JP3147733U - 農業用ハウスの断熱構造 - Google Patents

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JP3147733U
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英衛 安川
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株式会社グリーンシステム
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Abstract

【課題】ガラスで形成された農業用ハウスの屋根面や壁面を、ガラスを嵌め込んだガラス固定フレームで構成したガラス農業用ハウスの断熱性を向上させて、省エネルギー化を図った農業用ハウスの断熱構造を提供するものである。
【解決手段】ガラス固定フレーム2でガラス6を支持して屋根面や壁面を構成した農業用ハウスの、前記ガラス固定フレーム2の隣接するガラスを支持するT形状のガラス押え部5に、これと嵌合する連結部11と、この連結部11の上部に一体に形成され上部を開口したフイルム固定部12とからなるフイルム固定レール10を接続して、ここに透明なプラスチックフイルム12を張り渡してフイルム層16を形成し、前記ガラス6とフイルム層16との間に断熱空間部17を形成したものである。
【選択図】 図1

Description

本考案は、ガラスで形成された農業用ハウスの断熱構造の改良に関するものである。
一般にハウス栽培を行なうガラス農業用ハウスは、鉄骨で家形のフレームを組み、この屋根面や壁面を、ガラスを嵌め込んだガラス固定フレームで構成した構造をなしている。このガラス農業用ハウスは、フイルムで構成されたハウスに比べて強固に構成され、耐久性に優れているので、降雪地帯で屋根に雪が積もっても倒壊しない利点がある。
しかしながら寒冷地にあるガラス構造の農業用ハウスでは、暖められたハウス内の空気が上昇して、外気と接するとガラスから放熱するため暖房効果が低下し、またガラスの内面で結露が発生して、太陽光線の入射が妨げられる問題があった。このため農業用ハウスの天井側にカーテンを設け、屋根ガラスとカーテンとの間に断熱空間部層を形成して、ハウス内の断熱効果を高めて省エネルギー化を図ることも行なわれている。またフイルムで構成された農業用ハウスではフイルムを2層に張り渡してこの間に断熱空間部を形成することも行なわれている(特許文献1)。
特許第2627761号公報
本考案は上記問題を改善し、ガラスで形成された農業用ハウスの屋根面や壁面を、ガラスを嵌め込んだガラス固定フレームで構成したガラス農業用ハウスの断熱性を向上させて、省エネルギー化を図った農業用ハウスの断熱構造を提供するものである。
本考案の請求項1記載の農業用ハウスの断熱構造は、ガラス固定フレームでガラスを支持して屋根面や壁面を構成した農業用ハウスの、前記ガラス固定フレームの隣接するガラスを支持するT形状のガラス押え部に、これと嵌合する連結部と、この連結部の上部に一体に形成され上部を開口したフイルム固定部とからなるフイルム固定レールを接続して、ここに透明なプラスチックフィルムを張り渡してフイルム層を形成し、前記ガラスとフイルム層との間に断熱空間部を形成したことを特徴とするものである。
本考案の請求項2記載の農業用ハウスの断熱構造は、請求項1において、更にガラスとフイルム層との間に下層の断熱空間部を形成した下段のフイルム固定レールの上に、上段のフイルム固定レールを重ねてビスで固定し、この上段のフイルム固定レールのフイルム固定部に、透明なプラスチックフイルムを面状に張り渡して、下段のフイルム層と上段のフイルム層との間に上層の断熱空間部を形成して、2層の断熱空間部としたことを特徴とするものである。
本考案の請求項3記載の農業用ハウスの断熱構造は、請求項1または2において、T形状のガラス押え部と、フイルム固定部とを一体に形成したフイルム固定レールが、アルミニウムで押出し成型されていることを特徴とするものである。
本考案に係る請求項1記載の農業用ハウスの断熱構造によれば、屋根面や壁面のガラスとフイルムとの間に断熱空間部を形成したので、気温の低い冬期間においても断熱効果が優れ、従来のガラス農業用ハウスに比べて暖房用の燃料を50%以上低減させて省エネルギー化を図ることができる。また断熱空間部が形成されているので、フイルムの内面での結露の発生が少なくなり、太陽光線の入射が妨げられにくく朝方の温度上昇が速くなる。また気温の高い夏季でも断熱効果が優れており、小型の冷房機器を設置しても十分な冷房効果が得られ、いちごやランなどを採算の取れる経費で栽培することが可能である。また既設のガラス農業用ハウスにも、ガラス固定フレームにフイルム固定レールを取付けるだけで簡単にフイルムを張り渡して断熱空間部を形成するとことができる。
請求項2記載の農業用ハウスの断熱空間構造によれば、下層の断熱空間部と上層の断熱空間部の2層の断熱空間部を形成したので更に断熱性を向上させることができる。
請求項3記載の農業用ハウスの断熱空間構造によれば、フイルム固定レールがアルミニウムの押出材で一体に成型されているので製造が容易である上、軽量なので施工作業が容易である。
以下本考案の実施の一形態を図1を参照して詳細に説明する。先ず図1に示すように、屋根フレーム1の上に、これと直交して所定の間隔でたる木状に、ガラス固定フレーム2を取付ける。このガラス固定フレーム2は、略角筒状の本体部3の底部に断面略U形の突出部4を形成し、本体部3の上部にT形状のガラス押え部5を一体に形成したものである。
このガラス固定フレーム2をガラス幅間隔で屋根フレーム1の上に配置して、突出部4を屋根フレーム1の上に固定し、本体部3の上部と、T形状のガラス押え部5との間の隙間に、左右のガラス6、6の端部を挿着してガラス農業用ハウスが組立てられている。
また10はフイルム固定レールで、前記T形状のガラス押え部5に嵌合する断面コ字形をなす連結部11と、この連結部11の上部に一体に形成され上部を開口したフイルム固定部12とを支柱部13を介して一体にアルミニウムで押出し成型されたものである。
次に二重構造の屋根を施工する方法について説明すると、既設のガラス農業用ハウスは、ガラス固定フレーム2のT形状のガラス押え部5と本体部3の上部との間の隙間に、左右のガラス6、6の端部を挿着してガラス6が支持されている。このガラス6とT形状のガラス押え部5との間には僅かに隙間があるので、このT形状のガラス押え部5を覆うように断面コ字形をなす連結部11を嵌合させて、ガラス固定フレーム2とフイルム固定レール10とを連結する。
次にフイルム固定レール10の上部が開口したフイルム固定部12に、フッ素系の透明なプラスチックフイルム14を順次挟み込んで面状に張り渡し、フイルム固定部12内に、波形の押えスプリング15を差し込んで押えてフイルム14を固定してフイルム層16を形成する。この結果、フイルム層16とガラス6との間に断熱空間部17が形成される。この場合、フイルム層16とガラス6との間の断熱空間部17の高さは20mm程度が好ましい。
このように形成した農業用ハウスの断熱構造は、ガラス屋根の上に断熱空間部17が形成されているので、気温の低い冬期間においても断熱効果が優れ、屋根面がガラスだけで形成されている従来のガラス農業用ハウスに比べて、使用する暖房費も50%以上低減でき省エネルギー化を図ることができる。また断熱空間部17が形成されているので、フイルム層16やガラス6の内面での結露の発生が少なくなり、太陽光線の入射が妨げられにくく、朝方の温度上昇を速めることができる。
また気温の高い夏季でも断熱効果が優れており、小型の冷房機器を設置しても十分な冷房効果が得られ、いちごやランなどを採算の取れる経費で栽培することが可能となった。
図2は本考案の他の実施の形態を示すもので、T形状のガラス押え部5に嵌合する断面コ字形をなす連結部11と、上部を開口したフイルム固定部12とを一体にアルミニウムで押出し成型されたフイルム固定レール10を用いて断熱空間部17を形成したものである。
図3は本考案の異なる他の実施の形態を示すもので、図1の農業用ハウスの断熱構造において、一層目のフイルム層16を支持する下段のフイルム固定レール10の上に、上段のフイルム固定レール10を重ねてビス18で固定する。この後、この上段のフイルム固定レール10のフイルム固定部12に、透明なプラスチックフイルム14を順次挟み込んで面状に張り渡し、フイルム固定部12内に、波形の押えスプリング15を差し込んで押えて上段のフイルム層16を形成すると、上段のフイルム層16と下段のフイルム層16との間に上層の断熱空間部17が形成される。この2層の断熱空間部17、17を形成したハウスは更に断熱性を向上させることができる。
実験によると平成18年11月から翌年平成19年1月までの冬期の4カ月間に使用した暖房用の重油は38,080リットルであったが、図3に示す2層の断熱空間部17、17を形成したものは、平成19年11月から翌年平成20年1月までの冬期の4カ月間に使用した暖房用の重油は19,930リットルで済み、52%低減できたことが確認された。
なお上記説明では、既設のガラス農業用ハウスの上にフイルム固定レール10を取付けて断熱空間部17を形成した場合について示したが、新設の場合にも適用することができる。また上記説明では屋根面に断熱空間部17を形成した場合について示したが壁面に形成しても良い。またフイルム固定レール10をアルミニウムで形成した場合について示したがプラスチックで形成したものを用いても良い。
本考案の実施の一形態による農業用ハウスの断熱構造の要部を示す断面図である。 本考案の他の実施の形態による農業用ハウスの断熱構造の要部を示す断面図である。 本考案の異なる他の実施の形態による2層の断熱空間部を形成した農業用ハウスの断熱構造を示す断面図である。
符号の説明
1 屋根フレーム
2 ガラス固定フレーム
3 本体部
4 突出部
5 T形状のガラス押え部
6 ガラス
10 フイルム固定レール
11 連結部
12 フイルム固定部
13 支柱部
14 フイルム
15 押えバネ
16 フイルム層
17 断熱空間部
18 ビス

