JP3147239U - 切削具 - Google Patents
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Abstract
【課題】切削用チップを取り付けた切削具において、加工部分の冷却及び潤滑効率の向上を図る。
【解決手段】切削ビット10の略円筒状のドラム12の開口側の周縁14には、所定の間隔で複数のダイヤモンドチップ16が取り付けられている。前記周縁14上であって、隣接するダイヤモンドチップ16間には、該ダイヤモンドチップ16よりも厚みが薄く、かつ略同一高さを有する壁18が設けられている。前記ドラム12の内側に流水管20によって冷却水22を供給しながら、図示しない駆動装置によって切削ビット10を回転させてコンクリート50などを加工すると、前記壁18によって、ダイヤモンドチップ16間からの冷却水22の流出が抑制され、加工部分の冷却及び潤滑効率を向上させることができる。これにより、回転数アップによる加工時間の短縮や、切削ビット10の高寿命化を図ることが可能となる。
【選択図】図1
【解決手段】切削ビット10の略円筒状のドラム12の開口側の周縁14には、所定の間隔で複数のダイヤモンドチップ16が取り付けられている。前記周縁14上であって、隣接するダイヤモンドチップ16間には、該ダイヤモンドチップ16よりも厚みが薄く、かつ略同一高さを有する壁18が設けられている。前記ドラム12の内側に流水管20によって冷却水22を供給しながら、図示しない駆動装置によって切削ビット10を回転させてコンクリート50などを加工すると、前記壁18によって、ダイヤモンドチップ16間からの冷却水22の流出が抑制され、加工部分の冷却及び潤滑効率を向上させることができる。これにより、回転数アップによる加工時間の短縮や、切削ビット10の高寿命化を図ることが可能となる。
【選択図】図1
Description
本考案は、ダイヤモンドチップなどを利用した切削具に関し、更に具体的には、加工部分の冷却及び潤滑効率の改善に関するものである。
従来の切削具としては、例えば、図3に示すものがある。図3(A)は切削ビットの先端側を示す外観斜視図,図3(B)は前記切削ビットによる加工の様子を示す断面図である。図3(A)及び(B)に示すように、切削ビット100は、一端側が開口し他端側が閉口した略円筒状のドラム102の周縁104に、所定の間隔で複数のダイヤモンドチップ106を備えている。該切削ビット100は、ドラム102の底面102A側が、公知の手法によって図示しない駆動装置の回転軸に取り付けられる。前記切削ビット100の加工対象は、通常、コンクリートや金属,セラミックなどの硬質材料であり、切削時には加工部分が高温になる。このため、前記ドラム底面102Aに接続された流水管110によって、前記ドラム102の内側に冷却水112を導入して前記ダイヤモンドチップ106側へ送り、加工部分を冷却しながら加工を行っている。このような技術としては、例えば、下記特許文献1に記載のコアビットがある。
特開2002−301714号公報
しかしながら、以上のような背景技術では、図3(A)に示すように、ダイヤモンドチップ106間に隙間(ないし溝)108があるため、ドラム102内に導入された冷却水112の多くは、ダイヤモンドチップ106の先端まで届かずに遠心力で飛ばされ、前記隙間108からドラム102の外に流れ出てしまう(図3の矢印F3参照)。すると、肝心の加工部分の冷却及び潤滑効率が低下するため、回転数を上げて加工時間の短縮を図ることができなかったり、ダイヤモンドチップ106の寿命が短くなったりするという不都合が生じる。
本考案は、以上の点に着目したもので、その目的は、切削用のチップを取り付けた切削具において、加工部分の冷却及び潤滑効率の向上を図ることである。
前記目的を達成するため、本考案は、ドラムの開口側の周縁に、該ドラムの壁面よりも厚みを有する複数の切削用のチップが所定の間隔で取り付けられており、前記ドラムの閉口側から冷却用の流体がドラム内部に導入される切削具であって、前記ドラム周縁上であって隣接する前記チップ間に、該チップよりも厚みが薄い壁を設けたことを特徴とする。主要な形態の一つは、前記壁の内周面と前記ドラムの内周面が、面一であることを特徴とする。他の形態は、前記チップが、ダイヤモンドチップであることを特徴とする。本考案の前記及び他の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
本考案は、ドラムの開口側の周縁に、切削用の複数のチップが所定の間隔で取り付けられており、前記ドラムの閉口側から冷却用の流体がドラム内部に導入される切削具において、前記周縁上であって隣接する前記チップ間に、該チップの厚みよりも薄い壁を設けることとした。このため、前記チップ間からの冷却用流体の流出を抑制して、加工部分の冷却及び潤滑効率が向上し、高速回転による加工時間の短縮や、切削具の高寿命化が可能になるという効果が得られる。
