JP3197888U - 二重障子 - Google Patents

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Abstract

【課題】断熱性に優れると共に、調湿性を備えて結露の発生を低減することができる二重障子を提供する。【解決手段】上桟11、下桟12及び竪框13により形成される枠体部14と、枠体部内方に配設される横子15及び竪子16により格子状に形成された組子17と、により形成された障子本体18を備え、障子本体の両面には障子紙19が貼着されて内部に空気層が形成された二重障子10であって、障子本体の一方の側面に貼着された障子紙は、和紙である。【選択図】図1

Description

本考案は、障子紙を二重に備えた二重障子の改良に関する。
障子は、外部からの視界を遮りながらも適度な透光性を有しており、日本の家屋における建具として古来より広く利用されており、和の文化を象徴する建具である。現在においても、ガラス窓サッシの室内側に設けられて、利用されている。
近年の住宅においては、例えば、複数階の建物で2階床面を設けずに1階床面から2階天井までの空間を1つの空間として形成する所謂吹き抜け構造を備える住宅が増えるなど、住宅の構造も大きく変化している。
吹き抜け構造のように大きな空間を設けることにより、冷暖房を行う際には、より大容量の空気について温度を調節する必要があることから、光熱費が増大して家計を圧迫する要因の一つとなっていた。そこで、より断熱性能の高い障子が求められていた。
断熱性能を高めた障子としては、特許文献1の縦桟材および横桟材の両面に障子紙が貼設された断熱障子が提案されている。特許文献1の断熱障子は、両面に貼設された障子紙、縦桟材および横桟材によって区画された断熱空気層が形成されるため、断熱性に優れている。
しかしながら、障子は、現在のようにガラス窓サッシの室内側に設置される場合には、外気温度と室内温度との差が大きいことから、障子のガラス窓サッシ側の面に結露が生じやすく、敷居に水滴が垂れてしまったり、障子紙が水分により痛んでしまう。特許文献1の断熱障子は、このような課題を解決しうるものではなかった。
一方で、特許文献2の二重障子おいては、障子の一方の面には、障子紙に替えて透明フィルムを貼付することが開示されているが、透明フィルムでは調湿性能はないため、水滴が垂れてしまう事態を防止することはできなかった。断熱性に優れ、調湿性を備える障子が要望されていた。
公開特許第2008−013970号公報 公開実用新案第昭和57−1291号公報
そこで、本考案は、このような従来の要請に基づくものであって、断熱性に優れると共に、調湿性を備えて結露の発生を低減することができる二重障子を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の二重障子にあっては、上桟、下桟及び竪框により形成される枠体部と、前記枠体部内方に配設される横子及び竪子により格子状に形成された組子と、により形成された障子本体を備え、前記障子本体の両面には障子紙が貼着されて内部に空気層が形成された二重障子であって、前記障子本体の一方の側面に貼着された障子紙は、和紙であることを特徴とする。
従って、請求項1に記載の二重障子にあっては、前記障子本体の一方の側面に貼着された障子紙は、和紙であることから、和紙の調湿作用により、結露を生じ難く、湿気を吸収した状態においても破断しにくい。また、太陽光などにより変色し難い。
請求項2に記載の二重障子にあっては、前記枠体部は全体長方形状に形成され、前記枠体部の内周面には、前記障子紙の貼り代として、付子が設けられており、前記組子及び前記付子の前記障子本体厚さ方向の寸法は、前記枠体部よりも小さい寸法に形成されていると共に、前記枠体部の一方の側面と略同一平面となるように配されており、前記障子紙は、前記障子本体の前記組子及び前記付子に貼着されていることを特徴とする。
従って、請求項2に記載の二重障子にあっては、前記障子紙は、前記障子本体の前記組子及び前記付子に貼着されていることから、枠体部の一部を貼り代として利用することなく、障子紙を貼着することができる。
請求項3に記載の二重障子にあっては、前記付子は、全体棒状に形成され、前記組子とは別体に設けられて、前記枠体部の内周面に沿って固定されていることを特徴とする。
従って、請求項3に記載の二重障子にあっては、前記付子は、全体棒状に形成され、前記組子とは別体に設けられて、前記枠体部の内周面に沿って固定されていることから、例えば、付子を備えていない障子に、別体に設けられた付子を固定することができる。
請求項4に記載の二重障子にあっては、前記障子本体の他方の側面に貼着された前記障子紙は、パルプにレーヨン繊維を配合して形成された障子紙であることを特徴とする。
従って、請求項4に記載の二重障子にあっては、前記障子本体の他方の側面に貼着された前記障子紙は、パルプにレーヨン繊維を配合して形成された障子紙であることから、パルプのみからなる障子紙に比べて高い強度を備えることができる。
請求項5に記載の二重障子にあっては、前記竪框には、引手が設けられていることを特徴とする。
従って、請求項5に記載の二重障子にあっては、竪框に設けられた引手に指を掛けることができる。
請求項1に記載の二重障子にあっては、障子特有の採光性を備えながら、内部に熱伝導率の低い空気層が形成されることにより、通常の障子に比べて断熱効果が高く、居心地良く快適な空間を得ることができると共に、冷暖房費等の電気代を節約することができる。
