴をもつ絶縁板と;この絶縁板のダイヤフラム側表
面の中心部に設けられ、導圧用中心穴をもつ導電板と;
絶縁板のダイヤフラム側表面の周縁部に導電板を隔てて
囲む形で設けられるリング状支持体と;絶縁板の、中心
穴に係る内周面全域、導電板と逆側の表面で中心穴を囲
むリング状領域、および、このリング状領域から遠心方
向に伸びて外周に達する帯状領域を覆う形で一体的に被
着され、絶縁板内周面の終端箇所で導電板と導通し、帯
状領域の終端箇所で静電容量取出し用端子と導通する導
電性膜と;を備えるとともに、リング状支持体を介し、
導電板をダイヤフラム中心部に近接相対させて、ダイヤ
フラム周縁部表面と絶縁接合される、ことを特徴とする
静電容量式差圧検出器。 - 【請求項2】差圧に応じて変位するダイヤフラムの両側
にそれぞれ同形・同寸法の固定電極を近接相対させて配
設し、ダイヤフラムと各固定電極の間の静電容量に基づ
き差圧を測定する検出器において、ダイヤフラムは、各
表面の周縁部を残して中心部に偏平凹部が形成され、固
定電極は、導圧用中心穴をもつ絶縁板と;この絶縁板
の、ダイヤフラム側表面の中心部領域、中心穴に係る内
周面全域、ダイヤフラムと逆側の表面で中心穴を囲むリ
ング状領域、および、このリング状領域から遠心方向に
伸びて外周に達する帯状領域を覆う形で一体的に被着さ
れ、帯状領域の終端箇所で静電容量取出し用端子と導通
する導電性膜と;を備えるとともに、ダイヤフラム側表
面の中心部領域の導電性膜部分をダイヤフラムの偏平凹
部底面に近接相対させて、ダイヤフラム周縁部表面と接
合される、ことを特徴とする静電容量式差圧検出器。 - 【請求項3】請求項1または2に記載の差圧検出器にお
いて、絶縁板は、そのダイヤフラム側とは逆な表面の外
周稜線部で、帯状領域の導電性膜部分に対応する箇所が
面取りされてなる、ことを特徴とする静電容量式差圧検
出器。 - 【請求項4】請求項1または3に記載の差圧検出器にお
いて、ダイヤフラムと導電板は、それぞれ単結晶シリコ
ンからなり、絶縁板は、単結晶シリコンと熱膨張係数が
近似な材料からなる、ことを特徴とする静電容量式差圧
検出器。 - 【請求項5】請求項2または3に記載の差圧検出器にお
いて、ダイヤフラムは、単結晶シリコンからなり、絶縁
板は、単結晶シリコンと熱膨張係数が近似な材料からな
る、ことを特徴とする静電容量式差圧検出器。 - 【請求項6】請求項1,3または4に記載の差圧検出器
において、導電性膜は、スパッタリングによるものであ
り、絶縁板の導圧用中心穴は、導電板側の表面でその中
心穴と連接し、導電板と逆側の表面に向かって広がる円
錐台状穴である、ことを特徴とする静電容量式差圧検出
器。 - 【請求項7】請求項2,3または5に記載の差圧検出器
において、導電性膜は、スパッタリングによるものであ
り、絶縁板の導圧用中心穴は、両側の各表面から内部に
向かい先細りして連通する同軸の二つの円錐台状穴から
なる、ことを特徴とする静電容量式差圧検出器。
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