以下、本考案を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて詳細に説明する。
最初に、図1及び図2を参照しながら本考案の実施例1を説明する。図1(A)の本実施例の切削ビット(切削具)の先端側を示す外観斜視図,図1(B)は前記切削ビットによる加工の様子を示す断面図である。図2は、本実施例の切削ビットの製造工程の一例を示す図である。本実施例の切削ビット10は、コンクリート50などを切削加工するためのものであって、一端側が開口し他端側が閉口した略円筒状のドラム12の周縁14に、所定の間隔で複数のダイヤモンドチップ16が取り付けられている。
また、前記周縁14上であって、隣接する前記ダイヤモンドチップ16の間には、該ダイヤモンドチップ16よりも厚みが薄く、かつ、略同一高さ(ドラム12の軸方向の長さ)を有する壁18が設けられている。図示の例では、前記壁18の内周面とドラム12の内周面が面一となっている。また、前記ダイヤモンドチップ16の内周面は、前記ドラム12及び壁18の内周面よりも内側に突出し、ダイヤモンドチップ16の外周面は、前記ドラム12の外周面よりも突出している。
前記ダイヤモンドチップ16と壁18は、例えば、図2に示す手順によってドラム12に取り付けられる。まず、切削対象に対応した径に、鉄などを使用して形成された図2(A)に示す略円筒状のドラム12の先端13を削り、図2(B)に示すように薄い壁18を形成する。そして、該壁18を図2(B)に点線で示すように切断・除去し、図2(C)に示すように複数の溝17を形成する。最後に、図2(D)に示すように、前記溝17に、ろう付けなどによってダイヤモンドチップ16を固定する。前記ダイヤモンドチップ16としては、例えば、ダイヤモンドを含む金属粉末の焼結体が用いられる。
このような切削ビット10は、ドラム12の底面12A側が、公知の手法によって、図示しない駆動装置の回転軸に取り付けられる。また、前記ドラム底面12Aには、加工部分を冷却するための流体をドラム12内に導入する流水管20が接続されている。本実施例では、前記冷却用流体として、水を利用している。
次に、本実施例の作用を説明する。前記流水管20を介してドラム12内に冷却水22を導入しながら、図示しない駆動装置によって前記切削ビット10を回転させ、コンクリート50などの加工対象を切削する。このとき、冷却水22は、前記壁18によってダイヤモンドチップ16の間からの流出が抑制され、図1(A)及び(B)に矢印F1で示すように、ダイヤモンドチップ16の先端まで達するようになる。この状態では、冷却水22が直接加工部分(切断部)に届くため冷却効率及び潤滑効率が向上し、それにより高速回転が可能になるため、加工時間の短縮や切削ビット10の高寿命化を図ることもできる。例えば、図3に示す従来例において回転数が350rpmであった場合に比べ、本実施例では5倍以上の1800rpmに設定することができるため、加工時間の大幅な短縮が可能となる。
このように、実施例1によれば、ドラム12の周縁14に所定間隔で複数のダイヤモンドチップ16が取り付けられた切削ビット10において、前記周縁14上であって隣接するダイヤモンドチップ16間に、該ダイヤモンドチップ16よりも薄く略同一高さの壁18を設けて、ダイヤモンドチップ16間からの冷却水22の流出を抑制することとした。
このため、加工部分の冷却及び潤滑効率を向上させ、高速回転による加工時間の短縮や、切削具の高寿命化を図ることができる。
このため、加工部分の冷却及び潤滑効率を向上させ、高速回転による加工時間の短縮や、切削具の高寿命化を図ることができる。
なお、本考案は、上述した実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることができる。例えば、以下のものも含まれる。
(1)前記実施例で示した形状,寸法は一例であり、必要に応じて適宜変更してよい。例えば、前記実施例では、壁18をダイヤモンドチップ16とほぼ同じ高さに設定したが、これも一例であり、ダイヤモンドチップ16の方が若干突出するようにしてもよい。
(2)材料についても一例であり、同様の効果を奏するものであれば必要に応じて適宜変更可能である。例えば、前記実施例では、ダイヤモンドチップを利用したが、これに限定されるものではなく、公知の各種の切削用チップを利用してよい。
(3)前記実施例では、コンクリート50を加工対象としたが、これも一例であり、本考案は公知の各種の加工対象全般に適用可能である。
(4)前記実施例で示した製造方法も一例であり、ダイヤモンドチップ16をドラム周縁14に固定した後に、壁18を取り付けるようにしてもよい。