また、和紙の調湿作用により、結露を生じ難いため、例えば、温度差の大きいガラス窓サッシ側の面に和紙を備えるよう配置することにより、有効に結露を防止することができる。また、湿気を吸収した状態においても破断しにくく、太陽光などにより変色しにくいことから、長期に亘って利用することができる。
請求項2に記載の二重障子にあっては、枠体部の一部を貼り代として利用することなく、障子紙を貼着することができるため、例えば、枠体部に装飾を施した場合や引手を設けた場合に、視覚を遮ることがない。
請求項3に記載の二重障子にあっては、付子を備えていない障子に、別体に設けられた付子を固定することができるため、例えば、既存の障子に付子を固定し、障子紙を貼り替えることにより、容易に本考案の二重障子を構成することもでき、障子全体を更新する必要がなく低コストである。
請求項4に記載の二重障子にあっては、パルプのみからなる障子紙に比べて高い強度を備えることができ、例えば、パルプにレーヨン繊維を配合して形成された障子紙を、損傷しやすい室内側に配置することにより、長期に亘って利用可能となる。
図1は、本考案に係る二重障子の一実施の形態を示した斜視図である。 図2は、本考案に係る二重障子の一実施の形態を示し、図1におけるII−II断面図である。
以下、本考案に係る二重障子を実施の形態に基づき、図面を参照して詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、本考案に係る二重障子10は、上桟11、下桟12及び左右一対の竪框13,13により形成される枠体部14と、枠体部14内方に配設される横子15及び竪子16により格子状に形成された組子17とにより形成された障子本体18を備えている。障子本体18の厚さ方向両面には障子紙19,19が貼着されて内部に空気層20が形成されている。障子本体18は木の角材を用いて形成されている。
本実施の形態においては、横子15は、枠体部14の高さ方向において均等に3本設けられている。また、竪子16は、枠体部14の横幅方向において均等に3本設けられている。
図1及び図2に示すように、枠体部14は全体長方形状に形成され、枠体部14の内周面21には、障子紙19の貼り代として、付子22が設けられており、組子17及び付子22の障子本体18厚さ方向の寸法Lは、枠体部14の障子本体18厚さ方向の寸法L2よりも小さい寸法に形成されていると共に、枠体部14の一方の側面23と略同一平面となるように配されており、障子紙19,19は、障子本体18の組子17及び付子22に糊付けにより貼着されている。
付子22は、全体棒状に形成され、組子17とは別体に設けられて、枠体部14の内周面21に沿って固定されている。付子22は、組子17と同径の木の角材が用いられている。
組子17を構成する横子15及び竪子16と、付子22とは其々、枠体部14を構成する上桟11、下桟12及び左右一対の竪框13,13よりも細径の木材が用いられている。一方の竪框13には、引手24が設けられている。引手24は平面視において細長長方形状に上下方向に沿って形成されており、1cmの深さ寸法を備えている。
図2に示すように、障子本体の一方の側面25に貼着された障子紙19は、和紙19aであり、障子本体の他方の側面26に貼着された障子紙19は、パルプにレーヨン繊維を配合して形成された障子紙19bである。
図1に示すように、本実施の形態においては、引手24は、障子本体の他方の側面26に設けられており、室内側に位置し、これと対向する障子本体の一方の側面25は、ガラス窓サッシ(図示せず)側に位置するよう配されている。
図1及び図2に示すように、枠体部14の下端部27には、敷居の溝部(図示せず)に係合される敷居段差部28と、枠体部14の上端部29には、鴨居の溝部(図示せず)に係合される鴨居段差部30とが其々幅方向に沿って形成されている。
以下、本考案に係る二重障子10の作用について、図面を参照して詳細に説明する。
本考案に係る二重障子10は、木材より形成された障子本体18と障子紙19にて構成されていることから、日本古来の和室の景観に適するものである。
二重障子10は、和室において、ガラス窓サッシ(図示せず)の室内側に設けられた敷居及び鴨居の溝部(図示せず)に敷居段差部28と鴨居段差部30とを係合させて設置し、引手24に指を掛けて動作させることにより、横方向に開閉可能に設置される。
図2に示すように、組子17及び付子22の両面に障子紙19が貼着されることにより、組子17、付子22及び障子紙19によって区画された空気層20が形成される。空気は比較的熱伝導率が低いことから、断熱効果を得ることができる。
また、ガラス窓サッシ側の障子本体の一方の側面25には、和紙19aを備えており、和紙19aの調湿作用により、結露を生じ難く、湿気を吸収した状態においても破断しにくい。また、太陽光などにより変色し難い。
生活において破損しやすい室内側の障子本体の他方の側面26には、パルプにレーヨン繊維を配合して形成された障子紙19bを備えており、パルプのみからなる障子紙に比べて高い強度を有する。
本考案に係る二重障子は、既存の障子の代替として製造販売する、あるいは既存の障子に手を加えることにより得ることができ、家庭等において利用することができるため産業上利用可能性を有している。
10 二重障子
11 上桟
12 下桟
13 竪框
14 枠体部
15 横子
16 竪子
17 組子
18 障子本体
19 障子紙
19a 和紙
19b パルプにレーヨン繊維を配合して形成された障子紙
20 空気層
21 内周面
22 付子
23 一方の側面
24 引手
25 障子本体の一方の側面
26 障子本体の他方の側面
27 下端部
28 敷居段差部
29 上端部
30 鴨居段差部