Claims (3)

  1. ガラス固定フレームでガラスを支持して屋根面や壁面を構成した農業用ハウスの、前記ガラス固定フレームの隣接するガラスを支持するT形状のガラス押え部に、これと嵌合する連結部と、この連結部の上部に一体に形成され上部を開口したフイルム固定部とからなるフイルム固定レールを接続して、ここに透明なプラスチックフィルムを張り渡してフイルム層を形成し、前記ガラスとフイルム層との間に断熱空間部を形成したことを特徴とする農業用ハウスの断熱構造。
  2. 請求項1記載の農業用ハウスの断熱構造において、更にガラスとフイルム層との間に下層の断熱空間部を形成した下段のフイルム固定レールの上に、上段のフイルム固定レールを重ねてビスで固定し、この上段のフイルム固定レールのフイルム固定部に、透明なプラスチックフイルムを面状に張り渡して、下段のフイルム層と上段のフイルム層との間に上層の断熱空間部を形成して、2層の断熱空間部としたことを特徴とする農業用ハウスの断熱構造。
  3. T形状のガラス押え部と、フイルム固定部とを一体に形成したフイルム固定レールが、アルミニウムで押出し成型されていることを特徴とする請求項1または2記載の農業用ハウスの断熱構造。
JP2008007611U 2008-10-30 農業用ハウスの断熱構造 Expired - Lifetime JP3147733U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015025513A1 (ja) * 2013-08-19 2015-02-26 株式会社オーガニックnico 農業用ビニールハウス

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