(5)ダイヤモンドチップ16の数や取り付け間隔も一例であり、必要に応じて適宜増減してよい。
(1)前記実施例で示した形状,寸法は一例であり、必要に応じて適宜変更してよい。例えば、前記実施例では、壁18をダイヤモンドチップ16とほぼ同じ高さに設定したが、これも一例であり、ダイヤモンドチップ16の方が若干突出するようにしてもよい。
(2)材料についても一例であり、同様の効果を奏するものであれば必要に応じて適宜変更可能である。例えば、前記実施例では、ダイヤモンドチップを利用したが、これに限定されるものではなく、公知の各種の切削用チップを利用してよい。
(3)前記実施例では、コンクリート50を加工対象としたが、これも一例であり、本考案は公知の各種の加工対象全般に適用可能である。
(4)前記実施例で示した製造方法も一例であり、ダイヤモンドチップ16をドラム周縁14に固定した後に、壁18を取り付けるようにしてもよい。
(5)ダイヤモンドチップ16の数や取り付け間隔も一例であり、必要に応じて適宜増減してよい。
本考案によれば、ドラムの開口側の周縁に、切削用のチップが所定の間隔で複数取り付けられるとともに、前記周縁上であって隣接する前記チップ間に、該チップよりも厚みが薄い壁を設けることで、前記ドラムの内側に導入された冷却用流体による加工部分の冷却及び潤滑効率を向上させることとしたので、切削具の用途に適用できる。
10:切削ビット
12:ドラム
12A:底面
13:先端
14:周縁
16:ダイヤモンドチップ
17:溝
18:壁
20:流水管
22:冷却水
50:コンクリート
100:切削ビット
102:ドラム
102A:底面
104:周縁
106:ダイヤモンドチップ
108:隙間(溝)
110:流水管
112:冷却水
12:ドラム
12A:底面
13:先端
14:周縁
16:ダイヤモンドチップ
17:溝
18:壁
20:流水管
22:冷却水
50:コンクリート
100:切削ビット
102:ドラム
102A:底面
104:周縁
106:ダイヤモンドチップ
108:隙間(溝)
110:流水管
112:冷却水
Claims (3)
- ドラムの開口側の周縁に、該ドラムの壁面よりも厚みを有する複数の切削用のチップが所定の間隔で取り付けられており、前記ドラムの閉口側から冷却用の流体がドラム内部に導入される切削具であって、
前記ドラム周縁上であって隣接する前記チップ間に、該チップよりも厚みが薄い壁を設けたことを特徴とする切削具。 - 前記壁の内周面と前記ドラムの内周面が、面一であることを特徴とする請求項1記載の切削具。
- 前記チップが、ダイヤモンドチップであることを特徴とする請求項1又は2記載の切削具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008007135U JP3147239U (ja) | 2008-10-09 | 2008-10-09 | 切削具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008007135U JP3147239U (ja) | 2008-10-09 | 2008-10-09 | 切削具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3147239U true JP3147239U (ja) | 2008-12-18 |
Family
ID=43296903
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008007135U Expired - Lifetime JP3147239U (ja) | 2008-10-09 | 2008-10-09 | 切削具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3147239U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017024218A (ja) * | 2015-07-17 | 2017-02-02 | 株式会社コンセック | コアビット |
JP7510710B2 (ja) | 2020-07-01 | 2024-07-04 | 桂林創源金剛石有限公司 | 低圧内部給水型薄肉加工用ドリルビット |
-
2008
- 2008-10-09 JP JP2008007135U patent/JP3147239U/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2017024218A (ja) * | 2015-07-17 | 2017-02-02 | 株式会社コンセック | コアビット |
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