Claims (5)

  1. 上桟、下桟及び竪框により形成される枠体部と、前記枠体部内方に配設される横子及び竪子により格子状に形成された組子と、により形成された障子本体を備え、前記障子本体の両面には障子紙が貼着されて内部に空気層が形成された二重障子であって、前記障子本体の一方の側面に貼着された障子紙は、和紙であることを特徴とする二重障子。
  2. 前記枠体部は全体長方形状に形成され、前記枠体部の内周面には、前記障子紙の貼り代として、付子が設けられており、前記組子及び前記付子の前記障子本体厚さ方向の寸法は、前記枠体部よりも小さい寸法に形成されていると共に、前記枠体部の一方の側面と略同一平面となるように配されており、前記障子紙は、前記障子本体の前記組子及び前記付子に貼着されていることを特徴とする請求項1に記載の二重障子。
  3. 前記付子は、全体棒状に形成され、前記組子とは別体に設けられて、前記枠体部の内周面に沿って固定されていることを特徴とする請求項2に記載の二重障子。
  4. 前記障子本体の他方の側面に貼着された前記障子紙は、パルプにレーヨン繊維を配合して形成された障子紙であることを特徴とする請求項3に記載の二重障子。
  5. 前記竪框には、引手が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の二重障子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5941201B1 (ja) * 2015-07-24 2016-06-29 昭一 藤井 空気3層断熱式障子
JP2018100555A (ja) * 2016-12-21 2018-06-28 凸版印刷株式会社 障子及び障子の設置方法

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